JPH0626849A - 厚さ測定装置および重送検出装置 - Google Patents

厚さ測定装置および重送検出装置

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JPH0626849A
JPH0626849A JP18072992A JP18072992A JPH0626849A JP H0626849 A JPH0626849 A JP H0626849A JP 18072992 A JP18072992 A JP 18072992A JP 18072992 A JP18072992 A JP 18072992A JP H0626849 A JPH0626849 A JP H0626849A
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JP18072992A
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Hidetaka Hama
英隆 浜
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 用紙がカールしているような場合であって
も、その重送を確実に検出する。 【構成】 第1および第2の角度センサ131 、132
の回転軸にそれぞれ測定腕141 、142 を取り付け、
これらの先端が1点で接触するようにバネで付勢してい
る。用紙等の被測定物はこれらの先端で軽く挟まれる。
第1および第2の角度センサ131 、132 から出力さ
れる角度信号351 、352 は、差動増幅回路38で差
分がとられ、CPU42がその厚さを測定する。そし
て、予め設定しておいた厚さT2 に相当する信号レベル
と差分とを比較して、用紙15が重送しているかどうか
の判別を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばプリンタや複写
機等の画像形成装置に使用される用紙等の被測定物の厚
さを測定するための厚さ測定装置およびこの装置を使用
して用紙の重送を検出するための重送検出装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】プリンタ等の画像形成装置では、ファイ
ル等を行う際の便宜からカット紙(裁断紙)を画像の記
録に使用することが多い。このようなカット紙はトレイ
に積層され、フィードローラや吸引機構によって記録部
へ1枚1枚送りだされるようになっていることが多い。
カット紙は、十分さばいた状態でトレイにセットされな
かったりすると、一度に複数枚が送りだされる(重送)
場合が発生する。
【0003】重送が発生すると、用紙の重量および厚さ
が実質的に数倍に増加した状態でその搬送が行われるこ
とになる。したがって、搬送が正常に行われないおそれ
があった。また、両面印刷を行う場合には、本来、1枚
の用紙の両面に記録を行うことになるが、重送した用紙
については白紙の面が発生することになるという不都合
が生じることになった。
【0004】そこで従来から、用紙の搬送路上に用紙の
重送検知装置が配置されていることが多い。このような
画像形成装置では、重送が検知された場合には用紙の搬
送を停止させる等の措置をとっている。
【0005】図13は従来使用された重送検知装置に用
いられる厚さ測定装置を原理的に表わしたものである。
この厚さ測定装置は、センサ本体11を固定し回転軸1
2を回転自在に配置した角度センサ13を備えている。
回転軸12にはアクチェータ14が取りつけられてお
り、その先端が用紙15上に自重で接触するようになっ
ている。この状態で用紙15は金属板等からなる搬送路
16上を矢印方向に移動させられる。したがって、用紙
15の厚さに応じてアクチェータ14が所定角度回転
し、角度センサ13がこの回転角に応じた電気信号を出
力することになる。
【0006】そこで、従来の重送検知機構では厚さ測定
装置を構成する角度センサ13から出力される電気信号
のレベルを常に監視しており、測定結果が用紙15の1
枚分の厚さよりも厚くなった場合には、重送が行われた
ことを検知するようになっていた。
【0007】ところが、このような厚さ測定装置を使用
すると用紙15の厚さを実際のものよりも厚いものとし
て測定する場合があった。この結果として重送が発生し
ていない場合でも重送として検知される場合があった。
【0008】図14は、この角度センサの出力特性を表
わしたものである。これを用いて従来の厚さ測定装置に
よる誤検知の原因を説明する。図では縦軸が角度センサ
13の出力レベルを表わしており、横軸が時間を表わし
ている。この例では、時刻t 1 に用紙15(図13)が
検出されると、角度センサ13の出力レベルが一度大幅
に上昇する。その後は用紙15の厚さに相当するセンサ
出力S1 となり、時刻t2 に用紙15の後端が検知され
た時点で再び搬送路16(図13)の高さに相当するセ
ンサ出力S0 まで低下している。
【0009】ここで用紙15の両端、特にこの例では先
端でセンサ出力が大幅に上昇しているのは、これらの部
位で用紙がカールしていることによるものである。この
結果として時刻t1 の近辺ではセンサ出力が重送判別の
ための閾値S2 を越えてしまい、用紙15が一枚搬送さ
れているにも係わらず、重送として検知されてしまう。
特開平3−192051号公報では、このような不都合
を解消するための技術を提案している。
【0010】図15は、この特開平3−192051号
公報により提案された技術を説明するためのものであ
る。この提案では、搬送路を構成する下ガイド板21の
一部21Aを用紙15の進行方向と直交する方向にアク
チェータ14に向けて突出させている。そして、用紙1
5が矢印方向に搬送されてきたときにこの帯状に連続し
た突起部21Aでカールを実質的に軽減させ、この状態
で角度センサ13による厚さの測定を行うようにしてい
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この提
案によれば搬送路上に突起物を配置することになるの
で、これが障害物となり用紙15が紙詰まり(ジャム)
を発生させる等の弊害が発生するおそれがある。
【0012】以上、カールした用紙の厚さを測定する場
合の不都合について説明したが、一般に被測定物の形状
が一部変位しているような場合には、図13あるいは図
15に示したような角度センサ13およびアクチェータ
14からなる機構を用いるとその変位を検出することに
なって厚さ自体を測定することができないという問題も
あった。
【0013】そこで本発明の目的は、被測定物の形状が
変形または変位しているような場合であってもその厚さ
を正確に測定することのできる厚さ測定装置を提供する
ことにある。
【0014】本発明の他の目的は、用紙の搬送に関して
重送が発生したときにこれを正確に検出することのでき
る重送検出装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、中心軸を互いに並行にし、それぞれの回転軸の回転
角に応じた信号を出力する第1および第2の角度センサ
と、これら第1および第2の角度センサのそれぞれに取
り付けられた第1または第2の測定腕と、これら第1お
よび第2の測定腕をそれらの先端が互いに接触する方向
に付勢する付勢手段と、第1および第2の角度センサの
出力する信号を入力して第1および第2の測定腕の先端
に挟まれた被測定物の厚さを演算する演算手段とを厚さ
測定装置に具備させる。
【0016】すなわち請求項1記載の発明では、2つの
角度センサにそれぞれ測定腕を取り付け、これらの先端
が1点で接触するようにバネ等の付勢手段で付勢する。
そして、用紙等の被測定物をこれらの先端部分で挟ん
で、このとき第1および第2の角度センサから出力され
る信号によってその挟んだ部分の厚さを測定するように
している。
【0017】請求項2記載の発明では、中心軸を互いに
並行にし、それぞれの回転軸の回転角に応じた信号を出
力する第1および第2の角度センサと、これら第1およ
び第2の角度センサのそれぞれに取り付けられた第1ま
たは第2の測定腕と、これら第1および第2の測定腕を
それらの先端が互いに接触する方向に付勢する付勢手段
と、第1および第2の角度センサの出力する信号の差分
の絶対値をとる差分演算手段と、この演算された絶対値
が用紙1枚の厚さに相当する値よりも大きいか否かを判
別する比較手段と、この比較手段が用紙1枚の厚さに相
当する値よりも大きいと判別したとき用紙の重送があっ
たことを判別する重送判別手段とを重送検出装置に具備
させる。
【0018】すなわち請求項2記載の発明では、2つの
角度センサにそれぞれ測定腕を取り付け、これらの先端
が1点で接触するようにバネ等の付勢手段で付勢する。
そして、用紙をこれらの先端部分で挟んで、このとき第
1および第2の角度センサから出力される信号の差分を
とり、これが用紙1枚分の厚さに相当する所定の値より
も大きいときには重送があったものとして判別すること
にしている。第1および第2の角度センサから出力され
る信号は用紙の変位に影響されないので、重送の発生を
正確に検出することができる。
【0019】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0020】図1は本発明の一実施例における厚さ測定
装置の概要を表わしたものである。本実施例で厚さ測定
装置30は第1および第2の角度センサ131 、132
を所定の間隔を置いて上下に配置しており、それぞれセ
ンサ本体111 、112 は図示しない取付け具を介して
図示しないフレーム等に固定されている。この状態で、
それらの回転軸121 、122 は互いに平行になってい
る。
【0021】回動自在に配置された回転軸12には、先
細りの形状をした第1の測定腕14 1 が取りつけられて
いる。第1の測定腕141 は、一端を前記したフレーム
等に固定した第1のバネ311 によって、その先端32
1 が第2の角度センサ132の存在する下方向に押し下
げられる力を与えられている。第2の測定腕142 は、
一端を前記したフレーム等に固定した第2のバネ312
によって、その先端322 が第1の角度センサ131
存在する上方向に押し上げられる力を与えられている。
第1および第2の測定腕141 、142 は同一形状とな
っており、これらの先端321 、322 は被測定物が存
在しない場合には1点で接触するようになっている。ま
た、被測定物が存在する場合にはこれを挟み込み、これ
に伴う第1および第2の測定腕141 、142 の回転の
程度によって、この挟んだ部分の厚さTを測定するよう
になっている。
【0022】図2は、この厚さ測定装置を使用した重送
検出装置の回路構成を原理的に表わしたものである。本
実施例では重送検出装置は記録装置に使用されている。
厚さ測定装置30の第1および第2の角度センサ1
1 、132 は、それらの回転軸121 、122 (図1
参照)の回転角度に応じた角度信号351 、352 を出
力端子361 、362 から出力するようになっている。
第1の出力端子361 は抵抗37を介して差動増幅回路
38の(−)入力端子に接続され、第2の出力端子36
2 は他の抵抗39を介して差動増幅回路38の(+)入
力端子に接続されている。差動増幅回路38の出力端子
はA/D変換器41の入力側に接続され、その出力側は
CPU42の接続されたバス43に接続されている。
【0023】バス43には、この記録装置の各種制御を
行うためのプログラムを格納したROM(リード・オン
リ・メモリ)45や、作業用メモリとしてのRAM(ラ
ンダム・アクセス・メモリ)46や、記録制御部47お
よび入出力回路48が接続されている。ここで、記録制
御部47は記録部51の記録制御を行う部分である。入
出力回路48は操作パネル52に接続されている。操作
パネル52には図示しないが操作用の各種キーや液晶デ
ィスプレイが配置されている。
【0024】このような記録装置で、厚さ測定装置30
は記録のために矢印方向に搬送されてきた用紙15をそ
れらの第1および第2の測定腕141 、142 で搬送に
支障がないように軽く挟む。このとき、用紙15との接
触によって第1の測定腕14 1 が図で上方向の力を受け
れば、第1の角度センサ131 の第1の測定腕141
これに応じて図で時計方向に回転する。また、用紙15
との接触によって第2の測定腕142 が図で下方向の力
を受ければ、第2の角度センサ132 の第2の測定腕1
2 はこれに応じて図で反時計方向に回転する。この結
果、2種類の角度信号351 、352 の差をとれば、用
紙15の厚さに比例した信号レベルを検出することがで
きることになる。
【0025】以上は、用紙15の厚さによって第1およ
び第2の測定腕141 、142 の先端321 、322
共に離れる方向に移動した場合である。次に、用紙15
が例えば基準となる搬送路よりも上側に変位していたよ
うな場合を考える。第1の角度センサ131 の測定腕1
1 は、用紙15が近づいた分だけ時計方向に余計に回
転する。このとき、下側に配置された第2の角度センサ
132 の測定腕142も、用紙が上側に遠ざかった分だ
け時計方向に回転する。この結果、このような場合に
も、角度信号351 、352 の差の絶対値をとれば用紙
15の厚さが求められることになる。用紙15が基準と
なる搬送路よりも下側に変位していたような場合も、同
様にして用紙15の厚さが求められることになる。
【0026】そこで、この厚さ測定装置30では、用紙
15が存在しない状態における第1および第2の角度セ
ンサ131 、132 の出力する角度信号351 、352
のレベルをそれぞれLA0、LB0とし、用紙15が存在す
る状態におけるこれらのレベルをそれぞれLAX、LBX
すると、厚さTを表わした信号レベルLT は次の(1)
式で求めることができることになる。
【0027】
【数1】 LT =|(LAX−LBX)−(LA0−LB0)| …(1)
【0028】差動増幅回路38からは(1)式の絶対値
を示す符号を取り除いた状態の差分信号61が出力され
る。このアナログ信号としての差分信号61はA/D変
換器41でディジタル信号に変換される。本実施例のA
/D変換器41はその後段の回路部分で信号の正負を示
すビットを正のみに変更する回路部分を有しており、こ
こから出力される差分信号62は(1)式を表わしたデ
ィジタル信号となっている。
【0029】図3は、差分信号を用いた重送検知制御の
様子を表わしたものである。図2に示したCPU42
は、A/D変換器41から出力される差分信号62を監
視している。差分信号62は差分に比例して用紙15の
厚さTを表わした信号である。CPU42は、差分信号
62に対応する厚さTが第1の厚さT1 を越えたときに
(ステップS101;Y)、更にこれが第2の厚さT2
を越えているかどうかをチェックする(ステップS10
2)。
【0030】図4は、用紙と厚さT1 およびT2 の関係
を表わしたものである。厚さT1 はこの記録装置が使用
を想定している用紙15のうち最も薄い紙1枚分の厚さ
よりもわずかに薄い値に設定されている。また、厚さT
2 は、この記録装置が使用を想定している用紙15のう
ち最も厚い紙1枚分の厚さよりもわずかに厚い値に設定
されている。
【0031】したがって、ステップS102で判別され
た厚さTが厚さT2 と等しいかこれよりも薄い場合
(N)、CPU42は用紙15が1枚送られてきたと判
別し、用紙先端が到来したことを検知するだけで(ステ
ップS103)、その処理を終了させる(エンド)。す
なわち、重送検出装置はこの場合に用紙15の先端を検
出するセンサとしての役割を果たす。
【0032】これに対して、ステップS102で判別さ
れた厚さTが厚さT2 を越えた場合には(Y)、重送が
発生したものとして、記録部51での用紙15の搬送を
停止させる(ステップS104)。そして、入出力回路
48を介して操作パネル52上に重送が発生したことを
表示させ(ステップS105)、オペレータに重送した
用紙15の除去等の必要な措置を採らせることになる。
【0033】図5は、両端がカールした用紙が搬送路上
を搬送される状態を表わしたものである。この用紙15
Cは、図13に示した従来の厚さ測定装置を使用する
と、図14で説明したように誤って重送が検知される可
能性がある。ところが本実施例の重送検出装置では、厚
さ測定装置30の第1および第2の測定腕141 、14
2 が用紙15の上面と下面を挟んで厚さの検出を行うこ
とになる。
【0034】図6は、本実施例の厚さ測定装置における
カールした用紙を測定した時点の2種類の角度信号のレ
ベル変化を表わしたものである。図5に示した用紙15
の先端検出時刻t1 から後端検出時刻t2 まで、それぞ
れ角度信号351 、352 は変位に応じた信号レベルと
なる。
【0035】図7は、これらの角度信号を入力した差動
増幅回路の出力を図14に対応させて表わしたものであ
る。本実施例の装置では第1および第2の測定腕1
1 、142 が被測定物を挟むようにして厚さの測定を
行う結果、図6に示した2つの角度信号351 、352
の差分が求められると、これは用紙15の厚さとなる。
この結果、用紙15の先端検出時刻t1 から後端検出時
刻t2 まで用紙15の1枚分に相当するほぼ一定したレ
ベルの出力S1 が得られることになる。
【0036】図8は、重送された用紙が搬送路上を搬送
される様子を表わしたものである。この場合には、図7
に示した用紙15の先端検出時刻t1 から後端検出時刻
2まで出力S2 を越える出力が得られることになり、
重送を確実に検出することになる。
【0037】変形例
【0038】図9は本発明の変形例における厚さ測定装
置を上から見たものである。この変形例の厚さ測定装置
30Aでは、第1および第2の角度センサ131 、13
2 がそれらの回転軸121 、122 を同軸上にかつそれ
らの先端を近接させて配置させている。回転軸121
122 には、共に同一測定箇所に延びた測定腕711
712 が取りつけられている。
【0039】図10はこの厚さ測定装置が用紙の厚さを
測定している状態を側面から見たものである。それぞれ
の測定腕711 、712 は“へ”字状あるいは逆“へ”
字状に折り曲げられている。また、図9で示したように
測定腕711 、712 はそれらの先端が一点で接触でき
るように水平方向に対してもわずかに折り曲げられてい
る。このような構成の厚さ測定装置30Aでは、用紙1
5等の被測定物の位置が大きく変位しても厚さを正確に
測定することができる。
【0040】図11は、この変形例において被測定物が
大きく変位した場合の測定の状況を表わしたものであ
る。用紙15のうち図で破線で示したものは、正規の搬
送状態にあるときの位置を示しており、実線で示したも
のはカール等によって変位した状態を示している。この
ように被測定物が変位しても、第1および第2の角度セ
ンサ131 、132 の測定腕711 、712 がこれに伴
って回転する。しかもこれらの測定腕711 、712
基部は回転軸121 、122 (図9)に取りつけられて
いるので、用紙15はその厚さ方向における2点で挟ま
れることになる。したがって、用紙15が傾斜しても、
厚さの測定誤差を最小限に抑えることができる。
【0041】以上説明した実施例および変形例では、本
発明の厚さ測定装置を用紙の厚さの測定のために使用し
たが、これ以外の各種の測定に使用することができるこ
とはもちろんである。すなわち、シート状の被測定物の
みならず、任意の形状をした被測定物のそれぞれの部位
の厚さや断面形状を求めることも可能である。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、2つの角度センサにそれぞれ測定腕を取り付
け、これらの先端が1点で接触するようにバネ等の付勢
手段で付勢するようにした。そして、用紙等の被測定物
をこれらの先端部分で挟んで、このとき第1および第2
の角度センサから出力される信号によってその挟んだ部
分の厚さを測定している。したがって、用紙等が変位し
たり変形していても、これらに影響されずに測定を行う
ことができるという利点がある。
【0043】また、請求項2記載の発明では、2つの角
度センサにそれぞれ測定腕を取り付け、これらの先端が
1点で接触するようにバネ等の付勢手段で付勢すると共
に、用紙等の被測定物をこれらの先端部分で挟んで、こ
のとき第1および第2の角度センサから出力される信号
の差分をとって重送検知を行うことにした。したがっ
て、第1および第2の角度センサから出力される信号は
用紙の変位に影響されないばかりでなく、温度変化によ
る角度センサの出力特性も補償することができる。
【0044】図12はこの温度補償の原理を表わしたも
のである。ここで直線81は1つの角度センサが用紙1
枚を検知してその厚さに相当する信号を出力する場合の
温度特性を表わしており、他の直線82はこの角度セン
サが用紙2枚を検知してその厚さに相当する信号を出力
する場合の温度特性を表わしている。本発明では2つの
角度センサを使用しそれらの出力の差分をとることにし
ているので、これらの温度による特性変化が結果的に消
去されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例における厚さ測定装置の概
略を示す斜視図である。
【図2】 本実施例の厚さ測定装置を使用した重送検出
装置の回路構成の要部を示したブロック図である。
【図3】 本実施例の重送検出装置の制御の様子を表わ
した流れ図である。
【図4】 本実施例で判別される厚さT1 およびT2
用紙の関係を表わした側面図である。
【図5】 本実施例で両端がカールした用紙が搬送路上
を搬送される状態を表わした側面図である。
【図6】 本実施例でカールした用紙を測定した時点の
2種類の角度信号のレベル変化を表わした特性図であ
る。
【図7】 本実施例で差動増幅回路の出力を図14に対
応させて示した特性図である。
【図8】 本実施例で重送された用紙が搬送路上を搬送
される様子を表わした側面図である。
【図9】 本発明の変形例における厚さ測定装置の要部
を示した平面図である。
【図10】 この変形例で厚さ測定装置が用紙の厚さを
測定している状態を示した側面図である。
【図11】 この変形例で被測定物が大きく変位した場
合の測定の状況を表わした側面図である。
【図12】 本実施例の角度センサを1つ使用した場合
における温度特性を表わした特性図である。
【図13】 従来の厚さ測定装置が用紙の厚さの測定を
行っている状態を示す斜視図である。
【図14】 従来の厚さ測定装置でカールした用紙の測
定を行った場合の測定結果を示す特性図である。
【図15】 カールした用紙の測定に適する装置として
従来提案された厚さ測定装置の動作原理を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
11…(角度センサ)本体、12…回転軸、13…角度
センサ、15…用紙、141 、711 …第1の測定腕、
142 、712 …第2の測定腕、30、30A…厚さ検
出装置、311 、312 …バネ、321 、322 …先
端、38…差動増幅回路、41…A/D変換器、42…
CPU、45…ROM、46…RAM、52…操作パネ
ル、T、T1 、T2 …厚さ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心軸を互いに並行にし、それぞれの回
    転軸の回転角に応じた信号を出力する第1および第2の
    角度センサと、 これら第1および第2の角度センサのそれぞれに取り付
    けられた第1または第2の測定腕と、 これら第1および第2の測定腕をそれらの先端が互いに
    接触する方向に付勢する付勢手段と、 前記第1および第2の角度センサの出力する信号を入力
    し前記第1および第2の測定腕の先端に挟まれた被測定
    物の厚さを演算する演算手段とを具備することを特徴と
    する厚さ測定装置。
  2. 【請求項2】 中心軸を互いに並行にし、それぞれの回
    転軸の回転角に応じた信号を出力する第1および第2の
    角度センサと、 これら第1および第2の角度センサのそれぞれに取り付
    けられた第1または第2の測定腕と、 これら第1および第2の測定腕をそれらの先端が互いに
    接触する方向に付勢する付勢手段と、 前記第1および第2の角度センサの出力する信号の差分
    の絶対値をとる差分演算手段と、 この演算された絶対値が用紙1枚の厚さに相当する値よ
    りも大きいか否かを判別する比較手段と、 この比較手段が用紙1枚の厚さに相当する値よりも大き
    いと判別したとき用紙の重送があったことを判別する重
    送判別手段とを具備することを特徴とする重送検出装
    置。
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JPH0626849A true JPH0626849A (ja) 1994-02-04

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JP18072992A Pending JPH0626849A (ja) 1992-07-08 1992-07-08 厚さ測定装置および重送検出装置

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JP (1) JPH0626849A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106969716A (zh) * 2017-03-29 2017-07-21 江苏亚威机床股份有限公司 一种板料厚度检测装置

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