JP3421104B2 - 用紙重送検知装置 - Google Patents
用紙重送検知装置Info
- Publication number
- JP3421104B2 JP3421104B2 JP32300393A JP32300393A JP3421104B2 JP 3421104 B2 JP3421104 B2 JP 3421104B2 JP 32300393 A JP32300393 A JP 32300393A JP 32300393 A JP32300393 A JP 32300393A JP 3421104 B2 JP3421104 B2 JP 3421104B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- paper
- thickness
- double feed
- paper thickness
- detection
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G2215/00—Apparatus for electrophotographic processes
- G03G2215/00172—Apparatus for electrophotographic processes relative to the original handling
- G03G2215/00341—Jam handling in document feeder
- G03G2215/0035—Document related problems, e.g. double-fed sheets
Landscapes
- Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
- Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
- Controlling Sheets Or Webs (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、用紙重送検知装置に係
り、詳しくは、画像読み取り装置、ＦＡＸ、コピー、複
数の用紙（原稿）を給紙する機構を備えた装置、ＡＤＦ
等に適用することができ、特に、搬送ローラ等の他部品
を介さずに直接用紙の紙厚を測定して、搬送中の用紙の
紙厚を正確に測定することができ、用紙のぶれ等の挙動
のばらつき等が生じても搬送中の用紙の紙厚検出精度を
向上させて誤検知を生じ難くすることができる用紙重送
検知装置に関する。 【０００２】 【従来の技術】従来、搬送ローラから他部品を介して紙
厚を検出する自動用紙送り装置については、例えば特開
昭６０−１４４２５６号公報で報告されたものがあり、
ここでは、順次に給送される用紙の厚さを検知する用紙
厚さ検知手段からの情報と基準値とを比較して、自動的
に用紙が重送したか否かを検知する用紙重送検知手段を
設け、この用紙重送検知手段が適正な基準値に基づいて
用紙の重送を検知し、かつ、用紙の重送を検知した場合
にこれを表示するとともに、用紙を給送するための給紙
駆動手段の作動を停止するように構成することにより、
操作者が重送した用紙を捜し出すことができるという利
点を有する。 【０００３】また、従来、紙厚検知と用紙サイズ検知と
を用いて重送を判断する画像読み取り装置の用紙重送検
知装置については、例えば特開平５−４３０９１号公報
で報告されたものがあり、用紙トレイと画像読み取り部
とを接続する用紙搬送路に対して、用紙の紙厚を検知す
る紙厚検知装置と、用紙のサイズの検知を行うための紙
サイズ検知装置とを配置し、２種類のセンサから得られ
る紙厚とサイズの情報とを制御装置に入力し、重送の検
知を行うように構成することにより、操作者が重送した
用紙を捜し出すことができるという利点を有する。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】上記したように、特開
昭６０−１４４２５６号公報で報告されたような紙厚の
変位による重送検知を行う従来の自動用紙送り装置で
は、順次給送される用紙の厚さと基準値を比較して用紙
が重送したか否かを検知し、重送を検知した時、給紙駆
動手段の作動を停止し、かつ用紙が重送した旨を表示す
るように構成することにより、操作者が重送した用紙を
捜し出すことができるという利点を有するが、図６に示
す如く、上ガイド板１０１と下ガイド板１０２間を通し
て搬送ローラ１０３に送られてくる用紙１０４が重送し
たか否かを検知する際、板発条１０５及び搬送ローラ１
０３等の他部品を介して紙厚測定センサ１０６により紙
厚検知を行っているため、その部品間のガタや搬送ロー
ラ１０３の偏心、及び用紙１０４のぶれ等の挙動のばら
つき等が生じると、紙厚の変位量がばらつき易く、搬送
中の用紙１０４の紙厚検出精度が低下して誤検知を生じ
てしまうことがあるという問題があった。 【０００５】また、上記したように、特開平５−４３０
９１号公報で報告されたような従来の用紙重送検知装置
では、用紙の紙厚とサイズを検知し、この検知した用紙
の紙厚とサイズの関係から重送を判断するように構成す
ることにより、操作者が重送した用紙を捜し出すことが
できるという利点を有するが、透過光による紙厚検知を
行っているため、上記と同様用紙濃度や用紙のぶれ等の
挙動のばらつき等が生じると、搬送中の用紙１０４の紙
厚検出精度が低下して誤検知を生じてしまうことがある
という問題があった。 【０００６】そこで、本発明は、搬送ローラ等の他部品
を介さずに直接用紙の紙厚を測定して、搬送中の用紙の
紙厚を正確に測定することができ、用紙の挙動のばらつ
き等が生じても搬送中の用紙の紙厚検出精度を向上させ
て誤検知を生じ難くすることができる用紙重送検知装置
を提供することを目的とする。 【０００７】 【課題を解決するための手段】この発明に供する装置
は、給紙トレイから取り出されて用紙搬送路を搬送して
くる用紙の紙先端を検知する紙先端検知手段と、該紙先
端検知手段を経て該用紙搬送路を搬送してくる該用紙の
紙厚を検知する紙厚検知手段と、該紙先端検知手段で検
知した該用紙の紙先端と該紙厚検知手段で検知した該用
紙の紙厚の情報に基づいて該用紙搬送中の該用紙の重送
を判断する用紙重送検知装置において、該紙厚検知手段
による該用紙の測定位置の直前に、該用紙搬送路を搬送
してくる該用紙を押える用紙押え部材を設けている。 【０００８】そして、請求項１の発明は、紙厚検出手段
によって得られた用紙の紙厚の情報と、紙先端検知手段
によって得られた用紙の先端の位置情報と、最も薄い用
紙の紙厚とを制御装置に入力して演算処理する用紙の重
送を検知する装置であって、発光素子と位置検出素子と
で構成される紙厚検出センサにより測定された用紙先端
の一定部分の紙厚（ｔ1 ）を記憶し、それ以降の紙厚
（ｔ2 ）を測定し、これらに予め入力されている最も薄
い用紙の紙厚（ｔ3 ）の情報を加えて、演算して、（ｔ
1 ＋ｔ3 ）≦（ｔ2 ）の条件を、例えば数秒間（所定時
間）継続すれば、搬送中の用紙が重送したと判断し、重
送を検知し、要すれば、搬送を停止する制御重送検知装
置である。 【０００９】 【作用】先ず、紙厚検知手段による用紙の測定位置の直
前に、用紙搬送路を搬送してくる用紙を押える熱可塑性
樹脂フィルム等の用紙押え部材を設けたため、搬送して
くる用紙を紙厚検知手段の測定位置の直前で用紙押え部
により押えて、用紙のぶれ等の挙動のばらつきを抑えた
状態で搬送ローラ等の他部品を介さずに直接用紙の紙厚
を測定することができるので、搬送中の用紙の紙厚検出
精度を向上させている。 【００１０】また、この用紙押え部材を、簾状に切断し
て形成して構成すると、簾状に切断した部分で搬送中の
用紙に加える抵抗を調整することができる。単に直線状
に切断した用紙押え部材の場合よりも搬送中の用紙に無
理な抵抗を加えないようにすることができるので、様々
な紙種及び用紙サイズであっても用紙を確実に押えるこ
とができる。このように構成した紙厚検知手段を用いた
請求項１の発明では、用紙押え部材により紙厚を正確に
測定することができ、この情報に基づいて、用紙の重送
を検知し、要すれば、搬送を中断し、重送した用紙の位
置やその原因を調べることができる。 【００１１】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図１は本発明に係る一実施例の画像読み取り装置
の用紙重送検知装置の構成を示す断面図であり、図２は
図１に示す搬送ローラから送られてくる用紙を押える用
紙押え部材を紙厚測定センサによる用紙の測定位置の直
前に配置した様子を示す断面図であり、図３は図１，２
に示す用紙押え部材の構成を示す平面図であり、図４は
図１〜３に示す用紙押え部材が重送してきた用紙を押え
る様子を示す断面図であり、図５は図１，２に示す紙厚
測定センサの重送検知の原理を示す断面図である。本実
施例では、画像読み取り装置の給紙トレイ１の用紙２を
ピックアップローラ３でピックアップし、ピックアップ
ローラ３でピックアップされた用紙２を給紙ローラ４と
この給紙ローラ４と対向して配置した分離ローラ５で分
離しつつ給紙して、用紙２の紙先端を検知する紙先端検
知センサ６ａを有する紙先端検知装置６に用紙２を送
る。この時、紙先端検知装置６は、給紙ローラ４及び分
離ローラ５と搬送ローラ７間の用紙搬送路に配置する。 【００１２】次いで、紙先端検知装置６の紙先端検知セ
ンサ６ａで紙先端が検知された用紙２を、搬送ローラ７
で搬送し、この搬送ローラ７で搬送してきた用紙２を、
図３に示す簾状にカットして形成したフィルム状の熱可
塑性樹脂（例えばデュポン社製、商標名、マイラー）等
の用紙押え部材８で押える。この時、用紙押え部材８
は、図２に示す如く、紙厚検出装置９の紙厚検出センサ
９ａによる用紙２の測定位置Ａの直前、即ち測定位置か
ら距離ｔ離間して用紙搬送経路に配置する。次いで、図
４（ａ），（ｂ）に示す如く、搬送ローラ７で搬送して
きた用紙２を、用紙押え部材８で押えた状態で紙厚検出
装置９の紙厚検出センサ９ａで紙厚を検知する。なお、
図４（ａ）では、搬送ローラ７から重送してきた重送用
紙２のうち最初に送られてきた用紙２を、用紙押え部材
８で押えつつその用紙２の紙厚を矢印の如く用紙押え部
材８先端位置よりも搬送側に離間した位置で測定してい
る様子を示しており、図４（ｂ）では、搬送ローラ７か
ら重送してきた用紙２のうち最初に送られてきた用紙２
の上で重なって送られてきた２枚目の用紙２を、用紙押
え部材８で押えつつその用紙２の紙厚を矢印の如く用紙
押え部材８先端位置よりも離間した位置で測定している
様子を示している。また、紙厚検出装置９は、搬送ロー
ラ７と搬送側の用紙読み取り部１２間の用紙搬送経路に
配置する。 【００１３】そして、紙厚検出装置９の紙厚検出センサ
９ａによって得られた用紙２の紙厚の情報と紙先端検知
装置６の紙先端検知センサ６ａによって得られた用紙２
の先端の情報とを制御装置に入力し、重送検知を行うよ
うにする。この画像読み取り装置に用いられる制御装置
は、図５に示す如く、例えば基準面を下ガイド板１１の
表面Ｈとすると、発光素子９ｂ及び位置検出素子９ｃで
構成される紙厚検出センサ９ａで測定された用紙押え部
材８で用紙２ぶれ等の挙動を抑えられた用紙２先端の一
定部分の紙厚（ｔ1 ）を記憶し、それ以降の紙厚
（ｔ2 ）と予め入力されている最も薄い用紙の紙厚（ｔ
3 ）を用いて、（ｔ1 ＋ｔ3 ）≦（ｔ2 ）と一定時間な
った場合、搬送中の用紙が重送したと判断し、重送を検
知する。但し、図５に示すｔ1 , ｔ2 は、基準面Ｈから
用紙２表面までの紙厚測定センサ１０による測定値であ
る。また、ｔ1 は紙厚検出センサ９ａで測定される一枚
搬送時の紙厚を示し、ｔ2 は紙厚検出センサ９ａで測定
される重送分の紙厚を示し、Ｓ1は紙無し時の反射光を
示し、Ｓ2 は用紙一枚時の反射光を示し、Ｓ3 は用紙重
送時の反射光を示す。そして、制御装置は、用紙２の重
送を検知した場合、例えば用紙読み取り部１２を停止し
てそのまま用紙２を排紙ローラ１３で排止し、何枚目の
用紙が重送したかを表示部に表示させる。なお、制御装
置は、用紙２の重送を検知した場合、給紙駆動手段の作
動を停止してもよい。 【００１４】このように、本実施例では、紙厚検出セン
サ９ａによる用紙の測定位置の直前に、用紙搬送路を搬
送してくる用紙２を押える熱可塑性樹脂フィルム等の用
紙押え部材８を設けてなるように構成したため、搬送し
てくる用紙２を紙厚検出センサ９ａの測定位置の直前で
用紙押え部により押えて、用紙２のぶれ等の挙動のばら
つきを抑えることができる。このため、搬送してくる用
紙２のぶれ等の挙動のばらつきを抑えた状態で搬送ロー
ラ等の他部品を介さずに直接用紙２の紙厚を測定するこ
とができるので、搬送中の用紙２の紙厚検出精度を向上
させて誤検知を生じ難くすることができる。 【００１５】また、本実施例では、用紙押え部材８を、
簾状に切断して形成した構成するため、簾状に切断した
部分で搬送中の用紙２に加える抵抗を調整することがで
きる。このため、単に直線状に切断した用紙押え部材の
場合よりも搬送中の用紙２に無理な抵抗を加えないの
で、様々な紙種及び用紙サイズを確実に押え紙厚を正確
に検知することができる。 【００１６】 【発明の効果】本発明によれば、搬送してくる画像のぶ
れ等の挙動のばらつきを抑えた状態で、搬送ローラ等の
他部品を介さずに直接用紙の紙厚を測定して搬送中の用
紙の紙厚を正確に測定することができ、搬送中の用紙の
紙厚検出精度を向上させて誤検知を生じ難くすることが
できるという効果がある。
り、詳しくは、画像読み取り装置、ＦＡＸ、コピー、複
数の用紙（原稿）を給紙する機構を備えた装置、ＡＤＦ
等に適用することができ、特に、搬送ローラ等の他部品
を介さずに直接用紙の紙厚を測定して、搬送中の用紙の
紙厚を正確に測定することができ、用紙のぶれ等の挙動
のばらつき等が生じても搬送中の用紙の紙厚検出精度を
向上させて誤検知を生じ難くすることができる用紙重送
検知装置に関する。 【０００２】 【従来の技術】従来、搬送ローラから他部品を介して紙
厚を検出する自動用紙送り装置については、例えば特開
昭６０−１４４２５６号公報で報告されたものがあり、
ここでは、順次に給送される用紙の厚さを検知する用紙
厚さ検知手段からの情報と基準値とを比較して、自動的
に用紙が重送したか否かを検知する用紙重送検知手段を
設け、この用紙重送検知手段が適正な基準値に基づいて
用紙の重送を検知し、かつ、用紙の重送を検知した場合
にこれを表示するとともに、用紙を給送するための給紙
駆動手段の作動を停止するように構成することにより、
操作者が重送した用紙を捜し出すことができるという利
点を有する。 【０００３】また、従来、紙厚検知と用紙サイズ検知と
を用いて重送を判断する画像読み取り装置の用紙重送検
知装置については、例えば特開平５−４３０９１号公報
で報告されたものがあり、用紙トレイと画像読み取り部
とを接続する用紙搬送路に対して、用紙の紙厚を検知す
る紙厚検知装置と、用紙のサイズの検知を行うための紙
サイズ検知装置とを配置し、２種類のセンサから得られ
る紙厚とサイズの情報とを制御装置に入力し、重送の検
知を行うように構成することにより、操作者が重送した
用紙を捜し出すことができるという利点を有する。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】上記したように、特開
昭６０−１４４２５６号公報で報告されたような紙厚の
変位による重送検知を行う従来の自動用紙送り装置で
は、順次給送される用紙の厚さと基準値を比較して用紙
が重送したか否かを検知し、重送を検知した時、給紙駆
動手段の作動を停止し、かつ用紙が重送した旨を表示す
るように構成することにより、操作者が重送した用紙を
捜し出すことができるという利点を有するが、図６に示
す如く、上ガイド板１０１と下ガイド板１０２間を通し
て搬送ローラ１０３に送られてくる用紙１０４が重送し
たか否かを検知する際、板発条１０５及び搬送ローラ１
０３等の他部品を介して紙厚測定センサ１０６により紙
厚検知を行っているため、その部品間のガタや搬送ロー
ラ１０３の偏心、及び用紙１０４のぶれ等の挙動のばら
つき等が生じると、紙厚の変位量がばらつき易く、搬送
中の用紙１０４の紙厚検出精度が低下して誤検知を生じ
てしまうことがあるという問題があった。 【０００５】また、上記したように、特開平５−４３０
９１号公報で報告されたような従来の用紙重送検知装置
では、用紙の紙厚とサイズを検知し、この検知した用紙
の紙厚とサイズの関係から重送を判断するように構成す
ることにより、操作者が重送した用紙を捜し出すことが
できるという利点を有するが、透過光による紙厚検知を
行っているため、上記と同様用紙濃度や用紙のぶれ等の
挙動のばらつき等が生じると、搬送中の用紙１０４の紙
厚検出精度が低下して誤検知を生じてしまうことがある
という問題があった。 【０００６】そこで、本発明は、搬送ローラ等の他部品
を介さずに直接用紙の紙厚を測定して、搬送中の用紙の
紙厚を正確に測定することができ、用紙の挙動のばらつ
き等が生じても搬送中の用紙の紙厚検出精度を向上させ
て誤検知を生じ難くすることができる用紙重送検知装置
を提供することを目的とする。 【０００７】 【課題を解決するための手段】この発明に供する装置
は、給紙トレイから取り出されて用紙搬送路を搬送して
くる用紙の紙先端を検知する紙先端検知手段と、該紙先
端検知手段を経て該用紙搬送路を搬送してくる該用紙の
紙厚を検知する紙厚検知手段と、該紙先端検知手段で検
知した該用紙の紙先端と該紙厚検知手段で検知した該用
紙の紙厚の情報に基づいて該用紙搬送中の該用紙の重送
を判断する用紙重送検知装置において、該紙厚検知手段
による該用紙の測定位置の直前に、該用紙搬送路を搬送
してくる該用紙を押える用紙押え部材を設けている。 【０００８】そして、請求項１の発明は、紙厚検出手段
によって得られた用紙の紙厚の情報と、紙先端検知手段
によって得られた用紙の先端の位置情報と、最も薄い用
紙の紙厚とを制御装置に入力して演算処理する用紙の重
送を検知する装置であって、発光素子と位置検出素子と
で構成される紙厚検出センサにより測定された用紙先端
の一定部分の紙厚（ｔ1 ）を記憶し、それ以降の紙厚
（ｔ2 ）を測定し、これらに予め入力されている最も薄
い用紙の紙厚（ｔ3 ）の情報を加えて、演算して、（ｔ
1 ＋ｔ3 ）≦（ｔ2 ）の条件を、例えば数秒間（所定時
間）継続すれば、搬送中の用紙が重送したと判断し、重
送を検知し、要すれば、搬送を停止する制御重送検知装
置である。 【０００９】 【作用】先ず、紙厚検知手段による用紙の測定位置の直
前に、用紙搬送路を搬送してくる用紙を押える熱可塑性
樹脂フィルム等の用紙押え部材を設けたため、搬送して
くる用紙を紙厚検知手段の測定位置の直前で用紙押え部
により押えて、用紙のぶれ等の挙動のばらつきを抑えた
状態で搬送ローラ等の他部品を介さずに直接用紙の紙厚
を測定することができるので、搬送中の用紙の紙厚検出
精度を向上させている。 【００１０】また、この用紙押え部材を、簾状に切断し
て形成して構成すると、簾状に切断した部分で搬送中の
用紙に加える抵抗を調整することができる。単に直線状
に切断した用紙押え部材の場合よりも搬送中の用紙に無
理な抵抗を加えないようにすることができるので、様々
な紙種及び用紙サイズであっても用紙を確実に押えるこ
とができる。このように構成した紙厚検知手段を用いた
請求項１の発明では、用紙押え部材により紙厚を正確に
測定することができ、この情報に基づいて、用紙の重送
を検知し、要すれば、搬送を中断し、重送した用紙の位
置やその原因を調べることができる。 【００１１】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図１は本発明に係る一実施例の画像読み取り装置
の用紙重送検知装置の構成を示す断面図であり、図２は
図１に示す搬送ローラから送られてくる用紙を押える用
紙押え部材を紙厚測定センサによる用紙の測定位置の直
前に配置した様子を示す断面図であり、図３は図１，２
に示す用紙押え部材の構成を示す平面図であり、図４は
図１〜３に示す用紙押え部材が重送してきた用紙を押え
る様子を示す断面図であり、図５は図１，２に示す紙厚
測定センサの重送検知の原理を示す断面図である。本実
施例では、画像読み取り装置の給紙トレイ１の用紙２を
ピックアップローラ３でピックアップし、ピックアップ
ローラ３でピックアップされた用紙２を給紙ローラ４と
この給紙ローラ４と対向して配置した分離ローラ５で分
離しつつ給紙して、用紙２の紙先端を検知する紙先端検
知センサ６ａを有する紙先端検知装置６に用紙２を送
る。この時、紙先端検知装置６は、給紙ローラ４及び分
離ローラ５と搬送ローラ７間の用紙搬送路に配置する。 【００１２】次いで、紙先端検知装置６の紙先端検知セ
ンサ６ａで紙先端が検知された用紙２を、搬送ローラ７
で搬送し、この搬送ローラ７で搬送してきた用紙２を、
図３に示す簾状にカットして形成したフィルム状の熱可
塑性樹脂（例えばデュポン社製、商標名、マイラー）等
の用紙押え部材８で押える。この時、用紙押え部材８
は、図２に示す如く、紙厚検出装置９の紙厚検出センサ
９ａによる用紙２の測定位置Ａの直前、即ち測定位置か
ら距離ｔ離間して用紙搬送経路に配置する。次いで、図
４（ａ），（ｂ）に示す如く、搬送ローラ７で搬送して
きた用紙２を、用紙押え部材８で押えた状態で紙厚検出
装置９の紙厚検出センサ９ａで紙厚を検知する。なお、
図４（ａ）では、搬送ローラ７から重送してきた重送用
紙２のうち最初に送られてきた用紙２を、用紙押え部材
８で押えつつその用紙２の紙厚を矢印の如く用紙押え部
材８先端位置よりも搬送側に離間した位置で測定してい
る様子を示しており、図４（ｂ）では、搬送ローラ７か
ら重送してきた用紙２のうち最初に送られてきた用紙２
の上で重なって送られてきた２枚目の用紙２を、用紙押
え部材８で押えつつその用紙２の紙厚を矢印の如く用紙
押え部材８先端位置よりも離間した位置で測定している
様子を示している。また、紙厚検出装置９は、搬送ロー
ラ７と搬送側の用紙読み取り部１２間の用紙搬送経路に
配置する。 【００１３】そして、紙厚検出装置９の紙厚検出センサ
９ａによって得られた用紙２の紙厚の情報と紙先端検知
装置６の紙先端検知センサ６ａによって得られた用紙２
の先端の情報とを制御装置に入力し、重送検知を行うよ
うにする。この画像読み取り装置に用いられる制御装置
は、図５に示す如く、例えば基準面を下ガイド板１１の
表面Ｈとすると、発光素子９ｂ及び位置検出素子９ｃで
構成される紙厚検出センサ９ａで測定された用紙押え部
材８で用紙２ぶれ等の挙動を抑えられた用紙２先端の一
定部分の紙厚（ｔ1 ）を記憶し、それ以降の紙厚
（ｔ2 ）と予め入力されている最も薄い用紙の紙厚（ｔ
3 ）を用いて、（ｔ1 ＋ｔ3 ）≦（ｔ2 ）と一定時間な
った場合、搬送中の用紙が重送したと判断し、重送を検
知する。但し、図５に示すｔ1 , ｔ2 は、基準面Ｈから
用紙２表面までの紙厚測定センサ１０による測定値であ
る。また、ｔ1 は紙厚検出センサ９ａで測定される一枚
搬送時の紙厚を示し、ｔ2 は紙厚検出センサ９ａで測定
される重送分の紙厚を示し、Ｓ1は紙無し時の反射光を
示し、Ｓ2 は用紙一枚時の反射光を示し、Ｓ3 は用紙重
送時の反射光を示す。そして、制御装置は、用紙２の重
送を検知した場合、例えば用紙読み取り部１２を停止し
てそのまま用紙２を排紙ローラ１３で排止し、何枚目の
用紙が重送したかを表示部に表示させる。なお、制御装
置は、用紙２の重送を検知した場合、給紙駆動手段の作
動を停止してもよい。 【００１４】このように、本実施例では、紙厚検出セン
サ９ａによる用紙の測定位置の直前に、用紙搬送路を搬
送してくる用紙２を押える熱可塑性樹脂フィルム等の用
紙押え部材８を設けてなるように構成したため、搬送し
てくる用紙２を紙厚検出センサ９ａの測定位置の直前で
用紙押え部により押えて、用紙２のぶれ等の挙動のばら
つきを抑えることができる。このため、搬送してくる用
紙２のぶれ等の挙動のばらつきを抑えた状態で搬送ロー
ラ等の他部品を介さずに直接用紙２の紙厚を測定するこ
とができるので、搬送中の用紙２の紙厚検出精度を向上
させて誤検知を生じ難くすることができる。 【００１５】また、本実施例では、用紙押え部材８を、
簾状に切断して形成した構成するため、簾状に切断した
部分で搬送中の用紙２に加える抵抗を調整することがで
きる。このため、単に直線状に切断した用紙押え部材の
場合よりも搬送中の用紙２に無理な抵抗を加えないの
で、様々な紙種及び用紙サイズを確実に押え紙厚を正確
に検知することができる。 【００１６】 【発明の効果】本発明によれば、搬送してくる画像のぶ
れ等の挙動のばらつきを抑えた状態で、搬送ローラ等の
他部品を介さずに直接用紙の紙厚を測定して搬送中の用
紙の紙厚を正確に測定することができ、搬送中の用紙の
紙厚検出精度を向上させて誤検知を生じ難くすることが
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る一実施例の画像読み取り装置の用
紙重送検知装置の構成を示す断面図である。 【図２】図１に示す搬送ローラから送られてくる用紙を
押える用紙押え部材を紙厚測定センサによる用紙の測定
位置の直前に配置した様子を示す断面図である。 【図３】図１，２に示す用紙押え部材の構成を示す断面
図である。 【図４】図１〜３に示す用紙押え部材が重送してきた用
紙を押える様子を示す断面図である。 【図５】図１，２に示す紙厚測定センサの重送検知の原
理を示す断面図である。 【図６】従来の用紙重送検知装置の構成を示す図であ
る。 【符号の説明】 １ 給紙トレイ ２ 用紙 ３ ピックアップローラ ４ 給紙ローラ ５ 分離ローラ ６ 紙先端検知装置 ６ａ 紙先端検知センサ ７ 搬送ローラ ８ 用紙押え部材 ９ 紙厚検出装置 ９ａ 紙厚検出センサ ９ｂ 発光素子 ９ｃ 位置検出素子 １０ 上ガイド板 １１ 下ガイド板 １２ 用紙読み取り部 １３ 排紙ローラ
紙重送検知装置の構成を示す断面図である。 【図２】図１に示す搬送ローラから送られてくる用紙を
押える用紙押え部材を紙厚測定センサによる用紙の測定
位置の直前に配置した様子を示す断面図である。 【図３】図１，２に示す用紙押え部材の構成を示す断面
図である。 【図４】図１〜３に示す用紙押え部材が重送してきた用
紙を押える様子を示す断面図である。 【図５】図１，２に示す紙厚測定センサの重送検知の原
理を示す断面図である。 【図６】従来の用紙重送検知装置の構成を示す図であ
る。 【符号の説明】 １ 給紙トレイ ２ 用紙 ３ ピックアップローラ ４ 給紙ローラ ５ 分離ローラ ６ 紙先端検知装置 ６ａ 紙先端検知センサ ７ 搬送ローラ ８ 用紙押え部材 ９ 紙厚検出装置 ９ａ 紙厚検出センサ ９ｂ 発光素子 ９ｃ 位置検出素子 １０ 上ガイド板 １１ 下ガイド板 １２ 用紙読み取り部 １３ 排紙ローラ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
B65H 7/12
G01B 21/08
G03G 15/00 107
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】紙厚検出手段によって得られた用紙の紙厚
の情報と、紙先端検知手段によって得られた用紙の先端
の位置情報と、最も薄い用紙の紙厚とを制御装置に入力
して演算処理する用紙の重送を検知する装置であって、発光 素子と位置検出素子とで構成される紙厚検出センサ
により測定された用紙先端の一定部分の紙厚（ｔ1 ）を
記憶し、 それ以降の紙厚（ｔ2 ）を測定し、 これらに予め入力されている最も薄い用紙の紙厚
（ｔ3 ）の情報を加えて、演算して、 （ｔ1 ＋ｔ3 ）≦（ｔ2 ） の条件を所定時間継続すれば、 搬送中の用紙が重送したと判断し、重送を検知し、要す
れば、搬送を停止する制御機能を備えた用紙重送検知装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32300393A JP3421104B2 (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | 用紙重送検知装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32300393A JP3421104B2 (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | 用紙重送検知装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07172631A JPH07172631A (ja) | 1995-07-11 |
| JP3421104B2 true JP3421104B2 (ja) | 2003-06-30 |
Family
ID=18150056
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32300393A Expired - Fee Related JP3421104B2 (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | 用紙重送検知装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3421104B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7748625B2 (en) | 2004-08-30 | 2010-07-06 | Seiko Epson Corporation | Magnetic ink character reading apparatus |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4389550B2 (ja) | 2003-10-31 | 2009-12-24 | セイコーエプソン株式会社 | 重送検出装置及び複合処理装置 |
| JP4377666B2 (ja) * | 2003-12-04 | 2009-12-02 | ニスカ株式会社 | シート供給装置並びに画像読取装置 |
| JP4693725B2 (ja) * | 2006-08-07 | 2011-06-01 | キヤノン株式会社 | シート搬送装置及び画像形成装置 |
| JP4758501B2 (ja) * | 2009-08-10 | 2011-08-31 | ニスカ株式会社 | シート供給装置及び画像読取装置 |
| JP7283099B2 (ja) * | 2019-02-07 | 2023-05-30 | コニカミノルタ株式会社 | 測定装置、画像形成装置及び測定方法 |
Family Cites Families (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5556933A (en) * | 1978-10-20 | 1980-04-26 | Ricoh Co Ltd | Method of detecting double feeding occuring at copy sheet feeder |
| JPS6052974B2 (ja) * | 1979-11-07 | 1985-11-22 | ロ−レルバンクマシン株式会社 | 紙葉類の重ね送り検出装置 |
| JPS57155138U (ja) * | 1981-03-25 | 1982-09-29 | ||
| JPS6186348U (ja) * | 1984-11-09 | 1986-06-06 | ||
| JPS62197641U (ja) * | 1986-06-05 | 1987-12-16 | ||
| JPH01299142A (ja) * | 1988-05-24 | 1989-12-01 | Fuji Xerox Co Ltd | 用紙重送検出装置 |
-
1993
- 1993-12-22 JP JP32300393A patent/JP3421104B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7748625B2 (en) | 2004-08-30 | 2010-07-06 | Seiko Epson Corporation | Magnetic ink character reading apparatus |
| US8276818B2 (en) | 2004-08-30 | 2012-10-02 | Seiko Epson Corporation | Magnetic ink character reading apparatus |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07172631A (ja) | 1995-07-11 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US7425001B2 (en) | Sheet handling apparatus and image reading apparatus | |
| US4540170A (en) | Paper feed control device | |
| US6481705B1 (en) | Method and device for detecting multiple feed | |
| JP3930291B2 (ja) | 給紙装置、画像読取装置 | |
| JP3421104B2 (ja) | 用紙重送検知装置 | |
| US5348286A (en) | Device for controlling an individual separation of sheets incorrectly separated from a sheet pile | |
| JP3772429B2 (ja) | 紙葉類の状態検出装置 | |
| JP2002308468A (ja) | 印刷機への枚葉紙給紙を制御する方法 | |
| JPH09142699A (ja) | 画像読取装置の原稿重送検知装置及び同検知方法 | |
| JPH07215537A (ja) | 自動原稿搬送装置に搭載された原稿重送検知装置 | |
| JPH0543091A (ja) | 画像読取り装置の原稿重送検知装置 | |
| JPH03192050A (ja) | 用紙の重送検知装置 | |
| JPH0649567Y2 (ja) | シートのマルチフィード検出装置 | |
| JP3270259B2 (ja) | 原稿重送検知装置 | |
| JPH05294511A (ja) | シート厚測定装置 | |
| JP3090134B2 (ja) | 給紙装置および方法 | |
| JP2005035756A (ja) | シート取扱装置及び画像読取装置 | |
| JPH0144516Y2 (ja) | ||
| JP2903578B2 (ja) | 用紙の厚さ検出装置および重送検知装置 | |
| JP3328446B2 (ja) | 原稿重送検知装置 | |
| JPH11322131A (ja) | 手差し給紙装置 | |
| JPH07334630A (ja) | 帳票の傾き修正機構 | |
| JPH0616282A (ja) | 厚さ検出装置 | |
| JPH07228389A (ja) | 画像読取装置の原稿重送検知装置 | |
| JP2735639B2 (ja) | 給紙機構 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080418 Year of fee payment: 5 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080418 Year of fee payment: 5 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090418 Year of fee payment: 6 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090418 Year of fee payment: 6 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100418 Year of fee payment: 7 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |