JPH06325622A - 電気絶縁油及びその製造方法 - Google Patents

電気絶縁油及びその製造方法

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JPH06325622A
JPH06325622A JP11761593A JP11761593A JPH06325622A JP H06325622 A JPH06325622 A JP H06325622A JP 11761593 A JP11761593 A JP 11761593A JP 11761593 A JP11761593 A JP 11761593A JP H06325622 A JPH06325622 A JP H06325622A
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  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】酸化安定性、tanδmax.の抑制性及び水
素ガス吸収性の全てを兼ね備えた電気絶縁油及びその製
造方法を提供すること。 【構成】第1の鉱油留分を水素化処理して全窒素分Nt
15ppm以下、スルフィド型硫黄分Sf10ppm以
下、テトラリン及び又はインダン系芳香族炭化水素分T
&I10〜35重量%の第1の精製鉱油を製造し、又第
2の鉱油留分をラフィネート収率を所定の条件で溶剤抽
出して、全硫黄分St0.5〜2.0重量%、Sf0.
2〜0.9重量%の第2の精製鉱油を製造し、第1と第
2の精製鉱油を99.5:0.5〜91.0:9.0の
割合で混合し、次いで所定量の長鎖アルキルベンゼンを
混合することなく又は混合した後、固体吸着剤処理する
ことによって塩基性窒素分Nb1ppm以下、非塩基性
窒素分Nn15ppm以下、Sf50〜150ppm及
びT&I10〜35重量%の組成を有する電気絶縁油を
得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鉱油又は鉱油と長鎖アル
キルベンゼンの混合物を基油とする電気絶縁油及びその
製造方法に関し、詳しくは酸化安定性と電気絶縁特性、
特に酸化初期における誘電正接の増大を抑制し、しかも
水素ガス吸収性に優れた電気絶縁油及びその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】電気絶縁油は変圧器、高圧ケーブル、高
圧遮断器、コンデンサー等の高圧電気機器に充填され、
長期安定な耐酸化性と電気特性と耐金属腐食性を持続す
ることが必要である。
【0003】さらに経済的に大容量送電を行うために5
0万ボルト乃至100万ボルトの超高圧送電技術が導入
されるに伴い、流動帯電の問題が重要視され始めてい
る。これは電気絶縁油の循環量が増加するにつれ電荷の
分離が発生し、放電による絶縁破壊に至ることがあるた
めである。この流動帯電現象は電気絶縁油の誘電正接
(tanδ、JIS C 2101に規定の方法で測定
される。以下同じ。)の増大として観測される。これは
酸化初期に油中に発生する導電性成分が原因の一つとさ
れている。このため酸化初期におけるtanδの増大傾
向(以下、必要により「tanδmax.」という。)
の小さい電気絶縁油が望まれている。
【0004】本発明者は、先に油中の塩基性窒素分、非
塩基性窒素分、スルフィド型硫黄分を特定の範囲に制御
することにより、酸化安定性が優れた電気絶縁油が得ら
れることを見い出して、特願昭58−31761号明細書(特
開昭59−160906号公報参照)及び特願昭58−208247号明
細書(特開昭60−101804号公報参照)において提案し
た。
【0005】しかしながら、これら先提案に係る電気絶
縁油は、酸化安定性という点では優れているものの、前
述のtanδmax.の制御性の面では十分満足できる
ものではなかった。即ち、酸化安定性の向上とtanδ
の増大の抑制は相反する現象であり、両者を十分に満足
させるのは困難であったのである。
【0006】アイアンドイーシー プロダクト リサー
チ アンド ディベロップメント(I&EC Product Resear
ch & Development) 誌、第6巻61頁(1967)には、油中
の硫黄分及び窒素分を徹底除去し、一方少量の多環芳香
族炭化水素を含むホワイトオイルがtanδmax.の
異常増大の防止になると述べているが、酸化安定性及び
水素ガス吸収性は十分でない。
【0007】また市場においても、両性能共に極めて好
ましい電気絶縁油は本発明者の知るかぎりでは見当たら
ない。
【0008】従って酸化安定性、tanδmax.の抑
制性及び水素ガス吸収性の全てを兼ね備えた電気絶縁油
の開発が望まれているのである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、酸
化安定性、tanδmax.の抑制性及び水素ガス吸収
性の全てを兼ね備えた電気絶縁油及びその製造方法を提
供することを目的とする。具体的には、本発明は、酸化
安定性という面では酸価が0.6mgKOH/g以下
(JIS C 2320に規定する品質)はもとより、
更には0.3mgKOH/g以下を満足し、かつtan
δmax.の抑制性の面ではtanδmax.値が0.
5%以下、さらには0.3%以下を満足し、かつ水素ガ
ス吸収性の面では高い水素ガス吸収性を有する電気絶縁
油及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題を解
決すべく鋭意検討を重ねた結果、本発明に至ったもので
ある。即ち、本発明の電気絶縁油は、鉱油又は鉱油と長
鎖アルキルベンゼンの混合物を基油とする電気絶縁油に
おいて、塩基性窒素分が1ppm以下、非塩基性窒素分
が15ppm以下、スルフィド型硫黄分が50〜150
ppm及びテトラリン及び又はインダン系芳香族炭化水
素分が10〜35重量%の組成を有することを特徴とす
る。
【0011】また本発明の電気絶縁油の製造方法の第一
は、下記(a)〜(d)の各工程により、塩基性窒素分
が1ppm以下、非塩基性窒素分が15ppm以下、ス
ルフィド型硫黄分が50〜150ppm及びテトラリン
及び又はインダン系芳香族炭化水素分が10〜35重量
%の組成を有する電気絶縁油を製造することを特徴とす
る。
【0012】(a)(i)原油から蒸留分離した沸点範
囲250〜500℃の第1の鉱油留分を、水素化精製触
媒を用いて、温度320〜380℃の範囲で水素化処理
し、また必要により(ii)前記水素化処理後に、芳香
族炭化水素を選択的に抽出する溶剤により、ラフィネー
ト収率60〜90容量%の条件で溶剤抽出精製を行うこ
とにより、全窒素分が15ppm以下、スルフィド型硫
黄分が10ppm以下、テトラリン及び又はインダン系
芳香族炭化水素分が10〜35重量%の組成を有する第
1の精製鉱油を製造する工程
【0013】(b)原油から蒸留分離した沸点範囲22
0〜700℃の第2の鉱油留分を、芳香族炭化水素を選
択的に抽出する溶剤により、ラフィネート収率50〜9
0容量%の条件で溶剤抽出精製を行うことにより、ラフ
ィネート油を回収して、全硫黄分が0.5〜2.0重量
%、スルフィド型硫黄分が0.2〜0.9重量%の組成
を有する第2の精製鉱油を製造する工程
【0014】(c)前記第1の精製鉱油と前記第2の精
製鉱油を、99.5:0.5〜91.0:9.0(重量
比)の割合で混合する工程
【0015】(d)前記第1の精製鉱油と前記第2の精
製鉱油の混合前又は後に、固体吸着剤により処理する工
【0016】また本発明の電気絶縁油の製造方法の第二
は、下記(a)〜(e)の各工程により、塩基性窒素分
が1ppm以下、非塩基性窒素分が15ppm以下、ス
ルフィド型硫黄分が50〜150ppm及びテトラリン
及び又はインダン系芳香族炭化水素含有量が10〜35
重量%の組成を有する電気絶縁油を製造することを特徴
とする。
【0017】(a)(i)原油から蒸留分離した沸点範
囲250〜500℃の第1の鉱油留分を、水素化精製触
媒を用いて、温度320〜380℃の範囲で水素化処理
し、また必要により(ii)前記水素化処理後に、芳香
族炭化水素を選択的に抽出する溶剤により、ラフィネー
ト収率60〜90容量%の条件で溶剤抽出精製を行うこ
とにより、全窒素分が15ppm以下、スルフィド型硫
黄分が10ppm以下、テトラリン及び又はインダン系
芳香族炭化水素分が10〜35重量%の組成を有する第
1の精製鉱油を製造する工程
【0018】(b)原油から蒸留分離した沸点範囲22
0〜700℃の第2の鉱油留分を、芳香族炭化水素を選
択的に抽出する溶剤により、ラフィネート収率50〜9
0容量%の条件で溶剤抽出精製を行うことにより、ラフ
ィネート油を回収して、全硫黄分が0.5〜2.0重量
%、スルフィド型硫黄分が0.2〜0.9重量%の組成
を有する第2の精製鉱油を製造する工程
【0019】(c)前記第1の精製鉱油と前記第2の精
製鉱油を、99.5:0.5〜91.0:9.0(重量
比)の割合で混合する工程
【0020】(d)前記混合した精製鉱油100重量部
に対して、長鎖アルキルベンゼンを10〜40重量部を
混合する工程
【0021】(e)前記第1の精製鉱油と前記第2の精
製鉱油の混合前又は後に、若しくは前記混合した精製鉱
油と長鎖アルキルベンゼンの混合物の混合前又は後に、
固体吸着剤により処理する工程
【0022】以下、本発明の内容を詳細に説明する。は
じめに本明細書で使用する用語について説明する。
【0023】全窒素分(Nt);JIS K 2609
(1980)「原油及び石油製品窒素分試験方法」に規
定の方法で測定される値であり、有機窒素化合物として
油中に含有される窒素分の総量をいう。
【0024】塩基性窒素分(Nb);米国UOP社試験
法(UOP Method) No.313-70「Nitrogen Bases in Petro
leumDistillates by Color Indicator Titration」で規
定される方法で測定される値である。この測定法は試料
油を氷酢酸に溶解し、内部指示薬としてクリスタルバイ
オレットを用い、氷酢酸中で過塩素酸によって滴定する
方法である。
【0025】非塩基性窒素分(Nn);前記Nt及びN
bから次式によって求められる。
【0026】Nn=Nt−Nb
【0027】全窒素分は、もともと原油中に天然に存在
するもののほか、水素化精製工程での核水添、脱アルキ
ル等で変成された有機窒素化合物の構成元素であり、潤
滑油留分中の窒素化合物としては、キノリン、アクリジ
ン、インドール、ピロール、カルバゾールの誘導体が代
表的である。塩基性窒素分は前述のように過塩素酸によ
る滴定で検知され得る塩基性を有する窒素化合物の構成
元素であり、NtとNbの差が非塩基性窒素分である。
【0028】全硫黄分(St);油中に存在する有機硫
黄化合物を構成する硫黄分の総量である。かかる有機硫
黄化合物にはスルフィド類、チオフェン類等が包含され
る。StはJIS K 2541に規定する方法で測定される。
【0029】スルフィド型硫黄分(Sf);下記一般式
(i) 又は(ii)で示される有機硫黄化合物を構成している
硫黄の総量である。即ち、鉱油中にもともと含有された
もの、水素化処理中にチオフェン型有機硫黄化合物が核
水素化されて生成したもの、あるいは新たに添加された
もののいずれでもよい。
【0030】一般式(i) R1 −S−R2 (式中、R1 、R2は炭素数10〜15のアルキル基又は芳香
族炭化水素基を表わす。) 一般式(ii)
【0031】
【化1】 (式中、R3 、R4 は水素原子又はアルキル基を表わ
す。)
【0032】本発明でいうスルフィド型硫黄分とは、以
下に説明する方法により分離・定量される値である。
【0033】通常使用される薄層クロマトグラフィー用
の薄層板(例えばガラス板上に0.25mm程度の厚さにシ
リカゲルを塗布したもの)に塩化パラジウムの0.5wt
%の塩酸酸性のアセトン−水混合液を噴霧し、風乾後に
試料油の2〜4μlをスポット点着し、四塩化炭素液に
より点着位置より約10cm展開させた後、クロロホルム
/メタノール(容積比9/1)混合液で更に約5cm展
開する。
【0034】この操作によりスルフィド型硫黄化合物は
炭化水素及び他の有機硫黄化合物と分離し黄色の発色ス
ポットを示す。
【0035】該発色スポット部にデンシトメーター(例
えば島津製作所2波長クロマトスキャナーCS−910
型)で380nmの可視光をあて吸光度を求める。
【0036】試料油を測定する際にスルフィド濃度既知
の試料を同時に展開し、同様の測定を行う。これにより
試料中に含有されるスルフィド型硫黄分が定量される。
【0037】テトラリン及び又はインダン系芳香族炭化
水素分(T&I);下記一般式(iii)で示される化合物
の総量である。 一般式(iii)
【0038】
【化2】 (式中、R 1 、R2 は水素原子又は炭素数1〜20のアルキ
ル基を表わす。)
【0039】本発明においては、T&I含有量はアナリ
ティカル ケミストリィ(Analytical Chemistry)誌、第
44巻、915頁(1972)に記載の方法により、単環芳香族炭
化水素分を分取し、次いでフィールドイオン化質量分析
計により定量される値である。
【0040】次に本発明の電気絶縁油について説明す
る。
【0041】本発明で用いられる基油は、粘度5〜30
cSt(40℃)を有する鉱油又は鉱油と長鎖アルキル
ベンゼンの混合物である。
【0042】長鎖アルキルベンゼンは電気絶縁油として
公知のものであり、具体的には炭素数9〜36の直鎖又
は分岐のアルキル基で置換されたアルキルベンゼンが好
ましい。
【0043】本発明の電気絶縁油は、前記の基油中に、
塩基性窒素分Nb、非塩基性窒素分Nn、スルフィド型
硫黄分Sf及びテトラリン及び又はインダン系芳香族炭
化水素分T&Iが特定量乃至特定範囲の量を含有する。
【0044】即ち、酸化安定性という面で、酸価が0.
6mgKOH/g以下(JIS C2320に規定する
品質)を満足するように酸化安定性を向上させるには、
非塩基性窒素分Nnの存在は有効であるものの、tan
δmax.の増大原因となるため、Nnは15ppm以
下である必要があり、好ましくは10ppm以下、更に
は7ppm以下に制御することが好ましい。
【0045】また塩基性窒素分Nbは酸化安定性を向上
させるために1ppm以下に制御され、好ましくはゼロ
となるように制御される。
【0046】更に酸化安定性の向上にはSfは50pp
m以上、好ましくは60ppm以上含有することが好ま
しい。一方、以下に述べるように電気絶縁性が維持でき
ないので、Sfは150ppm以下である必要があり、
好ましくは120ppm以下であることである。しかも
Sfは、原料である原油から分離された鉱油留分にもと
もと含有されるものが有効である。
【0047】更に又、Sfの酸化安定性向上作用を一層
高めるには、テトラリン及び又はインダン系芳香族炭化
水素分T&Iを10〜35重量%、好ましくは13〜3
5重量%、より更に好ましくは15〜30重量%を含有
することである。かようにSfとT&Iは相乗作用によ
って酸化安定性を向上させるのである。
【0048】一方、tanδmax.の抑制性の面で、
tanδmax.値が0.5%以下、さらには0.3%
以下を満足するには、Sfは150ppm以下、好まし
くは120ppm以下に制御すべきである。
【0049】また電気絶縁油が具備しなければならない
耐コロナ性、即ち水素ガス吸収性を十分に付与するに
は、T&Iが適当量必要であり、10重量%以上、好ま
しくは15重量%以上含有することである。
【0050】以上のことを整理すると、塩基性窒素分N
bは1ppm以下、好ましくはゼロ、非塩基性窒素分N
nが15ppm以下、好ましくは10ppm以下、より
好ましくは7ppm以下、スルフィド型硫黄分Sfが5
0〜150ppm、好ましくは60〜120ppm、テ
トラリン及び又はインダン系芳香族炭化水素分T&Iが
10〜35重量%、好ましくは13〜35重量%含有す
ることであり、より好ましくは15〜30重量%含有す
ることである。
【0051】次に、Nb、Nn、Sf及びT&Iが特定
量乃至特定範囲の量に規定された本発明の電気絶縁油
は、公知の手段、即ち水素化処理、溶剤抽出、吸着剤処
理を単に組み合わせただけでは製造困難であり、本発明
の製造方法によってのみ製造可能である。
【0052】以下、本発明の電気絶縁油の製造方法につ
いて説明する。
【0053】(電気絶縁油の第1の製造方法)出発原料 出発原料である第1の鉱油留分は、原油から蒸留分離し
た沸点範囲250〜500℃(常圧換算)の留分であ
り、粘度約5〜20cSt(40℃)の潤滑油留分が好
ましく用いられる。
【0054】また出発原料である第2の鉱油留分として
は、原油から蒸留分離した沸点範囲220〜700℃の
鉱油留分が用いられる。即ち、該第2の鉱油留分は前記
第1の鉱油留分と同じものであってもよいし、それより
沸点範囲が広いものを用いてもよい。
【0055】具体的には、例えば中東系原油を常圧蒸
留、減圧蒸留して分離された留分が一般に使用される
が、これらに限定されるものではない。
【0056】鉱油留分には、一般にStが1.0〜2.
5重量%、Ntが200〜500ppm、T&Iが10
〜35重量%程度含有するが、水素化処理を過酷に行う
といずれも減少する傾向にある。しかしながら、T&I
は水素化処理によって、もともと存在していた成分が他
の化合物に変化して減少する一方、新たに生成する成分
がある。これは水素化処理の条件に左右される。
【0057】第1の精製鉱油の製造 上記第1の鉱油留分を、水素化精製触媒を用いて、温度
320〜380℃の範囲で水素化処理し、また必要によ
り前記水素化処理後に、芳香族炭化水素を選択的に抽出
する溶剤により、ラフィネート収率60〜90容量%の
条件で溶剤抽出精製を行うことにより第1の精製鉱油を
製造する。
【0058】水素化精製触媒としては、シリカ、アルミ
ナ、シリカアルミナ等の担体に、Ni、Co、Mo、W
等の金属の1種又は2種以上を担持した触媒が用いられ
る。
【0059】水素化精製処理の条件としては温度を32
0〜380℃の範囲とする以外に、水素分圧を45〜1
20kg/cmの範囲に設定することが好ましく、よ
り好ましくは60〜100kg/cmの範囲に設定す
ることである。また他の条件としては液空間速度(LH
SV)を0.2〜2.0hr−1とすることである。更
に脱硫率が好ましくは95%以上、より好ましくは98
%以上となるように条件設定し、脱窒素率が好ましくは
95%以上、より好ましくは98%以上となるように条
件設定することが好ましく、かつ分解率5%以下となる
ような条件設定をすることが好ましい。
【0060】本発明においては、上記水素化精製処理を
行った後、穏やかな条件で溶剤抽出精製を行うことがで
きるが、過酷な条件で溶剤抽出精製を行うことは好まし
くない。即ち水素化処理された油を芳香族炭化水素を選
択的に抽出する溶剤、例えばフルフラール等の溶剤によ
り、ラフィネート収率が高い、具体的には60〜90容
量%、好ましくは70〜90容量%の穏やかな条件で溶
剤抽出精製を行うことが好ましい。過酷な条件、ラフィ
ネート収率が上記の範囲をはずれる条件では、より好ま
しい電気絶縁油を製造することができなくなるからであ
る。
【0061】以上の操作によって、全窒素分Ntが15
ppm以下、好ましくは10ppm以下、全硫黄分St
が0.1重量%以下、好ましくは0.06重量%以下、
スルフィド型硫黄分Sfが10ppm以下、テトラリン
及び又はインダン系芳香族炭化水素分T&Iが10〜3
5重量%の組成を有する第1の精製鉱油を製造すること
ができる。
【0062】第2の精製鉱油の製造 上記第2の鉱油留分を、芳香族炭化水素を選択的に抽出
する溶剤、例えばフルフラール、N−メチル−2−ピロ
リドン、フェノール等の溶剤により、溶剤抽出精製を行
うことにより、ラフィネート油を回収して、Stが0.
5〜2.0重量%、Sfが0.2〜0.9重量%の組成
を有する第2の精製鉱油を製造する。
【0063】溶剤抽出精製においては、ラフィネート収
率50〜90容量%、好ましくは60〜80容量%の条
件で溶剤抽出精製を行う。具体的には前記第2の鉱油留
分100容量部に対して溶剤50〜300容量部を使用
し、40〜90℃の範囲で抽出する。溶剤抽出で得られ
た第2の精製鉱油はそのまま後述の混合に供してもよい
が、必要により水素化精製を行ってもよい。水素化精製
を行う場合は極めて温和な条件で行うことが好ましい。
ここで温和な条件というのは、脱硫率が好ましくは70
〜40%、より好ましくは65〜40%、最も好ましく
は60〜40%となるような条件設定をすることであ
る。過酷な水素化処理は天然に存在するスルフィド型硫
黄化合物を除去するために好ましくないし、後の工程で
ある混合割合の決定に影響し、本発明の目的を達成する
上で好ましくないからである。
【0064】第1の精製鉱油と第2の精製鉱油の混合 次いで前記第1の精製鉱油と前記第2の精製鉱油を、9
9.5:0.5〜91.0:9.0(重量比)の割合、
好ましくは99.5:0.5〜92.0:8.0(重量
比)の割合、より好ましくは99.0:1.0〜93.
0:7.0(重量比)の割合で混合する。即ち、前記第
2の精製鉱油はできるだけ少なく混合した方が好ましい
が、混合鉱油(混合油)に対して0.5重量%未満では
本発明の酸化安定性向上の効果が発現せず、また9重量
%を越えて含有すると、得られる電気絶縁油のtanδ
max.値が増大したり、酸化安定性が低下するため好
ましくない。
【0065】溶剤脱蝋精製、固体吸着剤処理 第1の精製鉱油と第2の精製鉱油の混合前又は後に、必
要に応じて溶剤脱蝋精製処理して流動点を調整してもよ
い。
【0066】また、本発明においては、第1の精製鉱油
と第2の精製鉱油の混合前又は後に、若しくは溶剤脱蝋
処理の前又は後に、活性白土等を用いた固体吸着剤処理
をする。固体吸着剤処理は混合油中のNbが1ppm以
上の場合に、それをNb1ppm未満にする上で効果的
である。
【0067】(電気絶縁油の第2の製造方法)第2の製
造方法の特徴は、前記第1の製造方法において、前記第
1の精製鉱油と前記第2の精製鉱油を、99.5:0.
5〜91.0:9.0(重量比)の割合で混合する工程
の後に、前記混合した精製鉱油100重量部に対して、
長鎖アルキルベンゼンを10〜40重量部を混合する工
程を有することである。
【0068】長鎖アルキルベンゼンを混合する場合に
は、塩基性窒素分Nbが1ppm以下、非塩基性窒素分
Nnが15ppm以下、全硫黄分Stが0.01〜0.
05重量%、スルフィド型硫黄分Sfが50〜150p
pm及びテトラリン及び又はインダン系芳香族炭化水素
分T&Iが10〜30重量%になるように、前記第1の
精製鉱油と前記第2の精製鉱油と前記長鎖アルキルベン
ゼンの混合割合に留意する必要がある。
【0069】次いで前記第1の精製鉱油と前記第2の精
製鉱油の混合前又は後に、若しくは前記混合した精製鉱
油と長鎖アルキルベンゼンの混合物の混合前又は後に、
前記第1の製造方法と同様の固体吸着剤により処理を行
う。この場合もやはり固体吸着剤処理は混合油中のNb
が1ppm以上の場合に、それをNb1ppm未満にす
る上で効果的である。
【0070】以上の方法によって得られる電気絶縁油
は、SfとT&Iとが相乗作用して、極めて高い酸化安
定性を示すと共に、酸化初期におけるtanδmax.
値が0.5%以下、さらには0.3%以下を満足する極
めて優れた電気特性をもった総合性能の優れたものとな
る。
【0071】
【実施例】以下、本発明の実施例に基き、本発明の内容
について更に詳細に説明すると共に本発明の効果を例証
する。なおかかる実施例によって本発明が何ら制限され
ないことはもとよりである。
【0072】実施例1 第1図に示す工程に基き、電気絶縁油を製造した。
【0073】第1の鉱油留分 クエート原油から常法によって、常圧蒸留と減圧蒸留で
分離した粘度10.2cSt(40℃)の潤滑油留分
(全硫黄分2.2重量%、全窒素分370ppm)を原
料基油とした。
【0074】第1の精製鉱油(R10)の製造 前記原料基油を以下の条件で水素化精製処理して、水素
化精製油を得た。
【0075】(触媒)シリカアルミナ担体にコバルト
3.0 重量%、ニッケル1.0 重量%、モリブデン
12.0重量%を担持した触媒を用いた。
【0076】(水素化処理条件) 水素分圧90kg/cm 温度370℃ 液空間速度(LHSV)1.0hr−1
【0077】(水素化精製油)脱硫率99%、脱窒素率
97%、分解率2%で、表1に示す第1の精製鉱油(R
10)を得た。
【0078】第2の精製鉱油(R20)の製造 上記原料基油を回転円板式抽出器で原料基油100容量
部当りフルフラール250容量部を70℃で接触させ、
ラフィネート収率70容量%で、表1に示す第2の精製
鉱油(R20)を得た。
【0079】電気絶縁油Aの製造 上記の方法で得られた第1の精製鉱油(R10)と第2
の精製鉱油(R20)を98:2(重量比)の割合で混
合して混合油を作成し、メチルエチルケトン/トルエン
混合溶媒(容量比1/1)を、混合油に対して2.6倍
添加して、−32.5℃に冷却した後、濾過し、流動点
−30℃の脱蝋油を得た。
【0080】さらに活性白土を1.5重量%添加し、6
0℃で20分間攪拌した後、濾別し、電気絶縁油Aを得
た。
【0081】電気絶縁油Aの性状、下記測定方法に基く
酸化安定性、tanδmax.値及び水素ガス吸収性を
表1に示す。
【0082】(測定方法)酸化安定性 :JIS C 2101−1982「電気絶
縁油試験方法」の 「17.酸化安定性試験」に記載の
方法で、全酸価(mgKOH/g)及びスラッジの定量
(%)を行った。
【0083】tanδmax.値(%):石油学会製品
部会絶縁油分科会技術資料(1985年3月)に記載の
方法により測定した。
【0084】水素ガス吸収性:電気絶縁材料研究会絶縁
油部会技術資料No.6(1965)に記載の方法(部
会法)により測定した。
【0085】実施例2 実施例1において、第1の精製鉱油(R10)と第2の
精製鉱油(R20)の混合割合を95:5(重量比)に
代えた以外は同様にして電気絶縁油Bを得た。
【0086】電気絶縁油Bの性状、酸化安定性、tan
δmax.値及び水素ガス吸収性を表1に示す。
【0087】比較例1 実施例1で得られた第1の精製鉱油(R10)と第2の
精製鉱油(R20)を85:15(重量比)の割合で混
合した後、実施例1と同様の条件で脱蝋処理、活性白土
処理して、比較の電気絶縁油Cを得た。
【0088】比較の電気絶縁油Cの性状、酸化安定性、
tanδmax.値及び水素ガス吸収性を表1に示す。
【0089】比較例2及び3 実施例1で得られた第1の精製鉱油(R10)のみ、及
び第2の精製鉱油(R20)のみを各々単独に用い、実
施例1と同様の条件で脱蝋処理、活性白土処理して、比
較の電気絶縁油D及びEを得た。
【0090】比較の電気絶縁油D及びE各々の性状、酸
化安定性、tanδmax.値及び水素ガス吸収性を表
1に示す。
【0091】
【表1】
【0092】表1から明らかなとおり、本発明の電気絶
縁油AおよびBは、比較の電気絶縁油Cに比べ、酸化安
定性、絶縁特性(tanδmax.)及び水素ガス吸収
性の全ての総合性能が優れていることがわかる。
【0093】また電気絶縁油AおよびBは、混合前の第
1の精製鉱油(R10)や第2の精製鉱油(R20)の
みを各々単独で脱蝋処理、活性白土処理して得られた電
気絶縁油D、Eのいずれよりも、上記総合性能が飛躍的
に向上しているのがわかる。
【0094】実施例3電気絶縁油Fの製造 第2図に示す工程に基づいて製造した。
【0095】実施例1で得られた第1の精製鉱油(R1
0)と第2の精製鉱油(R20)を97:3(重量比)
の割合で混合し、次いで実施例1と同様脱蝋し、次に表
2記載の長鎖アルキルベンゼンを該脱蝋油に25重量%
混合し、これを活性白土で処理し、表2に示す電気絶縁
油Fを得た。
【0096】電気絶縁油Fの性状、酸化安定性、tan
δmax.値及び水素ガス吸収性を表2に示す。
【0097】表2から明らかなように、電気絶縁油F
は、酸化安定性、電気特性及び水素ガス吸収性の何れも
極めて優れていることがわかる。
【0098】比較例4精製鉱油(R25)の製造 実施例1で用いた原料基油(鉱油留分)を以下の条件で
水素化精製処理と溶剤抽出処理をして、精製鉱油(R2
5)を得た。
【0099】(触媒)Co3.2重量%、Mo10.0
重量%を担持したシリカアルミナ触媒を用いた。
【0100】(水素化精製処理) 水素分圧35kg/cm 温度330℃ 液空間速度(LHSV)1.0hr−1 脱硫率77%
【0101】(溶剤抽出処理)フルフラールを油の2.
0倍量使用し、ラフィネート収率60容量%で抽出し
た。
【0102】電気絶縁油Gの製造 実施例1で得られた第1の精製鉱油(R10)と前記の
精製鉱油(R25)を98:2(重量比)の割合で混合
し、次いで実施例1と同様にして脱蝋と活性白土処理し
て、比較の電気絶縁油Gを得た。
【0103】比較の電気絶縁油Gの性状、酸化安定性、
tanδmax.値及び水素ガス吸収性を表2に示す。
【0104】表2から明らかなように、過酷な水素化精
製と溶剤抽出精製によって得られた前記の精製鉱油(R
25)を用いて製造した電気絶縁油Gは、tanδma
x.値及び水素ガス吸収性は良好であるが、酸化安定性
は好ましくない。
【0105】比較例5精製鉱油(R15)の製造 実施例1で得られた第1の精製鉱油(R10)を以下の
ようにして更に精製した。即ち、第1の精製鉱油(R1
0)の100容量部当たり、フルフラール250容量部
を80℃で実施例1と同様に接触させて精製鉱油(R1
5)を得た。ラフィネート収率は53容量%であった。
【0106】電気絶縁油Hの製造 該精製鉱油(R15)に実施例1で得られた第2の精製
鉱油(R20)を5重量%混合し、以下、実施例1と同
様の方法で脱蝋処理と活性白土処理を行い、比較の電気
絶縁油Hを得た。
【0107】比較の電気絶縁油Hの性状、酸化安定性、
tanδmax.値及び水素ガス吸収性を表2に示す。
【0108】表2から明らかなように、過酷な溶剤抽出
を行って得られた前記の精製鉱油(R15)を用いて製
造した電気絶縁油Hは、Sfが50ppm以上含まれて
いるものの、T&I含有量が十分量存在せず、電気絶縁
油A、B及びFに比べて、水素ガス吸収性が極めて劣る
ほか、酸化安定性及びtanδmax.値も好ましくな
いことが明らかである。
【0109】参考例 表2に示す性状を有する市販の電気絶縁油について、酸
化安定性、tanδmax.値及び水素ガス吸収性を測
定して表2に示した。
【0110】
【表2】
【0111】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、酸化安定性と電気特性(tanδ増大抑制)
という、従来両立し難かった2つの相反する両性能を満
足するだけでなく、水素ガス吸収性にも優れる電気絶縁
油及びその製造方法を提供できる。
【0112】また耐コロナ性、即ち水素ガス吸収性も十
分な電気絶縁油となるため、極めて高い信頼性が要求さ
れる超超高圧用トランス油としても使用することが可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気絶縁油の第一の製造方法の一例を
示すフロー図
【図2】本発明の電気絶縁油の第二の製造方法の一例を
示すフロー図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10M 101:02 105:06) C10N 40:16

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉱油又は鉱油と長鎖アルキルベンゼンの混
    合物を基油とする電気絶縁油において、塩基性窒素分が
    1ppm以下、非塩基性窒素分が15ppm以下、スル
    フィド型硫黄分が50〜150ppm及びテトラリン及
    び又はインダン系芳香族炭化水素分が10〜35重量%
    の組成を有することを特徴とする電気絶縁油。
  2. 【請求項2】下記(a)〜(d)の各工程により、塩基
    性窒素分が1ppm以下、非塩基性窒素分が15ppm
    以下、スルフィド型硫黄分が50〜150ppm及びテ
    トラリン及び又はインダン系芳香族炭化水素分が10〜
    35重量%の組成を有する電気絶縁油を製造することを
    特徴とする電気絶縁油の製造方法。 (a)(i)原油から蒸留分離した沸点範囲250〜50
    0℃の第1の鉱油留分を、水素化精製触媒を用いて、温
    度320〜380℃の範囲で水素化処理し、また必要に
    より(ii)前記水素化処理後に、芳香族炭化水素を選
    択的に抽出する溶剤により、ラフィネート収率60〜9
    0容量%の条件で溶剤抽出精製を行うことにより、全窒
    素分が15ppm以下、スルフィド型硫黄分が10pp
    m以下、テトラリン及び又はインダン系芳香族炭化水素
    分が10〜35重量%の組成を有する第1の精製鉱油を
    製造する工程 (b)原油から蒸留分離した沸点範囲220〜700℃
    の第2の鉱油留分を、芳香族炭化水素を選択的に抽出す
    る溶剤により、ラフィネート収率50〜90容量%の条
    件で溶剤抽出精製を行うことにより、ラフィネート油を
    回収して、全硫黄分が0.5〜2.0重量%、スルフィ
    ド型硫黄分が0.2〜0.9重量%の組成を有する第2
    の精製鉱油を製造する工程 (c)前記第1の精製鉱油と前記第2の精製鉱油を、9
    9.5:0.5〜91.0:9.0(重量比)の割合で
    混合する工程 (d)前記第1の精製鉱油と前記第2の精製鉱油の混合
    前又は後に、固体吸着剤により処理する工程
  3. 【請求項3】下記(a)〜(e)の各工程により、塩基
    性窒素分が1ppm以下、非塩基性窒素分が15ppm
    以下、スルフィド型硫黄分が50〜150ppm及びテ
    トラリン及び又はインダン系芳香族炭化水素分が10〜
    35重量%の組成を有する電気絶縁油を製造することを
    特徴とする電気絶縁油の製造方法。 (a)(i)原油から蒸留分離した沸点範囲250〜5
    00℃の第1の鉱油留分を、水素化精製触媒を用いて、
    温度320〜380℃の範囲で水素化処理し、また必要
    により(ii)前記水素化処理後に、芳香族炭化水素を
    選択的に抽出する溶剤により、ラフィネート収率60〜
    90容量%の条件で溶剤抽出精製を行うことにより、全
    窒素分が15ppm以下、スルフィド型硫黄分が10p
    pm以下、テトラリン及び又はインダン系芳香族炭化水
    素分が10〜35重量%の組成を有する第1の精製鉱油
    を製造する工程 (b)原油から蒸留分離した沸点範囲220〜700℃
    の第2の鉱油留分を、芳香族炭化水素を選択的に抽出す
    る溶剤により、ラフィネート収率50〜90容量%の条
    件で溶剤抽出精製を行うことにより、ラフィネート油を
    回収して、全硫黄分が0.5〜2.0重量%、スルフィ
    ド型硫黄分が0.2〜0.9重量%の組成を有する第2
    の精製鉱油を製造する工程 (c)前記第1の精製鉱油と前記第2の精製鉱油を、9
    9.5:0.5〜91.0:9.0(重量比)の割合で
    混合する工程 (d)前記混合した精製鉱油100重量部に対して、長
    鎖アルキルベンゼンを10〜40重量部を混合する工程 (e)前記第1の精製鉱油と前記第2の精製鉱油の混合
    前又は後に、若しくは前記混合した精製鉱油と長鎖アル
    キルベンゼンの混合物の混合前又は後に、固体吸着剤に
    より処理する工程
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2014157217A1 (ja) * 2013-03-25 2014-10-02 出光興産株式会社 電気絶縁油組成物

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