JPH08510858A - 非晶質ダイヤモンド・フイルムの平坦な電界放出陰極 - Google Patents

非晶質ダイヤモンド・フイルムの平坦な電界放出陰極

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JPH08510858A JP7500588A JP50058895A JPH08510858A JP H08510858 A JPH08510858 A JP H08510858A JP 7500588 A JP7500588 A JP 7500588A JP 50058895 A JP50058895 A JP 50058895A JP H08510858 A JPH08510858 A JP H08510858A
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Abstract

(57)【要約】 電界放出陰極には、導電性材料層(14)及び放出サイトを形成するべく導電性材料全体にわたり付着された(deposited)低有効仕事関数材料として機能する非晶質ダイヤモンド・フイルム層(12)が含まれている、放出サイトはそれぞれ異なる電子親和力をもつ少なくとも2つの下位領域(sub−region)を含んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の名称 非晶質ダイヤモンド・フィルムの平坦な 電界放出陰極 関連出願 本出願は、本書に参考として内含されている「ダイヤモンドの薄膜をベースと したフラットパネル表示装置」という題で1992年3月16日に出願された出 願第07/851,701号の一部継続出願である。 発明の技術分野 本発明は一般に、平坦な電界放出陰極(field emission ca thode)、より特定的に言うと、平坦な放出表面上にある複数の放出サイト (emission site)を有する非晶質ダイヤモンド・フイルム(am orphic diamond film)を利用するこのような陰極に関する 。 発明の背景 電界放出は、放出材料の表面に最も近い電界が放出材料の表面に存在するポテ ンシャル障壁の幅を狭くする場合に起こる現象である。これにより量子トンネル 効果を発生させることができ、かくして、電子はポテンシャル障壁の中を横断し て材料から放出される。これは、放出材料内の熱エネルギーを材料から電子を追 い出すのに充分なものにする熱電子放出と相反するものである。熱電子放出は、 古典的な現象であるのに対して、電界放出は量子力学的現象である。 特定の1つの材料の表面から電子の電界放出を開始させるのに必 要とされる電界強度は、その材料の有効「仕事関数」(effectibe w ork function)により左右される。数多くの材料が正の仕事関数を もち、従って、電界放出をもたらすのに比較的強い電界を必要とする。実際には 、いくつかの材料は低い仕事関数、さらには負の電子親和力さえ有し、従って放 出が起こるのに強い電界を必要としない。このような材料は、薄膜として導体上 に被着させることができ、その結果、電子放出を生成するのに必要とされる比較 的低いしきい電圧をもつ陰極が得られる。 先行技術に基づく装置においては、円錐形陰極[マイクロチップ陰極(mic ro−tip cathode)と呼ばれる]のチップで単一の比較的鋭い点に 電子放出を集束させた陰極幾何形状を提供することによって電子の電界放出を増 強させるのが、望ましいことであった。これらのマイクロチップ陰極は、陰極に 最も近い注出グリッドと合わせて、電界放出表示装置において長年にわたり使用 されてきた。 例えば、Spindt et al.、に対して1989年8月15日付で発 行された米国特許第4,857,799号は、電界放出陰極を用いたマトリクス ・アドレス式フラットパネル表示装置に向けられている。陰極は表示装置裏打ち 構造内に内蔵されており、面板上の対応する陰極ルミネセンス部域を付勢する。 面板は、好ましい実施形態においては陰極配置から40ミクロン離隔されており 、面板と陰極の間の空間内には真空が具備されている。画素間に散在させられた 脚状のスペーサが、間隔どりを維持し、陰極のベースのための電気接続は裏打ち 構造を通しての拡散したセクションである。Spindt et al.は、マ トリクス配置で複数のマイクロ チップ電界放出陰極を利用しており、ここで陰極のチップは、陰極全体にわたり 1つの陽極内のアパーチャと心合せされている。注出グリッド全体にわたり1つ の陽極を付加して、Spindt et al.の中で記述されている表示装置 は、三極管(3端子)表示装置となっている。 残念なことに、マイクロチップは、細かい幾何形状を有することから、製造の 困難な構造を利用している。マイクロチップが表示装置全体を通して一貫した幾 何形状をもつのでないかぎり、チップ同士の放出の変動が発生し、表示装置の照 度の不均等性が結果としてもたらされる。さらに、製造許容誤差が比較的厳しい ことから、かかるマイクロチップ表示装置は製造が高くつく。 長年にわたり、他の人々は、精確かつ精密な性能をもつようにする厳しい許容 誤差で大量生産されうる陰極を作り出すという問題を解決する方向に向かって多 大な努力を払ってきた。これらの先行技術の発明のいくつかのもう1つの目的は 、注出電界強度を最小限におさえるよう比較的低い有効仕事関数をもつ放出材料 を使用することにあった。 このような研究努力の1つは、金属吸着剤が選択的に上に被着された電界放出 チップに向けられたFraser,Jr.et al.に対し1976年3月3 0日付けで発行された米国特許第3,947,716号の中で報告されている。 真空中で、清浄な電界放出チップが、選択された平面の熱による電界蓄積を作り 出すべく静電界の存在下で加熱用パルスに付される。この選択された平面からの 放出パターンが観察され、静電界内でチップが加熱するプロセスは、望まれる平 面から放出が観察されるまで反復される。次に、吸着剤 はチップ上に蒸発させられる。この方法により製造されたチップは、低い仕事関 数をもつ放出性平坦表面と高い仕事関数をもつものとしての非放出性平坦表面を 伴って、選択的に面加工されている。このように調製されたチップ上に付着され た金属吸着剤が、実質的に改善された放出特性をもつ電界エミッタ・チップ(f ield emitter chip)を結果としてもたらす。残念なことに、 前述の通り、このようなマイクロチップ陰極は、その細かい幾何形状のため製造 が高くつく。同様に、放出は、比較的鋭いチップから起こることから、陰極によ ってなお幾分か一貫性に欠ける。コンピュータ用のフラットパネル表示装置とい ったような、数多くの陰極を大規模に利用する場合、このような欠点は許容しが たいものとなる。 上述の陰極構造において明白であるように、優れた陰極設計の重要な属性は、 陰極を構成する材料の仕事関数を最小限におさえることにある。実際、ダイヤモ ンド結晶の形での炭素元素及びアルカリ金属といったようないくつかの物質は、 低い有効仕事関数を示す。陰極のためのコーティングとして負の電子親和力物質 を利用する陰極のために適した幾何形状を発見することに、数多くの発明が向け られてきた。 例えば、Smith et al.に対し1976年7月20日に発行された 米国特許第3,970,887号は、超小形電界放出電子供給源及びそれを製造 する方法において、電界エミッタ・チップが単結晶半導体基板と一体化されるよ うな形で基板の表面上の望ましい電界放出陰極部位で複数の集積単結晶半導体隆 起電界エミッタ・チップを製造するべく単結晶半導体基板が既知の集積超小形電 子回路技術に従って加工される、超小形電界放出電子供給源及びそ の製造方法に向けられている。半導体基板の上に示された順序で絶縁層及びその 上の導電性層を形成することができ、これには電界エミッタ・チップのための微 小陽極構造(micro−anodestructure)を形成するべく電界 放出場所に開口部が具備されていてよい。電界放出場所の各各で反対の導電率タ イプの領域を提供するため半導体基板を最初に適切にドープし、導電性層を適切 に形成することにより、いくつかの電界放出場所の間の電気絶縁を得ることがで きる。Smith et al.は、鋭いチップをもつ陰極を要求している。か くしてSmith et al.の中で開示されている陰極は、Fraser, Jr et al.と同じ欠点を有する。 Gray et al.に対して1981年12月29日に発行された米国特 許第4,307,507号は、マスキングされていない部域が、下にある基板上 で島を構成するように単結晶材料の基板が選択的にマスキングされる、電界エミ ッタ・アレイ陰極構造の製造方向に向けられている。マスキングされていない部 域の下の単結晶材料は、結晶学的に鋭い点で交叉する側面をもつ穴のアレイを形 成するべく方向性依存型のエッチングが施される。 Busta et al.に対して1987年8月11日付けで発行された米 国特許第4,685,996号も同様に、電界エミッタの製造方法に向けられて おり、これには、基板上に少なくとも1つの漏斗形の突出部を形成するべく異方 性エッチングの施された単結晶シリコン基板が含まれている。busta et al.の中で開示されている製造方法は、鋭いチップをもつ陰極(sharp −tipped cathode)を提供する。 鋭いチップをもつ陰極はさらに、Busta et al.に対し1989年 8月8日付けで発行された米国特許第4,885,636号に記述されている。 さらにもう1つの鋭いチッブを持つ放出陰極(sharp−tipped e mission cathode)は、Gray et al.に1990年1 0月23日付けで発行された米国特許第4,964,946号に開示されている 。Grey et al.は、例えばスピン・オン・プロセス(spin−on process)といったソフト・レベリング平坦化技術(soft−lev eling planarization technique)を用いてソフ ト・アラインド電界エミッタ・アレイ(soft−aligned field emitter array)を製造するための方法を開示している。 鋭いチップを持つ陰極は、低い有効仕事関数材料を有利に用いているとしても 、以上で簡単に言及したとおりフラット・パネル・グラフィック表示装置で使用 される場合に基本的な問題点をもつ。まず第1に、鋭いチップを持つ陰極は、製 造費が比較的高くつく。第2に、非常に一貫性のある状態で製造するのが困難で ある。すなわち、鋭いチップを持つ陰極からの電子放出はチップにて起こる。従 って、チップは、隣接する陰極のマトリクスにおいていくつかの陰極は他の陰極 以上に効率良く電子と放出して不均等な視覚的表示を作り出すことがないように 、極めて精確に製造されなくてはならない。換言すると、陰極の製造は、表示装 置の中のこの装置に沿っての輝度に一貫性がないという問題を最小限にとどめる べく、より信頼性の高いものにされなくではならない。 1992年3月16日付けで提出され「ダイヤモンドの薄膜に基づくフラット ・パネル表示装置」という題の出願第07/851,701号において、代替的 な陰極構造が初めて開示された。第07/851,701号は、前述のマイクロ チップ配置に対するものとして比較的平坦な放出表面をもつ陰極を開示している 。陰極は、その好ましい実施態様において、比較的低い有効仕事関数をもつ電界 放出材料を利用する。この材料は、導電性層の上に付着され、各々比較的低い強 度の電界の存在下で電子を電界放出することのできる複数の放出サイトを形成す る。 平坦な陰極は、細かいマイクロチップ幾何形状が削除されていることから、大 量生産がはるかに廉価で容易である。平坦な陰極構造の利点は、この出願の中で 詳細に論述されている。本発明と共同譲渡されたこの第07/851,701号 は、その全体が参考として本書に内含されている。 材料科学の分野における比較的最近の進歩は、非晶質ダイヤモンドの発見であ つた。非晶質ダイヤモンドの構造及び特徴については、C.Collins e t al.により1989年のTexas Journal of Scien ce,第41巻第4号の中で公開された「薄膜ダイヤモンド」の中で詳細に論述 されている。Collins et al.はレーザー付着技術(laser deposition technique)により非晶質ダイヤモンド・フィ ルムを製造する方法について記述している。この中で記述されているように、非 晶質ダイヤモンドには、フィルムの調整方法に応じて特定の構造を各々有する複 数の微結晶が含まれている。これらの微結晶が形成される要領及びその固有の特 性については完 全にわかっていない。 ダイヤモンドは負の電子親和力を有する。すなわち、ダイヤモンドの表面に存 在するポテンシャル障壁に歪みを発生させるには、比較的低い電界しか必要とさ れないのである。かくして、ダイヤモンドは電界放出陰極と合わせて使用するの に非常に望ましい材料である。実際、先行技術では、マイクロチップ陰極上の放 出表面として結晶質ダイヤモンド・フィルムが有利に利用されてきた。 英国Aston Triangle,BurminghamB4 7ETのア ストン大学電子工学・応用物理学部からS.Bajic 及びR.V.Lath amにより公表された「複合樹脂炭素コーティングを用いた強化冷陰極放出」の 中では、約1.5MVm-1といった低い印加電界でオン切替えすることがわかっ ておりしかもその後標準的に8MVm-1以下の中程度の印加電界で1mA以上の 安定した放出電流を伴って可逆的I−V特性を有する新しいタイプの複合樹脂− 炭素電界放出陰極について記録されている。1つの直接的電子放出結像技術は、 外部的に記述された全電流が、陰極表面全体にわたり無作為に分布した高密度の 個々との放出部位に由来するものである、ということを示した。観察された特性 は、金属−絶縁体−金属−絶縁体−真空(MIMIV)放出状態と結びつけられ た2段階オン切替えプロセスが関与する新しい熱い電子放出メカニズムによって 定性的に説明されてきた。しかしながら、樹脂コンパランド内への黒鉛粉未の混 合は、さらに大きい粒という結果をもたらし、その結果、単位面積あたりの粒子 数が少ないことから放出部位はさらに少なくなる。低電圧源からより均質な輝度 を生成するためには、より大量の部位が生成されることが好ましい。 1991年6月10日付でオハイオ州Athensのオハイオ大学物理・天文 学・縮合物質及び表面化学プログラム学部からC.Wang,A.Garcia ,D.C.Ingram,M.Lake及びM.E.Kordeschにより公 表された「放出電子顕微鏡検査において観察されたCVDダイヤモンド・フィル ムからの低温電界放出」の中では、外部の励起無しで放出顕微鏡の加速する電界 の中で1つの画像を形成するのに充分な強度をもつ電子を発出するものであるこ とが観察されてきた厚い化学蒸着「CVD」多結晶性ダイヤモンド・フィルムに ついて、記述されている。個々の微結晶は約1〜10ミクロンのものである。C VDプロセスは、ダイヤモンド・フィルムの被着のため800℃を必要とする。 このような温度は、ガラス基板を溶融させることになる。 先行技術では以下のことができなかった:すなわち:(1)被結晶ダイヤモン ドの唯一の特性を利用すること;(2)電界放出がそこから起こりうるさらに拡 散した部域をもつ電界放出陰極を提供すること;及び(3)各々の陰極部位から より均質な電子放出を生成するため充分に高い放出部位濃度(すなわちより小さ な粒子又は微結晶)を提供し、なおかつ電子放出のために必要な電界を生成する ための低電圧源しか必要としないこと。 発明の概要 先行技術では、他のダイヤモンド形態とは実質的に異なる物理的長所をもつ無 定形すなわち非晶質ダイヤモンド(amorphic diamond)が極め て優れた放出材料を作るということを認議できなかった。第07/851701 号は、放出材料としての非晶質ダイヤモンド・フィルムを初めて開示したのであ った。実際に は、この出願に記述されていた発明の好ましい実施形態において、非晶質ダイヤ モンド・フィルムは平坦な陰極構造と合わせて使用され結果として根本的に異な る電界放出陰極の設計をもたらした。 本発明は、各々の領域(画素)において結晶のうちの何パーセントかがSP2 配置で現われもう何パーセントかがSP3配置で現われるように複数のダイヤモ ンド微結晶領域が陰極表面上に被着されるような形で非晶質ダイヤモンドを被着 させることによって、非晶質ダイヤモンドの利用をさらにもう一歩推し進めるも のである。各領域における数多くのSP2及びSP3配置は、SP2及びSP3微結 晶が異なる電子親和力をもつ状態で、配置間の数多くの不連続性又は界面境界を 結果としてもたらす。 従って、上述の機会を利用するべく、本発明の第一の目的は、導電性材料層及 びこの層全体にわたって付着され低有効仕事関数材料として機能する非晶質ダイ ヤモンド・フィルム層を含む、個々にアドレス可能な陰極において、非晶質ダイ ヤモンド・フィルムが複数の分布され局在化した電子放出サイトを含み、各々の 下位部位が、下位領域間で異なる電子親和力をもつ複数の下位領域を有する陰極 、を提供することにある。 本発明の好ましい実施形態においては、非晶質ダイヤモンド・フィルムは、比 較的平坦な放出表面として被着されている。平坦な陰極は、製追がより容易であ り従ってより廉価であり、表示装置の作動中、そこからの放出を制御するのがさ らに容易である。 本発明の1つの技術的な利点は、異なる電子親和力をもつ不連続な境界を含め た電気的特性を放出部位が有している陰極を提供しているという点にある。 本発明のもう1つの技術的利点は、放出部位がドーパント原子(dopant atom)を含んでいる陰極を提供しているという点にある。 本発明のさらにもう1つの技術的利点は、ドーパント原子が炭素である陰極を 提供しているという点にある。 本発明のさらにもう1つの技術的利点は、放出サイトの各々が複数のボンディ ング構造を有する陰極を提供しているという点にある。 本発明のさらにもう1つの技術的利点は、放出部位の1つのボンディング構造 がSP3である陰極を提供しているという点にある。 本発明のさらにもう1つの技術的利点は、各々の放出サイトが複数のボンディ ング順序をもち、そのうちの1つがSP3である陰極を提供していることにある 。 本発明のもう1つの技術的利点は、放出サイトが、低有効仕事関数材料とは異 なる1つの元素のドーパントを含んでいる陰極を提供していることにある。低有 効仕事関数材料としての非晶質ダイヤモンドの使用の場合においては、ドーパン ト元素は炭素以外のものである。 本発明のさらにもう1つの技術的利点は、放出サイトが結晶構造内に不連続性 を含んでいる陰極を提供しているという点にある。 本発明はさらに、フラット・パネル表示装置のための新しい作動方法及び放出 ワイヤ・スクリーン上のコーティングとして及び冷陰極螢光灯内の一要素として の非晶質ダイヤモンドの使用をも内含している。 上述の特徴及び利点を達成する上で、本発明の好ましい実施形態は、基板、導 電性材料層、基板全体にわたり付着した電子抵抗性ピ ラー及び導電性材料上に付着された非晶質ダイヤモンド・フィルム層を含む非晶 質ダイヤモンド・フィルム冷陰極いおいて、非晶質ダイヤモンド・フィルムが、 異なる電子親和力をもつ複数の分布した微小結晶(micro−crystal lite)電子放出サイトを含む比較的平坦な放出表面を有している冷陰極であ る。 以上では、以下の本発明についての詳細な説明をより良く理解できるようにす るために本発明の特徴および技術的利点についてむしろ広義に概略説明した。 本発明の付加的な特徴及び利点は、以下で記述するが、これらは本発明の請求 の範囲の主題を形成するものである。当業者であれば、開示されている概念及び 特定の実施形態が、本発明と同じ目的を実施するためのその他の構造を修正又は 設計するためのベースとして容易に利用できるものである、ということに気づく はずである。又当業者であれば、かかる同等の構成が添付の請求の範囲内に記さ れているような本発明の精神及び範囲から逸脱するものでない、ということもわ かるはずである。 簡単な図面の説明 本発明及びその利点をより完全に理解するため、ここで添付図面と合わせて以 下の説明を参照する。なお図面中、 図1は、本発明の陰極及び基板の横断面図である。 図2は、放出部位を含む本発明の陰極の上面図である。 図3は、図2の放出部位のより詳細な図である。 図4は、本発明の陰極を利用するフラット・パネル表示装置の横断面図である 。 図5は、コーティングされたワイヤ・マトリクス・エミッタの図 である。 図6は、コーティングされたワイヤの横断面図である。 図7は、図6のコーティングされたワイヤを利用する蛍光管の側面図である。 図8は、図7の蛍光管の部分断面端面図である。 図9は、本発明を取込んだフラット・パネル表示装置を備えたコンピュータで ある。 発明の詳細な説明 ここで図1を見ると、本発明に基づく陰極及び基板の横断面図が示されている 。全体として10という番号で表されている陰極は、抵抗層11、低有効仕事関 数エミッタ層12及び中間金属層13を含んで成る、陰極10は、それ自体基板 15上に載っている陰極の導電性層14の上に載っている。陰極10の層11、 12、13の構造及び機能そして導電性層14及び基板15に対する陰極10の 関係については、本書に参考として内含されている関連出願第07/85170 1号の中で詳細に説明されている。 ここで図2を見ると、図1の陰極10の上面図が示されている。エミッタ層1 2は、本発明の好ましい実施形態においては、非晶質構造全体の中に複数のダイ ヤモンド微小結晶を含む非晶質ダイヤモンド・フイルムである。これらの微小結 晶は、複数の微小結晶として非晶質ダイヤモンド・フイルムを付着させるレーザ ー・プラズマ・デポジション、化学ベーパ・デポジション(chemicalv apor deposition)、イオン・ビーム・デポジション、スパッタ リング、低温デボジション(500℃未満)、蒸着(evaporation) 、陰極アーク蒸着、磁気分離陰極アー ク蒸着、レーザー音波デポジション又はそれに類似した技術又はこれらの組合せ を用いて、金属層13上に非結晶ダイヤモンド材料が被着された場合に、結果と して得られるものである。このようなプロセスの1つは、C.B.Collin s et al.により1989年1月にAmerican Institut e of Physics(米国物理研究所)によつて出版された「非晶質ダイ ヤモンドのレーザー・プラズマ供給源」の中で論述されている。 微結晶は、被着中の環境条件そして幾分かは運によつて左右される或る一定の 原子構造を伴って形成する。一定の与えられた周囲圧力及び温度において、一定 の割合の結晶がSP2(炭素原子の2次元ボンディング)配置にて現われること になる。しかしながら、これより幾分か少ない割合のものが、SP3(3次元ボ ンディング)配置にて現われることになる。SP3配置でのダイヤモンド微結晶 に対する電子親和力は、SP2配置での炭素又は黒鉛微小結晶に対するものより も小さい、従って、SP3配置での微小結晶はさらに低い電子親和力を有し、こ のため「放出サイト」となつている。これらの放出サイト(又はSP3配置を有 する微小結晶)は、図2に、エミッタ層12内の複数の黒色斑点として表わされ ている。 平坦な表面は基本的に微視的に平坦な表面である。しかしながら特定のタイプ の表面形態は必要とされない。ただし、あらゆる多結晶薄膜に典型的である小さ な特長は、強化(エンハンスメント)率の増大のための放出特性を改善する可能 性がある。或る種のマイクロチップ幾何形状は、より大きいエンハンスメント率 を結果としてもたらす可能性があり、実際、本発明をマイクロチップ又は「ピー ク付き」構造の中で使用することができる。 ここで図3を見ると、図2の微小結晶のさらに詳細な図が示されている。例え ば複数の微小結晶31、32、33、34が示されている。微小結晶31、32 、33は、SP2配置を有するものとして示されている。微小結晶34はSP3配 置を有するものとして示されている。図3を見ればわかるように、微小結晶34 は、SP2配置をもつ微小結晶によつてとり囲まれている。 表面1単位面積あたり非常に数多くの無作為に分布した局在化された放出サイ トが存在する。これらの放出サイトは、フイルムの残りの部分とは異なるこの場 所の電子特性によつて特徴づけされる。これは、以下の条件のうちの1つ又はそ れらの組合せに起因する。 1)非晶質ダイヤモンド格子の中のドーパント原子(例えば炭素)の存在; 2)同じ微小結晶中のSP2からSP3へのボンディング構造の変化; 3)同じ微小結晶内のボンディング構造の順序の変化; 4)フイルム材料のものとは異なる元素の不純物(恐らくはドーパント原子); 5)さまざまな微小結晶間の界面; 6)微小結晶境界で起こる不純物又はボンディング構造の差異; 又は 7)点又は線欠陥又は転位といつたようなその他の欠陥。 フイルムの製造中に上述の条件の各各を作り出すやり方は、当該技術分野にお いて既知のことである。 微小結晶の差異を作り出すための上述の条件の1つは、ドーピングである。非 晶質ダイヤモンド薄膜のドーピングは、付着中にダイ ヤモンド内に炭素元素を挿入することによつて達成できる。炭素でドーピングす る場合、異なる構造の微小結晶が統計的に作り出されることになる。いくつかの 微小結晶はn型となる。代替的には、放出サイトの望ましい割合及び特性に応じ て、非炭素ドーパント原子を使用することができる。幸いにも、フラット・パネ ル表示装置の環境においては、1というわずかな放出部位しか伴わない陰極が適 切に機能することになる。しかしながら最適な機能のためには、1平方ミクロン あたり1〜10個のn型微小結晶が望ましい。又実際、本発明は、直径1ミクロ ン未満、一般的には0.1ミクロンの微小結晶という結果をもたらす。 図1の陰極からの放出は、陰極10とこの陰極からわずかな距離だけ離隔した 陽極(図1には示さず)の間で電位差が印加された時点で起こる。このポテンシ ャルの印加時点で、電子は陰極10の放出層12へと移動させられる。 以下の例では、異なる仕事関数の微小結晶を作り出すのに存在すると仮定され る条件は、同じ微小結晶内でのSP2からSP3へのボンディング構造の変更(上 記条件3)である。図2及び3内に示されている放出サイトに関して、SP3配 置を有する微小結晶は、SP2配置をもつ微小結晶に比べて低い仕事関数及び電 子親和力を有する。従って、陰極10と陽極(図示せず)の間で電圧が増大する につれて、電圧は、SP3微小結晶が電子を放出し始める点に達することになる 。陰極10の表面上のSP3微小結晶の割合が充分に高い場合、SP3微小結晶か らの放出は、SP2微小結晶から放出が起こるのに充分な規模まで電圧レベルを 高める必要なく、陽極(図示せず)を励起するのに充分なものとなる。従って、 当該技術 分野において周知のものである要領で非晶質ダイヤモンド・フイルムのデポジシ ョンの圧力、温度及び方法を制御することにより、SP3微小結晶を、充分な電 子放出を生成するのに充分大きい微小結晶合計数中の割合にすることが可能であ る。 ここで図4を見ると、本発明の陰極を利用したフラット・パネル表示装置の横 断面図が示されている。図1と同様になおもその陰極導電性層14と基板15の 上に載つている陰極10は、好ましい実施形態においてはガラスである基板42 を含み全体として41という番号で表わされている陽極にかみ合わされている。 基板42は、好ましい実施態様においてはインジウム・スス酸化物層である陽極 導電性層43を有している。最後に、陰極10からの電子流の視覚表示を提供す るため、陽極導電性層の上にリン光物質層44が被着される。換言すると、陽極 41と陰極10の間に電位差が印加された時点で、陰極10から流れる電子は陽 極導電性層43に向かって流れるが、リン光物質層44に衝突した時点で、リン 光物質層がガラス基板42を通して光を発するようにし、かくしてコンピュータ 又はその他のビデオ機器と合わせて使用するのに望ましいタイプの視覚表示を提 供することになる。陽極41は、陰極10と陽極41の間に必要な分離を提供す る絶縁されたセパレータ45、46によつて分離されている。これは全て、第0 7/851701号中に記された装置に従ったものである。 さらに、図4には、正極48と負極49を含む電圧源47が表わされている。 正極は電圧源47から陽極の導電性層43まで結合され、一方負極49は電圧源 47から陰極の導電性層14まで結合される。装置47は、陰極10と陽極41 の間に電位差を印加し、電 圧源47により印加された電圧が充分に高い場合に陰極10と陽極41の間に電 子流を発生させる。 ここで図9を見ると、付随するキーボード93、ディスク駆動機構94、ハー ドウエア92及び表示装置91を伴うコンピュータ90が例示されている。本発 明は、画像及びテキストを提供するための手段として表示装置91の中で利用す ることができる。本発明のうちで目に見えるものといえば、陽極41だけである 。 ここで図5を見ると、全体として51という番号で示されているワイヤ・メッ シュの形をしたコーティングされたワイヤ・マトリクス・エミッタが図示されて いる。ワイヤ・メッシュ51は、交叉点において電気的に接合されている複数の 行と列を含んでいる。その後ワイヤ・メッシュ51は、非晶質ダイヤモンドとい つたような低い有効仕事関数及び電子親和力をもつ材料でコーティングされ、か くして、従来はコーティング無しのワイヤ又はプレート陰極及び高い電流及び電 位差の印加を用いてメッシュから陽極への電子の流れ及び白熱光を生成していた 装置において使用するためのワイヤ・メッシュ陰極が製造される。非晶質ダイヤ モンド・コーティング及びそれに付随する比較的低い仕事関数のため、もはや白 熱光は必要でない。従って、ワイヤ・メッシュ51陰極は、電子を放出するため の室温で使用することができる。 ここで図6を見ると、低い仕事関数及び電子親和力をもつ材料でコーティング されたワイヤの横断面が示されている。61という番号で示されたワイヤは、レ ーザー・プラズマ・デボジション又は上で列挙したその他の周知の技術のうちの いずれか1つによつて付着されたコーティング62を有し、かくしてこのコーテ ィング62が 図1〜5に記述されている陰極と同じ要領で冷陰極として作用することができる ようになつている。 ここで図7を見ると、コーティングされたワイヤ61が導電性フィラメントと して機能し、陽極として機能し電気的接点73を有しかくして蛍光管を生成する 1本のガラス管72によつてとり囲まれている、ワイヤ61の1つの応用が示さ れている。この管は、図1〜5と結びつけて論述されているフラット・パネル表 示装置の応用と類似の要領で機能する。すなわち、陰極ワイヤ61と管陽極72 の間の空間電荷を克服するのに充分な電位差がワイヤ61(負)と管72の間に 印加される。ひとたび空間電荷が克服されたならば、電子はコーティング62の 中で放出サイトSP3微小結晶から流れ出すことになる。 ここで図8を見ると、図7の蛍光管71の部分断面端面図が示されている。こ こでも再び、一緒に蛍光管71内の低い仕事関数の陰極を形成する図6のワイヤ 61とコーティング62が示されている。図7のガラス管72は、陽極の導電性 層82が上にコーティングされているガラス壁81を含んでいる。陽極の導電性 層82は、図7の電気的接点73に対し電気的に結合されている。最後に、陽極 の導電性層82の上にリン光物質層83が付着される。陰極ワイヤ61と陽極の 導電性層82の間に電位差が印加された場合、電子がエミッタ・コーティング8 2と陽極の導電性層82の間に流れることになる。しかしながら、図4にあるよ うに、電子はまず最初にリン光物質層83を打撃し、リン光物質層83がガラス 壁81を通して蛍光管の外側で光子を発出するようにし、かくして従来の蛍光管 と類似の要領で光を提供する。しかしながら、図7及び図8の蛍光管 は、非晶質ダイヤモンド・フイルムといつたような低い有効仕事関数のエミッタ を有する陰極を利用するため、蛍光管は作動中に熱くならない。かくして、従来 の蛍光管では通常熱の形で浪費されるエネルギーは節減される。その上、熱は生 成されないため、空調によつて後で熱を除去する必要もない。 本発明及びその利点を詳細に説明してきたが、添付のクレームにより規定され ているような発明の精神及び範囲から逸脱することなくさまざまな変更、置換及 び改変をこれに加えることが可能である、ということも理解すべきである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CZ,DE,DK,ES,FI,GB,H U,JP,KP,KR,KZ,LK,LU,MG,MN ,MW,NL,NO,NZ,PL,PT,RO,RU, SD,SE,SK,UA,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.導電性材料の層と、 複数の分布した局部的電子放出サイトを含む放出表面をもち、前記導電性材料 全体にわたり付着された低い有効仕事関数の材料の層、を含んで成る陰極。 2.前記電子放出サイトが、互いに不連続なものである電気特性を有する、請求 の範囲第1項に記載の陰極。 3.前記放出表面が比較的平坦である、請求の範囲第1項に記載の陰極。 4.前記電子放出サイトが少なくとも2つの異なる電子親和力を有する、請求の 範囲第1項に記載の陰極。 5.前記各電子放出サイトが直径1ミクロン未満である、請求の範囲第1項に記 載の陰極。 6.前記低い有効仕事関数の材料のいくつかが非晶質ダイヤモンドである、請求 の範囲第1項に記載の陰極。 7.前記電子放出サイトがそれぞれドーパント原子を内含している請求の範囲第 1項に記載の陰極。 8.前記ドーパント原子が炭素である、請求の範囲第7項に記載の陰極。 9.前記電子放出サイトが、それぞれ複数の異なるボンディング構造を有する、 請求の範囲第1項に記載の陰極。 10.前記ボンディング構造の1つがSP3である、請求の範囲第9項に記載の陰 極。 11.前記電子放出サイトがそれぞれ結晶質構造の不連続性を含んでいる、請求の 範囲第1項に記載の陰極。 12.前記不連続性が点不連続性である、請求の範囲第11項に記載の陰極。 13.前記不連続性が線不連続性である、請求の範囲第11項に記載の陰極。 14.前記不連続性が転位である、請求の範囲第11項に記載の陰極。 15.基板と、 導電性材料の層と、 複数の微結晶電子放出サイトを含み、前記導電性材料全体にわたり付着された 非晶質ダイヤモンド・フイルム層と、 を含む、ダイヤモンド・フイルム冷陰極。 16.前記電子放出サイトのうち少なくともいくつかの隣接した電子放出サイトが 不連続な電気特性を有する、請求の範囲第15項に記載の陰極。 17.前記放出表面が比較的平坦である、請求の範囲第15項に記載の陰極。 18.前記各電子放出サイトが、直径1ミクロン未満である、請求の範囲第15項 に記載の陰極。 19.前記電子放出サイトがドーパント原子を含んでいる、請求の範囲第15項に 記載の陰極。 20.前記ドーパント原子が炭素である、請求の範囲第19項に記載の陰極。 21.前記電子放出サイトがそれぞれ少なくとも2つの異なるボンディング構造を 有している、請求の範囲第15項に記載の陰極。 22.前記ボンディング構造の1つがSP3である、請求の範囲第21項に記載の 陰極。 23.前記電子放出サイトのそれぞれが少なくとも2つの異なるボンディング順序 を有する、請求の範囲第15項に記載の陰極。 24.前記電子放出サイトが炭素以外のドーパントを含んでいる、請求の範囲第1 5項に記載の陰極。 25.前記電子放出サイトが結晶質構造の欠陥を含んでいる、請求の範囲第15項 に記載の陰極。 26.前記欠陥が点欠陥である、請求の範囲第25項に記載の陰極。 27.前記欠陥が線欠陥である、請求の範囲第25項に記載の陰極。 28.前記欠陥が転位である、請求の範囲第25項に記載の陰極。 29.導電性材料の層を通して電流を流れさせる段階と、 不連続な電気特性を有する複数の放出サイトを含み、前記導電性材料全体にわ たり付着された非晶質ダイヤモンド・フイルム層を通して、前記電流を差し向け る段階と、 を包含する、陰極を動作させる方法。 30.複数の下位領域をそれぞれ有する複数の電子放出サイトを含み、導電性フィ ラメント全体にわたり付着された非晶質ダイヤモンド・フイルム層と、 前記電子放出サイトによって放出された電子の受取りに応答して光を放射する 、前記フィラメントと前記非晶質ダイヤモンド・フイルムとをとり囲んだ陽極と 、 を包含する蛍光光源。
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