JPH06320624A - 管路補修工法におけるグラウト材注入方法 - Google Patents

管路補修工法におけるグラウト材注入方法

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JPH06320624A
JPH06320624A JP4287511A JP28751192A JPH06320624A JP H06320624 A JPH06320624 A JP H06320624A JP 4287511 A JP4287511 A JP 4287511A JP 28751192 A JP28751192 A JP 28751192A JP H06320624 A JPH06320624 A JP H06320624A
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liner
pipe
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grout
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JP4287511A
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Takao Kamiyama
隆夫 神山
Yasuhiro Yokoshima
康弘 横島
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YOKOSHIMA KK
Shonan Plastic Manufacturing Co Ltd
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YOKOSHIMA KK
Shonan Plastic Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本管と枝管との接合部にグラウト材を作業性
良く注入することができる管路補修工法におけるグラウ
ト材注入方法を提供すること。 【構成】 グラウト材注入ライナー12にグラウト材3
を含浸させた後、該ライナー12を流体圧力によって枝
管2内に反転、挿入してこれを本管1と枝管2との接合
部まで進め、その状態のままライナー12の内圧を高め
て該ライナー12に含浸されたグラウト材3を流出させ
てこれを本管1と枝管2との接合部に注入し、該グラウ
ト材3が硬化した後にライナー12を枝管2から抜き取
る。本発明によれば、枝管2内に反転、挿入されたライ
ナー12の内圧を高めるだけで、該ライナー12に含浸
されたグラウト材3がライナー12から流出してこれが
本管1と枝管2との接合部に作業性良く注入される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、管路補修工法における
本管と枝管との接合部にグラウト材を注入する方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】地中に埋設された下水管等の管路が老朽
化した場合、該管路を掘出することなくその内周面にラ
イニングを施して当該管路を補修する管路補修工法が既
に提案され、実用に供されている(例えば、特開昭60
−242038号公報参照)。即ち、この管路補修工法
は、その外周面を気密性の高いフィルムで被覆した不織
布等の樹脂吸収材に硬化性樹脂を含浸せしめて成る管ラ
イニング材を流体圧力によって管路内に反転させながら
挿入するとともに、これを管路内周面に押圧し、この状
態を保ったまま該管ライニング材に含浸された硬化性樹
脂を加温等してこれを硬化させ、この硬化した管ライニ
ング材によって管路の内周面をライニングする工法であ
る。
【0003】ところで、上記工法は本管の他、本管から
分岐する枝管にも適用されるが、例えば下水管等におい
ては地下水が本管と枝管との接合部から侵入するため、
該接合部にグラウト材を注入して地下水の侵入を防ぐこ
とが行なわれている(例えば、特開昭62−28472
7号、特開平1−188327号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来は
本管と枝管との接合部にホースや溝を通してグラウト材
を注入していたため、作業性が悪いという問題があっ
た。
【0005】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、本管と枝管との接合部にグラ
ウト材を作業性良く注入することができる管路補修工法
においけるグラウト材注入方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
発明は、本管と枝管との接合部にグラウト材を注入する
方法において、管状不織布の外周面を気密性の高いフィ
ルムで被覆して成るグラウト材注入ライナーにグラウト
材を含浸させた後、該グラウト材注入ライナーを流体圧
力によって枝管内に反転、挿入してこれを本管と枝管と
の接合部まで進め、その状態のままグラウト材注入ライ
ナーの内圧を高めて該ライナーに含浸されたグラウト材
を流出させてこれを本管と枝管との接合部に注入し、該
グラウト材が硬化した後にグラウト材注入ライナーを枝
管から抜き取ることをその特徴とする。
【0007】
【作用】本発明によれば、枝管内に反転、挿入されたグ
ラウト材注入ライナーの内圧を高めるだけで、該ライナ
ーに含浸されたグラウト材がライナーから流出してこれ
が本管と枝管との接合部に注入されるため、従来のホー
スや溝を用いないでグラウト材を作用性良く注入するこ
とができる。尚、グラウト材注入ライナーの内圧を高め
ても、本管をライニングしている管ライニング材がスト
ッパとなるため、グラウト材注入ライナーの本管への流
入が阻止される。
【0008】
【実施例】以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0009】図1乃至図3は本発明方法をその工程順に
示す断面図、図4は図3のA部拡大詳細図、図5は本管
ライニング材のカッティング作業を示す断面図、図6は
グラウト材注入ライナーの部分斜視図である。
【0010】本発明方法は、図3に示す地中に埋設され
た下水管等の本管1と該本管1から分岐する枝管2との
接合部にグラウト材3を注入する方法であって、本管1
と枝管2の内周面には公知の管路補修工法によって管ラ
イニング材4,5がそれぞれライニングされている。
【0011】尚、グラウト材3は水に触れて硬化する物
質であって、これには親水性ポリウレタン樹脂、セメン
トミルク、親水性ポリウレタン樹脂と熱硬化性樹脂の混
合体、シリコーン樹脂、ブチルゴム、アクリルアミド、
アクリルアミドと熱硬化性樹脂の混合体等が含まれる。
【0012】而して、本発明方法の実施に際しては、先
ず図1に示す設備が準備される。
【0013】即ち、図1において6は円筒状のサクショ
ンホースであり、これの一端にはライナー取付ノズル7
が取り付けられており、他端はキャップ8によて閉塞さ
れている。そして、キャップ8には圧力計9とコンプレ
ッサー10から導出するエアーホース11が接続されて
いる。
【0014】又、前記サクションホース6内にはグラウ
ト材注入ライナー12が収納されており、該グラウト材
注入ライナー12の先端部は折り返されて前記ライナー
取付ノズル7の端部外周に取り付けられている。そし
て、グラウト材注入ライナー12の末端部にはロープ1
3の一端が結び付けられており、該ロープ13の他端は
前記キャップ8を貫通してサクションホース6外へ延出
して図3に示すウインチ14に巻回されている。
【0015】ところで、前記グラウト材注入ライナー1
2は、図6に示すように、外周面が気密性の高いプラス
チックフィルム15で被覆されたポリエステル、ポリプ
ロピレン、アクリル等の管状不織布16にグラウト材3
を含浸しせしめて構成されており、これの末端部近傍に
は含浸し切れない余分な量のグラウト材3が封入されて
いる。尚、プラスチックフィルム15の材質としては、
ポリウレタン、ポリエチレン、ポリエチレン/ナイロン
共重合体、塩化ビニール等が選定される。
【0016】図1に示す設備の準備が完了すると、図2
に示すように、前記コンプレッサー10を駆動して圧縮
エアーをエアーホース11を介してサクションホース6
内に供給する。すると、グラウト材注入ライナー12は
圧縮エアーの圧力を受けて反転しながら枝管2(詳細に
は、管ライニング材5)内を下方に向かって挿入されて
いく。尚、グラウト材注入ライナー12の反転挿入速度
はロープ13によって調整される。
【0017】上記グラウト材注入ライナー12の枝管2
内での反転、挿入は、図3に示すように、該ライナー1
2が本管1と枝管2との接合部まで進んでこれが本管1
の管ライニング材4に当接した時点で停止される。
【0018】次に、図3に示す状態を保ったまま、グラ
ウト材注入ライナー12の内圧を高めると、該ライナー
12に含浸されたグラウト材3が圧力によってライナー
12から流出するとともに、ライナー12の末端部に封
入されていた余分なグラウト材3も圧力でライナー12
の外へ押し出され、これらのグラウト材3は、図4に詳
細に示すように、矢印にて示す経路を経て本管1と枝管
2との接合部近傍の図示a,b部分に注入される。尚、
上述のようにグラウト材注入ライナー12の内圧を高め
ても、本管1をライニングしている管ライニング材4が
ストッパとなるため、グラウト材注入ライナー12の本
管1への流入が阻止される。
【0019】そして、上記a,b部分に注入されたグラ
ウト材3が地下水に触れて硬化した後、図3に示すウイ
ンチ14によってロープ13を巻き取れば、グラウト材
注入ライナー12が枝管2から抜き取られ、ここにグラ
ウト材3の注入作業が終了する。
【0020】以上のグラウト材3の注入方法において
は、枝管2内に反転、挿入されたグラウト材注入ライナ
ー12の内圧を高めるだけで、該ライナー12に含浸さ
れたグラウト材12がライナー12から流出してこれが
本管1と枝管2との接合部近傍のa,b部分に注入され
るため、従来のホースや溝を用いないでグラウト材3を
必要箇所に作業性良く注入することができる。
【0021】而して、グラウト材3の注入作業が終了し
た後、図5に示すように、本管1内に導入されたカメラ
17でモニタリングしながら、同じく本管1内に導入さ
れたカッター装置18によって本管1の管ライニング材
4の枝管2が開口する部分4aを切除すれば、本管1に
枝管2が連通し、本管1と枝管2に対する一連の補修作
業が終了する。
【0022】尚、以上の実施例では、グラウト材注入ラ
イナー12をエアー圧によって枝管2内に反転、挿入す
るようにしたが、図7に示すように水圧によって反転、
挿入するようにしても良い。即ち、グラウト材注入ライ
ナー12の一端を折り返してこれを固定枠19に取り付
け、該ライナー12の折り返された部分に注水ホース2
0から水21を注入すれば、ライナー12は水圧によっ
て反転しながら枝管2内を下方に向かって挿入されてい
く。
【0023】又、図8に示すように、枝管2の管ライニ
ング材5の鍔部5aに取り付けられた不織布22と、本
管1と管ライニング材4の間に挟み込まれた不織布23
とを密着させた状態で、グラウト材3を前述の方法によ
って両不織布22,23に注入してこれを同時に硬化さ
せれば、両不織布22,23が接着一体化されてこれら
の密着性が高められる。
【0024】
【発明の効果】以上の説明で明らかな如く、本発明によ
れば、本管と枝管との接合部にグラウト材を注入する方
法において、管状不織布の外周面を気密性の高いフィル
ムで被覆して成るグラウト材注入ライナーにグラウト材
を含浸させた後、該グラウト材注入ライナーを流体圧力
によって枝管内に反転、挿入してこれを本管と枝管との
接合部まで進め、その状態のままグラウト材注入ライナ
ーの内圧を高めて該ライナーに含浸されたグラウト材を
流出させてこれを本管と枝管との接合部に注入し、該グ
ラウト材が硬化した後にグラウト材注入ライナーを枝管
から抜き取るようにしたため、本管と枝管との接合部に
グラウト材を作業性良く注入することができるという効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法をその工程順に示す断面図である。
【図2】本発明方法をその工程順に示す断面図である。
【図3】本発明方法をその工程順に示す断面図である。
【図4】図3のA部拡大詳細図である。
【図5】本管ライニング材のカッティング作業を示す断
面図である。
【図6】グラウト材注入ライナーの部分斜視図である。
【図7】グラウト材注入ライナーの反転、挿入方法の別
実施例を示す断面図である。
【図8】本発明の別実施例を示す本管と枝管との接合部
近傍の断面図である。
【符号の説明】
1 本管 2 枝管 3 グラウト材 12 グラウト材注入ライナー 15 プラスチックフィルム 16 管状不織布

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本管と枝管との接合部にグラウト材を注
    入する方法であって、管状不織布の外周面を気密性の高
    いフィルムで被覆して成るグラウト材注入ライナーにグ
    ラウト材を含浸させた後、該グラウト材注入ライナーを
    流体圧力によって枝管内に反転、挿入してこれを本管と
    枝管との接合部まで進め、その状態のままグラウト材注
    入ライナーの内圧を高めて該ライナーに含浸されたグラ
    ウト材を流出させてこれを本管と枝管との接合部に注入
    し、該グラウト材が硬化した後にグラウト材注入ライナ
    ーを枝管から抜き取ることを特徴とする管路補修工法に
    おけるグラウト材注入方法。
JP4287511A 1992-10-26 1992-10-26 管路補修工法におけるグラウト材注入方法 Expired - Fee Related JPH0775865B2 (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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