JP3443580B2 - 液化ガスタンク支持台周囲の保冷装置 - Google Patents

液化ガスタンク支持台周囲の保冷装置

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JP3443580B2
JP3443580B2 JP12609293A JP12609293A JP3443580B2 JP 3443580 B2 JP3443580 B2 JP 3443580B2 JP 12609293 A JP12609293 A JP 12609293A JP 12609293 A JP12609293 A JP 12609293A JP 3443580 B2 JP3443580 B2 JP 3443580B2
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liquefied gas
gas tank
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edge
cold insulating
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栄治 青木
浩一朗 山田
達彦 行友
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株式会社アイ・エイチ・アイ マリンユナイテッド
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液化ガスタンクを支持
している支持台の周囲に保冷材を取り付けるための液化
ガスタンク支持台周囲の保冷装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の液化ガスタンク支持台周囲の保冷
装置を図4の断面図によって説明すると、LNG船等の
内部に設けられているアルミニウム製の液化ガスタンク
aの底部は、適数箇所を木材合板等のように強度があっ
て断熱性の高い材料で作られている支持台bで船体gに
支持されている。そして液化ガスタンクaの外側にはポ
リウレタンフォーム等の比較的硬質の保冷材cが取り付
けられていて、液化ガスタンクa内の液化ガスを低温に
保つことができるようになっている。
【0003】液化ガスタンクaは内部の液化ガスの有無
により温度が変化して伸縮するため、保冷材cの端縁を
支持台bに接着すると保冷材cに歪みが生じて破損して
しまうため、液化ガスタンクaに直接取り付けられた保
冷材cの端縁は支持台bに接着せずに、保冷材cの端縁
と支持台bとの間にはグラスウールdを充填し、外部の
熱が保冷材cの端縁と支持台bとの間から液化ガスタン
クaに伝わらないようにしている。
【0004】液化ガスタンクaから万一液化ガスが漏
れ、保冷材cの端縁と支持台bとの間のグラスウールd
を通って船体gに達すると、低温の液化ガスによって船
体gに悪影響を及ぼすので、液化ガスが液化ガスタンク
aから漏れた場合でも、その漏れた液化ガスが船体gに
達しないようにするため、従来においては、図4中仮想
線で示す如く、支持台bの外周部に漏れた液化ガスを受
ける樋fを設けることが行われていたが、各支持台bご
とに樋fを設けるのは不経済であることから、各支持台
bごとに樋fを設けるのをやめ、代わりに保冷材c下面
の端縁に近い箇所からグラスウールdの下端および支持
台bの側面に亘って、アルミ箔の内面にグラスクロスを
一体化したテープeを貼り付けてシールするようにし、
漏れた液化ガスについては液化ガスタンクaの中央底部
等の所要箇所から集中的に回収するようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4に
示した従来の装置では、保冷材cの端縁と支持台bとの
間にグラスウールdを充填してあるだけなので冷気が抜
け易く、液密構造になっていないので液化ガスが液化ガ
スタンクaから漏れた場合の液漏れを防ぐためにテープ
eを貼り付けてシールする箇所が、保冷材c下面の端縁
に近い箇所から支持台bの側面に亘っての直角に屈折し
ている隅部であるため、テープeを貼り付ける際に非常
に貼りにくく、特に支持台bの四隅部では液密構造を保
つことが非常に困難であるという欠点があった。
【0006】本発明はこのような従来の欠点を除去し、
液化ガスタンクの外側に取り付けてある保冷材の端縁と
支持台との間から冷気が逃げにくくすると共に、液密性
を改善し得る液化ガスタンク支持台周囲の保冷装置を提
供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の液化ガスタンク
支持台周囲の保冷装置は、液化ガスタンクの底部を支持
する支持台の高さ中間の外周に水平の張出し部を形成
し、前記液化ガスタンクの底部に取り付けた保冷材の端
縁を、前記支持台の張出し部の上面に当接させると共
に、該張出し部下面と保冷材下面を同一平面として該平
面に液密用テープを貼り付けたことを特徴とするもので
あり、また液化ガスタンクの底部を支持する支持台の高
さ中間の外周に水平の張出し部を形成し、前記液化ガス
タンクの底部に取り付けた硬質保冷材の端縁を前記支持
台の張出し部の上面に当接させ、前記硬質保冷材の下面
側に軟質保冷材を配設し、該軟質保冷材の端縁を前記張
出し部の側面に接着したことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】保冷材の端縁が張出し部の上面に当接している
ので、保冷材と支持台周囲との間の隙間がなくなって熱
が液化ガスタンクに伝わらず、保冷材の温度変化による
伸縮は、保冷材の端縁が張出し部の上面で摺動変位する
ことにより破損せずに対応できるようになり、更に、同
一平面とした張出し部下面と保冷材下面との間に液密用
テープを貼り付けているため、貼り付け作業性もよくな
り、且つ液密も確実に保持される。
【0009】また硬質保冷材の下面に軟質保冷材を配設
したものにおいては、軟質保冷材の端縁が張出し部の側
面に接着されたままの状態で温度変化による伸縮を行う
ので、保冷と液密とを保って破損することもない。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を参照して説明す
る。
【0011】図1は請求項1の発明の一実施例の断面図
であって、LNG船等の内部に設けられているアルミニ
ウム製の液化ガスタンク1の底部は、適数箇所を木材合
板等のように強度があって断熱性の高い材料で作られて
いる支持台2で船体3に支持されている。そして支持台
2の高さ4の中間の外周には、水平の張出し部5が一体
に形成されている。
【0012】液化ガスタンク1の底部外側に取り付けら
れているポリウレタンフォーム等の比較的硬質の保冷材
6の厚さ7は、液化ガスタンク1の底部外面から張出し
部5の下面8までの寸法と等しくなるように作られてい
て、液化ガスタンク1の底部に取り付けた保冷材6の端
縁は、支持台2の張出し部5より上方の外周9並びに張
出し部5の側面11との間に適切な間隔を保った状態で
張出し部5の上面10に当接させるようにしてある。
尚、図1中、16は保冷材6の端縁と、支持台2の張出
し部5より上方の外周9並びに張出し部5の側面11と
の間の間隙に充填されたグラスウール等の断熱材であ
る。
【0013】保冷材6の厚さ7は、液化ガスタンク1の
底部外面から張出し部5の下面8までの寸法と等しくな
るように作られているため、張出し部5の下面8と保冷
材6の下面12とは同一平面になる。そしてこの平面に
おいて、保冷材6の下面12の端縁に近い箇所から張出
し部5の下面8に亘り、液密用のテープ13を貼り付け
る。
【0014】この実施例では、張出し部5の上面10に
保冷材6が密接して隙間が生じないため、熱の遮断が確
実になり、温度変化によって保冷材6が水平方向に伸縮
する場合には、保冷材6の端縁が張出し部5の上面10
で摺動変位することにより破損せずに対応でき、テープ
13を貼り付ける際には、保冷材6の下面12の端縁に
近い箇所から張出し部5の下面8に亘っての平面になっ
ている箇所に貼り付けることになるので、貼り付け作業
を極めて容易に行うことができ、確実に液密を保つ施工
ができる。
【0015】図2は請求項2の発明の一実施例の断面図
であって、アルミニウム製の液化ガスタンク1の底部は
木材合板等のように強度があって断熱性の高い材料で作
られている支持台2で船体3に支持されており、支持台
2の高さ4の中間の外周には、水平の張出し部5が一体
に形成されている。液化ガスタンク1の底部外側に取り
付けられているポリウレタンフォーム等の比較的硬質の
保冷材6の厚さ7は、液化ガスタンク1の底部外面から
張出し部5の上面10までの寸法と等しくなるように作
られていて、保冷材6の端縁は、支持台2の張出し部5
の上面10に当接するようにされている。
【0016】ポリウレタンフォーム等の比較的硬質の保
冷材6の下面12には、ポリエチレンフォーム等の比較
的軟質の保冷材14が配設されている。そしてこの比較
的軟質の保冷材14の厚さは張出し部5の厚さと同じ寸
法になっていて、保冷材14の端縁は張出し部5の側面
11に接着されている。
【0017】温度変化によって保冷材6,14が水平方
向に伸縮する場合には、硬質の保冷材6の端縁は張出し
部5の上面10で摺動変位することにより破損せずに対
応でき、軟質の保冷材14は、端縁が張出し部5の側面
11に接着されたまま伸縮可能であるため、破損せずに
対応できることになる。
【0018】この実施例では、張出し部5の上面10に
は保冷材6が密接して隙間が生ずることがなく、軟質の
保冷材14の端縁は張出し部5の側面11に接着されて
いるため、熱の遮断と漏れた液化ガスの船体3方向への
流出防止とが確実になるが、必要に応じて保冷材14下
面の端縁に近い箇所から張出し部5の下面8に亘り、液
密用のテープ13を貼り付けてもよい。
【0019】図3は請求項2の発明の他の実施例の断面
図であって、アルミニウム製の液化ガスタンク1の底部
は木材合板等のように強度があって断熱性の高い材料で
作られている支持台2で船体3に支持されており、支持
台2の高さ4の中間の外周には、水平の張出し部5が一
体に形成されていて、張出し部5の外周下面には下向き
段部15が設けられている。
【0020】液化ガスタンク1の底部外側に取り付けら
れているポリウレタンフォーム等の比較的硬質の保冷材
6の厚さ7は、液化ガスタンク1の底部外面から張出し
部5の上面10までの寸法と等しくなるように作られて
いて、保冷材6の端縁は、支持台2の張出し部5の上面
10に当接するようにされている。
【0021】ポリウレタンフォーム等の比較的硬質の保
冷材6の下面12には、ポリエチレンフォーム等の比較
的軟質の保冷材14が配設されている。そしてこの比較
的軟質の保冷材14の厚さは張出し部5の厚さと同じ寸
法になっていて、保冷材14の端縁は張出し部5の側面
11および下向き段部15に接着されている。これによ
って軟質の保冷材14は水平、垂直両方向に接着面を有
するため圧着による接着が容易に行えることとなり、図
2の実施例より取り付けが確実となる。
【0022】温度変化によって保冷材6,14が水平方
向に伸縮する場合には、硬質の保冷材6の端縁は張出し
部5の上面10で摺動変位することにより破損せずに対
応でき、軟質の保冷材14は、端縁が張出し部5の側面
11および下向き段部15に接着されたまま伸縮可能な
ため、破損せずに対応できることになる。
【0023】この実施例では、張出し部5の上面10に
は保冷材6が密接して隙間が生ずることがなく、軟質の
保冷材14の端縁は張出し部5の側面11および下向き
段部15に接着されているため、熱の遮断と漏れた液化
ガスの船体3方向への流出防止とが図2の実施例よりも
さらに確実になるが、必要に応じて保冷材14下面の端
縁に近い箇所から張出し部5の下面8に亘り、液密用の
テープ13を貼り付けてもよい。
【0024】尚、本発明の液化ガスタンク支持台周囲の
保冷装置は、上述の実施例にのみ限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更
を加え得ることは勿論である。
【0025】
【発明の効果】請求項1の発明は、張出し部の上面に保
冷材が密接して隙間が生じないため、熱の遮断が確実に
なり、温度変化によって保冷材が水平方向に伸縮する場
合には、保冷材の端縁が張出し部の上面で摺動変位する
ことにより破損せずに対応できる効果がある。また、テ
ープを同一平面内で貼ることで液密が確実に行える効果
がある。
【0026】請求項2の発明は、張出し部の上面には硬
質保冷材が密接して隙間が生ずることがなく、軟質保冷
材の端縁は張出し部の側面に接着されているため、熱の
遮断と漏れた液化ガスの船体方向への流出防止とが確実
になる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の一実施例の断面図である。
【図2】請求項2の発明の一実施例の断面図である。
【図3】請求項2の発明の他の実施例の断面図である。
【図4】従来装置の断面図である。
【符号の説明】
1 液化ガスタンク 2 支持台 4 高さ 5 張出し部 6 保冷材 9 外周 10 上面 11 側面 12 下面 13 テープ 14 保冷材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−21300(JP,A) 実開 昭59−115200(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F17C 13/08 302 F17C 3/02 - 3/04 B63B 25/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液化ガスタンクの底部を支持する支持台
    の高さ中間の外周に水平の張出し部を形成し、前記液化
    ガスタンクの底部に取り付けた保冷材の端縁を、前記支
    持台の張出し部の上面に当接させると共に、該張出し部
    下面と保冷材下面を同一平面として該平面に液密用テー
    プを貼り付けたことを特徴とする液化ガスタンク支持台
    周囲の保冷装置。
  2. 【請求項2】 液化ガスタンクの底部を支持する支持台
    の高さ中間の外周に水平の張出し部を形成し、前記液化
    ガスタンクの底部に取り付けた硬質保冷材の端縁を前記
    支持台の張出し部の上面に当接させ、前記硬質保冷材の
    下面側に軟質保冷材を配設し、該軟質保冷材の端縁を前
    記張出し部の側面に接着したことを特徴とする液化ガス
    タンク支持台周囲の保冷装置。
JP12609293A 1993-05-20 1993-05-27 液化ガスタンク支持台周囲の保冷装置 Expired - Lifetime JP3443580B2 (ja)

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US08/240,620 US5445096A (en) 1993-05-20 1994-05-11 Hull protection system for liquefied gas ship
KR1019940010881A KR100189306B1 (ko) 1993-05-20 1994-05-19 액화 가스선용 선체 보호 시스템
ES94303633T ES2091091T3 (es) 1993-05-20 1994-05-20 Barco para gas licuado.
EP94303633A EP0625462B1 (en) 1993-05-20 1994-05-20 Liquefied gas ships
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KR20100106891A (ko) * 2009-03-24 2010-10-04 대우조선해양 주식회사 독립형 카고탱크의 구속장치 및 그것의 절연방법
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