JPH09123277A - 管路の補修用被覆体 - Google Patents
管路の補修用被覆体Info
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- JPH09123277A JPH09123277A JP28410095A JP28410095A JPH09123277A JP H09123277 A JPH09123277 A JP H09123277A JP 28410095 A JP28410095 A JP 28410095A JP 28410095 A JP28410095 A JP 28410095A JP H09123277 A JPH09123277 A JP H09123277A
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Abstract
れ、充分な補修効果が達成できる管路の補修用被覆体を
提供する。 【解決手段】 管路内周面に硬化性樹脂含浸シートを圧
接して硬化せしめ、管路内周面を硬化性樹脂シートで被
装して管路を補強する補修用被覆体において、拡開可能
な筒状に巻かれたシート状のベース20と、補強繊維3
1に未硬化状態の常温硬化性樹脂を含浸せしめ、前記ベ
ース20外周上を被装する硬化性樹脂含浸シート30
と、硬化性樹脂含浸シート30の端縁部と管路内周面と
の間を水密的に接合する区画部材40と、ベースを拡開
状態に保持する拡開保持手段25とを有する。
Description
水道等の既設管路の補修に用いられる管路の補修用被覆
体に関する。
既設管路は、ヒューム管、陶管等が広く使用されてい
る。これら管路は長期間の使用により内周面が硫化水素
やその他腐食ガス及び付着物等によっ侵食され、かつ劣
化して強度が低下している。また地圧や地盤沈下等によ
って管路の継目部がずれて隙間ができたり、上載荷重等
によって管路の一部にクラックが発生している場合があ
る。
樹脂含浸シートにより被覆する既設管路補修方法があ
る。
シートを具備する補修用被覆体は、図13に傾斜図を示
し、図14にそのD−D線断面図を示すように、両端部
が互に重なるよう拡開可能に巻かれ、かつ拡開された状
態に維持する拡開保持手段102を備えるシ−ト状のベ
ース101と、この筒状に巻かれたベース101の外周
中央領域に積層された補強繊維を含む基材に未硬化状態
の熱硬化性樹脂を含浸せしめた硬化性樹脂含浸シート1
03と、筒状に巻回されたベース101の両端部外周に
周方向に連続して設けられる環状の区画部材104とを
有している。
は、前記既設管路内のクラック発生部や隙間が生じた継
目部等の補修箇所へ搬入し、ここにおいて拡開機によっ
てベース101を押し広げ、拡開保持手段102により
ベース101を拡開した状態に保持することにより硬化
性樹脂含浸シート103及び区画部材104を管路内周
面に押圧して維持される。
に含浸する熱硬化性樹脂が硬化せしめられ、これにより
管路内周面を硬化した硬化性樹脂含浸シート103によ
って被装する。
体によると管路内周面上に未硬化状態の熱硬化性樹脂を
含浸させた硬化性樹脂含浸シートがベースによって圧接
固定された状態で硬化せしめられることから、管路内周
面の補修箇所が硬化した硬化性樹脂含浸シートによって
補強され、管路の強度が向上する。
樹脂含浸シートが収縮し、管路内周面と硬化性樹脂含浸
シートとの間に隙間が形成される一方、筒状に巻かれた
ベース外周上に配設される硬化性樹脂含浸シートの端縁
と区画部材とが離間して配置されることから管路内周面
と硬化性樹脂含浸シートとの隙間から硬化性樹脂含浸シ
ート端縁と区画部材との間隙及び互に重なったベースの
両端部間の隙間を経由して管路内に至る浸水経路が形成
される。従って仮に管路に生じたクラック等から管路内
周面と硬化性樹脂含浸シート間に地下水等が浸入する
と、浸入した地下水等は硬化性樹脂含浸シート端縁と区
画部材との間隙及び重なり合うベースの両端部間の間隙
から管路内に導かれ、また管路内の流水等がベースの両
端部間から硬化性樹脂含浸シート端縁と区画部材との間
隙を経由して管路内周面と硬化性樹脂含浸シートとの間
に浸入し、管路に発生したクラック等から地中に漏水す
るおそれがあり、充分な補修効果を得ることが困難であ
る等の不具合がある。
な補強及び止水効果が得られ、充分な補修効果が達成で
きる管路の補修用被覆体を提供することにある。
の本発明における管路の補修用被覆体は、管路内周面に
硬化性樹脂含浸シートを圧接して硬化せしめ、管路内周
面を硬化性樹脂含浸シートで被装する補修用被覆体にお
いて、拡開可能な筒状に巻かれたシート状のベースと、
基材に未硬化状態の硬化性樹脂を含浸せしめ、かつ前記
ベース外周上を被装する硬化性樹脂含浸シートと、硬化
性樹脂含浸シート端縁部と管路内周面との間を水密的に
接合する環状の区画部材と、ベースを拡開状態に保持す
る拡開保持手段とを有することを特徴とするものであ
り、他の本発明における管路の補修用被覆体は管路内周
面に硬化性樹脂含浸シートを圧接して硬化せしめ、管路
内周面を硬化性樹脂含浸シートで被装する補修用被覆体
において、拡開可能な筒状に巻かれたシート状のベース
と、筒状に巻かれたベース外周上を被装する筒状の基部
及び基部両端縁部外周上に各々周方向に沿って突出形成
されて頂部が管路内周面に水密的に接合する環状の突条
部を具備する区画部材と、区画部材の基部外周中央領域
の突条部間で基部外周上を被装する基材に未硬化状態の
硬化性樹脂を含浸せしめた硬化性樹脂含浸シートと、ベ
ースを拡開状態に保持する拡開保持手段とを有すること
を特徴とするものである。更に他の本発明における管路
の補修用被覆体は管路内周面に硬化性樹脂含浸シートを
圧接して硬化せしめ、管路内周面を硬化性樹脂含浸シー
トで被装する補修用被覆体において、拡開可能な筒状に
巻かれたシート状のベースと、筒状に巻かれたベース外
周上を被装するスリーブと、スリーブ両端縁部外周上に
各々周方向に沿って設けられスリーブ端縁外周部と管路
内周面とを水密的に接合する環状の区画部材と、両区画
部材の間においてスリーブ外周上を被装する基材に未硬
化状態の硬化性樹脂を含浸せしめた硬化性樹脂含浸シー
トと、ベースを拡開状態に保持する拡開保持手段とを有
することを特徴とするのものである。
用被覆体の一実施形態を図によって説明する。
て、図2は図1のA−A線断面図である。
脂含浸シート30及び一対の区画部材40によって構成
されていて、ベース20はステンレス鋼、銅、銅合金の
ような耐腐食性に優れる金属材料或いはポリ塩化ビニル
等の合成樹脂、若しくは形状記憶合金または形状記憶合
成樹脂製であって、図1に示すように一端部21が他端
部22の内側となるよう互に重なる筒状、即ち渦巻状に
形成される。
図を示すように弾性変形可能な細長いシート状のベース
部23を有し、ベース部23の両側端に沿って硬化性樹
脂含浸シート30を両側から収容するように外方に湾曲
した一対の縁部24を有し、この縁部24により後述す
る管路1内を流れる流水や管路内洗浄の際硬化性樹脂含
浸シート30及び区画部材40を保護し、かつベース2
0の補剛を図ることにより管路1の強度向上を図ってい
る。
ス部の長手方向に間隔をおいて形成された複数組の係止
孔26、27、28と、ベース部23が拡開されたとき
いずれか一組の係止孔26、27或いは28に選択的に
係合可能にベース部23の他端部22付近に切り起し加
工によってベース20の内方へ突出形成された係止片2
9とにより拡開保持手段25を構成している。
ガラス繊維、ポリエステル繊維、炭素繊維等の補強繊維
からなる基材31に未硬化状態の硬化性樹脂、例えばエ
ポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等の常温硬化型熱
硬化性樹脂を含浸させたシート状であって、筒状に巻か
れたベース20の両縁部24間の領域においてベース部
23外周上に積層されて両端部が互いに重なり合うよう
筒状に巻かれている。硬化性樹脂含浸シート30は、例
えば上記基材31の一方の面に上記常温硬化性樹脂を塗
布し、脱泡ローラにより基材31に含浸させることによ
りできる。基材31への常温硬化型熱硬化性樹脂の含浸
は施工時に行うことが好ましい。
断を示すように周方向に対して傾斜して配列する複数の
繊維束が互に交差して編まれた網状に形成されて周方向
に例えば1.3ー1.5倍、即ち130〜150%伸長
可能に構成されている。
の硬化性樹脂含浸シート30の両端縁部外周上には周方
向に連続して伸びる環状の区画部材40が嵌装される。
な不透水性を有する高分子材料製であって、筒状の基部
41と、この基部の長手方向に連続して平行に伸びる断
面略直角三角形の突条部42、43、44、45が突条
形成されている。そして最も外側に位置する突条部4
2、45は直角三角形の斜辺が互に対向しかつ底辺が基
部41側となるよう基部41と同一の材料でかつ基部4
1と一体に形成されている。また他の突条部43、44
は水膨潤性材料、例えばエーテル系ポリウレタンエラス
トマー、イソブチレン−無水マレイン酸共重合体等の吸
水性樹脂、またはこれら吸水性樹脂とプロピレンゴム、
天然ゴム等の混合物によって形成され、突条部42、4
3よりも高さ寸法が大きく形成されている。
0を用いる管路補修方法について説明する。
を半径方向に拡径させるための拡開機50に装着する。
部51と、この軸部51に固定され、かつ圧力流体、例
えば圧縮空気等の供給により風船状に膨張する膨張部5
2とを有し、この膨張部52を収縮させた状態で補修用
被覆体10のベース部23の内側に挿入することにより
補修用被覆体10を拡開機50に装着する。
を介してニップル53へ供給される圧縮空気により膨張
部52が膨張して補修用被覆体10が拡開機50に対し
て変位しない程度にベース部23に圧接して補修用被覆
体10を拡開機50に固定し、その状態に維持させる。
を、予め内周面1aが洗浄され、必要に応じて付着した
モルタルや混入した木根等を除くための表面処理が施さ
れた管路1内のクラック発生部や継目等の補修箇所まで
拡開機50に連結されたロープ54を牽引することによ
り移動させる。補修用被覆体10及び拡開機50の移動
は、補修用被覆体10とともにテレビカメラを移動させ
つつ、テレビカメラによる映像をモニタで監視すること
により所定位置へ移動させることができる。
内の補修箇所まで移動すると、補修箇所において、ニッ
プル53を介して再び供給される圧縮空気により膨張部
52を更に膨張させる。膨張部52の膨張により補修用
被覆体10のベース部23が拡開され、いずれか1組の
係止孔26、27或いは28に係止片29が係合可能に
なる程度に拡開される。その結果ベース部23によって
硬化性樹脂含浸シート30及びこの硬化性樹脂含浸シー
ト30上に嵌装する区画部材40は管路1の内周面1a
に押圧され、かつ区画部材40は硬化性樹脂含浸シート
30内に基部41が沈降するとともに、主に突条部4
2、43、44、45が弾性変形する。
の押圧に伴って硬化性樹脂含浸シート30は管路1の内
周面1aの形状に倣って圧縮変形されて管路1の内周面
1aと、ベース部23と、区画部材40とによって閉鎖
された鎖域内に隙間なく充填され、かつ管路1のクラッ
ク1b内に硬化性樹脂含浸シート30の未硬化状態の常
温硬化型熱硬化性樹脂の一部が浸透する。
張部52を収縮させた後、拡開機50をテレビカメラと
ともに管路1内から撤去する。
縮すると、硬化性樹脂含浸シート30及び区画部材40
の復元によってベース部23にベース部23を縮径させ
る力が作用し、係止片29が係止可能な1組の係止孔2
6、27或いは28に係合する。これによりベース部2
3は僅かに縮径されるが、この縮径分は区画部材40の
突出部42、43、44、45及び硬化性樹脂含浸シー
ト30が僅かに復元することによって吸収される。この
ため硬化性樹脂含浸シート30及び区画部材40は管路
1の内周面1aにベース部23によって押圧され、かつ
硬化性樹脂含浸シート30が管路内周面1aの形状に従
って伸長して圧縮された状態に維持され補修用被覆体1
0は管路1内に設置される。
30内及び管路1のクラック1b内に浸入した常温硬化
型熱硬化性樹脂が次第に硬化して管路1、硬化性樹脂含
浸シート30、ベース20及び区画部材の一体化が図
れ、管路1の内周面1aを被覆する硬化性樹脂含浸シー
ト30が、ガラス繊維等の補強繊維からなる基材31に
よって補強された言わば高強度を有する強化プラスチッ
ク(FRP)となり、更にクラック1b等によって破損
した管路1がクラック1b内に浸透した常温硬化型熱硬
化性樹脂により結合されて一体化し、管路1が補強され
る。
の硬化性樹脂含浸シート30の両端縁部と管路1との間
が硬化性樹脂含浸シート30の両端縁部外周上に嵌装さ
れる区画部材40によって水密的に接合維持され、仮に
管路1に発生したクラック等から管路内周面1aと硬化
した硬化性樹脂含浸シート30との間に地下水等が浸入
した場合、或いはベース20の重なり合う両端部間の隙
間や縁部24と管路内周面1aとの隙間から管路1内を
流れる流水等がベース部23と管路内周面1aとの間に
浸入した場合でもこれら区画部材40によって浸水経路
が遮断され充分な止水効果が確保できる。
れたベース20のベース部23の外周上に硬化性樹脂含
浸シート30を積層巻回し、その硬化性樹脂含浸シート
30の両端縁外周上に環状の区画部材40を嵌装配置し
たが、図5に図2と対応する断面を示し、かつ対応する
部分に図2と同一符号を付することで詳細な説明は省略
するが、筒状に巻かれたベース20のベース部23の中
央領域を隔てて一対の区画部材40を嵌装配置し、その
対向する各区画部材40の基部41の端縁部上に硬化性
樹脂含浸シート30の両端縁部が重なるようにベース部
23の中央領域上に硬化性樹脂含浸シート30を積層巻
回して補修用被覆体60を形成することも可能である。
拡開機50によって管路内の補修箇所に設置することが
可能であり、前記実施形態同様、硬化性樹脂含浸シート
30が硬化した状態において、硬化性樹脂含浸シート3
0の両端縁部と管路とが区画部材40によって水密的に
接合維持され、仮に管路に発生したクラック等から管路
内周面と硬化性樹脂含浸シート30との間に地下水等が
浸入した場合、或いはベース20の重なり合う両端部間
や縁部24と管路内周面との隙間から管路内を流れる流
水等がベース部23と管路内周面との間に浸入した場合
でも区画部材40によって浸水経路が遮断され充分な止
水効果が得られるとともに、補修用被覆体60の設置の
ためベース部23の拡開により硬化性樹脂含浸シート3
0を管路内周面に押圧した際、ベース部23と管路内周
面との間が区画部材40によって閉鎖されることから硬
化性樹脂含浸シート30内の常温硬化型熱硬化性樹脂が
押し出され流出することが回避される。
図2と同一符号を付することで詳細な説明は省略する
が、筒状に巻かれたベース20のベース部23外周上に
硬化性樹脂含浸シート30を積層巻回し、その硬化性樹
脂含浸シート30の両端縁外周上に区画部材40に代え
て環状で断面中空円形の区画部材61を1箇或いは複数
箇各々嵌装配置することにより区画部材の形状を簡素化
することも可能であり、また区画部材の形状は断面中空
円形に限定されることなく、中実な円形や台形等任意断
面形状に形成することもできる。
のような可撓性及び不透水性を有する高分子材料製或い
は水膨潤性材料によって、またはこれら高分子材料と水
膨潤性材料との積層等による一体成形によって形成され
る。
の実施形態を図7及び図8によって説明する。
て、図8は図7のB−B線断面図であり、補修用被覆体
70はベース20、硬化性樹脂含浸シート30及び区画
部材71によって構成される。
ような耐腐食性を有する金属材料や合成樹脂であって、
図7に示すよう一端部21が他端部22の内側となるよ
う重なる筒状に形成され、細長いシート状のベース部2
3と、ベース部23の両側端に沿って区画部材71を両
側から収容するよう外方に湾曲する一対の縁部24と、
ベース部23を拡開状態に保持する拡開保持手段25と
を有している。
24間の領域においてベース部23上に嵌装する筒状の
基部72を有し、基部72はゴム、合成樹脂のような不
透水性を有する高分子材料製であって、その基部72の
両端部外周上に周方向に連続して伸びる断面略直角三角
形の突条部73、74、75、76が各々突出形成さ
れ、基部72の各端部において突条部73、76は直角
三角形の斜辺が互に対向し、かつ底辺が基部72と一体
に形成されている。またこれら突条部73と76との間
に設けられる突条部74、75は水膨潤性材料によって
形成され、突条部73、76よりも高さ寸法が大であ
る。
ラス繊維等の補強繊維からなる周方向に伸長可能な網状
の基材31に未硬化状態の常温硬化型熱硬化性樹脂を含
浸させたシート状であって、区画部材71の両端部外周
上に各々形成された突条部73間の領域において基部7
2の外周上に積層されて両端部が互に重なり合う筒状に
巻かれている。
記実施形態同様、拡開機50の膨張部52を収縮させ、
補修用被覆体70のベース部23の内側に挿入し、膨張
部52を膨張させて拡開機50に装着する。そして補修
用被覆体70及び拡開機50を管路内の補修箇所まで移
動させる。
張させて補修用被覆体70のベース部23を拡開させ
る。その結果区画部材71は管路の内周面に硬化性樹脂
含浸シート30を押圧するとともに主に突条部73、7
4、75、76が弾性変形して水密的に管路内周面に圧
接する。
30への押圧に伴って硬化性樹脂含浸シート30は圧縮
変形されて管路内周面と、区画部材71の基部72と、
両突条部73との間に隙間なく充填され、かつ管路のク
ラック内に硬化性樹脂含浸シート30内の未硬化状態の
常温硬化型熱硬化性樹脂の一部が浸透する。
拡開機50を管路内から撤去する。膨張部52が収縮す
ると前記同様拡開保持手段25によりベース20は拡開
状態に保持され、硬化性樹脂含浸シート30及び区画部
材71の突条部73、74、75、76は管路内周面に
押圧しかつ圧縮された状態に維持され、補修用被覆体7
0は管路内の補修箇所に設置される。
ト30及び管路のクラック部内に浸透した常温硬化型熱
硬化性樹脂が次第に硬化して管路、区画部材71及び硬
化性樹脂含浸シート30の一体化が図れ、かつクラック
内に浸透した常温硬化型熱硬化性樹脂により破損した管
路の一体化が得られることから管路は強固に補強され
る。
シート30が区画部材71の基部72と、この基部72
の両端部外周上に突出形成される突条部73、74、7
5、76によって覆われ、かつ突条部73、74、7
5、76の頂部が管路内周面に水密的に圧接することか
ら、仮に管路に発生するクラック等から管路内周面と硬
化性樹脂含浸シート30との間に地下水等が浸入或いは
ベース20の重なり合う両端部間や縁部24と管路内周
面との隙間から管路内を流れる流水等がベース部23と
管路内周面との間に浸入した場合でも充分な止水効果が
確保できる。
ってはゴム、合成樹脂等からなる環状乃至筒状の区画部
材を用いたが、補強繊維或いはスポンジ材等からなる帯
状の芯材に液状ゴム、例えば液状の水膨潤ゴムを含浸せ
しめた帯状の区画部材を用いることも可能である。
ラス繊維、ポリエステル繊維、炭素繊維等の補強繊維か
らなる不織布あるいは織布或いは発泡スチロール、発泡
ウレタンマット等スポンジ材の帯状乃至紐状の芯材82
に加硫剤と混合した未硬化状態の液状膨張ゴムを含浸せ
しめた帯状乃至紐である。
0は、図10に斜視図を示し、図11にそのC−C線断
面を示し、かつ対応する部分に図1及び図2と同一符号
を付することで詳細な説明は省略するが、筒状に巻かれ
たベース20のベース部23上に硬化性樹脂含浸シート
30をその両端部が重なるよう積層巻回し、その硬化性
樹脂シート両端外周上に前記帯状の区画部材81を環状
に巻回することによって形成される。
は、前記各実施形態と同様拡開機50により管路内の補
修箇所に設置することが可能であり、管路内に設置され
た補修用被覆体80の硬化性樹脂含浸シート30及び管
路のクラック内に浸入した常温硬化型熱硬化性樹脂は時
経過に伴って次第に硬化するとともに区画部材81の液
状膨張ゴムが硬化し、管路、硬化性樹脂含浸シート3
0、ベース20及び区画部材81の一体化が得られ、管
路内周面が硬化した硬化性樹脂含浸シート30によって
被覆されて補強される。
樹脂含浸シート30の両端縁と管路内周面との間が硬化
性樹脂含浸シート30の両端縁部外周上に巻回され、硬
化した区画部材81によって水密的に接着結合される。
従って管路に発生したクラック等から管路内周面と硬化
性樹脂含浸シート30との間に地下水等の浸入或いはベ
ース20の両端部間や縁部24と管路内周面との隙間か
ら管路内の流水等がベース部23と管路内周面との間に
浸入した場合でも区画部材81によって充分な止水効果
が得られる。
しめた区画部材81を用いる補強用被覆体は、図12に
図2と対応する断面図を示し、対応する部分に同一符号
を付することで詳細な説明を省略するが、筒状に巻かれ
たベース20のベース部23の外周上に筒状で不透水性
を有する弾性変形可能なゴム或いは合成樹脂製等のスリ
ーブ85を嵌装し、そのスリーブ85の外周上中央領域
に硬化性樹脂含浸シート30をその両端部が重なるよう
積層巻回し、その硬化性樹脂含浸シート30を隔てて挾
持するようにスリーブ85の両端外周上に帯状の区画部
材81を環状に巻回することにより構成することも可能
である。
縁とが硬化した区画部材81によって水密的に接着結合
され、管路に発生したクラック等から管路内周面と硬化
性樹脂含浸シート30との間に浸入した地下水等はスリ
ーブ85の端部と管路内周面とを接着結合する区画部材
81によって止水される。
ス繊維、ポリエステル繊維、炭素繊維等の補強繊維から
なる基材に未硬化状態の常温硬化型熱硬化性樹脂を含浸
せしめることにより形成したが、発泡スチロール、発泡
ウレタンマット、発泡ゴム等のスポンジ材を基材とし、
この基材に常温硬化型熱硬化性樹脂を含浸して硬化性樹
脂含浸シートを形成することも可能であり、スポンジ材
を基材とすることにより、施工における管路内周面と硬
化性樹脂含浸シートとの接合性を良好にできる。
常温硬化型熱硬化性樹脂を含浸させて硬化性樹脂含浸シ
ートを形成したが、常温硬化型熱硬化性樹脂に代えて中
・高温型熱硬化性樹脂或いは熱可塑性樹脂等他の樹脂を
用いることも可能であり、中・高温型熱硬化性樹脂或い
は熱可塑性樹脂を用いる場合には、補修用被覆体を管路
内に設置した後、加熱装置によって加熱する必要があ
る。
被覆体によると、拡開可能な筒状に巻かれ、拡開保持手
段によって拡開状態に保持されるシート状のベース外周
上を硬化性樹脂含浸シートで被装し、かつ硬化性樹脂含
浸シート端縁部と管路内周面との間を区画部材によって
水密的に接合することから、管路内周面が硬化性樹脂含
浸シートによって被覆補強され、かつ仮に管路に発生し
たクラック等から管路と硬化性樹脂含浸シートとの間に
地下水等が浸入した場合でも管路内に連通する浸水経路
が区画部材によって遮断され充分な止水効果が確保で
き、長期間に亙る管路補修効果の安定化が得られる。
す斜視図である。
の展開斜視図である。
る。
示す断面図である。
態を示す断面図である。
態を示す斜視図である。
態に用いられる区画部材を説明する斜視図である。
斜視図である。
形態を示す断面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 管路内周面に硬化性樹脂含浸シートを圧
接して硬化せしめ、管路内周面を硬化性樹脂含浸シート
で被装する補修用被覆体において、拡開可能な筒状に巻
かれたシート状のベースと、基材に未硬化状態の硬化性
樹脂を含浸せしめ、かつ前記ベース外周上を被装する硬
化性樹脂含浸シートと、硬化性樹脂含浸シート端縁部と
管路内周面との間を水密的に接合する環状の区画部材
と、ベースを拡開状態に保持する拡開保持手段とを有す
ることを特徴とする管路の補修用被覆体。 - 【請求項2】 管路内周面に硬化性樹脂含浸シートを圧
接して硬化せしめ、管路内周面を硬化性樹脂含浸シート
で被装する補修用被覆体において、拡開可能な筒状に巻
かれたシート状のベースと、筒状に巻かれたベース外周
上を被装する筒状の基部及び基部両端縁部外周上に各々
周方向に沿って突出形成されて頂部が管路内周面に水密
的に接合する環状の突条部を具備する区画部材と、区画
部材の基部外周中央領域の突条部間で基部外周上を被装
する基材に未硬化状態の硬化性樹脂を含浸せしめた硬化
性樹脂含浸シートと、ベースを拡開状態に保持する拡開
保持手段とを有することを特徴とする管路の補修用被覆
体。 - 【請求項3】 管路内周面に硬化性樹脂含浸シートを圧
接して硬化せしめ、管路内周面を硬化性樹脂含浸シート
で被装する補修用被覆体において、拡開可能な筒状に巻
かれたシート状のベースと、筒状に巻かれたベース外周
上を被装するスリーブと、スリーブ両端縁部外周上に各
々周方向に沿って設けられスリーブ端縁外周部と管路内
周面とを水密的に接合する環状の区画部材と、両区画部
材の間においてスリーブ外周上を被装する基材に未硬化
状態の硬化性樹脂を含浸せしめた硬化性樹脂含浸シート
と、ベースを拡開状態に保持する拡開保持手段とを有す
ることを特徴とする管路の補修用被覆体。 - 【請求項4】 区画部材が芯材に未硬化状態の液状の水
膨潤ゴムを含浸せしめ、ベース外周上を被装する硬化性
樹脂含浸シートの端縁部外周上に周方向に沿って巻回し
て設けられる環状である請求項1〜3のいずれか1つに
記載の管路の補修用被覆体。 - 【請求項5】 ベース外周上を被装する硬化性樹脂シー
トの基材は、周方向に対して傾斜して配列する複数の繊
維束が互に交差して編まれる網状である請求項1〜4の
いずれか1つに記載の管路の補修用被覆体。 - 【請求項6】 硬化性樹脂含浸シートの基材がスポンジ
材である請求項1〜5のいずれか1つに記載の管路の補
修用被覆体。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28410095A JP3691880B2 (ja) | 1995-10-31 | 1995-10-31 | 管路の補修用被覆体 |
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JP28410095A JP3691880B2 (ja) | 1995-10-31 | 1995-10-31 | 管路の補修用被覆体 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09123277A true JPH09123277A (ja) | 1997-05-13 |
JP3691880B2 JP3691880B2 (ja) | 2005-09-07 |
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ID=17674208
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3691880B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003130282A (ja) * | 2001-08-13 | 2003-05-08 | Toa Grout Kogyo Co Ltd | 既設管路の補修用被覆体 |
JP2011236925A (ja) * | 2010-05-06 | 2011-11-24 | Toa Grout Kogyo Co Ltd | 補修用被覆体及びこれを用いた既設管の補修方法 |
KR20160024692A (ko) * | 2014-08-26 | 2016-03-07 | 주식회사 로벤텍 | 밀봉력이 향상된 비굴착 관로 보수부재 |
JP2017020542A (ja) * | 2015-07-08 | 2017-01-26 | アロン化成株式会社 | 配管の補修方法 |
JP2017170770A (ja) * | 2016-03-24 | 2017-09-28 | 吉佳エンジニアリング株式会社 | 管路補修構造及び管路補修方法 |
-
1995
- 1995-10-31 JP JP28410095A patent/JP3691880B2/ja not_active Expired - Fee Related
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