JPH06320820A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JPH06320820A
JPH06320820A JP13515193A JP13515193A JPH06320820A JP H06320820 A JPH06320820 A JP H06320820A JP 13515193 A JP13515193 A JP 13515193A JP 13515193 A JP13515193 A JP 13515193A JP H06320820 A JPH06320820 A JP H06320820A
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recording
ink
linear encoder
carriage
head
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JP13515193A
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Haruyuki Yanagi
治幸 柳
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】リニアエンコーダの検出ヘッドとメモリ部との
間隔を常に一定に保持して、高精度な読取精度を確保す
ることにより、信頼性の高い記録装置を提供する。 【構成】記録手段(1)から被記録材(6)へ記録を行
なう記録装置において、記録手段の絶対位置を検出する
ためのリニアエンコーダを備え、該リニアエンコーダの
検出ヘッド(36)は上記記録手段に設けられ、上記リ
ニアエンコーダのメモリ手段(35)は上記記録手段の
移動を案内するためのガイド軸(3)に設けられてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記録手段から被記録材へ
記録を行う記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンター、複写機、ファクシミリ等の
機能を有する記録装置、あるいはコンピューターやワー
ドプロセッサ等を含む複合機やワークステーションの出
力機器として用いられる記録装置は、画像情報に基づい
て用紙やプラスチック薄板(OHPなど)等の被記録材
(記録媒体)に画像(文字や記号なども含む)を記録し
ていくように構成されている。前記記録装置は、使用す
る記録手段の記録方式により、インクジェット式、ワイ
ヤドット式、感熱式、熱転写式、レーザービーム式等に
分けることができる。
【0003】被記録材の搬送方向(副走査方向)と交叉
する方向に主走査する記録方式を採るシリアルタイプの
記録装置においては、被記録材を所定の記録位置にセッ
トした後、被記録材に沿って移動(主走査)するキャリ
ッジ上に搭載した記録手段(記録ヘッド)によって画像
(文字や記号等を含む)を記録し、1行分の記録を終了
した後に所定量の紙送り(副走査)を行ない、その後に
次の行の画像を記録(主走査)するという動作を繰り返
すことにより、被記録材の所望範囲に画像が記録され
る。一方、被記録材を搬送方向に送る副走査のみで記録
するラインタイプの記録装置においては、被記録材を所
定の記録位置にセットし、一括して1行分の記録を連続
的に行ないながら所定量の紙送り(ピッチ送り)を行な
い、被記録材の全体に画像が記録される。
【0004】そのうち、インクジェット式(インクジェ
ット記録装置)は、記録手段(記録ヘッド)から被記録
材にインクを吐出して記録を行なうものであり、記録手
段のコンパクト化が容易であり、高精細な画像を高速で
記録することができ、普通紙に特別の処理を必要とせず
に記録することができ、ランニングコストが安く、ノン
インパクト方式であるため騒音が少なく、しかも、多色
のインクを使用してカラー画像を記録するのが容易であ
るなどの利点を有している。
【0005】特に、熱エネルギーを利用してインクを吐
出するインクジェット式の記録手段(記録ヘッド)は、
エッチング、蒸着、スパッタリング等の半導体製造プロ
セスを経て、基板上に製膜された電気熱変換体、電極、
液路壁、天板などを形成することにより、高密度の液路
配置(吐出口配置)を有するものを容易に製造すること
ができ、一層のコンパクト化を図ることができる。ま
た、IC技術やマイクロ加工技術の長所を活用すること
により、記録手段の長尺化や面状化(2次元化)が容易
であり、記録手段のフルマルチ化および高密度実装化も
容易である。
【0006】近年、プリンタ等の記録装置の記録ヘッド
の記録密度は、90dpiから180dpiへ、180
dpiからさらに360dpiへと高密度化が進んでき
ている。それに伴い、記録ヘッドの実力を十分に発揮さ
せて高精度、高画質画像を提供するために、記録ヘッド
の走査、紙送り等の装置駆動の高精度化が重要課題とな
ってきている。そのため、従来の記録装置においては、
記録装置の走査を検出する手段として、ロータリーエン
コーダおよびリニアエンコーダを用いて、記録ヘッドの
駆動を制御している。特に、リニアエンコーダは絶対位
置を検出することができるので、より高精度な制御が可
能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の記録装置では、リニアエンコーダのメモリ部をシャ
ーシに固定し、検出ヘッドをキャリッジに設けた構成を
とっているので、次のような不都合があった。 1) メモリ部の固定および張設手段等構成が複雑にな
り、部品点数の増加、コストアップ、装置サイズの大型
化等の不都合があった。 2) 記録紙厚に対応して記録ヘッド位置を調整する際
および組立精度の累積誤差等によりメモリ部と読取ヘッ
ドとの間の距離が変化するので、読取精度が低下すると
いう不都合があった。
【0008】本発明はこのような技術的課題に鑑みてな
されたものであり、本発明の目的は、リニアエンコーダ
の検出ヘッドとメモリ部との間隔を常に一定に保持し
て、高精度な読取精度を確保することにより、信頼性の
高い記録装置を提供することである。
【0009】
【課題解決のための手段】本発明は、記録手段から被記
録材へ記録を行なう記録装置において、記録手段の絶対
位置を検出するためのリニアエンコーダを備え、該リニ
アエンコーダの検出ヘッドは上記記録手段に設けられ、
上記リニアエンコーダのメモリ手段は上記記録手段の移
動を案内するためのガイド軸に設けられている構成とす
ることにより、上記目的を達成するものである。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は本発明を適用したインクジェット記録装置
の第1の実施例の概略構成を示す模式的斜視図である。
図3は、キャリッジ部およびインクカートリッジ部の構
成を示す断面図である。図1および図3に示すように、
インクジェット記録ヘッド1はキャリッジ2に装着さ
れ、ガイド軸3に沿いその吐出面をプラテン4に対向す
るように移動する。また、プラテン4には、フリクショ
ンローラ5の回転により被記録材(記録シート)6が供
給され、これによって記録ヘッド1による記録シート6
への記録が行われる。キャリッジ2にはばね部2aが一
体成形され、ばね部2aがペーパー上ガイド上に設けら
れたレール部7aと摺動可能に係合し、この結合によっ
てレール部7aが挟むことにより、ガイド軸3を中心と
して回転する方向にキャリッジ2を付勢している。
【0011】また、キャリッジ2のプラテン側には突当
て部2bが設けられ、上記回転方向に付勢力により突当
て部2bは紙押さえ板8に押し当てられる。このよう
に、キャリッジ2は紙押さえ板8に対して突当て部2b
が摺動しながら走行するため、インクジェット記録ヘッ
ド1は常に記録シート6に対して所定量のギャップを保
つことが可能となり、これにより安定した記録を行うこ
とができる。なお、本実施例の記録手段(記録ヘッド)
1は、吐出インクを供給するためのインクタンクを一体
化した交換可能なインクカートリッジ(またはヘッドカ
ートリッジ)で構成されている。
【0012】前記記録ヘッド1は、熱エネルギーを利用
してインクを吐出するインクジェット記録手段であっ
て、熱エネルギーを発生するための電気熱変換体を備え
たものである。また、前記記録ヘッド1は、前記電気熱
変換体によって印加される熱エネルギーにより生じる膜
沸騰による気泡の成長、収縮によって生じる圧力変化を
利用して、吐出口よりインクを吐出させ、記録を行なう
ものである。
【0013】図2は、前記記録手段(記録ヘッド)1の
インク吐出部の構造を模式的に示す部分斜視図である。
図2において、被記録材10と所定の隙間(例えば、約
0.5〜2.0ミリ程度)をおいて対面する吐出口面5
1には、所定のピッチで複数の吐出口52が形成され、
共通液室53と各吐出口52とを連通する各液路54の
壁面に沿ってインク吐出用のエネルギーを発生するため
の電気熱変換体(発熱抵抗体など)55が配設されてい
る。本例においては、記録ヘッド1は、前記吐出口52
がキャリッジ2の走査方向と交叉する方向に並ぶような
位置関係で、該キャリッジ2に搭載されている。こうし
て、画像信号または吐出信号に基づいて対応する電気熱
変換体55を駆動(通電)して、液路54内のインクを
膜沸騰させ、その時に発生する圧力によって吐出口52
からインクを吐出させる記録ヘッド1が構成されてい
る。
【0014】さらに、図3に示すように、ガイド軸3の
一部にリニアエンコーダのメモリ部35が設けられ、こ
のメモリ部35に対向するようにキャリッジ2のガイド
軸3近傍にリニアエンコーダの検出部36が設けられて
いる。リニアエンコーダのメモリ部35は、Fe−Cr
−Co等の磁性合金で構成されており、垂直着磁方式を
採用し、180dpiまたは360dpiのピッチで着
磁されている。また、リニアエンコーダの検出部36
は、磁気抵抗効果素子等から構成され、磁気抵抗効果で
前記メモリ部35の着磁位置において絶対位置データを
電気信号として検出している。この構成により、記録ヘ
ッド1の駆動、キャリッジ2を移動させるモータ駆動等
の各種制御を行っている。
【0015】インクジェット記録ヘッド1の後端には、
記録信号等を授受するための端子が設けられており、こ
れらの端子はヘッドコネクタ9に接続される。ヘッドコ
ネクタ9はヘッドプリンタ基板10に装着され、ヘッド
プリンタ基板10は不図示のヘッドケーブルによって不
図示のプリント基板と接続している。また、キャリッジ
2には光透過型のセンサであるホームポジションセンサ
11および光反射型センサである紙幅検出センサ12が
装着されており、ホームポジションセンサ11は検出手
段として記録装置における各種状態を判断するために用
いられている。また、紙幅検出センサにはキャリッジ2
が移動した際に記録シート6とそれ以外の場所の光の反
射率の違いにより記録シート6幅を読み取る。
【0016】回復手段のキャップ13は回復手段移動部
14に装着され、回復手段移動部14が回復手段軸部1
5に沿って移動するのに伴い、この移動に連動しキャッ
プ13の後方に配置されたカム16の動きを介してキャ
ップ13がインクジェット記録ヘッド1の吐出口面に対
する進退移動を行い、キャッピング状態と被キャッピン
グ状態とが切り換わる。回復手段移動部14の図1中左
方向移動は、キャリッジ2の突起部2cが回復手段アー
ム部17に嵌合し、キャリッジの同左方向移動によって
行われる。一方、回復手段移動部14の同右方向移動は
ばね18の同右方向付勢により行われる。
【0017】伝達切換ギヤ列19は、キャリッジ2およ
び回復手段移動部14の位置に応じて互いの関係を変化
させ駆動力の伝達切換えを行う。すなわち、フィードモ
ータ21の駆動力は伝達切換ギヤ列19を介してフィー
ド中間ギヤ20に伝達され、フリクションローラ5を回
転させ、一方フィードモータ21の駆動力は伝達切換ギ
ヤ列19を介してポンプギヤ22に伝達され、一体に成
形されたポンプカム23を回転させる。これにより、ポ
ンプ24が駆動意される。
【0018】インクジェット記録ヘッド1の移動領域
で、キャップ13に隣接する位置には、記録ヘッド1の
移動に伴って記録ヘッド1の吐出口面における水滴等を
主に吸収する払拭手段25および吐出口面のゴミ、不必
要なインク水滴等の除去を行うワイパ26が設けられて
いる。記録ヘッド1の移動領域の図1左端にはカートリ
ッジガイド28が配設され、インクカートリッジ27に
固定された針29に対して抜き差しする。カートリッジ
ガイド28内のインクは針29より不図示のインクチュ
ーブを介してインクジェット記録ヘッドに供給される。
カートリッジガイド28上にはキャリッジ2の位置を決
定するためのホームポジション検出用固定フラグ30が
設けられている。また、ホームポジション検出用固定フ
ラグ30はキャリッジ2の移動によってキャリッジ2に
配設されたホームポジションセンサ11のスリット部に
位置するように配置され、これによりホームポジション
の検出がなされる。
【0019】同様に、カートリッジガイド28上のホー
ムポジション検出用固定フラグ30の図中左側方にはイ
ンクカートリッジ検出用フラグ31が配設されており、
インクカートリッジ27をカートリッジガイド28内に
挿入すると、カートリッジガイド28と一体成形された
インクカートリッジレバー部28aの突起部28bが押
圧されることにより、インクカートリッジレバー部28
aが弾性的に湾曲し、その先端部28cが後方に移動す
る。これにより、インクカートリッジ検出用フラグ31
のカム部31aが上方に押し上げられ、同様にフラグ3
1の軸部31bを中心としてインクカートリッジ検出用
フラグ31が回転させられ、フラグ31cがねた状態と
なる。この結果、フラグ部31cが立ち上がっている場
合には、キャリッジ2の移動によって、ホームポジショ
ンセンサ11がON状態からOFF状態となり、インク
カートリッジ27が装着されていないことが検出され
る。
【0020】さらに、回復手段ホームポジション検出用
フラグ32は図1中カートリッジガイド28の後方に配
設され、その支点32aを中心として回転自在に装着さ
れており、検出用フラグ32はフラグ部32c およびフラ
グ部32cと支点32aに関して反対側に形成されたレ
バー部32bを有し、ポンプカム23に設けられたポン
プカム突起部23aによってレバー部32bが押し上げ
られることにより、フラグ部32cがキャリッジ2に移
動経路中に立ち上げられる。これにより、キャリッジ2
の移動によって、センサ11とフラグ32cとが係合
し、回復手段がそのホームポジションであることを検出
する。また、ホームポジションにない場合には、フラグ
部32cが立ち上げられないため検出はなされない。
【0021】本実施例で用いられるホームポジションセ
ンサ11は光透過型センサであり、通常時は受光素子に
より発せられた光が受光素子により受光されセンサはO
N状態にある。フラグがスリット部に挿入されると発光
素子により発せられた光が遮断されるため受光素子に電
流が流れず、センサ11はOFF状態となりフラグの存
在を検出することができる。
【0022】以上のように、様々な検出手段としても働
くキャリッジ2は前述のように構成され、ガイド軸3上
を左右に移動することができる。このキャリッジ2の駆
動は、図1中には不図示であるが、従来の技術により行
うことができる。記録中のキャリッジ2は約200乃至
500mm/secの速度で駆動され、エンコーダから
検出した所定位置にて記録シート6上に記録ヘッド1か
らインクを吐出させ、所定の画像信号に基づいた画像を
形成する。
【0023】記録シート6は、不図示の自動給紙装置ま
たは手差しにより給紙され、ピンチローラバネ57によ
りフリクションローラ5に付勢された、ピンチローラ5
8のローラ対間の給紙される。給紙された記録シート6
は、紙幅検出センサ12等を用いてその先端および幅を
検知することで、画像データに基づいた記録シート6上
の所定位置に記録ヘッド1で記録することができる。フ
ィードモータ21によりフリクションローラ5を駆動さ
せ、1/6インチまたは1/8インチ等の改行量づつ記
録シート6は間欠送りされる。以上のように、キャリッ
ジ2の移動と記録シート6の送りにより、記録シート6
の全域上に所定の画像を形成することができる。さら
に、記録が行われた記録シート6は排紙ローラ59等に
より排出されて、不図示の排紙トレー等にスタックされ
る。
【0024】(第2実施例)上記第1実施例において、
磁気抵抗効果を用いたいわゆる磁気式リニアエンコーダ
を用いたが、図4および図5に示すように光学式のリニ
アエンコーダを使用してもよい。図中に示すように、リ
ニアエンコーダメモリ部35′はガイド軸3に溝を設け
その溝の部分に180dpiまたは360dpiピッチ
で光吸収体が印刷等により形成される構成となってい
る。リニアエンコーダ検出部36′は図4に示すように
LEDの発光素子33と受光素子34とから構成されて
おり、その反射光の有無等により前記リニアエンコーダ
36′の位置データを検出し、電気信号として出力する
ことが可能となる。この場合、磁気式のものと比べて磁
性体の構造物等の影響を受けることがない。また、メモ
リ部35′をガイド軸3の溝の中に設けることによりキ
ャリッジ2と直接摺動することがないので、摺動等によ
るメモリ部35′の劣化は少なくなる。その他の構成に
ついては、第1実施例と全く同じであり説明を省略す
る。
【0025】(第3実施例)上記第1および第2実施例
では、記録ヘッド1とインク課27とは別体で、記録ヘ
ッド1と記録シート6とのギャップはキャリッジ2を紙
押さえ板8に突き当てて保つような自動調心型であった
が、図6に示すように記録ヘッド1とインクタンク42
一体型のヘッドカートリッジ41を用い、キャリッジ
2′に設けた長穴に通した偏心軸37を用いて記録ヘッ
ド1と記録シート6とのギャップを決める構成としても
よい。
【0026】偏心軸37を回転させるとキャリッジ2′
はガイド軸3を中心としてA、B方向に振ることができ
る。キャリッジ2′がA、B方向に振れると記録ヘッド
1はC、D方向に振れるので、この偏心軸37の角度位
置を適切な位置に設定することで所望の記録ヘッド1と
記録シート6とのギャップを設定することができる。こ
のとき、キャリッジ2′の角度が振れても、リニアエン
コーダ検出部36がメモリ部35を追従することができ
るように、メモリ部の対応幅を広くとる構成となってい
る。本実施例の場合、自動調心型およびヘッド・インク
タンク別体型と比べて、構成部品の点数が少なくてす
む。その他の構成については、第1の実施例と同じであ
り説明を省略する。
【0027】第1実施例においては、磁気式リニアエン
コーダを用い、そのメモリ部36はガイド軸3の一部に
設ける構成としたが、図7に示すように、ガイド軸3全
体を磁性合金で成形してもよい。そして、検出部36と
対向している部分が着磁部35aとなるように構成され
ている。本実施例の場合、製造上の工程および作業性を
向上させることができる。その他の構成については第1
実施例と同じであり説明を省略する。
【0028】本発明では、記録ヘッドの絶対位置をリニ
アエンコーダにより検出し、記録ヘッドの駆動および記
録ヘッドを搭載したキャップのモータの駆動等を制御し
ているので、高精度な制御が可能になり、高精細、高画
質画像を提供することができるとともに、次のような効
果がある。 1) 検出ヘッドを記録ヘッドに設け、メモリ手段を記
録シートと記録ヘッドとのギャップ調整機構の回転中心
にあるキャリッジのガイド軸に設けた構成により、リニ
アエンコーダの検出ヘッドとメモリ部の間隔を常に一定
に保つことができるので、高い読取精度を確保すること
ができ、信頼性が向上する。 2) リニアエンコーダのメモリ部をキャリッジのガイ
ド軸に設けた構成により、構成が簡単になりコストダウ
ン、装置サイズの小型化を実現することができる。 3) ガイド軸に溝を設け、この溝中にリニアエンコー
ダのメモリ部を設けたことで、このメモリ部がキャリッ
ジと摺動することがなく、摺動等による劣化を少なくす
ることができる。
【0029】なお、本発明は、インクジェット記録装置
のような記録装置の場合、例えば、ピエゾ素子等の電気
機械変換体等を用いる記録手段(記録ヘッド)を使用す
るものに適用できるが、中でも、熱エネルギーを利用し
てインクを吐出する方式のインクジェット記録装置にお
いて優れた効果をもたらすものである。かかる方式によ
れば、記録の高密度化、高精細化が達成できるからであ
る。
【0030】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行なうのが好ましい。この方式は、所謂オンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録手段(記録ヘッド)の熱作用面に膜
沸騰させて、結果的にこの駆動信号に一対一に対応し液
体(インク)内の気泡を形成出来るので有効である。
【0031】この気泡の成長、収縮により吐出用開口を
介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも一つの
滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即
時適切に気泡の成長収縮が行なわれるので、特に応答性
に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好まし
い。このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第4
463359号明細書、同第4345262号明細書に
記載されているようなものが適している。尚、上記熱作
用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第43131
24号明細書に記載されている条件を採用すると、更に
優れた記録を行なうことができる。
【0032】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他
に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示
する米国特許第4558333号明細書、米国特許第4
459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれる
ものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59年第123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59年第138461号公報に基づいた
構成としても本発明は有効である。すなわち、記録ヘッ
ドの形態がどのようなものであっても、本発明によれ
ば、記録を確実に効率よく行なうことができるようにな
るからである。
【0033】さらに、前述のように、記録装置が記録で
きる被記録材(記録媒体)の最大幅に対応した長さを有
するフルラインタイプの記録ヘッドに対しても、本発明
は有効に適用できる。そのような記録ヘッドとしては、
複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満たす
構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとしての
構成のいずれでもよい。加えて、上例のようなシリアル
タイプのものでも、装置本体に固定された記録ヘッド、
あるいは装置本体に装着されることで装置本体との電気
的な接続や装置本体からのインクの供給が可能になる交
換自在のチップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッ
ド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリッ
ジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効で
ある。
【0034】また、本発明に記録装置の構成として設け
られる記録ヘッドに対しての回復手段または予備的な補
助手段等を付加することは、本発明の効果を一層安定で
きるので好ましいものである。これらを具体的に挙げれ
ば、記録ヘッドに対しての、前述のようなキャッピング
手段、クリーニング手段、吸引回復手段の他に、加圧式
の回復手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせによる予備加熱手段、記録とは別
の吐出を行なう予備吐出モードを行なうことも安定した
記録を行なうために有効である。
【0035】また、前述したように、搭載される記録ヘ
ッドの種類ないし個数についても、例えば、単色のイン
クに対応して1個のみが設けられたものの他、記録色や
濃度を異にする複数のインクに対応して複数個数設けら
れるものであってもよい。すなわち、例えば、記録装置
の記録モードとしては、黒色等の主流色のみの記録モー
ドだけではなく、記録ヘッドを一体的に構成するか複数
個の組み合わせによるか、いずれでもよいが、異なる色
の複色カラー又は、混色によるフルカラーの少なくとも
一つを備えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0036】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するもの、あるいは、インクジェット方式で
は、インク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度
調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように
温度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付
与時にインクが液状をなすものであればよい。加えて、
積極的に熱エネルギーによる昇温をインクの固形状態か
ら液体状態への状態変化のエネルギーとして使用せしめ
ることで防止するか、または、インクの蒸発防止を目的
として放置状態で固化するインクを用いるかして、いず
れにしても、熱エネルギーの記録信号に応じた付与によ
ってインクが液化し、液状インクが吐出されるものや、
記録媒体に到達する時点ではすでに固化し始めるもの等
のような、熱エネルギーによって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。
【0037】このような場合のインクは、特開昭54−
56847号公報あるいは特開昭60−71260号公
報に記載されるような、多孔質シート凹部または貫通孔
に液状または固形物として保持された状態で、電気熱変
換体に対して対向するような形態としてもよい。本発明
においては、上述した各インクに対して最も有効なもの
は、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
【0038】さらに加えて、本発明によるインクジェッ
ト記録装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理
機器の画像出力端末として用いられるものの他、リーダ
等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有す
るファクシミリ装置の形態を採るもの等であってもよ
い。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から明らかなごとく、本発明
によれば、記録手段から被記録材へ記録を行なう記録装
置において、記録手段の絶対位置を検出するためのリニ
アエンコーダを備え、該リニアエンコーダの検出ヘッド
は上記記録手段に設けられ、上記リニアエンコーダのメ
モリ手段は上記記録手段の移動を案内するためのガイド
軸に設けられている構成としたので、リニアエンコーダ
の検出ヘッドとメモリ部との間隔を常に一定に保持し
て、高精度な読取精度を確保することにより、信頼性の
高い記録装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェット記録装置の第
1の実施例の概略構成を示す模式的斜視図である。
【図2】図1中の記録手段のインク吐出部の構造を模式
的に示す部分斜視図である。
【図3】図2は、キャリッジ部およびインクカートリッ
ジ部の構成を示す断面図である。
【図4】第2の実施例にかかるキャリッジ部およびイン
クカートリッジ部の構成を示す断面図である。
【図5】第2の実施例にかかるリニアエンコーダメモリ
部の構成を示す図である。
【図6】第3の実施例にかかるキャリッジ部の構成を示
す図である。
【図7】第4の実施例にかかるキャリッジ部およびイン
クカートリッジ部の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 記録手段(記録ヘッド=ヘッドカートリッジ) 2 キャリジ 3 ガイド軸 4 プラテン 6 記録シート 9 ヘッドコネクタ 10 ヘッドプリント基板 11 ホームポジションセンサ 12 紙幅検出センサ 13 キャップ 14 回復手段移動部 15 回復手段軸 16 カム 17 回復手段アーム部 18 ばね 19 伝達切換ギヤ列 27 インクカートリッジ 28 カートリッジガイド 30 ホームポジション検出用固定フラグ 31 ホームポジション検出用フラグ 33 発光素子 34 受光素子 36 リニアエンコーダメモリ部 37 偏心軸

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録手段から被記録材へ記録を行なう
    記録装置において、記録手段の絶対位置を検出するため
    のリニアエンコーダを備え、該リニアエンコーダの検出
    ヘッドは上記記録手段に設けられ、上記リニアエンコー
    ダのメモリ手段は上記記録手段の移動を案内するための
    ガイド軸に設けられていることを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 上記メモリ手段は、上記ガイド軸に形
    成された溝の中に設けられていることを特徴とする請求
    項1の記録装置。
  3. 【請求項3】 上記ガイド軸は、被記録材と記録手段
    とのギャップ調整機構の回転中心であることを特徴とす
    る請求項1または2の記録装置。
  4. 【請求項4】 上記ガイド軸は、実質的に磁性合金か
    らなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項
    の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記記録手段が、インクを吐出するた
    めに利用される熱エネルギーを発生する電気熱変換体を
    備えているインクジェット記録手段であることを特徴と
    する請求項1の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記記録手段が、前記電気熱変換体が
    発生する熱エネルギーによりインクに生じる膜沸騰を利
    用して、吐出口よりインクを吐出させることを特徴とす
    る請求項5の記録装置。
JP13515193A 1993-05-14 1993-05-14 記録装置 Pending JPH06320820A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008260163A (ja) * 2007-04-10 2008-10-30 Seiko Epson Corp 記録装置および液体噴射装置

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