JPH06320401A - ドリル刃先研削機 - Google Patents

ドリル刃先研削機

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JPH06320401A
JPH06320401A JP25275192A JP25275192A JPH06320401A JP H06320401 A JPH06320401 A JP H06320401A JP 25275192 A JP25275192 A JP 25275192A JP 25275192 A JP25275192 A JP 25275192A JP H06320401 A JPH06320401 A JP H06320401A
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drill
cutting edge
grinder
grinding
holder device
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Hiroyasu Akimoto
秋元博安
Koichi Akimoto
秋元浩市
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TSUJI GIKEN KK
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TSUJI GIKEN KK
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドリル刃先を研削する場合に、経験や熟練を
要することなく、容易に研削できるようにしたドリル刃
先研削機を提供することを目的とする。 【構成】基台に取付けられたモーターにより駆動される
回転研削機(グラインダー)と;ドリル刃先把持用のチ
ャックでドリル刃先を前記グラインダー面に所定の角度
で当るように、把持するドリルホルダー装置と;該ドリ
ルホルダー装置を揺動自在に支持する揺動機構とを有
し;該ドリルホルダー装置は、ドリル刃先支持部分をド
リル刃先の回転方向で回転自在に支持し、ドリル刃先中
心軸が該揺動機構の中心より所定距離ずれるように、ド
リル刃先を支持してい;前記ドリル刃先支持部分が前記
ドリルホルダー装置の揺動運動につれ回転する摺動回転
機構を有し;前記の揺動回転機構により、前記ドリルホ
ルダー装置をそのグラインダーと逆側を下げると、前記
ドリル刃先が回転することを特徴とするドリル刃先研削
機である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ドリル刃先を研削する
ときに、ドリル刃先を保持し、研削に従って、運動する
ことができるドリル刃先研削機に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、ドリル刃先を研削するために、グ
ラインダーに的確に当り研削されているように、保持す
ることは、多大な熟練技術を必要としている。また、従
来、ドリル刃先研削法として、正円錐研削、二段平面研
削、スパイラルポイント研削、スリーレーキ研削等の方
法があったが、これらの方法はいずれも研削盤のドリル
の動きが複雑で、カム及び他の三次元摺動機構を備えな
ければならなかった。そのため、取り扱いが煩雑で、多
大の熟練を要した。
【0003】ドリル刃先の研削、特に、摩耗したドリル
刃先の再研削を必要とする場合、その多くは未経験者、
未熟練者の手による研ぎ直し作業によることが多いが、
これでは、複雑な形状にドリル刃先をし、正確な面研削
が得られることが困難である。従って、機械加工の相当
の比率を持つ孔加工において不正確な工具で加工を行な
っているのが現状で、孔精度、加工能率、工具寿命の面
で非常に改善すべき余地がある。以上の点から近年、改
良されたドリル刃先研削機が種々提案され、また、複雑
な運動を必要とするために、自動化されたものの提案さ
れている。
【0004】然し乍ら、これらの提案されたドリル刃先
研削機も、最初の機械設定に熟練者の経験に基づく試行
錯誤的な作業を必要とするものである。これでは熟練を
要するものとなり、また、ドリル刃先、特に、逃げ面を
適切に研削することはほとんど困難であり、特に、円錐
逃げ面をうまく研削することは困難である。このような
点から、複雑な機構と運動制御を行なうドリル刃先研削
機が、特開昭61ー95863号に提案されているが、
非常に高いコストの装置となる。
【0005】例えば、従来、ドリル刃先が[らせん]で
あるので、たがねの縁部が直線ではなく、ほぼS字状に
近い曲線となるので円錐状の切刃を有するドリルと異な
り、ドリル刃先が中心からずれることがない。従って、
[らせん]状のドリル刃先が正確に孔を研削すると、ド
リル刃先が均等に摩耗し、ドリル刃先の寿命も延びる。
然し乍ら、[らせん]状のドリル刃先が、ドリルのシャ
ンク部の縁部が鋭角をなしているので孔の縁部にバリが
生じ易く、ドリル刃先に逃げ角が不均一であると更にド
リル刃先に破損が生じ、開けた孔の面に不均一が生じ
る。
【0006】また、従来のドリル刃先研削機では、説明
したように、刃先のすくい面及び逃げ面を適切に研削す
るドリル刃先研削機が、例えば、特開昭57ー2114
61号に提案されている。即ち、未熟練者でも容易に且
つ連続的に効率良く正確に研削できるようにし、逃げ面
も容易に研削できるようにしたものである。然し乍ら、
非常に複雑なカム機構と複雑な摺動運動を必要とするも
ので、高い経費を必要とするために、当然に通常のドリ
ル刃先研削作業者に利用できないものである。
【0007】また、ドリル刃先研削法を工夫し、ドリル
刃先の運動を制御する方法、例えば特開昭63ー232
924号に提案されている。また、研削のための補助装
置で、ドリル刃先の運動を制御する方法、例えば、特開
昭60ー64261号があり、また、複雑な装置でドリ
ル刃先を運動させる装置、例えば、特開昭57ー614
50号、特開昭57ー41153号、特開昭57ー13
8564号、特開昭61ー265253号があるが、コ
ストの点で、実用化が困難なものである。また、簡単な
構造でドリル刃先を把持して研削するドリル刃先研削機
としては、特開昭57ー41152号、実開昭57ー1
18144号、実開昭62ー15449号、実開平3ー
44546号が提案されているが、これでは、非常な熟
練を必要とするものであり、実用にはならなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点を解決するためになされたもので、ドリル刃先を研削
する場合に、経験や熟練を要することなく、容易に研削
できるようにしたドリル刃先研削機を提供することを目
的とする。また、本発明は、逃げ角面を有するドリル刃
先を研削する場合に、経験や熟練を要することなく、容
易に研削できるようにしたドリル刃先研削機を提供する
ことを目的とする。更に、本発明は、大げさな機械、機
構を要することなく、複雑な研削を行なえるドリル刃先
研削機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の技術的
な課題の解決のためになされたもので、基台に取付けら
れたモーターにより駆動される回転研削機(グラインダ
ー)と;ドリル刃先把持用のチャックでドリル刃先を前
記グラインダー面に所定の角度で当るように、把持する
ドリルホルダー装置と;該ドリルホルダー装置を揺動自
在に支持する揺動機構とを有し;該ドリルホルダー装置
は、ドリル刃先をドリル刃先の回転方向で回転自在に支
持し、ドリル刃先長さ方向中心軸が該揺動機構の中心よ
り所定距離ズレるように、ドリル刃先を支持してい;前
記ドリル刃先を、前記ドリルホルダー装置の揺動運動に
伴い回転せしめる摺動回転機構を有し;前記の揺動回転
機構により、前記ドリルホルダー装置を、グラインダー
研削面に当てるように、揺動運動せしめると、その揺動
運動に連動して、前記ドリル刃先が回転することを特徴
とするドリル刃先研削機を提供する。そして、前記の揺
動回転機構は、前記ドリルホルダー支持部分の周囲に歯
車を設け、その歯車に嵌合する直線歯車を上下摺動可能
なスライダー溝手段に摺動可能に設け、該スライダー溝
手段は支点を有する連結棒に回転自在に結合され、その
連結棒の該スライダー溝手段と結合している点と逆側に
水平支持棒が回転自在に結合してい、該水平支持棒は、
固定点に回転自在に支持されて支持棒と回転自在に結合
している機構が好適である。また、前記回転研削機の研
削面に対してドリル刃先が所定角度で対向するように該
ドリルホルダーの角度及び位置を規制する研削開始位置
規制手段を具備しているものが好適である。そして、前
記の連結棒と前記水平支持棒とを結合する点位置を変え
ることにより、前記ドリル刃先の回転開始角度及び回転
角度を変えることができるものが好適である。
【0010】
【機能】本発明のドリル刃先研削機は次のような見地か
ら成されたものである。即ち、基台に取付けられたモー
ターにより駆動される回転研削機(グラインダー)の回
転平面にドリル刃先を所定の角度で当てて、研削すると
きに、ドリル刃先は斜めに当てられ、刃先が削られる
が、ドリル刃先形状を単に円錐面に削ればいいものでな
く、ドリル刃先の使用目的に沿って、刃先形状を立体的
に即ち、曲面を変えて、適切な逃げ角面に形成されるよ
うに研削しなければならない。そのために、ドリル刃先
研削には経験と熟練を必要とする。それに対して、ドリ
ル刃先をチャックで固定したドリルホルダー装置を用い
て、揺動自在にされ、その揺動運動で刃先がグラインダ
ー面に当て始められ、同時に、揺動運動とともに、ドリ
ル刃先に回転運動が適切な開始時期で加えられ、その揺
動運動の回転とともに、研削深さが適切に深くなってい
くように、ドリル刃先を運動せしめる機構を有するもの
である。
【0011】即ち、本発明によるドリルホルダー装置
は、ドリル刃先支持部分をドリル刃先の回転方向で回転
できるようにし、ドリル刃先中心軸がこの揺動機構の中
心軸より所定距離ズレるように、即ち、中心軸から下へ
dだけ下げて、ドリル刃先を固定できるようにしてい
る。このdのズレが、ドリル刃先の揺動運動と回転運動
と共合して、研削深さが変化していくようになる。即
ち、中心軸がズレた揺動運動となり、言わば、ブランコ
運動の軌跡の半分を利用するようなもので、且つ、それ
に伴って、ドリル刃先が回転していき、研削が進行して
いくものである。
【0012】また、ドリル刃先支持部分が、ドリルホル
ダー装置の揺動回転につれ回転する摺動回転機構を有
し、そのドリル刃先支持部分即ち、ドリルホルダー装置
をそのグラインダーと逆側が下がるように、揺動する
と、ドリル刃先がグラインダー研削面に当て始められ、
且つ回転が始まるものである。その揺動回転機構は、ド
リルホルダー支持部分の周囲に歯車を設け、その歯車に
嵌合する直線歯車を上下摺動可能なスライダー溝手段に
摺動可能に設け、スライダー溝手段は支点を有する連結
棒に回転自在に結合され、その連結棒のスライダー溝手
段と結合している点と逆側に水平支持棒が回転自在に結
合してい、水平支持棒は、固定点に回転自在に支持され
て支持棒と回転自在に結合している機構である。即ち、
ドリルホルダー装置をそのグラインダーと逆側が下がる
ように揺動すると、その先端にあるドリル刃先は、下か
らグラインダー研削面に当てられ始め、同時に、ドリル
ホルダー装置に摺動自在にある水平棒は、固定点で回転
する支持棒でグラインダーと反対側に押され、連結棒の
下端が押され、連結棒は回転中心で回転し、連結棒の上
端はグラインダー側に押され、それに回転自在に固定し
ているスライダー溝手段はグラインダー側に向かって回
転し始めて、同時にスライダー溝手段は上へあがるが、
それに付いている直線歯車が上昇し、それに伴い、ドリ
ル刃先支持部分が時計回りに回転し始める。
【0013】本発明のドリル刃先研削機においては、更
に、グラインダー研削面に対してドリル刃先が所定角度
で対向するようにドリルホルダー装置の角度及び位置を
規制する研削開始位置規制手段を具備することができ
る。特定のドリル刃先に対して、ドリルホルダー装置の
角度及び位置が決定されている。そして、連結棒と水平
支持棒とを結合する点位置を変えることにより、ドリル
刃先の回転開始角度及び回転角度を変えることができ
る。即ち、連結棒を押すことを開始する時期は、連結棒
と水平支持棒の結合点を変えることにより制御すること
ができる。
【0014】次に、本発明のドリル刃先研削機を具体的
に実施例により説明するが、本発明はそれらによって限
定されるものではない。
【0015】
【実施例】図1は、本発明のドリル刃先研削機の全体を
示す斜視図である。1はモーター、2はグラインダー、
3は支持台、4は揺動機構台3に回動自在に固定された
支持棒、5は、支持棒4に結合した水平にある水平支持
棒、6は、水平支持棒5に結合してa点でスライダー棒
9と結合している連結棒である。7はドリル刃先12の
固定のためのドリルホルダー装置基台であり、8はドリ
ルホルダー装置基台7を移動運動させ、ドリル刃先12
をグラインダー2の平面21に手動で押し付けるための
握り(ハンドル)であり、9はスライダー溝手段であ
る。そのスライダー溝22に嵌合して摺動するスライド
ベアリング支持体11と直線歯車15、歯車14(図2
参照)を介して、ドリル刃先12を固定したソケット
(ドリル刃先支持部分)10に連結している(図2参
照)。そして、12はドリル刃先又はドリル刃先器具で
ある。ドリルホルダー装置基台7は、揺動機構台3によ
り、図示していないシャフトとローラーベアリングで揺
動自在に支持されている。
【0016】図2は、図1の反対側から見た斜視図であ
る(但し、モーターとグラインダーは省略してある)。
ドリル刃先12は、図1に示されるように、モーター1
で駆動されるグラインダー2の平面21に当てられて研
削されるが、その前処理として、ドリル刃先器具12
は、ドリル刃先ホルダー16にセンターリングを合わせ
て、セットされる。そのセンターリングでドリル刃先1
2を把持したドリル刃先ホルダー16を、図2に示され
るようにソケット10に差し込み固定する。ドリル刃先
12は、グラインダー2の平面21と所定の角度を保持
して研削される。この研削保持角度は、ドリル刃先の円
錐の角度で決まる。
【0017】スライダー溝手段9の裏側に図2に示され
るように固定された位置決め装置13(図2参照)によ
り、ドリルホルダー16の位置を決定する。位置決め装
置13は、ドリル刃先12のドリルホルダー16を研削
する位置に合わせた後に、マグネットを働かせて、ソケ
ット10中に固定するものである。握り部材8を手動で
下で押すと、ドリルホルダー装置基台7の後端が下が
り、それと共に、先端に付けられたドリル刃先12は上
がり、グラインダー研削面21に下から当てられる。
【0018】すると、同時に、図1に示されるように、
支持棒4は、その片側だけが支持台3に固定されている
ために、グラインダー方向(図示でAの方向)とは逆の
方向に、即ち、B方向に押し、ドリルホルダー装置の面
の溝内に摺動自在に嵌合されている水平支持棒5にその
動きを伝達し、水平支持棒5もB方向へ押される。それ
により押された連結棒6の下部もB方向に押される。連
結棒6は、a点(23)を支持点としているために、連
結棒6の上部は図示のようにA方向に、即ち、グライン
ダー方向に押される。すると、スライダー溝手段9を上
に持ち上げる。そのために、スライダー棒9に摺動自在
の固定されたスライドベアリング支持体11と一体とな
っているラックベアリング15(図2参照)を上方に持
ち揚げ摺動する。その上昇運動により、図2の矢印で示
されるように、回転歯車14が時計方向に回転し、ソケ
ット10、ドリル刃先ホルダー16に固定されたドリル
刃先12を時計方向に回転させる。グラインダー2に接
触研削する上記の動きと同時並行的にハンドル8を下げ
ることにより、ドリル刃先12のグラインダー2の研削
面への当り面が回転し、少しずつずらし、研削深さを深
める動きをすることができる。
【0019】即ち、ドリル刃先12を固定したドリルホ
ルダー装置基台7の後端を下げるとき、その移動によ
り、スライダー棒9のスライダー溝22に嵌合されたス
ライドベアリング支持体11を介して、それに連結して
いるラックギア15と回転歯車14に図示の方向即ち時
計方向に回転する。即ち、ドリル刃先12が同時に回転
する機構を説明した。水平支持棒5は、ドリルホルダー
装置基台7の溝の中に嵌合しているもので、水平に摺動
するようになっている。更に、水平支持棒5には、突起
棒26が設けられ、連結棒6を押していくが、この突起
棒26を設ける孔が数箇所が作られ、連結棒26を入れ
る位置を変えることにより、ドリル刃先12の回転開始
角度及び回転角度を調整、制御し、逃げ角面の研削を調
整することができる。即ち、突起棒26の位置で、スラ
イダー棒9が移動する量が決められ、それにより、ドリ
ルホルダー10が回転を開始する角度及びその回転する
量が決まるためである。更に、連結棒6の下端部には、
バネ25が設けられ、常に、連結棒6の下端をA方向に
引っ張っている。ドリル刃先ホルダー16を固定してあ
るソケット10は、基台7にスライダー溝22に嵌合し
ている摺動自在のボルト27と摺動自在であるが固定で
きるボルト28により、支持されている。このボルト2
8の位置を調整して、ドリル刃先12とグラインダー2
との調整距離を制御することができる。
【0020】図3は、本発明のドリル刃先研削機により
研削されるドリル刃先の形状と研削当て面の角度、位置
関係を示し、本発明のドリル刃先研削機の原理を説明す
る説明図である。その(a)は、螺旋状の鋼鉄棒50の刃
先に付けられた2つの刃51と、刃面52と逃げ角面5
3からなるドリル刃先の平面図である。ドリル刃先の面
は、螺旋状の凹部54を両側から入り込み、鋼鉄部に刃
先を作成するものである。2つの刃51は、図示のよう
に原則として平行にある(即ち、螺旋状面は各々平行に
作成されているため)。
【0021】ドリル刃先を研削するために、先ずドリル
刃先12をセンターリングを合わせて把持しなければな
らない。そして、図3(b)に示されるように、ドリル刃
先12の刃51をグラインダーの平面21にあてて、研
削するものである。即ち、本発明のドリル刃先研削機で
は、ドリルホルダー装置7の後部のハンドル8を降ろし
ていき、ドリル刃先51を下からグラインダー面21に
当てていく。そして、グラインダー2を回転していく、
刃面51を研削するが、ドリルホルダー装置7を揺動中
心29を中心としてハンドル8を下げていくと、ドリル
刃先支持部分10、16が歯車14と直線歯15によ
り、回転して、ドリル刃先が回転して、刃面51、52
を研削していくが、通常に、ドリル刃先12は、刃先5
1より徐々に刃面は低くなっていき、逃げ角面53を取
っているので、図3(c)、(d)により詳細に説明される
ように、ドリル刃先12を回転につれて、より深く研削
するようにできるものである。
【0022】本発明のドリル刃先研削機では、図3(c)
に示されるように、グラインダー面21から距離lだけ
離した揺動機構を設けて、その揺動中心29よりdだけ
ずらして、即ち、下げて、直径rのドリル刃先12の中
心軸をドリルホルダー装置7に固定してあるために、ド
リル刃先12は、図3(c)cから見て、揺動中心29か
ら半径lで描かれる線に従って研削され、即ち、図3
(d)に示すように、ドリル刃先の面は、片側に流れるよ
うに研削される。但し、これは、ドリル刃先12は、回
転しながら研削されるために、このような断面にはなら
ず、刃先面の研削されていく側面がこのように変化して
いくことである。従って、本発明のドリル刃先研削機に
よると、何ら熟練を要せずに、逃げ角面を有する刃先を
研削することができる。即ち、揺動中心とグラインダー
面の距離lとドリル刃先の径rとずれdとの関係を適当
に設定すると自動的に適する形状のドリル刃先が得られ
る。通常、45mmの径のドリル刃先では、lは約50
mm、dは約10mmにすると、適する刃先、即ち、刃
こぼれが少なく、切削くずもスムーズに移動していくド
リル刃先が得られる。
【0023】本発明のドリル刃先研削機では、研削すべ
きドリル刃先は、容易にセンターリング合わせされて容
易にドリルホルダー装置に固定され、研削機に当てら
れ、予め、ドリル刃先の直径、用途、目的に従って、決
められたズレd、隔離距離lをセットをすることによ
り、比較的に容易な作業で、熟練を必要とするドリル刃
先研削を行なえるものである。
【0024】
【発明の効果】本発明のドリル刃先研削機は、図示のよ
うな構成により、次のごとき技術的効果があった。即
ち、第1に、逃げ角面を有するドリル刃先を研削する場
合に、経験や熟練を要することなく、容易に研削できる
ようにしたドリル刃先研削機を提供する。第2に、大げ
さな機械、機構を要することなく、複雑な研削を行なえ
るドリル刃先研削機を提供する。第3に、研削すべきド
リル刃先は、容易にセンターリング合わせされて容易に
ドリルホルダー装置に固定され、研削機に固定され、比
較的に容易な作業で、熟練を必要とするドリル刃先研削
を行なえるドリル刃先研削機を提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のドリル刃先研削機の1例の構成を説明
するための斜視図である。
【図2】図1のドリル刃先研削機を反対側から見た斜視
図である。
【図3】本発明のドリル刃先研削機で研削するドリル刃
先の構成と研削原理を説明する説明図である。
【符号の説明】
1 グラインダー駆動モータ
ー 2 砥石(グラインダー) 4 支持棒 5、6 連結棒 7 支持台(ドリルホルダー
装置) 8 ハンドル 9 スライダー 10 ソケット 11 スライドベアリング支持
体 12 ドリル刃先 13 位置決め装置 14 回転歯車 15 ラックギア 16 ドリルホルダー
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年3月22日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】すると、同時に、図1に示されるように、
支持棒4は、その片側だけが支持台3に固定されている
ために、グラインダー方向(図示で左の方向)とは逆の
方向に、即ち、右方向に押し、ドリルホルダー装置の面
の溝内に摺動自在に嵌合されている水平支持棒5にその
動きを伝達し、水平支持棒5も右方向へ押される。それ
により押された連結棒6の下部も右方向に押される。連
結棒6は、a点(23)を支持点としているために、連
結棒6の上部は図示のように左方向に、即ち、グライン
ダー方向に押される。すると、スライダー溝手段9を上
に持ち上げる。そのために、スライダー棒9に摺動自在
の固定されたスライドベアリング支持体11と一体とな
っているラックベアリング15(図2参照)を上方に持
ち揚げ摺動する。その上昇運動により、図2の矢印で示
されるように、回転歯車14が時計方向に回転し、ソケ
ット10、ドリル刃先ホルダー16に固定されたドリル
刃先12を時計方向に回転させる。グラインダー2に接
触研削する上記の動きと同時並行的にハンドル8を下げ
ることにより、ドリル刃先12のグラインダー2の研削
面への当り面が回転し、少しずつずらし、研削深さを深
める動きをすることができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】即ち、ドリル刃先12を固定したドリルホ
ルダー装置基台7の後端を下げるとき、その移動によ
り、スライダー棒9のスライダー溝22に嵌合されたス
ライドベアリング支持体11を介して、それに連結して
いるラックギア15と回転歯車14に図示の方向即ち時
計方向に回転する。即ち、ドリル刃先12が同時に回転
する機構を説明した。水平支持棒5は、ドリルホルダー
装置基台7の溝の中に嵌合しているもので、水平に摺動
するようになっている。更に、水平支持棒5には、突起
棒26が設けられ、連結棒6を押していくが、この突起
棒26を設ける孔が数箇所が作られ、連結棒26を入れ
る位置を変えることにより、ドリル刃先12の回転開始
角度及び回転角度を調整、制御し、逃げ角面の研削を調
整することができる。即ち、突起棒26の位置で、スラ
イダー棒9が移動する量が決められ、それにより、ドリ
ルホルダー10が回転を開始する角度及びその回転する
量が決まるためである。更に、連結棒6の下端部には、
バネ25が設けられ、常に、連結棒6の下端を左方向に
引っ張っている。ドリル刃先ホルダー16を固定してあ
るソケット10は、基台7にスライダー溝22に嵌合し
ている摺動自在のボルト27と摺動自在であるが固定で
きるボルト28により、支持されている。このボルト2
8の位置を調整して、ドリル刃先12とグラインダー2
との調整距離を制御することができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】図3及び図4は、本発明のドリル刃先研削
機により研削されるドリル刃先の形状と研削当て面の角
度、位置関係を示し、本発明のドリル刃先研削機の原理
を説明する説明図である。図3(a)は、螺旋状の鋼鉄棒
50の刃先に付けられた2つの刃51と、刃面52と逃
げ角面53からなるドリル刃先の平面図である。ドリル
刃先の面は、螺旋状の凹部54を両側から入り込み、鋼
鉄部に刃先を作成するものである。2つの刃51は、図
示のように原則として平行にある(即ち、螺旋状面は各
々平行に作成されているため)。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】ドリル刃先を研削するために、先ずドリル
刃先12をセンターリングを合わせて把持しなければな
らない。そして、図3(b)に示されるように、ドリル刃
先12の刃51をグラインダーの平面21にあてて、研
削するものである。即ち、本発明のドリル刃先研削機で
は、ドリルホルダー装置7の後部のハンドル8を降ろし
ていき、ドリル刃先51を下からグラインダー面21に
当てていく。そして、グラインダー2を回転していく、
刃面51を研削するが、ドリルホルダー装置7を揺動中
心29を中心としてハンドル8を下げていくと、ドリル
刃先支持部分10、16が歯車14と直線歯15によ
り、回転して、ドリル刃先が回転して、刃面51、52
を研削していくが、通常に、ドリル刃先12は、刃先5
1より徐々に刃面は低くなっていき、逃げ角面53を取
っているので、図4(a)、(b)により詳細に説明される
ように、ドリル刃先12を回転につれて、より深く研削
するようにできるものである。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】本発明のドリル刃先研削機では、図4(a)
に示されるように、グラインダー面21から距離lだけ
離した揺動機構を設けて、その揺動中心29よりdだけ
ずらして、即ち、下げて、直径rのドリル刃先12の中
心軸をドリルホルダー装置7に固定してあるために、ド
リル刃先12は、図4(a)の右側から見て、揺動中心2
9から半径lで描かれる線に従って研削され、即ち、図
4(b)に示すように、ドリル刃先の面は、片側に流れる
ように研削される。但し、これは、ドリル刃先12は、
回転しながら研削されるために(図4(c)参照)、この
ような断面にはならず、刃先面の研削されていく側面が
このように変化していくことである。従って、本発明の
ドリル刃先研削機によると、何ら熟練を要せずに、逃げ
角面を有する刃先を研削することができる。即ち、揺動
中心とグラインダー面の距離lとドリル刃先の径rとず
れdとの関係を適当に設定すると自動的に適する形状の
ドリル刃先が得られる。通常、45mmの径のドリル刃
先では、lは約50mm、dは約10mmにすると、適
する刃先、即ち、刃こぼれが少なく、切削くずもスムー
ズに移動していくドリル刃先が得られる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】追加
【補正内容】
【図4】
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】追加
【補正内容】
【図4】本発明のドリル刃先研削機で研削するドリル刃
先の構成と研削原理を説明する説明図である。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】即ち、ドリル刃先12を固定したドリルホ
ルダー装置基台7の後端を下げるとき、その移動によ
り、スライダー棒9のスライダー溝22に嵌合されたス
ライドベアリング支持体11を介して、それに連結して
いるラックギア15と回転歯車14により図示の方向即
ち時計方向に回転する。即ち、ドリル刃先12が同時に
回転する機構を説明した。水平支持棒5は、ドリルホル
ダー装置基台7の溝の中に嵌合しているもので、水平に
摺動するようになっている。更に、水平支持棒5には、
突起棒26が設けられ、連結棒6を押していくが、この
突起棒26を設ける孔が数箇所が作られ、突起棒26を
入れる位置を変えることにより、ドリル刃先12の回転
開始角度及び回転角度を調整、制御し、逃げ角面の研削
を調整することができる。即ち、突起棒26の位置で、
スライダー棒9が移動する量が決められ、それにより、
ソケット10が回転を開始する角度及びその回転する量
が決まるためである。更に、連結棒6の下端部には、バ
ネ25が設けられ、常に、連結棒6の下端を左方向に引
っ張っている。ドリル刃先ホルダー16を固定してある
ソケット10は、基台7にスライダー溝22に嵌合して
いる摺動自在のボルト27と摺動自在であるが固定でき
るボルト28により、支持されている。このボルト28
の位置を調整して、ドリル刃先12とグラインダー2と
の調整距離を制御することができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台に取付けられたモーターにより駆動
    される回転研削機(グラインダー)と、 ドリル刃先把持用のチャックでドリル刃先を前記グライ
    ンダー面に所定の角度で当るように、把持するドリルホ
    ルダー装置と、 該ドリルホルダー装置を揺動自在に支持する揺動機構と
    を有し、 該ドリルホルダー装置は、ドリル刃先をドリル刃先の回
    転方向で回転自在に支持し、ドリル刃先長さ方向中心軸
    が該揺動機構の中心より所定距離ズレるように、ドリル
    刃先を支持してい、 前記ドリル刃先を、前記ドリルホルダー装置の揺動運動
    に伴い回転せしめる摺動回転機構を有し、 前記の揺動回転機構により、前記ドリルホルダー装置
    を、グラインダー研削面に当てるように、揺動運動せし
    めると、その揺動運動に連動して、前記ドリル刃先が回
    転することを特徴とするドリル刃先研削機。
  2. 【請求項2】前記の揺動回転機構は、前記ドリルホルダ
    ー支持部分の周囲に歯車を設け、その歯車に嵌合する直
    線歯車を上下摺動可能なスライダー溝手段に摺動可能に
    設け、該スライダー溝手段は支点を有する連結棒に回転
    自在に結合され、その連結棒の該スライダー溝手段と結
    合している点と逆側に水平支持棒が回転自在に結合して
    い、該水平支持棒は、固定点に回転自在に支持されて支
    持棒と回転自在に結合している機構であることを特徴と
    する請求項1に記載のドリル刃先研削機。
  3. 【請求項3】前記グラインダーの研削面に対してドリル
    刃先が所定角度で対向するように該ドリルホルダー装置
    の設置角度及びグラインダーからの距離、位置を規制す
    る研削開始位置規制手段を具備していることを特徴とす
    る請求項1に記載のドリル刃先研削機。
  4. 【請求項4】前記の連結棒と前記水平支持棒とを結合す
    る点位置を変えることにより、前記ドリル刃先支持部分
    の回転開始角度及び回転角度を変えることができること
    を特徴とする請求項2に記載のドリル刃先研削機。
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