JPS6059682B2 - 電気絶縁油 - Google Patents

電気絶縁油

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JPS6059682B2
JPS6059682B2 JP9194975A JP9194975A JPS6059682B2 JP S6059682 B2 JPS6059682 B2 JP S6059682B2 JP 9194975 A JP9194975 A JP 9194975A JP 9194975 A JP9194975 A JP 9194975A JP S6059682 B2 JPS6059682 B2 JP S6059682B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はパラフィン基原油または混合基原油からのす
ぐれた電気絶縁油に関する。
さらに詳しくはIパラフィン基原油または混合基原油を
常圧蒸留するか、または常圧蒸留の残渣油を減圧蒸留し
て得た沸点(常圧換算)230〜430℃の留分をラフ
イネートを更に水素化精製し、溶剤脱ろう処理を行い、
必要であればさらに固体吸着剤処理を行うことによりイ
オウ分を0.25wt%以下にした精製油5〜90wt
%(■)鉱油の潤滑油留分を固体吸着剤処理した精製油
1〜20wt%(■)アリールアルカン5〜90wt%
の割合で混合し、全イオウ分が0.35wt%以下とし
た酸化安定性、熱安定性、耐コロナ性、耐腐蝕性にすぐ
れた電気絶縁油に関するものである。 今日、各種の絶
縁油が市場に出されているが、量的にその大部分は鉱油
系絶縁油である。
この理由は合成法により得られる絶縁油である絶縁油に
比べ鉱油系絶縁油は石油留分を主原料とするため比較的
安価に多量に供給できるからである。 しかるに、従来
この鉱油系絶縁油は、例えばガソリンや灯油のようにあ
らゆる原油から大差なく製造され得るような製品では決
してない。鉱油系絶縁油を製造するには実際には原油の
選択が最も大切である。すなわち、原油の比重、引火点
および粘度が一定の範囲内にあり、通常凝固点が低くし
かもイオウ含有率の少ないナフテン基原油が実用上必要
とされていた。 一方、ナフテン基原油を用いる場合で
あつても、蒸留留出した留分が直ちに絶縁油として使用
されるのではない。
従来これらナフテン基原油を用いて絶縁油を製造する方
法として次のようなものが知られている。
特定の限定された方法で硫酸処理を行ない絶縁油を製造
する方法等がある(例えば特公昭36一10133)。
しかしながら、硫酸処理を行なう方法は、副生廃硫酸の
処分が環境の汚染を起こし不都合であるのみならず、製
品収率が低く工業的でない。鉱油を65〜96%水素化
脱硫したもの、またはこれに、より低芳香族含有の鉱油
を混合する方法も知られている。しかしこの場合水素化
脱硫の前に鉱油の溶剤処理すると酸化安定性などがきわ
めて劣るもととなる旨記載されている(特公昭36−1
8584)。また、この方法と同様に、溶剤精製をしな
い潤滑油留分を95%以上脱硫する水素化精製して、こ
れに硫酸処理した鉱油を添加する方法も知られている(
特開昭49−46199)。
また、芳香族含有量23Wt%以下の潤滑油ラフイネー
トに水素添加を行ない、これに芳香族含有量のより多い
潤滑油を15Wt%以下添加する方法も公知てある(特
公昭41−3589)。
このように、これらナフテン基原油を用いる方法はそれ
なりに、一つの絶縁油の製造方法を開示している。
しかしながら昨今のいわゆる石油危機以来このナフテン
基原油の入手はきわめて困難となり、比較的安価で多量
に入手される混合基原油またはパラフィン基原油から絶
縁油を得ることが期待される。。しかしながらこれら混
合基原油またはパラフィン基原油から絶縁油を得る場合
、通,常ナフテン基原油から製造する方法をそのまま適
用しても、酸化安定性、水素ガス吸収性、耐コロナ性、
流動点等が満足てきるものが得られず、特殊な限定され
た方法を採用する必要がある。他方、近年パラフィン基
原油から絶縁油を製造.する方法として、脱ろう処理後
に精留して流動点の低い絶縁油を得る方法が開示されて
いる(特公昭49−46123号公報)。しかしながら
、この方法においては、芳香族含有量が高々14%程度
の精製油を用いているにすぎず、また酸化防止剤を添加
す・ることにより製品絶縁油を得ている。一方、最近中
小変圧器は小型化、軽量化の方向にあり、したがつて従
来の使用温度りさらに10℃高い65しCrise変圧
器が設計されるよになり、このような温度に十分耐えら
れる絶縁材料が要求されるようになつた。
従来の絶縁紙、ナフテン系鉱油のみはこのような条件下
でその寿命が十分でない。また、近年コンデンサー、ケ
ーブルはもとより、変圧器、しや断器においても油の充
てん時には十分脱気され、充てん後も隔膜式や窒素封入
などの措置がとられるため酸素の存在はきわめて少ない
場合が多い。したがつて従来重視されてきた酸化安定性
もさることながら、熱劣化時の電気特』性の変化により
、油の品質を評価することすなわち熱安定性のすぐれた
絶縁油が広く望まれている。本発明者らは、このような
酸化安定性、熱安定性さらには耐コロナ性および耐腐蝕
性という絶縁油の主要な特性をすべて満足させるべく、
比較的多量に入手できるパラフィン基原油または混合基
原油の精製条件を鋭意研究した結果、従来の方法とは異
なつた、すぐれた電気絶縁油を安定して製造できる方法
を見い出したのてある。
以下に本発明をさらに詳細に説明する。
まず、本発明の絶縁油を構成する第1成分について記載
する。
本発明でいうパラフィン基原油とは通常パラフィン系炭
化水素を多量に含んだ原油であつて、7石油便覧ョ19
η年版(石油春秋社発行)19頁に記載されているよに
、原油の第1鍵留分(灯油留分)のAPI比重が400
以上てあり第2fF留分(275〜300℃/40Tr
InHg(7)潤滑油留分)のAPI比重が305以上
のものてあり代表的な例としてはペンシルバニア原油、
ミナス原油等である。
また、混合基原油とは通常パラフィン基原油とナフテン
基原油との中間に位するものて、第1鍵留分のAPI比
重が33〜40る、第2鍵留分の,ARI比重が20〜
300のものであつたミツドコンチネンl・原油、アラ
ビア原油、カフジ原油等の中東系原油に多くみられる。
本発明においてはアラビアンメデイアムやアラビアンナ
イトのようなアラビア原油か好ましく使用される。本発
明においてはパラフィン基原油または混合基原油を常圧
蒸留するかまたは常圧蒸留の残渣油を減圧蒸留して得た
沸点(常圧換算)230〜430℃の留分を80wt%
以上含む留出油を原料鉱油とする。
本発明においてはまず、パラフィン系(または混合基系
)鉱油を芳香族化合物を選択的に溶解する溶剤て処理し
て硫黄化合物などの不純物を減少させる。
この時、同時に鉱油中の芳香族分も減少することは言う
までもない。ここで用いられる芳香族化合物を選択的に
溶解する溶剤は通常用いられているもので、具体的には
フルフラール、液体二酸化硫、フェノール等が用いられ
る。たとえばフルフラールを用いた場合の抽出条件は、
抽出温度50〜100℃好ましくは60〜90℃、鉱油
に対するフルフラールの割合(体積比)は0.3〜2J
好ましくは0.5〜1.5の範囲である。次に溶剤精製
によつて得られたラフイネートを水素化精製し、また所
定の流動点を得るために溶剤脱ろう処理を行う。
更に必要に応じて引き続き固体吸着剤処理を行い、第1
成分てある精製油(1)を得る。これらの処理工程のう
ち、とくに溶剤精製および水素化精製の条件は精製油(
1)の硫黄分を0.25Wt%以下にするように選択さ
れる。
ここで、精製油(1)の硫黄分を0.25Wt%以下に
することは最近問題となつている変圧器内部の銅黒化現
象に悪影響を与えないためである。本願発明において水
素化精製に用いられる触媒は、ボーキサイト、活性炭、
フラー土、ケイソー土、ゼオライト、シリカ、シリカア
ルミナ等を担体として周期律表第■族、第1B族および
第■族金属の酸化物で、通常予備硫化を行つてから使用
される。これらの酸化物の具体的な例として酸化コバル
ト、酸モリブデン、酸化タングステン、酸化ニッケル等
を挙げることができる。本発明においては酸化アルミニ
ウム含有担体上に担持された酸化ニッケルおよび酸化モ
リブデンからなる触媒を予備硫化したものが特に好まし
く用いられる。本発明の水素化精製処理における反応温
は通常約230〜約345゜C1好ましく260〜32
0℃である。低温では反応率が低く、また高温では分解
によりパラフィン分が増加し流動点が若干上昇するうえ
、製品の色相も好ましくない。反応圧力は25kg/C
ltG以上、好ましくは25〜75kg/CILG最も
好ましくは35〜45k9/CItGである。また、水
素は供給原料油1ktに対し100〜10000Nm3
、好ましくは200〜1000Ndの範囲で接触させる
。本顔発明における水素化精製においては、水素化分解
をより抑制した方法を採用する。
以上記載のように、本願発明の一方の留分は溶剤精製お
よび水素化精製して所定量のイオウ含有量とするもので
あるが、溶剤精製を行なわない場合は製品の熱安定が著
るしく悪くなる。
また水素化精製を行なわない場合には、酸化安定性、電
気特性、熱安定性等が著るしく悪くなる。本発明におけ
る溶剤脱ろうは公知の方法により油中ワックス分を固化
除去するもので通常使用される方法はBK法である。
使用される溶剤はベンゼン−トルエンーアセトンまたは
ベンゼンートルエンーメチルエチルケトン等の混合溶剤
である。溶剤の組成(ケトン分と芳香族分の割合)はア
セトの場合30〜35%、メチルエチルケトンの場合で
は45〜50%程度の混合率が適当である。溶剤化は脱
ろうフィルターに供給する溶液の粘度がだいたい一定と
なるように溶剤を加えることによつて定めることができ
る。本発明における溶剤脱ろう処理は、どの段階で行な
つてもよいが水素化精製後に行なうのが特に好ましい。
引き続き必要であるならば固体吸着剤処理を行なう。こ
こて言う固体吸着剤処理とは、酸性白土、活性白土、フ
ラー土、アルミナ、シリカアルミナ等の固体吸着剤と鉱
油とを接触させる処理を言う。通常約50〜80℃で約
3紛〜数時間接触させる。接触の方法はパーコレーシヨ
ン法またはコンタクト法などが採用される。他方本発明
の第2成分てある精製油(■)として用いる鉱油は、種
々の原油を蒸留して得られる・通常沸点約230〜46
0℃(常圧換算)に含まれる潤滑油留分を固体吸着剤処
理したものである。ここで言う固体吸着剤処理において
は前記した第1成分の場合に採用される条件と同じ条件
が採用される。本発明において、この第2成分の鉱油を
固体・吸着剤処理しない場合は絶縁油の電気特性、色相
、熱安定性などの性状が劣るものとなる。本発明の第2
成分は、固体吸着剤処理の前に溶剤精製処理、脱ろう処
理、硫酸精製処理などを単独または組合せて行なうこと
ができる。ノ ここで言う溶剤精製処理および溶剤脱ろ
う処理は前記した第1成分に採用され得る条件と同様の
処理である。
また硫酸精製処理は、通常鉱油の硫酸処理と同様な条件
が採用されるが、廃硫酸が排出するので、好ましくは上
記他の精製手段が採される。第2成分の硫黄分は好まし
くは約0.1〜2W′t%であり、さらに好ましくは0
.2〜1Wt%である。本願においては前記したように
、第1成分も固体吸着剤処理を行なう場合は第1成分と
第2成分を混合した後に同時に固体吸着剤処理を行なう
ことができる。第2成分の量は1重量部より少ないと耐
腐食性、耐コロナ性、熱安定性は良好であるが、酸化安
定性は不十分である。
また、第2成分の量が20重量部より多いと、耐腐食性
、熱安定性に劣る。また本願発明の第3成分であるアリ
ールアルカンとは下記のものである。すなわち、下記一
般式で示されるアルキルベンゼン類である。式中R1、
R2は水素又は炭素数1〜20の炭化水素残基であり、
R1とR2の炭素数の合計が9以上好ましくは12〜2
8のものである。
合計炭素数が9より少ないと、引火点、蒸発量試験等の
性状が悪くなり不都合である。R1、R2の炭化水素残
基は直鎖状または分枝状のものいずれでも良い。またこ
れらアルキルベンゼ中には、テトラリン、インデン、イ
ンダンまたはそれらの炭化水素誘導体類を約5唾量%以
下含んでいても良い。これらのアルキルベンゼン類は、
通常ベンゼとオレフィン類またはベンゼンとハロゲン化
パラフィン類をフリーデルクラフツ型触媒等の酸触媒の
存在下て縮合(アルキル化)して得られるものである。
工業的には洗剤用の直鎖又は分枝アルキルベンゼンを合
成する際に得られる炭素数約9〜16のモノアルキルベ
ンゼン類またはこれらを合成する場合に副生する重質ア
ルキルベンゼン、かま残.油(洗剤用アルキルベンゼン
を留出除去した、かま残油)等が好ましく用いられる。
これらのアリールアルカンは固体吸着剤処理をして用い
ることが好ましい。この場合、第1成分、第2成分のい
ずれかと、あるいは両方と第3成分を混合した後一に同
時に固体吸着剤処理を行なうことができる。また、これ
らのアリールアルカンは一般に水素化処理をして用いる
と電気特性等にとつて好ましい。この場合の水素化処理
に用いる触媒には周期律表■族、IB族および■族の金
属、金属酸化物、金属硫化物の1種または2種以上をシ
リカ、アルミナ、珪藻土、活性炭等の固体担体上に担持
せられたものが好適に用いられる。具体的には上記担体
に担持されたまたは担持されないパラジウム、白金、ニ
ッケル、銅−クロム、コバルト−モリブデン、ニッケル
モリブデン、ニッケルタングステンなどの触媒を好まし
く適用することが可能である。水素化反応条件は、圧力
、通常2〜50ノK9/CTiGl温度50〜400℃
、液空間速度1〜15v01./VOl.で行なわれる
。なお、アリールアルカンとして、沸点約3000C以
上の直鎖型の重質アルキルベンゼンを用いる場合は、不
純物として含まれるアルキル多環芳香族、のみを選択的
に水素化する条件で水素化し、可視部における波長40
0Tr1.μの吸光度が0.4×10−3g/e−0以
下のものとして使用することが特に好ましい。
本発明においては前記したこれら3つの成分を゛第1成
分5〜匍幇%、第2成分1〜加憇%、第3成分5〜90
wt%の範囲で混合し、全イオウ分を0.35Wt%以
下とする。
本発明は、第1成分に第2成分および第3成分をそれぞ
れ単独に混合した場合には、酸化安定性が改良されない
かまたは十分に良好とは言えないのに対して、第2成分
および第3成分を併用して第1成分に混合することによ
りきわめてすぐれた酸化安定性を有する電気絶縁油を製
造することを見出したものである。また、本発明は第3
成分であるアリールアルカンの添加により熱安定性にお
いて従来のナフテン系絶縁油よりすぐれたものを製造で
きることを見出したものであり、さらに耐コロナ性、低
温特性においても従来のナフテン系油と同等の製造とな
りうることを見出したものである。のアリールアルカン
の添加量は5Wt%より少ないと熱安定性、耐コロナ性
などの性状が充分ではなく、また、添加量を90%より
多くすることはこれらの性状が改善されることが少ない
のみならず、高価であり経済的ではない。通常、好まし
くは10〜50Wt%の範囲て使用される。(とくに、
低流動点の絶縁油を希望する場合には50〜90%の範
囲で使用される。)また、本発明は、3つの成分を混合
した後の全イオウ分が0.35WL%以下であることが
必要である。
イオウ含有量が0.35Wt%より多いと、耐腐食性(
耐銅黒化)が悪くなり有効に実用に供することができな
い。本発明では全イオウ含有量は好ましくは約0.05
〜0.3Wt%である。以上のことは後記実施例、比較
例に具体的に記したが、これらの実施例は本発明を説明
するものであつて、本発明はこれらに制限されるもので
はない。
実施例1 中東系(混合基系)原油を常圧蒸留しした後、その残渣
油を減圧蒸留して得た留出油(常圧換算の沸点240〜
390℃、硫黄分2.0Wt%、芳香族分41Wt%)
を採取した。
次にこの留出油を溶剤比(フルフラール/留出油)1.
ヌ抽出温度75〜95℃でフルフラール抽出し、さらに
このラフイネートをアルミナを担体としたNiO−MO
O3触媒(NiO:3.0wt%MOO3:14.0W
t%)により、320℃水素圧40k9/CItG..
LHSVl.Oで水素化精製処理した後、ベンゼンート
ルエンーメチルエチルケトンを溶剤として溶剤比(溶剤
/油)1.6、冷却温度一30とCで脱ろうを行い、さ
らに70℃で1時間白土処理を行つて、流動点−27.
5℃、硫黄分0.09Wt%の第1成分である精製油(
1)を得た。精製油(1)の酸化安定度試験(JISC
2lOlの酸価は1.95m9K0H/gであつたが、
この精製油(1)65重量部に上に述べた減圧蒸留の留
出油を溶剤比1.6で同様にフルフラール抽出し、次い
でこのラフイネートを精製油(1)と同様に溶剤脱ろう
および白土処理を行つて得た第2成分である精製油(■
)(硫黄分0.95Wt%)5重量部、およびプロピレ
ンテトラマーを主成分とするオレフィンとベンゼンを三
フッ化ホウ素触媒によつて反応させる分枝型洗剤用アル
キルベンゼンを合成する際に副生物として得られる沸点
約310〜404゜Cの重質アルキルベンゼンを70℃
で1時間白土処理を行つたものを3唾量部を混合して本
願の絶縁油を得た。
この酸化安定度試験の酸価は0.19TfL9K0H/
gであつた。この製品300ccを500ccガラス容
器にとり、2TfrIn間隔であい対した銅板電極に1
0kVの電圧を印加し、100℃、窒素密封下で10日
間課電試験を行い、銅板に付着した硫黄分を定量したと
ころ3.2μgと少なかつた。また、この製品の耐コロ
ナ性の目安となる水素ガス吸収性を試験(電気絶縁材料
研究会絶縁油部会技術資料NO.6)したところ、〔1
5紛値〕−〔50分値〕は−45wm011と良好であ
つた。
さらに、この製品の加熱試験(ASTMDl934)後
の油の誘電正接は0.30%(80℃)、体積抵抗率は
3.9×1013ΩCTn(80℃)と良好であつた。
実施例2〜3および比較例1〜2 実施例1で述べた精製油(1)、精製油(■)およびア
リールアルカンを各種の割合で混合した実施例2〜3お
よび比較例1〜2を表1にまとめて示す。
比較例1のように精製油(1)とアリールアルカンのみ
を混合した場合には酸化安定性はほとんどまつたく改良
されない。
また、比較例2のように精製油(1)と精製油(■)の
みを混合した場合には酸化安定性はかなり改良されるが
、十分良好とは言えず、また、水素ガス吸収性、熱安定
性についても十分良好な製品は言えない。これに対して
、実施例2および実施例3のようaに精製油(1)、精
製油(■)およびアリールアルカンの3者を混合すると
、酸化安定性は著しく改良され、また、水素ガス吸収性
、熱安定性についても非常に良好な製品となることがわ
かる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 パラフィン基原油または混合基原油を常圧蒸留する
    か、または常圧蒸留の残渣油を減圧蒸留して得た沸点(
    常圧換算)230〜430℃の留分を80wt%以上含
    む留出油を溶剤精製して得られたラフイネートを更に水
    素化精製し、溶剤脱ろう処理を行い、必要であればさら
    に固体吸着剤処理を行うことによりイオウ分を0.25
    wt%以下にし精製油5〜90wt%、2 鉱油の潤滑
    油留分を必要であれば予め溶剤精製処理、脱ろう処理お
    よび硫酸精製処理から選ばれる処理を単独であるいは2
    種以上組合せて行つた後、固体吸着剤処理した精製油1
    〜20wt%以上、3 アリールアルカン5〜90wt
    %以上の割合で混合し、全イオウ分が0.35wt%以
    下として酸化安定性、熱安定性、耐コロナ性、耐腐蝕性
    にすぐれた電気絶縁油。
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