JPH06317911A - 拡散転写印刷版 - Google Patents

拡散転写印刷版

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JPH06317911A
JPH06317911A JP6048517A JP4851794A JPH06317911A JP H06317911 A JPH06317911 A JP H06317911A JP 6048517 A JP6048517 A JP 6048517A JP 4851794 A JP4851794 A JP 4851794A JP H06317911 A JPH06317911 A JP H06317911A
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JP
Japan
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silver
diffusion transfer
silver halide
black
printing plate
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Application number
JP6048517A
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English (en)
Inventor
Paul Davies
ポール・デイビーズ
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3M Co
Original Assignee
Minnesota Mining and Manufacturing Co
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/004Photosensitive materials
    • G03F7/06Silver salts
    • G03F7/07Silver salts used for diffusion transfer

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 (a)支持体、親水性ゼラチン層を包含する少
なくとも一つのネガティブ作用感光性ハロゲン化銀エマ
ルジョン層および表面物理現像成核層からなる一体化感
光性材料を画像に応じて露出する工程;(b)該版材料を
拡散転写アルカリ活性剤溶液中で処理することにより転
写された親油性の非黒銀錯体と転写されていない黒画像
とを親水性ゼラチン層中に提供する工程;を包含し、
(c)該拡散転写アルカリ活性剤が少なくともアルカリ金
属ヒドロキシド、ハロゲン化銀溶媒、銀錯化剤および2
5〜500ppmで存在する水溶性イオダイドを該活性剤
溶液中に含有するリソグラフ印刷版を作製するための方
法。 【効果】 版コントラストおよび転写されていない画像
密度の経時に応じた品質低下を防止する方法が提供され
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は銀錯体拡散転写法により
リソグラフ印刷版を作製するための方法に関する。とく
に、本発明は印刷版の画像が処理ケミストリーの劣化に
より品質低下するのを防止する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明は、その上にハレーション防止
層、エマルジョン層および物理成核レセプタ層が提供さ
れた支持体を有する単一シート印刷版構成に関する。画
像に応じた露出の後に、この版は拡散転写現像剤中で処
理される。露出領域は黒銀画像として現像される。他
方、非露出ハロゲン化銀はその後にレセプタエレメント
まで拡散する。レセプタ層中の物理現像核はトーニング
剤1−フェニル−5−メルカプトテトラゾールの存在下
にハロゲン化銀を金属銀錯体に還元する。
【0003】たとえば、米国特許第3,728,114
号、同第4,160,670号および同第4,361,63
5号のような種々の実施態様に記載のように、このよう
な方法はレセプタ層中の錯化銀の親油性およびエマルジ
ョン層中の親水性現像銀画像のためにリソグラフ印刷版
として機能しうる。しかしながら、ハロゲン化銀溶媒が
効果を現しうる前に露出領域を非拡散銀画像に還元する
ために非常に迅速な現像法が必要である。(非露出)錯化
銀と(露出)現像画像領域との間の差が大きいほど、印刷
品質は良好となる。
【0004】ジェームズ、写真法の理論、第4版、マク
ミラン出版社、ニューヨーク、1979年、第475頁
によれば、銀濃度、粒子寸法および物理現像核のような
数種の要素が転写銀の色に影響しうる。モノクロームプ
リント、複製紙、ブロックコピー材料およびインスタン
ト写真のような拡散転写系はニュートラルなブラック、
または少なくともブルーブラックのトーンを必要とす
る。このそれぞれのイオダイドはトーニング剤または抑
制剤としてよく述べられる。
【0005】米国特許第3,515,555号には、アル
カリ金属スルフィド、アルカリ金属ヒドロキシド、チオ
アミドおよびアルカリ金属イオダイドを含有する溶液中
で処理した場合に改良されたトーンを有する直接ホジテ
ィブ写真紙が記載されている。
【0006】米国特許第3,619,186号には、受容
層がイオダイドを含有する拡散転写系が記載されてい
る。これはニュートラルなトーンの画像を与える。エマ
ルジョン層または現像剤中におけるイオダイドの存在は
トーンに同様の有利な効果を有しない。
【0007】米国特許第4,124,390号には、不溶
性のハロゲン化銀錯体を形成する1種以上の錯化剤のア
ルカリ溶液からなる媒染溶液が開示されている。ヨウ化
カリウムは存在しうる錯化補助剤の例として与えられ
る。
【0008】米国特許第4,220,702号には、クロ
ロイオダイドエマルジョンのための抑制剤としてのヨウ
化カリウムを含有するリソグラフ印刷版を処理するため
の現像剤の例が含まれる。イオダイドのレベルは本発明
において記載のようなクロロブロミドエマルジョンのよ
うなエマルジョンを処理するための活性剤中に用いる量
よりも著しく高い。
【0009】米国特許第4,362,811号には、プレ
必須(prerequisite)のアルカリに加えて、スルファイト
およびハロゲン化銀溶媒、特定レベルのカリウムおよび
ブロミドイオンを含有する拡散転写処理のための活性剤
溶液が記載されている。この活性剤中には、塩の合計カ
チオンを基準にして2.0〜12.0モル%のカリウム
および1.7×10-3〜1.7×10-2モル/リットル
のブロミドが含まれる。
【0010】DT第1,801,330号には、拡散転写
法の現像剤か、または画像受容層のいずれか中の1−フ
ェニル−5−メルカプトテトラゾールとヨウ化カリウム
との組み合わせが開示されている。このような組み合わ
せはピール分離複製紙系における黒画像のトーンおよび
より速い処理時間を提供する。
【0011】米国特許第4,436,805号も1−フェ
ニル−5−メルカプトテトラゾールとヨウ化カリウムと
の組み合わせにより二シートピール分離拡散転写系にお
けるニュートラルな黒画像を達成するための1−フェニ
ル−5−メルカプトテトラゾールとヨウ化カリウムとの
組み合わせを記載する。他のメルカプトまたはチオン複
素環窒素化合物は本特許においてクレームされる。
【0012】米国特許第4,632,896号には、二シ
ートピール分離拡散転写系を処理するためにアミノアル
コールを使用することが記載されている。イオダイドを
含有する溶液の例が与えられる。
【0013】米国特許第4,649,096号には、同様
に、二シートピール分離拡散転写系を処理するための現
像剤が開示されており、実施例はヨウ化カリウムを含
む。
【0014】米国特許第5,037,727号には、拡散
転写系ではないけれども、活性剤処理白黒写真プリント
のニュートラル画像トーンを維持するためにイオダイド
を使用することがクレームされている。
【0015】
【発明の要旨】本発明は拡散転写法によりリソグラフ印
刷版を作製する方法に関する。この方法はアルカリ活性
剤処理溶液中に水溶性イオダイドを使用することにより
版コントラストおよび転写されていない画像密度の品質
低下を防止する方法を説明する。実施例に示すように、
従来の活性剤を用いた場合は、経時に応じて著しいコン
トラストおよび反射密度の損失がある。本発明において
は、少量の水溶性イオダイドがこの版品質の劣化を低減
することが見出だされた。
【0016】いずれかの特定の理論に限定されることを
意図しないけれども、副生成物を処理することはハロゲ
ン化銀の分解を加速し、そのことにより画像の現像を犠
牲にして転写現像の程度が増大される。イオダイドの存
在は分解の速度を低減すると考えられ、このことは画像
形成領域の完全な現像を許容する。ここで説明するよう
な単一シート構成では、現像画像と隣接した転写非画像
形成領域との間の密度グラデェントは、したがって、増
大される。完全な現像が生じるので、画像形成領域の密
度を増大し、そして親油性である非黒銀付着を形成しや
すい。
【0017】上述の従来技術の多くの例においては、イ
オダイドの使用は二シート構成において転写非画像形成
領域のトーンまたは黒性を増大させるためのものであ
る。アルカリ活性剤は本出願に開示された単一シートリ
ソグラフ版を処理し、この版は露出および非露出でない
領域が黒である点で従来技術のこのタイプのものと異な
る。1−フェニル−5−メルカプトテトラゾールのよう
な従来のトーニング剤の存在は転写非画像形成領域をよ
り親油性とするために用いられ、このような特性はより
金属銀(灰または光沢銀)の外観を提供する。
【0018】本発明においては黒のハレーション防止層
および現像銀の画像形成領域が存在するが、イオダイド
が従来技術で説明されるように黒転写画像を提供するな
らば、これは著しく低いコントラストとなる。逆に、本
発明の転写画像は黒以外のいずれかの色であり得、本発
明の実施において黒ではない。この色は暗灰、灰または
銀または染料の存在下に青灰などにトーンされうる。黒
と非黒領域との間の差は現像において視覚で観察できる
のに十分であるべきである。このリソグラフ版の高いコ
ントラスト、及び印刷における耐久性および記録を維持
するために、二シートピール分離系の代わりに一体化構
成を用いる。
【0019】
【発明の構成】本発明は現像溶液の寿命にわたり一定の
品質を提供するリソグラフ印刷版を作製するための方法
を提供する。この方法は、その上に少なくとも1層の感
光性ハロゲン化銀層と物理現像成核表面層とを有する可
撓性支持体からなる単一シートリソグラフ版を画像に応
じて露出する工程;およびこの版材料をイオダイド含有
拡散転写活性剤溶液中で処理する工程を包含し、画像形
成部分が親水性領域として現像され、親油性領域が上記
版材料の非画像形成部分を示す方法により行われる。
「単一シート」リソグラフ版材料とは、このリソグラフ版
の画像形成および使用の間に支持体、ハロゲン化銀エマ
ルジョン層および物理現像層が相互にストリップできな
いことを示す。
【0020】本発明による可撓性支持体は紙、α−オレ
フィンポリマー(ポリエチレン、ポリプロピレンなど)被
覆紙、セルロースアセテート、ポリプロピレン、ポリス
チレン、ポリカーボネート、ポリピニルアセタール、ポ
リエチレンテレフタレートのようなフィルム、コンポジ
ットフィルム、金属、金属化紙または金属/紙ラミネー
トでありうる。
【0021】親水性ポリマーからなる、裏側被覆および
該支持体の表側上に少なくとも下被覆層を有することが
好ましく、これは低カールまたは着色外観のような特定
の物理特性を付与するか、またはハレーション防止効果
を提供する染料または着色剤も含みうる。好ましい親水
性ポリマーはゼラチン、とくに不活性な脱イオン化オセ
イン型ゼラチンであり、そしてスターチ、アルブミン、
ナトリウムアルギネート、ヒドロキシアルキルセルロー
ス、アラビアゴム、ポリビニルアルコール、ポリビニル
ピロリドン、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリ
ルアミドまたはスチレン−無水マレイン酸のコポリマー
またはポリビニルメチルエーテル/無水マレイン酸のよ
うな親水性バインダーと組み合わせうる。下被覆層中の
好ましいハレーション防止着色剤はカーボンブラックで
あるが、画像形成光源の波長において吸収する他の染料
または着色剤も用いうる。
【0022】界面活性剤、帯電防止剤、艶消し剤、固着
防止剤および上記親水性バインダーのための硬化化合物
のような被覆補助剤も裏側および表側下層の両方に含有
されうる。
【0023】界面活性剤の例には、サポニン、アルキレ
ンオキシド誘導体、グリシドール誘導体、多価アルコー
ルの脂肪酸エステルおよびショ糖のアルキルエステルの
ような非イオン性界面活性剤、カルボキシル、スルホ、
ホスホ、硫酸エステル、スルホンアミドまたはホスホン
酸エステル基のような酸性基を有するアニオン性界面活
性剤、アミノ酸、アミノアルキルスルホン酸、アミノス
ルホンまたはホスホン酸エステル、アルキルベタイン、
アミンオキシド、アルキルアミン塩、脂肪族または芳香
族4級アンモニウムまたはリン酸塩、複素環4級アンモ
ニウムおよび脂肪族または複素環含有ホスホニウムまた
はスルホニウム塩のようなカチオン性界面活性剤が含ま
れる。含有されうる艶消し剤には、シリカ、コロイド状
シリカ、ガラスパウダー、ポリマー粒子(たとえばポリ
メチルメタクリレート)またはスターチパウダーが含ま
れる。
【0024】含有されうる硬化剤には、有機および/ま
たは無機化合物が含まれ、たとえば、クロムまたはアル
ミニウム塩、アルデヒド、N−メチロール化合物、ジオ
キサン誘導体、トリアクリロイルヘキサヒドロ−S−ト
リアジンまたはビニルスルホンのような活性ビニル化合
物、ジクロロヒドロキシ−S−トリアジンのような活性
ハロゲン化合物またはムコハロゲン酸が挙げられる。
【0025】上述のような添加剤の例は感光性ハロゲン
化銀層中にも用いうる。
【0026】本発明に用いるハロゲン化銀は塩化銀、臭
化銀、ヨウ化銀、塩化臭化銀、臭化ヨウ化銀、ヨウ化臭
化塩化銀またはこれらの組み合わせから構成されうる。
ハロゲン化銀中には、ロジウム、ルテニウム、イリジウ
ムまたはこれらの混合物のような周期表のVIII族由
来のドーパントを、銀モル当たり10-3または10−8
モルの範囲において含みうる。この結晶形態のハロゲン
化銀は単分散または多分散であり得、これはコア−シェ
ルまたはタブレット(版状または高アスペクト比グレイ
ン)型のグレインでもよい。本発明の好ましい実施態様
は少なくとも60%のクロリドを含有する0.2〜0.
3μのルテニウム−イリジウムがドープされた単分散塩
化臭化銀エマルジョンである。
【0027】これらのエマルジョンは公知の方法により
化学的に増感されうる。たとえば、米国特許第1,57
4,944号、同第2,278,947号、同第2,41
0,689号、同第3,189,458号または同第3,5
01,313号に記載のようなイオウ増感;米国特許第
2,597,856号、同第2,597,915号または同
第2,399,083号に開示のような金増感;米国特許
第2,518,698号、同第2,521,925号、同第
2,487,850号または同第2,6694,637号に
記載のような還元増感のいずれか単独またはこれらの組
み合わせが挙げられる。本発明に用いる写真エマルジョ
ンは米国特許第2,708,162号、同第3,046,1
32号、同第3,046,133号、同第3,046,13
4号または同第3,046,135号に開示のような4級
アンモニウムまたはホスホニウム塩、チオエーテル化合
物、ポリエチレンオキシド誘導体またはジケトンでさら
に増感されうる。
【0028】本発明の写真エマルジョンは当業者に公知
の方法により電磁スペクトルの可視または赤外線部分の
いずれかの波長にスペクトル的に増感されうる。本発明
に用いうるスペクトル増感剤の例には、シアニン、メロ
シアニンまたは他の増感染料が含まれうる。
【0029】調製、保存または処理中の本発明の感光性
材料のかぶりを防止するために写真エマルジョン層は種
々の化合物を含有しうる。このようなかぶり防止剤およ
び安定剤には、ベンゾチアゾリウム塩、ニトロインダゾ
ール、トリアゾールおよびベンズイミダゾールのような
アゾール;メルカプトチアゾール、メルカプトベンゾチ
アゾール、メルカプトベンズイミダゾール、メルカプト
チアジアゾールまたはメルカプトピリミジンのような複
素環メルカプト化合物;オキサゾリンチオンのようなチ
オケト化合物;テトラアザインデンのようなアザインデ
ン;ベンゼンチオスルホン酸またはベンゼンスルフィン
酸が含まれる。
【0030】上述のエマルジョン層で提供されるレセプ
タ層は物理現像核を含有し、これは銀、ビスマス、アン
チモン、カドミウム、コバルト、鉛、ニッケル、パラジ
ウム、ロジウム、金、白金、鉄などまたはこれらの金属
のスルフィド、ポリスルフィドまたはセレニドまたはこ
れらの混合物の微小な粒子でありうる。レセプタ層は、
他の被覆層で記載した例と同様に、バインダー、被覆補
助剤、帯電防止化合物、硬化剤などのような補助剤も含
有しうる。
【0031】前述のように、版材料の親水性領域から親
油性領域を差別化するために、拡散転写法は、ハロゲン
化銀溶媒が効果を現す前に画像領域を完全に現像しうる
特に活性なケミストリーを要求する。活性を増大させる
方法の一つはケミストリーのアルカリ性を増大させるこ
とである。しかしながら、このような高度にアルカリ性
の条件では、現像剤および電子移動剤は迅速な酸化をう
けて、そのことにより、画像の品質が悪影響をうけ、ケ
ミストリーの寿命を著しく低減する。これらの制限は現
像剤をリソグラフ版中に含有させ、その後、アルカリ活
性剤溶液中で処理することにより克服できる。現像剤は
ヒドロキノンのようなポリヒドロキシベンゼンおよび1
−フェニル−3−ピラゾリドンのような電子移動剤を含
みうる。後に示すように、アルカリ活性剤型の系は一定
の画像品質またはケミストリー寿命を保証しないけれど
も、本発明においては改良されうる。
【0032】本発明の水溶性イオダイド化合物に加え
て、アルカリ活性化溶液は以下の成分を含みうる。ナト
リウムまたはカリウムヒドロキシドのような水溶性アル
カリ金属ヒドロキシド;メルカプトテトラゾール、メル
カプトチアゾールまたはメルカプトチアゾリンのような
トーニングまたは錯化剤;チオシアニン、アミノアルカ
ノールまたはチオスルフェートのようなハロゲン化銀溶
媒およびナトリウムまたはカリウムスルファイトのよう
な酸化防止剤。この溶液はヒドロキノンのような現像剤
および1−フェニル−3−ピラゾリドンのような電子移
動剤を含みうる。しかしながら、このような化合物はハ
ロゲン化銀エマルジョンまたは他の被覆層中、および米
国特許第4,362,811号に記載のような活性剤浴中
における拡散転写エレメントの処理に含有させうること
も知られている。他の添加剤には、ポリオキシアルキレ
ンまたは4級アンモニウム塩のような現像加速剤、臭化
カリウムのようなかぶり防止剤およびカルボキシメチル
セルロースのような増粘剤が含まれる。
【0033】
【実施例】以下の非限定的な実施例により本発明をさら
に説明する。
【0034】実施例1 以下の成分をクリアゲル下塗り4ミル(0.1mm)ポリエ
ステル支持体上に被覆することによりリソグラフ印刷版
を作製した。ヒドロキノン、フェニドン、シリカおよび
ホルムアルデヒドを含有する脱イオン化不活性オセイン
ゼラチン中水性カーボンブラック分散体からなる下層;
0.3μの平均グレイン寸法を有し、0.7g/m2の銀
で被覆された、633nmに増感されたルテニウム/イリ
ジウムドープ化75:25%塩化臭化銀エマルジョン;
パラジウムゾル、種々の被覆助剤およびジアルデヒドス
ターチを含有するトップコート。
【0035】次いで、3ft2のプレート材料をリノトロ
ニック(Linotronic)L−300画像固定装置を用いて
画像に応じて露出し、アルカリ活性剤溶液と3Mオニッ
クスTM安定剤を有する1ガロンの容量の3Mブランドの
1144プレート処理装置中で処理した。アルカリ活性
剤溶液の組成を以下に示す。
【0036】 ナトリウムスルファイト 42.5g カリウムヒドロキシド 40.0g ナトリウムチオシアネート 12.0g トリナトリウムホスフェート 0.2g ベンゾトリアゾール 0.8g 1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール 0.12g 水 1Kgとなるまで
【0037】このプレートを633nmに露出することに
よりセンシトメトリーの応答を評価した。0〜3の密度
の連続トーンウェッジを通した2MJ/m2のHeNeレー
ザで上述のように処理し、そしてコンピュータ化された
反射デンシトメータを用いて密度グラデェントを測定し
た。速度1および速度2は、それぞれ、Dmin上密度
0.2および0.8において測定された相対logE値で
ある。コントラスト値はこれらの2種類の速度点の間の
グラデェントとして取られた。
【0038】次いで、この処理を同一の活性剤中で3お
よび6日の間隔において繰り返した。サンプリングの間
に活性剤を密閉することにより、蒸発および二酸化炭素
吸収によるアルカリ性の喪失を防止した。表1に列挙さ
れるセンシトメトリーの結果に示されるように、経時に
伴うコントラストの漸進的な損失が生じた。
【0039】
【表1】 日数 Dmin Dmax 速度#1 速度#2 コントラスト 0 0.540 1.33 1.47 1.03 1.09 3 0.555 1.35 1.52 0.88 0.76 6 0.551 1.30 1.40 0.86 0.82
【0040】上述のクロロブロミドエマルジョンの処理
はアルカリ活性剤に対するクロリドおよびブロミドに貢
献する。これらのハライドは現像速度に影響するとして
知られているので、拡散転写法においてそれぞれのハラ
イドが有しうる効果を差別化することが必要である。
【0041】実施例2 安定化効果が、処理されたプレート材料から溶出するク
ロリドまたはブロミドではなくイオダイドによることを
確認するために、以下の追加量のハライドを用いて実施
例1で用いた活性剤溶液の試料を調製した。
【0042】 試料 ハライド(ppm) A なし(対照) B 48ppmクロリド C 77ppmブロミド D 150ppmイオダイド
【0043】上述のクロロブロミドプレート材料の合計
12枚の25×3.5cmのストリップを250cm3のそ
れぞれの活性剤中で28日を越える期間トレイ処理し
た。その結果、試料Bにおいて得られたハライドレベル
は150ppmクロリドに対応し、試料Cは150ppmブロ
ミドと等しく、試料Dは150ppmイオダイドに対応し
た。対照がブロミドおよびクロリドの形成により混乱さ
れうる可能性を排除するため、28日の実験にわたりA
の新鮮な試料を対照として用いた。これらの実施例にお
いて、すべての活性剤はサンプリングの間密閉した容器
に保存され、そのことにより蒸発および二酸化炭素吸収
が防止された。
【0044】センシトメトリーの応答を以下の表に示
す。
【0045】
【表2】
【0046】ブロミドおよびクロリドを有するイオダイ
ド活性剤試料のセンシトメトリーの応答を比較すると、
1箇月の期間以上において密度およびコントラストの損
失は最低であった。
【0047】印刷板の品質は転写された画像の機能であ
り、これは転写現像速度に依存するので、上記の試料に
おいて印刷試験を行った。特に興味深いのは、完全なイ
ンキングが達成される前に最低数のコピーが完成され
(ロールアップと呼ばれる。);最低数のコピー(プレス
・ウェア(press wear)として知られる。); そして親水
性領域においてプレートがインクを得る傾向(スカミン
グと呼ばれる。)であった。ブラックオイルベースイン
クを用いたハイデルベルグGTOオフセットプレス上で
2000刷の結果により、イオダイド活性剤と他のケミ
ストリーとを比較した場合に板上に提供される印刷特性
に差はなかった。
【0048】実施例3 0から2000ppmの範囲のヨウ化カリウムを用いて実
施例1で記載のような一連の活性剤を調製した。前述の
実施例と同様にして、板材料の試料をHeNeレーザにお
けるセンシトメトリー応答について評価した。
【0049】
【表3】
【0050】ヨウ化カリウムの有用な範囲は25〜40
0ppm、好ましくは80〜400ppmであり、最適のレベ
ルは約200ppmKIである。ハイデルベルグGTOオ
フセット印刷を用いる印刷試験では、400ppmにおけ
る解像度の僅かな損失および600ppmKIを越える場
合のインク密度の若干の損失が示された。
【0051】実施例4 数日間にわたって900ft2/ガロンのプレート材料を
処理した後に消耗したケミストリーの試料をその後に大
量のヨウ化カリウムを添加することにより再生した。実
施例1に概説したようにHeNeレーザセンシトメトリー
を評価した。結果を表4に示す。
【0052】
【表4】
【0053】排出されたケミストリーを本来の活性に戻
すことは不可能であったけれども、対照ストリップのか
ぶり低減およびコントラスト増大において実質的な改良
が得られた。新鮮な活性剤におけるヨウ化カリウムの最
適レベルは200ppm程度と決定されたが、消耗したケ
ミストリーにおいては版材料の最良のセンシトメトリー
応答を提供するためにこの量を3倍に増大させる必要が
あった。実施例3と同様のハイデルベルグGTOオフセ
ットプレスを用いる印刷試験によれば、600ppmKI
を越えた場合に漸進的なインク密度の損失が示された。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)支持体、親水性ゼラチン層を包含す
    る少なくとも一つのネガティブ作用感光性ハロゲン化銀
    エマルジョン層および表面物理現像成核層からなる一体
    化感光性材料を画像に応じて露出する工程; (b)該版材料を拡散転写アルカリ活性剤溶液中で処理す
    ることにより転写された親油性の非黒銀錯体と転写され
    ていない黒画像とを親水性ゼラチン層中に提供する工
    程;を包含し、 (c)該拡散転写アルカリ活性剤が少なくともアルカリ金
    属ヒドロキシド、ハロゲン化銀溶媒、銀錯化剤および2
    5〜500ppmで存在する水溶性イオダイドを該活性剤
    溶液中に含有するリソグラフ印刷版を作製するための方
    法。
  2. 【請求項2】 前記活性剤溶液中の水溶性イオダイドが
    25〜500ppmの範囲内である請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記銀錯化剤がメルカプトテトラゾー
    ル、メルカプトチアゾールおよびメルカプトチアゾリン
    からなる群から選択され、ハロゲン化銀溶液がアミノア
    ルカノール、アルカリ金属チオシアネートおよびアルカ
    リ金属チオスルフェートからなる群から選択される請求
    項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記活性剤溶液が保存剤、金属イオン封
    鎖剤、かぶり防止剤および現像剤変性剤からなる群から
    選択される少なくとも1種の添加剤をさらに含有する請
    求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記ハロゲン化銀エマルジョンが少なく
    とも幾分かのブロミドを含有する請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記形成された親油性領域が灰ないし銀
    の色である請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記版上に形成された親油性領域が銀の
    色である請求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記親油性領域が光沢を有する請求項6
    記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記版上の親油性領域が光沢を有する請
    求項7記載の方法。
  10. 【請求項10】 処理により形成される黒および非黒領
    域が相互に視覚的に区別されうる請求項1記載の方法。
JP6048517A 1993-03-22 1994-03-18 拡散転写印刷版 Pending JPH06317911A (ja)

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