JP2011131324A - 切削装置およびその切削方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ワークの被加工部位を連続して切削加工ができて、ワークの被加工部位を均一な仕上げ面にできるようにする。
【解決手段】フライス26,33を旋回自在に支持されるアーム15に取り付けるとともに、アーム15の旋回軌跡上の任意の位置に、ワークWの回転機構部を設け、アーム15がスタンバイ位置SからワークWへ旋回する角度を検出する角度センサ18を、アーム15の旋回支点に取り付け、ワークWの被加工部位にフライス26,33の切削刃26a,33aが当接した状態において、前記角度θ1が小さい場合は、ワークWの回転速度を遅くし、前記角度θ1が大きい場合は、ワークWの回転速度を速くする制御手段を備える。
【選択図】図7
【解決手段】フライス26,33を旋回自在に支持されるアーム15に取り付けるとともに、アーム15の旋回軌跡上の任意の位置に、ワークWの回転機構部を設け、アーム15がスタンバイ位置SからワークWへ旋回する角度を検出する角度センサ18を、アーム15の旋回支点に取り付け、ワークWの被加工部位にフライス26,33の切削刃26a,33aが当接した状態において、前記角度θ1が小さい場合は、ワークWの回転速度を遅くし、前記角度θ1が大きい場合は、ワークWの回転速度を速くする制御手段を備える。
【選択図】図7
Description
本発明は、平面視円形及び非円形のワークの端縁部の面取りを行う切削装置およびその切削方法に関する。
従来のこの種の切削装置としては、並列された複数の送りローラによってワークを搬送するコンベアと、該コンベアに搬送されてきたワークの上面にピンチローラを押圧して、ワークの位置決めを行う昇降用シリンダと、ピンチローラによって固定されたワークの側方に、直交方向に交差して配置された一対の研削ベルトと、該研削ベルトの研削面を、ワークの上側及び下側の角部に対して45度で圧接・離間させる一対の圧接用シリンダとを備えているものが公知になっている(例えば、特許文献1)。
そして、コンベアに載置されたワークが加工位置に搬送されて、コンベアの端部からワークの角部が突出した位置でコンベアが停止される。この状態で、昇降用シリンダのピンチローラが下降して、ワークの上面に圧接され、ワークが位置決めされる。この際、ワークは、ピンチローラが圧接されてはいるが、送り方向(直進)のみに自由度が与えられている。
つぎに、ワークの上側の角部に、該上側の角部に対して45度の角度で、一方の研削ベルトが圧接される。この状態で、研削ベルトが回動されるとともに、ワークが直進されて、ワークの上側の角部の面取りが行われる。その後、ワークの下側の角部も、前記と同様に、下側の角部に対して45度の角度で、他方の研削ベルトが圧接され、他方の研削ベルトが回動されて、ワークの下側の角部の面取りが行われる。
また、他の従来の切削装置として、ワークを一定速度で回転させつつ、ワークの複数の被加工部位を連続して加工するものが公知になっている(例えば特許文献2)。この装置によれば、ワークの角部を面取りする際のロボットハンドの移動軌跡を、ロボットハンドの回転中心と面取りホイールの回転中心とを結ぶ直線に沿って、ロボットハンドの回転中心が上下移動するように構成されている。
しかしながら、前記特許文献1の切削装置は、送り方向に搬送されるワークの角部を面取りすることになるが、ワークの一方向に搬送されるため、ワークの被加工部位が複数ある場合は、その都度ワークの向きを変えてセットする必要があり、その作業が煩雑である。
また、前記特許文献2の切削装置は、ワークのセット仕直し作業は不要になるものの、ワークの形状によっては、被加工部位に長短を有する場合がある。この場合、ワークを一定速度で回転させているので、ワークの回転中心と面取りホイールの回動中心とを結ぶ距離が大きい場合は、ワークの回転速度が早くなってしまい、前記距離が小さい場合は、ワークの回転速度が遅くなってしまう。つまり、ワークの被加工部位が均一に加工されないことが考えられる。
本願発明は、上記問題に鑑み、ワークの被加工部位を連続して切削加工することができて、ワークの被加工部位を均一な仕上げ面にすることができる切削装置およびその切削方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の切削装置は、テーブル3上に位置固定されたワークWを回転させる一方、回転した状態のワークWの被加工部位に、回動した状態の工具26,33を当接させて、ワークWの被加工部位を切削加工するように構成される切削装置において、ワークWの被加工部位に工具が当接した状態において、ワークWの回転中心と工具26,33の回動中心とを結ぶ距離が大きい場合は、ワークWの回転速度を遅くし、前記距離が小さい場合は、ワークWの回転速度を速くする制御手段を備えたことを特徴とする。
なお、ここでいう、ワークWの被加工部位とは、平面、曲面、および角部を含むものとする。
なお、ここでいう、ワークWの被加工部位とは、平面、曲面、および角部を含むものとする。
この場合、ワークWの回転中心とフライス26,33の回動中心とを結ぶ距離が大きい場合は、ワークWの回転速度を遅くし、前記距離が小さい場合は、ワークWの回転速度を速くするようにしたので、長短を有するワークWの被加工部位であっても、被加工部位を均一に切削加工できるようになる。
また、本発明の切削装置は、テーブル3上に位置固定されたワークWを回転させる一方、回転した状態のワークWの被加工部位に、回動した状態の工具26,33を当接させて、ワークWの被加工部位を切削加工するように構成される切削装置において、前記工具26,33を旋回自在に支持されるアーム15に取り付けるとともに、アーム15の旋回軌跡上の任意の位置に、前記ワークWの回転機構部を設け、アーム15がスタンバイ位置SからワークWへ旋回する角度θ1を検出する角度センサ18を、アーム15の旋回支点に取り付け、ワークWの被加工部位に工具26,33の切削刃26a,33aが当接した状態において、前記角度θ1が小さい場合は、ワークWの回転速度を遅くし、前記角度θ1が大きい場合は、ワークWの回転速度を速くする制御手段を備えることを特徴とする。
この場合、ワークWの回転中心に対するアーム15の旋回角度に応じて、ワークWの回転速度を制御するようにしたので、前記と同様の効果を奏する。
本発明の切削装置の切削方法は、テーブル3上に位置固定されたワークWを回転させる一方、回転した状態のワークWの被加工部位に、回動した状態の工具26,33を当接させて、ワークWの被加工部位を切削加工するようにした切削装置の切削方法において、ワークWの被加工部位に工具26,33が当接した状態において、ワークWの回転中心と工具26,33の回動中心とを結ぶ距離が大きい場合は、ワークWの回転速度を遅くし、前記距離が小さい場合は、ワークWの回転速度を速くするようにしたことを特徴とする。
本発明の切削装置の切削方法は、テーブル3上に位置固定されたワークWを回転させる一方、回転した状態のワークWの被加工部位に、回動した状態の工具26,33を当接させて、ワークWの被加工部位を切削加工するようにした切削装置の切削方法において、前記工具26,33を、旋回自在に支持されるアーム15に取り付けるとともに、アーム15の旋回軌跡上の任意の位置に、前記ワークWの回転機構部を設け、アーム15がスタンバイ位置SからワークWへ旋回する角度θ1を角度センサ18により検出し、ワークWの被加工部位に工具26,33が当接した状態において、前記角度θ1が小さい場合は、ワークWの回転速度を遅くし、前記角度θ1が大きい場合は、ワークWの回転速度を速くするようにしたことを特徴とする。
本発明によれば、工具がワークの回転中心から遠い場合は、ワークの回転速度を遅くし、近い場合は、ワークの回転速度を速くするようにしたので、ワークの被加工部位を連続して切削加工することができて、円形および非円形のワークの仕上げ精度を向上することができる。
以下、本発明の実施形態に係る切削装置について図1〜図7を参照しつつ説明する。なお、図3、図6及び図7において、下側を前側、上側を後側とする。
本実施形態に係る切削装置の全体構成は、図1〜図3及び図6に示すように、移動可能に構成される箱状の装置本体1と、該装置本体1の上面に取り付けられた作業テーブル2と、該作業テーブル2に回転自在に設けられる回転テーブル3と、装置本体1に内装され、回転テーブル3を回転させる回転機構部(図示せず)と、回転テーブル3に載置されたワークWを位置固定するためのクランプ軸7が先端部側に昇降自在に設けられるとともに、クランプ軸7を昇降させる昇降機構部Aが内装されるクランプアーム6と、クランプアーム6に対して略平行するように配置されるフライスアーム15と、装置本体1に内装され、フライスアーム15を旋回させる旋回部Dと、フライスアーム15の先端部側に回動自在に支持される上下方向のフライス回動軸21と、フライス回動軸21の上部および下部に対向配置されるとともに、フライス回動軸21に沿って接離自在に設けられた工具としての下フライス26および上フライス33と、フライス回動軸21を介して下フライス26および上フライス33を回動させる回動機構部と、ワークWの厚さに応じて、下フライス26および上フライス33の位置を調整する位置調整部22,31(図5参照)と、両フライス26,33によって、ワークWの上下の角部を面取りするように、前記各部材および各機構部を制御する制御部(図示せず)とを備えている。
そして、図3に示すように、平面視すると、装置本体1の上面の左側後部に、右下がりの状態で固定されているクランプアーム6が配置されている。また、上面の右側後部に、クランプアーム6に平行する位置から少しずれた位置で、右下がりの状態、即ちスタンバイ位置Sで停止しているフライスアーム15と、フライスアーム15の旋回部Dと、フライス15のフライス回動軸21の回動機構部とが配置されている。また、上面の前側中央部に、ワークWが載置される回転テーブル3が設けられた作業テーブル2が配置されている。装置本体1の底部に、装置本体1を移動させるための複数のキャスタ5,…が取り付けられている。
ここで、クランプアーム6、フライスアーム15、回転テーブル3の位置関係について説明すると、クランプアーム6の基端部の中心とクランプ軸7の中心を結ぶ長さと、フライスアーム15の旋回中心からフライスアーム15の先端部までの長さが略等しくなっている。換言すれば、フライスアーム15の回動軌跡上にクランプ軸7の中心が位置していることになる。そして、クランプアーム6の基端部の中心に対して、フライスアーム15の旋回中心は、やや後方に位置している。また、フライスアーム15の旋回中心を通る前後方向の中心線上に、クランプ軸7の軸心が位置している。フライスアーム15の先端部の回動軌跡はクランプ軸7の後方を通るようになる。但し、この位置関係は、図示に限定されるものではなく、適宜設計変更可能である。要は、円形、非円形のワークWの加工面を連続して加工できるように各部材が配置されてあればよい。
作業テーブル2は、平面視略扇形状を呈しており、右側後部が切除されている。そして、円弧面部2aが装置本体1の上面の右側前部に位置している。この作業テーブル2において、面取り可能なワークWの大きさとしては、辺の長さが15cm〜50cmとなっている。そして、辺の長さが50cmのワークWを回転テーブル3で回転させた場合の回動軌跡が、作業テーブル2の円弧面部2aの周縁部よりも外側に出ないようになっている。
回転テーブル3は、円板からなり、その回転機構部は、図示していないが、回転用モータの回転軸に減速機を介して回転軸が連結され、回転軸の先端部が回転テーブル3の下面の中央部に固着される。なお、回転テーブル3の上面には、ワークWを載置するための、回転テーブル3と同形状(平面視円形)または平面視矩形の治具4が設けられている。
クランプアーム6は、図4に示すように、作業テーブル2の左側後部に取り付けられる角筒状の直立筒部6aと、直立筒部6aの上端部から水平方向に延出された角筒状の水平筒部6bとを有している。そして、直立筒部6aは、クランプ軸7を昇降させるためのクランプ軸昇降用シリンダ8のロッド8aの先端部が導入されている。水平筒部6bは、内部において、上述した連結杆9の基端部がロッド8aの先端部に連結されるとともに、連結杆9の中途部が軸9aによって回動自在に支持されている。また、水平筒部6bの先端部は、クランプ軸7がガイド体10によって上下動自在に設けられて、連結杆9の先端部に連結されている。そして、ロッド8aが後退した状態では、連結杆9は先端部が上向きに移動して、クランプ軸7が上昇位置(スタンバイ位置)にあり、ロッド8aが進出した状態では、連結杆9は下向きに移動して、クランプ軸7が下降位置(ワークWの固定位置)にある。
クランプ軸7は、図4に示すように、回転テーブル3の上方に、回転テーブル3の中心を通る軸線に沿って昇降するように設けられている。また、回転するワークWを位置固定するための、クランプ軸7の外径よりも大径の押圧面を有する押圧体11が、クランプ軸7の下端部に同心状に回動自在に支持されている。
クランプ軸7の昇降機構部Aは、上述した昇降用シリンダ8と、連結杆9とを備えている。
フライスアーム15は、図5に示すように、フライスアーム15の支軸15aが直立した状態で内装された支持筒16と、支持筒16に水平に設けられた上下一対の支持フレーム17,17と、支持筒16の上端部に取り付けられた角度センサとしてのエンコーダ18と、支持フレーム17,17に固設された回動モータ19とを有している。そして、エンコーダ18は、フライスアーム15がスタンバイ位置SからワークWへ旋回する角度θ1を検出する(図7(a)、(b)参照)。
ここで、フライスアーム15について詳細に説明する。このフライスアーム15は、下フライス駆動部Bと、上フライス駆動部Cと、フライスアーム旋回部Dとを備えている。下フライス駆動部Bは、支持フレーム17,17の先端部の下側に設けられ、フライス回動軸21の下端部を回動自在に支持する下軸受け部が内装された下筒20と、下筒20の側面に配置された位置調整部としての下フライス面取り量調整ノブ22と、フライス回動軸21の下端部に一体化されるとともに、下筒20の側面に昇降自在に設けられた下フライス上限ストッパ23と、下筒20から下方(外部)に導出されたフライス回動軸21の端部と、上述した回動モータ19の駆動軸19aとに巻回されたベルト(無端帯状体)24と、ロッド25aの先端部がフライス回動軸21の端部に連結された下フライス昇降用シリンダ25と、下筒20から上方(外部)に導出されたフライス回動軸21の部位に固着された工具としての下フライス26と、下フライス26の上面に配置され、下フライス26およびフライス回動軸21に対して回転自在に設けられた環状のガイドローラ27とを備えている。なお、回動モータ19、ベルト24、フライス回動軸21とで、フライス回動機構部が構成されている。
そして、下フライス26の上周縁部に複数の切削刃26aが配置されている。また、ガイドローラ27の周面の中央部に突縁部27aが形成されている。そして、下フライス昇降用シリンダ25の作動によって、下フライス上限ストッパ23、下フライス26、ガイドローラ27が上方に進出して、ワークWの被加工部位、即ち下側の角部に対して適正な位置で下フライス26の切削刃26aが当接することになる。
上フライス駆動部Cは、フライス回動軸21の上端部を回動自在に支持する上軸受け部(図示せず)が内装された上筒30と、上筒30の側面に配置された位置調整部としての上フライス面取り量調整ノブ31と、フライス回動軸21の上部に一体化されるとともに、上筒30の側面に昇降自在に設けられた上フライス位置決めローラ32と、上筒30から下方(外部)に導出されたフライス回動軸21の部位に固着された工具としての上フライス33と、上筒30の上面に立設され、上フライス33を昇降させる上フライス昇降用シリンダ34とを備えている。
上フライス位置決めローラ32は、水平に設けられた車軸32aに、複数のローラ32bが回動支持され、車軸32aの中央部に、該車軸32aを回転自在に支持する支軸32cが設けられている。また、上フライス33は、下周縁部に複数の切削刃33aが配置され、フライス回動軸21の回動に連動して回動する一方、上フライス昇降用シリンダ34の作動によって下降するように構成されている。そして、位置決めローラ32の下側の周面がワークWの上面に当接することで、上フライス33の切削刃33aがワークWの被加工部位、即ちワークWの上側の角部に当接することになる。
フライスアーム15の旋回部Dは、図6に示すように、フライスアーム15を旋回させるための旋回用シリンダ40を主要部としており、進退自在のロッド40aの先端部が、支持フレーム17,17に連結されるとともに、旋回用シリンダ本体40aの基端部が、装置本体1の内壁に回動自在に支持されている。
つぎにワークWを切削加工する手順について、図3、図4、および図7(a)、(b)を参照して説明する。なお、本実施形態においては、切削方法を理解しやすいようにするために、平面視矩形状の平板からなるワークWを使用し、ワークWの回転軸と平行なワークWの面と、ワークWの回転軸と直交するワークWの面、即ちワークWの垂直面と水平面とに跨る角部を加工するものとする。
まず、図3および図4の状態は、スタンバイ状態を示している。即ち、図3に示すように、クランプアーム6およびフライスアーム15が略平行して各先端部が右下がりの状態になっている。また、フライスアーム15の先端部が回転テーブル3から右側方(スタンバイ位置S)に位置している。そして、図4に示すように、クランプ軸7が回転テーブル3から離間して上昇位置に停止し、回転テーブル3には、ワークWは載置されていない状態となっている。
この状態において、切削加工しようとするワークWの面取り量に応じて、上面取り調整ノブ31および下面取り調整ノブ22によって、ワークWの面取り量を設定する。つぎに、回転テーブル3にワークWを載置するための治具4を回転テーブル3の上面にセットし、治具4の上面にワークWを載置する。
その後、クランプ軸昇降用シリンダ8を作動させて、クランプ軸7を下降させ、ワークWの回転中心にクランプ軸7の押圧体11の押圧面を圧接し、ワークWを回転テーブル3に位置固定する。この際、ワークWとクランプ軸7とが同一直線上に位置する。即ち、ワークWの回転中心とクランプ軸7の軸心が一致していることになる。
この状態で、旋回用シリンダ40を作動させて、フライスアーム15の基端部を旋回支点にして、フライスアーム15の先端部を回転テーブル3側に回動させて、図5に示すように、ガイドローラ27の突縁部27aの外周面をワークWの被加工部位、即ちワークWの下側の角部近傍に当接させる。
そして、回動モータ19を回動させて、下フライス26および上フライス33を回動させる。その後、上下の両フライス昇降用シリンダ25,34を作動させて、下フライス26の切削刃26aを、ワークWの被加工部位の下側の角部に当接させるとともに、上フライス33の切削刃33aを、ワークWの被加工部位の上側の角部に当接させる一方、回転テーブル3を低速回転させる。
つぎに、上フライス昇降用シリンダ34を作動させて、上フライス位置決めローラ32がワークWの上面に当接するまで下降させる。この当接によって、上フライス33の位置決めがなされる。この際、回転テーブル3を設定速度で回転させる。
そして、回転テーブル3のワークWの中心から加工位置までの距離Lに応じて、回転テーブル3の速度を変化させ、切削加工速度が一定になるように制御する。この制御は、エンコーダ18によりフライスアーム15がスタンバイ位置からワークWへ旋回する角度θ1を検出し、図7(a)に示すように、角度θ1が小さくなると、回転テーブル3の回転数を遅くし、図7(b)に示すように、角度θ1が大きくなると、回転テーブル3の回転数を速くなるように制御する。そうすることで、切削速度が一定になり、ワークWの被加工部位が均一に加工されるようになる。
切削加工終了後、回転テーブル3の回転を停止させて、両フライス昇降用シリンダ25,34を作動させて、ワークWの被加工部位から、各フライス26,33の切削刃26a,33aを離間させる一方、旋回用シリンダ40を作動させて、フライスアーム15をスタンバイ位置Sに移動させ、クランプ軸昇降用シリンダ8を作動させて、クランプ軸7を上昇させて、ワークWの上面から離間させ、クランプ軸7をスタンバイ位置に停止させる。即ち、図3および図4の状態に戻す。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、前記各実施形態の場合、フライスアーム15がスタンバイ位置からワークWへ旋回する角度θ1をエンコーダで検出するようにしたが、要は、ワークWの回転中心とフライス26,33の回動中心との距離を検出しつつ、ワークWの回転速度を変化させるようにすればよい。
また、前記実施形態の場合、フライスアーム15を旋回用シリンダ40によって旋回するようにしたが、ステッピングモータを使用して旋回するようにしてもよい。
また、前記実施形態の場合、フライスアーム15を旋回用シリンダ40で旋回するようにしたが、上筒30にハンドル35を固着して、フライスアーム15を手動で旋回させ、ワークWの下面の角部に当接するようにしてもよい。この場合、ワークWの被加工部位に打痕が残るのを防止できる。
また、前記実施形態の場合、ワークWを上下方向からクランプするようにしたが、前後または左右方向からクランプするようにしてもよい。
また、前記実施形態の場合、平面視矩形状のワークWの角部を面取りするようにしたが、平面視円形、または非円形のワークWの平面、曲面を切削加工するようにしてもよい。
また、前記実施形態の場合、面取り加工することを例にとって説明しているが、研削加工も含む。この場合、工具は、フライスといった切削工具ではなく、砥石といった切削工具を使用する。
ワークWの回転速度は、ワークWの回転中心と工具26,33の回動中心とを結ぶ距離Lの変化に応じて連続的に変化させるようにしてもよいし、断続的に変化させるようにしてもよい。
また、前記実施形態の場合、面取り可能なワークWの大きさとしては、辺の長さが15cm〜50cmとしているが、これに限るものではなく、適宜設計変更可能である。
1…装置本体、2…作業テーブル、2a…円弧面部、3…回転テーブル、4…治具、5…キャスタ、6…クランプアーム、6a…直立筒部、6b…水平筒部、7…クランプ軸、8…クランプ軸昇降用シリンダ、8a…ロッド、9…連結杆、9a…軸、10…ガイド体、11…押圧体、15…フライスアーム、15a…支軸、16…支持筒、17…支持フレーム、18…角度センサ(エンコーダ)、19…回動モータ、19a…駆動軸、20…下筒、21…フライス回動軸、22,31…位置決め量調整ノブ、23…下フライス上限ストッパ、24…ベルト、25…下フライス昇降用シリンダ、25a…ロッド、26…下フライス、26a…切削刃、27…ガイドローラ、27a…突縁部、30…上筒、32…位置決めローラ、32a…車軸、32b…ローラ、32c…支軸、33…上フライス、33a…切削刃、34…上フライス昇降用シリンダ、35…ハンドル、40…旋回用シリンダ、40a…ロッド、A…昇降機構部、B…下フライス駆動部、C…上フライス駆動部、D…フライスアーム旋回部、L…距離、S…スタンバイ位置、W…ワーク、θ1…角度
Claims (4)
- テーブル(3)上に位置固定されたワーク(W)を回転させる一方、回転した状態のワーク(W)の被加工部位に、回動した状態の工具(26,33)を当接させて、ワーク(W)の被加工部位を切削加工するように構成される切削装置において、
ワーク(W)の被加工部位に工具(26,33)が当接した状態において、ワーク(W)の回転中心と工具(26,33)の回動中心とを結ぶ距離が大きい場合は、ワーク(W)の回転速度を遅くし、前記距離が小さい場合は、ワーク(W)の回転速度を速くする制御手段を備えることを特徴とする切削装置。 - テーブル(3)上に位置固定されたワーク(W)を回転させる一方、回転した状態のワーク(W)の被加工部位に、回動した状態の工具(26,33)を当接させて、ワーク(W)の被加工部位を切削加工するように構成される切削装置において、
前記工具(26,33)を、旋回自在に支持されるアーム(15)に取り付けるとともに、アーム(15)の旋回軌跡上の任意の位置に、前記ワーク(W)の回転機構部を設け、アーム(15)がスタンバイ位置からワーク(W)へ旋回する角度(θ1)を検出する角度センサ(18)を、アーム(15)の旋回支点に取り付け、ワーク(W)の被加工部位に工具(26,33)が当接した状態において、前記角度が小さい場合は、ワーク(W)の回転速度を遅くし、前記角度が大きい場合は、ワーク(W)の回転速度を速くする制御手段を備えることを特徴とする切削装置。 - テーブル(3)上に位置固定されたワーク(W)を回転させる一方、回転した状態のワーク(W)の被加工部位に、回動した状態の工具(26,33)を当接させて、ワーク(W)の被加工部位を切削加工するようにした切削装置の切削方法において、
ワーク(W)の被加工部位に工具(26,33)が当接した状態において、ワーク(W)の回転中心と工具(26,33)の回動中心とを結ぶ距離が大きい場合は、ワーク(W)の回転速度を遅くし、前記距離が小さい場合は、ワーク(W)の回転速度を速くするようにしたことを特徴とする切削方法。 - テーブル(3)上に位置固定されたワーク(W)を回転させる一方、回転した状態のワーク(W)の被加工部位に、回動した状態の工具(26,33)を当接させて、ワーク(W)の被加工部位を切削加工するようにした切削装置の切削方法において、
前記工具(26,33)を、旋回自在に支持されるアーム(15)に取り付けるとともに、アーム(15)の旋回軌跡上の任意の位置に、前記ワーク(W)の回転機構部を設け、アーム(15)がスタンバイ位置からワーク(W)へ旋回する角度(θ1)を角度センサ(18)により検出し、ワーク(W)の被加工部位に工具(26,33)が当接した状態において、前記角度が小さい場合は、ワーク(W)の回転速度を遅くし、前記角度が大きい場合は、ワーク(W)の回転速度を速くするようにしたことを特徴とする切削装置の切削方法。
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JP2009292783A Withdrawn JP2011131324A (ja) | 2009-12-24 | 2009-12-24 | 切削装置およびその切削方法 |
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Cited By (2)
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2009
- 2009-12-24 JP JP2009292783A patent/JP2011131324A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
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CN103878424B (zh) * | 2012-12-19 | 2016-12-28 | 鸿准精密模具(昆山)有限公司 | 金属件加工方法 |
JP6050908B1 (ja) * | 2015-10-02 | 2016-12-21 | 株式会社松浦機械製作所 | ワークの内周面又は外周面に対する切削方法 |
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CN106625014B (zh) * | 2015-10-02 | 2018-02-16 | 株式会社松浦机械制作所 | 针对工件的内周面或外周面的切削方法 |
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