JPH06317579A - 薬効指示性組成物及び薬効指示性薬剤保持体 - Google Patents

薬効指示性組成物及び薬効指示性薬剤保持体

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JPH06317579A
JPH06317579A JP29796993A JP29796993A JPH06317579A JP H06317579 A JPH06317579 A JP H06317579A JP 29796993 A JP29796993 A JP 29796993A JP 29796993 A JP29796993 A JP 29796993A JP H06317579 A JPH06317579 A JP H06317579A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 薬効指示性組成物を、非水性の揮散性薬剤と
非水性の揮散性溶剤と非水系で電子供与性の有る呈色性
有機化合物と、非水系で電子受容性の有る顕色剤の四成
分を含有する組成物であって、非水性の揮散性薬剤と非
水性の揮散性溶剤の揮散性がほぼ同程度であり、かつ、
当該薬剤と溶剤の両方あるいは、いずれか一方が減感性
のものであるようにする。 【効果】 上記薬剤及び/又は溶剤が残存している間
は、顕色剤の電子供与性呈色性有機化合物に対する反応
を抑圧して呈色を抑え、上記薬剤及び/又は溶剤の揮散
によって、呈色を生起させるものである。このため、上
記呈色変化により、使用者は薬効の中間点や終点を視覚
的に極めて正確かつ鋭敏に認知することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薬効指示性組成物、さ
らに詳しくは色調の変化により視覚的に揮散性薬剤の薬
効残存状態及びその終点を認知可能にした発色性の薬剤
組成物、及び該発色性薬剤組成物を保持体に含浸、塗布
もしくは保持させてなる薬効指示性薬剤保持体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、色調の変化により視覚的に揮散性
薬剤の終点を認知可能にした製剤としては、特開昭60
−51101号公報のものがある。これは、油溶性の常
温揮発性防虫剤及び結着剤と、発色剤として、水及びア
ルコール可溶性の塩基性又は酸指示薬と、助色剤として
水溶性の塩基性又は酸性剤とを油性溶剤を介在させて混
練し、紙、不織布又は樹脂フィルムにコーティングした
ことを特徴とするインジケーター付の揮発性防虫シート
に関するものである。このインジケーターに使用される
水及びアルコール可溶性の塩基性又は酸指示薬は、フェ
ノールフタレイン、チモールブルー、アリザリンエロ
ー、クレゾールレッド等であって、これらの指示薬は化
学分析の一つである中和滴定法において、水溶液中の水
素イオン濃度[H+ ]([ ]は濃度を意味する)を簡
単に測定するためにpH指示薬として多用されているも
のである。
【0003】この発色機構を述べると、指示薬は一般に
有機弱酸か弱塩基で溶液のpHに依存して水素イオン
(プロトンH+ )や水酸化物イオン(OH- )が付加し
たり、脱離したりして色が変化する。[H+ ]の値は小
さいのでpH=−log[H+ ]の値で表し、pH指示
薬を浸ませた試験紙やpHメーターで測定される。たと
えば、フェノールフタレインは無色の弱酸で[HIn]
で表される。その水溶液はわずかに電離し、その共役塩
基[In- ]は赤色を呈する。
【0004】
【化1】
【0005】このような指示薬のときは目で見えるIn
- (Inはインジケーターの略)の濃度で決まる。溶液
の[H+ ]が減少(pH値が増大)すれば[In- ]が
増加して赤色を呈し、[H+ ]が増加(pH値が減少)
すれば[HIn]が増加して無色となる。フェノールフ
タレインの変色域はpH8.3〜11.0で赤色を呈す
るが、8.3より小さければ無色となり、塩基性が11
以上に増加すれば構造が変化して無色となる。(下式)
【0006】
【化2】
【0007】前記公報における水可溶性の粉末助色剤
は、結着剤中に粉末のまま分散状態にシート上に混練さ
れている、と記載されているが上述のように指示薬とし
てフェノールフタレインを使用した場合は、塩基性物質
の濃度が高いと無色になるのでインジケーターの役目を
果たさないことになる。
【0008】それはさておいても、このインジケーター
は、その公報にも記載されているように油溶性の常温揮
発性防虫剤が空気中の水分の吸収を妨げ(いわば撥水剤
としての作用)、当該防虫剤が揮散した後に空気中の水
分を吸収して発色するものであり、いずれにせよ水分の
存在が必須の条件である。
【0009】このように特開昭60−51101号公報
のインジケーターは水分の存在が必須の条件であり、こ
の水分を空気中から供給するが故にインジケーターの作
用が空気中の湿度によって左右されることとなると共
に、その公報第2頁右下欄12〜14行に「防虫剤を完
全に揮散させた後、40℃60%湿度の環境の中にシー
トを放置したところ、表面は約24hrで赤色に発色し
た。」とあるように60%というかなり高い湿度の環境
の中でも発色するまでに丸1日かかり、インジケーター
としての作用において鋭敏さに劣る欠点がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、殺虫剤、殺菌剤、芳香剤等の揮散性薬剤の有効期
間、すなわち薬剤が揮散する過程において、色調の変化
を示し、これによって薬効の残存状態及び終点を空気中
の湿度によって左右されることなく、しかも正確かつ鋭
敏に認知することができる発色性の薬効指示性組成物を
提供することにある。本発明の他の目的は、前記した特
性を有する薬効指示性組成物を保持し、流通過程におい
ても安定である薬効指示性薬剤保持体を提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる薬効指示
性組成物は、前記目的を達成するため、種々の薬効を有
する非水性の揮散性薬剤と非水性の揮散性溶剤と非水系
で電子供与性の有る呈色性有機化合物と、非水系で電子
受容性の有る顕色剤の四成分を含有する組成物であっ
て、非水性の揮散性薬剤と非水性の揮散性溶剤の揮散性
がほぼ同程度であり、かつ、当該薬剤と溶剤の両方ある
いは、いずれか一方が減感性のものであることを特徴と
するものである。
【0012】また、本発明に係わる薬効指示性薬剤保持
体は、前記した非水性の揮散性薬剤と非水性の揮散性溶
剤と非水系で電子供与性の有る呈色性有機化合物と、非
水系で電子受容性の有る顕色剤の四成分を含有する組成
物であって、非水性の揮散性薬剤と非水性の揮散性溶剤
の揮散性がほぼ同程度であり、かつ、当該薬剤と溶剤の
両方あるいは、いずれか一方が減感性のものである発色
性薬剤組成物を、パルプ、紙、布、有機高分子化合物等
の保持体に含浸、塗布もしくは保持させてなることを特
徴とするものである。
【0013】
【作 用】本発明の薬効指示性組成物の発色機構と薬
効表示機能について説明する。前記した非水系で電子供
与性の有る呈色性有機化合物としては、一般に感熱感圧
染料と称されているものがこれに属する。この染料で工
業的規模で生産されているものにはトリフエニルメタン
−フタリド系、フルオラン系、フエノチアジン系など種
々のものがあるが、一例としてトリフエニルメタン−フ
タリド系の染料であるクリスタルバイオレツトラクトン
(CVL)について発色の原理を簡単に説明すると、ま
ずこの染料の顕色剤及び減感剤との反応機構は以下のと
おりである。
【0014】
【化3】
【0015】クリスタルバイオレツトラクトンそのもの
は無色であるが、顕色剤(例えばビスフエノールA)の
作用によりクリスタルバイオレツトラクトン中のラクト
ン環が開環し、クリスタルバイオレツトとなり青色を呈
する。一方、減感剤(例えばエステル類、アミド類等)
が作用すると、逆の反応が進み、ラクトン環にもどり無
色となる。
【0016】本発明の薬効指示性組成物は、この発色原
理を薬効表示に応用したものであり、前記した非水系で
電子供与性の有る呈色性有機化合物と、非水系で電子受
容性の有る顕色剤と非水性の揮散性薬剤と非水性の揮散
性溶剤(非水性の揮散性薬剤と非水性の揮散性溶剤は、
両方あるいは、いずれか一方が減感性を有する)の四成
分を存在せしめることによって、揮散前すなわち上記薬
剤、溶剤が充分に残存している間は、上記薬剤及び/又
は溶剤の減感作用が顕色剤の作用に勝り、発色を抑え
る。
【0017】上記薬剤、溶剤が揮散して残存率が低くな
ると、顕色剤と電子供与性呈色性有機化合物との反応が
開始し、呈色し始め、さらに薬剤及び/又は溶剤が完全
に揮散して残存しなくなった時に電子供与性呈色性有機
化合物特有の色調を呈する。この場合、上記薬剤と溶剤
の揮散性がほぼ同程度の揮散性のものであれば、上記反
応過程と揮散性薬剤の揮散過程とが対応し、上記組成物
の色調の変化により、視覚的に揮散性薬剤の薬効残存状
態及びその終点を極めて正確に認知することができる。
この呈色反応は完全に非水的かつ鋭敏に起こるもので、
空気中の水分等によって影響されない。
【0018】また、前記した四成分を必須として含有す
る発色性薬剤組成物をパルプ板等の保持体に含浸、塗布
もしくは保持させることによって、使用が簡便になると
共に、その作用機構は必ずしも明確でないが、安定した
色調の発色を示し、また経時的に薬剤及び電子供与性呈
色性有機化合物の安定性が高められる。
【0019】
【発明の実施態様】以下、本発明の各種態様について詳
細に説明する。本発明において使用する非水性の揮散性
薬剤とは、通常の使用状態(常温常圧下又は加熱下)で
揮散するものであり、d−アレスリン、エムペントリ
ン、フラメトリン、エトプロキシフエン、レスメトリン
等のピレスロイド系殺虫剤、フタル酸ジメチル、フタル
酸ジエチル、フタル酸ジブチル、フマル酸ジエチル、
N,N−ジエチル−m−トルアミド等の防虫・忌避剤、
安息香酸エチル、サフロール、イソサフロール、オイゲ
ノール、シトロネロール、アネトール、l−カルボン等
の防虫性香料、シトラール、シトロネラール、ネロー
ル、ゲラニオール、酢酸リナリル、アセトフエノン、テ
ルピネオール、メントン、安息香酸ベンジル、フエニル
酢酸エチル、酢酸イソアミル、ユーカリプトール等の香
料、ケイ皮アルデヒド、ベンズアルデヒド等の防虫・防
黴剤、などが挙げられる。上記薬剤は、殺虫、防虫、忌
避、誘引、芳香、消臭、防菌、防黴、殺菌等の各種効能
を有する化合物であり、常温下で徐々に放散し効力を発
揮するもの、あるいは加熱により揮散しその効力を発揮
する各種化合物が使用でき、それぞれの薬効に応じて殺
虫剤組成物、防虫剤組成物、芳香消臭剤組成物等とし
て、またその揮散特性に応じて常温揮散薬剤、加熱燻蒸
薬剤等として各種用途に供することができる。また、各
薬剤は単独で使用してもよく、あるいは2種以上を併用
してもよいことはもちろんである。
【0020】また、上記の揮散性薬剤は例示的に挙げた
ものであって、これらの化合物に限定されない。このよ
うな化合物の中には、減感性を示さないものもあり、こ
の場合は減感性を示し、かつ当該薬剤とほぼ同一の揮散
性を有する溶剤を用いれば、薬剤の残存状態に応じた発
色が得られる。逆に、揮散性薬剤が減感性を示すもので
あれば、減感性を示さず当該薬剤とほぼ同一の揮散性を
有する溶剤を用いれば本願発明の目的は達成される。す
なわち、揮散性薬剤と揮散性溶剤のいずれか一方が減感
性を有していればよい。もちろん、揮散性薬剤と揮散性
溶剤の両方が減感性を有していても構わない。
【0021】溶剤を使用する理由は前述の他、次のこと
による。揮散性薬剤は、電子供与性呈色性有機化合物及
び顕色剤と均一に溶解または溶融できることが好ましい
が不溶または難溶の場合で、含浸体に塗布、含浸等で製
剤化するときは、当然、溶剤を必要とすることになる。
また、たとえ薬剤がこれらの化合物を溶解する能力があ
っても、薬剤の薬効が高く、その配合量が少なく、溶解
するだけの量に足らない場合も溶剤を必要とすることに
なる。
【0022】溶剤としては、減感性を有する又は有しな
いもので、上記薬剤、電子供与性呈色性有機化合物及び
顕色剤を均一に溶解するもので、経時的に溶解物を安定
に保つものであればよく、例えば脂肪族炭化水素類、芳
香族炭化水素類、ハロゲン化炭化水素類、アルコール
類、エステル類、エーテル類、ケトン類、アミド類等が
挙げられる。
【0023】薬剤の揮散速度と溶剤の揮散速度が大きく
異なると、正確な薬効表示が困難になるなどの弊害を生
じるので、薬剤の揮散速度と溶剤の揮散速度がほぼ同等
のものを使用する。溶剤は、それ自身薬効を有していて
も有さなくとも構わない。
【0024】本発明において使用する非水系で電子供与
性の有る呈色性有機化合物としては、トリフェニルメタ
ンフタリド類、フルオラン類、フェノチアジン類、イン
ドリルフタリド類、スピロピラン類等があり、例示する
とトリフェニルメタンフタリド類としては、 *クリスタルバイオレットラクトン (略号 CVL
保土谷化学工業(株)製) *マラカイトグリーンラクトン(略号 MGL 保土谷
化学工業(株)製)フルオラン類としては、 *1、2−ベンツ−6−ジエチルアミノフルオラン
(商品名:NC−R−1保土谷化学工業(株)製) *2−ブロモ−3−メチル−6−ジブチルアミノフルオ
ラン (商品名:NC−R−2 保土谷化学工業(株)
製) *2−(2−クロロアニリノ)−6−ジブチルアミノフ
ルオラン (商品名:NC−Black−1 保土谷化
学工業(株)製) *3−ジエチルアミノ−6、8−ジメチルフルオラン
(商品名:NC−O−1 保土谷化学工業(株)製) フェノチアジン類としては、 *ベンゾイルロイコメチレンブルー (略号 BLMB
保土谷化学工業(株)製) *メトキシベンゾイルロイコメチレンブルー インドリルフタリド類としては、 *3−(1、2−ジメチルインドール−3−イル)−3
−(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)−フタ
リド (商品名:NC−Blue−3 保土谷化学工業
(株)製) *3−(1、2−ジメチルインドール−3−イル)−3
−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−フ
タリド (特公昭48−21329号 保土谷化学工業
(株)出願) スピロピラン類としては、 *1、3、3−トリメチルインドリノ−2,2′−スピ
ロ−6′−ニトロ−8′−メトキシベンゾピラン *1、3、3−トリメチルインドリノ−7′−クロル−
β−ナフトスピロピラン 等が挙げられるが、これはあくまで例示的に挙げた化合
物であって、本願発明の目的に適う非水系で電子供与性
の有る呈色有機化合物ならば上記の例示された化合物に
限定されない。
【0025】本願発明の目的に適う非水系で電子供与性
の有る呈色性有機化合物の具備すべき要件としては
(1)無色あるいは淡色であり、空気中では安定である
こと、(2)呈色反応が鋭敏で、できるだけ濃色に呈色
すること、(3)非水性の溶媒に溶解する(油溶性)こ
と、(4)呈色した色の日光堅牢度は高く安定であるこ
と、(5)薬剤組成物の使用状態で揮散せずに残存し、
即ち、非揮散性もしくは難揮散性のものであること、
(6)工業的に安価に得られることが望ましい、等が挙
げられる。
【0026】前記した呈色性化合物の中でCVLは発色
の速さ、色相あるいは安定性の点で満足するものである
が日光堅牢度が劣り、一方、BLMBは発色は非常に遅
いが、直射日光でも全く退色せず、CVLと混合して互
いの短所を補間して長所のみを発揮できる。この例のよ
うに、本願発明の目的に適う非水系で電子供与性の有る
呈色性有機化合物は、単独で使用するだけでなく、2種
以上を混合使用することも含まれる。
【0027】以上の電子供与性呈色性有機化合物は、単
独では無色ないし淡色であるが、顕色剤が存在すると発
色するものである。本発明において使用する顕色剤を例
示すると、2,2−ビス(4′−ヒドロキシフエニル)
プロパン、3,3′−チオジプロピオン酸ジミリスチ
ル、2,2′−メチレンビス(4−クロルフエノー
ル)、4,4′−メチレンビス−2,6−ジ−t−ブチ
ルフエノール、2,4,6−トリス(3′,5′−ジ−
t−ブチル−4′−ヒドロキシベンジル)メシチレン、
4,4′−チオジフエノール、4,4′−ビス(4−ヒ
ドロキシフエニル)スルホン、ブチリデンビス−6−t
−ブチル−m−クレゾール、p−フエニルフエノール、
1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5
−t−ブチルフエニル)ブタン、3,5−ジ−t−ブチ
ルカテコール、カテコール、p−t−ブチルカテコー
ル、没食子酸メチル、サリチル酸フエニル、サリチルア
ニリド、サリチル酸p−オクチルフエニル、サリチル酸
p−t−ブチルフエニル、2−ヒドロキシ−4−メトキ
シベンゾフエノン、2,2′,4,4′−テトラヒドロ
キシベンゾフエノン、2,2′−ジヒドロキシ−4−メ
トキシベンゾフエノン、2,2′−ジヒドロキシ−4,
4′−ジメトキシベンゾフエノン、2,4−ジヒドロキ
シベンゾフエノン、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキ
シベンゾフエノン、β−ナフトール、p−クレゾール、
ハイドロキノン、ブチルヒドロキシアニソール、6−t
−ブチル−2,4−キシレノール、p−ヒドロキシベン
ジルアルコール、0−t−ブチルフエノール、t−ブチ
ルハイドロキノン、2−t−ブチル−6−メチルフエノ
ール、2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノン、p−ヒ
ドロキシ安息香酸プロピル、1,2,4−トリヒドロキ
シベンゼン、1,2,3−ベンゾトリアゾール、等が挙
げられ、前記した意味での非揮散性もしくは難揮散性の
従来公知の各種顕色剤が使用できる。上記顕色剤は単独
もしくは2種以上で使用してもよい。これらの顕色剤の
中には、薬剤に混入した場合に抗酸化剤及び紫外線吸収
剤としても有用な化合物が多く、そのような作用を有す
る顕色剤を使用すれば薬剤の安定化に有効となる。
【0028】本発明における揮散性減感性薬剤又は揮散
性減感性溶剤と電子供与性呈色性有機化合物及び顕色剤
の配合割合は、通常、重量比で薬剤:電子供与性呈色性
有機化合物:顕色剤=100:0.1〜50:0.01
〜100程度で充分である。電子供与性呈色性有機化合
物の配合量を多くする程その発色濃度が高くなるが、大
過剰になると均一な混合、溶解が困難となり、また薬剤
の揮散抑制、電子供与性呈色性有機化合物等による汚染
などの問題を生じるので好ましくない。一方、顕色剤の
配合量は、本発明の発色性薬剤組成物特に該組成物含浸
保持体の場合、全体的に発色濃度が低いため多くする程
よいが、大過剰の場合には均一な混合、溶解が困難とな
り、また発色状態が安定しない等の問題を生じるので好
ましくない。従って、上記配合割合の好ましい範囲は1
00:0.2〜30:0.1〜50である。
【0029】なお、本発明の発色性薬剤組成物は、前記
の「作用」の項目で説明したように、非水性の揮散性減
感性薬剤及び/又は非水性の揮散性減感性溶剤により非
水系で電子供与性の有る呈色性有機化合物の非水系で電
子受容性の有る顕色剤による呈色を抑制し、上記の薬剤
及び/又は溶剤の揮散により呈色を生起させるものであ
る。従って、電子供与性呈色性有機化合物が呈色するか
否かは上記減感性薬剤及び/又は減感性溶剤の反応性
(減感性)と顕色剤の反応性(顕色性)の強弱によって
決まる。上記の薬剤及び/又は溶剤が残存している間
は、電子供与性呈色性有機化合物の呈色は抑制される必
要がある。従って、上記の薬剤及び/又は溶剤そのもの
の減感性が弱い場合には、その作用の弱い顕色剤を用い
る。この溶剤は何らかの薬効を有するものも使用するこ
とができる。但し、揮散性薬剤と揮散性溶剤の揮散速度
が大きく異なると正確な薬効表示が困難となるので、ほ
ぼ同一の揮散速度のものを用いる。
【0030】このような揮散性溶剤としては、アセト
ン、メチルエチルケトン、ジエチレングリコールジメチ
ルエーテル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸n−ブチ
ル、酢酸イソアミル、酢酸n−オクチル、フマル酸ジメ
チル、n−カプロン酸メチル、n−カプリン酸メチル、
ラウリン酸メチル、アジピン酸ジオクチル、サリチル酸
n−プロピル、ミリスチン酸エチル、n−カプリン酸n
−アミル、ウンデカン酸イソブチル、ラウリン酸イソブ
チル、ラウリン酸エチル、n−カプロン酸イソアミル、
アジピン酸ジブチル、ブチルカルビトール、n−デカ
ン、1,1,1−トリクロルエタン、ヤシ油、トリエチ
ルアミン、ジエチルアミン、アセトニトリル、1,4−
ジオキサン、n−オクチルアルコール、トルエン、モル
ホリン、ジメチルグリコール等のケトン類、エーテル
類、エステル類、アルコール類、炭化水素類、アミン類
などが挙げられる。
【0031】電子供与性呈色性有機化合物が発色して得
られる色調としては、赤、黒、青、緑、紫、橙、黄、茶
と殆どの色が得られるため、使用する薬剤に対して適当
に電子供与性呈色性有機化合物と顕色剤、さらに溶剤を
選定することによって、目的とする色調、色濃度及び色
変期間を得ることができる。
【0032】使用する薬剤が徐々に揮散してその効力を
発揮するようなタイプのものでない場合、例えば昇華性
あるいは昇華はしないが徐々に分解し効力を失うような
薬剤に対しても使用可能である。すなわち、前者におい
ては昇華することにより、後者においては分解すること
により薬剤自身が有する減感性が弱まり、顕色剤の顕色
性が強まることにより徐々に発色することができる。ま
た、薬剤の分解速度に合わせた揮散速度を有する適当な
揮散性溶剤を使用し、溶剤が揮散することにより発色す
るように調節することもできる。従って、本発明でいう
“揮散性”薬剤とは、使用状態(常温常圧下及び加熱
下)において分解せずに揮散する薬剤の他、昇華性ある
いは分解性薬剤をも含み、「揮散性」とは呈色反応系か
ら薬剤が逸散する状態を示す広い概念の用語と解釈され
ねばならない。
【0033】本発明の薬効指示性組成物には、必要に応
じて紫外線吸収剤、抗酸化剤、減感剤、増感剤、協力
剤、揮散調節剤等を添加することができる。
【0034】さらに本発明は、前記した薬効指示性組成
物を使用する上で、有効かつ効果的な効力表示を得るた
めに保持体を使用する。保持体を使用することにより、
液状の揮散性薬剤は固形状として扱うことができ、汚染
を抑えることができると共に、薬剤組成物の色変を明確
にすることができ、また場合によっては経時安定性をよ
り向上させることができる。
【0035】上記保持体は、薬剤組成物を安定に保持す
ることができ、色変が視覚的に判定できるものであれば
何でもよく、紙、不織布、布、木材、パルプ、無機高分
子物質、無機多孔質物質(ケイ酸塩、シリカ、ゼオライ
ト等)、有機高分子物質(セルロース、ポリエチレン、
ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリビニルアルコー
ル、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体、スチレン−ジビ
ニルベンゼン共重合体等)、ゲル化物質(寒天、カラギ
ーナン、でん粉、ゼラチン、アルギン酸等)、昇華性物
質(アダマンタン、シクロドデカン、ノルボルナン、ト
リメチルノルボルナン、エンド−トリメチレンノルボル
ナン、パラジクロロベンゼン、ナフタリン、樟脳等)な
どが挙げられ、これらの1種又は2種以上を組み合わせ
て使用でき、マット状、シート状、フィルム状、ゲル
状、粉状、粒状、打錠形など任意の剤型で使用できる。
【0036】本発明の薬効指示性薬剤保持体を製造する
に当っては、保持体への滴下塗布、浸漬塗布、スプレー
塗布、印刷、ハケ塗り等、あるいは保持体への貼り付け
などの方法が利用できる。また、混合物を保持体に塗
布、含浸等により適用する場合には、保持体に全面的
に、部分的に、点状に、片面に、あるいは模様状に塗
布、含浸等することができる。
【0037】保持体に対する薬剤組成物含有濃度は、目
的とする色変が起こり、それを視覚的に判別できればよ
く、保持体自身の色にもよるが、通常、保持体に対して
飽和含浸量(もしくは飽和保持量)の10〜80%程度
が適当である。
【0038】但し、薬剤組成液の浸透、拡散のない保持
体、例えば金属、プラスチック、合成紙などに、あるい
は浸透、拡散のない薬剤組成物(固形物あるいは流動物
もしくは半流動物等)、例えば無機物質、高分子物質な
どを配合した組成物にスポット的に塗布又は印刷する場
合には上記範囲でなくてもよい。また、有機高分子化合
物または昇華剤などを保持体として使用した場合には、
薬剤組成物を高濃度に保持(含有)することができな
い。そのような時には保持能力の高い吸着物質に保持さ
せた後に混入する方法が利用できる。
【0039】前記保持体には、必要に応じてバインダ
ー、抗酸化剤、紫外線吸収剤、分散剤、固着剤等を配合
することができる。また、保持体は、それ自体色を有す
るものであってもよく、この場合、有色から有色への色
変が得られる。
【0040】本発明の薬効指示性薬剤保持体を使用する
上で、色の移行による汚染などの防止を行なわなければ
ならない場合には、必要に応じて通気性の不織布、紙、
布、フィルム等による包装、プラスチック容器、紙容器
等への収納、あるいは皮膜処理、積層加工等を施すこと
ができ、その用途に応じて適宜商品形態を選定すること
ができる。
【0041】
【実 施 例】まず、予備試験として、各種の非水性の
揮散性減感性薬剤、非水系で電子供与性の有る呈色性有
機化合物、非水系で電子受容性の有る顕色剤を用いて呈
色反応を観察した。(実施例1〜55)
【0042】実施例1 N,N−ジエチル−m−トルアミド 100重量部 NC−R−1*) 2 重量部 ビスフエノールA 4 重量部 *)フルオラン系化合物、保土谷化学工業(株)製 上記の割合で配合、調製した原液0.5gをリンターマ
ット(2.8mm厚、2.2×3.5cm)に塗布した
ものをベニヤ製ボックス(内容積約900l)内に吊り
下げ、忌避剤(N,N−ジエチル−m−トルアミド)の
揮散に伴なうマットの色変と薬剤残存量との関係を調べ
た。その結果を表1に示す。
【0043】
【表1】
【0044】上記表1から明らかなように、薬剤N,N
−ジエチル−m−トルアミドが揮散して含浸体中に殆ど
残存しなくなり、忌避効果がなくなり始めた時に含浸体
の色変が始まり、忌避効果がなくなった時に含浸体全体
の色変が完了した。
【0045】実施例2〜55 (A)忌避、防虫、殺虫、防黴、殺菌効力を有する各種
薬剤及び香料、(B)各種電子供与性呈色性有機化合
物、及び(C)各種顕色剤を概して(A):(B):
(C)=100:2:4の重量比で混合溶解し、リンタ
ーマット2.8mm厚、2.2×3.5cmに0.5g
塗布したものを、20〜40℃の恒温槽中に放置し、マ
ットの色変を観察した。その結果を表2、表3に示す。
種々の効能を有する薬剤について、赤、青、橙、黒色の
色変が得られ、明確に終点を認知することができた。
【0046】
【表2】
【0047】
【表3】
【0048】次に、前記の予備試験の三成分に溶剤を配
合した実施例を以下に示す。(実施例56〜76)
【0049】実施例56〜76 (A)各種効能を有する薬剤、(B)各種電子供与性呈
色性有機化合物、(C)各種顕色剤及び(D)溶剤を概
して(A):(B):(C):(D)=100:2:
4:100の重量比で混合溶解し、実施例2〜55と同
様にしてマットの色変を観察した。その結果を表4に示
す。表4から明らかなように、薬剤(A)それ自身が固
体である場合、液体でも上記(B)及び(C)成分を溶
解できない場合、溶解できても着色して色変が不明の場
合には、適当な溶剤(それ自身が上記薬剤(A)と同様
に種々の効能を有するものが望ましい)の1種もしくは
2種以上を加えることにより、明確に薬効の終点を認知
することができる。この場合、使用した薬剤(A)に近
い蒸気圧を有するものが好ましいが、使用する溶剤によ
って色が多少変化したり終点の時期が変化するので注意
を要する。
【0050】
【表4】
【0051】次に、顕色剤の作用をみるために、以下の
試験を実施した。(実施例77〜99)
【0052】実施例77〜99 (A)薬剤としてN,N−ジエチル−m−トルアミド、
(B)電子供与性呈色性有機化合物としてNC−R−
1、及び(C)各種顕色剤を(A):(B):(C)=
100:2:4〜6の重量比で混合溶解し、前記実施例
2〜55と同様にしてマットの色変を観察した。その結
果を表5に示す。薬剤(A)及び電子供与性呈色性有機
化合物(B)を一定の化合物に統一して、顕色剤(C)
を種々変化させたものであるが、表5から明らかなよう
に、電子供与性呈色性有機化合物を変えなくても、顕色
剤を変えるだけで種々の色変を得ることができた。
【0053】
【表5】
【0054】次に呈色組成物を含浸体に保持させたもの
の試験を以下に示す。(実施例100〜116)
【0055】実施例100〜116 (A)薬剤N,N−ジエチル−m−トルアミド、(B)
電子供与性呈色性有機化合物NC−R−1及び(C)顕
色剤2,2′−メチレンビス(4−クロルフエノール)
を(A):(B):(C)=100:2:10の重量比
で混合溶解した原液を、各種含侵材に含有保持させたも
のについて、前記実施例2〜55と同様にして色変を観
察した。その結果を表6に示す。
【0056】実施例100〜105はそれぞれ含浸材と
してリンターマット、ろ紙(東洋ろ紙(株)製No.
1)、ケント紙、クラフト紙、和紙、厚紙(昭和表紙)
を使用し、それぞれ2.2×3.5cmの大きさにした
ものに前記原液を飽和量の2/3量ほど塗布したものに
ついて色変を観察した。実施例106〜112はそれぞ
れ含浸材としてキュプラ布、絹布、コットン布、ウール
布、アクリル布、ポリエステル布、レーヨン布(全てJ
IS染色堅ろう度試験用)を使用し、それぞれ5×5c
mの大きさにしたものに、前記原液を飽和量の2/3量
ほど塗布したものについて色変を観察した。実施例11
3は、含浸材としてシリカ板(メルク製Kiesel
gel 60)を使用し、飽和量の2/3量塗布したも
のについて色変を観察した。実施例114は、粉末ポリ
ビニルアルコール100部に前記原液を50部含浸させ
たものについて色変を観察した。実施例115は含浸材
としてリノリューム(東洋リノリューム製)100部に
前記原液50部を添加混合し、約100℃でシート状に
加熱固化したものについて色変を観察した。実施例11
6は、ポリ塩化ビニル粉末100部に前記原液50部及
びフタル酸ジエチル50部を加えて加熱溶融したのち冷
却し、シート状に軟質固化したものについて色変を観察
した。
【0057】
【表6】
【0058】次に呈色組成物を保持した含浸体を包装し
たものについて、経時的な安定性を試験した。(実施例
117〜141)
【0059】実施例117〜141 表7に示す種々の化合物を用いた他は実施例1と同様に
して作製した含浸体を不透気性の包材で完全密封したの
ち、40℃の恒温室に保存し、1ケ月、2ケ月、3ケ
月、6ケ月、12ケ月、18ケ月、24ケ月毎に分析
し、包材中の薬剤の含量(残存率)を測定した。また、
各含浸体について保存中及び包材開封後の色変調査を行
った。各含浸体は1回につき分析に3枚、色変調査に3
枚使用した。分析結果を表8に示す。
【0060】
【表7】
【0061】
【表8】
【0062】色変調査結果 1ケ月、2ケ月、3ケ月、6ケ月、12ケ月、18ケ
月、24ケ月経過のいずれの含浸体も保存中での色変化
はなく、かつ開封後の発色機能の劣化はなく、電子供与
性呈色性化合物と顕色剤の組み合せに応じて無色から有
色へと発色し、発色濃度は経過期間に関係なく殆ど差が
なかった。
【0063】以上の結果からわかるように、本発明によ
る処方は、経時に伴って薬効を有する薬剤が分解した
り、また色変という機能が失われたり等することがな
く、安定に使用できる。
【0064】なお、前記各表において、電子供与性呈色
性有機化合物についての各略語は以下の化合物を示す。 NC−R−1: 保土谷化学工業(株)製 フルオラン系化合物 NC−R−2: 〃 〃 NC−Black−1 〃 〃 NC−O−1: 〃 〃 NC−Blue−3: 〃 インドリルフタリド系化合物 CVL: クリスタルバイオレットラクトン トリフェニルメタンフタリ ド系化合物 BLMB:ベンゾイルロイコメチレンブルー フェノチアジン系化合物 防黴剤の略号は以下の通りである。 α−BCA:α−ブロモシンナムアルデヒド BMC: 6−tert−ブチル−m−クレゾール
【0065】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係わる薬効
指示性組成物は、非水性の揮散性薬剤と非水性の揮散性
溶剤と非水系で電子供与性の有る呈色性有機化合物と、
非水系で電子受容性の有る顕色剤の四成分を含有する組
成物であって、非水性の揮散性薬剤と非水性の揮散性溶
剤の揮散性がほぼ同程度であり、かつ、当該薬剤と溶剤
の両方あるいは、いずれか一方が減感性のものであるか
ら、上記薬剤及び/又は溶剤が残存している間は、顕色
剤の電子供与性呈色性有機化合物に対する反応を抑圧し
て呈色を抑え、上記薬剤及び/又は溶剤の揮散によっ
て、呈色を生起させるものである。このため、上記呈色
変化により、使用者は薬効の中間点や終点を視覚的に極
めて正確かつ鋭敏に認知することができる。また、この
呈色反応は完全に非水系で起こるものなので、従来のも
ののようにインジケーターの作用が空気中の湿度によっ
て左右されることがない。
【0066】従って、これまで揮散性薬剤を使用してい
た分野において、薬効の終点が不明確、不正確なことに
より生じていた問題点を一挙に解消するものである。ま
た、本発明に係る薬効指示性薬剤保持含浸体は、上記の
ような薬効指示性組成物を紙、布、パルプ、多孔質物
質、高分子物質、ゲル化物質等に含浸、塗布もしくは保
持させたものであり、これによりマット状、ゲル状、粉
状、粒状等各種剤型に極めて容易にまた安価に製造で
き、またこれにより液状の揮散性薬剤を固形状として扱
うことができ、汚染を防止できると共に、安定した色調
の発色が得られて色変をより明確にでき、さらに経時安
定性も向上する。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非水性の揮散性薬剤と非水性の揮散性溶
    剤と非水系で電子供与性の有る呈色性有機化合物と、非
    水系で電子受容性の有る顕色剤の四成分を含有する組成
    物であって、非水性の揮散性薬剤と非水性の揮散性溶剤
    の揮散性がほぼ同程度であり、かつ、当該薬剤と溶剤の
    両方あるいは、いずれか一方が減感性のものであること
    を特徴とする薬効指示性組成物。
  2. 【請求項2】 非水性の揮散性薬剤と非水性の揮散性溶
    剤と非水系で電子供与性の有る呈色性有機化合物と、非
    水系で電子受容性の有る顕色剤の四成分を含有する組成
    物であって、非水性の揮散性薬剤と非水性の揮散性溶剤
    の揮散性がほぼ同程度であり、かつ、当該薬剤と溶剤の
    両方あるいは、いずれか一方が減感性のものである薬効
    指示性組成物を、保持体に含浸、塗布もしくは保持させ
    てなることを特徴とする薬効指示性薬剤保持体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004091452A (ja) * 2002-07-11 2004-03-25 Dainippon Jochugiku Co Ltd 揮散性薬剤含有エアゾール剤、その薬効表示具、及び環境雰囲気中の薬効表示方法
JP3749785B2 (ja) * 1998-03-10 2006-03-01 アース製薬株式会社 脱臭効力増強剤およびこれを用いた脱臭剤
JP2018517894A (ja) * 2015-04-14 2018-07-05 サヴァレ’ イ.チ. エッセ.エッレ.エッレ. ロイコ染料を含む湿り度インジケーター組成物

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