JPH06318428A - 改善された電子放出器 - Google Patents
改善された電子放出器Info
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- JPH06318428A JPH06318428A JP2305194A JP2305194A JPH06318428A JP H06318428 A JPH06318428 A JP H06318428A JP 2305194 A JP2305194 A JP 2305194A JP 2305194 A JP2305194 A JP 2305194A JP H06318428 A JPH06318428 A JP H06318428A
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- carbon
- electron
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- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J1/00—Details of electrodes, of magnetic control means, of screens, or of the mounting or spacing thereof, common to two or more basic types of discharge tubes or lamps
- H01J1/02—Main electrodes
- H01J1/30—Cold cathodes, e.g. field-emissive cathode
- H01J1/304—Field-emissive cathodes
- H01J1/3042—Field-emissive cathodes microengineered, e.g. Spindt-type
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J2201/00—Electrodes common to discharge tubes
- H01J2201/30—Cold cathodes
- H01J2201/304—Field emission cathodes
- H01J2201/30446—Field emission cathodes characterised by the emitter material
- H01J2201/30453—Carbon types
- H01J2201/30457—Diamond
Landscapes
- Cold Cathode And The Manufacture (AREA)
- Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 飽和電流の改善を含む改善された電流特性を
有するダイヤモンド状炭素電子放出器を提供する。 【構成】 放出領域に電気的にアクティブな欠陥(5
3,54,55)を含む、ダイヤモンド結合構造を有す
る、ダイヤモンド状炭素層(52)を形成された、電子
放出器。前記電気的にアクティブな欠陥は、非常に低い
仕事関数を有し、飽和電流の改善を含む電流特性の改善
が行われた非常に薄い電子放出器のように作用する。
有するダイヤモンド状炭素電子放出器を提供する。 【構成】 放出領域に電気的にアクティブな欠陥(5
3,54,55)を含む、ダイヤモンド結合構造を有す
る、ダイヤモンド状炭素層(52)を形成された、電子
放出器。前記電気的にアクティブな欠陥は、非常に低い
仕事関数を有し、飽和電流の改善を含む電流特性の改善
が行われた非常に薄い電子放出器のように作用する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子放出器の改善に関
し、特に電界放出素子のような素子において電流特性を
改善した電子放出器に関するものである。
し、特に電界放出素子のような素子において電流特性を
改善した電子放出器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ダイヤモンドが負の電子親和力(affinit
y)を有することは公知である。また、ダイヤモンドがそ
の負の電子親和力によって電子を放出すること、そして
モリブデンやタングステンのような他の一般的な電子放
出器より、実際かなり低い電界で放出することも公知で
ある。これは現在のところ制御できない機能である。放
出器の電流は、予測よりもかなり低いことが多く、放出
に対する全ての基準を満たしていると思われるサンプル
でも、全く放出しないことがある。
y)を有することは公知である。また、ダイヤモンドがそ
の負の電子親和力によって電子を放出すること、そして
モリブデンやタングステンのような他の一般的な電子放
出器より、実際かなり低い電界で放出することも公知で
ある。これは現在のところ制御できない機能である。放
出器の電流は、予測よりもかなり低いことが多く、放出
に対する全ての基準を満たしていると思われるサンプル
でも、全く放出しないことがある。
【0003】価電子帯及び導電帯間の大きなエネルギ・
バンドギャップ(5.5eV)のために、ダイヤモンド
半導体におけるキャリアの数は、室温では必然的に少な
くなる。現在知られているドーパントは、ダイヤモンド
においては非常に大きなイオン化エネルギ(leV程
度)を有しており、それ故+250℃未満での導電への
寄与は少ない。したがって、ダイヤモンドの有効仕事関
数(effective work function)が正で、0.2eVと
0.7eVとの間のどこかにあると考えられるとしても
(その電子親和力は負としても)、その飽和電流は低
い。飽和電流を上昇させることは、解決すべき第1の課
題である。
バンドギャップ(5.5eV)のために、ダイヤモンド
半導体におけるキャリアの数は、室温では必然的に少な
くなる。現在知られているドーパントは、ダイヤモンド
においては非常に大きなイオン化エネルギ(leV程
度)を有しており、それ故+250℃未満での導電への
寄与は少ない。したがって、ダイヤモンドの有効仕事関
数(effective work function)が正で、0.2eVと
0.7eVとの間のどこかにあると考えられるとしても
(その電子親和力は負としても)、その飽和電流は低
い。飽和電流を上昇させることは、解決すべき第1の課
題である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、電流
特性を改善した電子放出器を提供することである。
特性を改善した電子放出器を提供することである。
【0005】本発明の他の目的は、電流特性を改善した
ダイヤモンドまたはダイヤモンド状炭素電子放出器を提
供することである。
ダイヤモンドまたはダイヤモンド状炭素電子放出器を提
供することである。
【0006】本発明の更に他の目的は、飽和電流を改善
したダイヤモンドまたはダイヤモンド状炭素電子放出器
を提供することである。
したダイヤモンドまたはダイヤモンド状炭素電子放出器
を提供することである。
【0007】本発明の更に他の目的は、電流特性を改善
したダイヤモンドまたはダイヤモンド状放出器を用いた
電界放出素子を提供することである。
したダイヤモンドまたはダイヤモンド状放出器を用いた
電界放出素子を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題の解決および目
的の実現は、放出領域(site)において構造に電子的にア
クティブな欠陥がある、所定の構造を有する材料層を形
成された、電子放出器によって達成される。
的の実現は、放出領域(site)において構造に電子的にア
クティブな欠陥がある、所定の構造を有する材料層を形
成された、電子放出器によって達成される。
【0009】上記問題の解決および目的の実現は、放出
領域において電子的にアクティブな欠陥のあるダイヤモ
ンド接合構造を有する、ダイヤモンドまたはダイヤモン
ド状炭素を含む材料層を形成された電子放出器によって
達成される。
領域において電子的にアクティブな欠陥のあるダイヤモ
ンド接合構造を有する、ダイヤモンドまたはダイヤモン
ド状炭素を含む材料層を形成された電子放出器によって
達成される。
【0010】上記問題の解決および目的の実現は、ダイ
ヤモンドまたはダイヤモンド状炭素を含む材料層を、そ
の一表面に有する支持基板を含む電界放出素子によって
達成される。前記ダイヤモンドまたはダイヤモンド状炭
素はダイヤモンド結合構造を有し、電子的にアクティブ
な欠陥が電子放出器を規定するものである。
ヤモンドまたはダイヤモンド状炭素を含む材料層を、そ
の一表面に有する支持基板を含む電界放出素子によって
達成される。前記ダイヤモンドまたはダイヤモンド状炭
素はダイヤモンド結合構造を有し、電子的にアクティブ
な欠陥が電子放出器を規定するものである。
【0011】
【実施例】図1を具体的に参照すると、ダイヤモンド状
炭素の格子構造10における、四面体(tetrahedral)結
合を有する原子が示されている。本開示のために、「ダ
イヤモンド状炭素」の定義を、一般的にsp3四面体結
合の数度(abundance of sp3 tetrahedral bonds)と呼ば
れる、公知のダイヤモンド結合状態に全体的に接合され
た炭素原子によって結合が形成され、ダイヤモンドなら
びにその他のダイヤモンド結合を含む材料から成る炭素
とすることを理解されたい。また、本開示のために、
「グラファイト状炭素」の定義を、一般的にsp2四面
体結合の数度(abundance of sp2 tetrahedral bonds)
と呼ばれる、公知のグラファイト結合で全体的に結合さ
れた炭素原子によって結合が形成され、グラファイトな
らびにその他のグラファイト結合を含む材料から成る炭
素とすることを理解されたい。
炭素の格子構造10における、四面体(tetrahedral)結
合を有する原子が示されている。本開示のために、「ダ
イヤモンド状炭素」の定義を、一般的にsp3四面体結
合の数度(abundance of sp3 tetrahedral bonds)と呼ば
れる、公知のダイヤモンド結合状態に全体的に接合され
た炭素原子によって結合が形成され、ダイヤモンドなら
びにその他のダイヤモンド結合を含む材料から成る炭素
とすることを理解されたい。また、本開示のために、
「グラファイト状炭素」の定義を、一般的にsp2四面
体結合の数度(abundance of sp2 tetrahedral bonds)
と呼ばれる、公知のグラファイト結合で全体的に結合さ
れた炭素原子によって結合が形成され、グラファイトな
らびにその他のグラファイト結合を含む材料から成る炭
素とすることを理解されたい。
【0012】ダイヤモンドとしての炭素の空間格子構造
は、面心立方(fcc)である。この格子の主要な基礎
は、各格子点に関して0,0,0および1/4,1/
4,1/4に2つの等しい炭素原子があることである。
これによって四面体接合が得られ、各炭素原子は4個の
最も近接した原子と12個の次に最も接近した原子とを
有し、8個の炭素原子が単位立方体を形成する。この構
造は、共有結合(covalent bonding)の結果である。こ
の共有構造では、特定の原子間に限定された結合(defin
ite link)があり、共有される電子がそれらの時間の殆
どを、2つの共有する原子間の領域で費やしている(即
ち、これらの原子間で確率波(probabilitywave)が最も
密である)。これによって負電荷の集中(concentratio
n)から成る結合が形成されるので、隣接する結合(bond)
が互いに反発しあう。炭素のような1つの原子が数個の
結合(ダイヤモンドでは4つ)を有する時、その接合は
互いに等しい角度で生じる。ダイヤモンドの場合、10
9°である。共有結合は、方向性のある結合であり、非
常に強力である。ダイヤモンド内の炭素原子の結合エネ
ルギは、分離中性原子(separated neutral atom)
に対して7.3eVである。
は、面心立方(fcc)である。この格子の主要な基礎
は、各格子点に関して0,0,0および1/4,1/
4,1/4に2つの等しい炭素原子があることである。
これによって四面体接合が得られ、各炭素原子は4個の
最も近接した原子と12個の次に最も接近した原子とを
有し、8個の炭素原子が単位立方体を形成する。この構
造は、共有結合(covalent bonding)の結果である。こ
の共有構造では、特定の原子間に限定された結合(defin
ite link)があり、共有される電子がそれらの時間の殆
どを、2つの共有する原子間の領域で費やしている(即
ち、これらの原子間で確率波(probabilitywave)が最も
密である)。これによって負電荷の集中(concentratio
n)から成る結合が形成されるので、隣接する結合(bond)
が互いに反発しあう。炭素のような1つの原子が数個の
結合(ダイヤモンドでは4つ)を有する時、その接合は
互いに等しい角度で生じる。ダイヤモンドの場合、10
9°である。共有結合は、方向性のある結合であり、非
常に強力である。ダイヤモンド内の炭素原子の結合エネ
ルギは、分離中性原子(separated neutral atom)
に対して7.3eVである。
【0013】図1に示すダイヤモンド状格子構造10で
は、この構造の(111)面が稠密六方(hcp:hexa
gonal closely packed)構造の基本面と同一であるの
で、非常に興味深い。図2を参照して、(111)層
(Aと命名された原子)が設けられ、最上部に第2の同
様な層(Bと命名された原子)が配置された場合、この
構造はhcpと異なるものではない。即ち、この構造は
面心立方または稠密六方構造となり得るものである。第
3層(Cと命名された原子)が前記構造上に配置されれ
ば、hcpとfcc構造との間で決定が下されなければ
ならない。この第3層が、前記構造上で第1層と同じ位
置に配置されると、即ちC原子が直接A原子上にある
が、Z方向にずれている場合、この構造はhcp構造即
ちグラファイトである。このような構造の層を、ABA
BABAB構造と記載することができる。第3層が、
X,Y,Z方向にAおよびB原子の両方からずれた、第
2の可能な位置に配置される場合(図2参照)、この構
造はfcc構造即ちダイヤモンドとなる。図2の層は、
ABCABCABC構造と記載することができる。両方
の構造において(図2のグラファイトおよびダイヤモン
ド)、最も近接する原子数は4である。結合エネルギが
最も近接する結合のみに依存するのであれば、ダイヤモ
ンドのfcc構造とグラファイトのhcp構造との間に
は相違がない。しかしながら、グラファイト層内の原子
同士は1.4オングストロームしか離れておらず、強力
な共有結合によって結合されているが、層間では原子の
分離間隔が3.3オングストロームあるので、弱いバン
・デル・ヴァール(van der waal)力しかない。グラフ
ァイトの共有結合は面状、即ち、結合が90°離れた面
にある。
は、この構造の(111)面が稠密六方(hcp:hexa
gonal closely packed)構造の基本面と同一であるの
で、非常に興味深い。図2を参照して、(111)層
(Aと命名された原子)が設けられ、最上部に第2の同
様な層(Bと命名された原子)が配置された場合、この
構造はhcpと異なるものではない。即ち、この構造は
面心立方または稠密六方構造となり得るものである。第
3層(Cと命名された原子)が前記構造上に配置されれ
ば、hcpとfcc構造との間で決定が下されなければ
ならない。この第3層が、前記構造上で第1層と同じ位
置に配置されると、即ちC原子が直接A原子上にある
が、Z方向にずれている場合、この構造はhcp構造即
ちグラファイトである。このような構造の層を、ABA
BABAB構造と記載することができる。第3層が、
X,Y,Z方向にAおよびB原子の両方からずれた、第
2の可能な位置に配置される場合(図2参照)、この構
造はfcc構造即ちダイヤモンドとなる。図2の層は、
ABCABCABC構造と記載することができる。両方
の構造において(図2のグラファイトおよびダイヤモン
ド)、最も近接する原子数は4である。結合エネルギが
最も近接する結合のみに依存するのであれば、ダイヤモ
ンドのfcc構造とグラファイトのhcp構造との間に
は相違がない。しかしながら、グラファイト層内の原子
同士は1.4オングストロームしか離れておらず、強力
な共有結合によって結合されているが、層間では原子の
分離間隔が3.3オングストロームあるので、弱いバン
・デル・ヴァール(van der waal)力しかない。グラフ
ァイトの共有結合は面状、即ち、結合が90°離れた面
にある。
【0014】ダイヤモンドとグラファイトの電気的特性
は非常に異なる。自然にホウ素が注入されたダイヤモン
ド、タイプIIbは、104オーム・センチメートルか
ら、真性ダイヤモンドの場合の1014オーム・センチ
メートルより大きな値までの固有抵抗を有する。グラフ
ァイトは、実際金属導電体であり、導電率は1375x
10−6オーム・センチメートルである。これらの導電
率の大きさは、少なくとも7桁の差、そして真性特性に
対しては20桁の差となる。グラファイトは、1立方セ
ンチメートル当たり5x1018個のキャリアを有する
半金属(semi metal)である。グラファイトの導電度
は、六方面に平行な方向には非常に高く、垂直な方向
(c軸)には低い。共有接合の、それに付随する異なる
エネルギ・レベルとの配向(orientation)を相違させ
れば、効率的な導電路として作用する。このように、グ
ラファイトとダイヤモンドとの間の結晶構造における小
さな変化が、電気特性の大きな相違となる。
は非常に異なる。自然にホウ素が注入されたダイヤモン
ド、タイプIIbは、104オーム・センチメートルか
ら、真性ダイヤモンドの場合の1014オーム・センチ
メートルより大きな値までの固有抵抗を有する。グラフ
ァイトは、実際金属導電体であり、導電率は1375x
10−6オーム・センチメートルである。これらの導電
率の大きさは、少なくとも7桁の差、そして真性特性に
対しては20桁の差となる。グラファイトは、1立方セ
ンチメートル当たり5x1018個のキャリアを有する
半金属(semi metal)である。グラファイトの導電度
は、六方面に平行な方向には非常に高く、垂直な方向
(c軸)には低い。共有接合の、それに付随する異なる
エネルギ・レベルとの配向(orientation)を相違させ
れば、効率的な導電路として作用する。このように、グ
ラファイトとダイヤモンドとの間の結晶構造における小
さな変化が、電気特性の大きな相違となる。
【0015】ダイヤモンドに起こり得る結晶の欠陥で、
本発明の有用な特性を生み出すものが数種類ある。第1
の欠陥は螺旋転位であり、これを用いた2つの実施例を
図3および図4に示す。60°の転位もあり、これは容
易に延長ネットワーク、および多くの他の転位やその変
形を形成することができる。ダイヤモンド格子では、3
つの滑り面(slip plane)(001),(110),
(111)面がある。(111)面が最も重要な滑り面
であり、実際これが殆どの異様な状況下で生じる唯一の
滑り面と思われる。
本発明の有用な特性を生み出すものが数種類ある。第1
の欠陥は螺旋転位であり、これを用いた2つの実施例を
図3および図4に示す。60°の転位もあり、これは容
易に延長ネットワーク、および多くの他の転位やその変
形を形成することができる。ダイヤモンド格子では、3
つの滑り面(slip plane)(001),(110),
(111)面がある。(111)面が最も重要な滑り面
であり、実際これが殆どの異様な状況下で生じる唯一の
滑り面と思われる。
【0016】格子についての考慮から、ダイヤモンド格
子内のいずれか2つの炭素原子間の最短遷移距離は、<
110>方向に沿っていることが明白である(具体的に
は、<1/2,1/2,0>であり、これは立方面の対
角線の半分に沿っている)。<110>方向におけるバ
ーガース・ベクトル(Burgers vectors)を伴う転位が最
も安定なものである(自由エネルギが最も低い)。この
格子ではいかなる任意の方向でも、連続する<110>
方向の和として考えることができ、そして単独の転位
は、それら自体の軸に対してこれら同一方向を有する。
バーガース・ベクトルと<110>方向に沿った軸との
双方を有する3種類の単独の転位が、螺旋転位、60°
転位(転位軸に対してそのバーガース・ベクトルが60
°に配向される)、および(100)映進面(glide pla
ne)を有するエッジ・タイプ転位である。これらの転位
は全て、電気的にアクティブな欠陥として有用なもので
ある。
子内のいずれか2つの炭素原子間の最短遷移距離は、<
110>方向に沿っていることが明白である(具体的に
は、<1/2,1/2,0>であり、これは立方面の対
角線の半分に沿っている)。<110>方向におけるバ
ーガース・ベクトル(Burgers vectors)を伴う転位が最
も安定なものである(自由エネルギが最も低い)。この
格子ではいかなる任意の方向でも、連続する<110>
方向の和として考えることができ、そして単独の転位
は、それら自体の軸に対してこれら同一方向を有する。
バーガース・ベクトルと<110>方向に沿った軸との
双方を有する3種類の単独の転位が、螺旋転位、60°
転位(転位軸に対してそのバーガース・ベクトルが60
°に配向される)、および(100)映進面(glide pla
ne)を有するエッジ・タイプ転位である。これらの転位
は全て、電気的にアクティブな欠陥として有用なもので
ある。
【0017】図5を具体的に参照すると、ダイヤモンド
格子における螺旋欠陥の概略表現が示されている。螺旋
欠陥は一般的に剪断の結果であり、ダイヤモンド材料の
成長または付着過程で生じる。この転位は、他のものと
同様、周囲の結晶に、弾性歪み場(elastic strain fiel
d)を形成する。この説明のために、半径r、厚さdr、
および単位長を有する薄い環20が、螺旋転位を中心に
配されており、この螺旋転位が軸に沿って強度bで、量
bの剪断を環20に生じるとすると、平均剪断力はb/
2、そして剪断応力は次の式で表される。
格子における螺旋欠陥の概略表現が示されている。螺旋
欠陥は一般的に剪断の結果であり、ダイヤモンド材料の
成長または付着過程で生じる。この転位は、他のものと
同様、周囲の結晶に、弾性歪み場(elastic strain fiel
d)を形成する。この説明のために、半径r、厚さdr、
および単位長を有する薄い環20が、螺旋転位を中心に
配されており、この螺旋転位が軸に沿って強度bで、量
bの剪断を環20に生じるとすると、平均剪断力はb/
2、そして剪断応力は次の式で表される。
【0018】
【数1】 ここでG=剪断係数である。応力はrに反比例して減少
し、したがって歪みはロング・レンジであることに注意
すべきである。単位長当たりの環20の歪みエネルギ
は、次の式で表わされる。
し、したがって歪みはロング・レンジであることに注意
すべきである。単位長当たりの環20の歪みエネルギ
は、次の式で表わされる。
【0019】
【数2】 単位転位長当たりのダイヤモンド結晶の歪みエネルギ
は、次の式で表わされる。
は、次の式で表わされる。
【0020】
【数3】 ここでR0およびRは下限および上限である。R0は、
この積分の下限、即ちそれ未満ではフック(Hooke)の法
則が有効ではなくなり、物質が原子的にふるまうレベル
である。エネルギがその対数的関数であるので、R0の
値はさほど重要ではない。上限Rは、結晶の境界、即ち
他の転位が応力場(stress field)を相殺する点である。
転位によって形成される応力場のエネルギはバーガース
・ベクトルbの二乗関数であるので、多数の転位を単位
当たりの転位に分割することによって、結晶はその自由
エネルギを最少化できることに注意すべきである。バー
ガース・ベクトルb1およびb2を有する2つの転位が
結合してバーガース・ベクトルb3を有する1つの転位
となる時、TΔsの変化が大きくない不可逆的変化を想
定して、自由エネルギの増加は、
この積分の下限、即ちそれ未満ではフック(Hooke)の法
則が有効ではなくなり、物質が原子的にふるまうレベル
である。エネルギがその対数的関数であるので、R0の
値はさほど重要ではない。上限Rは、結晶の境界、即ち
他の転位が応力場(stress field)を相殺する点である。
転位によって形成される応力場のエネルギはバーガース
・ベクトルbの二乗関数であるので、多数の転位を単位
当たりの転位に分割することによって、結晶はその自由
エネルギを最少化できることに注意すべきである。バー
ガース・ベクトルb1およびb2を有する2つの転位が
結合してバーガース・ベクトルb3を有する1つの転位
となる時、TΔsの変化が大きくない不可逆的変化を想
定して、自由エネルギの増加は、
【0021】
【数4】 と表される。格子の再編成(lattice reorganization)が
ない、弾性応力場では、これは合理的な想定である。Δ
Eelは、(b32−b22−b12)に比例する。Δ
Eelが正の時転位は不安定であり、転位1および2は
互いに反発しあう。一方、ΔEelが負の時転位は安定
で、転位1および2は互いに引き合う。弾性エネルギに
おける二乗バーガース・ベクトル強度項のために、1箇
所に多数の転位が生じることは希である(例えば、 Eb3
> (Eb2+Ebl) ) 。
ない、弾性応力場では、これは合理的な想定である。Δ
Eelは、(b32−b22−b12)に比例する。Δ
Eelが正の時転位は不安定であり、転位1および2は
互いに反発しあう。一方、ΔEelが負の時転位は安定
で、転位1および2は互いに引き合う。弾性エネルギに
おける二乗バーガース・ベクトル強度項のために、1箇
所に多数の転位が生じることは希である(例えば、 Eb3
> (Eb2+Ebl) ) 。
【0022】歪みエネルギの式に入り得る典型的な値は
次の通りである。
次の通りである。
【0023】G=108psi (非常に保存的である); b=2.5オングストローム; R0=1b;および R=1uM 歪みの最大半径Rは、luMとして任意に選択される。
実際の最大半径は、結晶の境界と同一となる可能性があ
る。実際、結晶欠陥からの歪み場の範囲は、典型的に、
別の欠陥までの距離と同一であり、この欠陥がそれ自体
の歪み場によって、当該歪み場を相殺する。
実際の最大半径は、結晶の境界と同一となる可能性があ
る。実際、結晶欠陥からの歪み場の範囲は、典型的に、
別の欠陥までの距離と同一であり、この欠陥がそれ自体
の歪み場によって、当該歪み場を相殺する。
【0024】歪み場のエネルギは、RおよびR0双方に
は比較的鈍感である。このエネルギは、最大の場の半径
と最少の場の半径(それ以前では物質が原子的にふるま
う)との比の対数として、変化する。上述の数値を用い
ると、本例は、可能な格子のふるまいを予測するために
用いるには、合理的なエネルギ強度計算である。上述の
数値を用いると、歪みエネルギは、17.8eV/オン
グストローム または結合長あたり44.4eVとな
る。これは明らかに、ダイヤモンド格子の共有接合を破
壊し、局所的再編成を可能にするのに十分なエネルギで
ある。単一結合および二重結合でも破壊し再形成するこ
とは可能である。結合を1つの面内の共有接合に再編成
することによって、グラファイト状材料の単層が形成さ
れると共に、その電子的特性が得られる。次に、このグ
ラファイト構造の薄膜は、その特性をダイヤモンドの構
造に与えて、電子的にアクティブな欠陥を形成する。
は比較的鈍感である。このエネルギは、最大の場の半径
と最少の場の半径(それ以前では物質が原子的にふるま
う)との比の対数として、変化する。上述の数値を用い
ると、本例は、可能な格子のふるまいを予測するために
用いるには、合理的なエネルギ強度計算である。上述の
数値を用いると、歪みエネルギは、17.8eV/オン
グストローム または結合長あたり44.4eVとな
る。これは明らかに、ダイヤモンド格子の共有接合を破
壊し、局所的再編成を可能にするのに十分なエネルギで
ある。単一結合および二重結合でも破壊し再形成するこ
とは可能である。結合を1つの面内の共有接合に再編成
することによって、グラファイト状材料の単層が形成さ
れると共に、その電子的特性が得られる。次に、このグ
ラファイト構造の薄膜は、その特性をダイヤモンドの構
造に与えて、電子的にアクティブな欠陥を形成する。
【0025】図6を参照すると、電子的にアクティブな
欠陥32を有するダイヤモンド状材料層30が示されて
いる。通常、層30内の欠陥32は、薄い(数十オング
ストローム)ダイヤモンド被覆を設けた金属導体の先鋭
端(半径10オングストローム)で形成された電子放出
器と同様に動作する。従来技術の電界放出素子に対する
この構造の改良点は、図7〜図9から明らかである。図
7および図8は、スピント放出器(Spindt emitter)と一
般的に呼ばれている先端(tip)のような、従来技術の
電界放出素子と、図6の素子の電子放出特性を、それぞ
れ示すグラフである。図7は、放出される電流Iと先端
に印加される電圧即ち電界電位とのグラフである。図7
では、半径200オングストローム、材料の仕事関数が
4.5eVの典型的な従来技術の先端を用いた。図8の
グラフでは、図6の放出器が、10オングストロームの
半径と0.2eVの材料の仕事関数とを有する放出器先
端のように動作することがわかる。更に、電子放出は、
図6の放出器のほうが、大幅に低い電圧即ち電界電位の
印加でも、非常に多い。
欠陥32を有するダイヤモンド状材料層30が示されて
いる。通常、層30内の欠陥32は、薄い(数十オング
ストローム)ダイヤモンド被覆を設けた金属導体の先鋭
端(半径10オングストローム)で形成された電子放出
器と同様に動作する。従来技術の電界放出素子に対する
この構造の改良点は、図7〜図9から明らかである。図
7および図8は、スピント放出器(Spindt emitter)と一
般的に呼ばれている先端(tip)のような、従来技術の
電界放出素子と、図6の素子の電子放出特性を、それぞ
れ示すグラフである。図7は、放出される電流Iと先端
に印加される電圧即ち電界電位とのグラフである。図7
では、半径200オングストローム、材料の仕事関数が
4.5eVの典型的な従来技術の先端を用いた。図8の
グラフでは、図6の放出器が、10オングストロームの
半径と0.2eVの材料の仕事関数とを有する放出器先
端のように動作することがわかる。更に、電子放出は、
図6の放出器のほうが、大幅に低い電圧即ち電界電位の
印加でも、非常に多い。
【0026】図6の構造は先端を鋭くした放出器と考え
られるので、代替構造も存在する。電子的にアクティブ
な欠陥32の位置が、欠陥32内の自由電子がダイヤモ
ンド層のない自由空間を見るように(即ち、層30の表
面)決められた時、欠陥32は簡単な電界放出器と考え
られる。図9は、上述の表面欠陥の電子放出(曲線3
6)を従来技術の電界放出素子(曲線35)と比較する
グラフである。曲線35,36は、先端半径の関数とし
て、電界におけるスタンディング・ロッド(standing r
od)に対する電子放出を描いたもので、曲線35に対し
ては仕事関数4.5eVのモリブデン・ロッドを用い、
そして曲線36に対しては上述の仕事関数0.5eVの
表面欠陥を用いた。直径が短くなるにつれ、表面欠陥が
低い仕事関数を持つことによる利点が、先鋭な先端に対
して、徐々に失われる。スタンディング・ロッドが十分
先鋭であれば、その仕事関数の重要性はなくなる。それ
でも仕事関数が低いことは望ましいが、放出器の直径が
短くなるにしたがって、放出の増強に対する必要性は弱
まる。上述の欠陥(即ち、ダイヤモンドの表面)は、想
像し得る従来技術の電界放出器の先端よりも先鋭である
ので、仕事関数と半径との双方においてかなりの利点が
ある。
られるので、代替構造も存在する。電子的にアクティブ
な欠陥32の位置が、欠陥32内の自由電子がダイヤモ
ンド層のない自由空間を見るように(即ち、層30の表
面)決められた時、欠陥32は簡単な電界放出器と考え
られる。図9は、上述の表面欠陥の電子放出(曲線3
6)を従来技術の電界放出素子(曲線35)と比較する
グラフである。曲線35,36は、先端半径の関数とし
て、電界におけるスタンディング・ロッド(standing r
od)に対する電子放出を描いたもので、曲線35に対し
ては仕事関数4.5eVのモリブデン・ロッドを用い、
そして曲線36に対しては上述の仕事関数0.5eVの
表面欠陥を用いた。直径が短くなるにつれ、表面欠陥が
低い仕事関数を持つことによる利点が、先鋭な先端に対
して、徐々に失われる。スタンディング・ロッドが十分
先鋭であれば、その仕事関数の重要性はなくなる。それ
でも仕事関数が低いことは望ましいが、放出器の直径が
短くなるにしたがって、放出の増強に対する必要性は弱
まる。上述の欠陥(即ち、ダイヤモンドの表面)は、想
像し得る従来技術の電界放出器の先端よりも先鋭である
ので、仕事関数と半径との双方においてかなりの利点が
ある。
【0027】導電性要素のトンネリング・バリア(tunne
ling barrier)を低くすれば、放出される電流が大きく
上昇することは明白である。この仕事関数の変化は、明
らかに重要な効果であり、欠陥のふるまいをダイヤモン
ドの表面に関連付けるものである。言い替えれば、ダイ
ヤモンドの表面が汚染される、または非ダイヤモンド構
造に再編成される(先の例を除いて)とすると、利点が
失われる可能性がある。ダイヤモンド層が表面において
もダイヤモンド結合構造を有することを保証するため
に、水素添加(hydrogenation)として知られるプロセス
を、露出面に施す。図10を参照すると、このプロセス
が簡素化されたダイヤモンド結合を用いて示されてい
る。ここで、水素添加されていない炭素原子40,41
は、安定な低エネルギ構造に再編成されており、この構
造はバルク(bulk)の延長ではないので、バルクの特性
を有さないことがわかる。炭素原子40,41の間で二
重接合が形成されており、これは周囲の単一結合より強
力なので、炭素原子40,41を僅かに近付け合うよう
に引き付ける。炭素原子40,41によって形成された
低エネルギ構造は、貧弱な電子放出器であり、ダイヤモ
ンドからこの特性を要求する素子においては望ましくな
い。
ling barrier)を低くすれば、放出される電流が大きく
上昇することは明白である。この仕事関数の変化は、明
らかに重要な効果であり、欠陥のふるまいをダイヤモン
ドの表面に関連付けるものである。言い替えれば、ダイ
ヤモンドの表面が汚染される、または非ダイヤモンド構
造に再編成される(先の例を除いて)とすると、利点が
失われる可能性がある。ダイヤモンド層が表面において
もダイヤモンド結合構造を有することを保証するため
に、水素添加(hydrogenation)として知られるプロセス
を、露出面に施す。図10を参照すると、このプロセス
が簡素化されたダイヤモンド結合を用いて示されてい
る。ここで、水素添加されていない炭素原子40,41
は、安定な低エネルギ構造に再編成されており、この構
造はバルク(bulk)の延長ではないので、バルクの特性
を有さないことがわかる。炭素原子40,41の間で二
重接合が形成されており、これは周囲の単一結合より強
力なので、炭素原子40,41を僅かに近付け合うよう
に引き付ける。炭素原子40,41によって形成された
低エネルギ構造は、貧弱な電子放出器であり、ダイヤモ
ンドからこの特性を要求する素子においては望ましくな
い。
【0028】炭素原子42,43,44は、水素添加さ
れている。即ち水素45,46,47の原子はそれぞ
れ、単一接合によって結合される。したがって、炭素原
子42,43,44によって形成される格子構造は、表
面においても同一であり、したがってバルクの延長とし
て現われる。炭素原子42,43,44の格子構造はバ
ルクの延長であるため、バルクの特性を有しており、し
たがって良好な電子放出器となる。
れている。即ち水素45,46,47の原子はそれぞ
れ、単一接合によって結合される。したがって、炭素原
子42,43,44によって形成される格子構造は、表
面においても同一であり、したがってバルクの延長とし
て現われる。炭素原子42,43,44の格子構造はバ
ルクの延長であるため、バルクの特性を有しており、し
たがって良好な電子放出器となる。
【0029】図11は、電子的にアクティブな欠陥5
3,54,55を有するダイヤモンド状炭素の水素添加
層52を用いた、第1放出素子を断面図で表わしたもの
である。層52の水素添加は、その表面上の層56によ
って示されている。電子的にアクティブな欠陥53,5
4,55は、全体として周期的に離間され、表面に対し
てほぼ垂直に図示されているが、角度変化や間隔の差等
も幾らか起こり得ることを理解すべきである。例えば、
長い欠陥は、最良の結果が得られるようにダイヤモンド
状炭素層の表面とある角度をもって配置されるべきであ
る。更に、長い欠陥は表面と45°ないし90°の範囲
の角度をなすのが最良であると言われている。
3,54,55を有するダイヤモンド状炭素の水素添加
層52を用いた、第1放出素子を断面図で表わしたもの
である。層52の水素添加は、その表面上の層56によ
って示されている。電子的にアクティブな欠陥53,5
4,55は、全体として周期的に離間され、表面に対し
てほぼ垂直に図示されているが、角度変化や間隔の差等
も幾らか起こり得ることを理解すべきである。例えば、
長い欠陥は、最良の結果が得られるようにダイヤモンド
状炭素層の表面とある角度をもって配置されるべきであ
る。更に、長い欠陥は表面と45°ないし90°の範囲
の角度をなすのが最良であると言われている。
【0030】素子50は、更に、表面に導電層58が形
成された支持基板58も含む。単一または複数の導電層
58は、欠陥53,54,55と電気的に連通する手段
となる。したがって、図示のように、電子流は、電子源
(図示せず)から導電層内を流れ、欠陥53,54,5
5によって、層56上の自由空間内に放出される。
成された支持基板58も含む。単一または複数の導電層
58は、欠陥53,54,55と電気的に連通する手段
となる。したがって、図示のように、電子流は、電子源
(図示せず)から導電層内を流れ、欠陥53,54,5
5によって、層56上の自由空間内に放出される。
【0031】不完全な格子には、以下のような多くの種
類が考えられる。即ち、空孔(vacancies),割り込み(in
terstitials), 不純物(impurities),転位(dislocation
s),セルラ/リネージ副構造(cellular and lineage su
bstructure), 結晶粒界(grain boundaries)および表面
である。格子中の空孔は、実際結晶の自由エネルギを低
下させることができるので、平衡状態となる。転位は、
非常に興味深いものであるが、結晶の自由エネルギを低
下させるのではなく、代わりにそれを上昇させるもので
ある。したがって、転位は非平衡型の欠陥であり、通常
結晶の成長中における非平衡状態の結果としてのみ形成
することができる。転位を生じるのに有効と成り得る外
乱には、数種類のものがある。それらは、(a)外部か
ら加えれる力学的な起源の応力;(b)熱的に誘導され
た応力;(c)不純物の濃度勾配による局部的応力;
(d)十分な空孔の縮合(condensation);(e)混入を
誘発する局部的応力;および(f)成長過程における不
良である。ダイヤモンド結合では、一般的に外部から加
えられる力学的応力は、材料の強度のため排除可能であ
る。成長中に熱的に誘発された応力および成長過程中の
「不良」は、ダイヤモンド材料内に転位を生じる2つの
主な原因であり、これらを用いて所望の欠陥を生成す
る。一般的に成長中の「不良」が引き起こされるのは、
多数の核形成領域に結晶粒子(crystal grains)を散布(s
eed)し、それが成長して衝突(conflict)する場合であ
る。2箇所の核形成領域が十分離れているか、或は配向
が異なる時、成長する結晶は最終的に一致し、多結晶材
料内で異なる粒子となる。2つの種の配向が十分類似し
ているが同一ではない場合、成長する格子が一致し、結
果的に得られる螺旋転位と一緒になる。
類が考えられる。即ち、空孔(vacancies),割り込み(in
terstitials), 不純物(impurities),転位(dislocation
s),セルラ/リネージ副構造(cellular and lineage su
bstructure), 結晶粒界(grain boundaries)および表面
である。格子中の空孔は、実際結晶の自由エネルギを低
下させることができるので、平衡状態となる。転位は、
非常に興味深いものであるが、結晶の自由エネルギを低
下させるのではなく、代わりにそれを上昇させるもので
ある。したがって、転位は非平衡型の欠陥であり、通常
結晶の成長中における非平衡状態の結果としてのみ形成
することができる。転位を生じるのに有効と成り得る外
乱には、数種類のものがある。それらは、(a)外部か
ら加えれる力学的な起源の応力;(b)熱的に誘導され
た応力;(c)不純物の濃度勾配による局部的応力;
(d)十分な空孔の縮合(condensation);(e)混入を
誘発する局部的応力;および(f)成長過程における不
良である。ダイヤモンド結合では、一般的に外部から加
えられる力学的応力は、材料の強度のため排除可能であ
る。成長中に熱的に誘発された応力および成長過程中の
「不良」は、ダイヤモンド材料内に転位を生じる2つの
主な原因であり、これらを用いて所望の欠陥を生成す
る。一般的に成長中の「不良」が引き起こされるのは、
多数の核形成領域に結晶粒子(crystal grains)を散布(s
eed)し、それが成長して衝突(conflict)する場合であ
る。2箇所の核形成領域が十分離れているか、或は配向
が異なる時、成長する結晶は最終的に一致し、多結晶材
料内で異なる粒子となる。2つの種の配向が十分類似し
ているが同一ではない場合、成長する格子が一致し、結
果的に得られる螺旋転位と一緒になる。
【0032】ダイヤモンド材料を導電性およびnタイプ
とするために、炭素C+のイオン注入が過去において用
いられていた。このイオン注入は、結晶格子における結
合構造の変化のために導電性となる欠陥を形成するため
に用いることができる。この技術は今日では、電子放出
には最良の、長い導電フィラメント状欠陥を形成しない
が、いくつかの利点を得ることもでき、これらは本発明
の範囲内に入ることを十分意図していることを理解すべ
きである。
とするために、炭素C+のイオン注入が過去において用
いられていた。このイオン注入は、結晶格子における結
合構造の変化のために導電性となる欠陥を形成するため
に用いることができる。この技術は今日では、電子放出
には最良の、長い導電フィラメント状欠陥を形成しない
が、いくつかの利点を得ることもでき、これらは本発明
の範囲内に入ることを十分意図していることを理解すべ
きである。
【0033】上述のように、飽和電流の改善を含む改善
された電流特性を有するダイヤモンド状炭素電子放出器
が開示された。電流特性の改善は、局所的に電子放出を
強める、電気的にアクティブな欠陥を組み込むことによ
って実現される。即ち、この欠陥は同一材料で異なる構
造に形成されたものである。更に、ダイヤモンド状放出
器を用い、電流特性を改善した電界放出素子も開示す
る。本開示を通じて炭素について記載したが、窒化アル
ミニウムのような他の材料を組み込んだ電子放出器も同
様に、即ち電気的にアクティブな欠陥を設けることによ
って、改善することができることに注意すべきである。
された電流特性を有するダイヤモンド状炭素電子放出器
が開示された。電流特性の改善は、局所的に電子放出を
強める、電気的にアクティブな欠陥を組み込むことによ
って実現される。即ち、この欠陥は同一材料で異なる構
造に形成されたものである。更に、ダイヤモンド状放出
器を用い、電流特性を改善した電界放出素子も開示す
る。本開示を通じて炭素について記載したが、窒化アル
ミニウムのような他の材料を組み込んだ電子放出器も同
様に、即ち電気的にアクティブな欠陥を設けることによ
って、改善することができることに注意すべきである。
【図1】ダイヤモンド状炭素の格子構造を示す。
【図2】ダイヤモンド状材料における炭素積層構造を示
す。
す。
【図3】電子的にアクティブな欠陥を形成する第1タイ
プの転位を有する、ダイヤモンド状炭素の格子構造を示
す。
プの転位を有する、ダイヤモンド状炭素の格子構造を示
す。
【図4】電子的にアクティブな欠陥を形成する第2タイ
プの転位を有する、ダイヤモンド状炭素の格子構造を示
す。
プの転位を有する、ダイヤモンド状炭素の格子構造を示
す。
【図5】ダイヤモンド接合における螺旋欠陥を表わす概
略図である。
略図である。
【図6】電子的にアクティブな欠陥を有するダイヤモン
ド状炭素層を表わす、大幅に拡大した断面図である。
ド状炭素層を表わす、大幅に拡大した断面図である。
【図7】従来技術の電界放出素子の電子放出特性を示す
グラフである。
グラフである。
【図8】図6の素子の電界放出素子の電子放出特性を示
すグラフである。
すグラフである。
【図9】放出器の半径を変えながら、層表面に欠陥のあ
る図6の素子に類似した素子と従来技術の電界放出素子
とで、電子放出を比較するためのグラフである。
る図6の素子に類似した素子と従来技術の電界放出素子
とで、電子放出を比較するためのグラフである。
【図10】ダイヤモンド状炭素の水素添加した表面の格
子構造を示す。
子構造を示す。
【図11】電子的にアクティブな欠陥を有するダイヤモ
ンド状炭素の水素添加層を用いた、電界放出素子を表わ
す断面図である。
ンド状炭素の水素添加層を用いた、電界放出素子を表わ
す断面図である。
53,54,55・・・電気的にアクティブな欠陥 52・・・材料層 56・・・水素添加表面
Claims (3)
- 【請求項1】放出領域における構造に、電気的にアクテ
ィブな欠陥(53,54,55)を設けた、所定の構造
を有する材料層(52)を形成されたことを特徴とする
電子放出器。 - 【請求項2】支持基板を含み、その一表面上に、ダイヤ
モンドおよびダイヤモンド状炭素のいずれか一方を含む
材料層(52)が形成され、前記材料層は、電子放出器
を規定する、電気的にアクティブな欠陥(53,54,
55)を備えたダイヤモンド結合構造を有することを特
徴とする電界放出素子。 - 【請求項3】支持基板を含み、その一表面上に、ダイヤ
モンドおよびダイヤモンド状炭素のいずれか一方を含む
材料層(52)が形成され、前記材料層は、電子放出器
を規定する、電気的にアクティブな欠陥(53,54,
55)を備えたダイヤモンド結合構造を有し、前記材料
層は、更に水素添加された表面(56)を有し、かつ前
記電気的にアクティブな欠陥は、前記水素添加表面から
離間された関係で、前記材料層内に配置されることを特
徴とする電界放出素子。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US08/011,595 US5619092A (en) | 1993-02-01 | 1993-02-01 | Enhanced electron emitter |
US011595 | 1993-02-01 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06318428A true JPH06318428A (ja) | 1994-11-15 |
JP3171290B2 JP3171290B2 (ja) | 2001-05-28 |
Family
ID=21751109
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2305194A Expired - Fee Related JP3171290B2 (ja) | 1993-02-01 | 1994-01-25 | 改善された電子放出器 |
Country Status (7)
Country | Link |
---|---|
US (4) | US5619092A (ja) |
EP (1) | EP0609532B1 (ja) |
JP (1) | JP3171290B2 (ja) |
CN (1) | CN1059050C (ja) |
DE (1) | DE69320617T2 (ja) |
RU (1) | RU94011577A (ja) |
TW (1) | TW232076B (ja) |
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