JPH06327198A - 永久磁石形回転子の鉄心と磁石との接着方法 - Google Patents

永久磁石形回転子の鉄心と磁石との接着方法

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JPH06327198A
JPH06327198A JP5135219A JP13521993A JPH06327198A JP H06327198 A JPH06327198 A JP H06327198A JP 5135219 A JP5135219 A JP 5135219A JP 13521993 A JP13521993 A JP 13521993A JP H06327198 A JPH06327198 A JP H06327198A
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JP
Japan
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iron core
permanent magnet
groove
cylindrical
magnet
Prior art date
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Application number
JP5135219A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Teshigahara
敏之 勅使川原
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Sanden Corp
Original Assignee
Sanden Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 粘度の高い接着剤を鉄心と永久磁石との間の
隙間にしみ込ませることができ、ひいては粘度の高い接
着剤で鉄心と磁石とを接着することができる、永久磁石
形回転子の鉄心と磁石との接着方法を提供する。 【構成】 円環状の鉄板の積層体から成る円筒状の鉄心
の外周面に軸方向に延在する溝を形成し、鉄心の外径よ
りも大きな内径の円筒状の永久磁石を円筒状の鉄心に外
嵌させ、前記溝の端部から前記溝内に接着剤を圧入す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁路形成のための円筒
状の鉄心に円筒状の永久磁石が外嵌し接着固定された構
造を有する永久磁石形回転子の鉄心と磁石との接着方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】DCブラシレスモータに用いられる永久
磁石形回転子であって、磁路形成のための円筒状の鉄心
に円筒状の永久磁石が外嵌し接着固定された構成を有す
る永久磁石形回転子が従来から知られている。上記構成
の永久磁石形回転子にあっては、従来、円筒状の鉄心に
円筒状の永久磁石を外嵌させた後、毛管現象を利用して
円筒の端部から粘度の低い接着剤を鉄心と永久磁石との
間の隙間にしみ込ませて、鉄心と磁石とを接着してい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】高速回転用のDCブラ
シレスモータに用いられる永久磁石形回転子にあって
は、大きな遠心力の下での鉄心と磁石との剥離を防止す
べく、接着力の大きな接着剤で鉄心と磁石とを接着する
必要がある。しかし、接着力の大きな接着剤は一般に粘
度が高いので、従来の毛管現象を利用した接着方法で
は、接着剤を鉄心と永久磁石との間の隙間にしみ込ませ
ることができず、鉄心と磁石とを接着することができな
いという問題があった。本発明は上記問題に鑑みてなさ
れたものであり、粘度の高い接着剤を鉄心と永久磁石と
の間の隙間にしみ込ませることができ、ひいては粘度の
高い接着剤で鉄心と磁石とを接着することができる、永
久磁石形回転子の鉄心と磁石との接着方法を提供するこ
とを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては、円環状の鉄板の積層体から成る
円筒状の鉄心の外周面に軸方向に延在する溝を形成し、
鉄心の外径よりも大きな内径の円筒状の永久磁石を円筒
状の鉄心に外嵌させ、前記溝の端部から前記溝内に接着
剤を圧入することを特徴とする永久磁石形回転子の鉄心
と磁石との接着方法を提供する。また本発明において
は、円筒状の永久磁石の内周面に軸方向に延在する溝を
形成し、円環状の鉄板の積層体から成り円筒状の永久磁
石の内径よりも小さな外径の円筒状の鉄心に円筒状の永
久磁石を外嵌させ、前記溝の端部から前記溝内に接着剤
を圧入することを特徴とする永久磁石形回転子の鉄心と
磁石との接着方法を提供する。
【0005】
【作用】本発明にあっては、円筒状の鉄心の外周面に形
成された軸方向に延在する溝、或いは円筒状の永久磁石
の内周面に形成された軸方向に延在する溝内に圧入され
た接着剤は、該溝から鉄心と永久磁石との間の隙間に強
制的に押し込まれる。従って、本発明によれば、粘度が
高い接着剤を、軸方向の全域に亘って、鉄心と永久磁石
との間の隙間にしみ込ませることができる。
【0006】
【実施例】本発明の実施例に係る永久磁石形回転子の鉄
心と磁石との接着方法を図1、2に基づいて説明する。
図1、2において、1は円環状の鉄板の積層体から成る
円筒状の鉄心である。鉄心1の外周面には、互いに周方
向に等しい間隔を隔てて、4つの軸方向に延在する半円
形断面の溝1aが形成されている。鉄心1には、鉄心1
の外径よりも僅かに大きな内径を有する円筒状の永久磁
石2が外嵌している。溝1a及び鉄心1と永久磁石2と
の間の隙間には、エポキシ樹脂系の接着剤が充填されて
おり、鉄心1と永久磁石2とは、該接着剤で接着されて
いる。接着により一体化された鉄心1と永久磁石2と
は、永久磁石形回転子を形成する。
【0007】鉄心1と永久磁石2とは以下の手順で接着
される。 円筒状の永久磁石2を円筒状の鉄心1に外嵌させ
る。 鉄心1と永久磁石2との間の円筒状の隙間の一方の
端部と、該端部側の溝1aの端部とを、Oリング3で閉
鎖する。 鉄心1と永久磁石2との間の円筒状の隙間の他方の
端部と、該他方の端部側の溝1aの端部とを、トンネル
状断面、より詳しくは半円環状断面のリング4で覆う。
リング4には、予め溝1aの端部に対峙する部位に穴4
aを形成しておく。 穴4aを介して、リング4内にエポキシ樹脂系の接
着剤を圧入する。 リング4内に圧入されたエポキシ樹脂系の接着剤
は、溝1a内に押し込まれ、溝1a内に充満した後、鉄
心1と磁石2との間の円筒状の隙間に押し込まれる。一
方、溝1a内及び鉄心1と磁石2との間の円筒状の隙間
に存在する空気は、鉄心1を形成する積層した円環状の
鉄板の間の隙間を通って、鉄心1の中心穴1b内に押し
出される。 接着剤が充填された後、Oリング3とリング4とを
除去し、接着剤を硬化させる。
【0008】上記説明から分かるごとく、本実施例にあ
っては、エポキシ樹脂系の接着剤は、先ず軸方向に延在
する溝1a内に押し込まれ、溝1a内に充満した後、鉄
心1と磁石2との間の円筒状の隙間に押し込まれる。従
って、本実施例によれば、粘度が高いエポキシ樹脂系接
着剤を、軸方向の全域に亘って、鉄心1と永久磁石2と
の間の円筒状の隙間にしみ込ませることができる。周方
向に等しい間隔を隔てて4つの溝1aを形成したので、
短い時間で、エポキシ樹脂系接着剤を、鉄心1と永久磁
石2との間の円筒状の隙間にしみ込ませることができ
る。接着剤圧入用のノズル(図示せず)は、リング4の
穴4aに当接し、溝1aの端部には当接しないので、磁
石2を柔らかく損傷し易いプラスチックマグネット材で
構成した場合でも、接着剤の圧入に際して磁石2が損傷
を被るおそれは無い。
【0009】上記実施例では、鉄心1の外周面に溝1a
を形成したが、鉄心1の外周面には溝を形成せず、図2
に一点鎖線で示すように、永久磁石2の内周面に軸方向
に延在する溝2aを形成しても良い。鉄心1の外周面に
軸方向に延在する溝1aを形成し、永久磁石2の内周面
に軸方向に延在する溝2aを形成し、溝1aと溝2aと
を対峙させた状態で永久磁石2を鉄心1に外嵌させても
良い。かかる構成によれば、軸方向に延在する溝の断面
積が増大するので該溝内にエポキシ樹脂系接着剤が圧入
される際の抵抗が減少し、溝をエポキシ樹脂系接着剤で
満たすまでの時間が短縮され、ひいては、鉄心1と永久
磁石2との接着に要する時間が短縮される。リング4の
穴4aは、必ずしも溝1aに1対1に対応させて形成す
る必要は無い。例えば、1つの穴4aを適当な位置に形
成するだけでも良い。この場合には、接着剤圧入用のノ
ズルの数を減らすことができる。
【0010】
【効果】以上説明したごとく、本発明にあっては、円筒
状の鉄心の外周面に形成された軸方向に延在する溝、或
いは円筒状の永久磁石の内周面に形成された軸方向に延
在する溝、内に圧入された接着剤は、該溝から鉄心と永
久磁石との間の円筒状の隙間に強制的に押し込まれる。
従って、本発明によれば、粘度が高い接着剤を、軸方向
の全域に亘って、鉄心と永久磁石との間の隙間にしみ込
ませることができる。これにより、接着の信頼性が増
す。円筒状の鉄心の外周面に軸方向に延在する溝を形成
し、円筒状の永久磁石の内周面に軸方向に延在する溝を
形成し、両者を対峙させた状態で円筒状の永久磁石を円
筒状の鉄心に外嵌させることにより、接着剤が溝内に圧
入される際の抵抗が減少し、接着剤を溝に充填するのに
要する時間が短縮され、ひいては、鉄心と永久磁石との
接着に要する時間が短縮される。複数の溝を周方向に互
いに間隔を隔てて形成することにより、鉄心と永久磁石
との接着に要する時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る永久磁石形回転子の鉄心
と磁石との接着方法を示す断面図である。
【図2】図1のII−II矢視図である。
【符号の説明】
1 円筒状の鉄心 1a 溝 1b 中心穴 2 円筒状の永久磁石 2a 溝 3 Oリング 4 リング 4a 穴

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円環状の鉄板の積層体から成る円筒状の
    鉄心の外周面に軸方向に延在する溝を形成し、鉄心の外
    径よりも大きな内径の円筒状の永久磁石を円筒状の鉄心
    に外嵌させ、前記溝の端部から前記溝内に接着剤を圧入
    することを特徴とする永久磁石形回転子の鉄心と磁石と
    の接着方法。
  2. 【請求項2】 円筒状の永久磁石の内周面に軸方向に延
    在する溝を形成し、円環状の鉄板の積層体から成り円筒
    状の永久磁石の内径よりも小さな外径の円筒状の鉄心に
    円筒状の永久磁石を外嵌させ、前記溝の端部から前記溝
    内に接着剤を圧入することを特徴とする永久磁石形回転
    子の鉄心と磁石との接着方法。
  3. 【請求項3】 円環状の鉄板の積層体から成る円筒状の
    鉄心の外周面に軸方向に延在する溝を形成し、鉄心の外
    径よりも大きな内径の円筒状の永久磁石の内周面に軸方
    向に延在する溝を形成し、円筒状の鉄心の外周面の溝に
    円筒状の永久磁石の内周面の溝を対峙させて円筒状の鉄
    心に円筒状の永久磁石を外嵌させ、前記溝の端部から前
    記溝内に接着剤を圧入することを特徴とする永久磁石形
    回転子の鉄心と磁石との接着方法。
  4. 【請求項4】 複数の溝を周方向に互いに間隔を隔てて
    形成することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項
    に記載の永久磁石形回転子の鉄心と磁石との接着方法。
  5. 【請求項5】 溝の一方の端部を閉鎖し、他方の端部か
    ら接着剤を圧入することを特徴とする請求項1乃至4の
    何れか1項に記載の永久磁石形回転子の鉄心と磁石との
    接着方法。
  6. 【請求項6】 溝の前記他方の端部と、該端部側の鉄心
    と永久磁石との間の円筒状の隙間の端部とをトンネル状
    の断面を有し壁面に穴が形成された環状部材で覆い、環
    状部材に形成された穴から環状部材内に接着剤を圧入す
    ることを特徴とする請求項5に記載の永久磁石形回転子
    の鉄心と磁石との接着方法。
JP5135219A 1993-05-14 1993-05-14 永久磁石形回転子の鉄心と磁石との接着方法 Pending JPH06327198A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102011011175A1 (de) * 2011-02-14 2012-08-16 Aumann Gmbh Verfahren und Vorrichtung zur Herstellung von Permanentmagnetrotoren
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