JPH0632625U - スリップフォーム装置 - Google Patents

スリップフォーム装置

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JPH0632625U
JPH0632625U JP6832792U JP6832792U JPH0632625U JP H0632625 U JPH0632625 U JP H0632625U JP 6832792 U JP6832792 U JP 6832792U JP 6832792 U JP6832792 U JP 6832792U JP H0632625 U JPH0632625 U JP H0632625U
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high structure
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concrete
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和明 津田
幸男 奥田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スリップフォーム工法により上方に向って建
設中の超高構造物が、地震や台風などにより揺れ若材令
であるコンクリートに悪影響を及ぼすのを防止する。 【構成】 スリップフォーム工法によって建設が進むに
つれて上方に延びる超高構造物1の頂部に設けられる作
業床3に、制振装置5を設置する。この制振装置5は、
超高構造物1の固有周期と略同一の固有周期で水が揺れ
る水槽から成る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、スリップフォーム工法により上方に向って施工中の超高構造物の制 振を行なうための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のようにスリップフォーム工法は、サイロ,煙突,塔などの大規模な超高 (スリップフォーム工法以外の通常の工法では建設が困難か、不便な高さをいう ものとする)のコンクリート構造物を建設するのに用いられる工法であり、型枠 をジャッキで押し上げ、上方に向って滑らせて移動しつつ、連続的にコンクリー トを打設していく工法である。この型枠の周囲、及び施工中の超高構造物の頂部 には作業床が設けられ、これら作業床も型枠と同様に上方に移動する。
【0003】 また、一般に建設が完了された超高構造物の制振を行なう方法として、超高構 造物の上部に質量(マス)を設け、建物の揺れに合わせて前記質量を移動させる 方法が知られており、この質量として水を用いる方法も知られている(例えば特 開平1−214676号公報)。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、建設が完了した超高構造物の頂部に設けられる予定のそのよう な制振装置は、建設途中の施工が行なわれている超高構造物には、設けられてい ない。また施工中の超高構造物のコンクリートは若材令であるため、十分な強度 を持たず揺れに対して過大な応答を示す。従って、地震や台風による大風に伴う 揺れにより、打設したコンクリートに悪影響を与え、超高構造物の健全性が損わ れるおそれがあった。
【0005】 本考案は、以上の問題点を解決するために成されたもので、未だ施工中の超高 構造物であっても十分に制振を行ない、揺れによって打設されたコンクリートに 悪影響が及ぶことがなく、完成された超高構造物の健全性を維持することのでき るスリップフォーム装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本考案は、スリップフォーム工法により上方に向 って施工中の超高構造物の頂部に設けられる作業床に、前記超高構造物の固有周 期と略同一の固有周期に調整可能な水槽から成る制振装置を設置したことを特徴 とするスリップフォーム装置である。
【0007】
【作用】
超高構造物の施工が上方に向って進むにつれて作業床も上方に移動するので、 この作業床に制振装置を設置することで、制振装置も上方に向って移動すること になる。このため制振装置は常に、施工中の超高構造物の頂部に設置された状態 となり、十分に制振を行なうことができる。また、施工が進むにつれて施工中の 超高構造物の固有周期は変化するが、水槽の水の揺れを利用する制振装置は、他 の機械式の制振装置に比べ固有周期の調整が容易であり、容易に対応することが できる。
【0008】
【実施例】
本考案の一実施例を図1〜図4に従って説明する。図1に示すように、本実施 例におけるスリップフォーム工法によって建設される超高構造物1は塔であり、 建設が進むに従って上方に延びる。そして、コンクリートの打設などの施工は、 常に超高構造物1の頂部に設けられた作業床3などで行なわれる。この作業床3 は、超高構造物1の水平断面形状が円であることに合わせて、円形のステージと なっている。この作業床3の上に、円周に沿って、複数の制振装置5が設置され ている。この制振装置5は、水槽の中の水の揺れを利用して制振を行なうもので ある。
【0009】 図2及び図3にスリップフォーム工法を行なうための構造及び制振装置を示す 。
【0010】 この超高構造物1は塔であり、水平断面形状が円である。この円の半径は、上 方に向って施工が進むにつれて、小さくなる。従って、コンクリート躯体7は上 方に向ってテーパー状となる円筒である。この施工中の超高構造物1の頂部には 、中心から放射状に設けられ星型梁9があり、上面の作業床3を支持している。 作業床3は円盤状のステージを成し、司令室11が設けられ、荷揚げクレーン1 3の足場となる。
【0011】 星型梁9を構成する各梁の下には、ヨーク15と呼ばれる架構が設けられ、施 工に従い半径方向に移動できるようになっている。施工に伴う超高構造物1の半 径の変化に応じて、このヨーク15の数も増減する。ヨーク15の下側には、コ ンクリートの打設を行なうための型枠17や、この型枠17の内側に存在する作 業床18などを支持する。型枠17は、既に打設されたコンクリート躯体7をベ ースにして、上昇用ジャッキ19により上方に滑るように上昇移動する。また型 枠17の相互の間隔は、壁厚調整ジャッキ21により調整され、躯体7の厚さを 変化させ得るようになっている。また、各作業床18は安全ネット23によって 覆われ落下物による事故を防止している。なお、打設されるコンクリートは、コ ンクリートバケット25により超高構造物1の内部を通って吊り上げられる。ま た、その他の資材や人は、人貨エレベーター27によっても運び上げられる。 超高構造物1の前記作業床3の周囲には、円周に沿って複数の制振装置5が設置 されている。各制振装置5は短円筒状の水槽から成り、内部に水が貯えられてい る。各水の重量の総和は、施工中の超高構造物1の揺れを制止するのに十分なも のとする。
【0012】 制振装置5を構成する水槽の内部は、図4に示すように、水29が貯えられる と同時に、減衰ネット31が設けられている。この減衰ネット31は、水29自 体に減衰性がほとんどないため、この減衰性を補うものである。即ち、同芯状の 複数の円筒型及び放射型に減衰ネット31が設けられ、この減衰ネット31の間 を水29が通過する際に減衰力を得ることができる。
【0013】 なお、この減衰ネット31を機械的に上下動させる装置を設け、必要に応じて 減衰性などの特性を変化させることができる。
【0014】 以下、本実施例の作用について説明する。型枠17内に打設されたコンクリー トが硬化すると、このコンクリートをベースにして、上昇用ジャッキ19により 型枠17は上昇する。この上昇に伴い、作業床18ひいてはヨーク15、星型梁 9なども上昇する。従って、星型梁9に支持されている作業床3も上昇する。こ のため、この作業床3に設置された複数の制振装置5も上方に向って移動する。 従って、制振装置5は常に、施工中の超高構造物1の頂部に設置された状態とな る。よって、超高構造物1の上下方向のいづれかの中間部位に設置する場合に比 べ、十分な制振を行なうことができる。
【0015】 更に、この制振装置5は水の揺れを利用したものであり、取扱いが簡単である 。そして、水29の量を変えたり、減衰ネット31の数を変えたり、設置した複 数の水槽のうち水を入れる水槽の数の割合を変えたりなどすることで、或いは水 槽の大きさを変えたり水槽の内部に仕切を設けたりすることで、固有周期を変化 させ、これにより施工が進むにつれ変化する超高構造物1の固有周期と略同一の 固有周期を維持することができる。
【0016】 以上のように、制振装置5の設置場所、及び固有周期を最適なものとすること が容易に行なえることにより、施工中の超高構造物1の揺れを大幅に小さくでき 、若材令であるコンクリートにもかかわらず揺れに対する過大な応答を抑止し、 このコンクリートに悪影響が及ぶのを防止できる。従って、建設完了までの各段 階における施工中の超高構造物に最適の制振が行なえ、各工程のコンクリートに 悪影響が及ぶのを防止し、ひいては建設完了後の超高構造物1の全体の健全性を 保つことができる。
【0017】 なお、以上の実施例においては制振装置5は水槽内部の減衰ネット31により 減衰力を得るものであったが、他の実施例においては水槽内の水の表面に比重の 小さな物体を多数浮かせることで減衰力を得るものとしてもよい。
【0018】 また、以上の実施例においては複数の水槽から成る制振装置5を設けたが、他 の実施例においてはリング状の1連の水槽を設け、内部に仕切板を設けることで 同様の効果を得ることが可能である。この仕切板は必要に応じて上下させ水中に 位置させたり取り除いたりすることを自在に行なわせ、制振特性を自由に変える ことも可能である。
【0019】
【考案の効果】
以上説明したように本考案のスリップフォーム装置によれば、制振装置は作業 床と共に、施工が進むに従って上方に移動し、常に超高構造物の頂部に設置され た状態となるので、十分な制振が行なえる。また、施工に伴う超高構造物の固有 周期の変化にも、容易に対応でき、略同一の固有周期を維持することができる。 従って揺れを小さくでき、若材令のコンクリートに対しても悪影響を小さくでき 、建設完了後の超高構造物の健全性が損われるのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すための建設中の超高構
造物の全体側面図である。
【図2】図1の頂部付近の縦断面図である。
【図3】図2の各要部を示す平面図である。
【図4】図3の制振装置の一部を切欠いて示す拡大斜視
図である。
【符号の説明】 1 超高構造物 3 作業床 5 制振装置 9 星型梁 11 司令室 13 荷揚げクレーン 15 ヨーク 17 型枠 18 作業床 19 上昇用ジャッキ 23 安全ネット 25 コンクリートバケット 27 人貨エレベータ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スリップフォーム工法により上方に向っ
    て施工中の超高構造物の頂部に設けられる作業床に、前
    記超高構造物の固有周期と略同一の固有周期に調整可能
    な水槽から成る制振装置を設置したことを特徴とするス
    リップフォーム装置。
JP6832792U 1992-09-30 1992-09-30 スリップフォーム装置 Expired - Lifetime JP2557184Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP6832792U JP2557184Y2 (ja) 1992-09-30 1992-09-30 スリップフォーム装置

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JP6832792U JP2557184Y2 (ja) 1992-09-30 1992-09-30 スリップフォーム装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0632625U true JPH0632625U (ja) 1994-04-28
JP2557184Y2 JP2557184Y2 (ja) 1997-12-08

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ID=13370628

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010106617A (ja) * 2008-10-31 2010-05-13 Ihi Corp 昇降移動物を備えた塔状構造物の制振方法及び装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010106617A (ja) * 2008-10-31 2010-05-13 Ihi Corp 昇降移動物を備えた塔状構造物の制振方法及び装置

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JP2557184Y2 (ja) 1997-12-08

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