JPH06322354A - 無溶剤型シリコーン感圧接着剤組成物およびその製品の製法 - Google Patents
無溶剤型シリコーン感圧接着剤組成物およびその製品の製法Info
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- JPH06322354A JPH06322354A JP6038982A JP3898294A JPH06322354A JP H06322354 A JPH06322354 A JP H06322354A JP 6038982 A JP6038982 A JP 6038982A JP 3898294 A JP3898294 A JP 3898294A JP H06322354 A JPH06322354 A JP H06322354A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 溶剤に媒介されないシリコーンMQ型樹脂を
使用した、ヒドロシリル化硬化性PSA(感圧接着剤)
組成物の製法を提供する。 【構成】 実質的に直鎖状のアルケニルシロキサンと、
実質的に直鎖状の水素化ケイ素シロキサンと、網形成硬
化触媒として有効な量のヒドロシリル化触媒と、を含ん
で成る網形成混合物50乃至 500重量部に、化学結合した
トリオルガノシロキサン(M)単位とテトラシロキシ
(Q)単位とを含んで成る、噴霧乾燥されたオルガノシ
ロキサン加水分解生成物 100重量部を含めた。本組成物
は、ヒドロシリル化触媒の抑制剤、及び、SiH基ある
いはSiアルケニル基を有する架橋剤をも含み得る。噴
霧乾燥された微粉状のMQ樹脂は自由流動性で、液体シ
リコーンに直ちに分散し得る。
使用した、ヒドロシリル化硬化性PSA(感圧接着剤)
組成物の製法を提供する。 【構成】 実質的に直鎖状のアルケニルシロキサンと、
実質的に直鎖状の水素化ケイ素シロキサンと、網形成硬
化触媒として有効な量のヒドロシリル化触媒と、を含ん
で成る網形成混合物50乃至 500重量部に、化学結合した
トリオルガノシロキサン(M)単位とテトラシロキシ
(Q)単位とを含んで成る、噴霧乾燥されたオルガノシ
ロキサン加水分解生成物 100重量部を含めた。本組成物
は、ヒドロシリル化触媒の抑制剤、及び、SiH基ある
いはSiアルケニル基を有する架橋剤をも含み得る。噴
霧乾燥された微粉状のMQ樹脂は自由流動性で、液体シ
リコーンに直ちに分散し得る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】1991年3月26日に出願された同時
係属中の米国特許出願第07/675,380号、及び、本願と同
時に出願された同時係属中の米国特許出願第 RD-22,105
号、第 RD-22,393号を参照されたい。本発明は、感圧接
着剤(PSA)に転化し得る、無溶剤型の、白金で触媒
されたシリコーン組成物およびその製法に関する。更に
詳細には、本発明は、トリオルガノシロキシ単位(M)
とテトラシロキシ単位(Q)とを有する噴霧乾燥された
シリコーン樹脂粉末、及び、実質的に直鎖状のアルケニ
ルシロキサンと実質的に直鎖状の水素化ケイ素シロキサ
ンとヒドロシリル化触媒とのPSA網形成混合物(netwo
rk mixture) の用法に関する。
係属中の米国特許出願第07/675,380号、及び、本願と同
時に出願された同時係属中の米国特許出願第 RD-22,105
号、第 RD-22,393号を参照されたい。本発明は、感圧接
着剤(PSA)に転化し得る、無溶剤型の、白金で触媒
されたシリコーン組成物およびその製法に関する。更に
詳細には、本発明は、トリオルガノシロキシ単位(M)
とテトラシロキシ単位(Q)とを有する噴霧乾燥された
シリコーン樹脂粉末、及び、実質的に直鎖状のアルケニ
ルシロキサンと実質的に直鎖状の水素化ケイ素シロキサ
ンとヒドロシリル化触媒とのPSA網形成混合物(netwo
rk mixture) の用法に関する。
【0002】
【従来の技術】Hahnらにより米国特許第 3,983,398号に
示された如く、トリオルガノシロキシ単位とテトラシロ
キシ単位とのベンゼン可溶の樹脂共重合体を含んで成
り、PSAに転化し得る、白金で触媒されたオルガノポ
リシロキサン組成物は、有機溶剤溶液の形態で、網形成
混合物と併せて使用されてきた。網形成混合物は、実質
的に直鎖状のアルケニルシロキサン或いはビニルシロキ
サンと、実質的に直鎖状の水素化ケイ素シロキサンと、
白金触媒の如きヒドロシリル化触媒と、から成る。
示された如く、トリオルガノシロキシ単位とテトラシロ
キシ単位とのベンゼン可溶の樹脂共重合体を含んで成
り、PSAに転化し得る、白金で触媒されたオルガノポ
リシロキサン組成物は、有機溶剤溶液の形態で、網形成
混合物と併せて使用されてきた。網形成混合物は、実質
的に直鎖状のアルケニルシロキサン或いはビニルシロキ
サンと、実質的に直鎖状の水素化ケイ素シロキサンと、
白金触媒の如きヒドロシリル化触媒と、から成る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】PSAは上記のベンゼ
ン可溶成分を併用して製造され得るが、本発明以前は、
斯かるPSAは、液体ビニルシロキサンの如き液体シリ
コーンの存在下での、樹脂共重合体からの有機溶剤の除
去を必要とした。最も多くの場合、溶剤除去段階の間に
は、液体ビニルシロキサンと同時に白金触媒も存在す
る。充分な溶剤捕捉設備を持たない熱硬化性シリコーン
製造業者による有機溶剤の除去は、大気中への揮発物を
発生していた。ベンゼン可溶の樹脂共重合体は有機溶剤
分散液として製造業者に入手されるのが通例であった。
というのはこの樹脂共重合体はバルク形態では網形成混
合物になかなか配合され得なかったからである。以後、
「網形成混合物」なる用語は、アルケニルシロキサンと
水素化ケイ素シロキサンと白金触媒との混合物を含んで
成る、1種以上のシリコーン成分を意味する。
ン可溶成分を併用して製造され得るが、本発明以前は、
斯かるPSAは、液体ビニルシロキサンの如き液体シリ
コーンの存在下での、樹脂共重合体からの有機溶剤の除
去を必要とした。最も多くの場合、溶剤除去段階の間に
は、液体ビニルシロキサンと同時に白金触媒も存在す
る。充分な溶剤捕捉設備を持たない熱硬化性シリコーン
製造業者による有機溶剤の除去は、大気中への揮発物を
発生していた。ベンゼン可溶の樹脂共重合体は有機溶剤
分散液として製造業者に入手されるのが通例であった。
というのはこの樹脂共重合体はバルク形態では網形成混
合物になかなか配合され得なかったからである。以後、
「網形成混合物」なる用語は、アルケニルシロキサンと
水素化ケイ素シロキサンと白金触媒との混合物を含んで
成る、1種以上のシリコーン成分を意味する。
【0004】本発明以前の簡便な手法は、アルケニルシ
ロキサンの如き1種以上の網形成成分を、白金触媒と共
に、ベンゼン可溶共重合体の有機溶剤分散液に配合する
ものであった。有機溶剤が除去されると、更なる熱硬化
性シリコーン混合物成分と配合され得る扱いやすいシリ
コーン配合物が形成し得た。しかし、製造業者による有
機溶剤の除去は、特に、不充分な溶剤捕捉設備が使用さ
れる場合、環境の点で好ましくない。
ロキサンの如き1種以上の網形成成分を、白金触媒と共
に、ベンゼン可溶共重合体の有機溶剤分散液に配合する
ものであった。有機溶剤が除去されると、更なる熱硬化
性シリコーン混合物成分と配合され得る扱いやすいシリ
コーン配合物が形成し得た。しかし、製造業者による有
機溶剤の除去は、特に、不充分な溶剤捕捉設備が使用さ
れる場合、環境の点で好ましくない。
【0005】これに加えて、ベンゼン可溶共重合体の有
機溶剤分散液を他の網形成成分と併用すると、PSA製
造業者が顧客の要求に応じたPSAの特注品を製造する
能力がしばしば妨げられ得る。したがって、ベンゼン可
溶共重合体および網形成成分を含んで成る、白金で触媒
されたPSA、注封材料、制振組成物、軟質の注型用樹
脂を製造する為の配合しやすい成分を提供すると同時
に、環境に適合させることが望ましい。
機溶剤分散液を他の網形成成分と併用すると、PSA製
造業者が顧客の要求に応じたPSAの特注品を製造する
能力がしばしば妨げられ得る。したがって、ベンゼン可
溶共重合体および網形成成分を含んで成る、白金で触媒
されたPSA、注封材料、制振組成物、軟質の注型用樹
脂を製造する為の配合しやすい成分を提供すると同時
に、環境に適合させることが望ましい。
【0006】
【課題を解決するための手段】同時係属中の米国特許出
願第 RD-22,105号で教示された如く、化学結合したトリ
オルガノシロキシ単位とテトラシロキシ単位とを含んで
成るオルガノシロキサン加水分解生成物は、噴霧乾燥さ
れて、液体シリコーンに分散可能な自由流動性のシリコ
ーン樹脂粉末を形成し得る。
願第 RD-22,105号で教示された如く、化学結合したトリ
オルガノシロキシ単位とテトラシロキシ単位とを含んで
成るオルガノシロキサン加水分解生成物は、噴霧乾燥さ
れて、液体シリコーンに分散可能な自由流動性のシリコ
ーン樹脂粉末を形成し得る。
【0007】本発明は、テトラシロキシ単位すなわち次
式の「Q単位」
式の「Q単位」
【0008】
【化1】SiO2 と化学結合した、トリオルガノシロキシ単位すなわち次
式の「M単位」
式の「M単位」
【0009】
【化2】(R)3 SiO0.5 を含んで成るオルガノシロキサン加水分解生成物であっ
て、オルガノ基対ケイ素の比が凡そ 0.5乃至 1.5に亙
り、以後「オルガノシロキサン加水分解生成物」、「M
Q樹脂」或いは「M′Q樹脂」と表わされ、噴霧乾燥さ
れて、一次粒子の径が約 0.1乃至約 200ナノメータに亙
ると共に集塊粒子としての径は10nm乃至 200ミクロン
に亙る、残留揮発物含有量の低い微粉状の樹脂粉末を生
成するオルガノシロキサン加水分解生成物、の有機溶剤
分散液が、PSA網形成混合物の中に直ちに分散され得
るという発見に基づく。以後使用される「分散可能」な
る用語は、噴霧乾燥されたシリコーン樹脂粉末が、無期
限の貯蔵安定性を有する液体シリコーンと共に透明な混
合物を形成し得ることを意味する。シリコーン網形成混
合物と混合されると、受注生産される、白金で触媒され
た熱硬化性オルガノポリシロキサン組成物が、環境に対
して適合した形で得られる。
て、オルガノ基対ケイ素の比が凡そ 0.5乃至 1.5に亙
り、以後「オルガノシロキサン加水分解生成物」、「M
Q樹脂」或いは「M′Q樹脂」と表わされ、噴霧乾燥さ
れて、一次粒子の径が約 0.1乃至約 200ナノメータに亙
ると共に集塊粒子としての径は10nm乃至 200ミクロン
に亙る、残留揮発物含有量の低い微粉状の樹脂粉末を生
成するオルガノシロキサン加水分解生成物、の有機溶剤
分散液が、PSA網形成混合物の中に直ちに分散され得
るという発見に基づく。以後使用される「分散可能」な
る用語は、噴霧乾燥されたシリコーン樹脂粉末が、無期
限の貯蔵安定性を有する液体シリコーンと共に透明な混
合物を形成し得ることを意味する。シリコーン網形成混
合物と混合されると、受注生産される、白金で触媒され
た熱硬化性オルガノポリシロキサン組成物が、環境に対
して適合した形で得られる。
【0010】本発明により、実質的に無溶剤型の熱硬化
性オルガノポリシロキサン組成物の製法であって、化学
結合したトリオルガノシロキサン単位とテトラシロキシ
単位とを含んで成りオルガノ基対ケイ素の比は約 0.5乃
至約 1.5に亙る、噴霧乾燥されたオルガノシロキサン加
水分解生成物 100重量部、及び、実質的に直鎖状のアル
ケニルシロキサンと、実質的に直鎖状の水素化ケイ素シ
ロキサンと、網形成硬化触媒として有効な量のヒドロシ
リル化触媒と、を含んで成る網形成混合物であって、当
該網形成混合物に於て水素に結合したケイ素原子すなわ
ち「SiH」対アルケニル基に結合したケイ素原子すな
わち「Siアルケニル」の比は約 0.8乃至約2に亙る値
を有する、網形成混合物50乃至 500重量部を配合する段
階を含んで成る方法が提供される。
性オルガノポリシロキサン組成物の製法であって、化学
結合したトリオルガノシロキサン単位とテトラシロキシ
単位とを含んで成りオルガノ基対ケイ素の比は約 0.5乃
至約 1.5に亙る、噴霧乾燥されたオルガノシロキサン加
水分解生成物 100重量部、及び、実質的に直鎖状のアル
ケニルシロキサンと、実質的に直鎖状の水素化ケイ素シ
ロキサンと、網形成硬化触媒として有効な量のヒドロシ
リル化触媒と、を含んで成る網形成混合物であって、当
該網形成混合物に於て水素に結合したケイ素原子すなわ
ち「SiH」対アルケニル基に結合したケイ素原子すな
わち「Siアルケニル」の比は約 0.8乃至約2に亙る値
を有する、網形成混合物50乃至 500重量部を配合する段
階を含んで成る方法が提供される。
【0011】
【実施例】選択により、実質的に無溶剤型のこの熱硬化
性オルガノポリシロキサン組成物は、アルケニルシロキ
サン、水素化ケイ素シロキサン、或いは、アルケニル水
素化ケイ素シロキサンの形態の、架橋剤をも含み得る。
化2のRに包含される基は、例えば、一価のC(1-6) 炭
化水素基、及び、縮合反応あるいは付加反応に対し不活
性な一価の基で置換された一価のC(1-6) 炭化水素基で
ある。Rには、C(1-6) アルキル基類、例えばメチル、
エチル、プロピル、ブチル;フェニル、及び、ハロゲン
化フェニル例えばクロロフェニルの如きアリール基類、
の如き一価の有機基が包含される。
性オルガノポリシロキサン組成物は、アルケニルシロキ
サン、水素化ケイ素シロキサン、或いは、アルケニル水
素化ケイ素シロキサンの形態の、架橋剤をも含み得る。
化2のRに包含される基は、例えば、一価のC(1-6) 炭
化水素基、及び、縮合反応あるいは付加反応に対し不活
性な一価の基で置換された一価のC(1-6) 炭化水素基で
ある。Rには、C(1-6) アルキル基類、例えばメチル、
エチル、プロピル、ブチル;フェニル、及び、ハロゲン
化フェニル例えばクロロフェニルの如きアリール基類、
の如き一価の有機基が包含される。
【0012】前記の如く、本発明のPSAを製造する為
には、M′Q樹脂も使用され得る。M′Q樹脂は、化1
で定義されたQ単位、及び、化2のM単位と下式の単位
には、M′Q樹脂も使用され得る。M′Q樹脂は、化1
で定義されたQ単位、及び、化2のM単位と下式の単位
【0013】
【化3】(R)2 R1 SiO0.5
【0014】
【化4】(R)2 HSiO0.5 から選択された単位との混合物から選択されるM′単位
から成る。またM′単位は、M′Q樹脂中のシロキシ単
位の総モル数を基準として、平均0乃至25モル%に亙る
下式のジオルガノジシロキシ単位
から成る。またM′単位は、M′Q樹脂中のシロキシ単
位の総モル数を基準として、平均0乃至25モル%に亙る
下式のジオルガノジシロキシ単位
【0015】
【化5】R2 RSiO、 及び、0乃至25モル%に亙る下式のモノオルガノトリシ
ロキシ単位
ロキシ単位
【0016】
【化6】RSiO1.5 をも含有し得る。式中、Rは前記の定義と同じく、R1
はC(2-4) アルケニル基、好適にはビニル基であり、R
2 はR、R1 、Hから選択される。本発明に包含される
MQ或いはM′Q樹脂は、トルエンに分散し得るオルガ
ノシロキサン加水分解生成物である。これらのオルガノ
シロキサン加水分解生成物は、その総重量を基準として
約 0.2重量%乃至約5重量%、好適には約1重量%乃至
約3重量%に亙るヒドロキシ基を含有し得る。このオル
ガノシロキサン加水分解生成物は、本発明の熱硬化性組
成物中に、その 100重量部を基準として、約20乃至約65
重量部、好適には約50乃至約60重量部に亙る量で存在し
得る。
はC(2-4) アルケニル基、好適にはビニル基であり、R
2 はR、R1 、Hから選択される。本発明に包含される
MQ或いはM′Q樹脂は、トルエンに分散し得るオルガ
ノシロキサン加水分解生成物である。これらのオルガノ
シロキサン加水分解生成物は、その総重量を基準として
約 0.2重量%乃至約5重量%、好適には約1重量%乃至
約3重量%に亙るヒドロキシ基を含有し得る。このオル
ガノシロキサン加水分解生成物は、本発明の熱硬化性組
成物中に、その 100重量部を基準として、約20乃至約65
重量部、好適には約50乃至約60重量部に亙る量で存在し
得る。
【0017】オルガノシロキサン加水分解生成物の好適
な製法は、酸性条件下で、ケイ酸ナトリウム溶液の如き
シリカヒドロゾルを、化2に示された如きトリオルガノ
シロキシ単位源、例えばヘキサオルガノジシロキサン、
好適にはヘキサメチルジシロキサン、或いは、加水分解
し得るトリオルガノシラン、例えば、トリメチルクロロ
シラン、或いは、これらの混合物、と反応させ、引き続
いてベンゼンに分散可能な樹脂共重合体を回収するもの
である。
な製法は、酸性条件下で、ケイ酸ナトリウム溶液の如き
シリカヒドロゾルを、化2に示された如きトリオルガノ
シロキシ単位源、例えばヘキサオルガノジシロキサン、
好適にはヘキサメチルジシロキサン、或いは、加水分解
し得るトリオルガノシラン、例えば、トリメチルクロロ
シラン、或いは、これらの混合物、と反応させ、引き続
いてベンゼンに分散可能な樹脂共重合体を回収するもの
である。
【0018】オルガノシロキサン加水分解生成物は、固
形分40乃至60重量%に亙る有機溶剤分散液として通常は
入手される。使用され得る適切な有機溶剤は約 250℃以
下の沸点を有し、ミネラルスピリット、ヘキサン、ヘプ
タン、シクロヘキサンの如き脂肪族炭化水素と同様に芳
香族炭化水素をも包含する。取り扱いやすさの点から、
同時係属中の米国特許出願第 RD-22,105号に教示された
如く、オルガノシロキサン加水分解生成物の有機溶剤分
散液は、噴霧乾燥されて、一次粒子の径が凡そ0.1〜 20
0ナノメータに亙ると共に集塊粒子としての径は10nm
乃至 200ミクロンに亙る微粉状の粉末を生成し得る。こ
のオルガノシロキサン加水分解生成物の有機溶剤分散液
の噴霧乾燥は、乾燥気流中に回転噴霧器付きの渦噴霧ノ
ズルを少なくとも1個備えるか二流体ノズルを備えた噴
霧乾燥機により行なわれ得る。Wolfgruberらの米国特許
第 4,935,484号の方法とは異なり、本発明で使用される
オルガノシロキサン加水分解生成物は水性コロイド懸濁
液ではなく有機溶剤分散液として噴霧乾燥される。窒素
の如き乾燥気流に於て使用され得る温度は、90℃乃至 3
00℃、好適には 100℃乃至 250℃に亙り得る。乾燥時に
形成された気流の出口側温度は50℃乃至 200℃に亙る。
形分40乃至60重量%に亙る有機溶剤分散液として通常は
入手される。使用され得る適切な有機溶剤は約 250℃以
下の沸点を有し、ミネラルスピリット、ヘキサン、ヘプ
タン、シクロヘキサンの如き脂肪族炭化水素と同様に芳
香族炭化水素をも包含する。取り扱いやすさの点から、
同時係属中の米国特許出願第 RD-22,105号に教示された
如く、オルガノシロキサン加水分解生成物の有機溶剤分
散液は、噴霧乾燥されて、一次粒子の径が凡そ0.1〜 20
0ナノメータに亙ると共に集塊粒子としての径は10nm
乃至 200ミクロンに亙る微粉状の粉末を生成し得る。こ
のオルガノシロキサン加水分解生成物の有機溶剤分散液
の噴霧乾燥は、乾燥気流中に回転噴霧器付きの渦噴霧ノ
ズルを少なくとも1個備えるか二流体ノズルを備えた噴
霧乾燥機により行なわれ得る。Wolfgruberらの米国特許
第 4,935,484号の方法とは異なり、本発明で使用される
オルガノシロキサン加水分解生成物は水性コロイド懸濁
液ではなく有機溶剤分散液として噴霧乾燥される。窒素
の如き乾燥気流に於て使用され得る温度は、90℃乃至 3
00℃、好適には 100℃乃至 250℃に亙り得る。乾燥時に
形成された気流の出口側温度は50℃乃至 200℃に亙る。
【0019】本発明の熱硬化性オルガノポリシロキサン
組成物を生成する為の網形成混合物を製造する上で使用
されるアルケニルシロキサンは、好適には、下式のアル
ケニル末端ポリジオルガノシロキサンである。
組成物を生成する為の網形成混合物を製造する上で使用
されるアルケニルシロキサンは、好適には、下式のアル
ケニル末端ポリジオルガノシロキサンである。
【0020】
【化7】R4 R3 2 SiO(R3 2 SiO)m (R4 R
3 SiO)n SiR3 2 R4 式中、R3 は各々独立に、炭素数1乃至約10に亙るアル
キル基、或いは、アリール基であり、R4 は炭素数1乃
至約10に亙るアルケニル基であり、mは1以上 300以下
の整数であり、nは0以上10以下の整数であり、m+n
は1以上 300以下である。
3 SiO)n SiR3 2 R4 式中、R3 は各々独立に、炭素数1乃至約10に亙るアル
キル基、或いは、アリール基であり、R4 は炭素数1乃
至約10に亙るアルケニル基であり、mは1以上 300以下
の整数であり、nは0以上10以下の整数であり、m+n
は1以上 300以下である。
【0021】化7に於て、R3 は、メチル、エチル、プ
ロピルから選択されるアルキル基、或いは、フェニルの
如きアリール基である。好適にはR3 はメチルである。
R4は、ビニル、アリル、プロペニルの如きアルケニル
基である。好適には、R4 はビニルである。上記の化7
に於て、m+nは、好適には約10乃至約 100、最適には
約15乃至約25に亙る数である。
ロピルから選択されるアルキル基、或いは、フェニルの
如きアリール基である。好適にはR3 はメチルである。
R4は、ビニル、アリル、プロペニルの如きアルケニル
基である。好適には、R4 はビニルである。上記の化7
に於て、m+nは、好適には約10乃至約 100、最適には
約15乃至約25に亙る数である。
【0022】アルケニルシロキサンは、トリオルガノシ
ロキサン末端ポリジオルガノシロキサンを調製する為の
あらゆる習用方法により調製され得る。例えば、適量の
適当な加水分解し得るシラン類、例えば、ビニルジメチ
ルクロロシラン及びジメチルジクロロシランが、共加水
分解および縮合され得る。或いはその代わりに、ポリジ
オルガノシロキサンの末端基を提供する適当な1,3−
ジビニルテトラオルガノジシロキサン、例えば左右対称
のジビニルジメチルジフェニルジシロキサン或いはジビ
ニルテトラメチルジシロキサンが、適当なジオルガノポ
リシロキサン、例えばオクタメチルシクロテトラシロキ
サンと共に、酸性触媒あるいは塩基性触媒の存在下で平
衡化され得る。ビニルシロキサンの調製法の如何に関わ
らず、通常は、オクタメチルシクロテトラシロキサンの
如き揮発性の環状ポリジオルガノシロキサン類が同時生
成し、これらはストリッピングにより除去される。
ロキサン末端ポリジオルガノシロキサンを調製する為の
あらゆる習用方法により調製され得る。例えば、適量の
適当な加水分解し得るシラン類、例えば、ビニルジメチ
ルクロロシラン及びジメチルジクロロシランが、共加水
分解および縮合され得る。或いはその代わりに、ポリジ
オルガノシロキサンの末端基を提供する適当な1,3−
ジビニルテトラオルガノジシロキサン、例えば左右対称
のジビニルジメチルジフェニルジシロキサン或いはジビ
ニルテトラメチルジシロキサンが、適当なジオルガノポ
リシロキサン、例えばオクタメチルシクロテトラシロキ
サンと共に、酸性触媒あるいは塩基性触媒の存在下で平
衡化され得る。ビニルシロキサンの調製法の如何に関わ
らず、通常は、オクタメチルシクロテトラシロキサンの
如き揮発性の環状ポリジオルガノシロキサン類が同時生
成し、これらはストリッピングにより除去される。
【0023】水素化ケイ素シロキサンは、下記の一般式
を有するオルガノ水素ポリシロキサンである。
を有するオルガノ水素ポリシロキサンである。
【0024】
【化8】R5 2 HSiO(R5 HSiO)a (R5 2 S
iO)b SiHR5 2 式中、R5 は各々独立に炭素数1乃至約10に亙るアルキ
ル基、或いは、アリール基であり、a+bの合計は1乃
至約 300に亙り、1分子当たり、ケイ素に結合した水素
が2原子以上存在し、水素を2原子以上結合させたケイ
素原子は存在しない。
iO)b SiHR5 2 式中、R5 は各々独立に炭素数1乃至約10に亙るアルキ
ル基、或いは、アリール基であり、a+bの合計は1乃
至約 300に亙り、1分子当たり、ケイ素に結合した水素
が2原子以上存在し、水素を2原子以上結合させたケイ
素原子は存在しない。
【0025】この熱硬化性組成物を調製する上で、水素
化ケイ素シロキサン中でケイ素に結合した水素基の、ア
ルケニルシロキサン中でケイ素に結合したアルケニル基
に対するモル比は、約 0.8:1乃至約 2.0:1に亙り得
る。但しこの時の条件として、アルケニルシロキサンと
水素化ケイ素シロキサンとの全架橋密度は約 0.2乃至約
5.0%であり、更なる条件として、アルケニルシロキサ
ンと水素化ケイ素シロキサンとの合計粘度は、25℃に於
て約10乃至約 300センチポアズに亙る。
化ケイ素シロキサン中でケイ素に結合した水素基の、ア
ルケニルシロキサン中でケイ素に結合したアルケニル基
に対するモル比は、約 0.8:1乃至約 2.0:1に亙り得
る。但しこの時の条件として、アルケニルシロキサンと
水素化ケイ素シロキサンとの全架橋密度は約 0.2乃至約
5.0%であり、更なる条件として、アルケニルシロキサ
ンと水素化ケイ素シロキサンとの合計粘度は、25℃に於
て約10乃至約 300センチポアズに亙る。
【0026】上記の化8中のR5 のアルキル基の実例
は、メチル、エチル、プロピル等である。R5 のアリー
ル基の実例は、フェニルである。好適には、全R5 のう
ち少なくとも99.5%、最適には 100%の基がアルキル基
であり、最適にはメチル基である。全架橋密度すなわち 約 0.2乃至約 5.0%、好適には約 0.2乃至約 2.0%であ
る。
は、メチル、エチル、プロピル等である。R5 のアリー
ル基の実例は、フェニルである。好適には、全R5 のう
ち少なくとも99.5%、最適には 100%の基がアルキル基
であり、最適にはメチル基である。全架橋密度すなわち 約 0.2乃至約 5.0%、好適には約 0.2乃至約 2.0%であ
る。
【0027】水素化ケイ素シロキサン及びその調製法は
有機ケイ素ポリマー業界では公知であり、その幾つかは
市販されている。簡単に述べると、オルガノ水素シロキ
サンの調製は、クロロシランの如きシランを加水分解
し、得られた加水分解生成物を酸性触媒作用の下で平衡
化する如きあらゆる適切な方法で行なわれ得る。或いは
その代わりに、環状シロキサン及び直鎖状シロキサンの
如き、適切なシロキサンの混合物が、酸性触媒作用の下
で共重合および平衡化され得る。例えば、本発明での使
用に適する水素基末端液体シリコーンは、テトラメチル
ジシロキサンを、予め決められた割合の環状メチル四量
体と、触媒であるFiltrol-20の存在下で、80〜 100℃に
て4〜6時間、反応させることにより調製され得る。次
にFiltrol-20触媒は濾過により除去され、残存する反応
原料は真空ストリッピングにより除去される。
有機ケイ素ポリマー業界では公知であり、その幾つかは
市販されている。簡単に述べると、オルガノ水素シロキ
サンの調製は、クロロシランの如きシランを加水分解
し、得られた加水分解生成物を酸性触媒作用の下で平衡
化する如きあらゆる適切な方法で行なわれ得る。或いは
その代わりに、環状シロキサン及び直鎖状シロキサンの
如き、適切なシロキサンの混合物が、酸性触媒作用の下
で共重合および平衡化され得る。例えば、本発明での使
用に適する水素基末端液体シリコーンは、テトラメチル
ジシロキサンを、予め決められた割合の環状メチル四量
体と、触媒であるFiltrol-20の存在下で、80〜 100℃に
て4〜6時間、反応させることにより調製され得る。次
にFiltrol-20触媒は濾過により除去され、残存する反応
原料は真空ストリッピングにより除去される。
【0028】本発明の組成物の白金触媒は、ヒドロシリ
ル化反応を促進する触媒である。ヒドロシリル化硬化反
応を促進する為の有用な触媒は、ルテニウム、ロジウ
ム、パラジウム、オスミウム、イリジウム、白金、及
び、これらの金属の錯体を使用した触媒の如き、貴金属
触媒を包含する。本発明での使用に適したヒドロシリル
化触媒の実例は、例えば、米国特許第 3,159,601号およ
び第 3,159,662号(Ashby)、第 3,220,970号(Lamoreaux)
、第 3,814,730号(Karstedt)、第 3,516,946号(Modic)
、第 4,029,629号(Jeram) に開示されている。上記の
特許は全て本願中に取り入れられる。
ル化反応を促進する触媒である。ヒドロシリル化硬化反
応を促進する為の有用な触媒は、ルテニウム、ロジウ
ム、パラジウム、オスミウム、イリジウム、白金、及
び、これらの金属の錯体を使用した触媒の如き、貴金属
触媒を包含する。本発明での使用に適したヒドロシリル
化触媒の実例は、例えば、米国特許第 3,159,601号およ
び第 3,159,662号(Ashby)、第 3,220,970号(Lamoreaux)
、第 3,814,730号(Karstedt)、第 3,516,946号(Modic)
、第 4,029,629号(Jeram) に開示されている。上記の
特許は全て本願中に取り入れられる。
【0029】本発明に使用されるヒドロシリル化触媒
は、好適には白金を含有する触媒である。適切な白金含
有ヒドロシリル化触媒は、微粉状金属白金、アルミナの
如き微粉状担体上の白金、塩化白金酸の如き白金化合
物、及び、白金化合物の錯体の如き、ケイ素結合の水素
原子とケイ素結合のビニル基との反応を触媒する上で効
果的なあらゆる公知の形態の白金を包含する。
は、好適には白金を含有する触媒である。適切な白金含
有ヒドロシリル化触媒は、微粉状金属白金、アルミナの
如き微粉状担体上の白金、塩化白金酸の如き白金化合
物、及び、白金化合物の錯体の如き、ケイ素結合の水素
原子とケイ素結合のビニル基との反応を触媒する上で効
果的なあらゆる公知の形態の白金を包含する。
【0030】本発明に使用する為のその他の適切な白金
含有ヒドロシリル化触媒は、Ashbyの米国特許第 3,159,
601号および第 3,159,662号に記載された白金炭化水素
錯体、Lamoreaux の米国特許第 3,220,970号に記載され
た白金アルカノラート触媒、及び、Karstedtの米国特許
第 3,814,730号の白金触媒を包含する。更に、Modicの
米国特許第 3,516,946号に記載された塩化白金−オレフ
ィン錯体も本願で有用である。上記の触媒は全て熱的に
活性化される。Drahnak の米国特許第 4,510,094号の触
媒の如き、光活性の白金触媒も有用である。本節に引用
された米国特許は全て本願中に取り入れられる。
含有ヒドロシリル化触媒は、Ashbyの米国特許第 3,159,
601号および第 3,159,662号に記載された白金炭化水素
錯体、Lamoreaux の米国特許第 3,220,970号に記載され
た白金アルカノラート触媒、及び、Karstedtの米国特許
第 3,814,730号の白金触媒を包含する。更に、Modicの
米国特許第 3,516,946号に記載された塩化白金−オレフ
ィン錯体も本願で有用である。上記の触媒は全て熱的に
活性化される。Drahnak の米国特許第 4,510,094号の触
媒の如き、光活性の白金触媒も有用である。本節に引用
された米国特許は全て本願中に取り入れられる。
【0031】白金触媒の効果量は、当該熱硬化性組成物
の重量を基準として5ppm 乃至 200ppm に亙る白金を提
供するに充分な量である。本発明の熱硬化性組成物は、
噴霧乾燥されたオルガノシロキサン加水分解生成物、ア
ルケニルシロキサン、水素化ケイ素シロキサン、選択に
より架橋剤、及び、ヒドロシリル化触媒を、一定の割合
で単に混合するだけで調製され得る。諸成分の混合順序
は重要ではない。但し、水素化シロキサン及び/或いは
水素化物架橋剤、及び、ヒドロシリル化触媒は、好適に
は最後に加えられる。水素化ケイ素シロキサン及び水素
化物架橋剤は、調製工程の加熱操作が全て終了してから
添加する方が好適である。好適には、噴霧乾燥されたオ
ルガノシロキサン加水分解生成物とアルケニルシロキサ
ンと触媒との混合物が配合されて、引き続いて水素化ケ
イ素シロキサン及び選択により架橋剤が添加される。
の重量を基準として5ppm 乃至 200ppm に亙る白金を提
供するに充分な量である。本発明の熱硬化性組成物は、
噴霧乾燥されたオルガノシロキサン加水分解生成物、ア
ルケニルシロキサン、水素化ケイ素シロキサン、選択に
より架橋剤、及び、ヒドロシリル化触媒を、一定の割合
で単に混合するだけで調製され得る。諸成分の混合順序
は重要ではない。但し、水素化シロキサン及び/或いは
水素化物架橋剤、及び、ヒドロシリル化触媒は、好適に
は最後に加えられる。水素化ケイ素シロキサン及び水素
化物架橋剤は、調製工程の加熱操作が全て終了してから
添加する方が好適である。好適には、噴霧乾燥されたオ
ルガノシロキサン加水分解生成物とアルケニルシロキサ
ンと触媒との混合物が配合されて、引き続いて水素化ケ
イ素シロキサン及び選択により架橋剤が添加される。
【0032】本発明の熱硬化性オルガノポリシロキサン
組成物は、感圧接着剤(PSA)、注封材料、制振組成
物、及び、軟質の注型用樹脂として利用され得る。所望
されれば本発明の組成物に少量の添加物成分が添加され
ても良い。例えば、酸化防止剤、顔料、安定剤、充填剤
等が、当該組成物の感圧接着性を著しく損なわない限
り、添加され得る。揮発性の添加物は溶剤除去操作が終
了してから添加されると好適である。
組成物は、感圧接着剤(PSA)、注封材料、制振組成
物、及び、軟質の注型用樹脂として利用され得る。所望
されれば本発明の組成物に少量の添加物成分が添加され
ても良い。例えば、酸化防止剤、顔料、安定剤、充填剤
等が、当該組成物の感圧接着性を著しく損なわない限
り、添加され得る。揮発性の添加物は溶剤除去操作が終
了してから添加されると好適である。
【0033】白金触媒の抑制剤を、二成分系の何れかの
成分、或いは、一成分系の場合はその硬化性混合物の中
に混合することにより、「貯蔵寿命」が長期化し得る。
本発明の組成物に有用で、その硬化抑制期間を様々に延
長する白金触媒抑制剤は、米国特許第 3,188,299号、第
3,188,300号、第 3,192,181号、第 3,344,111号、第3,
383,356号、第 3,445,420号、第 3,453,233号、第 3,45
3,234号、第 3,532,649号に記載された抑制剤、及び、
当業界で公知のその他の抑制剤である。本節に引用され
た特許は全て本願中に取り入れられる。本発明の組成物
に使用され得る抑制剤の具体例は、3−メチル−3−ペ
ンテン−1−イン及び3,5−ジメチル−3−ヘキセン
−1−インの如きイン(yne) 類、3−メチル−1−ブチ
ン−3−オール、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3
−オール、3−メチル−1−ペンチン−3−オール、フ
ェニルブチノールの如きアルケニルアルコール類、マレ
イン酸のアルキルエステル及び置換アルキルエステルの
如き不飽和エステル類、及び、ポリメチルビニルシクロ
シロキサン等である。
成分、或いは、一成分系の場合はその硬化性混合物の中
に混合することにより、「貯蔵寿命」が長期化し得る。
本発明の組成物に有用で、その硬化抑制期間を様々に延
長する白金触媒抑制剤は、米国特許第 3,188,299号、第
3,188,300号、第 3,192,181号、第 3,344,111号、第3,
383,356号、第 3,445,420号、第 3,453,233号、第 3,45
3,234号、第 3,532,649号に記載された抑制剤、及び、
当業界で公知のその他の抑制剤である。本節に引用され
た特許は全て本願中に取り入れられる。本発明の組成物
に使用され得る抑制剤の具体例は、3−メチル−3−ペ
ンテン−1−イン及び3,5−ジメチル−3−ヘキセン
−1−インの如きイン(yne) 類、3−メチル−1−ブチ
ン−3−オール、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3
−オール、3−メチル−1−ペンチン−3−オール、フ
ェニルブチノールの如きアルケニルアルコール類、マレ
イン酸のアルキルエステル及び置換アルキルエステルの
如き不飽和エステル類、及び、ポリメチルビニルシクロ
シロキサン等である。
【0034】白金触媒抑制剤の有効性は、その化学組
成、物理特性、濃度等の如き多くの因子により異なる。
本発明の目的の為には、特定の如何なる白金触媒抑制剤
についてもその効果量は習用的実験により決定され得
る。多くの白金触媒抑制剤は相対的に揮発性なので、こ
れらは、本発明の組成物に対し、調製工程の加熱操作お
よび/或いは真空操作が全て終了した後で添加されると
好適である。
成、物理特性、濃度等の如き多くの因子により異なる。
本発明の目的の為には、特定の如何なる白金触媒抑制剤
についてもその効果量は習用的実験により決定され得
る。多くの白金触媒抑制剤は相対的に揮発性なので、こ
れらは、本発明の組成物に対し、調製工程の加熱操作お
よび/或いは真空操作が全て終了した後で添加されると
好適である。
【0035】本発明の熱硬化性組成物がPSAとして使
用される場合には、PSAは、ロール法、塗布法、吹付
け法等の如き適切な被覆手段を与えることにより、基材
の表面に塗工され得る。基材は軟質でも硬質でも良い。
支持材の表面、及び、この支持材が接着する基材の表面
は、金属、例えば、アルミニウム、銀、銅、鉄、これら
の合金;紙、木、皮革、織布の如き多孔質材料;ポリオ
レフィン類、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリスチレン;ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ
化ビニル;シリコーンエラストマー、シリコーン樹脂、
ポリアミド、ポリイミド、ポリエステル、アクリルポリ
マー、の如きポリマー材料;塗料付き表面;コンクリー
ト、煉瓦、シンダーブロック、ガラス例えばガラス布、
の如きケイ質材料等、の如きあらゆる公知の固体材料で
あり得る。ガラス布の如き多孔質の材料は、PSAが支
持材の表面から裏面へと移行するのを防ぐ物質を以てし
ばしば含浸せられる。また、フルオロカーボンポリマー
支持材の表面を化学処理してその表面へのPSAの接着
力を増強する方法も知られている。PSAの接着力を増
強するには、基材表面を処理するためプライマー(下塗
り剤)も使用され得る。
用される場合には、PSAは、ロール法、塗布法、吹付
け法等の如き適切な被覆手段を与えることにより、基材
の表面に塗工され得る。基材は軟質でも硬質でも良い。
支持材の表面、及び、この支持材が接着する基材の表面
は、金属、例えば、アルミニウム、銀、銅、鉄、これら
の合金;紙、木、皮革、織布の如き多孔質材料;ポリオ
レフィン類、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリスチレン;ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ
化ビニル;シリコーンエラストマー、シリコーン樹脂、
ポリアミド、ポリイミド、ポリエステル、アクリルポリ
マー、の如きポリマー材料;塗料付き表面;コンクリー
ト、煉瓦、シンダーブロック、ガラス例えばガラス布、
の如きケイ質材料等、の如きあらゆる公知の固体材料で
あり得る。ガラス布の如き多孔質の材料は、PSAが支
持材の表面から裏面へと移行するのを防ぐ物質を以てし
ばしば含浸せられる。また、フルオロカーボンポリマー
支持材の表面を化学処理してその表面へのPSAの接着
力を増強する方法も知られている。PSAの接着力を増
強するには、基材表面を処理するためプライマー(下塗
り剤)も使用され得る。
【0036】本発明の硬化組成物を支持した固体支持材
は、当該組成物が高い粘着力および良好な接着強度とい
う望ましい性質を兼ね備えるため、あらゆる固体基材に
対し確実に接着する。本発明のPSAを備えて製造され
得る有用な製品は、感圧接着テープ、ラベル、エンブレ
ム、及び、その他の装飾用や案内用の標識等である。特
に有用な製品は、軟質・硬質を問わず、極高温および/
或いは極低温に耐えることができ、少なくともその片面
に本発明のポリオルガノシロキサンPSAを支持した支
持材を備えて成る製品である。斯かる製品は、本発明の
PSAが備える高温での安定性および低温での可撓性を
十分に生かす。
は、当該組成物が高い粘着力および良好な接着強度とい
う望ましい性質を兼ね備えるため、あらゆる固体基材に
対し確実に接着する。本発明のPSAを備えて製造され
得る有用な製品は、感圧接着テープ、ラベル、エンブレ
ム、及び、その他の装飾用や案内用の標識等である。特
に有用な製品は、軟質・硬質を問わず、極高温および/
或いは極低温に耐えることができ、少なくともその片面
に本発明のポリオルガノシロキサンPSAを支持した支
持材を備えて成る製品である。斯かる製品は、本発明の
PSAが備える高温での安定性および低温での可撓性を
十分に生かす。
【0037】好適な製品は、少なくともその片面に本発
明の硬化組成物を支持した、含浸ガラス布、ポリエステ
ルポリマー、ポリイミドポリマー、或いは、化学処理さ
れたフルオロカーボンポリマー、の支持材を含んで成る
感圧接着テープである。当業者が本発明をより良く理解
できるよう、以下の実施例が説明の為に掲げられるが、
冒頭の請求項で充分に記述された本発明を限定する為で
はない。
明の硬化組成物を支持した、含浸ガラス布、ポリエステ
ルポリマー、ポリイミドポリマー、或いは、化学処理さ
れたフルオロカーボンポリマー、の支持材を含んで成る
感圧接着テープである。当業者が本発明をより良く理解
できるよう、以下の実施例が説明の為に掲げられるが、
冒頭の請求項で充分に記述された本発明を限定する為で
はない。
【0038】実施例1:M/Q比が 0.6の噴霧乾燥され
たオルガノシロキサン加水分解生成物が、以下の手順で
調製された。ケイ酸ナトリウム溶液 91 部(225g、Si
O2 27%)が水 130部(321g)と完全に混合された。こ
の混合物は、7分間かけて、冷水中16.5%のHCl 81
部にかき混ぜながら添加された。添加終了後、直ちに
(45秒以内)イソプロパノール87 部(214.8g)が5分間
かけて添加された。1分間待機した後、Me3 SiCl
の 31.0 部(76.45g)とトルエン 3.4部(8.49g) との混合
物が20分間かけて添加された。反応混合物は室温まで温
められた後、 1.5時間還流加熱された。トルエン40.5
部(100g)がかき混ぜながら添加された。次に、この反応
混合物は分液漏斗に移され、そこで有機相と水相とが分
離した。水相は除去され、有機相は水 300g で洗浄され
た。この溶液から水/イソプロパノール/トルエンの共
沸混合物が蒸留されて、M/Q比が約 0.6のMQ樹脂の
トルエン溶液(35重量%)が得られた。
たオルガノシロキサン加水分解生成物が、以下の手順で
調製された。ケイ酸ナトリウム溶液 91 部(225g、Si
O2 27%)が水 130部(321g)と完全に混合された。こ
の混合物は、7分間かけて、冷水中16.5%のHCl 81
部にかき混ぜながら添加された。添加終了後、直ちに
(45秒以内)イソプロパノール87 部(214.8g)が5分間
かけて添加された。1分間待機した後、Me3 SiCl
の 31.0 部(76.45g)とトルエン 3.4部(8.49g) との混合
物が20分間かけて添加された。反応混合物は室温まで温
められた後、 1.5時間還流加熱された。トルエン40.5
部(100g)がかき混ぜながら添加された。次に、この反応
混合物は分液漏斗に移され、そこで有機相と水相とが分
離した。水相は除去され、有機相は水 300g で洗浄され
た。この溶液から水/イソプロパノール/トルエンの共
沸混合物が蒸留されて、M/Q比が約 0.6のMQ樹脂の
トルエン溶液(35重量%)が得られた。
【0039】次に、MQ樹脂分散液は、ヤマト(Yamato)
の有機溶剤噴霧乾燥装置、GS31型を使用して噴霧乾
燥された。噴霧乾燥は、 100℃に加熱された窒素流の中
で、MQ樹脂/トルエン分散液を噴霧することにより行
なわれた。出口温度は71℃であった。MQ樹脂粉末は2
%以下の揮発物を含有して得られた。次に、この残留溶
剤は真空炉を使用して除去された。TEM(透過型電子
鏡検法)を使用した粒径分析は、一次粒子の平均粒径が
約20ナノメータであることを示した。
の有機溶剤噴霧乾燥装置、GS31型を使用して噴霧乾
燥された。噴霧乾燥は、 100℃に加熱された窒素流の中
で、MQ樹脂/トルエン分散液を噴霧することにより行
なわれた。出口温度は71℃であった。MQ樹脂粉末は2
%以下の揮発物を含有して得られた。次に、この残留溶
剤は真空炉を使用して除去された。TEM(透過型電子
鏡検法)を使用した粒径分析は、一次粒子の平均粒径が
約20ナノメータであることを示した。
【0040】上記のMQ樹脂粉末を硬化性網形成液体シ
リコーン混合物と配合することにより、一連のシリコー
ンPSAが調製された。硬化性網形成液体シリコーン混
合物は、平均24.4単位の縮合したジメチルシロキシ単位
を有しジメチルビニルシロキシ単位で末端停止したビニ
ルシロキサンと、平均24.2単位のジメチルシロキシ単位
および3.44単位のメチル水素シロキシ単位を有しトリメ
チルシロキシ単位で末端停止した水素化ケイ素シロキサ
ンと、平均20.8単位のジメチルシロキシ単位およびジメ
チル水素シロキシ末端単位を有する架橋剤と、Karstedt
により米国特許第 3,814,730号に提示された白金触媒 2
5ppmと、抑制剤である0.75重量%のマレイン酸ジメチル
と、から成る。この一連のPSA組成物に於て、MQ樹
脂粉末はPSA組成物の総重量を基準として凡そ54重量
%乃至62重量%の範囲にて使用された。水素化ケイ素シ
ロキサンは、約1乃至約 1.2に亙るモル比にて、ビニル
シロキサンと併用された。これらのPSAは、厚みが凡
そ 1.5乃至2ミルに亙るMylar (登録商標) ポリエステ
ル薄膜に、約1ミルの厚みにて塗工された。次に、PS
Aは 130℃にて8分間硬化され、インストロン(Instro
n) 試験機を使用して、引き剥がし接着力(オンス/イ
ンチ)を試験された。またプローブタック試験機を使用
して粘着力についても測定された。以下の接着力試験結
果が得られた。表中、SiH/SiViの値は、水素化ケイ素シ
ロキサン及び水素化ケイ素含有架橋剤の中の水素化ケイ
素シロキシ単位の、ビニルシロキサン中のビニルシロキ
シ単位に対するモル比である。
リコーン混合物と配合することにより、一連のシリコー
ンPSAが調製された。硬化性網形成液体シリコーン混
合物は、平均24.4単位の縮合したジメチルシロキシ単位
を有しジメチルビニルシロキシ単位で末端停止したビニ
ルシロキサンと、平均24.2単位のジメチルシロキシ単位
および3.44単位のメチル水素シロキシ単位を有しトリメ
チルシロキシ単位で末端停止した水素化ケイ素シロキサ
ンと、平均20.8単位のジメチルシロキシ単位およびジメ
チル水素シロキシ末端単位を有する架橋剤と、Karstedt
により米国特許第 3,814,730号に提示された白金触媒 2
5ppmと、抑制剤である0.75重量%のマレイン酸ジメチル
と、から成る。この一連のPSA組成物に於て、MQ樹
脂粉末はPSA組成物の総重量を基準として凡そ54重量
%乃至62重量%の範囲にて使用された。水素化ケイ素シ
ロキサンは、約1乃至約 1.2に亙るモル比にて、ビニル
シロキサンと併用された。これらのPSAは、厚みが凡
そ 1.5乃至2ミルに亙るMylar (登録商標) ポリエステ
ル薄膜に、約1ミルの厚みにて塗工された。次に、PS
Aは 130℃にて8分間硬化され、インストロン(Instro
n) 試験機を使用して、引き剥がし接着力(オンス/イ
ンチ)を試験された。またプローブタック試験機を使用
して粘着力についても測定された。以下の接着力試験結
果が得られた。表中、SiH/SiViの値は、水素化ケイ素シ
ロキサン及び水素化ケイ素含有架橋剤の中の水素化ケイ
素シロキシ単位の、ビニルシロキサン中のビニルシロキ
シ単位に対するモル比である。
【0041】 MQ樹脂(重量%) SiH/SiVi=1 SiH/SiVi=1.1 SiH/SiVi=1.2 54 15 -- -- 56 18 -- -- 58 22 26 23 60 31 32 30 62 34 40 37 粘着力の値は、PSA組成物中のMQ粉末量が56重量%
より多いPSAの全てについて 700g/cm2 より大きいこ
とが判明した。
より多いPSAの全てについて 700g/cm2 より大きいこ
とが判明した。
【0042】実施例2:PSA組成物の全体に於けるM
Q樹脂粉末の総量が60重量%に保たれた点を除き、実施
例1の手順が繰り返された。ここでも液体水素化ケイ素
シロキサン及び液体ビニルシロキサンとから成る硬化性
網形成混合物の均衡はSiH/SiViのモル比にして1、 1.
1、 1.2として用いられた。更に、平均24.2単位の縮合
したジメチルシロキシ単位および3.44単位のメチル水素
シロキシ単位を有しトリメチルシロキシ単位で末端停止
した水素化ケイ素架橋剤が使用された。この架橋剤は、
両端および内部の水素化ケイ素シロキシ単位が60/40乃
至 100/0モル%の範囲の網形成混合物を提供するよ
う、水素化ケイ素シロキサンと併せて使用された。引き
剥がし接着力(オンス/インチ)及び粘着力の値が実施
例1と同様に測定されて、以下の結果が得られた。
Q樹脂粉末の総量が60重量%に保たれた点を除き、実施
例1の手順が繰り返された。ここでも液体水素化ケイ素
シロキサン及び液体ビニルシロキサンとから成る硬化性
網形成混合物の均衡はSiH/SiViのモル比にして1、 1.
1、 1.2として用いられた。更に、平均24.2単位の縮合
したジメチルシロキシ単位および3.44単位のメチル水素
シロキシ単位を有しトリメチルシロキシ単位で末端停止
した水素化ケイ素架橋剤が使用された。この架橋剤は、
両端および内部の水素化ケイ素シロキシ単位が60/40乃
至 100/0モル%の範囲の網形成混合物を提供するよ
う、水素化ケイ素シロキサンと併せて使用された。引き
剥がし接着力(オンス/インチ)及び粘着力の値が実施
例1と同様に測定されて、以下の結果が得られた。
【0043】 末端SiH/内部SiH(モル) SiH/SiVi=1 SiH/SiVi=1.1 SiH/SiVi=1.2 60/40 22 25 31 70/30 25 28 30 80/20 31 32 30 90/10 32 32 30 95 /5 33 34 30 100/0 凝 集 不 可 粘着力の値は全てのPSAについて 700g/cm2 より大き
かった。
かった。
【0044】上記の実施例は、本発明の方法の実施に使
用され得る極めて多数の変化形態の二三のみを指向する
が、本発明の方法はこれらの実施例に先立つ記載に掲げ
られた如き、オルガノシロキサン加水分解生成物、ビニ
ルシロキサン類、水素化ケイ素シロキサン類、架橋剤、
及び、白金触媒、の遥かに広範囲の変種の使用を指向す
る。
用され得る極めて多数の変化形態の二三のみを指向する
が、本発明の方法はこれらの実施例に先立つ記載に掲げ
られた如き、オルガノシロキサン加水分解生成物、ビニ
ルシロキサン類、水素化ケイ素シロキサン類、架橋剤、
及び、白金触媒、の遥かに広範囲の変種の使用を指向す
る。
【0045】本発明を要約すれば、噴霧乾燥された粒子
形態の、ベンゼン可溶の樹脂共重合体を配合することに
よる、トリメチルシロキシ単位の如きトリオルガノシロ
キシ単位、SiO2 単位、及び、アルケニルシロキサン
と水素化ケイ素シロキサンとヒドロシリル化触媒との液
体網形成混合物を含んで成る、感圧接着剤組成物の如き
熱硬化性オルガノポリシロキサン組成物の製法が提供さ
れる。
形態の、ベンゼン可溶の樹脂共重合体を配合することに
よる、トリメチルシロキシ単位の如きトリオルガノシロ
キシ単位、SiO2 単位、及び、アルケニルシロキサン
と水素化ケイ素シロキサンとヒドロシリル化触媒との液
体網形成混合物を含んで成る、感圧接着剤組成物の如き
熱硬化性オルガノポリシロキサン組成物の製法が提供さ
れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ティモシー・ブライドン・バーネル アメリカ合衆国、ニューヨーク州、スケネ クタデイ、レイスリング・ロード、8番 (72)発明者 ピーター・マーチン・ミランダ アメリカ合衆国、ニューヨーク州、グレン ビレ、ウッドラフ・ドライブ、22番
Claims (10)
- 【請求項1】 実質的に無溶剤型の熱硬化性オルガノポ
リシロキサン組成物の製法であって、 化学結合したトリオルガノシロキサン単位とテトラシロ
キシ単位とを含んで成りオルガノ基対ケイ素の比は約
0.5乃至約 1.5に亙る、噴霧乾燥されたオルガノシロキ
サン加水分解生成物 100重量部、及び、実質的に直鎖状
のアルケニルシロキサンと、実質的に直鎖状の水素化ケ
イ素シロキサンと、網形成硬化触媒として有効な量のヒ
ドロシリル化触媒と、を含んで成る網形成混合物であっ
て、当該網形成混合物に於て水素に結合したケイ素原
子、即ちSiH、対、アルケニル基に結合したケイ素原
子、即ちSiアルケニル、の比は約 0.8乃至約2に亙る
値を有する、網形成混合物50乃至 500重量部を配合する
段階を含んで成る方法。 - 【請求項2】 感圧接着剤の形態の、請求項1の方法に
従い製造された熱硬化性オルガノポリシロキサン組成
物。 - 【請求項3】 注封材料の形態の、請求項1の方法に従
い製造された熱硬化性オルガノポリシロキサン組成物。 - 【請求項4】 制振組成物の形態の、請求項1の方法に
従い製造された熱硬化性オルガノポリシロキサン組成
物。 - 【請求項5】 アルケニルシロキサンは、ジメチルシロ
キシ単位およびジメチルビニルシロキシ末端単位から実
質的に成る液体ビニルシロキサンである、請求項1の方
法に従い製造された熱硬化性オルガノポリシロキサン組
成物。 - 【請求項6】 水素化シロキサンは、縮合したジメチル
シロキシ単位から実質的に成りジメチル水素シロキシ末
端単位を有する液体ポリジメチルシロキサンである、請
求項1の方法。 - 【請求項7】 ヒドロシリル化触媒は白金触媒である、
請求項1の方法。 - 【請求項8】 白金触媒は抑制剤と併用される、請求項
7の方法。 - 【請求項9】 網形成混合物は、反応性SiH基か反応
性Siアルケニル基を2個より多く有するシリコーン架
橋剤を含有する、請求項1の方法。 - 【請求項10】 請求項1の方法に従い製造された熱硬
化性オルガノポリシロキサン組成物。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US08/030,739 US5357007A (en) | 1993-03-12 | 1993-03-12 | Method for making a solventless silicone pressure sensitive adhesive composition and product |
US030739 | 1993-03-12 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06322354A true JPH06322354A (ja) | 1994-11-22 |
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ID=21855755
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03898294A Expired - Fee Related JP3604716B2 (ja) | 1993-03-12 | 1994-03-10 | 無溶剤型シリコーン感圧接着剤組成物およびその製品の製法 |
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Country | Link |
---|---|
US (1) | US5357007A (ja) |
EP (1) | EP0614959B1 (ja) |
JP (1) | JP3604716B2 (ja) |
DE (1) | DE69432062T2 (ja) |
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- 1994-02-28 DE DE69432062T patent/DE69432062T2/de not_active Expired - Fee Related
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