JPH02256Y2 - - Google Patents

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JPH02256Y2
JPH02256Y2 JP8379981U JP8379981U JPH02256Y2 JP H02256 Y2 JPH02256 Y2 JP H02256Y2 JP 8379981 U JP8379981 U JP 8379981U JP 8379981 U JP8379981 U JP 8379981U JP H02256 Y2 JPH02256 Y2 JP H02256Y2
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polypropylene
ethylene
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Description

【考案の詳細な説明】
2枚の複合フイルムの間に物品が充填され、且
つ物品が充填された周辺部分に於いて複合フイル
ムどうしが重ね合わされて熱封着された包装物品
が知られているが、このような包装物品は熱封着
された複合フイルムを剥離させて開封する際に大
きな力を必要とする欠点があつた。 本考案は、このような欠点を解消するために為
されたものであつて以下図面とともに説明する
と、 複合フイルム1と包装用基材2との間に物品3
が充填され、且つ物品3が充填された周辺部分に
於いて複合フイルム1と包装用基材2とが重ね合
わされて熱封着された包装物品に於いて、 包装用基材2に熱封着された複合フイルム1の
第1層4と、第1層4に積層された第2層5とが
共押出積層フイルムとして形成され、 第1層4の膜厚が0.5〜10μであり、 第1層4がエチレン−ブテン共重合体であつて
第2層5がポリプロピレンもしくはアイオノマー
樹脂であるか、或は第1層4がポリプロピレンも
しくはアイオノマー樹脂であつて第2層5がエチ
レン−ブテン共重合体であることを特徴とする包
装物品に関するものである。 本考案に係わる包装物品は、複合フイルム1の
第1層4の膜厚が0.5〜10μと小さいために第1層
4と包装用基材2とのシール強度並びに熱封着区
域6外に於ける第1層4と第2層5との層間接着
強度に比較して第1層4の耐破断強度が小さい上
に、第1層4と第2層5との組み合わせとしてエ
チレン−ブテン共重合体とポリプロピレンもしく
はアイオノマー樹脂との組み合わせを選ぶことに
より、熱封着時の加熱によつて第1層4と第2層
5との層間接着強度が低下するために熱封着区域
6に於ける第1層4と第2層5との層間接着強度
が第1層4の耐破断強度よりも小さい。このた
め、本考案に係わる包装物品を開封する際に複合
フイルム1を上方に引つ張ると、第2図に示すよ
うに熱封着区域6の外側境界7に沿つて第1層4
が破断した後に、第3図に示すように熱封着区域
6では第1層4と第2層5とが層間境界8に沿つ
て剥離し、次いで第4図に示すように熱封着区域
の内側境界9に沿つて第1層4が破断する。本考
案に係わる包装物品は、熱封着時の加熱によつて
熱封着区域6に於いて第1層4と第2層5との層
間接着強度が低下して第1層4の耐破断強度より
も小さくなるため、第1層4の伸長破壊による糸
状残留物等を発生することなく、極めて容易に開
封することができる。また、熱封着区域6の層間
接着強度は150〜700g/15mm幅であり、充分な耐
熱水性、耐油性、耐高圧充填性を有し、保存中に
接着力が低下することがない。 複合フイルム1は、第1層4がエチレン−ブテ
ン共重合体であつて第2層5がポリプロピレンも
しくはアイオノマー樹脂であるか、或は第1層4
がポリプロピレンもしくはアイオノマー樹脂であ
つて第2層5がエチレン−ブテン共重合体であれ
ば、第1層4と第2層5のみでもよいし、必要に
応じてイソシアネート系接着剤を使用して第3層
10として二軸延伸ポリプロピレンフイルム、ポ
リ塩化ビニリデン塗装二軸延伸ポリプロピレンフ
イルム、二軸延伸ポリプロピレンフイルムとポリ
塩化ビニリデン塗装セロフアンとの積層フイル
ム、ポリエチレンテレフタレートフイルム等を貼
り合わせてもよいし、第2層5上にポリエチレン
を溶融積層した上に二軸延伸ポリプロピレンフイ
ルムを貼り合わせてもよいし、第1層4及び第2
層5とともにナイロン、部分ケン化エチレン−酢
酸ビニル共重合体、ポリプロピレン等を共押出し
てもよい。 複合フイルム1の第1層4がエチレン−ブテン
共重合体である場合には包装用基材2の複合フイ
ルム1と接触する層11をアイオノマー樹脂、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエチレン等と
することが好ましく、複合フイルム1の第1層4
がポリプロピレンである場合には包装用基材2の
複合フイルム1と接触する層11をポリプロピレ
ンとすることが好ましく、また複合フイルム1の
第1層4がアイオノマー樹脂である場合にはアイ
オノマー樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体等
とすることが好ましい。包装用基材2は、複合フ
イルム1と接触する層11のみの単層としてもよ
いし、必要に応じてイソシアネート系接着剤を使
用して第2層12として二軸延伸ポリプロピレン
フイルム、ポリ塩化ビニリデン塗装二軸延伸ポリ
プロピレンフイルム二軸延伸ポリプロピレンフイ
ルムとポリ塩化ビニリデン塗装セロフアンとの積
層フイルム、ポリエチレンテレフタレートフイル
ム、ポリエチレンシート、ポリプロピレンシート
等を貼り合わせてもよいし、複合フイルム1と接
触する層11上にポリエチレンを溶融積層した上
に二軸延伸ポリプロピレンフイルムを貼り合わせ
てもよいし、複合フイルム1と接触する層11と
ともにナイロン、部分ケン化エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体、ポリプロピレン等を共押出してもよ
い。 本考案に係わる包装物品の形状は、第2図に示
すように袋状にしてもよいし、或は包装用基材2
としてシートを使用した場合には、包装用基材2
によつて容器を成形し、容器内に物品3を充填し
た後に蓋体として複合フイルム1を被せてもよ
い。 包装用基材2と複合フイルム1を熱封着する際
の条件は、一般に圧力1〜3Kg/cm2、温度120〜
160℃、時間0.2〜2秒間とすることが好ましい。 本考案に基づいて包装し得る物品としては、例
えばハム、ハンバーグ、ソーセージ、モチ、魚、
カマボコ等を挙げることができる。 実施例 1 エチレン−ブテン共重合体(密度=0.895、滑
剤500ppm、アンチブロツキング剤800ppm)4
と、ポリプロピレン(密度=0.910、滑剤
1000ppm、アンチブロツキング剤1000ppm)5を
共押出してそれぞれ4μ、46μの厚さを有する二層
フイルムを製造する。二層フイルムのポリプロピ
レン5面をコロナ放電処理した後、イソシアネー
ト−ポリオール系接着剤を用いて、30μのポリ塩
化ビニリデン塗装二軸延伸ポリプロピレンフイル
ム10と貼合わせ三層複合フイルム1とする。次
に、包装用基材2としてアイオノマー樹脂層1
1、ポリアミド樹脂層、エチレン含有率20〜50モ
ル%、ケン化度90モル%以上のエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体層から成る三層共押出フイルムを製
造し、三層共押出フイルムを深絞りして中央に深
さ2cm、直径10cmの円形陥没部を形成し、円形陥
没部内に物品3を充填した後、エチレン−ブテン
共重合体層4とアイオノマー樹脂層11とが接触
するように三層複合フイルム1を被せ、周囲を1
cm幅で、熱封着温度110℃、130℃及び140℃でも
つて熱封着(封着圧力2Kg/cm2、封着時間1sec)
する。 次いで包装物品を開封したところ熱封着温度
110℃の場合では、複合フイルム1の第1層4と
包装用基材2の第1層11との界面間における剥
離破壊が起きて開封されるが、その時の耐剥離破
壊強度は1.4Kg/inchであり、易開封性に劣つた。
130℃及び140℃では熱封着区域6に於いて複合フ
イルム1の第1層4と第2層5との層間結合強度
が第1層4の耐破断強度より小さくなり、第2〜
第5図に示された状態で極めて容易に開封でき
た。その時の熱封着区域の外側境界7に沿つた第
1層4の耐破断強度A、熱封着区域6に於ける層
間境界8に沿つた層間接着強度B、熱封着区域6
の内側境界9に沿つた第1層4の耐破断強度Cは
次の値であつた。
【表】 実施例 2 ポリプロピレン(実施例1と同一のものを使用
した)4とエチレン−ブテン共重合体(実施例1
と同一のものを使用した)5およびポリエチレン
(密度0.915)を共押出して、それぞれ3μ,3μ,
19μの厚さを有する三層フイルムを製造する。次
に該三層フイルムのポリエチレン面をコロナ放電
処理した後に、イソシアネート−ポリオール系接
着剤を用いて、20μのポリエステルフイルムと貼
合わせ四層複合フイルム1とする。次に別のポリ
プロピレン製深絞りトレイ2に物品3を充填した
後、ポリプロピレン層5がポリプロピレン製深絞
りトレイ2に接触するように四層複合フイルム1
を被せ周囲を1cm幅で熱封着温度180℃でもつて
熱封着する。このようにして得られた包装物品を
開封したところ、実施例1と同様に、該封着区域
の層間結合強度が第1層1の破断強度より小さく
なり第2〜第5図に示された状態で極めて容易に
開封できた。 実施例 3 エチレン−ブテン共重合体(実施例1と同一の
ものを使用した)4と、ポリプロピレン(実施例
1と同一のものを使用した)5を共押出して、そ
れぞれ4μ、46μの厚さを有する二層フイルムを成
製造する。次に該二層フイルムのポリプロピレン
5面をコロナ放電処理した後に、イソシアネート
−ポリオール系接着剤を用いて、20μのポリエス
テルフイルム10と貼合わせ三層複合フイルム1
とする。次に別のポリプロピレン製深絞りトレイ
2に内容物3を充填した後、エチレン−ブテン共
重合体層4がポリプロピレン製深絞りトレイ2に
接触するように三層複合フイルム1を被せ周囲を
1cm幅で熱封着温度180℃でもつて熱封着する。
このようにして得られた包装物品を開封したとこ
ろ実施例1,2と同様に極めて容易に開封でき
た。 実施例 4 エチレン−ブテン共重合体(実施例1と同一の
ものを使用した)4とアイオノマー樹脂(密度=
0.95、滑剤4000ppm、アンチブロツキング剤
5000ppm)5を共押出してそれぞれ4μ,21μの厚
さを有する二層フイルムを製造する。次に該二層
フイルムのアイオノマー樹脂5面をコロナ放電処
理した後に、イソシアネート−ポリオール系接着
剤を用いて、20μの二軸延伸ポリプロピレン10
と貼合わせ三層複合フイルム1とする。次に別
の、内面ポリエチレンフイルム11と二軸延伸ポ
リプロピレンフイルム12からなるドライラミネ
ートフイルム2のポリエチレン11面と三層複合
フイルム1のエチレン−ブテン共重合体4面とを
合わせて、一部開口部を残して130℃の温度で製
袋し、内容部3を充填した後、同一温度で開口部
を熱封着する。このようにして得られた包装物品
を開封したところ、実施例1,2,3と同様に極
めて容易に開封できた。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は、本考案に係わる包装物品
の一例を示した断面図である。 1……複合フイルム、2……包装用基材、3…
…物品。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 複合フイルム1と包装用基材2との間に物品3
    が充填され、且つ物品3が充填された周辺部分に
    於いて複合フイルム1と包装用基材2とが重ね合
    わされて熱封着された包装物品に於いて、 包装用基材2に熱封着された複合フイルム1の
    第1層4と、第1層4に積層された第2層5とが
    共押出積層フイルムとして形成され、 第1層4の膜厚が0.5〜10μであり、 第1層4がエチレン−ブテン共重合体であつて
    第2層5がポリプロピレンもしくはアイオノマー
    樹脂であるか、或は第1層4がポリプロピレンも
    しくはアイオノマー樹脂であつて第2層5がエチ
    レン−ブテン共重合体であることを特徴とする包
    装物品。
JP8379981U 1981-06-09 1981-06-09 Expired JPH02256Y2 (ja)

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