JPH06317265A - 無給油式スクロール型流体機械 - Google Patents

無給油式スクロール型流体機械

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JPH06317265A
JPH06317265A JP10824093A JP10824093A JPH06317265A JP H06317265 A JPH06317265 A JP H06317265A JP 10824093 A JP10824093 A JP 10824093A JP 10824093 A JP10824093 A JP 10824093A JP H06317265 A JPH06317265 A JP H06317265A
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Takashi Ban
孝志 伴
Tatsuyuki Hoshino
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    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01CROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
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Abstract

(57)【要約】 【目的】無給油式スクロール型流体機械において、作動
室のシール性の向上と両渦巻体の衝突防止とを図りつ
つ、同時にボス内の潤滑油の流出を有効に防止する。 【構成】駆動軸33の大径部33a内端に反回転方向に
傾斜するキー軸線Sをもつスライドキー50を突設し、
スライドキー50にはキー軸線Sに沿って摺動可能に駆
動ブッシュ51を嵌合させる。駆動ブッシュ51は可動
スクロールの背面に形成された第1ボス35aに軸受5
1bを介して支承される。第1ボス35a内は給油通路
56によりグリースカップと連通され、スライドキー5
0と駆動ブッシュ51との間及び駆動ブッシュ51と第
1ボス35aとの間には第1ボス35a内を封止するシ
ール機構53、54が介在されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無給油式スクロール型
流体機械に関し、詳しくは可動スクロールの公転半径の
調整技術と潤滑技術とに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の無給油式スクロール型流体機械、
例えば無給油式スクロール型圧縮機として、実開平4−
54901号公報記載のものが知られている。この圧縮
機では、ハウジングに固定側板及び固定渦巻体からなる
固定スクロールが固定され、この固定スクロールには可
動側板及び可動渦巻体からなる可動スクロールが互いに
180°位相をずらして噛合されている。ハウジングに
は軸受を介して駆動軸が回転自在に支承されており、こ
の駆動軸の大径部には偏心ピンが突設されている。この
偏心ピンには軸受を介して可動側板のボスが支承され、
可動側板はハウジング内に設けられた従動クランク軸と
係合することにより自転が防止されている。また、大径
部には可動スクロールの公転運動による偏心モーメント
を相殺すべくカウンタウェイトが設けられ、ボス内は偏
心ピン及びカウンタウェイトに貫設された給油通路によ
り給油装置としてのグリースカップと連通されている。
【0003】この圧縮機では、駆動軸の回転が偏心ピン
及び従動クランク軸により可動スクロールの公転運動と
され、これによって固定スクロールと可動スクロールと
の噛合により形成される作動室としての圧縮室が順次容
積を縮小させながら中心方向へ移動されるため、空気を
吸入口から圧縮室内に吸入し、圧縮室内の空気を順次圧
縮して吐出口へ吐出する。このとき、かかる無給油式の
圧縮機では、空調用圧縮機のように冷媒中の潤滑油によ
り潤滑が行われないことから、ボス内にグリースカップ
から給油通路を介してグリースを供給し、このグリース
により偏心ピンと軸受との間の潤滑を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の圧
縮機では、ボス内に供給されたグリース等の潤滑油が何
ら制限されることなくボス外に流出可能である。このた
め、可動スクロールの公転運動によって潤滑油が圧縮室
内に流入しやすく、潤滑油の補充が頻繁に必要になった
り、圧縮空気の用途によっては好ましくない事態を生じ
てしまう。
【0005】また、この圧縮機では、偏心ピンが軸受を
介して直接可動側板のボスを支承しており、固定スクロ
ールの固定渦巻体と可動スクロールの可動渦巻体との相
対間隙がほとんど一律に定められている。このため、圧
縮室のシール性が十分でない場合がある一方、固定渦巻
体と可動渦巻体との相対位置関係に生じる微差等によ
り、両渦巻体に衝突を生じる場合もある。
【0006】かかるシール性と衝突との不具合を回避す
る手段として、特開平2−176179号公報等記載の
圧縮機のように、駆動軸の大径部内端にスライドキーを
突設し、スライドキーに摺動可能に駆動ブッシュを嵌合
し、この駆動ブッシュにより可動側板のボスを支承する
ことも考えられる。しかしながら、同公報記載の技術は
冷媒中の潤滑油により潤滑が可能な空調用圧縮機に係る
ものであり、無給油式の圧縮機にそのまま適用すること
はできない。また、こうしてスライドキーと駆動ブッシ
ュとが摺動可能になされれば、より一層ボス内の潤滑油
が圧縮室内に流入しやすくなってしまう。
【0007】本発明は、無給油式スクロール型流体機械
において、作動室のシール性の向上と両渦巻体の衝突防
止とを図りつつ、同時にボス内の潤滑油の流出を有効に
防止することを解決すべき課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明の無給油式スクロール型流体機械は、上記
課題を解決するため、固定側板及び該固定側板の内面に
形成された固定渦巻体からなる固定スクロールと、可動
側板及び該可動側板の内面に形成された可動渦巻体から
なり、該固定スクロールと噛合することにより作動室を
形成する可動スクロールと、ハウジングに軸受を介して
回転自在に支承された駆動軸とを含み、該駆動軸の回転
が該可動スクロールの公転運動に変換されることにより
該作動室が流体を吸入するとともに該流体の圧力を高め
て吐出する無給油式スクロール型流体機械において、前
記駆動軸の大径部内端には反回転方向に傾斜するキー軸
線をもつスライドキーが突設され、該スライドキーには
該キー軸線に沿って摺動可能に駆動ブッシュが嵌合さ
れ、該駆動ブッシュは自転防止機構との協働により前記
可動スクロールを公転のみ可能に支承すべく該可動スク
ロールの背面に形成されたボスに軸受を介して支承さ
れ、該ボス内は給油通路により給油装置と連通され、該
スライドキーと該駆動ブッシュとの間及び該駆動ブッシ
ュと該ボスとの間には該ボス内を封止するシール機構が
介在されているという新規な構成を採用している。
【0009】(2)給油装置はハウジング外に延出した
駆動軸に装備され、該給油装置は該駆動軸及びスライド
キーに貫設された給油通路を介してボス内に連通されて
いることが好ましい。
【0010】
【作用】
(1)本発明の無給油式スクロール型流体機械では、給
油通路により給油装置と連通されたボス内が駆動ブッシ
ュとボスとの間に介在されたシール機構によって封止さ
れているため、ボス内に供給されたグリース等の潤滑油
は駆動ブッシュとボスとの間隙によってはボス外に流出
しにくくされている。
【0011】また、この無給油式スクロール型流体機械
では、固定スクロールの固定渦巻体と可動スクロールの
可動渦巻体との相対間隙が駆動ブッシュのキー軸線に沿
った摺動によって可変になされている。このため、駆動
軸の駆動力により、駆動ブッシュがスライドキーのキー
軸線に沿って公転半径を大きくする方向に摺動し、作動
室のシール性を確保する。一方、固定渦巻体と可動渦巻
体との相対位置関係に生じる微差等があれば、駆動ブッ
シュがスライドキーのキー軸線に沿って公転半径を小さ
くする方向に摺動し、両渦巻体の衝突を回避する。
【0012】そして、こうしてスライドキーと駆動ブッ
シュとが摺動可能になされていても、スライドキーと駆
動ブッシュとの間にもシール機構が介在されており、ボ
ス内の潤滑油はスライドキーと駆動ブッシュとの間隙に
よってもボス外に流出しにくくされている。 (2)給油装置がハウジング外に延出した駆動軸に装備
され、給油装置が駆動軸及びスライドキーに貫設された
給油通路を介してボス内に連通されている場合には、ボ
ス内の潤滑油補充の際、給油装置の交換が容易である。
【0013】
【実施例】以下、本発明の無給油式スクロール型流体機
械を空気圧縮機に具体化した実施例を図面を参照しつつ
説明する。この圧縮機は、図1に示すように、固定側板
21と、この固定側板21と一体に形成され外郭を形成
するシェル部22と、固定側板21の内側にインボリュ
ート曲線等により形成された固定渦巻体23とからなる
固定スクロール2が、可動側板41と、この可動側板4
1の内側にインボリュート曲線等により形成された可動
渦巻体42とからなる可動スクロール4と噛合すること
により、圧縮室39を形成している。固定渦巻体23及
び可動渦巻体42の先端には、それぞれ可動側板41又
は固定側板21と気密を維持しつつ好適に摺動すべくP
TFE製のチップシール23a、42aが装着されてい
る。また、可動側板41がシェル部22と摺動する部位
にも同様のチップシール41aが装着されている。
【0014】固定スクロール2のシェル部22と締結手
段により結合されたフロントハウジング30内には、軸
封装置31及び主軸受32を介して駆動軸33が回転自
在に支承されており、駆動軸33の大径部33a内端に
は、図2、3にも示すように、偏心したスライドキー5
0が突設されている。このスライドキー50は、駆動軸
33の回転方向Mとは逆に傾斜したキー軸線Sと平行
に、円柱状凸部の中央程度から先端にかけて二面幅50
aが切削により形成されたものである。
【0015】スライドキー50の二面幅50aには駆動
ブッシュ51のスライド穴51aが嵌合されている。ス
ライド穴51aは、スライドキー50の二面幅50aと
整合するとともに、二面幅50aと直交する前後方向に
所定の間隙Δをそれぞれ確保されている。こうして、駆
動ブッシュ51はキー軸線Sに沿って±Δ分だけ摺動可
能に嵌合されている。駆動ブッシュ51はスライドキー
50の先端に係合するサークリップ52により抜き止め
と傾斜防止とが図られ、駆動ブッシュ51には偏心方向
と逆に重心をもつカウンタウェイト39が固着されてい
る。駆動ブッシュ51及びカウンタウェイト39には共
通する円形凹部が形成されており、この円形凹部にはス
ライドキー50の円柱部を封止するゴムリップ53aを
保持する保持器53が圧入されている。
【0016】可動側板41には公転部材35が一体に固
着されており、駆動ブッシュ51は軸受51bを介して
公転部材35の一面に形成された第1ボス35aに支承
されている。第1ボス35aの軸受51b前方には駆動
ブッシュ51を封止するゴムリップ54aを保持する保
持器54が圧入されている。また、フロントハウジング
30外に延出した駆動軸33には、図1に示すように、
給油装置としてのグリースカップ55が装備されてお
り、このグリースカップ55は駆動軸33及びスライド
キー50に貫設された給油通路56を介して第1ボス3
5a内に連通されている。
【0017】フロントハウジング30には公転部材35
側にボス30aが突設され、公転部材35の一面側であ
ってボス30a近傍には第2ボス35bが突設されてい
る。ボス30aには軸受36を介して自転防止機構とし
ての従動クランク38の一偏心ピンが軸支され、第2ボ
ス35bには弾性支持部材37a及び軸受37bを介し
て従動クランク38の他の偏心ピンが軸支されている。
また、公転部材35の他面には可動スクロール4の可動
側板41が固着されている。
【0018】また、固定スクロール2のシェル部22に
はフロントハウジング30の他方側においてリアカバー
10が締結手段により結合されている。固定側板21の
外周側には低圧の圧縮室39と連通すべく吸入管11が
固着されており、固定側板21の中央には高圧の圧縮室
39と連通すべく吐出管12が固着されている。吸入管
11は、リアカバー10を貫通して大気に連通されてい
る。また、吐出管12もリアカバー10を貫通して外部
装置に連通されている。
【0019】さらに、固定側板21は固定渦巻体23の
背面である外面がリアカバー10とともに第1空冷室5
を形成している。この第1空冷室5は冷却空気を導出す
る図示しない空気導入装置と大気とに連通されている。
固定側板21には、リアカバー10と当接するまで第1
空冷室5内に林立して円柱状に突出された無数の冷却突
起6bが設けられている。
【0020】また、可動側板41も可動渦巻体42の背
面である外面が公転部材35とともに第2空冷室7を形
成しており、この第2空冷室7はフロントハウジング3
0とシェル部22とで形成されるクランク室8と連通し
ている。クランク室8も、冷却空気を導出する前記空気
導入装置と大気とに連通されている。可動側板41に
も、固定側板21と同様に、公転部材35と当接するま
で第2空冷室7内に林立して円柱状に突出された無数の
冷却突起9bが設けられている。
【0021】以上のように構成されたこの圧縮機では、
図1に示す駆動軸33が回転されることによりスライド
キー50が偏心して回転駆動され、駆動ブッシュ51が
従動クランク38との協働により公転部材35を公転さ
せるため、可動スクロール4も所定の偏心量で公転す
る。そして、固定側板21、固定渦巻体23、可動側板
41及び可動渦巻体42により形成される圧縮室39は
順次容積を縮小させながら中心方向へ移動されるため、
大気中の空気が吸入管11を経て圧縮室39に吸入され
る。その後、圧縮室39の移動によって圧縮された空気
は吐出管12を経て外部装置へ導出される。また、カウ
ンタウェイト39は大径部33aが可動スクロール4か
ら受ける偏心モーメントを相殺し、可動スクロール4の
動的不均衡を吸収する。
【0022】このとき、この圧縮機では、第1ボス35
a内にグリースカップ55から給油通路56を介してグ
リースが供給され、このグリースによりスライドキー5
0と駆動ブッシュ51との間及び駆動ブッシュ51と軸
受51bとの間の潤滑が行われている。そして、給油通
路56によりグリースカップ55と連通された第1ボス
35a内は、図2に示すように、保持器54に保持され
たゴムリップ54aによって封止されているため、第1
ボス35a内に供給されたグリースは駆動ブッシュ51
と第1ボス35aとの間隙によってはクランク室8内に
流出しにくくされている。
【0023】また、この圧縮機では、図3に示すよう
に、固定スクロール2の固定渦巻体23と可動スクロー
ル4の可動渦巻体42との相対間隙が駆動ブッシュ51
のキー軸線Sに沿った摺動によって可変になされてい
る。このため、駆動軸33の駆動力により、駆動ブッシ
ュ51がスライドキー50のキー軸線Sに沿って公転半
径を大きくする方向にΔだけ摺動し、圧縮室39のシー
ル性を確保する。一方、固定渦巻体23と可動渦巻体4
2との相対位置関係に生じる微差等があれば、駆動ブッ
シュ51がスライドキー50のキー軸線Sに沿って公転
半径を小さくする方向にΔだけ摺動し、両渦巻体23、
42の衝突を回避する。このとき、従動クランク38側
では、弾性支持部材37aが±Δの移動を吸収する。
【0024】そして、こうしてスライドキー50と駆動
ブッシュ51とが摺動可能になされていても、図2に示
すように、保持器53に保持されたゴムリップ53aに
よって封止されているため、第1ボス35a内のグリー
スはスライドキー50と駆動ブッシュ51との間隙によ
ってもクランク室8内に流出しにくくされている。さら
に、この圧縮機では、グリースカップ55がフロントハ
ウジング30外に延出した駆動軸33に装備され、グリ
ースカップ55が給油通路56を介して第1ボス35a
内に連通されているため、さほど頻繁でない第1ボス3
5a内の潤滑油補充の際、グリースカップ55の交換を
容易に行なうことができる。
【0025】したがって、この圧縮機では、圧縮室39
のシール性の向上と両渦巻体23、42の衝突防止とを
図りつつ、同時に第1ボス35a内のグリースの流出を
有効に防止することができる。このため、この圧縮機で
は、優れた運転性能と耐久性とを発揮するとともに、グ
リースの補充がさほど必要でなくなり、また用途が制限
されないという優れた効果を奏することができる。
【0026】なお、上記実施例において採用した自転防
止機構としての従動クランク38を支承する第2ボス3
5b及びボス30aにも同様の給油装置、給油通路及び
シール機構を設けることも可能である。また、可動スク
ロールの公転半径の調整技術として、駆動軸の大径部内
端に偏心ピンを突設し、偏心ピンに回動可能に駆動ブッ
シュを嵌合した場合でも、偏心ピンと駆動ブッシュとの
間にシール機構を介在させることもできる。
【0027】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の無給油式
スクロール型流体機械では、特許請求の範囲記載の構成
を採用しているため、作動室のシール性の向上と両渦巻
体の衝突防止とを図りつつ、同時にボス内の潤滑油の流
出を有効に防止することができる。
【0028】したがって、この流体機械では、優れた運
転性能と耐久性とを発揮するとともに、潤滑油の補充が
さほど必要でなくなり、また用途が制限されないという
優れた効果を奏することができる。また、給油装置をハ
ウジング外に延出した駆動軸に装備し、この給油装置が
駆動軸及びスライドキーに貫設された給油通路を介して
ボア内に連通されている場合には、さほど頻繁でない給
油装置の交換も容易に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の圧縮機の縦断面図である。
【図2】実施例の圧縮機の要部断面図である。
【図3】実施例の圧縮機の要部平面図である。
【符号の説明】
2…固定スクロール 21…固定側板 23
…固定渦巻体 4…可動スクロール 41…可動側板 42
…可動渦巻体 39…作動室(圧縮室)30…フロントハウジング 32…軸受 33…駆動軸 33
a…大径部 50…スライドキー S…キー軸線 51
…駆動ブッシュ 38…自転防止機構(従動クランク) 35a…第1
ボス 51b…軸受 56…給油通路 55…給油装置(グリースカップ) 54、53…シール機構(54a、53a…ゴムリッ
プ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F04C 29/00 J 6907−3H

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定側板及び該固定側板の内面に形成され
    た固定渦巻体からなる固定スクロールと、可動側板及び
    該可動側板の内面に形成された可動渦巻体からなり、該
    固定スクロールと噛合することにより作動室を形成する
    可動スクロールと、ハウジングに軸受を介して回転自在
    に支承された駆動軸とを含み、該駆動軸の回転が該可動
    スクロールの公転運動に変換されることにより該作動室
    が流体を吸入するとともに該流体の圧力を高めて吐出す
    る無給油式スクロール型流体機械において、 前記駆動軸の大径部内端には反回転方向に傾斜するキー
    軸線をもつスライドキーが突設され、該スライドキーに
    は該キー軸線に沿って摺動可能に駆動ブッシュが嵌合さ
    れ、該駆動ブッシュは自転防止機構との協働により前記
    可動スクロールを公転のみ可能に支承すべく該可動スク
    ロールの背面に形成されたボスに軸受を介して支承さ
    れ、該ボス内は給油通路により給油装置と連通され、該
    スライドキーと該駆動ブッシュとの間及び該駆動ブッシ
    ュと該ボスとの間には該ボス内を封止するシール機構が
    介在されていることを特徴とする無給油式スクロール型
    流体機械。
  2. 【請求項2】給油装置はハウジング外に延出した駆動軸
    に装備され、該給油装置は該駆動軸及びスライドキーに
    貫設された給油通路を介してボス内に連通されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の無給油式スクロール型流
    体機械。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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