JPH0632497A - 重送検知装置 - Google Patents

重送検知装置

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JPH0632497A
JPH0632497A JP4188146A JP18814692A JPH0632497A JP H0632497 A JPH0632497 A JP H0632497A JP 4188146 A JP4188146 A JP 4188146A JP 18814692 A JP18814692 A JP 18814692A JP H0632497 A JPH0632497 A JP H0632497A
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thickness
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measuring
double
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JP4188146A
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English (en)
Inventor
Kenji Kuroki
健二 黒木
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 用紙の先端部等に生じる変位あるいは用紙の
姿勢に起因する重送の誤った検知を防止する。 【構成】 搬送路11を搬送されている用紙13の先端
部と後端部を検知し、これらの部分を除いた用紙中央部
分で光学的あるいは機械的等の測定手段で用紙の厚さを
検知する。この検知された厚さを所定の厚さと比較し、
これ以上のときには重送と検知するようにし、用紙の端
部に生じるカール等の変位あるいは姿勢による重送の誤
検知を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばプリンタや複写
機等の画像形成装置に使用される用紙が重送したときこ
れを検知するための重送検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ等の画像形成装置では、ファイ
ル等を行う際の便宜からカット紙(裁断紙)を画像の記
録に使用することが多い。このようなカット紙はトレイ
に積層され、フィードローラや吸引機構によって記録部
へ1枚1枚送りだされるようになっていることが多い。
カット紙は、十分さばいた状態でトレイにセットされな
かったりすると、一度に複数枚が送りだされる(重送)
場合が発生する。
【0003】重送が発生すると、用紙の重量および厚さ
が実質的に数倍に増加した状態でその搬送が行われるこ
とになる。したがって、搬送が正常に行われないおそれ
があった。また、両面印刷を行う場合には、本来、1枚
の用紙の両面に記録を行うことになるが、重送した用紙
については白紙の面が発生することになるという不都合
が生じることになった。
【0004】そこで従来から、用紙の搬送路上に用紙の
重送検知装置を配置することが多い。重送検知装置は、
用紙の厚さをフォトセンサや磁気センサ等のセンサを用
いて直接測定する手法のものと、用紙を搬送する搬送ロ
ーラ等の部材についてその紙厚方向の変位を見て間接的
に測定する手法のものとが存在している。
【0005】このうち特開昭62−161654号公報
に記載された重送検知装置では、用紙搬送時の搬送ロー
ラの変位をディジタル信号に変換してその平均を求め、
この手前に搬送された用紙についての平均値との差を比
較し、この比較結果に応じて重送が生じているかどうか
を検知するようになっている。
【0006】この重送検知装置では、搬送ローラを用い
て測定した用紙の厚さの平均値の差分をとって重送か否
かを判別することにしている。したがって、搬送ローラ
が偏心していたり、ローラが用紙を挟むときに変位を示
す信号が過渡的にオーバーシュートあるいはアンダーシ
ュートすると、先に検出した平均値あるいは今回測定し
た平均値が狂うことになり、重送ではないのに重送とし
て検知したり、重送なのに重送と検知しないという事態
が発生し、検知動作に信頼性を欠くという問題があっ
た。
【0007】そこで、特開昭61−197348号公報
にはこのような搬送ローラを用いた場合の誤検知を防止
する技術が開示されている。すなわち、この提案された
重送検知装置では、搬送ローラの変位量に対応して出力
される検出信号のサンプリングを、搬送ローラの始動か
ら所定時間経過した時点から開始させ、重送の検知を行
うようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この後者の技術では、
変位を示す信号がオーバーシュートあるいはアンダーシ
ュートした過渡的な時間を経過した時点から用紙の厚さ
の測定を行っている。したがって、短い時間にわたって
発生する信号の過渡的な変動による誤動作を回避するこ
とはできるものの、例えば用紙の先端がカールしている
ような用紙自体の変位に対しては対処することができな
い。すなわち、用紙の一部がカールしているような場合
には、例えばその両端で搬送用のローラが比較的長い時
間の間、変位することになり、前に送り出された用紙が
カールしていなかったような場合には平均値の差分が増
大して重送と誤って検知してしまうという不都合が発生
することになった。
【0009】そこで本発明の目的は、用紙の先端部等に
生じる変位あるいは用紙の姿勢に起因する重送の誤った
検知を防止することで、用紙の重送検知の精度を向上さ
せるようにした重送検知装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、裁断された用紙を搬送する搬送路と、この搬送路を
搬送されている用紙の先端部および後端部を検知する端
部検知手段と、この端部検知手段により検知された用紙
の先端部および後端部を除いてその厚さを検知する厚さ
検知手段と、この厚さ検知手段により検知された厚さを
所定の厚さと比較し、これ以上のとき用紙の重送を検知
する比較手段とを重送検知装置に具備させる。
【0011】すなわち請求項1記載の発明では、搬送路
を搬送されている用紙の先端部と後端部を検知し、これ
らの部分を除いた用紙中央部分で光学的あるいは機械的
等の測定手段で用紙の厚さを検知する。そして、この検
知された厚さを所定の厚さと比較し、これ以上のときに
は重送と検知するようにし、用紙の端部に生じるカール
等の変位あるいは姿勢による重送の誤検知を防止してい
る。
【0012】請求項2記載の発明では、裁断された用紙
を搬送する搬送路と、この搬送路を搬送されている用紙
の厚さを所定の間隔で複数回測定する厚さ測定手段と、
この厚さ測定手段によって測定された用紙の厚さに関す
るデータを厚さの薄い側から所定の個数だけ抽出するデ
ータ抽出手段と、抽出されたデータの平均値を演算する
演算手段と、この演算された平均値を所定の厚さと比較
し、これ以上のとき用紙の重送を検知する比較手段とを
重送検知装置に具備させる。
【0013】すなわち請求項2記載の発明では、搬送路
を搬送される用紙の厚さを光学的あるいは機械的等の測
定手段で複数回測定し、この測定データを用紙の薄い方
のデータから所定の個数だけ抽出し、搬送路から外れて
いるようなデータを削除する。そして抽出されたこれら
のデータの平均値をとり、これを予め設定しておいた所
定の厚さと比較して、これ以上のときには重送が発生し
ているものとして、用紙の重送の誤検知を防止してい
る。
【0014】請求項3記載の発明では、裁断された用紙
を搬送する搬送路と、この搬送路を搬送されている用紙
の厚さを先端部から所定の間隔で複数回測定する厚さ測
定手段と、この厚さ測定手段によって測定された用紙に
ついての厚さの差分を順次所定の基準値と比較する差分
比較手段と、この差分比較手段によって比較した差分が
基準値よりも小さくなったときの厚さ測定手段によって
測定された厚さを所定の厚さと比較し、これ以上のとき
用紙の重送を検知する厚さ比較手段とを重送検知装置に
具備させる。
【0015】すなわち請求項3記載の発明では、搬送路
を搬送される用紙の厚さを光学的あるいは機械的等の測
定手段で複数回測定し、これらの厚さの差分を順次比較
していき、差分が基準値よりも小さくなったときに変位
のない用紙部分の測定が可能になったものと判別して、
そのときの測定値を予め設定しておいた所定の厚さと比
較し、これ以上のときには重送を検知するようにしてい
る。
【0016】請求項4記載の発明では、裁断された用紙
を搬送する搬送路と、この搬送路を搬送されている用紙
の厚さを先端部から連続的に測定する厚さ測定手段と、
この厚さ測定手段の測定結果を微分する微分手段と、こ
の微分手段によって微分された値が基準値以内に収まっ
ている時間を測定する計時手段と、この計時手段によっ
て測定された時間がある一定時間を越えたときの厚さ測
定手段によって測定された厚さを所定の厚さと比較し、
これ以上のとき用紙の重送を検知する厚さ比較手段とを
重送検知装置に具備させる。
【0017】すなわち請求項4記載の発明では、搬送路
を搬送されている用紙の厚さを光学的あるいは機械的等
の測定手段で先端部から連続的に測定し、測定結果を微
分して厚さの変化を測定する。そして、この微分された
値が基準値以内に収まっている時間がある一定値を越え
たときには変位のない用紙部分の測定が可能になったも
のと判別して、そのときの測定値を予め設定しておいた
所定の厚さと比較し、これ以上のときには重送を検知す
る。
【0018】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0019】第1の実施例
【0020】図1は本発明の第1の実施例における重送
検知装置の概要を表わしたものである。重送検知装置
は、搬送路11上を矢印12方向に搬送される用紙13
の厚さ(紙厚)を測定する紙厚検出センサ14を備えて
いる。紙厚検出センサ14は、その回転軸に取り付けら
れたアクチェータ14Aの回転角度に応じた紙厚信号1
5を出力するようになっている。重送検知判断部16は
この紙厚信号15を処理して用紙13の厚さを判別し、
これを基にして重送の有無を検知するようになってい
る。なお、図では先端と後端がカールによって持ち上が
った状態の用紙13が搬送されている様子を示してい
る。
【0021】図2は、重送検知判断部の構成を表わした
ものである。重送検知判断部16の入力端子21はA/
D変換器22のアナログ入力端子と電圧変換用抵抗23
の一端に接続されている。電圧変換用抵抗23は入力端
子21に供給される紙厚信号15の電流分を流してこれ
に応じたアナログ電圧を発生させるための回路である。
A/D変換器22は、このアナログ電圧をディジタル信
号に変更し、その出力端子からバス24に供給するよう
になっている。バス24には、CPU(中央処理装置)
25、ROM26、RAM27、I/Oポート28が接
続されている。
【0022】ここで、ROM26は重送の検知に関する
制御を行うためのプログラムや重送検知のための固定デ
ータを格納したリード・オンリ・メモリである。RAM
27は各種データを一時的に格納するためのランダム・
アクセス・メモリである。I/Oポート28は、重送発
生時にこれを表示するための図示しないディスプレイ等
の入出力装置を接続するためのポートである。
【0023】図3は、このような構成の重送検知装置で
行われるデータのサンプリングの様子を表わしたもので
ある。この重送検知装置の使用されている画像形成装置
で図示しないカセットトレイから同じく図示しない記録
部への給紙が開始されると(ステップS101)、図2
に示したCPU25はカウント値Nを“1”にセットし
(ステップS102)、これから時間tが経過した時点
で(ステップS103;Y)、紙厚検出センサ14の出
力するデータDを取り込み、これをN番目(この場合に
は1番目)のデータDとしてRAM27のN番目に対応
するメモリ領域に格納する(ステップS104)。そし
て、前に求めたデータDが存在する場合にはこれとの差
分ΔDを求めて差分として、RAM27におけるN番目
のデータDに対応する箇所に格納する(ステップS10
5)。
【0024】この後、カウント値Nを“1”だけカウン
トアップする(ステップS106)。この時点でCPU
25はデータDの採取の終了タイミングが到来している
かどうかを判別して(ステップS107)、到来してい
ない間はステップS103に戻って時間tが経過するた
びにデータDの採取と格納、および差分ΔDの演算とそ
の格納という作業を繰り返すことになる。次の表1は、
本実施例においてこのようにして得られたデータDと差
分ΔDを表わしたものである。
【0025】
【表1】
【0026】この表1で*(アスタリスク)は、現在の
データDに対する1つ前のデータDが存在せず、差分の
演算ができない場合を表わしている。なお、「備考」の
欄は、後の説明のために加えたものである。
【0027】図4は、表1に示したようなデータDおよ
び差分ΔDが得られるときの用紙の検出および有効なデ
ータを特定する作業の流れを表わしたものである。まず
CPU25(図2)は数値Aを“1”に初期化し、他の
数値Bを“0”に初期化する(ステップS201)。こ
れらの数値A、BはRAM27の所定の領域に格納され
ている。
【0028】初期的には数値Aが“1”なので、CPU
25はこの数値Aに相当するカウント値“1”の差分Δ
Dの値を、RAM27に格納された表1の内容から読み
出す(ステップS202)。そして、この差分(現在の
データDから前回のデータDを引いた値)ΔDが、“1
00”よりも大きいか(ステップS203)、“−10
0”よりも小さいか(ステップS204)、あるいは差
分ΔDの絶対値をとったときにこれが“5”以内である
か(ステップS205)のそれぞれのチェックを行う。
表1から今回読み出した差分ΔDは“*”(測定不可
能)なので、いずれにも該当しない。そこでこの場合に
は(ステップS205;N)、数値Aを“1”だけカウ
ントアップする(ステップS206)。そして、このカ
ウントアップされた値が最終値NEND に到達していなけ
れば(ステップS207;N)、ステップS202に戻
って表1における次の差分ΔD(カウント値“2”の差
分ΔD)の読み出しを行う。
【0029】ここで、最終値NEND は表1におけるカウ
ント値Nの最終値を意味する。最終値NEND は、図3の
ステップS107で終了タイミングが設定されて表1に
おける最下欄に位置することになったカウント値をい
う。
【0030】ところで、このような差分ΔDの比較作業
が進行してある時点で差分ΔDが数値“100”を越え
ると(ステップS203;Y)、CPU25は用紙13
の先端(PLE)が検知されたと判別する(ステップS
208)。
【0031】図5は、表1に対応させて紙厚検出センサ
の出力するデータDの時間変化を表わしたものである。
横軸はカウント値とカウントに伴う時間Tの経過を表わ
している。カウント値“2”と“3”の間でデータDに
大きな差が生じ、差分ΔDが“+170”になったの
で、用紙13の先端が検知されたことになる。用紙13
の先端が検知された後は、先に説明したように数値Aを
順次カウントアップさせながらステップS204または
S205の判別結果が“イエス”となる事態の発生を監
視することになる。
【0032】この例では用紙13の先端および後端がカ
ールによって持ち上がっている。したがって、用紙13
の先端が検知されてからしばらくの間は、表1に示した
ように差分ΔDはマイナスの値をとる。そして、その後
は、用紙13の平坦な部分が紙厚検出センサ14によっ
て検出されるので、時間tの間隔で読み取られるデータ
Dの値にバラツキが少なくなる。表1ではカウント値N
が“8”以降ではしばらくの間(図では5回分のみを示
している)、差分ΔDの絶対値がこのために例えば
“5”以下の状態となる。
【0033】ステップS205ではこのように差分ΔD
の絶対値が“5”以下の状態となった時点で(Y)、そ
れが規定時間内に発生したものかをチェックする(ステ
ップS209)。この規定時間とは図5で時間T1 また
はT2 に該当する場合をいう。通常の場合、用紙13の
先端または後端で一時的にその姿勢が不安定なことは前
記した通りであり、このような箇所で一時的に差分ΔD
の絶対値が“5”以内であったとしても、これらのデー
タDを重送検知の対象から外す趣旨である。そこで、規
定時間内であれば(Y)、ステップS206に進んで次
のデータDの読み出しのための作業を行うことになる。
【0034】これに対して、ステップS209で規定時
間に該当しないと判別された場合には(N)、数値Bが
“1”だけカウントアップされる(ステップS21
0)。そして、その計数結果が数値“5”以上となって
いるかどうかがチェックされる(ステップS211)。
数値“5”に到達していない間は(N)、用紙13の姿
勢が水平に安定してはいないということで次に測定され
たデータDによる同様なチェックが行われる(ステップ
S206〜S209)。そして、数値Bが“5”以上に
なった時点で(ステップS211;Y)、用紙13の厚
さdの演算が行われる。
【0035】なお、本実施例では数値Bを単純にカウン
トアップしていき、これが“5”を越えたら厚さdの演
算を行うようにしているが、数値“5”に到達する前に
一度でも差分ΔDの絶対値が“6”を越えるような場合
が出現したら、数値Bの値を一度クリアにして再度カウ
ントを開始するようにしてもよい。
【0036】数値Bが“5”になったら用紙13の厚さ
dを演算する(ステップS212)。このときには差分
ΔDの絶対値が“5”以内となっているそれまでのデー
タDの全部の算術平均を求めるようなものであってもよ
いし、差分ΔDの絶対値が一度“5”以内になったらそ
れ以降の所定数のデータDを無条件で演算対象としても
よい。また、差分ΔDの絶対値が“5”以内になってい
るデータDのうちから絶対値で大きなものを順に所定数
だけ取り除き、残りのデータDの平均値を算出するよう
にしてもよい。
【0037】厚さdが求まったら、これが所定の閾値d
th以上となっているかどうかのチェックが行われる(ス
テップS213)。ここで閾値dthは例えば用紙13の
平均的な厚さの1.5倍程度の値に設定されている。厚
さdが閾値dthを越えれば(Y)、搬送中の用紙13が
重送であると検知され(ステップS214)、この用紙
13の搬送を停止させる等の必要な措置が採られる。厚
さdが閾値dthに到達していなければ(ステップS21
3;N)、ステップS206に進んで表1から次のデー
タの読み出しが行われることになる。
【0038】重送もなく搬送が進行した場合には、定型
サイズの用紙13の場合には図5に示した時刻T2 によ
る制限がステップS209の判別作業時に生じることに
なるが、通常の場合にはこれ以前の段階で重送の検知が
行われることになる。
【0039】紙厚検出センサ14が用紙13の後端近傍
を検知するようになると、本実施例のようなカールした
用紙後端部では今度は差分ΔDがプラスとなっていく。
そして、ある時点で差分ΔDが“−100”よりも小さ
な値に急変する(ステップS204;Y)。CPU25
はこの時点で用紙13の後端(PTE)を検知する(ス
テップS215)。このようにして、用紙13の先端や
後端および重送の有無が検知されることになる。
【0040】なお、この図4には示していないが、用紙
13の後端が検知されたらCPU25はこれから所定の
回数だけ紙厚検出センサ14による測定を続行し、用紙
13の後端が通過したことを確認した後、前記した最終
値NEND を設定することになる。
【0041】第1の実施例の変形例
【0042】図6は、重送を判別するための用紙の厚さ
dの算出方法についての第1の変形例を表わしたもので
ある。この第1の変形例では、表1に相当するデータD
を求めた後、図5で説明した時間T1 およびT2 に該当
するデータDを削除する(ステップS301)。そし
て、残りのデータDのうちの大きなものから順にこれら
を再配列する(ステップS302)。そして、最も大き
なデータDからC個と、最も小さなデータDから同じく
C個を削除する(ステップS303)。そして、最終的
に残ったデータDの平均値をとって、これを用紙13の
厚さdとし(ステップS304)、重送の判別を行う。
【0043】図7は、重送を判別するための用紙の厚さ
dの算出方法についての第2の変形例を表わしたもので
ある。この第2の変形例では、表1に相当するデータD
を求めた後、用紙先端検知から後端検知までのデータD
の中で最も小さなデータDをE個だけ抽出する(ステッ
プS401)。小さなデータDだけ抽出したのは、ガイ
ド板の上を搬送される通常の搬送形態を前提として、ガ
イド板に密着している状態を測定上好ましいものとした
ためである。そして、これら抽出したデータDの平均値
をとって、これを厚さdとして重送の有無を判別するた
めのデータとする。
【0044】第2の実施例
【0045】図8は、本発明の第2の実施例における重
送検知装置の要部を表わしたものである。第1の実施例
における図2で示した回路と同一部分には同一の符号を
付しており、これらの説明を適宜省略する。
【0046】さて、この第2の実施例の重送検知装置で
は入力端子21が図1に示したような紙厚検出センサ1
4に接続されており、ここから紙厚信号15が連続的に
供給されるようになっている。この紙厚信号15はA/
D変換器22に入力されてディジタル信号に変換され、
バス24に転送される他、差動増幅回路31の一方の入
力端子と遅延回路32に供給される。遅延回路32によ
って所定時間だけ遅延された紙厚信号33は、差動増幅
回路31の他方の入力端子に供給される。
【0047】差動増幅回路31から出力される微分出力
34は、ウィンドウコンパレータ35と、第1および第
2のボルテージコンパレータ36、37にそれぞれ供給
され、これらの出力がそれぞれI/Oポート28を介し
てバス24側に取り込まれるようになっている。
【0048】今、図1に示したようなカールした状態の
用紙13が搬送されてきて、紙厚検出センサ14がその
測定を行ったものとする。
【0049】図9は、この場合における重送検知装置の
各部の動作波形を表わしたものであり、横軸は時間Tを
示している。このうち同図(イ)は紙厚検出センサ14
から出力されたアナログ信号としての紙厚信号15を表
わしたものであり、これはA/D変換器22の出力レベ
ルと本質的に同一である。この意味でこの図は、第1の
実施例における図5の信号波形と対応するものである。
【0050】同図(ロ)は、差動増幅回路31の出力波
形を表わしたものである。遅延回路32で遅延された紙
厚信号33と本来の遅延されていない紙厚信号15の差
分をとっているために、図(イ)で示した紙厚信号15
の微分をとった形になる。すなわち、この微分出力34
は用紙13の厚さが急激に変化する用紙先端部および後
端部で大きな振幅を示しており、これらの箇所で出力電
圧は絶対値で2V(ボルト)を越えている。これに対し
て、姿勢が比較的平らとなった用紙13の中央部では、
微分出力34は絶対値で1V以内となっている。
【0051】同図(ハ)は、ウィンドウコンパレータ3
5の出力内容を表わしたものである。ウィンドウコンパ
レータ35は、入力電圧が絶対値で1V以内のとき信号
“1”となり、これ以外のときには信号“0”となる紙
厚データ安定期間信号38を出力するようになってい
る。そこで、紙厚データ安定期間信号38が信号“1”
となった時間帯を紙厚データ安定期間Fとして抽出する
ことができる。紙厚データ安定期間信号38はI/Oポ
ート28に入力されるようになっている。
【0052】同図(ニ)は第1のボルテージコンパレー
タ36から出力される第1の比較出力39を表わしたも
のである。第1のボルテージコンパレータ36は、入力
電圧が+2V以上の場合に信号“0”となり、それ以外
のときには信号“1”となる第1の比較信号39を出力
するようになっている。用紙13の先端の検出の際には
紙厚信号15を微分した信号はプラス側に大きく変位す
るので、第1の比較信号39はこのとき必ず信号“0”
となる。用紙13の後端検出の場合には微分波形はマイ
ナス側に大きく振れる。このため、この例ではバックラ
ッシによりプラス方向でも2Vを越え第1の比較信号3
9が“0”となっているが、後端検知の場合にはこのよ
うな信号変化が生じない場合もある。
【0053】同図(ホ)は第2のボルテージコンパレー
タ37から出力される第2の比較出力41を表わしたも
のである。第2のボルテージコンパレータ37は、入力
電圧が−2V以下の場合に信号“0”となり、それ以外
のときには信号“1”となる第2の比較信号41を出力
するようになっている。用紙13の後端の検出の際には
紙厚信号15を微分した信号はマイナス側に大きく変位
するので、第2の比較信号41はこのとき必ず信号
“0”となる。用紙13の先端検出の場合には微分波形
はプラス側に大きく振れる。このため、この例ではバッ
クラッシによりプラス方向でも2Vを越え第2の比較信
号41が“0”となっているが、先端検知の場合にはこ
のような信号変化が生じない場合もある。
【0054】そこで、第1のボルテージコンパレータ3
6から出力された第1の比較出力39が信号“0”に変
化した時点が用紙13の紙有り期間Gの先端であり、こ
れから所定の時間を無視した後における第2のボルテー
ジコンパレータ37から出力される第2の比較出力41
が信号“0”に変化した時点が後端となる。
【0055】図10は、このような第2の実施例の重送
検知装置における重送検知の制御手順を表わしたもので
ある。先に説明したように第1のボルテージコンパレー
タ36から得られる第1の比較出力39が信号“0”に
変化したら、用紙13の先端が検知されたものとCPU
25が認識する(ステップS501;Y)。CPU25
はこれから所定の時間経過後に(ステップS502;
Y)、紙厚データが安定しているかどうかを紙厚データ
安定期間信号38によってチェックする(ステップS5
03)。所定時間経過後にチェックを行うことにしたの
は、用紙13の後端が第2の比較出力41によって誤検
知される事態を防止するためである。
【0056】紙厚データ安定期間信号38が“1”とな
って紙厚が安定したら(Y)、紙厚検出センサ14から
出力されたアナログ信号をA/D変換器22でA/D変
換して得られたデータDを用いて紙厚のサンプリングを
開始する(ステップS504)。
【0057】このような紙厚測定の作業が開始される前
に第2の比較出力41が信号“0”に変化した場合には
(ステップS505;Y)、紙厚が安定する前に用紙1
3の後端が検出されたことになるので、CPU25は用
紙13の搬送が安定していないことを示す用紙搬送不安
定信号を出力させる(ステップS506)。この用紙搬
送不安定信号が出力されたときに、その用紙13による
画像の記録を行うかどうかは個々の画像形成装置によっ
て異なることであり、本発明に直接関係しないので説明
を省略する。
【0058】さて、ステップS504で所定回数のサン
プリングが行われたら、CPU25はその時点までに用
紙25の後端が検知されたかどうかをチェックする(ス
テップS507)。サンプリング開始直後に用紙13の
後端が検知されるような場合は滅多に起こるものではな
いが、このような場合は紙厚の測定結果は信用ならな
い。そこでこの場合にも(Y)、ステップS506に進
んで用紙搬送不安定信号が出力される。
【0059】紙厚の測定のためのサンプリングは通常の
場合には短時間で行われるので、ステップS507で用
紙の後端が検知状態となることはない。このような場合
には(ステップS507;N)、今までサンプリングし
た紙厚に関するデータDの平均が採られ、厚さdが求め
られる(ステップS508)。そこで、これが所定の閾
値dth以上となっているかどうかのチェックが行われる
(ステップS509)。この結果、厚さdが閾値dth
越えれば(Y)、搬送中の用紙13が重送であると検知
され(ステップS510)、この用紙13の搬送を停止
させる等の必要な措置が採られる。厚さdが閾値dth
到達していなければ(ステップS509;N)、正常に
制御動作が終了する(エンド)。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、用紙の端部を検出して、これらの部分を除い
て用紙の厚さを測定し、これを所定の厚さと比較して重
送の有無を判別するようにした。したがって、カール等
の発生した用紙であっても正確に用紙の厚さを測定する
ことができ、重送を正確に検知することができる。
【0061】また、請求項2記載の発明によれば、測定
データを用紙の薄い方のデータから所定の個数だけ抽出
し、搬送路から外れているようなデータを削除して重送
の有無を判別することにしたので、用紙ガイド等の上を
搬送されるような用紙についての測定データから無効な
データを有効に除去することができ、重送を正確に検知
することができる。
【0062】更に請求項3記載の発明によれば、測定さ
れた用紙についての厚さの差分を順次所定の基準値と比
較することにしたので、用紙の一部にしわが発生してい
たり破れているような場合にも、これを検知することが
できるという効果がある。
【0063】また、請求項4記載の発明によれば、用紙
の厚さに関するデータを微分することにしたので、厚さ
の変化を簡単に検知することができ、用紙の先端および
後端も併せて検知することができる。また、微分した値
が所定の基準値以内に収まっている時間を計測し、これ
が一定時間を越えたときに厚さの測定を行うようにした
ので、用紙の厚さを信頼性よく測定し重送の検知に役立
てることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例における重送検知装置
の概要を表わした概略構成図である。
【図2】 第1の実施例における重送検知判断部の構成
を表わした回路図である。
【図3】 第1の実施例でデータのサンプリングの様子
を表わした流れ図である。
【図4】 第1の実施例で用紙の検出および有効なデー
タを特定する作業の流れを表わした流れ図である。
【図5】 第1の実施例で表1に対応させて紙厚検出セ
ンサの出力するデータDの時間変化を表わした特性図で
ある。
【図6】 重送を判別するための用紙の厚さdの算出方
法についての第1の変形例を表わした流れ図である。
【図7】 重送を判別するための用紙の厚さdの算出方
法についての第2の変形例を表わした流れ図である。
【図8】 本発明の第2の実施例で重送検知装置の要部
を表わした回路図である。
【図9】 本発明の第2の実施例で装置の各部の信号波
形を表わした波形図である。
【図10】 本発明の第2の実施例で重送検知の制御手
順を表わした流れ図である。
【符号の説明】
11…搬送路、14…紙厚検出センサ、16…重送検知
判断部、22…A/D変換器、25…CPU、26…R
OM、27…RAM、28…I/Oポート、31…差動
増幅回路、32…遅延回路、35…ウィンドウコンパレ
ータ、36…第1のボルテージコンパレータ、37…第
2のボルテージコンパレータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裁断された用紙を搬送する搬送路と、 この搬送路を搬送されている用紙の先端部および後端部
    を検知する端部検知手段と、 この端部検知手段により検知された用紙の先端部および
    後端部を除いてその厚さを検知する厚さ検知手段と、 この厚さ検知手段により検知された厚さを所定の厚さと
    比較し、これ以上のとき用紙の重送を検知する比較手段
    とを具備することを特徴とする重送検知装置。
  2. 【請求項2】 裁断された用紙を搬送する搬送路と、 この搬送路を搬送されている用紙の厚さを所定の間隔で
    複数回測定する厚さ測定手段と、 この厚さ測定手段によって測定された前記用紙の厚さに
    関するデータを厚さの薄い側から所定の個数だけ抽出す
    るデータ抽出手段と、 抽出されたデータの平均値を演算する演算手段と、 この演算された平均値を所定の厚さと比較し、これ以上
    のとき用紙の重送を検知する比較手段とを具備すること
    を特徴とする重送検知装置。
  3. 【請求項3】 裁断された用紙を搬送する搬送路と、 この搬送路を搬送されている用紙の厚さを先端部から所
    定の間隔で複数回測定する厚さ測定手段と、 この厚さ測定手段によって測定された前記用紙について
    の厚さの差分を順次所定の基準値と比較する差分比較手
    段と、 この差分比較手段によって比較した差分が基準値よりも
    小さくなったときの前記厚さ測定手段によって測定され
    た厚さを所定の厚さと比較し、これ以上のとき用紙の重
    送を検知する厚さ比較手段とを具備することを特徴とす
    る重送検知装置。
  4. 【請求項4】 裁断された用紙を搬送する搬送路と、 この搬送路を搬送されている用紙の厚さを先端部から連
    続的に測定する厚さ測定手段と、 この厚さ測定手段の測定結果を微分する微分手段と、 この微分手段によって微分された値が基準値以内に収ま
    っている時間を測定する計時手段と、 この計時手段によって測定された時間がある一定時間を
    越えたときの前記厚さ測定手段によって測定された厚さ
    を所定の厚さと比較し、これ以上のとき用紙の重送を検
    知する厚さ比較手段とを具備することを特徴とする重送
    検知装置。
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