JPH06319692A - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡

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JPH06319692A
JPH06319692A JP5109570A JP10957093A JPH06319692A JP H06319692 A JPH06319692 A JP H06319692A JP 5109570 A JP5109570 A JP 5109570A JP 10957093 A JP10957093 A JP 10957093A JP H06319692 A JPH06319692 A JP H06319692A
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秀雄 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】洗浄性が良好で、かつ、検査時において術者に
汚物が飛散することのない内視鏡の提供を目的としてい
る。 【構成】挿入部6と挿入部6の手元側に接続された操作
部3とから内視鏡本体が構成され、前記挿入部6の先端
側に起立自在に取付けられる処置具起立台と、この処置
具起立台を起立自在に操作する操作ワイヤ58と、この
操作ワイヤ58を進退操作させるワイヤ駆動手段250
とを具備する内視鏡1において、前記操作ワイヤ58と
前記ワイヤ駆動手段250とを内視鏡1の外部に導出さ
せた状態で着脱自在に接続するとともに、前記操作ワイ
ヤ58と前記ワイヤ駆動手段250との接続部201を
前記操作部3の挿入部側端部近傍に位置させたものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、処置具起立装置を備え
た内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】挿入部の先端側に処置具の突出方向を変
えるための起立台を備えた内視鏡が知られている。前記
起立台はこれに接続される操作ワイヤを手元操作部にお
ける起立操作装置によって進退操作することにより動作
される。
【0003】一般に、ガストロスコープ、十二指腸スコ
ープ等の医療用内視鏡は、挿入部を患者の体腔内に挿通
して患部の観察や処置等を行うが、この場合、患部を観
察しながら処置具を用いて生検組識の採取や治療を行う
ために、処置具を所望の患部に対向させるように屈曲変
位させることが必要であり、こうした場合に、前記起立
台と前記起立操作装置とが要求されることになる。
【0004】従来は、特開昭59−181126号公報
に開示されるように、洗浄性を向上させるために、前記
操作ワイヤが挿通されるワイヤ挿通管路の開口部にテ―
パ状の口金を設け、この口金に送液用のシリンジ等を接
続することにより口金を通じてワイヤ挿通管路内に洗浄
液を送液するようにしている。また、この公報では、操
作ワイヤを案内する案内管路を内視鏡の操作部本体の外
部に開口させる構成が示されている。また、実公平3−
46727号公報や特開昭56−8030号公報では、
操作ワイヤを内視鏡から外すことができるようになって
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開昭59−181126号公報の構成では、操作ワイヤ
をワイヤ挿通管路から取り外すことができないため、ワ
イヤ挿通管路を洗浄する場合、ワイヤ挿通管路内に存在
する操作ワイヤが管路内抵抗となってしまい、洗浄に手
間がかかるという問題があった。
【0006】これに対し、実公平3−46727号公報
や特開昭56−8030号公報の構成では、ワイヤ挿通
管路から起立ワイヤを外すことによりワイヤ挿通管路内
における管路抵抗を減少させて洗浄の手間は省くことが
できる。
【0007】しかしながら、この構成では、着脱自在の
操作ワイヤと操作ワイヤを進退操作するワイヤ駆動手段
との接続部が内視鏡操作部の本体近傍で外部に開口して
いるため、内視鏡の操作時に術者の顔に体腔内からの汚
物が飛散してくるという欠点があった。
【0008】本発明は、上記事情に着目してなされたも
のであり、その目的とするところは、洗浄性が良好で、
かつ、検査時において術者に汚物が飛散することのない
内視鏡を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、挿入部と挿入部の手元側に接続された操
作部とから内視鏡本体が構成され、前記挿入部の先端側
に起立自在に取付けられる処置具起立台と、この処置具
起立台を起立自在に操作する操作ワイヤと、この操作ワ
イヤを進退操作させるワイヤ駆動手段とを具備する内視
鏡において、前記操作ワイヤと前記ワイヤ駆動手段とを
内視鏡の外部に導出させた状態で着脱自在に接続すると
ともに、前記操作ワイヤと前記ワイヤ駆動手段との接続
部を前記操作部の挿入部側端部近傍に位置させたもので
ある。
【0010】
【作用】前記操作ワイヤと前記ワイヤ駆動手段との接続
部を前記操作部の挿入部側端部近傍に位置させたことに
より、前記操作ワイヤと前記ワイヤ駆動手段との接続部
を通じて飛び出す体腔内からの汚物は術者までとどかな
い。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照しつつ本発明の実施例を説
明する。図1ないし図23は本発明の第1の実施例を示
すものである。図2に示すように、本実施例の内視鏡1
は、操作部3と挿入部6とから内視鏡本体が構成されて
いる。操作部3は把持部4を有しており、把持部4の挿
入部側端部には鉗子口部5が設けられており、この鉗子
口部5の位置で後述する操作ワイヤ58の基端部と起立
操作ロッド250とが内視鏡1の外部に導出された状態
で接続部201により着脱自在に接続されている。な
お、図22はそのような状態を示している。また、操作
部3にはスイッチ部2が設けられるとともにユニバーサ
ルコード7が接続されている。さらに、ユニバーサルコ
ード7の先端にはコネクタ8が設けられている。
【0012】スイッチ部2には各種の機能を果たすスイ
ッチ9…が設けられており、これらスイッチ9…によっ
て画像のフリーズやレリーズ等を遠隔的に行なうことが
きるようになっている。
【0013】操作部3には、挿入部6の先端側に設けら
れた湾曲部10を上下方向に湾曲動作させるための上下
アングルノブ11と、左右方向に湾曲動作させるための
左右アングルノブ12が設けられており、これらのアン
グルノブ11,12を回転操作することにより、湾曲部
10の先端に接続された先端部13を所望の方向に動か
すことができる。
【0014】また、これらのアングルノブ11,12に
は、その回転抵抗を増加させて湾曲部10の湾曲状態を
途中で止めることができるブレーキ機構としての上下エ
ンゲージレバー14と左右エンゲージレバー15とが設
けられている。
【0015】また、操作部3には、先端部13から気体
や液体を吐き出す送気送水動作を行うための送気送水ボ
タン16と、先端部13からの吸引動作を行なうための
吸引ボタン17とが設けられている。さらに、操作部3
には、先端部13に設けられた後述する処置具起立台1
8(以下、単に起立台18という。)を作動するための
起立台操作レバー19が上下アングルノブ11および左
右アングルノブ12の回転軸と同軸に設けられている。
【0016】ユニバーサルコード7の内部には、ライト
ガイドファイバー39(図3参照)や図示しないケーブ
ルおよび各種のチューブ等が内蔵されている。そして、
ユニバーサルコード7はその先端のコネクタ8を介して
光源装置20に接続されている。また、コネクタ8がチ
ューブを介して送水タンク22に接続されており、送水
タンク22からの水がユニバーサルコード7から挿入部
6にかけて内装された送気送水チューブ33(図3参
照)を通じて先端部13まで送水されるようになってい
る。
【0017】また、一端が先端部13で開口して他端が
コネクター部8で開口する吸引管路(図示せず)は、吸
引ボタン17に付設された図示しない吸引切換弁によっ
て管路の開閉が制御されるようになっている。そして、
前記吸引管路は、コネクター部8側で、吸引チューブ2
3を介して吸引ポンプに繋がる吸引ビン24に接続され
ている。
【0018】また、コネクター部8は電気ケーブル25
を介してビデオプロセッサー21に接続されている。ま
た、ビデオプロセッサー21はモニター26と電気的に
接続されており、先端部13の観察光学系でとらえた内
視鏡像をこのモニター26にて画像表示できるようにな
っている。
【0019】次に、挿入部6の先端に設けられた先端部
13について説明する。図2または図7に示すように、
先端部13は、先端構成部材29から成り挿入部6と一
体をなす先端部本体13aと、この先端部本体13aに
着脱自在に設けられる先端カバー部27とから構成され
ている。先端部本体13aを形成する先端構成部材29
の先端側には照明レンズ30と対物レンズ31とが設け
られている。この対物レンズ31の基端側にはノズル3
2の先端が対物レンズ31に向けて配置固定されてい
る。このノズル32の後端は、図3に示すように送気送
水チューブ33に連結され、送気送水チューブ33の基
端側は操作部3の送気送水ボタンに付設された図示しな
い送気送水切換弁に接続されている。そして、送気送水
ボタン16を操作することで、水または空気をノズル3
2より噴出させることができ、これによって、対物レン
ズ31の表面の汚物を取り除くことができるようになっ
ている。
【0020】ノズル32は先端構成部材29に対して接
着固定されるとともに、先端部本体13aの後述する先
端部カバー28のノズルカバー部28aとノズル32と
の間の隙間は接着剤34が充填されることによりシール
されており、先端部13内に汚物が進入しないように構
成されている。
【0021】また、先端構成部材29の基端には湾曲部
10の湾曲動作を司る湾曲駒35aの先端が図示しない
ビスにより固定されている。湾曲部10は、複数の湾曲
駒35a…を回動自在に接続されることにより構成され
る湾曲管部35によってその本体が構成されている。そ
して、この湾曲管部35の外周には網管36と湾曲ゴム
37とが順次被嵌されている。
【0022】湾曲ゴム37の先端側は糸38によって糸
巻き固定され、さらに、その固定部分上に接着剤を塗布
することにより固定強度が高められている。なお、この
接着作業においては、接着部分の先端側で先端部カバー
28の環状部28bが全周にわたって壁をつくっている
ので、接着剤が流れ出すこともなく、作業性が良好とな
る。
【0023】一方、先端部本体13aに設けられた照明
レンズ30の下部にはライトガイドファイバー39が略
L字状に配置されている。ライトガイドファイバー39
は複数のファイバーが接着剤によって固められているだ
けであるため、図4に示すようにライトガイドファイバ
ー39の先端部を固定板40を介してビス41で固定す
ることによりその固定強度を高めている。また、この固
定板40の存在によって、ガラス繊維であるファイバー
にビス41が直接回転しながらねじ込まれることがない
ので、組立時にライトガイドファイバー39を破損させ
ることを防止できる。なお、ライトガイドファイバー3
9の下部には、円弧状の蓋体42が接着剤により固定さ
れている。
【0024】図3に示すように、もう一方の光学系であ
る対物レンズ系は、対物レンズ31の下側にタイプリズ
ム43が配され、挿入部6の略軸線方向に対物レンズ群
44を有する撮像部45が設けられている。この撮像部
45は図5に示すようにビス46で固定されている。こ
のビス46はシリコン系の弾性接着剤47で接着されて
おり、弾性接着剤47はビス46の締め付け後の凹部に
も充填されている。
【0025】また、先端部カバー28は図4に示すよう
にピン55により抜け止めがされている。このピン55
は先端構成部材29に接着剤により固定されており、ピ
ン55と先端部カバー28との間にできた凹部にも接着
剤56が充填されている。なお、先端部カバー28と先
端構成部材29との組立時には、先端部カバー28の内
面と先端構成部材29の先端部カバー28が被せられる
外面とに気泡の侵入を防止するための接着剤を塗布する
接着作業を行なう。そして、この接着作業時において
は、外部にはみ出した接着剤を拭き取るなどしながら先
端部カバー28と先端構成部材29との接触面の隅々に
接着剤を塗布して前記接触面間に隙間がないように完全
に密着した状態とし、汚物が先端部13内に入り込まな
いようにする。
【0026】図4、図5および図9に示すように、先端
部カバー28の先端側は円を約3/4周切り欠いた形状
をしている。図3に示すように、先端部カバー28の後
端側にはノズル32を覆うノズルカバー部28aが形成
されている。また、ノズルカバー部28aの下部には、
先端部本体13aに着脱自在に取り付けられる先端カバ
ー部27のカバー部材48との引掛りを強固にするため
の厚肉部50が形成されている。この厚肉部50の基端
側にはカバー部材48のC状の変形部51が係合するた
めの薄肉部52が形成されている。
【0027】前記厚肉部50の外表面は、生体に傷をつ
けないようにR面取り53が施されている。このR面取
り53によって、汚物が厚肉部50の外表面の角部に溜
まりにくくなるため、この部分の洗浄性が良好となる。
同様に、薄肉部52の厚肉部50との段差部分にもR面
取り53が施されており、洗浄性の向上が図られてい
る。
【0028】また、薄肉部52の基端側にはリング状に
環状部28bが形成されている。この環状部28bは、
前述したように、湾曲ゴム37を糸38で締め付け固定
してその上から接着剤を塗布する際に壁となるため、接
着作業がし易くなる。
【0029】次に、先端部本体13aに着脱自在に取り
付けられる先端カバー部27について説明する。図7の
(a)に示すように、先端カバー部27は、外枠として
のカバー部材48の内部に起立台18と絶縁ブロック5
7とを配設することにより構成されている。起立台18
には起立台18を起立操作する操作ワイヤ58の先端が
接続されている。
【0030】カバー部材48の先端側は、図8に示すよ
うに丸味をおびた形状を成すとともに図4に示すように
その断面が円を約3/4周切り欠いた形状をしている。
また、起立台18を起立させる際に細い処置具がカバー
部材48と起立台18との間に挟まれないように、カバ
ー部材48の先端側には傾斜平面部60が設けられてい
る(図8参照)。また、この傾斜平面部60の先端側に
は、処置具を起立台18の誘導溝62に正しく位置決め
するように誘導平面61が設けられている。そして、こ
の誘導平面61と繋がるようにして案内部63が設けら
れている。この案内部63は、処置具を先端部13から
外部に突出する際に処置具が案内部63にぶつかって突
出不能になることを防ぐため、誘導溝62の先端部側へ
の延長線より下側に設けられている。
【0031】ところで、カバー部材48は、後述するよ
うにスナップフィットで固定されるため、例えば変性ポ
リフェニレンオキサイドやポリアセタール等の弾性に富
むプラスチック樹脂で形成されている。こうしたプラス
チック樹脂によってカバー部材48を成型する場合、カ
バー部材48が厚肉であるとプラスチック樹脂がうまく
型に流れず、外観不良となるため、これを防止するため
に、案内部63の下部に位置するカバー部材48の内面
に均肉になるように肉抜き部64が形成されている。
【0032】なお、先端部カバー28もポリサルフォン
等のプラスチック樹脂によって形成されている。ただ
し、先端部カバー28は固定されているため特別に弾性
を有する材料で形成する必要はないが、カバー部材48
はスナップフィットで固定されることから先端部カバー
28よりも弾性に富む材料で形成することが必要であ
る。
【0033】また、先端カバー部27が先端部本体13
aに対して着脱自在であることが一目でわかるように、
先端部カバー28とカバー部材48の表面の色を変えて
ある。これによって、洗浄者は、先端カバー部27が着
脱自在であることをすぐに認識することができ、洗浄方
法を従来の内視鏡と分けて行うことができる。つまり、
洗浄者は、汚れの激しい先端カバー部27を先端部本体
13aから取り外すことで洗浄性の良好な状態とし、こ
の状態で、先端部本体13aもしくは先端カバー部27
の洗浄を行なうことができる。なお、この場合、先端カ
バー部27を使い捨てにすることにより洗浄作業の簡易
化および確実化を図ることができる。また、先端カバー
部27が着脱自在であることを洗浄者に認識させるため
には、表面の色を変えるだけでなく、表面のつやを変え
たり、あるいは、表面の感触を変えたりしても良い。
【0034】図5に示すように、起立台18はこれに接
続される操作ワイヤ58と部組になており、さらに、軸
65の嵌合接着により絶縁ブロック57と起立台18と
が部組になっている。そして、起立台18と操作ワイヤ
58と絶縁ブロック57とからなる部組全体が絶縁ブロ
ック57に設けられたボス66によって一体的にカバー
部材48に固定されている。この場合、ボス66がカバ
ー部材48に穿設された孔67に嵌合されることにより
起立台18と操作ワイヤ58と絶縁ブロック57とから
なる部組全体の位置決めが成され、ボス66とカバー部
材48との接触面が接着されることでカバー部材48と
前記部組全体の固定が成される。なお、軸65と起立台
18はその嵌合部70を接着することにより一体となっ
ているが、絶縁ブロック57と軸65との嵌合部は接着
されておらず、絶縁ブロック57に対する起立台18の
自在な回動が確保されている。
【0035】また、図10に示すように、軸65と起立
台18とを一体形成し、絶縁ブロック57に軸65を貫
通させた状態で軸65の頭部71を熱によってかしめて
も良い。これにより、起立台18は軸65を支点として
絶縁ブロック57に対して回動自在となる。なお、熱に
よりかしめる場合は、起立台18を例えばポリサルフォ
ンや変性ポリフェニレンオキサイド、ポリアセタール等
のプラスチック樹脂で形成する。軸65と起立台18と
が別体の場合には、起立台18を前記プラスチック樹脂
と金属のどちらで形成してもかまわない。
【0036】図5に示すように、起立台18に接続され
る操作ワイヤ58の先端部は、プラズマ加工によって球
状に形成されており、ワイヤ径よりも径の大きい固定部
68となっている。また、操作ワイヤ58は起立台18
の側面69に接するように折り曲げられている。
【0037】絶縁ブロック57は、例えば高周波処置具
としての高周波ナイフの刃が絶縁ブロック57に触れて
スパークによって切れてしまうことがないように、ポリ
サルフォンや変性ポリフェニレンオキサイド等の絶縁性
のプラスチック樹脂で成型されている。この絶縁ブロッ
ク57は、その形状が図8に示すようになっており、起
立台18に取り付けた操作ワイヤ58の走行をある程度
規制する円弧状のガイド部72を備えている。このガイ
ド部72の側面は図5に示すように非接触面73と案内
面74とで構成される。これは、起立台18と絶縁ブロ
ック57との接触面が大きくなると、その面精度によ
り、起立台18を回動させた際、ざらつき等が起こり、
作動感触が悪くなるため、接触面積を必要最低限に小さ
くすることにより作動感触を良好にさせようとすること
による。
【0038】非接触面73の基端側には起立台18の起
立位置を規制するためのストッパ59が絶縁ブロック5
7から突出して設けられている。このストッパ59は、
起立台18の側面69の回転軌道を途中で止める程度ま
で突出している。絶縁ブロック57を突起状に形成して
ストッパ59とした場合には、絶縁ブロック57が樹脂
製であることからストッパ59の形状は起立台18の回
転規制を行なうことができる範囲内でどのような形状に
することもできる。
【0039】ストッパ59よりもさらに基端側の絶縁ブ
ロック57には、起立台18を起立させた際、起立台1
8との間で挿通路を形成するための曲面75が設けられ
ている。この曲面75の基端側には鉗子チャンネル76
が開口している。この鉗子チャンネル76は先端構成部
材29に接着あるいは半田固定された鉗子パイプ77に
より形成され、先端構成部材29と鉗子パイプ77の先
端側は、その段差部92に接着剤を充填することにより
段差をなくして滑らかに繋がっている。これによって、
段差部92に汚物がたまりにくくなるため、ブラッシン
グ洗浄や流体洗浄の際に、簡単に汚物を取り除くことが
でき、洗浄の手間がかからない。
【0040】また、鉗子パイプ77の基端には鉗子チャ
ンネルチューブ78が接続されている。この鉗子チャン
ネルチューブ78は前述の吸引ボタン17の図示しない
吸引切換弁機構に接続されている。また、鉗子チャンネ
ルチューブ78は前述の鉗子口部5で分岐しており、処
置具を鉗子チャンネル76に挿脱できるようになってい
る。
【0041】絶縁ブロック57により形成される鉗子チ
ャンネル76の開口部79は、段差部92である境界部
から先端側にいくにしたがって、図8の二点鎖線で示す
ように断面が徐々に円形から長円形状に移行している。
このような断面の変化は絶縁ブロック57の曲面75が
徐々に先端側に移行することに伴うものである。
【0042】一方、起立台18と部組になった操作ワイ
ヤ58は、図6に示すように絶縁ブロック57のワイヤ
挿通部80を通り、図8に示す第1の鉗子起立パイプ9
1の内部に挿通されている。
【0043】第1の鉗子起立パイプ91の先端構成部材
29との接続部は、鉗子パイプ77と同様、その段差部
93に接着剤を充填することにより段差をなくして滑ら
かに繋がっている。これによって、段差部93に汚物が
たまりにくくなるため、洗浄の手間がかからない。
【0044】第1の鉗子起立パイプ91の基端には四弗
化エチレン樹脂製の鉗子起立チューブ94が接着されて
おり、鉗子起立チューブ94の外周には、鉗子起立チュ
ーブ94が伸びないように角型の鉗子起立コイル95が
被嵌されている。そして、鉗子起立コイル95の先端部
は第1の鉗子起立パイプ91に接着固定されている。ま
た、図11に示すように、鉗子起立チューブ94の基端
部は、熱成型した状態で、第2の鉗子起立パイプ96の
先端部に熱溶着されている。さらに、鉗子起立コイル9
5の基端は第2の鉗子起立パイプ96と半田97により
固定されている。
【0045】先端カバー部27のカバー部材48の基端
部は、図7の(a)および図6に示すように、C状の変
形部51を有している。図6に示すように、変形部51
は、絶縁ブロック57と係合している2つの突部98に
て境界をなしており、2つの突部98で挟まれた部分4
9(切り欠き部99と反対側の部分)は前述したように
接着剤によって絶縁ブロック57に固定されている。こ
の突部98は、接着剤を変形部51側へ流れ出させない
防波堤をなす接着だまりとなっている。
【0046】先端部本体13aに先端カバー部27を取
り付ける場合において、C状の変形部51は、先端部カ
バー28の厚肉部50を乗り越える時は図6の二点鎖線
に示すように変形して、その後、第1の先端部カバー2
8の薄肉部52に係合する。
【0047】C状の変形部51の外面には図3に示すよ
うにR面取り100が設けられている。これは、変形部
51の外面の角部によって生体を傷つけないためであ
る。また、変形部51の切り欠き99(図6参照)の位
置は、対物レンズ31と照明レンズ30とを含む面より
も下側に設けられている。これにより、変形部51が変
形する際に、変形部51の下側に先端部カバーが存在す
るので、変形しやすく、先端部本体13aに対する先端
カバー部27の装着作業が容易となる。
【0048】図4および図5に示すように、カバー部材
48と先端部カバー28との境界部にはテーパ部101
が設けられている。このテーパ部101は、先端部本体
13aに対して先端カバー部27を係合する際のガイド
の役目を果たす。また、このテーパ部101は当然のこ
とながら斜めの面であり、垂直な面とした場合に比べて
高周波電流の漏れ経路となり得るカバー部材48と先端
部カバー28との境界部の長さを長くすることができる
ため、結果的にテーパ部101を通じて高周波電流が漏
れることを防止でき安全である。
【0049】また、図3に示すように、先端側において
は、先端部カバー28のテーパ部102とカバー部材4
8のテーパ部103とを重ねることにより、装着時にお
けるカバー部材48と先端部カバー28との係合部の隙
間を減らしている。そして、図2の平面に対して垂直な
方向におけるカバー部材48の固定強度は、先端構成部
材29の先端の突出部104をカバー部材48に係合さ
せることで高められている。また、突出部104の角部
にはR面取り105がなされており、汚物がたまりにく
く、洗浄時の手間が省けるようになっている。
【0050】ところで、図7の(a)に示す先端カバー
部27を図7の(b)に示す先端部本体13aに組付け
ると、図2に示す状態になる。また、図7の(b)に示
すように、先端構成部材29は、起立台18に対応する
面が平面になっているため、非常に洗浄性が良くなって
いる。
【0051】次に、起立台18を起立動作させる操作部
側の機構について説明する。図12に示すように、第2
の鉗子起立パイプ96は挿入部6の内部を通って操作ワ
イヤ出口部200の近傍に至っている。また、起立ワイ
ヤ出口部200からは操作ワイヤ58が引き出されてお
り、引き出された操作ワイヤ58の基端部と後述する起
立操作ロッド250とが接続部201を介して接続され
ている(図2参照)。そして、外部に露出した起立ワイ
ヤ出口部200には例えばポリプロピレン、ポリエチレ
ン等の絶縁性のプラスチック樹脂によって形成された保
護カバー202が着脱自在に取り付けられるようになっ
ている。これによって、高周波処置時においても外部に
金属が露出しないため、術者は安全に処置を行なうこと
ができる。
【0052】次に、起立ワイヤ出口部付近の構成につい
て図12を参照しつつ説明する。図中、203は挿入部
6を構成する可撓管の口金であり、この口金203の基
端側に設けられたテーパ部204が操作部の構造体であ
る円筒体205のテーパ部205aに係合されている。
この場合、テーパ部204とテーパ部205aとの固定
はねじ部材206を締めることにより行なわれる。ま
た、口金203には溝部207が形成されており、溝部
207にシール部材208を設けることでテーパ部20
4,205aにおける水密性が確保されている。
【0053】209は取付部材であり、この取付部材2
09にゴムライニングを施して折れ止め210が形成さ
れている。また、取付部材209にはプラスチック樹脂
で形成されたカバー211が接着固定されている。つま
り、取付部材209と折れ止め210とカバー211と
が部組となっている。
【0054】次に、組立方法をまじえながら説明する。
まず、挿入部6を部組状態にした後、第2の鉗子起立パ
イプ96を所定の長さにカットする。この時、操作ワイ
ヤ58は第2の鉗子起立パイプ96の中には挿入されて
いない。そして、第2の鉗子起立パイプ96の基端部外
周に四弗化エチレン樹脂製のチューブ212の先端部を
被嵌して接着固定するとともにチューブ212の先端部
を糸で縛って固定する。その後、チューブ212の他端
を所定の長さにカットする。次に、所定の長さのコイル
213をチューブ212の先端部外周に被嵌するととも
にコイル213の先端部を接着層214で固める。な
お、この状態では、チューブ212とコイル213の基
端側は固定せずに自由端としておく。
【0055】次に、挿入部6と操作部3とのドッキング
の工程を行う。まず、内蔵物を整列させ所定の位置にセ
ットした状態で、操作部の構造体である前記円筒体20
5内に挿入部6を先端部13側から差し入れるようにし
て口金203のテーパ面204と円筒体205のテーパ
面205aとを係合させてねじ部材206で両者を締め
付け固定する。この時、チューブ212とコイル213
の基端側(自由端)は円筒体205の内部に存在してい
る。
【0056】次に、把持部4を形成するグリップ215
を先端部13側から嵌め込んでねじ部材216によりグ
リップ215と円筒体205とを締め付け固定する。次
に、図15に示すような形状をなす第1の固定カバー2
17の溝部218にシール部材219を嵌め込んだ状態
で、第1の固定カバー217を先端部13側から嵌め込
み、第1の固定カバー217の溝部218を有するフラ
ンジ部217aをグリップ215と円筒体205との間
の隙間に嵌挿してここに位置するねじ部材216の端部
に突き当てる。
【0057】そして、固定カバー217の通孔235と
円筒体205に設けられた通孔236とが円芯となって
いるので、そこに、固定カバー217の空間部237よ
り規制ピン220を挿入して、図14のように回転止め
を行う。したがって、固定カバー217は円筒体205
に回動不能に固定される。
【0058】次に、鉗子起上パイプ開口体223の開口
部224に端部がテーパ状に広がるパイプ222を挿入
して水密接着した状態の部組を第1の固定カバー217
の開口部221に嵌め込む。また、鉗子起上パイプ開口
体223の外周には溝部225が設けられており、この
溝部225に配置されたシール部材226によって鉗子
起上パイプ開口体223と第1の固定カバー217との
間の水密性が確保されている。また、上記鉗子起上パイ
プ開口体223には、円筒体205の方向に延びる延出
部227が設けてあり、規制ピン220の軸方向の抜け
止めをしている。
【0059】この延出部227の規制ピン220の抜け
止めの部分は、延出部227のU字状の押え面によりが
たつきがなく固定されている。次に、チューブ212と
コイル213の基端側(自由端)を円筒体205の長穴
開口部228から円筒体205の外部へ引き出し、チュ
ーブ212をパイプ222の先端部に水密接着するとと
もに糸巻き固定する。その後、パイプ222の先端部位
にコイル213の基端部を接着し前記糸の上から接着剤
を塗布することにより接着層229を形成してコイル2
13基端部の固定を行なう。
【0060】次に、溝部231にシール部材232を設
けた状態の第2の固定カバー230を先端部13側から
嵌め込んで第1の固定カバー217に突き当てる。この
第2の固定カバー230は、図14に示すように、第1
の固定カバー217と全周にわたって嵌合しているた
め、回動不能に固定された状態にある。その後、前述し
た取付部材209と折れ止め210とカバー211とか
らなる部組を先端部13側から嵌め込んで、取付部材2
09と円筒体205とをねじ部233によって螺合する
ことにより前記部組全体を軸方向に押しつけて固定す
る。この時、第2の固定部材230と円筒体205との
間の水密はシール部材234によって確保される。
【0061】ところで、図2において、操作部3に設け
られた起立台操作レバー19を動かすと、起立操作ロッ
ド250が進退し、その変位量が接続部201を介して
最終的に先端部13の起立台18に伝えられる。以下、
このような駆動機構について図15ないし図20を参照
しつつ説明する。
【0062】起立台操作レバー19は変性ポリフェニレ
ンオキサイド等のプラスチック樹脂によって形成されて
いる。したがって、比較的大きな力がかかることを考慮
してこの起立台操作レバー19は、板251とレバー本
体252によって挟み込まれてねじ部材255により固
定されている。このレバー本体252は回動体253に
取付ネジ254により固定されている。また、回動体2
53の外周には環状溝256が形成されている。そし
て、この環状溝256には、シール部材257が、水密
を確保するとともに回転抵抗を与えるために設けられて
いる。
【0063】また、図15および図16に示すように、
回動体253には連結部258を構成する第1のリンク
259が固定されている。図16に示すように、第1の
リンク259は、金属板体によって形成されており、複
数の取付孔を有する取付部259bと、この取付部25
9bから延在する連結部259aとからなる。取付部2
59bは複数の取付ネジ262によって回動体253に
固定されている。また、連結部259aは枢支ピン26
3によって第2のリンク264に回動自在に固定されて
いる。
【0064】また、図15に示すように、回動体253
は、ケーシング265の取付孔266にOリング267
を介して固定された締付環体268によって、外側から
回転自在に支持されている。さらに、回動体253はね
じ部材270によって固定部材269に固定されてい
る。
【0065】一方、第2のリンク264の他端側では、
断面がU字状の隔壁部材271(図17参照)の内側に
リンク結合部材272が軸方向に移動可能な状態で収容
されている。このリンク結合部材272は、図17に示
すように、第2のリンク264に枢支ピン273を介し
て回動自動に連結されている。枢支ピン273は、第2
のリンク264とリンク結合部材272の両者を貫通し
て挿入され、Cリング274によってその抜けが防止さ
れている。
【0066】図15に示すように、リンク結合部材27
2の先端側には、L字状の接続部材275がバネ座金2
76を介してビス286によりねじ止め固定されてい
る。また、リンク結合部材272の下部には、滑り性の
良いポリアセタール等のプラスチック樹脂で形成された
ガイド体277が設けられている。この場合、ガイド体
277の滑り性が良いため、リンク結合部材272の作
動が滑らとなり、作動感触が良くなる。また、このガイ
ド体277は、操作部3の地板278に対してねじ部材
279により固定されているとともに、後述するカバー
部材281を係止するための係止板280のねじ部28
2に固定ねじ283をねじ込むことにより、隔壁部材2
71と地板278とを挟み込んだ状態で、カバー部材2
81に対して固定されている。
【0067】図18に示すように、接続部材275のL
形に曲げた部分には、曲げ剛性を向上させるために、曲
げ方向とは異なる角度でプレス加工により形成した凸部
284が設けられている。この接続部材275はグリッ
プ215の外表面よりも突出しているので、組立の際
は、図12において述べたようにグリップ215をねじ
部材216で締め込んで固定した後、グリップ開口部2
85から接続部材275を挿入してビス286で固定す
るようにする。
【0068】図19に示すように、前記グリップ開口部
285は略長方形の形状をしている。また、グリップ開
口部285に嵌合するようにカバー部材281が装着さ
れている。図15および図20に示すように、カバー部
材281のグリップ開口部285に対応する部分にはシ
ール部材287が設けられている。そして、このカバー
部材281は、図15に示す基端側の突出片288をグ
リップ開口部285からグリップ215内にもぐり込ま
せることで、上下方向での抜けを防いでいる。さらに、
カバー部材281の先端部は前述した係止板280に対
してビス289により固定されている。このビス289
はグリップ215を貫通した状態で係止板280のねじ
部290にねじ込まれている。また、ビス289は図2
0に示すように2個設けられており、カバー部材281
とビス289との間の隙間はシリコン系接着剤291に
よって埋められている。なお、ビス289によってプラ
スチック樹脂からなるカバー部材281等を締め付ける
こととなるため、ビス289は締付トルクを考慮して一
定力量で締め付けられる。
【0069】一方、起立操作ロッド250が挿脱される
カバー部材281の部分には通孔292が穿設されてい
る。この通孔292の径は、起立操作ロッド250が通
孔292に略嵌合されてがたつかないように、起立操作
ロッド250の径とほぼ等しくなっている。また、通孔
292の先端側には、通孔292と同軸で通孔292よ
りも大径の円筒孔293が形成されている。さらに、そ
の先端側にはねじ部294が設けられている。そして、
円筒孔293にはシール部材295が嵌め込まれてお
り、シール部材295を軸方向で押える押え部材296
が前記ねじ部294に螺合している。なお、押え部材2
96が螺合する部分にはシリコン系接着剤が塗布されて
いる。
【0070】前述のようにしてカバー部材281を取り
付けた後、起立操作ロッド250を押え部材296の開
口部297から挿入し、起立操作ロッド250の基端部
に設けられたネジ部298に接続部材275を螺合させ
る。この状態では、起立台操作レバー19を回転させる
と、リンク結合部材272が前後に移動し、起立操作ロ
ッド250が進退する。なお、図15に示すように、リ
ンク結合部材272の移動量を規制するためにストッパ
299がビス300によって固定されている。
【0071】次に、接続部201について図21を参照
しつつ説明する。図21の(a)に示すように、起立操
作ロッド250の先端側にはフランジ部301が設けら
れている。また、フランジ部301の基端には小径部3
02が設けられており、さらに、小径部302の基端に
は大径部303が設けられている。そして、起立操作ロ
ッド250の先端部には接続部材304が着脱可能に設
けられている。
【0072】図21の(b)に示すように、起立操作ロ
ッド250の小径部302とフランジ部301とに嵌ま
り込む接続部材304の基端側部分には、馬蹄形状に切
り欠かれた切り欠き部305a,305bが設けられて
おり、これによって、起立操作ロッド250の側方から
接続部材304を着脱することが可能になっている。ま
た、こうした起立操作ロッド250と接続部材304と
の接続状態を保持するためのキャップ306が起立操作
ロッド250と接続部材304との接続部の外周に設け
られている。キャップ306は、ポリアセタールやポリ
エチレンやポリプロピレン等の弾性に富むプラスチック
材料で形成されており、その先端側の内周には突部30
7が設けられている。この突部307を接続部材304
の外周に設けられた凹部308に係合させることで、キ
ャップ306の位置決めがなされると同時にクリック感
が出るようになっている。
【0073】図21の(a)の二点鎖線で示す位置まで
キャップ306を移動させた状態で、起立操作ロッド2
50を接続部材304と係合させ、その後、キャップ3
06を実線の位置まで移動させると、起立操作ロッド2
50の大径部303とキャップ306の内周係合部30
9が係合して、起立操作ロッド250が固定される。
【0074】前述のように、キャップ306は、プラス
チック樹脂で形成されているため、接続部材304の外
周に嵌め込まれる際は、その弾性領域の広さを利用して
押し込まれることにより図21の(a)の状態に配置さ
れる。そして、この場合、組立性を良くするために、接
続部材304の基端部外周にはテーパ面311が設けら
れている。これは、キャップ306を接続部材304の
外周に無理に嵌め込む時、キャップ306が広がり易く
なるようにするためのものである。なお、キャップ30
6の弾性領域を増加させるために、図21の(c)に示
すような切り欠き310をキャップ306に設けても良
い。
【0075】一方、接続部材304の先端側には固定ネ
ジ312が設けられており、操作ワイヤ58を任意の位
置で固定できるようになっている。二点鎖線で示してあ
る操作ワイヤ58は、挿入部6の長さが固体毎にばらつ
いても、それが調整できるようになっていることを示す
ものであり、そのために空間部313が設けられてい
る。
【0076】以上説明したように、本実施例の内視鏡1
では、操作ワイヤ58と起立操作ロッド250との接続
部201を操作部3の挿入部側端部近傍である鉗子口部
5の部位に位置させたことにより、操作ワイヤ出口部2
00を通じて飛び出す体腔内からの汚物が術者までとど
かない。
【0077】また、内視鏡1は、起立台18の起立動作
を規制するストッパ59を着脱可能な先端カバー部27
の絶縁ブロック57に設けたため、先端カバー部27を
先端部本体13aから外した時に、先端部本体13aが
単純な形状となり、洗浄性が良好となる。さらに、着脱
可能な先端カバー部27を使用後に廃棄することで洗浄
の手間は大きく削減される。
【0078】また、カバー部材48と起立台18と絶縁
ブロック57とピン55と操作ワイヤ58とが部組とな
った先端カバー部27は、鉗子チャンネル76のサイズ
が共通であれば、異なる機種間でも使用することができ
るため、組立を誤ることがない。
【0079】また、表面の色を変えることにより、着脱
可能な先端カバー部27と挿入部と一体の先端部本体1
3aとを一見して識別できるようにしたので、洗浄者
は、先端カバー部27が着脱自在であることをすぐに認
識することができ、洗浄方法を従来の内視鏡と分けて行
うことができる。つまり、洗浄者は、汚れの激しい先端
カバー部27を先端部本体13aから取り外すことで洗
浄性の良好な状態とし、この状態で、先端部本体13a
もしくは先端カバー部27の洗浄を行なうことができ
る。したがって、従来並の方法で洗浄を行なってしまう
という洗浄時間のロスを回避することができる。
【0080】また、着脱可能な先端カバー部27側にス
トッパ59が設けられてあるため、ストッパ59の精度
は、部組状態での部品のばらつきだけで決まる。すなわ
ち、装着時の先端カバー部27と先端構成部材29との
相対位置のばらつきは精度に影響しない。したがって、
精度が向上する。
【0081】図23は本発明の第2の実施例を示したも
のである。本実施例では、操作ワイヤ58と起立操作ロ
ッド250との接続部201の位置が第1の実施例と異
なる。また、この構成では、グリップ215が鉗子口部
5まで延びており、グリップ215の先端部近傍に接続
部201が設けられている。また、操作ワイヤ58と起
立操作ロッド250との進退動作に伴って移動する接続
部201の移動範囲内で、接続部201と対向するグリ
ップ215の面は平面に形成されている。なお、その他
の構成は第1の実施例と同一である。
【0082】この構成では、第1の実施例と同様の作用
効果を有するとともに、接続部201の移動範囲内で接
続部201と対向するグリップ215の面が平面に形成
されているため、図23に示した寸法Xを小さくした場
合でも接続部201がグリップ215の面と干渉するこ
とがない。つまり、グリップ215から接続部201に
向けて突出する部分がなく、接続部201とグリップ2
15の面との間に一定の隙間が形成されるため、操作ワ
イヤ58と起立操作ロッド250の進退動作がスムーズ
になる。ただし、グリップ215の面に接触させること
によりこれをガイドとして接続部201の進退移動を行
なうようにするい場合は寸法Xを0としても良い。
【0083】図24および図25は本発明の第3の実施
例を示したものである。本実施例では、操作ワイヤ58
と起立操作ロッド250との接続部201の位置が折れ
止め部材210の近傍に設けられている。つまり、鉗子
口部5よりもさらに挿入部側に接続部201が設けられ
ている。
【0084】図25の(b)に示すように、折れ止め部
材210は、取付部材209の上に被嵌されており、こ
の被嵌した状態で、第2の固定カバー230の先端面と
密着している。すなわち、図25の(a)に示すよう
に、折れ止め部材210は凸部246を備えており、こ
の凸部246を第2の固定カバー230の先端面に押し
付けることにより凸部246が弾性的に変形して第2の
固定カバー230の先端面にぴったりと当接している。
また、凸部246が第2の固定カバー230の先端面に
押し付いた状態では、折れ止め部材210が第2の固定
カバー230から付勢力を受けるため、折れ止め部材2
10を取付部材209の係合フランジ247に嵌め込ん
で、折れ止め部材210の位置決め固定を行なってい
る。
【0085】この構成では、第1の実施例と同様の作用
効果を有するとともに、折れ止め部材210の近傍に接
続部201が位置しているため、外部に開口するワイヤ
出口部200が術者からさらに遠くに位置することにな
り、体腔内からの汚物によって術者が汚染される機会が
極めて少なくなる。また、本構成では、折れ止め部材2
10の凸部246を第2の固定カバー230の先端面に
押しつけて折れ止め部材210と第2の固定カバーとの
間の隙間をなくしているため、汚物が折れ止め部材21
0と第2の固定カバーとの間に侵入することがなく、清
潔である。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の内視鏡で
は、操作ワイヤとワイヤ駆動手段との接続部を操作部の
挿入部側端部近傍に位置させたことにより、操作ワイヤ
とワイヤ駆動手段との接続部を通じて飛び出す体腔内か
らの汚物が術者までとどかない。また、操作ワイヤとワ
イヤ駆動手段とを着脱自在に接続して操作ワイヤを内視
鏡から取り外すことができるため洗浄性が良好となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す内視鏡の全体構成
図である。
【図2】本発明の第1の実施例を示す内視鏡の先端部の
平面図である。
【図3】図2のA−A線に沿う断面図である。
【図4】図2のB−B線に沿う断面図である。
【図5】図2のC−C線に沿う断面図である。
【図6】図2のD−D線に沿う断面図である。
【図7】先端カバー部を先端部本体から外した状態を示
す平面図である。
【図8】図2のE−E線に沿う断面図である。
【図9】先端部本体の先端部カバーの斜視図である。
【図10】起立台と絶縁ブロックとの接続の一例を示す
断面図である。
【図11】鉗子起立パイプの先端部における接続状態を
示す断面図である。
【図12】操作ワイヤ出口部の周辺の内部構造を示す断
面図である。
【図13】図12のG−G線に沿う断面図である。
【図14】図12のF−F線に沿う断面図である。
【図15】操作ワイヤ駆動機構の要部断面図である。
【図16】図15をI方向から見た平面図である。
【図17】図16のJ−J線に沿う断面図である。
【図18】(a)は図15の接続部材のL形に曲げた部
分の斜視図、(b)は(a)のK−K線に沿う断面図で
ある。
【図19】グリップ開口部付近の平面図である。
【図20】図15のH−H線に沿う断面図である。
【図21】(a)は操作ワイヤと起立操作ロッドとを接
続する接続部の要部断面図、(b)は(a)のL−L線
に沿う断面図、(c)はキャップの変形例を示す平面図
である。
【図22】操作ワイヤ出口部の側面図である。
【図23】本発明の第2の実施例を示す内視鏡の操作ワ
イヤ出口部の側面図である。
【図24】本発明の第3の実施例を示す内視鏡の操作ワ
イヤ出口部の側面図である。
【図25】図24の内視鏡の操作ワイヤ出口部の周辺の
内部構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1…内視鏡、3…操作部、6…挿入部、58…操作ワイ
ヤ、201…接続部、250…起立操作ロッド(ワイヤ
駆動手段)。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年11月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】図3に示すように、もう一方の光学系であ
る対物レンズ系は、対物レンズ31の下側にダハプリズ
ム43が配され、挿入部6の略軸線方向に対物レンズ群
44を有する撮像部45が設けられている。この撮像部
45は図5に示すようにビス46で固定されている。こ
のビス46はシリコン系の弾性接着剤47で接着されて
おり、弾性接着剤47はビス46の締め付け後の凹部に
も充填されている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0057
【補正方法】変更
【補正内容】
【0057】そして、固定カバー217の通孔235と
円筒体205に設けられた通孔236とが同心円となっ
ているので、そこに、固定カバー217の空間部237
より規制ピン220を挿入して、図14のように回転止
めを行う。したがって、固定カバー217は円筒体20
5に回動不能に固定される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図25
【補正方法】変更
【補正内容】
【図25】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挿入部と挿入部の手元側に接続された操
    作部とから内視鏡本体が構成され、前記挿入部の先端側
    に起立自在に取付けられる処置具起立台と、この処置具
    起立台を起立自在に操作する操作ワイヤと、この操作ワ
    イヤを進退操作させるワイヤ駆動手段とを具備する内視
    鏡において、前記操作ワイヤと前記ワイヤ駆動手段とを
    内視鏡の外部に導出させた状態で着脱自在に接続すると
    ともに、前記操作ワイヤと前記ワイヤ駆動手段との接続
    部を前記操作部の挿入部側端部近傍に位置させたことを
    特徴とする内視鏡。
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