JPH06317457A - 計量装置 - Google Patents

計量装置

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JPH06317457A
JPH06317457A JP12785593A JP12785593A JPH06317457A JP H06317457 A JPH06317457 A JP H06317457A JP 12785593 A JP12785593 A JP 12785593A JP 12785593 A JP12785593 A JP 12785593A JP H06317457 A JPH06317457 A JP H06317457A
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signal
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嘉宏 中村
Yukio Wakasa
由喜夫 若狭
Kazufumi Naito
和文 内藤
Hidekatsu Tokumaru
英勝 得丸
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 計量信号中に含まれた床振動に起因する振動
成分を正確に除去して、高精度な計量を実現する。 【構成】 計量セル1と同一の床Fに設置された複数の
ダミーセル4の出力信号の振動成分に基づいて床Fの振
動モードを検出し、計量セル1が設置された床部分の上
下方向の変位を算出する床振動算出手段13と、算出さ
れた変位によって計量セル1による計量信号を補正する
床振動補正手段14とを備え、床振動による影響を除去
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、計量セルを使用して
なる計量装置に関し、詳しくは、その計量セルを設置し
た床の低周波の振動成分による計量誤差を除去するよう
にした計量装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の計量装置として、従来から、特
開昭59-190627 号公報に開示されているものが知られて
いる。この従来の計量装置は、被計量物を計量してその
重量に対応した計量信号を出力する計量セルの近傍にお
いて、該計量セルと同一の床にダミーセルを設置し、こ
のダミーセルから出力されるダミー信号を反転した上、
上記計量セルから出力される計量信号を加算することに
より、計量信号中から床振動成分を除去する補正を行っ
ている。
【0003】床振動は一般に、被計量物を計量装置に載
せたときに生じる振動よりも周波数が低いから、計量信
号から上記床振動成分をフィルタで除去しようとする
と、フィルタのカットオフ周波数を低く設定する必要が
あるので、フィルタリング時間が長くなって計量速度が
低下する。そこで、上記のように、床振動分は別途補正
によって除去することにより、フィルタのカットオフ周
波数を高く設定することを可能にし、これにより、高速
計量の実現を図っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな構成の従来の計量装置は、床の振動を検出するため
のダミーセルを、計量セルの近傍に配置して、床におけ
る両セルが設置された位置の振動状態が同一であるとし
て、補正を行なうものであるから、両セルが互いに離れ
て設置されている場合のように、両セルを設置する床部
分の振動状態が異なっているときは、計量信号から床振
動成分を除去しても正確な補正が行なえず、場合によっ
ては、補正によって誤差が一層大きくなるケースも考え
られ、いずれにしても、床振動による計量誤差の発生は
避けられないものであった。したがって、ダミーセルの
設置場所が計量セルの近傍に制限されるので、構造の自
由度が低下し、計量セル周辺のスペース的な余裕がない
場合には、ダミーセルの設置が困難になることもある。
【0005】また、同一の床に設置された複数の計量セ
ルの計量信号を組合せ演算して、目標値に近い組合せと
なる計量セルを選択し、それら選択された計量セルから
被計量物を排出するようになされた組合せ計量装置のよ
うに、複数の計量セルを備えてなる計量装置において
は、各計量セル毎にその近傍にダミーセルを配置しなけ
ればならないために、装置全体の機構が複雑になり、大
型化するという問題もあった。
【0006】この発明は上述のような実情に鑑みてなさ
れたもので、計量信号中に含まれている振動成分を正確
に除去して高精度な計量を実現することができるととも
に、ダミーセルの設置場所の制限を緩和して計量装置の
構造の自由度を増し、さらに、組合せ計量装置などのよ
うに、複数の計量セルを備えている場合に、装置全体の
機構を簡単で小型に、かつ、低コストに構成することが
可能な計量装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の請求項1の計量装置は、被計量物を計量
して、その重量に対応した計量信号を出力する計量セル
と、この計量セルと同一の床に設置された複数のダミー
セルと、これら複数のダミーセルから出力されるダミー
信号の振動成分に基づいて床の振動モードを検出して、
上記計量セルが設置された位置の床の上下方向の変位を
算出する床振動算出手段と、上記算出された変位により
上記計量信号から床の振動成分を除去した振動補正済信
号を生成する床振動補正手段とを備えている。
【0008】また、請求項2の計量装置は、上記請求項
1の構成に加えて、ダミーセルの荷重および被計量物が
載置されていない状態での計量セルの荷重と、ダミーセ
ルおよび計量セルのばね定数とに基づいて計量セルとダ
ミーセル間、計量セル間およびダミーセル間のうち、少
くとも計量セルとダミーセル間のセル感度比を設定する
セル感度設定手段と、上記計量信号およびダミー信号の
少くとも一方を上記セル感度比で補正してセル感度補正
済信号を生成するセル感度補正手段とを備えている。
【0009】さらに、請求項3の計量装置は、上記請求
項1または2の構成に加えて、被計量物の重量に応じ
て、計量セルとダミーセル間、および計量セル間のう
ち、少くとも計量セルとダミーセル間の重量感度比を算
出する重量感度算出手段と、上記計量信号およびダミー
信号の少くとも一方を上記重量感度比で補正して、重量
感度補正済信号を生成する重量感度補正手段とを備えて
いる。
【0010】
【作用】この発明の請求項1の構成によれば、計量セル
によって、被計量物を計量してその重量に対応した計量
信号を出力すると同時に、その計量セルと同一の床に設
置された複数のダミーセルから出力されるダミー信号の
振動成分に基づいて床の振動モードを検出して、上記計
量セルが設置された床部分における上下方向の変位を算
出する。そして、その算出された上下方向の変位によ
り、上記計量信号を補正して、床振動による影響を除去
した振動補正済信号を生成する。すなわち、床の振動モ
ードを検出したうえで、計量信号中から、計量セルが設
置されている床部分における上下方向の変位を減算す
る。したがって、計量セルとダミーセルとが設置された
位置の床部分の振動状態が異なる場合であっても、計量
信号を正確に補正することが可能になり、精度の高い計
量を実現することができる。しかも、ダミーセルの設置
場所の制限が緩和されるから、計量装置の構造の自由度
が増す。
【0011】また、請求項2の構成によれば、計量信号
およびダミー信号の少くとも一方をセル感度比によって
補正してセル感度補正済信号を生成することにより、床
振動に対する両セルの感度の違いにともなう計量誤差の
発生も防止して、計量精度を一層高めることができる。
【0012】さらに、請求項3の構成によれば、算出し
た重量感度比によって計量信号およびダミー信号の少く
とも一方を補正して重量感度補正済信号を生成すること
により、被計量物の負荷による両セルの感度の変化にと
もなう計量誤差の発生も防止して、計量精度のより一層
の向上を図ることができる。
【0013】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1は、この発明の一実施例による組合せ計量
装置の信号処理系の概略構成を示すブロック図であり、
同図において、11 〜1m は計量器で、被計量物の載置
部(計量ホッパー)21 〜2m と重量検出部(計量セ
ル)31 〜3m とからなり、載置部21 〜2m に載置さ
れた被計量物Xの重量を重量検出部31 〜3m で計量し
て、その重量に応じたアナログ計量信号W1〜Wmを出
力する。41 〜4nはダミーセルで、フレームFRを介
して上記各計量セル31 〜3m と同一の床Fに複数設置
されており、床振動に起因してアナログダミー信号D1
〜Dnを出力する。ダミーセル41 〜4n は、計量装置
のフレームFRに装着してもよいし、計量装置とは別に
設けたフレームFRに装着してもよい。
【0014】5はマルチプレクサで、上記各計量セル1
1 〜1m から出力される上記の計量信号W1〜Wmが増
幅器61 〜6m で増幅されて入力されるとともに、上記
各ダミーセル41 〜4n から出力される上記ダミー信号
D1〜Dnが、増幅器71 〜7n で増幅されて入力され
る。8はA/D変換器で、後述するCPUからの切換え
信号cにより上記マルチプレクサ5から選択的に出力さ
れる上記アナログ計量信号W1〜Wmおよびダミー信号
D1〜Dnをディジタル信号に変換する。
【0015】9は演算装置を構成するCPUで、上記A
/D変換器8を通して入力される上記ディジタル計量信
号W1〜Wmおよびダミー信号D1〜Dnに基づいて所
定の振動補正および組合せ演算を実行して、目標値に最
も近い組合せとなる計量ホッパー21 〜2m を選択的に
開放するための開放信号OSを出力する。こうして、低
周波数の床振動分を補正することにより、後述するフィ
ルタ101 〜10m のカットオフ周波数を高く設定する
ことを可能にして、高速計量を実現する。
【0016】図2は、上記CPU9の内部の構成を示す
ブロック図であり、同図において、101 〜10m およ
び111 〜11n はそれぞれディジタルフィルタであ
り、図1のマルチプレクサ5から選択的に出力され、か
つ、A/D変換器8によってディジタル信号に変換され
た計量信号W1〜Wmおよびダミー信号D1〜Dnを、
図2の切換回路12を経て、それぞれに対応するフィル
タ101 〜10m ,111 〜11n に通過させることに
より、主として、被計量物を計量ホッパー21 〜2m
載せたときに生じる比較的高周波数の振動成分を除去す
る。
【0017】13は床振動算出手段であり、フィルタ1
1 〜11n を通過したディジタルダミー信号D1〜D
nの振動成分に基づいて床の振動モードを検出して、床
における計量セル11 〜1m が設置された位置の上下方
向の変位を算出する。141〜14m は床振動補正手段
で、上記床振動算出手段13により算出された上下方向
の変位信号S1〜Smにより、フィルタ101 〜10m
を通過したディジタル計量信号W1〜Wmをそれぞれ各
別に補正して、すなわち、上記各ディジタル計量信号W
1〜Wmによる重量値から上下方向の変位信号S1〜S
mを減算することで、各計量セル11 〜1m のそれぞれ
において、床振動による影響を除去した振動補正済計量
信号BS1〜BSmを生成して出力する。こうして、低
周波数の床振動分を補正することにより、フィルタ10
1 〜10m のカットオフ周波数を高く設定することを可
能にして、高速計量を実現する。上記振動補正済計量信
号BS1〜BSmは、組合せ演算手段20に入力され
て、目標値に最も近い組合せとなる複数の信号BS1〜
BSmが選択され、その信号BS1〜BSmを出力して
いる計量ホッパー21 〜2m を開放するための選択信号
OSが出力される。
【0018】上記のように、各計量セル11 〜1m と同
一の床Fに設置された複数のダミーセル41 〜4n から
出力されるダミー信号D1〜Dnの振動成分に基づいて
振動モードを検出して、床Fにおける各計量セル11
m の設置位置の上下方向変位を算出し、その算出した
変位を各計量信号W1〜Wmから減算することによっ
て、床振動による影響を除去した補正済計量信号BS1
〜BSmを出力する。ここで、この実施例では、補正の
演算をディジタルで行なっているので、個々の部品や素
子の特性にばらつきがあるアナログ回路を用いる場合と
比較して、精度の高い補正を行うことができる。
【0019】以上のように、床振動のモードを検出し、
任意の位置の計量セルの振動成分をキャンセルさせる方
式を床振動キャンセル方式(以下、多点AFV(Anti-F
loor Vibration)方式と称す)という。計量セルが床上
に平面的、つまり2次元的に配置されている場合、床上
で直線上にない3点以上の位置の床振動をダミーセルに
より検出し、それら検出された振動から、床の振動モー
ドを検出し、この振動モードから任意の計量セルが設置
されている位置の床振動成分を求めて、その位置に設置
された計量セルの出力から床振動成分を差し引く。他
方、計量セルが床上に直線的、つまり1次元的に配置さ
れている場合、直線上の2点以上の位置の床振動をダミ
ーセルにより検出し、それら検出された振動から、上記
の平面配置の場合と同様に、任意の計量セルが設置され
ている位置の床振動成分を求めて、その位置に設置され
た計量セルの出力から床振動成分を差し引く。
【0020】前記の組合せ計量装置において使用する計
量セル31 〜3m およびダミーセル41 〜4n (以下
「ロードセル」という)を図3に示す。このタイプのロ
ードセル3(4)は、4箇所のノッチ部31のそれぞれ
に張り付けられた歪ゲージ32によって、ロードセル3
(4)の変形状態を歪量として検出するものである。さ
らに、これら4枚の歪ゲージ32はホイートストンブリ
ッジを構成しており、ロードセル3(4)が破線で示す
ようにロバーバル(平行四辺形)状態に変形した場合の
み出力が変化し、それ以外の変形状態では、出力は変化
しないようになっている。したがって、ロードセル3
(4)の固定(床)側3a(4a)と荷重(重り)側3
b(4b)の相対変位の内、ロバーバル変形の成分のみ
が検出されるから、前記の組合せ計量装置において使用
する場合には、各モードの床振動状態に対し、垂直方向
成分のみを考慮すればよいことがわかる。
【0021】いま、図4に示すように、XY平面上の点
(x,y)の位置にロードセル3(4)が固定されてい
るとする。XY平面の挙動は、X軸回りの回転、Y軸回
りの回転、およびXY平面に垂直な軸(Z軸)方向の運
動から成る。それ以外の運動は、ここで使用するロード
セル27では検出しないので、ここでは論じない。
【0022】ここで、X軸回りの回転運動で生じる垂直
(Z軸)方向成分の運動をB(t)、Y軸回りの回転運
動で生じる垂直(Z軸)方向成分の運動をA(t)、Z
軸方向の運動をC(t)とすると、点Pの位置でのロー
ドセルの出力信号の内、床の振動の成分Vp(t)は、 Vp(t)=x・A(t)+y・B(t)+C(t) …(1) となる。
【0023】ところで、床の振動モードは、式(1)に
おけるA(t)、B(t)、C(t)、を求めればよい
ので、これを求めるためには、一直線上にない3点で床
の運動を検出する、すなわち、3元一次連立方程式を解
けばよい。実際には、各計量器の出力には誤差を含んで
いるため、3点以上の位置で検出し、最小自乗法等を用
いてA(t)、B(t)、C(t)を求めるのがよい。
式(1)に基づく振動成分Vp(t)の算出は、図2の
床振動算出手段13によってなされる。
【0024】また、上記実施例においては、つぎの機能
を付加しておくのが好ましい。振動検出用のダミーセル
の出力信号から振動成分だけをとり出すためにカットオ
フ周波数の非常に低い安定時間の長いフィルタを通常の
フィルタと平行して使用する。このフィルタは非常に効
果は高いが計量サイクル1サイクル分の時間では安定し
ない。そこで、計量器が連続して組合せ演算に参加する
場合は、床振動を補正したデータを出力信号として使用
するが、連続して参加せず、上記の強いフィルタの安定
時間が確保できる場合には、このフィルタ結果を出力信
号として使用するよう自動的に切り換える。
【0025】図5は、この発明の他の実施例による計量
装置におけるCPU9の構成を示すブロック図であり。
同図において、図2に示す上記実施例のCPU9の内部
構成と相違する点は、次の2点である。まず第1の点
は、ダミーセル4(41 〜4n:図1)の荷重および被
計量物が載置されていない状態での計量セル3(31
m :図1)の荷重と、計量セル3およびダミーセル4
のばね定数に基づいて、計量セル3とダミーセル4との
セル感度比を、計量セル3のいずれかひとつを基準とし
て予め設定するセル感度設定手段15と、このセル感度
設定手段15で設定されたセル感度比で上記ダミー信号
D(D1〜Dn)を補正してセル感度補正済信号CS1
〜CSnを生成するセル感度補正手段16とを設けた点
である。
【0026】第2の点は、負荷重量が異なることによる
床振動に対する感度の変化を補正するためのものであっ
て、被計量物の重量に応じて変化する計量セル3とダミ
ーセル4間の重量感度比を算出する重量感度算出手段1
7と、この重量感度算出手段17で算出された重量感度
比により、いずれかひとつの計量セル3を基準として、
上記床振動検出手段13から出力される変位信号S1〜
Smを補正して、重量感度補正済信号WS1〜WSmを
生成する重量感度補正手段18とを設けた点である。
【0027】上記セル感度補正手段16によりセル感度
補正して、ダミー信号D1〜Dnを計量信号W1〜Wm
のレベルに換算しておき、この換算信号(セル感度補正
済信号)CS1〜CSnに基づいて、床振動算出手段1
3で床振動を算出する。さらに、重量感度補正手段18
により、計量セル31 〜3m に負荷された被計量物の重
量による感度補正を行い、その重量感度補正済信号WS
1〜WSmを用いて、床振動補正手段141 〜14m
計量信号W1〜Wmから床振動成分である重量感度補正
済信号WS1〜WSmを差し引いて、振動補正済信号B
S1〜BSmを得る。その他の構成は図2と同一である
ため、相当部分に同一の符号を付して、それらの詳しい
説明を省略する。
【0028】図5に示す実施例の場合の感度補正の式に
ついて簡単に説明する。図5の場合は、図6の振動モデ
ルで表わすことができる。これら計量セル(計量側)お
よびダミーセル(床振動検出側)の運動方程式は、式
(11)および式(12)で示すようになる。両式(1
1),(12)において、M0はダミーセルの自由端の
荷重(質量)、M1は被計量物が載置されていない状態
での計量セルの自由端の荷重(質量)、mは被計量物の
質量、k0,k1はダミーセルと計量セルのばね定数、
x0,x1は両セルの自由端の変位、xB は床Fの変位
である。
【0029】
【数1】
【0030】ここで、床側と荷重側の相対変位が各セル
の出力となるので、上記式(11)および式(12)
は、式(13)および式(14)のように変形すること
ができる。
【0031】
【数2】
【0032】上記の両式(13)(14)を、床の変位
を系の入力、セルの出力を系の出力として、その入出力
の関係である伝達関数を求め、さらに、振幅の周波数特
性G1(jω)およびGo(jω)を求めると、式(15)
および式(16)となる。式(15)および式(16)
において、ω1 は計量セルの固有振動数、ω0 はダミー
セルの固有振動数である。
【0033】
【数3】
【0034】したがって、計量セル側とダミーセル側の
感度の比βは、次の式(17)となる。
【0035】
【数4】
【0036】ここで、1 ≫(ω/ ωo )2、1 ≫(ω/ ω
1 )2、即ち、補正対象とする周波数に対して、計量セル
側、ダミーセル側ともに固有振動数が十分に高い周波数
である場合は、式(18)となる。
【0037】
【数5】
【0038】この式(18)において、の部分は、m
=0、つまり、被計量物が載置されていない状態での両
セルの感度比を表し、また、の部分は、被計量物が載
置されることによって計量セルの感度がどれだけ変化し
たか、つまり、両セルの重量感度比を表している。
【0039】計量セルおよびダミーセルのばね定数k
0,k1と、ダミーセルの荷重M0と、被計量物が載置
されていない状態での計量セルの荷重M1とに基づい
て、上記式(18)ので示す簡単な式で、予めセル感
度比を求めておき、図5のセル感度設定手段15でこの
セル感度を設定して、セル感度補正手段16でセル感度
の補正を行う。他方、重量感度算出手段17によって、
上記式(18)ので示す簡単な式で重量感度比を求
め、重量感度補正手段18で重量感度の補正を行う。こ
の重量感度補正の際に、ひとつの計量セルを基準として
複数の計量セル・ダミーセル間の重量感度補正を行うこ
とによって、計量セル間の重量感度補正もなされる。こ
うして、計量信号の補正を極めて精度よく行なうことが
できる。
【0040】なお、上記実施例とは異なり、セル感度補
正手段16および重量感度補正手段18を、計量信号側
のディジタルフィルタ101 〜10m の出力側に接続
し、ダミーセル4のいずれか一つを基準として計量信号
W1〜Wmの方を感度補正して、ダミー信号D1〜Dn
のレベルに換算したうえで、床振動補正を行ってもよ
い。ただし、その場合、感度補正された計量信号W1〜
Wmを再度、補正前のレベルに換算するための補正を行
う必要がある。
【0041】また、セル感度補正手段16を計量信号側
とダミー信号側の両方に接続して、計量信号・ダミー信
号間ばかりでなく、計量信号間およびダミー信号間のセ
ル感度補正を行ってもよい。要するにセル感度補正手段
および重量感度補正手段は、計量信号とダミー信号の少
くとも一方について感度補正を行うものであればよい。
【0042】また、上記各実施例ではディジタルフィル
タ101 〜10m ,111 〜11nを用いているから、
やはり個々の部品や素子の特性にばらつきがあるアナロ
グフィルタを用いた場合と比較して、カットオフ特性の
誤差が小さくなるので、各フィルタ101 〜10m ,1
1 〜11n のカットオフ周波数を高く設定することが
可能となり、その結果、より一層応答性が良くなり、計
量が高速化される。
【0043】さらに、上記図5の実施例においては、つ
ぎの機能を付加しておくのが好ましい。床振動補正後の
誤差を減らすため、被計量物が負荷されたときには重量
感度補正を行うが、補正式で用いる被計量物の質量mこ
そが最終的に求めたい結果であり、補正する際には確定
しいない値である。そこで最初は重量感度補正なしで床
振動補正を行って、結果(被計量物の質量m)を求め、
その値を使ってもう1度重量感度補正をつけた床振動補
正を行う。これを複数回くり返して高い計量精度を得
る。
【0044】床振動が少なかった場合、計算誤差などに
より床振動補正することで却って計量精度が低下する場
合がある。そこで、振動検出用のダミーセル出力の振動
成分が一定基準以下であれば、自動的に床振動補正を停
止して、精度の劣化を防ぐ。
【0045】しかしながら、ディジタルフィルタ101
〜10m ,111 〜11n の代わり、またはこれと共
に、アナログフィルタを使用してもよく、その場合、図
1の仮想線で示す位置にアナログフィルタ19が接続さ
れる。
【0046】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、床の振動モードを検出することによって、計量セル
が設置された床部分における上下方向の振動成分、つま
り上下方向の変位を算出して、補正を行うものであるか
ら、計量セルとダミーセルとが設置された位置の床部分
の振動状態が異なる場合であっても、計量信号を正確に
補正して、精度の高い計量を実現することができる。し
たがって、ダミーセルの設置場所が計量セルの近傍に制
限されないので、計量装置の構造の自由度が増す。
【0047】しかも、組合せ計量装置などのように、多
数の計量セルを備えている場合にも、ダミーセルは少な
くとも3つ(平面配置の場合)または2つ(直線配置の
場合)あればよく、計量セルに対して1対1の関係に配
置する必要がない。したがって、装置全体の機構を簡単
で小型にでき、かつ、コスト面でも有利に構成すること
できる。
【0048】また、請求項2の発明によれば、計量セル
およびダミーセルの床振動に対する感度の相違にともな
う計量誤差の発生が防止されて、計量精度が一層向上す
る。
【0049】さらに、請求項3の発明によれば、被計量
物の負荷による上記両セルの感度の変化にともなう計量
誤差の発生も防止されて、計量精度がより一層向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る計量装置の信号処理
系の概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1のCPUの内部の構成を示すブロック図で
ある。
【図3】AFV技術の理論を説明するロードセルのモデ
ルを示す図である。
【図4】同ロードセルの配置を示す図である。
【図5】この発明の他の実施例に係る計量装置における
CPUの内部の構成を示すブロック図である。
【図6】図5の場合の振動モデルを示す図である。
【符号の説明】
1,11 〜1m …計量セル、4,41 〜4n …ダミーセ
ル、9…CPU、13…床振動算出手段、14…床振動
補正手段、15…セル感度設定手段、16…セル感度補
正手段、17…重量感度算出手段、18…重量感度補正
手段、W1〜Wm…計量信号、D1〜Dn…ダミー信
号、BS1〜BSm…振動補正済信号、CS1〜CSn
…セル感度補正済信号、WS1〜WSm…重量感度補正
済信号、F…床。
フロントページの続き (72)発明者 得丸 英勝 京都府京都市左京区修学院水上田町5番地 7号

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被計量物を計量して、その重量に対応し
    た計量信号を出力する計量セルと、 この計量セルと同一の床に設置された複数のダミーセル
    と、 これら複数のダミーセルから出力されるダミー信号の振
    動成分に基づいて床の振動モードを検出して、上記計量
    セルが設置された位置の床の上下方向の変位を算出する
    床振動算出手段と、 上記算出された変位により上記計量信号から床の振動成
    分を除去した振動補正済信号を生成する床振動補正手段
    とを備えた計量装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、ダミーセルの荷重お
    よび被計量物が載置されていない状態での計量セルの荷
    重と、ダミーセルおよび計量セルのばね定数とに基づい
    て計量セルとダミーセル間、計量セル間およびダミーセ
    ル間のうち、少くとも計量セルとダミーセル間のセル感
    度比を設定するセル感度設定手段と、 上記計量信号およびダミー信号の少くとも一方を上記セ
    ル感度比で補正してセル感度補正済信号を生成するセル
    感度補正手段とを備えた計量装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、被計量物の
    重量に応じて、計量セルとダミーセル間および計量セル
    間のうち、少くとも計量セルとダミーセル間の重量感度
    比を算出する重量感度算出手段と、 上記計量信号およびダミー信号の少くとも一方を上記重
    量感度比で補正して、重量感度補正済信号を生成する重
    量感度補正手段とを備えた計量装置。
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