JP2552389Y2 - 円錐形切削工具の研磨装置 - Google Patents

円錐形切削工具の研磨装置

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JP2552389Y2
JP2552389Y2 JP7337292U JP7337292U JP2552389Y2 JP 2552389 Y2 JP2552389 Y2 JP 2552389Y2 JP 7337292 U JP7337292 U JP 7337292U JP 7337292 U JP7337292 U JP 7337292U JP 2552389 Y2 JP2552389 Y2 JP 2552389Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、被加工物に設けられた
切削穴等の穴部周面に生成されるバリを切削除去する円
錐形切削工具に係り、特に、工具の刃先部を研磨するた
めの研磨装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえばボディ等の被加工物に、必要に
応じて穴部が設けられる。上記穴部は、ドリルなどの工
具で切削加工されるため、穴部の端面側周縁に沿ってバ
リが生成し易い。上記バリをそのままにしておくこと
は、後工程処理上、不可であるので、必ず除去しなけれ
ばならない。そのための工具として最適なのが、後述す
る円錐形切削工具Kである。
【0003】これは、図5ないし図7(A),(B)に
示すように、先端が変形円錐形をなし、この変形円錐部
1の後端部からまた直径が絞られたテーパ部2を有し、
さらに同一直径の軸部3が一体に連設されている。
【0004】変形円錐部1は、図7(A)に示すよう
に、一部は同一曲率半径aをもって形成される正円部4
となり、残り部分は円錐周面に沿って切削され、正円部
4よりも小さな曲率半径bをもって形成される逃げ面部
5(図5および図7(B)に、交差ハッチングで示す)
とに、略2分される。
【0005】上記逃げ面部5と正円部4とに、ほとんど
半分づつ亘る位置に、逃げ穴6が開口している。この逃
げ穴6は、円錐部1からテーパ部2に亘って斜めに貫通
して設けられる。
【0006】逃げ面部5は、正円部4とは、見た目では
ほとんど相違を確認できない程度の、極く僅かの曲率半
径の寸法差(約0.4mm)しかないが、この逃げ面部5
と逃げ穴6端縁とのなす交差部分が刃先部7となる。こ
のような円錐形切削工具Kを加工機本体に取付け、図4
に示すように、被加工物Sに設けられる穴部8周縁に生
成されるバリを切削除去する。
【0007】すなわち、被加工物Sに、たとえばドリル
加工などの切削によって設けられた穴部8に円錐部1先
端を挿入する。この円錐部1の最大部直径は上記穴部8
直径よりも当然、大であるところから、円錐部1の中途
が穴部8周縁に当接する。
【0008】具体的には、正円部4と、刃先部7周縁お
よび逃げ穴6の非刃先部周縁の合計3か所が穴部8の周
縁に当接し、さらにこの工具Kを回転駆動することによ
り、刃先部7が穴部8の周面に生成されるバリを切削除
去する。切削されたバリは、工具Kの逃げ穴6から放出
される。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】このようにして、極め
て迅速にバリの切削除去がなされるが、上記刃先部7
は、長期の使用に亘ると摩耗して、切れ味が鈍化するこ
とが避けられない。このときは、円錐形切削工具Kを加
工機本体から取り外して研磨装置に移し変え、刃先部7
を研磨する必要がある。具体的には、上記切削工具Kを
回転する一方、この円錐部1をグラインダのごとき研磨
具に押し当てて、研磨をなす。
【0010】ただし、上述したように、円錐部1は、正
円部4と、これよりも曲率半径の小さい逃げ面部5とか
らなる変形円錐状であるので、単に工具を回転しただけ
では、正円部5のみ研磨されてしまい、肝心な刃先部7
が形成される逃げ面部5側の研磨が不十分となる欠点が
ある。
【0011】そこで従来においては、摩耗した工具を、
多軸NC(数値制御)研磨機に取付け、工具を回転する
とともに軸方向にタイミングをもって変位させ、刃先部
7の研磨をなしていた。この場合は、完全な研磨が可能
であることは言う迄もないが、研磨のために上記装置を
備えることは、コストの向上にもつながり、不利な条件
の一つとなっている。
【0012】本考案は上記事情に着目してなされたもの
であり、その目的とするところは、通常の外形研磨機を
用いて、簡素な構成で、円錐形切削工具の刃先部に対す
る完全にして効率のよい研磨を行えるようにした研磨装
置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本考案は、
【0014】周面一部に曲率半径を小さくした逃げ面部
を有し、変形円錐形をなす変形円錐部が先端に形成さ
れ、この変形円錐部に一部周縁に沿って逃げ穴を設け、
この逃げ穴の周縁一部と上記変形円錐部の逃げ面部との
なす交差部分を刃先部として、被加工物に設けられた穴
部に上記円錐部先端を挿入するとともに回転駆動するこ
とにより、上記刃先部が穴部の周面に生成されるバリを
切削除去する円錐形切削工具において、上記円錐形切削
工具を、この変形円錐部が突出した状態でチャック回転
体に把持するとともに、ハンドル操作によって回転し、
このチャック回転体を支持体に回転自在に枢支し、この
支持体に、上記チャック回転体の周面に突出するガイド
ピンを設け、
【0015】上記チャック回転体の周面に沿ってガイド
溝を設けて、上記ガイドピンの突出端を掛合し、回転体
の回転にともなって把持された円錐形切削工具が、円錐
部の刃先部に対応するよう進退変位させ、上記円錐形切
削工具の円錐部に研磨体を摺接し、進退変位する円錐部
の上記刃先部を研磨することを特徴とする円錐形切削工
具の研磨装置である。
【0016】
【作用】チャック回転体を回転操作すれば、ガイド溝が
ガイドピンに掛合して変位する。このことにより、回転
体とともに、円錐形切削工具が進退変位し、この変形円
錐部が研磨体に対して回転しながら、刃先部が研磨され
るよう進退変位する。
【0017】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面にもとづいて
説明する。図1および図2に示すように、研磨装置が構
成される。所定方向に沿って直状に設けられるガイドテ
ーブル10上に、ベース11が移動自在に載設される。
このベース11上には、支持用組立12が載設される。
【0018】上記支持用組立12は、支持体13と、こ
の支持体13に枢支されるチャック回転体14とからな
り、さらにチャック回転体14は、回転体15およびこ
の回転体15の先端部に設けられるチャック16とから
なる。
【0019】上記チャック16は、円錐形切削工具Kを
着脱自在に把持する。上記回転体15の一端部にチャッ
ク16が一体に連設されており、回転体15のほとんど
大部分は上記支持体13の支持用穴13aに回転自在に
嵌合枢支される。
【0020】上記支持体13から突出する回転体15の
他端部面にはハンドル17が設けられ、このハンドル1
7に対する操作によって、回転体15と、チャック16
およびここに把持される円錐形切削工具Kとが、全て一
体に回転させられるようになっている。
【0021】一方、上記回転体15の周面に沿って、ガ
イド溝である溝カム部18が設けられ、この溝カム部1
8に上記支持体13に設けられるガイドピン19が掛合
している。
【0022】上記溝カム部18の展開形状は、図3に模
式的に示すように、一部は回転体15端面と平行な直状
をなす直状部18aと、一部は回転体15端面から離間
する方向にR状に形成される曲成部18bとからなる。
【0023】上記ガイドピン19は、その先端部が支持
体13の支持用穴13aに突出するとともに、溝カム部
18に掛合する直径を有する。したがって、ハンドル1
7に対する回転操作を行えば、回転体15がチャック1
6や工具Kとともに回転し、溝カム部18はガイドピン
19に対する位置を徐々に変えながら掛合する。
【0024】さらにまた、上記チャック16に、たとえ
ば基準矢印20を刻印して、円錐形切削工具Kに対する
把持基準位置を明瞭にする。これに対して、工具Kのた
とえば軸部3にも、合わせ位置を明瞭にする合わせ印2
1を設けておくとよい。
【0025】このような基準矢印20に対する溝カム部
18の形状は、ここでは上記曲成部18bに対向するよ
う設けられており、また工具Kの合わせ印21に対する
変形円錐部1の形状は、上記刃先部7に対向するよう設
けられている。したがって、チャック16に対して工具
Kを所定の位置に合わせて把持することにより、溝カム
部18形状と刃先部7とが対応する。
【0026】上記変形円錐部1と摺接する位置には、グ
ラインダのごとき研磨体22が配置され、回転駆動され
る。換言すれば、工具Kを把持する支持体組立12とベ
ース11に対して回転調整自在であり、円錐部1の円錐
角度に合わせて支持体組立12が角度調整される。この
ようにして構成される研磨装置に、刃先部7が摩耗した
円錐形切削工具Kを取付けて、研磨する。すなわち、先
に説明したように、チャック16の基準矢印20に工具
Kの合わせ印21が対応するように合わせなければなら
ない。角度調整を済ませた支持用組立12ごとガイドテ
ーブル10上を移動し、工具Kの変形円錐部1が研磨体
22の研磨面に極く近接した位置で停止する。ついで、
ハンドル17をもち、これを回転操作しながら、変形円
錐部1が研磨面に当接するよう徐々に移動する。
【0027】回転体15およびチャック16で把持され
た円錐形切削工具Kが一体になって回転するとともに、
支持体13に設けられるガイドピン19の突出端が、回
転体15の周面に沿って設けられる溝カム部18に掛合
されているので、回転体15とチャック16および円錐
形切削工具Kは進退変位する。
【0028】上記溝カム部18は、刃先部7に対応する
形状であるので、円錐形切削工具Kの円錐部1は進退し
ながら研磨体22に摺接する。すなわち、非刃先部に対
応する位置で円錐部1が進出し、刃先部に対7応する位
置で後退する。
【0029】研磨体22に対して円錐部1が、常に同一
摺接圧をもって摺接し、かつ研磨体22は回転駆動させ
られているところから、特に刃先部7に対する研磨が円
滑に、かつ確実になされることとなる。このように、上
記溝カム部18の形状を適宜選択することにより、異な
る円錐切削工具に対する進退変位量や、位置の調整が可
能である。
【0030】
【考案の効果】以上説明したように本考案は、円錐形切
削工具の変形円錐部が突出した状態でチャック回転体に
把持するとともに、ハンドル操作によって回転し、この
チャック回転体を枢支する支持体にガイドピンを設け、
チャック回転体の周面に沿ってガイドピンと掛合するガ
イド溝を設け、回転体の回転にともなって把持された円
錐形切削工具が、円錐部の刃先部に対応するよう進退変
位させ、研磨体で刃先部を研磨するようにしたから、
【0031】円錐形切削工具の変形円錐部形状に適合す
るよう、工具を回転駆動するとともに進退変位させて、
工具の刃先部に対する完全にして効率のよい研磨を行
え、簡素な構成でありながら、精度のよい研磨作業が行
えて、作業性の向上を図れるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す、円錐形研削工具に対
する研磨をなす研磨装置の平面図。
【図2】同実施例の、研磨装置の概略の縦断面図。
【図3】同実施例の、ガイド溝の形状を模式的に現す
図。
【図4】同実施例の、円錐形研削工具の切削状態を説明
する図。
【図5】同実施例の、円錐形研削工具の一部平面図。
【図6】同実施例の、円錐形研削工具の一部側面図。
【図7】(A)は、図5のA−A線に沿う縦断面図。
(B)は、円錐形研削工具の先端から見た正面図。
【符号の説明】 5…逃げ面部、1…変形円錐部、6…逃げ穴、7…刃先
部、S…被加工物、8…穴部、K…円錐形切削工具、1
7…ハンドル、14…チャック回転体、13…支持体、
19…ガイドピン、18…ガイド溝(溝カム部)、22
…研磨体。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】周面一部に曲率半径を小さくした逃げ面部
    を有し、変形円錐形をなす変形円錐部が先端に形成さ
    れ、この変形円錐部に一部周縁に沿って逃げ穴を設け、
    この逃げ穴の周縁一部と上記変形円錐部の逃げ面部との
    なす交差部分を刃先部として、被加工物に設けられた穴
    部に上記円錐部先端を挿入するとともに回転駆動するこ
    とにより、上記刃先部が穴部の周面に生成されるバリを
    切削除去する円錐形切削工具において、 上記円錐形切削工具を、この変形円錐部が突出した状態
    で把持するとともに、ハンドル操作によって回転させら
    れるチャック回転体と、 このチャック回転体を回転自在に枢支する支持体と、 この支持体に設けられ上記チャック回転体の周面に突出
    するガイドピンと、 上記チャック回転体の周面に沿って設けられ、上記ガイ
    ドピンの突出端が掛合され、回転体の回転にともなって
    把持された円錐形切削工具が、円錐部の刃先部に対応す
    るよう進退変位させるガイド溝と、 上記円錐形切削工具の円錐部に摺接し、かつ回転しなが
    ら進退変位する円錐部の刃先部を研磨する研磨体とを具
    備したことを特徴とする円錐形切削工具の研磨装置。
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WO2012114486A1 (ja) * 2011-02-23 2012-08-30 株式会社 和井田製作所 加工基点検出装置、加工基点検出方法、工作機械、及び回転工具
JP6244573B2 (ja) * 2014-01-15 2017-12-13 株式会社小林機械製作所 切削工具仕上げ装置および切削工具仕上げ方法

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