JPH0632355U - 蓋 材 - Google Patents
蓋 材Info
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- JPH0632355U JPH0632355U JP6770592U JP6770592U JPH0632355U JP H0632355 U JPH0632355 U JP H0632355U JP 6770592 U JP6770592 U JP 6770592U JP 6770592 U JP6770592 U JP 6770592U JP H0632355 U JPH0632355 U JP H0632355U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】流通時及び保管時に良好な密封性を有し、且
つ、商品の使用時には易開封性を有する食品用ポリスチ
レン製カップ状容器の蓋材を開発する。 【構成】表面層が紙層で裏面層がアルミニウム箔層であ
る複合材料からなる基材のアルミニウム箔層の裏面に、
エチレン−メタクリレート共重合体又はエチレン−アク
リレート共重合体にポリスチレンを5から30重量%添
加した接着層を設け、その接着層の表面に凸部と凹部と
を形成せしめた蓋材である。
つ、商品の使用時には易開封性を有する食品用ポリスチ
レン製カップ状容器の蓋材を開発する。 【構成】表面層が紙層で裏面層がアルミニウム箔層であ
る複合材料からなる基材のアルミニウム箔層の裏面に、
エチレン−メタクリレート共重合体又はエチレン−アク
リレート共重合体にポリスチレンを5から30重量%添
加した接着層を設け、その接着層の表面に凸部と凹部と
を形成せしめた蓋材である。
Description
【0001】
本考案は、食品に使用されるポリスチレン製容器の口部にヒートシールされる 蓋材に関するものである。
【0002】
従来から、ポリスチレン製容器は、食品分野で広い用途範囲にわたって使用さ れていた。最近では、特に、即席食品の販売容器として、発泡ポリスチレンやハ イインパクトポリスチレン製のカップ状容器が各種の食品に大量に使用されてい る。このカップ状の容器の口部には、内容物の充填後の密封のために、表面層が 紙層で裏面層がアルミニウム箔層からなる基材のアルミニウム箔層の裏面に、エ チレン−エチルアクリレート共重合体やエチレン−酢酸ビニル共重合体系の接着 剤層を設けた蓋材が、ヒートシールされて用いられていた。この蓋材には、商品 の流通時や保管時には、内容物保護のために良好な密封性が求められ、一方、商 品の使用時には、容器を容易に開口出来る易開封性が求められた。
【0003】
前述した従来のポリスチレン製カップ状容器の蓋材は、アルミニウム箔面が空 気や水分などによって極めて酸化され易く、このアルミニウム箔面の酸化が進む と、エチレン−エチルアクリレート共重合体やエチレン−酢酸ビニル共重合体系 の接着剤層のアルミニウム箔面への接着強度が低下し、商品の使用前に容器の口 部から蓋材が剥離してしまうトラブルが発生することがあった。この問題を防ぐ ために、アルミニウム箔面にポリエチレン層を設けて、その上に容器に対して接 着強度の強いホットメルト接着剤層を設ける方法が取られることもあったが、し かしながら、このような蓋材は、容器との接着強度が強いため、容器の流通時や 保管時の密封は完全であるが、商品の使用時に、蓋材が容器の口部から剥離しに くく、容器の口部を破壊してしまうトラブルが発生することがあった。また、ア ルミニウム箔面にポリエチレン層を介して接着層を設けなければならないので、 蓋材の製造工程数が増加した。本考案の蓋材は、かかる上述の問題点を解決した 蓋材であり、商品の流通時や保管時には、容器との密着性が良好であり、しかも 商品の使用時には、容器からの剥離が良好な易開封性の蓋材である。
【0004】
第1の本考案は、図1に示したように、表面層が紙層(111)で裏面層がア ルミニウム箔層(112)である複合材料からなる基材(110)の前記アルミ ニウム箔層の裏面に、エチレン−メタクリレート共重合体又はエチレン−アクリ レート共重合体にポリスチレンを5から30重量%添加した接着層(120)を 設けた蓋材(100)であり、第2の本考案は、図2及び図3に示したように、 表面層が紙層(211)で裏面層がアルミニウム箔層(212)である複合材料 からなる基材(210)の前記アルミニウム箔層の裏面に、エチレン−メタクリ レート共重合体又はエチレン−アクリレート共重合体にポリスチレンを5から3 0重量%添加した接着層(220)を設け、その接着層の表面に凸部(221) と凹部(222)とを形成せしめた蓋材(200)である。
【0005】 上記の基材のアルミニウム層の裏面は、接着剤層を形成するに際して、接着層 のアルミニウム層への接着を完全にするために、表面に付着している油脂などの 接着層の接着性を損なう物質を、表面処理によって前以て除去して置くことが必 要である。
【0006】 また、第2の本考案の接着層の表面に形成する凸部と凹部は、表面に凹凸を有 するロールによって形成されるが、その形状や深さは、任意のもので良い。
【0007】
基材のアルミニウム箔層の裏面に形成されたエチレン−メタクリレート共重合 体又はエチレン−アクリレート共重合体を主体とした接着剤層へのポリスチレン の添加量が増すと、ポリスチレン製容器へのヒートシール性が向上するが、その 反面、蓋材基材のアルミニウム箔層への接着性は低下し、接着剤層へのポリスチ レンの添加量が減じると、蓋材基材のアルミニウム箔層への接着性が向上するが 、その反面、ポリスチレン製容器へのヒートシール性が低下する。このため、エ チレン−メタクリレート共重合体又はエチレン−アクリレート共重合体を主体と した接着剤層へのポリスチレンの添加量には、自ずと好ましい適量範囲があり、 本考案者の実用テストの結果では、5から30重量%の添加が適正であることが 確認されている。
【0008】 第2の考案の接着層の表面に凸部と凹部とを形成すると、他との接触部分の面 積が減少し、また、接触部分に空気面が出来るため、充填機上で蓋材を容器口部 に供給する時に、蓋材同士が付着して二枚の蓋材が容器口部に供給されることが 防げ、また、蓋材の供給シューターに対する滑りも向上して、円滑な蓋材の供給 が可能となる。しかも、この凸部と凹部とは、接着層のみに設けられるため、容 器口部にヒートシールされた後は、容器の外観からは全く分からない。
【0009】
<実施例1> まず、図1に示したように、坪量58g/m2 の紙(111)の表面に文字と 絵柄をグラビア印刷(130)し、裏面に押出しラミネーション法で15μm厚 のポリエチレン(113)を形成すると同時に7μm厚のアルミニウム箔(11 2)を貼り合わせて蓋材の基材(110)を作製した。
【0010】 次に、この基材のアルミニウム箔層の裏面を、ガスの還元炎で表面処理した後 、その処理面に、エチレン−メタクリレート共重合体にポリスチレンを3重量% 添加したもの、5重量%添加したもの、10重量%添加したもの、30重量%添 加したもの及び35重量%添加したものとの5種類の成形材料を、それぞれ押出 しラミネーションして、30μm厚の接着層を形成した5種類の蓋材を作製した 。
【0011】 これら5種類の蓋材を用いて、それぞれ充填機上でカップラーメンを充填した 発泡ポリスチレン製カップ状容器の口部に、150°C、2kg/cm2 、1秒 の条件でヒートシールして接着し、カップ状容器を密封した。これらの5種類の 蓋材で密封したカップ状容器を、それぞれ10ダースずつ、まず、三ヵ月間倉庫 に保管した後、引き続き200kmの輸送テストを行い、密封した蓋部の状態を 確認してからカップ状容器を開封してみた。ポリスチレンを5重量%、10重量 %及び30重量%添加した蓋材は、輸送及び保管時の蓋材の剥離は全く認められ ず、また、開封時に容器口部の破損も無く、容易に綺麗に開封することが出来た 。しかし、ポリスチレンを3重量%添加したものは、輸送及び保管時に蓋材が容 器口部から剥離したものがあり、また、ポリスチレンを35重量%添加したもの は、輸送及び保管時に蓋材のアルミニウム箔層と接着層との間から剥離したもの や、開封時に容器口部に接着剤層が残ったものがあって、実用上に問題があった 。
【0012】 <実施例2> 蓋材の基材は、実施例1に用いたものと同様のものを使用した。
【0013】 次に、基材のアルミニウム箔層の裏面をガスの還元炎で表面処理した後、その 裏面に、エチレン−アクリレート共重合体にポリスチレンを10重量%添加した ものを、押出しラミネーション法によって30μm厚の接着層を形成し、同時に 格子状の凹凸部を表面に有したクーリングロールを用いて、図3に示したように 、接着材層の表面に格子状に凸部(221)と凹部(222)とを形成して本実 施例の蓋材(200)を作製した。
【0014】 作製した本実施例の蓋材を用いて、充填機上でカップラーメンを充填した発泡 ポリスチレン製カップ状容器の口部に、150°C、2kg/cm2 、1秒の条 件でヒートシールして接着し、カップ状容器を密封した。充填機上での蓋材の容 器口部への供給状態は、非常に良好であり、二枚供給は無くシューターの蓋材の 滑りも良好であった。本実施例の蓋材で密封したカップ状容器を、10ダース、 まず、三ヵ月間倉庫に保管した後、引き続き200kmの輸送テストを行い、密 封した蓋部の状態を観察してからカップ状容器を開封してみた。本実施例の蓋材 は、輸送及び保管時の蓋材の剥離は全く認められず、また、開封時に容器口部の 破損も無く、容易に綺麗に開封することが出来た。
【0015】
本考案の蓋材を発泡ポリスチレンやハイインパクトポリスチレン製のカップ状 容器の口部に密封するためにヒートシールして使用すると、本考案の蓋材は、商 品の流通時や保管時には、容器との密着性が良好であり、一方、商品の使用時に は、容器からの剥離が良好な易開封性のを示す。さらに、蓋材の裏層の接着層の 表面に凹凸を形成した本考案の蓋材は、充填機上の供給適性が良好なため、二枚 供給や引っ掛かりなどのトラブルが少ない。また、アルミニウム箔層にポリエチ レン層などの仲介層を必要としないため製造工程数が少ない。
【図1】本考案の実施例1の蓋材の部分断面図である。
【図2】本考案の実施例2の蓋材の部分断面図である。
【図3】本考案の実施例2の蓋材の下面図である。
100,200……蓋材 110,210……基材 111,211……紙層又は紙 112,212……アルミニウム箔層又はアルミニウム
箔 113,213……ポリエチレン層又はポリエチレン 120,220……接着剤層 130,230……印刷層 221……凸部 222……凹部
箔 113,213……ポリエチレン層又はポリエチレン 120,220……接着剤層 130,230……印刷層 221……凸部 222……凹部
Claims (2)
- 【請求項1】表面層が紙層で裏面層がアルミニウム箔層
である複合材料からなる基材の前記アルミニウム箔層の
裏面に、エチレン−メタクリレート共重合体又はエチレ
ン−アクリレート共重合体にポリスチレンを5から30
重量%添加した接着層を設けたことを特徴とする蓋材。 - 【請求項2】表面層が紙層で裏面層がアルミニウム箔層
である複合材料からなる基材の前記アルミニウム箔層の
裏面に、エチレン−メタクリレート共重合体又はエチレ
ン−アクリレート共重合体にポリスチレンを5から30
重量%添加した接着層を設け、その接着層の表面に凸部
と凹部とを形成せしめたことを特徴とする蓋材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992067705U JP2588323Y2 (ja) | 1992-09-29 | 1992-09-29 | 蓋 材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992067705U JP2588323Y2 (ja) | 1992-09-29 | 1992-09-29 | 蓋 材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0632355U true JPH0632355U (ja) | 1994-04-26 |
JP2588323Y2 JP2588323Y2 (ja) | 1999-01-06 |
Family
ID=13352649
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992067705U Expired - Lifetime JP2588323Y2 (ja) | 1992-09-29 | 1992-09-29 | 蓋 材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2588323Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000255619A (ja) * | 1999-03-05 | 2000-09-19 | Toyo Aluminium Kk | 熱封緘蓋材 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5599841U (ja) * | 1978-12-29 | 1980-07-11 | ||
JPS63171360U (ja) * | 1986-12-26 | 1988-11-08 | ||
JP3100148U (ja) * | 2003-08-29 | 2004-04-30 | 株式会社ミスズ | 携帯用ハンガー |
-
1992
- 1992-09-29 JP JP1992067705U patent/JP2588323Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5599841U (ja) * | 1978-12-29 | 1980-07-11 | ||
JPS63171360U (ja) * | 1986-12-26 | 1988-11-08 | ||
JP3100148U (ja) * | 2003-08-29 | 2004-04-30 | 株式会社ミスズ | 携帯用ハンガー |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000255619A (ja) * | 1999-03-05 | 2000-09-19 | Toyo Aluminium Kk | 熱封緘蓋材 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2588323Y2 (ja) | 1999-01-06 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |