JP3261040B2 - 電気絶縁油の製造方法 - Google Patents

電気絶縁油の製造方法

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JP3261040B2 JP09542596A JP9542596A JP3261040B2 JP 3261040 B2 JP3261040 B2 JP 3261040B2 JP 09542596 A JP09542596 A JP 09542596A JP 9542596 A JP9542596 A JP 9542596A JP 3261040 B2 JP3261040 B2 JP 3261040B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉱油又は鉱油と長
鎖アルキルベンゼンの混合物を基油とする電気絶縁油の
製造方法に係わり、特に水素化脱蝋処理による電気絶縁
油の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電気絶縁油は、変圧器、高圧ケーブル、
高圧遮断器、コンデンサー等の高圧電気機器に充填さ
れ、使用されている。これらの高圧電気機器は、屋外の
高所などのように保守が難しい場所で長期間連続使用さ
れるのが普通である。このため、電気絶縁油には、長期
にわたって耐酸化性、電気特性及び耐金属腐食性を持続
することが要求される。
【0003】さらに、経済的に大容量送電を行なうため
に50万ボルト〜100万ボルトの超高圧送電技術が導
入されるに従い、流動帯電の問題が重要視され始めてい
る。これは、電気絶縁油の循環量が増加するにつれ、電
荷の分離が発生する現象であり、流動帯電が大きくなる
と、放電による絶縁破壊に至ることがある。この流動帯
電現象は、電気絶縁油の誘電正接(tanδ:「JIS
C 2101」に規定の方法で測定される。以下同
じ。)の経時変化における極大値出現として観測され
る。これは、酸化によって油中に発生する導電性成分が
原因の一つとされている。このためtanδの経時変化
における極大値(以下、必要により「tanδma
x.」という。)が小さいか、あるいは前記極大値を有
しない電気絶縁油が望まれている。
【0004】しかしながら、酸化安定性の向上とtan
δmax.の抑制は相反する現象であり、両者を十分に
満足させるのは困難であった。例えば、「アイアンドイ
ーシー プロダクト リサーチ アンド ディベロップ
メント(I&EC Product Research
& Development)誌」第6巻61頁(1
967)には、油中の硫黄分及び窒素分を徹底的に除去
し、一方少量の多環芳香族炭化水素を含むホワイトオイ
ルがtanδmax.出現の防止になると述べている
が、酸化安定性及び水素ガス吸収性は十分でない。
【0005】本発明者は、先にこの両者を両立させた電
気絶縁油を特開平6−325622号公報に開示した。
この電気絶縁油は、 (1)全窒素分15ppm以下、スルフィド型硫黄分1
0ppm以下、テトラリン及び又はインダン系芳香族炭
化水素分10〜35%の第1の精製鉱油 (2)ラフィネート収率を所定の条件で溶剤抽出し、全
硫黄分0.5〜2.0重量%、スルフィド型硫黄分0.
2〜0.9重量%とした第2の精製鉱油 を主成分とし、上記(1)と(2)とを99.5:0.
5〜91.0:9.0の割合で混合し、次いで固体吸着
剤処理したものである。最終組成は、塩基性窒素分1p
pm以下、非塩基性窒素分15ppm以下、スルフィド
型硫黄分50〜150ppm及びテトラリン及び又はイ
ンダン系芳香族炭化水素分10〜35重量%である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この製造方法
による電気絶縁油は、優れた性能を示すものの、処理の
複雑な溶剤脱蝋処理を必要とした。これは、電気絶縁油
が多くの場合寒冷地で使用されることを考慮すると、低
温での流動性が要求されるためである。例えば、流動点
は、JIS C2320 1種2号油では、−27.5
℃以下、IEC296 ClassIIでは−45℃以下
と規定されている。低温流動性を確保するため、従来は
ワックスを含まないナフテン系原油を原料として使用し
ていた。しかし、ナフテン系原油は産地が限定され、枯
渇化しており、コスト的にも不利である。このため、パ
ラフィン系原油を使用することになるが、この場合は予
めワックス除去すなわち脱蝋が必要である。
【0007】脱蝋法としては、メチルエチルケトン/ト
ルエン等の溶剤に希釈して冷却し、析出したワックスを
濾過除去する溶剤脱蝋法と、形状選択性のゼオライト触
媒によりワックスを分解除去する水素化脱蝋法とが行わ
れている。しかし、溶剤脱蝋法は、冷却や溶剤の除去に
多量のエネルギーを必要とする。また、通常の溶剤脱蝋
処理では、流動点が−20℃以下のものを得ることは困
難なため、これ以下のものを得ようとすると特殊な操作
を必要とした。
【0008】また、溶剤脱蝋処理後の鉱油は着色してい
ることが多いために、この色を除去するための活性白土
処理が必要であった。活性白土処理を行う場合は、使用
後の活性白土の再生が困難であるので、活性白土を産業
廃棄物として廃棄することになる。
【0009】一方、前記した混合油を溶剤脱蝋処理する
ことなく、水素化脱蝋処理することを検討したが、この
場合には電気絶縁油の酸化安定性が低下する。また、水
素化脱蝋法による絶縁油の製造では、例えば特開昭54
−22413号公報に、溶剤抽出精製後、水素化脱蝋、
水素化精製処理を行なう方法が記載されている。しかし
ながら、この明細書中には、358℃よりも高い温度で
水素化脱蝋処理を行うと、酸化安定性が規格に適合でき
ないと記載されており、この方法で生産した電気絶縁油
は、酸価安定性とtanδmax.の抑制を両立させる
ことはできなかった。
【0010】本発明の課題は、上記問題点を解決した電
気絶縁油の製造方法を提供することである。具体的に
は、処理の複雑な溶剤脱蝋処理に代る水素化脱蝋処理を
利用しつつ、かつ酸化安定性とtanδmax.の抑制
とを両立できるような、電気絶縁油の製造方法を提供す
ることである。さらには、電気絶縁油の色相も同時に改
善することである。これらの課題が解決達成されれば、
処理工程が簡単で、かつ活性白土処理も不要となり、処
理コストの大幅な削減が可能となる。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決すべく種々検討を重ねた結果、(1)水素化脱蝋
した鉱油を水素化精製し、これに溶剤精製した鉱油を
0.5〜9重量%配合する方法が有効であることを見出
した。さらに検討した結果、(2)水素化精製した鉱油
を水素化脱蝋および色相改良処理し、これに溶剤精製し
た鉱油を配合する方法でも、所期の性能を満足する電気
絶縁油を製造できることを見出し、本発明を完成させ
た。
【0012】この方法で得られる電気絶縁油は、酸化安
定性、tanδmax.等の特性が、従来の溶剤脱蝋処
理による電気絶縁油の特性と比較して遜色ない。しか
も、着色の問題がないため、活性白土処理が不要であ
る。また、水素化脱蝋温度を、358℃以上はもちろ
ん、430℃まで上昇させても、良好な酸化安定性を確
保できる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の電気絶縁油は、以下の
(a)〜(c)の各工程により製造できる。 (a)(i)原油から蒸留分離した沸点範囲250〜5
00℃の第1鉱油留分を、ゼオライト触媒を用いて、温
度350℃〜430℃の範囲で水素化脱蝋し、続いて
(ii)水素化精製触媒を用いて、温度320℃〜380
℃の範囲で水素化処理し、また必要により、(iii )前
記水素化処理後に、芳香族炭化水素を選択的に抽出する
溶剤により、ラフィネート収率60〜90容量%の条件
で溶剤抽出精製を行なうことにより第1の精製鉱油を製
造する工程 (b)原油から蒸留分離した沸点範囲220〜700℃
の第2の鉱油留分を、芳香族炭化水素を選択的に抽出す
る溶剤により、ラフィネート収率50〜90容量%の条
件で溶剤抽出精製を行なうことにより、ラフィネート油
を回収して第2の精製鉱油を製造する工程 (c)前記第1の精製鉱油と前記第2の精製鉱油を、9
9.5:0.5〜91.0:9.0(重量比)の割合で
混合する工程
【0014】前記(a)(i)と(a)(ii) とは、順番を逆にし
てもよい。この場合にには、水素化精製後の鉱油は窒素
分が減少しており、触媒活性の低下が少ないので、水素
化脱蝋の温度を300〜430℃とすることができる。
しかし、水素化脱蝋処理後の鉱油は色相が悪くなるの
で、水素化精製触媒を用いて温度250〜350℃の条
件で色相改良処理を行う。
【0015】本発明の方法では、何れの場合において
も、水素化精製処理後の鉱油に含まれるスルフィド型硫
黄分、全硫黄分及び全窒素分は、下記条件を満足するよ
うに条件を選択する。 0≦スルフィド型硫黄分≦50ppm 0≦全硫黄分≦0.01重量% 0≦全窒素分≦15ppm
【0016】さらに、この絶縁油100重量部に対し
て、長鎖アルキルベンゼンを10〜40部混合すること
ができる。長鎖アルキルベンゼンは電気絶縁油として公
知のものであり、具体的には炭素数9〜36の直鎖又は
分岐のアルキル基で置換されたアルキルベンゼンが好ま
しい。
【0017】以下、本発明の電気絶縁油の製造方法につ
いて具体的に説明する。出発原料 第1の鉱油留分 出発原料である第1の鉱油留分は、原油から蒸留分離し
た沸点範囲250〜500℃(常圧換算)の留分であ
り、粘度約5〜20mm2 /s(40℃)の潤滑油留分
が好ましく用いられる。
【0018】第2の鉱油留分 また出発原料である第2の鉱油留分としては、原油から
蒸留分離した沸点範囲220〜700℃の鉱油留分が用
いられる。即ち、該第2の鉱油留分は、前記第1の鉱油
留分と同じものであってもよいし、それより沸点範囲が
広いものを用いてもよい。具体的には、例えば中東系原
油を常圧蒸留、減圧蒸留して分離された留分が一般に使
用されるが、これらに限定されるものではない。
【0019】鉱油留分には、一般に全硫黄分が1.0〜
2.5重量%、全窒素分が200〜500ppm、テト
ラリン及び又はインダン系芳香族炭化水素分が10〜3
5重量%程度存在するが、水素化精製処理を苛酷に行な
うと、いずれも減少する傾向にある。しかしながら、テ
トラリン及び又はインダン系芳香族炭化水素分は水素化
精製処理によって、もともと存在していた成分が他の化
合物に変化して減少する一方、新たに生成する成分があ
る。これは、水素化精製処理の条件に左右される。
【0020】第1の精製鉱油の製造 上記第1の鉱油留分を、ゼオライト系触媒を用いて温度
350〜430℃で水素化脱蝋する。水素化脱蝋触媒と
しては、ペンタシル型ゼオライト、モルデナイト等のゼ
オライトであって、シリカアルミナ比が20〜100程
度のものを主成分とし、これに結合剤を加えて成形した
ものが好適に使用できる。水素化脱蝋処理の条件は種々
の条件が影響するため、一概に決めることはできない
が、通常は、温度が350〜430℃、好ましくは35
0〜400℃、水素分圧が3.0×106 〜1.5×1
7 Pa(ゲージ圧で約30〜150kgf/c
2 )、より好ましくは6.0×106 〜9.8×10
6 Pa(ゲージ圧で約60〜100kgf/cm2 )、
液空間速度(LHSV)が0.2〜2.0h-1、水素/
オイル容量比が300〜3000l/l、好ましくは5
00〜1500l/lの範囲である。最終的に、所定の
流動点を満足するように条件を選択する。
【0021】続いて、脱蝋処理後の鉱油留分を、そのま
ま或いは蒸留分離した沸点範囲250〜500℃(常圧
換算)の留分を、水素化精製触媒を用いて温度320〜
380℃の範囲で水素化処理する。装置が、水素化脱蝋
処理と水素化精製処理を続けて行えるようになっている
のであれば、水素化脱蝋処理後の鉱油を、そのまま水素
化精製処理するのが好ましい。これは、水素化脱蝋処理
後に蒸留操作を挿入すると、熱処理による着色が問題と
なることがあるためである。また、水素化精製処理後の
鉱油が、下記条件を満足するように処理条件を設定す
る。このようにしないと、最終製品である電気絶縁油の
特性が所期の範囲から外れる場合があるからである。 0≦スルフィド型硫黄分≦50ppm 0≦全硫黄分≦0.01重量% 0≦全窒素分≦15ppm
【0022】さらに、必要により前記水素化処理後に芳
香族炭化水素を選択的に抽出する溶剤により、ラフィネ
ート収率60〜90容量%の条件で溶剤抽出精製を行な
う。水素化精製触媒としては、シリカ、アルミナ、シリ
カアルミナ等の担体に、Ni、Co、Mo、W等の金属
の1種又は2種以上を担持した触媒が用いられる。水素
化精製処理の条件は種々の条件が影響するため一概に決
めることはできないが、通常は、温度が320〜380
℃、水素圧力が4.5×106 〜1.2×107 Pa
(ゲージ圧で約45〜120kgf/cm2 )、より好
ましくは6.0×106 〜9.9×106 Pa(ゲージ
圧で約60〜100kgf/cm2 )、液空間速度(L
HSV)が0.2〜2.0h-1である。更に、脱硫率が
好ましくは95%以上、より好ましくは98%以上、脱
窒素率が好ましくは95%以上、より好ましくは98%
以上、かつ分解率が5%以下となるように、処理条件を
設定する。さらに前述したように、全窒素分が15pp
m以下、全硫黄分が0.01重量%以下、スルフィド型
硫黄分が50ppm以下、テトラリン及び又はインダン
系芳香族炭化水素分が10〜35重量%の組成となるよ
うに、処理条件を設定する。
【0023】上記水素化脱蝋処理と水素化精製処理は、
処理手順を逆にすることもできる。特に、鉱油留分中の
窒素分が極端に多く、水素化脱蝋処理触媒の活性が低下
し易い場合は、処理手順を逆にするのが好ましい。これ
によって、触媒再生処理回数を低減できる。また、この
ようにすると、水素化精製により窒素分濃度が低下する
ため、触媒活性低下が起こり難くなる。このため、水素
化脱蝋温度を下げることができ、温度条件を300〜4
30℃、好ましくは300〜400℃とすることができ
る。
【0024】しかし、水素化脱蝋処理後の鉱油は、色相
が悪化するため、色相改良処理が必要となる。色相改良
処理の条件であるが、水素化精製触媒を用いて温度25
0〜350℃の条件で色相改良処理を行なう。この精製
鉱油は、必要であれば前述の処理と同様に、芳香族炭化
水素を選択的に抽出する溶剤により、ラフィネート収率
60〜90容量%の条件で溶剤抽出精製を行なう。以上
の処理で、第1の精製鉱油を製造することができる。
【0025】第2の精製鉱油の製造 上記第2の鉱油留分を、芳香族炭化水素を選択的に抽出
する溶剤、例えばフルフラール、N−メチル−2−ピロ
リドン、フェノール等の溶剤により、溶剤抽出精製を行
なうことにより、ラフィネート油を回収して、全硫黄分
が0.5〜2.0重量%、スルフィド型硫黄分が0.2
〜0.9重量%の組成を有する第2の精製鉱油を製造す
る。ラフィネート収率は50〜90容量%、好ましくは
60〜80容量%の条件とする。具体的には前記第2の
鉱油留分100容量部に対して溶剤50〜300容量部
を使用し、40〜90℃の範囲で抽出する。
【0026】電気絶縁油全体における第2の精製鉱油の
配合量は、0.5〜9.0重量%或いはこれ以下である
から、上記溶剤抽出で得られた第2の精製鉱油をそのま
ま後述の混合に供してもよい。しかし、必要であれば、
溶剤脱蝋処理及び又は水素化精製を行ってもよい。溶剤
脱蝋処理を行なった後は、活性白土等を用いた固体吸着
剤処理を行うが、固体吸着剤処理は混合油中の塩基性窒
素分が1ppm以上の場合に、それを塩基性窒素分1p
pm未満にする上で効果的である。この場合にも、前述
したように第2の精製鉱油の使用量が少ないため、第2
の精製鉱油に対して溶剤脱蝋処理と活性白土処理を行っ
ても、電気絶縁油全量を処理する場合に比較して、コス
トは遥かに低くて済む。
【0027】また、水素化精製を行う場合は、極めて温
和な条件で行うことが好ましい。ここで温和な条件と
は、脱硫率が、好ましくは70〜40%、より好ましく
は65〜40%、最も好ましくは60〜40%となるよ
うに条件を設定することである。過酷な水素化処理を行
うと、天然に存在するスルフィド型硫黄化合物が除去さ
れるため、後の工程である混合割合の決定に影響する。
極端な場合には、合成或いは天然のスルフィド型硫黄化
合物を添加する必要が生じる。
【0028】第1の精製鉱油と第2の精製鉱油の混合 次いで、前記第1の精製鉱油と前記第2の精製鉱油を、
99.5:0.5〜91.0:9.0(重量比)の割
合、好ましくは99.5:0.5〜92.0:8.0
(重量比)の割合、より好ましくは99.0:1.0〜
93.0:7.0(重量比)の割合で混合する。即ち、
前記第2の精製鉱油は、できるだけ少なく混合した方が
好ましい。しかし、第2の精製鉱油の割合が混合鉱油
(混合油)に対して0.5重量%未満であると、スルフ
ィド型硫黄化合物の濃度が不足するため、酸化安定性向
上の効果が発現しなくなることがある。また、第2の精
製鉱油を9重量%を越えて含有させると、得られる電気
絶縁油のtanδmax.が増大したり、酸化安定性が
低下するため、好ましくない。この混合油は、水分やゴ
ミを除くため、脱水処理と濾過処理を行なった後に製品
となる。
【0029】さらに、長鎖のアルキルベンゼンを配合す
る場合は、10〜40重量部を混合する。この場合、電
気絶縁油に含まれる成分が、下記の範囲におさまるよう
に、前記第1の精製鉱油と前記第2の精製鉱油と前記長
鎖アルキルベンゼンの混合割合に留意する必要がある。
【0030】本発明の電気絶縁油に含まれる成分である
が、塩基性窒素分は1ppm以下、非塩基性窒素分が1
5ppm以下、スルフィド型硫黄分が50〜150pp
m、テトラリン及び又はインダン系芳香族炭化水素分が
10〜35重量%の範囲である。中東系の原油から製造
したものは、この範囲におさまるものがほとんどであ
る。しかし、原油の種類によっては、上記成分が所定の
濃度範囲から外れる場合がある。そのような場合は、合
成或いは天然の添加剤を添加し、所定濃度におさまるよ
うにすればよい。
【0031】非塩基性窒素分は、酸化安定性の向上に有
効であり、酸価を0.6mgKOH/g以下(JIS
C2320に規定する品質)に維持するために、若干量
存在するのが好ましい。しかし、同時にtanδma
x.の増大原因物質でもあるため、15ppm以下であ
る必要があり、10ppm以下、更には7ppm以下に
制御することが特に好ましい。
【0032】塩基性窒素分は、容易に酸化され、酸化安
定性を低下させる。このため、1ppm以下、好ましく
はゼロとなるように制御する必要がある。
【0033】スルフィド型硫黄分は、酸化安定性の向上
に必要であり、50ppm以上、好ましくは60ppm
以上含有させることが好ましい。しかし、スルフィド型
硫黄分が必要以上に増加すると、tanδmax.を増
大させてしまう。電気絶縁油のtanδmax.は、流
動帯電による絶縁破壊を防止するため0.5%以下、好
ましくは0.3%以下にすべきである。これを満足する
ためにスルフィド型硫黄分は、150ppm以下、好ま
しくは120ppm以下に制御すべきである。
【0034】さらに、スルフィド型硫黄分の酸化安定性
効果を高めるために、テトラリン及び又はインダン系芳
香族炭化水素分を10〜35重量%、好ましくは13〜
35重量%、より一層好ましくは15〜30重量%含有
させる。また、電気絶縁油が具備しなければならない耐
コロナ性、即ち水素ガス吸収性を確保するためにも、テ
トラリン及び又はインダン系芳香族炭化水素分が適当量
必要であり、10重量%以上、好ましくは15重量%以
上含有させる必要がある。
【0035】
【実施例】以下、本発明の実施例に基づき、本発明の内
容について更に詳細に説明すると共に本発明の効果を例
証する。なおかかる実施例によって本発明が何ら制限さ
れないことはもとよりである。
【0036】初めに、各成分の分析方法及び電気絶縁油
の試験方法について説明する。 (分析方法)全窒素分 JIS K 2609(1980)「原油及
び石油製品窒素分析試験方法」に規定の方法で測定され
る値であり、有機窒素化合物として油中に含有される窒
素分の総量をいう。塩基性窒素分 米国UOP社試験法(UOP Meth
od)No.313−70「Nitrogen Bas
es in Petroleum Distillat
es by Color Indicator Tit
ration」で規定される方法で測定される値であ
る。この測定法は試料油を氷酢酸に溶解し、内部指示薬
としてクリスタルバイオレットを用い、氷酢酸中で過塩
素酸によって滴定する方法である。
【0037】非塩基性窒素分 前記全窒素分及び塩基性
窒素分から次式によって求められる。 非塩基性窒素分=全窒素分−塩基性窒素分 全窒素分は、もともと原油中に天然に存在するもののほ
か、水素化精製工程での核水添、脱アルキル等で変成さ
れた有機窒素化合物の構成元素であり、潤滑油留分中の
窒素化合物としては、キノリン、アクリジン、インドー
ル、ピロール、カルバゾール等とその誘導体が代表的で
ある。全硫黄分 油中に存在する有機硫黄化合物を構成する硫
黄分の総量である。かかる有機硫黄化合物にはスルフィ
ド類、チオフェン類等が包含される。全硫黄分はJIS
K 2541に規定する方法で測定される。
【0038】スルフィド型硫黄分 下記一般式(i)又
は(ii)で示される有機硫黄化合物を構成している硫
黄の総量である。即ち、鉱油中にもともと存在していた
もの、水素化処理中にチオフェン型有機硫黄化合物が核
水素化されて生成したもの、あるいは新たに添加された
もののいずれでもよい。 一般式(i) R1 −S−R2 (式中、R1 、R2 は、炭素数10〜15のアルキル基
又は芳香族炭化水素基を表わす。) 一般式(ii)
【0039】
【化1】
【0040】(式中、R3 、R4 は水素原子又はアルキ
ル基を表わす。) 本発明でいうスルフィド型硫黄分とは、以下に説明する
方法により分離・定量される値である。通常使用される
薄層クロマトグラフィー用の薄層板(例えばガラス板上
に0.25mm程度の厚さにシリカゲルを塗布したも
の)に塩化パラジウムの0.5wt%の塩酸酸性のアセ
トン−水混合液を噴霧し、風乾後に試料油の2〜4μl
をスポット点着し、四塩化炭素液により点着位置より約
10cm展開させた後、クロロホルム/メタノール(容
積比9/1)混合液で更に約5cm展開する。この操作
によりスルフィド型硫黄化合物は、炭化水素及び他の有
機硫黄化合物と分離し黄色の発色スポットを示す。該発
色スポット部にデンシトメーター(例えば島津製作所2
波長クロマトスキャナーCS−910型)で380nm
の可視光を当て、吸光度を求める。試料油を測定する際
にスルフィド濃度既知の試料を同時に展開し、同様の測
定を行なう。これにより試料中に含有されるスルフィド
型硫黄分が定量される。
【0041】テトラリン及び又はインダン系芳香族炭化
水素分 下記一般式(iii) で示される化合物の総量である。 一般式(iii)
【0042】
【化2】
【0043】(式中、R1 、R2 は水素原子又は炭素数
1〜20のアルキル基を表わす。) 本発明においては、テトラリン及び又はインダン系芳香
族炭化水素分含有量はアナリティカル ケミストリィ
(Analytical Chemistry)誌、第
44巻、915頁(1972)に記載の方法により、単
環芳香族炭化水素分を分取し、次いでフィールドイオン
化質量分析計により定量される値である。
【0044】(電気絶縁油の試験方法)酸化安定性 :JIS C 2101−1993「電気絶
縁油試験方法」の「17.酸化安定性試験」に記載の方
法で、全酸価(mgKOH/g)及びスラッジの定量
(質量%)を行なった。誘電正接、体積抵抗率 :JIS C 2101−199
3「電気絶縁油試験方法」の「23.誘電正接試験」及
び「24.体積抵抗率試験」に記載の方法で、誘電正接
(%)及び体積抵抗率(Ω・cm)を測定した。tanδmax.(%) :石油学会製品部会絶縁油分科
会技術資料(1985年3月)に記載の方法により測定
した。
【0045】(実施例1)図1に示す工程に基き、実施
例1の電気絶縁油Aを製造した。第1の鉱油留分 アラビアライト原油から常法によって、常圧蒸留と減圧
蒸留で分離した粘度9.4mm2 /s(40℃)の潤滑
油留分(全硫黄分2.54重量%、全窒素分357pp
m)を原料基油とした。
【0046】第1の精製鉱油の製造 前記原料基油を以下の条件で水素化脱蝋した後、直ちに
水素化精製処理し、得られた処理油の軽質留分(240
℃以下)を除去して、表1に示す物性を有する第1の精
製鉱油を得た。
【0047】水素化脱蝋 触媒としてペンタシル型ゼオライト(シリカアルミナ比
41.5)を用い、水素圧力8.9×106 Pa(ゲー
ジ圧で約90kgf/cm2 )、温度371℃、液空間
速度(LHSV)1.5h-1の処理条件で水素化脱蝋し
た。得られた処理油を分離することなく、そのまま水素
化精製処理に用いた。
【0048】水素化精製 シリカアルミナ担体にニッケル1.0重量%、モリブデ
ン12.0重量%を担持した触媒を用い、水素圧力8.
9×106 Pa(ゲージ圧で約90kgf/cm2 )、
温度339℃、液空間速度(LHSV)0.6h-1の条
件で処理した。脱硫率は99%、脱窒素率は99%であ
った。ストリッピングで軽質分を留出させた結果、水素
化脱蝋と水素化精製全体の分解率は17%(水素化精製
の分解率は2%)であった。
【0049】第2の精製鉱油の製造 上記原料基油を、回転円板式抽出器を用いて、原料基油
100容量部当りフルフラール250容量部を70℃で
接触させ、収率70%でラフィネートを得た。メチルエ
チルケトン/トルエン混合溶媒(容量比1/1)をラフ
ィネートに対して2.6倍添加して、−32.5℃に冷
却した後、濾過した。さらに、活性白土を1.5質量%
添加し、60℃で20分攪拌した後濾別し、表1に示す
性状を有する第2の精製鉱油を得た。
【0050】電気絶縁油Aの製造 上記の方法で得られた第1の精製鉱油と第2の精製鉱油
を97:3(重量比)の割合で混合し、アルミナ系吸着
剤(ネオビード;水澤化学工業(株)製)で脱水した
後、濾紙((株) 三美テックス製 オイルフィルタエレ
メント)を用いて濾過し、電気絶縁油Aを得た。
【0051】この電気絶縁油Aの性状を表2に示すが、
下記の従来の方法による比較例1と同等の性能である。
本発明によって製造した電気絶縁油Aは、優れた性能を
示すことが明らかとなった。
【0052】(比較例1)図2に示す工程に基き、電気
絶縁油Bを製造した。第3の鉱油留分 第3の精製鉱油の製造 前記原料基油を以下の条件で水素化精製処理し、表1に
示す性状を有する第3の精製鉱油を得た。
【0053】水素化精製 アルミナ担体にニッケル1.0重量%、モリブデン1
2.0重量%を担持した触媒を用い、水素圧力8.9×
106 Pa(ゲージ圧で約90kgf/cm2 )、温度
370℃、液空間速度(LHSV)1.0h-1の条件で
処理した。脱硫率は99%、脱窒素率は97%、分解率
は2%であった。
【0054】第4の精製鉱油の製造 上記原料基油を、回転円板式抽出器を用いて原料基油1
00容量部当りフルフラール250容量部を70℃で接
触させ、収率70%でラフィネートを得た。その性状を
表1に示す。
【0055】電気絶縁油Bの製造 上記第3の精製鉱油と第4の精製鉱油を98:2(重量
比)の割合で混合し、これにメチルエチルケトン/トル
エン混合溶媒(容量比1/1)を容量比で2.6倍量添
加して、−32.5℃に冷却した後、濾過した。これ
に、活性白土を1.5質量%添加し、60℃で20分攪
拌した後濾別した。その後前記アルミナ系吸着剤で脱水
した後、前記濾紙を用いて濾過し、電気絶縁油Bを得
た。この電気絶縁油Bの性状を表2に示す。
【0056】(参考例)比較のために市販の電気絶縁油
油を入手し、その性状を調べた。結果を表2に示す。誘
電正接、体積抵抗率は良好であるが、tanδmax.
値は好ましくない結果であった。
【0057】
【表1】
【0058】
【表2】
【0059】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の方法で製造した電気絶縁油は、従来の溶剤脱蝋法を用
いて製造した電気絶縁油が有する優れた酸化安定性と電
気特性を維持できる。また、従来の方法に比較して、工
程が簡略化されるため生産性が大幅に向上するという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気絶縁油の製造方法の一例を示すフ
ロー図である。
【図2】従来の溶剤脱蝋法による電気絶縁油の製造方法
の一例を示すフロー図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 熊谷 秀晶 埼玉県戸田市新曽南3丁目17番35号 株 式会社 ジャパンエナジー内 (56)参考文献 特開 平6−325622(JP,A) 特開 昭57−25387(JP,A) 特開 昭59−24791(JP,A) 特開 平4−275391(JP,A) 特開 昭49−112905(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C10G 67/04 H01B 3/20

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(a)〜(c)の各工程により、電
    気絶縁油を製造することを特徴とする、電気絶縁油の製
    造方法。 (a)(i)原油から蒸留分離した沸点範囲250〜5
    00℃の第1鉱油留分を、ゼオライト触媒を用いて、温
    度350℃〜430℃の範囲で水素化脱蝋し、続いて
    (ii)水素化精製触媒を用いて、温度320℃〜380
    ℃の範囲で水素化精製処理することにより、スルフィド
    型硫黄分が50ppm以下であり、全硫黄分が0.01
    重量%以下であり、全窒素分が15ppm以下である第
    1の精製鉱油を製造する工程 (b)原油から蒸留分離した沸点範囲220〜700℃
    の第2の鉱油留分を、芳香族炭化水素を選択的に抽出す
    る溶剤により、ラフィネート収率50〜90容量%の条
    件で溶剤抽出精製を行なうことにより、ラフィネート油
    を回収して第2の精製鉱油を製造する工程 (c)前記第1の精製鉱油と前記第2の精製鉱油を、9
    9.5:0.5〜91.0:9.0(重量比)の割合で
    混合する工程
  2. 【請求項2】 前記(a)(ii)の水素化精製工程の後
    に、芳香族炭化水素を選択的に抽出する溶剤により、ラ
    フィネート収率60〜90容量%の条件で溶剤抽出精製
    を行なうことを特徴とする、請求項1に記載の電気絶縁
    油の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記電気絶縁油100重量部に対して、
    長鎖アルキルベンゼンを10〜40重量部混合すること
    を特徴とする、請求項1または2記載の電気絶縁油の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 下記(a)〜(c)の各工程により、電
    気絶縁油を製造することを特徴とする、電気絶縁油の製
    造方法。 (a)(i)原油から蒸留分離した沸点範囲250〜5
    00℃の第1鉱油留分を、水素化精製触媒を用いて、温
    度320℃〜380℃の範囲で、スルフィド型硫黄分が
    50ppm以下になり、全硫黄分が0.01重量%以下
    になり、全窒素分が15ppm以下になるように水素化
    処理し、(ii)続いて、ゼオライト触媒を用いて、温度
    300℃〜430℃の範囲で水素化脱蝋した後、水素化
    精製触媒を用いて温度250〜350℃の条件で色相改
    良処理を行なうことにより第1の精製鉱油を製造する工
    程 (b)原油から蒸留分離した沸点範囲220〜700℃
    の第2の鉱油留分を、芳香族炭化水素を選択的に抽出す
    る溶剤により、ラフィネート収率50〜90容量%の条
    件で溶剤抽出精製を行なうことにより、ラフィネート油
    を回収して第2の精製鉱油を製造する工程 (c)前記第1の精製鉱油と前記第2の精製鉱油を、9
    9.5:0.5〜91.0:9.0(重量比)の割合で
    混合する工程
  5. 【請求項5】 前記(a)(ii)の水素化脱蝋−色相改
    良処理工程の後に、芳香族炭化水素を選択的に抽出する
    溶剤により、ラフィネート収率60〜90容量%の条件
    で溶剤抽出精製を行なうことを特徴とする、請求項4に
    記載の電気絶縁油の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記電気絶縁油100重量部に対して、
    長鎖アルキルベンゼンを10〜40重量部混合すること
    を特徴とする、請求項4または5記載の電気絶縁油の製
    造方法。
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