JPS6010846B2 - ブレードを成形するのに使用される装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は全体的にブレ−ドの成形装置にかかわり、さら
に詳しくはタービン、圧縮機、および同様の流体で作動
する装置に使用される形式のブレードの前縁および／ま
たは後縁即ち緑部分を成形する装置にかかわる。

ガスタービンに使用されるブレードの前縁と後縁即ち緑
部分は「従来は手で研削するなど手仕上げによって仕上
げられた。

これらの手仕上げは比較的不正確であって「ブレ−ドの
前緑及び後縁の曲率半径を非常に小さい公差に保つこと
は、不可能でないとしてもきわめて困難である。前縁と
後縁を比較的小さい公差に仕上げるとタービンの作動率
は向上するので、従来タービン羽根の前緑と後縁を手で
成形するのに２時間以上を要した。ブレードの製作を促
進するために、既知の先行技術の特許はブレードの前緑
と後縁のいずれかまたは両方を成形するための種々な機
械と方法を開示している。これら既知のブレードを仕上
げる装置と方法のいくつかは合衆国特許第２６８１５０
０号、第２６８０３９２号および第２３３６３０３号に
開示されている。たとえば合衆国特許第２６８０３９２
号は、ブレ−ドの緑部分をスェージ加工する装置を開示
している。しかし、ブレードの縁部分に湾曲またはねじ
れがあった場合に、この従来特許の装置はこの湾曲また
はねじれのいずれに対しても補償して使用することがで
きない。もしフライスがこの既知の装置のスェージング
のかわりに使用されるとすれば、この既知の装置に取付
けたフライスは、湾曲している羽根を正確に成形するよ
うに湾曲している羽根の縁の輪郭に従って動くようなこ
とはできない。本発明によれば、ねじれて湾曲した主側
面を持つ長手方向にテーパの付いたブレ−ドの前縁およ
び／または後緑を形成するために使用することのできる
改良された装置が得られる。

その装置は、プレードの長手方向に延在する縁部分に沿
って動く回特可能の総形フライスを含んでいる。ブレー
ドの長手方向のテーパに対して補償則ち埋め合わせする
ために、総形フライスとブレードの中心軸線の間の距離
は、総形フライスがブレードの綾部分に沿って動くとと
もに変わる。こうして総形フライスがブレードの翼端の
比較的幅の広いところから翼付根の比較的幅の狭いとこ
ろへ向かって動かされているとき、総形フライスはブレ
ードの中心軸線の方へ動かされる。この内方への運動は
「ブレードの中心軸線に対する総形フライスの所要の運
動に対応する表面を有する長手方向に延在するカムを使
用することによって達成される。プレードが弓形に湾曲
した形状を有する場合「総形フライスがブレードの縁部
分に沿って動くときこの湾曲した形状に対して埋め合わ
せ則ち補償することが必要である。これは、作働工程中
総形フライスが動くときに総形フライスの回転軸線をブ
レードの弓形に湾曲した緑部分い垂直に保つように、総
形フライスをその回転軸線に垂直に延在する軸線の回り
に回敷させることによって達成される。総形フライスの
回転軸線は好ましくは、従動体が係合する長手方向に延
在するカムによってブレードの縁部分に垂直に保たれる
。この従動体は「総形フライスの回転軸線をブレードの
前緑あるいは後緑に垂直に保っためにブレードの綾部分
に湾曲の弧が変わるとともに総形フライスを回動させる
。ねじれた主側面を有するブレードの緑部分が成形され
るとき、ブレードと総形フライスをブレードの緑部分の
横断方向に相対的に動かすことによって側面のねじれに
対して補償することが必要である。

これは、ブレ−ドをその長手方向の中心軸線の回りに回
転させることによって達成される。本発明の特定の一実
施例ではブレードは、ブレードの主側面を位置決定面に
向かって効果的に押すトルクモータによってその中心軸
線の回りに回転される。位置決定面は総形フライスとと
もにプレードもこ沿って動かされ、そしてブレードの緑
部分に対して総形フライスの位置を決める。ねじれに対
して補償する場合、位置決定面は好ましくは、ブレード
がその中心軸線の回り‘こ回転されるときブレードの長
手方向の中心軸線を横断する方向に動かされる。

これは、総形フライスをブレードの前緑あるいは後緑と
所要の関係に置くことを容易にする。位置決定面のこの
運動は、総形フライスと位置決定面をブレードの中心軸
線に向かって前後に動かすために従動体と協働する長手
方向に延在するカムを使用することによって達成される
。本発明の前記特徴は、添付図面について述べる次の説
明によっていっそう明らかになるであるつ。

第１図にブレード１０を示し、それは縁部分即ち翼前緑
１２と緑部分則ち翼後緑１４を有している。

縁部分１２と１４は、ブレードの比較的幅の広い翼端１
６と幅の狭い翼付根１８の間に延在している。ブレード
の翼前縁１２と翼後縁１４の両形方は弓状に曲がった形
状を有している。こうして翼後緑１４は、翼後縁に関し
翼端部分１６と翼付根１８の間に延在する直線２２（第
２図参照）から外方へ弓形に湾曲している。ブレード１
０の翼前緑１２は、翼後縁１４の形状に似た弓形に湾曲
した形状を有している。ブレード１０の主側面２６と２
８はねじれている（第２図）。

ブレード１０の翼側における翼端翼弦３２は、ブレード
の翼前緑１２と翼後縁１４に垂直に延在している。翼端
翼弦３２は、ブレードの翼付根１８‘こおけるブレード
の翼前緑１２と翼後緑１４に垂直に延在する翼付根翼弦
３４に対し角度をなしている。もちろん、翼弦３２と３
４が互いに角度をなす程度は、ブレードの主側面２６と
２８がブレード１０の長手方向に延在する中心軸線３８
（第１図参照）の回りねじれる程度によって決まる。ブ
レード１０の前緑１２は、なめらかに湾曲した形状を有
している（第３図）。

こうして前緑１２は、ブレード１０の凹状の主側面２６
と接合個所においてなめらかに接線が一致する湾曲した
外面４２を有している。ブレード１０の湾曲した外面４
２と凸状の主側面２８との接合個所では接線はわずかに
一致せず交線が生じる。ブレード１０の使用されるター
ビンが最適の作動特性を有するためには、ブレード１０
の凹状の主側面２６と前綾部分１２の湾曲した外面の間
になめらかな接合を得ることが重要である。上記外面４
２と凸状の主側面２８の間のわずかの接線不一致は、ブ
レード１０が使用されるタービンの作動特性にほとんど
影響を与えない。本発明によれば、ブレード１０の前縁
１２と後縁１４を成形するためにブレード加工用フライ
ス盤５０（第４図）が使用される。

従来、比較的長いブレードの前緑と後緑は手で成形され
る。ある既知の比較的長い長さ約９１．４伽（３６イン
チ）のタービン羽根の前縁と後縁の成形には約２時間の
慎重な手作業が必要であった。フライス盤６０を使用す
ることにより、同様の長さ約９１．４肌（３６インチ）
のブレードの前緑と後縁は約１２分で成形することがで
きる。そのうえ、フライス盤５川まブレードの前縁と後
縁を手作業によるより小さい公差に成形することができ
る。当業者に周知のように、タービンの作動特性はブレ
ードの前縁と後緑の成形精度を増すことによってかなり
向上させることができる。ブレード用フライス盤６０は
、ボデー部分の上に環状に配列された複数個の半径方向
外方へ突出する切削歯５６を有する総形フライス５４を
備えている。

総形フライス５４が加工行程中ブレード１０の翼端１６
と翼付根１８の間で動くとき、垂直カムすなわちテーパ
カム６０は、従動体６２（第４，５図参照）と協働して
総形フライス５４を、ブレード１０の長手方向のテーパ
追従するように動かす。カム６０‘ま、ブレードの翼前
縁１２の長さよりいくぶん大きな長さを有している。カ
ム６０１ま、総形フライス５４をブレード１０の水平の
中心軸線３８に関しての前縁１２のテーパに対し垂直に
動かすように形づくられている。総形フライス５４がブ
レード１０の前縁１２に沿って動くとき、長手方向に延
在する湾曲したカム６６はカム従動体６８（第５，６図
参照）と協働して、総形フライス５４をその水平の回転
軸線７４と垂直に交差する垂直の軸線７２（第５図）の
回りに回動させる。カム従動体がカムの端部から脱落す
るのを防ぐため、カム６６はブレード１０よりも長く、
且つ総形フライス５４がその回転軸線７４をプレード１
０の弓形に湾曲した前縁１２の中心軸線に対し垂直に保
っために、垂直の軸線７２の回りに総形フライスが回動
されるような形状をカム６６は有している。これは第２
図に図解され、そこでは総形フライス５４はタービンブ
レード１０の翼端１６に隣接して破線で示され、そして
ブレードの翼付根１８に隣接して実線で示されている。
総形フライスがブレード１０の翼端と翼付板の間に動く
とき、回転する総形フライス５４の回転軸線７４は、弓
形に湾曲した前縁１２の回転軸線に垂直に保たれる。総
形フライス５４は、総形フライスをその中心軸線のまわ
りで回転可能に支持する装置則ち駆動コレットすなわち
チャック７７により総形フライス５４に接続された駆動
電動機７６（第５図）によって比較的高速度で回転され
る。

もし総形フライス５４の回転運動の回転軸線７４が、第
２図で図解するように前縁１２の弓形に湾曲した軸線に
華直した保たれなければ、回転する総形フライス５４の
円形に配列された全体的に半径方向に突出する歯５６は
ブレード１０をえぐるであろう。もちろん、それによっ
て生ずるブレード縁の不適当な形状は「 このプレード
を使用する機械の作動特性をそこなうであろう。ブレー
ド１０の主側面２６と２８は中心軸線３８の回りにねじ
れているので、ブレードの前緑１２を第７図に示すよう
に所要の機械加工の向き‘こ保つためには、ブレードを
その水平の中心軸線の回りに回転させることが必要であ
る。ブレード１０が所定の機械加工の向きにあるとき、
ブレードの前緑１２の鞄線は総形フライス５４（第７図
）のプロフィールの中心と一致し、そして垂直の軸線７
２は前縁１２の鞠線を通って延在している。ブレード１
０がその中心軸線３８の回りに回転運動とするのを容易
にするためにけブレードの翼端１６は回転可能の心押し
軸８０１こ取り付けられ、そしてブレードの翼付根１８
には回転可能の手鞠８２が係合している。流体圧力で作
動するトルクモータ８４は主軸８２に接続され、そして
ブレードをその水平の中心軸線３８の回りに第４図の矢
８６の方向に回転させるために連続的に主軸に偏俺力を
加える。トルクモータ８４によって主軸８２に加えられ
る連続的偏崎力は、ブレードの凹状の主側面２６を回転
可能のローラあるいは円板則ち位置決め装置９２の位置
決定面９０′（第７図参照）に向かって押す。

位置決め装置即ちローラ９２は、軸線７２と平行でそれ
から間隔を置いた垂直の軸線の回りに回転するように取
り付けられている。ローラ９２の円形の外面９０′は、
総形フライス５４のすぐ下でブレード１０の主側面２６
に係合する。円形の外面艮０ち位置決定面９０′と主側
面２６とのころがり係合点は、常に軸線７２と７４を含
む平面内に置かれる。カム従動体９４（第５，６図）は
、総形フライス５４が前緑に沿って動くとき、ブレード
１０の前緑１２が常に総形フライスにその中心を合わせ
るように、送り台９８を水平に動かして位置決め部材則
ち位置決定ローラ９２を適当な位置に置くために、ねじ
れたカム９６に係合している。

もちろん、カム９６は、カム従動体がカムの端部からは
ずれるのを防ぐため、カム６０，６６と同様にブレード
１０の長さより大きな長さを有している。ブレード１０
の前縁１２を第３図に示すような所要の横断面形状にこ
れから成形しようとするとき、ェーロフオィルの翼端１
６は心押し軸８０によってつかまれる一方、ブレードの
翼付根１８は主軸８２によってごごえられる。即ち心押
し軸８０と主軸８２とは、ブレードの主側面が位置決め
部材と衝援係合状態にあるように保持する装置を構成す
る。この成形開始前の状態では総形フライス５４はブレ
ード１０の翼端１６から軸線方向に隔遣されている（第
４図）。それからブレード１０の前縁１２を手で動かし
て前緑１２を総形フライス５４に整合させる（第７図に
示すように）。総形フライス５４が前縁’２に整合した
とき、プレード１０の凹状の主側面２６はトルクモータ
８４によってローラ９２に向かって押される。

ローラ９２は、総形フライス５４の熱方向内方の歯の組
８８がブレード１０の凹状の主側面２６となめらかに接
線係合するようにブレードの中心を総形フライス５４に
合わせる。総形フライス５４の外方の歯の組９０は、ブ
レード１０の凸状の主側面２８に係合する。それから前
緑１２は、切削歯の内方の組８８と外方の組９０の間に
延在する部分の輪郭によって、第３図に示すようになめ
らかな弓形の形状に成形される。カム９６は、総形フラ
イス５４が前緑１２に沿って動くとき、従動体９４とロ
ーラ９２を水平に動かして、総形フライスのプロフィー
ルの中心とブレード１０のねじれた前緑１２の鞠線とが
一致するように形づくられている。

カム従動体９４は送り台９８（第５図）に取り付けられ
ている。送り台９８は、総形フライス５４が作動行程中
ブレ−ド１０の前緑１２に沿って動くとき、カム９６と
カム従動体９４の相互作用によってブレード１０の水平
の中心軸線３８に向かって水平の進路に沿って前後に往
復運動する。作動行程中総形フライス５４が動くとき、
位置決定。ーラ９２はブレード１０の主側面２６に沿っ
てころがる。このときカム従動体９４は、送り台９８と
スラィダ組立体１０２に接続れたピストン・シリンダ組
立体１００１こよってカム９６に向かって連続的に押さ
れる。総形フライス５４が作動行程中ブレード１０の前
縁１２に沿って動くとき、垂直カムすなわちテーパカム
６川ま、従動体６２と協働してスラィダ組立体１０２（
第５図）を動かして送り台９８を垂直に置く。

スラィダ組立体１０２は垂直の柱１０３を含み、それら
にはスライダ組立体の送り台案内部分１０４がボールブ
シュ１０６によって猪動可能に取り付けられて、重力に
よってカム６０に向かって下方へ押されている。したが
って、従動体６２は垂直カムすなわちテーパカム６０１
こ向かって連続的に押され、そして送り台９８と総形フ
ライス５４の垂直の位置はテーパカム６０によって制御
される。スラィダ組立体１０２の両端部に設けられた二
つのピストン・シリンダ組立体｛図示しないピストン・
シリンダ組立体１００に似たもの｝は、このピストン・
シリンダ組立体の持ち上げ命令により送り台案内部分１
０４を押し上げ、戻り行程では、総形フライス５４はブ
レードとの係合から離脱している。総形フライス５４は
、カム従動体６８とカム６６の協働によって、総形フラ
イス５４の水平の回転軸線７４をブレード１０の弓形に
湾曲した前縁１２の長手方向の中心軸線に垂直して置か
れる。

即ちカム６６とカム従動体６８とは総形フライス支持部
材１１４を回動させそれにより総形フライスの中心軸線
を前緑１２の中心軸線に対し直角に保持するための作動
装置を構成している。カム従動体６８は、回転頭１１６
に接続された直立する支持部分１１２に取り付けられた
ピストン・シリンダ組立体１１０（第６図）によってカ
ム６６に向かって連続的に押されている。

総形フライス支持ブラケット即ち総形フライス支持部材
１１４（第５図）は、垂直の軸線７２の回りに回動する
ように１１６で支持部分１１２に回動可能に接続されて
いる。総形フライス駆動電動機７６はブラケット１１４
に取り付けられ、そして総形フライス５４が鞄線７２の
回りに回動するときブラケットとともに動く。作動榛す
なわち軸１１８はピストン・シリンダ組立体１１０を通
って延在し、そして一端でカム従動体６８に接続されて
いる。作動棒１１８の他端は、支持ブラケット１１４の
外方へ突出する腕１２川こ回動可能に接続されている（
第５，６図参照）。作動棒１１８はピストンに接続され
、そしてピストンに加えられる空気圧力がカム従動体６
８をカム６６に向かって連続的に押すようにクランプブ
ラケット１２２によってピストンに固定されている。総
形フライス５４が第７図に示すようにブレード１０の前
縁１２に整合して向けられたとき、駆動電動機１２３（
第４図）は通電されて長手方向に延在する親ねじ１２４
（第５図）を回転させ、それによってスラィダ組立体１
０２を基部１２８に隣接する直線の水平進路１２５と１
２６に沿って動かす。

即ち１２３と１２４はスラィダ組立体を移動させる駆動
装置である。スラィダ組立体１０２が長手方向の進路１
２５と１２６に沿って動くと、総形フライス５４は、ブ
レード１０の前緑１２に隣接した長手方向に延在する進
路に沿って動く。即ちスラィダ組立体１０２と親ねじ１
２４とは、総形フライスをブレードの弓形湾曲した緑部
分と連続的に係合させたまま、総形フライスを緑部分に
沿って移動させる装置を構成している。総形フライスが
作動行程中この進路に沿って動くとき、テーパカム６０
とカム従動体６２はブレード１０の長手方向のテーパに
追従するために、スラィダ組立体１０２と協働して送り
台９８を垂直に動かす。作動行程はいずれの方向にも可
能であるが、作動行程はブレード１０の比較的幅の広い
先翼１６からブレードの比較的幅の狭い翼付根１８の方
へ進められる。したがって、総形フライス５４が前緑１
２に沿って動くときブレード１０の中心軸線３８の方へ
内方に動かされるように、カム６０１ま下方へ傾斜して
いる。ブレード１０のテーパ状の形状に追従する総形フ
ライス５４のこの垂直の運動と同時に、総形フライス５
４の回転軸線７４をブレード１０の湾曲した前緑１２の
弓形に湾曲した中心軸線に垂直に保つために、総形フラ
イスはカム６６によって華直の鞠線７２の回りに回動さ
れる。

こうして、総形フライス５４が作動行程中ブレードの前
緑１２に沿って動くとき、カム６６はカム従動体６８を
動かして、総形フライスと電動機の支持ブラケット１１
４を垂直の鞠線７２と同軸の回動接続部１１６の回りに
回動させる。カム６６は、総形フライス５４の水平の中
心軸線７４が前緑１２の弓形に湾曲した長手方向の中心
軸線に垂直に保たれるような形状を有している。カム６
６と９６は、テーパカム６０１こよって送り台９８が動
かされるとき、脇動する従動体６８と９４の垂直の運動
を可能にするだけの垂直の高さを有することに注目され
たい。総形フライス５４がカム６６によって垂直の軸線
７２の回りに回動されながら、カム６０１こよってブレ
ードの前緑に沿って動かされているあいだ、総形フライ
スは位置決定ローラ９２とともに内方または外方へ動か
される。

カム９６による総形フライス５４と位置決定ローラ９２
のこの運動は、中心軸線３８に垂直の方向の水平進路に
沿って行なわれる。これは、ブレード１０のねじれた形
状に対して補償するように位置決定ローラ９２を動かす
。位置決定ローラ９２がカム９６によって内方または外
方へ動かされるとき、トルクモータ８４はブレード１０
の凹状の主側面２６を位置決定ローラ９２に向かって押
すために、プレードをもの水平の中心軸線３８の回りに
連続的に回転させようとしている。

これは、総形フライス５４が作動行程中ブレード１０の
前緑１２に沿って動くとき、ブレードの前緑１２を総形
フライスの半径方向に突出する歯の二つの環状の列８８
と９０の間にその中心を合わせた状態に保つ（第７図参
照）。作動行程中、位置決定ローラ９２は、総形フライ
ス５４とブレードの間に所要の位置関係を保つためにブ
レード１０の主側面に沿ってころがる。こうして、総形
フライス５４とブレード１０の前縁１２は、ブレードの
凹状の主側面２６に沿ってころがる位置決定ローラ９２
によって互いに適所に位置される。ブレード１０の前線
１２が前記のように総形フライス５４の一つの作動行程
によって所要の形状に成形されたのち、ブレードの後緑
１４は所要の形状に成形される。

ブレード１０が使用されるガスターピンの作動特性を向
上させるためには、ブレード１０の凹状の主側面２６と
、後縁の外面を形成する丸くなった表面の間にきわめて
なめらかな交線を得ることが必要である。したがって、
ブレード１０の凹状の主側面２６をブレードの後緑１４
に隣接して位置決定ローラ９２に係合させることによっ
て、ブレードの後縁１４の中心を総形フライスに合わせ
ることが必要である。後縁１４の中心を後縁用の総形フ
ライス５４ａ（第８図）に合わせるために、位置決定ロ
ーラ９２は電動機支持ブラケット１１４から外方へ延在
する腕１３６に取り付けられている。

後緑用の総形フライス５４ａは、全体的に半径方向に突
出する切削歯の二つの環状の列８８ａと９０ａを有して
いる。位置決定ローラ９２はブレード１０の凹状の内面
２６の外方に置かれているので、トルクモ−夕８４の作
動方向は前緑１２の場合と逆にされ、トルクモータがェ
ーロフオィル１０を第４図の矢１３８の方向に水平の中
心軸線３８の回りに回転させる。そののち、トルクモー
タ８４はブレード１０の凹状の主側面２６をローラ９２
の円形の外面に向かって左へ押す（第８図に示すように
）。垂直カム６０、湾曲カム６６、およびねじれカム９
６は、ブレード１０の後緑１４の形状に対応する適当な
カムと取り換えられる。

これからフライス盤５川まブレード１０の後縁１４を成
形するために、プレードの前緑１２の成形について前に
述べたように操作される。ブレードの後緑１４の成形中
、カム６０，６６および９６は、ブレード１０の前縁１
２の成形について前に述べたと同じようにカム従動体６
２，６８および９４と協働することに注目されたい。し
かし、トルクモータ８４は、今度は第８図に示すように
ブレード１０の外側に置かれた位置決定ローラ９２に向
かってブレードの凹状の内面２６を押すために、ブレー
ド１０を中心軸線３８の回りに反対方向に回転させる。
総形フライス５４は、ブレード１０のテーパ状になり、
湾曲し、そしてねじれた形状に対して補償するためにカ
ム６０，６６および９６によって動かされるようにここ
では述べたが、総形フライスは他の既知の装置によって
も動かすことができる。

たとえば、総形フライスをあらかじめ記録されたプログ
ラムによって種々なサーボモータで動かすために数値制
御を利用することができる。総形フライス５４はここで
はアーバタイブフラィスとして述べたが、要すれば他の
形式の既知の総形フライスを使用できることも留意され
たい。ブレード用フライス盤５０は、テーパ状になり、
湾曲し、そしてねじれた形状のブレード１０を成形する
ことができるが、ブレード用フライス盤はこれらの形状
の一つまたは二つだけを有するブレードの緑を成形する
ために使用することができる。たとえば、ブレード用フ
ライス盤は、ねじれてテーパ状になった形状を有するプ
レードの前緑と後縁を成形するため、または湾曲した形
状を有するブレードの前緑と後緑を成形するために使用
することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、長手方向にテーパ状になった形状を有するブ
レードを示す略図、第２図は、ブレードの主側面の湾曲
してねじれた形状を示す、第１図の線２一２に沿って見
た立面図、第３図は、第１，２図のブレードの緑の部分
がどのように成形されるかを示す部分断面図、第４図は
、本発明によって作られたェーロフオイル用フライス盤
の概略図、第５図は、ブレードのテーパ状になり、湾曲
し、そしてねじれた形状に対して補償するように総形フ
ライスを動かす複数個の長手方向に延在するカムと総形
フライスとの関係を示す、第４図の線５−５に沿って見
た立面図、第６図は、ブレード用フライス盤の構造をさ
らに示す、第５図の線６−６に沿って見た平面図、第７
図は、総形フライスと、総形フライスによって成形され
ているブレ−ドの前縁との関係を示す拡大した部分図、
そして第８図は総形フライスと、総形フライスによって
成形されているタービン羽根の後縁との関係を示す、第
７図にだいたい似ているがいくぶん縮小した部分図であ
る。 第１一８図の符号１０は特許請求の範囲に記載の「プレ
ードハ １２，１４は「長手方向に延在する綾部分」、
１６は「ブレードの翼端」、 １８は「ブレードの翼
付線」、 ２６，２８は「ブレードの主側面」、 ３８
は「長手方向に延在する軸線」、５０は「プレードの成
形に使用する装置ハ ５４，５４ａは「総形フライスハ
６６，６８は「総形フライスの中心軸線をブレードの
縁部分の中心軸線に垂直に保つ装置」７４は「総形フラ
イスの中心軸線ハ ７７は「総形フライスをその中心軸
線の回りに回転するようにささえる装置」、 ８４は「
ブレードを長手方向に延在する軸線の回りに回転させる
装置」、 １０２，３２３，１２４は「総形フライスを
長手方向に延在する進路に沿って動かす装置」を示す。 ＦＩＧ．ｌＦＩＧ．２ Ｆぬ．３ ＦＩＧ４ ＦＩＧ．５ ＦＩＧ．６ ＦＩＧ．７ ＦＩＧ．８

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 翼付根での巾と翼端での巾とが互いに異なるブレー
   ドであって該ブレードの長手方向中心軸線は湾曲し且つ
   中心軸線のまわりで翼端から翼付根に向かって翼面がね
   じれ縁部分が弓形に湾曲して長手方向に延在している該
   ブレードを成形するのに使用される装置において、回転
   する総形フライス５４と、 この総形フライスをこれの
   中心軸線周りで回転させるように支持する装置７７と、
   総形フライスの水平方向の位置制御をおこなう装置９
   ４，９６及び総形フライスの垂直方向の位置制御をおこ
   なう装置６０，６２を有しそれにより該総形フライスを
   該ブレードの弓形湾曲縁部分と係合状態に維持させたま
   ま該総形フライスと該ブレードとの間に相対運動を行わ
   せることにより、該総形フライスを該ブレードの弓形湾
   曲縁部分と連続的に係合したまま該総形フライスを該ブ
   レードの弓形湾曲縁部分に沿って移動させる装置であっ
   て、該装置は総形フライスを装着するスライダー組立体
   １０２を備え、該スライダー組立体に連結され且つ上記
   ブレードの縁部分に沿ってスライダー組立体を移動させ
   る駆動装置１２３，１２４を備えた該総形フライスを移
   動させる装置と、 総形フライスの中心軸線と直角な軸
   線まわりに回動可能な総形フライス支持部材１１４であ
   って上記スライダー組立体に連結されそれによりブレー
   ドの縁部分に沿って回動可能である該総形フライス支持
   部材１１４と、該総形フライス支持部材を回動させる作
   動装置６６，６８であって総形フライスとブレードの縁
   部分との間での相対運動中にブレードの縁部分の対向す
   る翼端及び翼付根の間に延在する直線に対して総形フラ
   イスの中心軸線の角度方向を変化させる該作動装置６６
   ，６８とを備えた、該総形フライスが該縁部分に係合し
   ている間に該ブレードの弓形湾曲縁部分の全長にわたっ
   て、該ブレードの該縁部分の弓形に湾曲した長手方向中
   心軸線に対し該総形フライスの中心軸線を直角に維持す
   る装置と、 総形フライス支持部材に連結された位置決
   め部材９２であって総形フライスに隣接したブレードの
   主側面と係合しそれによりブレードの縁部分と総形フラ
   イスとを互いに適所に位置させる該位置決め部材９２と
   、 ブレードの両端に係合して該ブレードをその中心軸
   線のまわりに回転させ且つ総形フライスとブレードとが
   互いに移動する時にブレードの主側面を上記位置決め部
   材９２と衝接させる、回転可能な主軸台８２及び心押し
   台８０と、を有することを特徴とする上記ブレード成形
   に使用される装置。