JP2020051266A - スクロール圧縮機 - Google Patents

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将吾 諸江
Shogo Moroe
将吾 諸江
貴也 木本
Takaya Kimoto
貴也 木本
奨 齊田
Susumu Saida
奨 齊田
関屋 慎
Shin Sekiya
慎 関屋
英人 中尾
Hideto Nakao
英人 中尾
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Abstract

【課題】 スライダーと揺動ピンとの間から油が流出することを防止できるスクロール圧縮機を実現する。【解決手段】 固定スクロール(1)と揺動スクロール(2)とが組み合わされた圧縮機構部(7)と、駆動軸(4)を介して前記揺動スクロール(2)を動かす電動機(19)と、前記駆動軸(4)の端部の揺動ピンが挿入され、前記揺動スクロール(2)の結合部の内部で回転して、かつ、揺動ピンとの間に隙間を有して一方向に移動可能なスライダー(12)と、を備え、油が前記駆動軸(4)の内部の給油孔(4f)を通って結合部の内部に供給され、前記揺動スクロール(2)の前記電動機(19)の側に中間圧の中間圧室(8)が形成されるスクロール圧縮機(100)であって、スライダー(12)の一方の端を支持する支持面から前記軸方向に離れた位置にシール材(20)を設けたスクロール圧縮機とした。【選択図】 図1

Description

本発明はスクロール圧縮機に関するものである。
スクロール圧縮機は、密閉容器の内側に固定スクロールと揺動スクロールとによって構成された圧縮機構部、揺動スクロールを動かす電動機、を有する。圧縮機構部が吐出する高圧のガスが密閉容器の内部に充満する高圧シェルタイプのスクロール圧縮機において、揺動スクロールの固定スクロールと反対側に、吸入圧よりも高く、吐出圧より低い中間圧の空間を設ける構造が知られている。電動機の回転する力は駆動軸を介して揺動スクロールが揺動する力として伝達される。一般に、揺動スクロールの背面側にボス部が形成され、このボス部に駆動軸の一端に設けられた偏心ピンが挿入されて、偏心ピンの偏心回転によって揺動スクロールが揺動回転するようにされる。
特許文献1に示されるスクロール圧縮機では、揺動ピンがブッシュ部の貫通孔に挿入され、このブッシュ部が揺動スクロールのボス部のジャーナル軸受の内部で回転する。駆動軸は、その内部に揺動ピンの端まで軸方向に貫通する給油孔を有する。高圧の油が給油孔を通って揺動ピンの端からブッシュ部の軸方向の第一面の側に供給される。ブッシュ部の第一面と反対側の第二面は駆動軸の鍔部によって支えられる。第二面よりも第一面の圧力が高くなり、第二面が鍔部に付勢され、第二面と鍔部との間にシール部が形成される。シール部は揺動ピンとブッシュ部との間から油が流出することを防ぎ、ジャーナル軸受に確実に油の供給を行わせる。
特開平3−74591号公報
ブッシュ部のかわりに揺動ピンと一方向の隙間が大きいスライダーを有するスクロール圧縮機において、特許文献1の第二面と鍔部との間にシール部が油の流出を十分に防げず、圧縮機の性能を低下させる場合があることが分かった。そこで、本発明はスライダーを用いた場合でも、スライダーと揺動ピンとの間から油の流出を防ぎ、性能の低下を防止できるスクロール圧縮機を実現することを目的とする。
本発明のスクロール圧縮機は、
固定スクロール(1)と揺動スクロール(2)とが組み合わされ、ガスを圧縮して前記密閉容器(10)の内部の高圧室(10a、10b)に吐出する圧縮機構部(7)と、
駆動軸(4)を介して前記揺動スクロール(2)を動かす電動機(19)と、
前記駆動軸(4)の端部の揺動ピン(4a)が挿入される貫通穴(12c、12d)を有し、前記揺動ピン(4a)の偏心回転によって前記揺動スクロール(2)の前記電動機(19)の側にある結合部(2d)の内部で回転するスライダー(12)と、
前記圧縮機構部(7)と前記電動機(19)とを収容し、前記圧縮機構部(7)の吐出するガスによって高圧とされる高圧室(10c)を有し、前記高圧室(10c)に油が蓄えられる密閉容器(10)と、
を備え、
前記揺動スクロール(2)の前記電動機(19)の側の前記結合部(2d)の外側に前記高圧室(10c)よりも圧力の低い中間圧の中間圧室(8)が形成され、
前記駆動軸(4)は内部に前記高圧室(10c)の前記油を前記結合部(2d)の内部に導く給油孔(4f)を有し、
前記駆動軸(4)は揺動ピン(4a)の基部に前記駆動軸(4)の軸方向に対して垂直な径方向に広がる支持面(4g)を有し、
前記スライダー(12)は、前記電動機(19)側の端部が前記支持面(4g)に支持され、かつ、前記揺動ピン(4a)に対して前記径方向のうちの一方向に移動可能となるように前記揺動ピン(4a)との間に隙間が設けられ、
前記支持面から前記回転軸の前記軸方向に離れた位置に前記油が前記隙間の流れることを妨げるシール材(20、21)が設けられている。
本発明のスクロール圧縮機は、支持面から回転軸の軸方向に離れた位置にシール材を設けたことにより、揺動ピンとの間に隙間があるスライダーを用いた場合でも、油の流出を防ぎ、性能の低下を防止できる。
本発明の実施の形態1のスクロール圧縮機の構成を説明する断面図である。 本発明の実施の形態1のスクロール圧縮機の主要部を拡大した部分断面図である。 本発明の実施の形態1のスクロール圧縮機の駆動軸4の斜視図である。 本発明の実施の形態1のスクロール圧縮機のスライダー12の上面図である。 本発明の実施の形態1のスクロール圧縮機のスライダー12と揺動ピン4aの断面図である。 本発明の実施の形態1のスクロール圧縮機の部分断面図である。 本発明の実施の形態1のスクロール圧縮機の部分断面図である。 本発明の実施の形態1のスクロール圧縮機を用いたヒートポンプ装置のブロック図である。 本発明の実施の形態2のスクロール圧縮機の主要部を拡大した部分断面図である。 本発明の実施の形態2のスクロール圧縮機の駆動軸4の斜視図である。 本発明の実施の形態2のスクロール圧縮機のスライダー12の上面図である。 本発明の実施の形態2のスクロール圧縮機のスライダー12と揺動ピン4aの断面図である。 本発明の実施の形態3のスクロール圧縮機の主要部を拡大した部分断面図である。 本発明の実施の形態3のスクロール圧縮機のスライダー12の上面図である。 本発明の実施の形態3のスクロール圧縮機のスライダー12と揺動ピン4aの断面図である。 本発明の実施の形態4のスクロール圧縮機の構成を説明する断面図である。 本発明の実施の形態5のスクロール圧縮機の構成を説明する断面図である。 本発明の実施の形態5のスクロール圧縮機の駆動軸4の斜視図である。 本発明の実施の形態5のスクロール圧縮機のスライダー12の上面図である。 本発明の実施の形態5のスクロール圧縮機のスライダー12と揺動ピン4aの断面図である。 本発明の実施の形態6のスクロール圧縮機のスライダー12と揺動ピン4aの断面図である。 本発明の実施の形態6のスクロール圧縮機のスライダー12の上面図である。 本発明の実施の形態6のスクロール圧縮機のスライダー12と揺動ピン4aの上面図である。 本発明の実施の形態6のスクロール圧縮機の変形例のスライダー12と揺動ピン4aの断面図である 本発明の実施の形態6のスクロール圧縮機の第2の変形例のスライダー12と揺動ピン4aの断面図である。 本発明の実施の形態7のスクロール圧縮機の駆動軸4の斜視図である。 本発明の実施の形態7のスクロール圧縮機のスライダー12と揺動ピン4aの断面図である。
以下では図面を使用して実施の形態を説明する。図面において同じ部分または相当する部分には同じ符号を付し説明を省略する。
<実施の形態1>
図1は本発明の実施の形態1のスクロール圧縮機の構成を説明する断面図である。図2は本発明の実施の形態1のスクロール圧縮機の主要部を拡大した部分断面図である。図1において、スクロール圧縮機100は、密閉容器10と、密閉容器10の上部に配置された圧縮機構部7と、密閉容器10の中央部に配置されて圧縮機構部7を動作させる電動機19とを有している。密閉容器10は圧縮機構部7と電動機19とを収容する。圧縮機構部7は、密閉容器10に固定された固定スクロール1と揺動スクロール2とを組み合わされて構成されて、ガスを圧縮する機構である。圧縮機構部7は圧縮したガスを密閉容器10の内部に吐出する。密閉容器10は内部に圧縮機構部7が圧縮した高圧のガスが吐出される高圧室を有する。電動機19は密閉容器10に固定された固定子17と固定子17の内部に回転自在に配置された回転子18とで構成される。電動機19は回転力を発生し、駆動軸4を介して揺動スクロール2を動かす。密閉容器10には圧縮する低圧のガスが流入する吸入管31と圧縮された高圧のガスが流出する吐出管32とが接続される。また、電動機19に電力を供給する際に電気が通る端子34が密閉容器10に取り付けられている。
固定スクロール1は、円盤状の台板部1aの外周部がガイドフレーム5にボルト(図示せず)によってガイドフレーム5に締結されて密閉容器10に固定されている。台板部1aの一方の面(図1において下側)には板状渦巻歯(以下「固定渦巻歯」と称す)1bが形成されている。
揺動スクロール2は、円盤状の台板部2aの一方の面に、固定渦巻歯1bと実質的に同一形状の板状渦巻歯(以下「揺動渦巻歯」と称す)2bが形成されている。また、台板部2aの揺動渦巻歯2bと反対側(電動機19の側)の面の中心部には、中空円筒状のボス部2dが形成され、ボス部2dの内側面には揺動軸受2hが形成されている。駆動軸4の回転力が揺動する力として伝達される結合部である。
固定スクロール1の固定渦巻歯1bと揺動スクロール2の揺動渦巻歯2bとが組み合わされて、固定渦巻歯1bと揺動渦巻歯2bとの接する間に閉じた空間(圧縮室)が形成される。固定スクロール1に対して揺動スクロール2が揺動運動することにより、圧縮室は外周側から内周側に移動し、徐々に体積が減少することで圧縮動作が行われる。吸入管31から流入した低圧のガスは、圧縮室の体積縮小により圧縮され、高圧のガスとして固定スクロール1の中央付近の吐出ポート1dから密閉容器10内の高圧室に吐出され、吐出管32から外部に流出する。
圧縮された高圧のガスは吐出ポート1dからすぐ上の上部空間10aに吐出され、密閉容器10と固定スクロール1、ガイドフレーム5等の隙間10cを通り、電動機19が設置された中央部および下部空間に至る。密閉容器10は底部に油が貯蔵される空間として貯蔵部10bを有している。圧縮機構部7が吐出したガスは、ほとんど減圧されずに貯蔵部10bに入る。このため、貯蔵部10bは上部空間10aと同程度の高圧を保つ高圧室の一部となり、貯蔵される油も高圧に保たれる。上部空間10a、隙間10c、下部空間、下部空間に含まれる貯蔵部10bは吐出されたガスと同程度の高圧に保たれる高圧室である。本実施の形態1のスクロール圧縮機は、密閉容器10に壁内側の大半を占める空間が高圧となる高圧シェルタイプのスクロール圧縮機である。
揺動スクロール2の台板部2aの固定スクロール1と反対側、つまり電動機19がある側には密閉容器10の高圧より低く、かつ、吸入するガスの低圧より高い、中間圧の圧力に保たれる空間として中間圧室8が形成されている。図2において、中間圧室8は揺動スクロール2のボス部2dの外側にあり、ボス部2d、揺動スクロール2を支えるガイドフレーム5、コンプライアントフレーム3に挟まれた空間である。圧縮機構部7において、圧縮室の圧力は吸入するガスの圧力である低圧から、吐出される圧力である高圧までの間で変化する。揺動スクロール2の固定スクロール1と反対側に中間圧の圧力を保つ中間圧室8を設けることにより、揺動スクロール2の揺動渦巻歯2b、固定スクロール1の固定渦巻歯1bの先端が対向する固定スクロール1の台板部1a、揺動スクロール2の台板部2aに接触する圧力を、圧縮室のガス漏れと摩擦とを低減する適切な圧力とすることができる。
図3は本発明の実施の形態1のスクロール圧縮機の駆動軸4の斜視図である。駆動軸4は電動機19の回転する力を揺動スクロール2が揺動運動する力として伝える。駆動軸4は回転軸x1の方向(以下では軸方向とする)に棒状にのびた部材であり、揺動ピン4a、主軸部4d、副軸部4eなどで構成される。主軸部4dと副軸部4eとの間の部分は電動機19の回転子18に固定される。これにより、駆動軸4は回転軸x1を中心として回転子18とともに回転する。揺動ピン4aは揺動スクロール2に近い側の端部にあって、回転軸x1に対して偏心回転する部分である。揺動ピン4aの中心軸x2は駆動軸4の回転軸x1と平行で、かつ回転軸x1から一定の距離だけ離れている。
駆動軸4の主軸部4dは軸方向において電動機19より圧縮機構部7側でガイドフレーム5が保持する軸受け(主軸受け)、副軸部4eは軸方向において電動機19よりも圧縮機構部7と反対側でサブフレーム6が保持する軸受け(副軸受け)に挿入されている。駆動軸4はこれらの軸受けによって支持されて軸を中心とした回転が自在とされる。より詳しく述べると、主軸部4dはガイドフレーム5に保持されたコンプライアントフレーム3に設けられた軸受け3d内で保持される。駆動軸4の揺動スクロール2より遠い側である下端は貯蔵部10bに達するようにされる。駆動軸4の内部には軸方向に伸びた穴が、貯蔵部10bから油を上部に供給するための給油孔4fとして形成されている。給油孔4fの一方の端はボス部2dの内部に挿入され、油は給油孔4fを通ってボス部2d内に導かれる。
揺動ピン4aはスライダー12を介してボス部2dの揺動軸受2hに駆動軸4の回転を偏心運動として伝達する。スライダー12は揺動ピン4aが挿入される貫通穴を有した円筒状の部材である。揺動スクロール2が自転しないようにされているため、スライダー12は揺動ピン4aの偏心回転によって、結合部であるボス部2dの揺動軸受け2hの内部で回転する。
図4は本発明の実施の形態1のスクロール圧縮機のスライダー12を軸方向から見た上面図である。また、図5は本発明の実施の形態1のスクロール圧縮機の駆動軸4の揺動ピン4aがスライダー12の貫通穴に挿入された様子を示す、回転軸に沿った部分断面図である。図6および図7は、本発明の実施の形態1のスクロール圧縮機の駆動軸4の揺動ピン4aがスライダー12の貫通穴に挿入された様子を示す、回転軸に垂直な部分断面図である。図6は図5のA−A断面を矢印方向に見た図であり、図6は図5のB−B断面を矢印方向に見た図である。
揺動ピン4aとスライダー12とには、回転力の伝達を行うクランク部4c、12dと、クランク部から軸方向にずれた位置にシール部4b、12cとが設けられている。つまり、スライダー12の貫通穴はクランク部12dと、シール部12cとに分かれている。シール部4b、12cにおいて、揺動ピン4aのシール部4bの外側とスライダー12のシール部12cの内側との間にシール材20が設置されている。以下では、揺動ピン4aのクランク部を内側クランク部4c、スライダー12のクランク部を外側クランク部12d、揺動ピン4aのシール部を内側シール部4b、スライダー12のシール部を外側シール部12cとして説明する。また、以下では駆動軸4の回転軸x1に平行な軸方向に対して垂直な方向を径方向として説明する。
クランク部では、径方向のうち一方向(図6の矢印付きの破線で示した)にスライダー12が揺動ピン4aに対して移動可能となるようにされている。すなわち、内側クランク部4cと外側クランク部12dとの間には一方向に所定の間隔があけられている。一方、クランク部には、スライダー12が一方向に移動しても常時、接触し続ける係合面4h、12gも形成されている。以下では、揺動ピン4aの係合面を内側係合面4h、スライダー12の係合面を外側係合面12gとする。内側係合面4h、外側係合面12gはスライダー12が揺動ピン4aに対して移動しても接触し続ける。内側係合面4hと外側係合面12gとの接触部分は一方向と垂直な径方向に、相互に摺動するためのわずかな隙間しか有さない。このような係合面4h、12gによって揺動ピン4aの回転がスライダー12に伝達される。つまり、電動機19の駆動力が駆動軸4からスライダーへ滑ることなく、スライダー12と揺動ピン4aの相対角速度が0で伝わる。スライダー12と揺動ピン4aとは一方向に所定の隙間の範囲で移動するが、相互に回転しない。
内側係合面4h、外側係合面12gは、図7のように、揺動ピン4aの中心を挟んで略平行な位置に2組形成される。なお、図においてこれらの接触し合う面を平面で示したが、平面ある必要はなく、たとえば一方が平面で他方が円筒面、または複数の球面などを接触部として有するようにしても良い。
また、駆動軸4は揺動ピン4aの電動機19側となる基部に、揺動ピン4aよりも径方向に広がった支持面4gを有している。支持面4gはスライダー12の電動機19側の端部を支える部分である。図では駆動軸4の途中にフランジの用に径方向に広がった部分が形成されて、電動機19と反対側の面が支持面4gである。なお、スライダー12の端部12fを支えることができれば、必ずしもフランジのように広がった構造は必要なく、少なくともスライダー12の揺動ピン4aを挿入する貫通穴よりも大きい外径を有していればよい。スライダー12が揺動ピン4aに対して一方向に移動する際に、スライダー12の端部12fは支持面4gに対して摺動する。
また、図2のように、揺動ピン4aの端部はボス部2dの内側に揺動スクロールの台板部2aと軸方向に隙間2gがあけられている。この隙間2gは駆動軸4の給油孔4fから油が供給され、油が揺動軸受2hに流入するための空間である。このため、スライダー12は軸方向にも移動し得る構造となっている。スライダー12が軸方向に移動して支持面4gから離れる場合があり、従って、支持面4gはスライダー12の端部を常時支持することは必須ではない。たとえば、停止時、一定速回転時は支持面4gがスライダー12の端部を支持するが、変速回転時などの動作中にスライダー12の端部が支持面4gから離れる場合があってもよい。
シール材20は支持面4gから軸方向に離れた位置(支持面4gよりも揺動ピン4aの先端に近い位置)に設置される。シール材20は揺動ピン4aとスライダー12との間の隙間を狭く、または隙間をなくすものであり、隙間に油が流れることを制限または防止する。上述のように、揺動ピン4aとスライダー12とは一方向に移動するため、シール部4b、12cにおいても一方向の間隔が変化する。従って、そのような移動に合わせてシール材20も変形、または移動可能なものとされる。本実施の形態1ではシール材20は弾性変形可能な材料とする。シール材20の典型的な材料はゴムであり、バネのような金属であっても良い。本実施の形態1のシール材20は径方向に圧されて変形された状態で揺動ピン4aとスライダー12との間に挟まれる。
上で述べたように、内側クランク部4c、外側クランク部12dは、径方向のうち、一方向には所定の間隔を有し、一方向と垂直な他方向には、摺動するためのわずかな間隔を有する形状とされる。一方、内側シール部4b、外側シール部12cは少なくとも一方向にクランク部の所定よりも大きい間隔を有している。内側シール部4b、外側シール部12cはそれぞれ、円柱面、円筒内面など軸方向に沿った柱面、筒状面を有していることが望ましい。内側クランク部4c、外側クランク部12dが一方向に移動しても連続した環状が保たれるようにされているとよい(図6)。特に、内側シール部4bと外側シール部12cとの間が円筒状など、筒状の内外面が軸方向に沿った筒状の空間となるとよい。このようにすると、シール材20としてO−リングなど環状のものを使用することができる。なお、このようなO−リングを用いる場合、シール材20によって揺動ピン4aとスライダー12との径方向の移動を妨げないように、O−リングが変形容易であることが好ましい。たとえば、シール材20を挟む内側シール部4b、外側シール部12cの一方向の間隔が、内側クランク部4c、外側クランク部12dの一方向の間隔よりも十分に大きく、たとえば1.5倍以上であって、シール材20の一方向の幅がクランク部の隙間よりも十分に大きくすると望ましい。
また、シール材20はスライダー12が揺動ピン4aに対して軸方向に移動しても油が流れることを抑制できることが望ましい。シール材20がO−リングのように内側シール部4b、外側シール部12cの軸方向に沿った面に対して滑らかな曲面で接していると、スライダー12がシール材20に対して、またはシール材20が揺動ピン4aに対して軸方向に移動することが容易となり、かつ、スライダー12が揺動ピン4aに対して軸方向に移動してもシール性能を保つことができる。
あるいは、シール材20は、スライダー12が揺動ピン4aに対して軸方向に移動することも抑制するものであってもよい。図5のようにシール材20が径方向に圧縮変形された状態で保持されている場合、スライダー12が軸方向に移動する際の抵抗となる。これにより、スライダー12が揺動ピン4aに対して軸方向に移動することを抑制される。
スライダー12の外周12aはボス部2d内の揺動軸受2h内で回転する。このため、外周12a、揺動軸受2hの中心軸を中心とする筒状の面となっている。外周12aは揺動軸受2hと摺動自在に係合し、駆動軸4が回転運動をする際、回転運動する。すなわち、スライダー12は駆動軸4と一体的に回転することによって、揺動スクロール2に公転運動を与える。
本実施の形態1のスライダー12にはバランサ12bが接続されている。バランサ12bはボス部2dの外側の中間圧室8でスライダー12の回転に合わせて回転する。バランサ12bは揺動スクロール2が揺動運動する際の遠心力をキャンセルする等の目的で設置される。バランサ12bは必須ではなく、無い構成としても良い。
次に、図2を参照して、中間圧室8、コンプライアントフレーム3およびその周辺部の詳細ついて説明する。コンプライアントフレーム3はガイドフレーム5によって支えられるフレームであって、軸方向に移動可能とされる。揺動スクロール2の台板部2aのボス部2d側の面(図1において下側)の外周部にはスラスト面が形成され、スラスト面はコンプライアントフレーム3のスラスト受け面3aと摺動可能になっている。
また、揺動スクロール2は揺動運動する際に、自転しないようにされている。実施の形態1ではオルダム機構を用いて揺動スクロール2の自転を防止している。揺動スクロール2の台板部2aの外周部には、固定スクロール1のオルダムキー溝1cとほぼ90度の位相差を持つ1対のオルダムキー溝2cがほぼ一直線上に形成され、オルダムキー溝2cには、後記するオルダム機構39の1対の揺動側オルダムキーが往復摺動自在に係合されている。
揺動スクロール2の台板部2aには、固定スクロール1側の面と、コンプライアントフレーム3側の面とを連通する細い穴である抽気孔2eが形成されている。抽気孔2eは圧縮途中の圧縮室のガスを取り出す孔である。抽気孔2eのコンプライアントフレーム3側の面の開口部は、定常運転時にはその円軌跡がコンプライアントフレーム3のスラスト受け面3aの内部に常時収まるように位置されている。
抽気孔2eの下開口部は、コンプライアントフレーム3に設けられた連通孔3eのスラスト軸受開口部すなわち上開口部と、常時もしくは間欠的に連通する。圧縮途中の圧縮室からの中間圧のガスは、揺動スクロール2の抽気孔2e及びコンプライアントフレーム3の連通孔3eを介して、コンプライアントフレーム3とガイドフレーム5との間の空間であるフレーム空間28に導かれる。
コンプライアントフレーム3は、大径の筒状部3bと小径の筒状部3cとが組み合わさったものであって、大径の筒状部3bの上面にスラスト受け面3aが形成されている。スラスト受け面3aの外側には、大径の筒状部3bの外周にフランジ状に突出した突出面3hが形成されている。オルダム機構のキーどうしを接続する環状部は突出面3hの上で往復摺動運動する。小径の筒状部3cは軸方向において大径の筒状部3bの電動機19側にある。
コンプライアントフレーム3の大径の筒状部3bの外面はガイドフレーム5の上部筒状部5aの内面に囲まれている。また、小径の筒状部3cの外面はガイドフレーム5の下部筒状部5bの内面に囲まれている。そして、コンプライアントフレーム3はガイドフレーム5に対して軸方向に移動可能とされる。また、大径の筒状部3bと上部筒状部5aとの間、また、小径の筒状部3cと下部筒状部5bとの間には、それぞれ環状のシール部11a、11bが形成されており、フレーム空間28はこれらの間に挟まれた空間である。
給油孔4fを通って吸上げられた油は、ボス部2d内部の駆動軸4の先端との間の隙間2gに流れる。揺動軸受2hは給油孔4fに比べて微細な隙間を有している。ボス部2dの内部の隙間2gは高圧の油が供給されるが、揺動軸受2hの狭い隙間を通過する際に減圧され、コンプライアントフレーム3と揺動スクロール2とによって挟まれた中間圧室8は中間圧となる。隙間2gは中間圧室8よりも高圧の雰囲気にあり、隙間2gの油は揺動軸受2hを通って中間圧室8に流入する。このとき、揺動軸受2hは流れる油で潤滑される。なお、給油孔4fを通る油にはガスが溶け込んでいるため、中間圧室8は油だけでなくガスも含まれる。また、貯蔵部10bが中間圧室8よりも高い圧であるため、その差圧によって油を、図1において上方向に向かって流れるように供給することができる。
中間圧室8が吸入圧より高い適度の中間的な圧力を保持できるように、本実施の形態1では圧力調整弁13が設置されている。圧力調整弁13はコンプライアントフレーム3に設けられ、中間圧室8側と、ガスの吸入側との間に設けられている。弁を閉じるバネが設置時に縮められおり、中間圧室8の圧力が高まると弁が開いて、中間圧室8の油、ガスを圧縮機構部7のガス吸入側に放出する。ボス部2dの外側にある中間圧室8の圧力Pm1は、吸入圧力Psにバネのバネ力、弁の面積で決まる所定の力αを加えた圧力となる。これにより、ガスの吸入側の圧力と中間圧室8の圧力差が一定の圧力差以下となり、また、中間圧室8の圧力は吸入圧より高い圧力となる。本実施の形態1ではコンプライアントフレーム3の突出面3hに圧力調整弁13から圧縮機構部7のガス吸入部分に連通する連通孔3iを設けている。
揺動スクロール2の外周は密閉容器10の外部から吸入した低圧のガスが圧縮機構部7の吸入されるガス吸入部分となっている。中間圧室8から圧力調整弁13を経て放出された油、ガスは連通孔3iを経て圧縮機構部7に流入する。油は圧縮機構部7の内部の潤滑と、圧縮室の密閉に利用される。また、圧力調整弁13から放出された油は、コンプライアントフレーム3のスラスト受け面3aと揺動スクロール2のスラスト面、オルダム機構などにも供給されて、これらの部分の潤滑に利用される。
コンプライアントフレーム3の中間圧室8と反対側の面とガイドフレーム5との間のフレーム空間28の圧力Pm2は、吸入圧力Psに圧縮室の位置で決まる所定の倍率βを積算した圧力となる。従って、コンプライアントフレーム3には中間圧室8から圧力Pm1に起因する力F1と、スラスト受け面3aを介しての揺動スクロール2からの押し付け力F2とを合計した力が、下向きの力として作用する。
フレーム空間28の圧力Pm2に起因する力F3と、密閉容器10内の高圧雰囲気に露出している下端面に作用する高圧に起因する力F4とを合計した力が、上向きの力として作用している。そして、定常運転時には、下向きの力より上向きの力が大きくなるように設定されている。このため、コンプライアントフレーム3の大径の筒状部3bはガイドフレーム5の上部筒状部5aに、小径の筒状部3cはガイドフレーム5の下部筒状部5bによって案内される。コンプライアントフレーム3はガイドフレーム5に対して軸方向に摺動可能であり、圧力Pm2が圧力Pm1よりも大きくなると固定スクロール側(図1において上方)に浮き上がる。
このとき、スラスト受け面3aを介してコンプライアントフレーム3に押し付けられている揺動スクロール2も、同じく上方に浮き上がり、その結果、揺動スクロール2の歯先および歯底は、それぞれ固定スクロール1の歯底および歯先に接触して摺動する。このように歯底および歯先が接する圧力がコンプライアントフレーム3の上昇によって調整される結果、圧縮室のガスの漏れが減って効率が向上する。また、スクロール圧縮機100の起動時等の過渡期、圧縮室の内圧が異常に上昇した場合には、渦巻歯1b、2bによってコンプライアントフレーム3ガイドフレーム5側へ押し付けられ、圧縮室がリリ−フ状態となり、圧縮機構部7の破損を防ぐことができる。
揺動スクロール2の軸方向移動により、揺動軸受2hに嵌合するスライダー12も軸方向に移動する場合がある。そこで、本実施の形態1の構造は、スライダー12と揺動ピン4aとが相対的に軸方向に移動してもクランク部の嵌合とシール部のシールが行えるように軸方向に一定の形状が連続する構造となっている。
次に、スライダー12の機能について説明する。定常運転時において、スライダー12のスライダー軸の外周12aが揺動スクロール2の揺動軸受2hに嵌合されて、駆動軸4の揺動ピン4aが揺動スクロール2を駆動する。駆動軸4の回転運動が、スライダー12により偏心公転運動に変換されて揺動スクロール2に伝達される。
特許文献1では、駆動軸4の軸方向中心と揺動スクロール2の軸方向中心のずれが揺動スクロール2の公転運動の公転半径となり、定常運転時において固定スクロール1と揺動スクロール2の歯側面の最小隙間は一定に保たれる(固定クランク方式)。すなわち特許文献1の運転では、渦巻歯側面隙間があいた状態となる。一方、スライダー12を用いた場合、スライダー12は揺動スクロール2の遠心力により半径方向外側へ力を受け、駆動軸4の内側クランク部4cにならって径方向へスライド可能であり、その回転中心を移動させることができる。すなわち、揺動スクロール2の公転中心は、スライダー12の軸方向中心に等しく、スライダー12とともに半径方向スライド可能であり、揺動渦巻歯2bの歯側面が固定渦巻歯1bの歯側面に接触するまで移動する。このようにしてスライダー12を用いると、揺動スクロール2と固定スクロール1の渦巻歯側面隙間をなくすことが可能である。
以上のように、本実施の形態1のスクロール圧縮機100ではコンプライアントフレーム3が圧縮機構部7の発生する圧力によって上方に浮き上がることによって、スラスト受け面3aを介して揺動スクロール2も上方に浮き上がることができる。これにより、揺動渦巻歯2bの歯先および歯底は、それぞれ固定スクロール1の固定渦巻歯1bの歯底および歯先に接触した状態で圧縮運動を行う。従って、固定渦巻歯1b及び揺動スクロール2の固定渦巻歯1bの軸方向隙間から圧縮途中の冷媒の漏れを防止することができ、圧縮効率が向上する。また、スクロール圧縮機100の休止後の起動時等において、揺動スクロール2の軸方向微小移動による液圧縮リリーフ機能を有している。
さらに、本実施の形態1のスクロール圧縮機100では、スライダー12により揺動スクロール2が半径方向にスライドすることで、揺動渦巻歯2bの歯側面が固定渦巻歯1bの歯側面と接触した状態で圧縮運動を行う。従って、固定渦巻歯1b及び揺動渦巻歯2bの半径方向隙間から圧縮途中の冷媒漏れを防止することができ、圧縮効率が向上する。
図8は本発明の実施の形態1のスクロール圧縮機を用いたヒートポンプ装置のブロック図である。ヒートポンプ装置500はスクロール圧縮機100、凝縮器120、減圧器130、蒸発器140が配管で接続されて、この順に冷媒が循環する構成である。スクロール圧縮機100で高圧とされた冷媒のガスは凝縮器120によって高圧の液(または気液2相状態)となり、次いで減圧器130で低圧の液(または気液2相状態)となる。冷媒は蒸発器140で低圧のガスとなり、低圧のガスはスクロール圧縮機100に吸入されて、再び高圧のガスに圧縮される。冷媒は凝縮器120において液化する際に、凝縮器120の外部に熱を放出する。また、冷媒は蒸発器140においてガスが気化する際に、蒸発器140の外部の熱を吸収する。このようにヒートポンプ装置500は冷媒の潜熱を利用するので、低温雰囲気にある蒸発器140が吸収した熱を、高温雰囲気にある凝縮器120で放出する。このようなヒートポンプ装置500は、空気調和装置、チラーなどに利用されている。
ヒートポンプ装置500において、スクロール圧縮機100の電動機19の運転、減圧器130の冷媒流量の絞り具合、凝縮器120、蒸発器140、の放熱、吸熱の調整などによって移動する熱量を調整できる。その調整方法として、制御装置200によりスクロール圧縮機100の回転速度(周波数)を変化させる方法がある。例えば、空気調和装置として利用する場合、運転初期は室温が目標値と離れているため、移動する熱量を大きくするために高い回転速度の定格運転を行うが、その後、目標値に近づくと、移動する熱量が小さくてもよいので、能力を下げて低い回転速度の運転を行う。
このようなヒートポンプ装置500において、コンプライアントフレーム3による軸方向調整機構とスライダー12による半径方向調整機構とを有するスクロール圧縮機を検討していくうち、期待した性能向上が得られない場合があることがわかった。その原因として、スライダー12と揺動ピン4aの隙間から油の漏れが考えられた。特許文献1を参考にして、スライダー12の電動機19側の端部12fと、駆動軸4の支持面4gとの間にシール部を形成した構造を試作したが、やはり性能向上が得られない場合があった。
特許文献1に記載された発明は、油の圧力差を用いてブッシュ(本発明のスライダーに相当)の端面を駆動軸の支持面に押し当ててブッシュと揺動ピンの隙間に流れる油をシールする。しかしながら、起動時等の圧力差がない条件では、ブッシュが軸方向に上下移動するためにシールできない場合がある。また、回転速度を低下させるように運転される場合も、圧力差が小さくなってシールできない場合が起こりうる。さらに、本実施の形態1では、スライダー12と揺動ピン4aの隙間が大きいため、何らかの条件によってスライダー12が支持面4gから離れると、スライダー12の上端側の隙間2gの圧力が低下する。これにより、スライダー12を支持面4gに押し付ける力が弱まるため、油の流出が継続することになる。従って、特許文献1のように支持面4gにシール部を設け、油の圧力を用いてシール部を押し付ける構造で油の漏れを防ぐことが難しい。また、本実施の形態1のように、揺動スクロール2が軸方向に移動可能な構造の場合、揺動スクロール2の移動にあわせてスライダー12も軸方向に移動して、すなわちスライダー12と支持面4gが離れるので、支持面4gでのシールが難しい。
そこで、本実施の形態1のスクロール圧縮機100のように、支持面4gから軸方向に離れた位置に油が隙間の流れることを妨げるシール材20を設けた。その結果、油の流出による性能の低下が生じにくくなり、効率を向上させることができるようになった。シール材20は弾性変形可能な材料であり、スライダー12が揺動ピン4aに対して径方向に移動しても、常に変形させられた状態でシールする。また、シール材20はスライダー12が揺動ピン4aに対して軸方向に移動し、スライダー12の下端が揺動ピン4aの支持面4gから離間しても油の流出を妨げることができる。スライダー12と揺動ピン4aとの相対角速度は0であるため、シール材20の変形は一方向に所定量だけである。このため、シール材20はせん断力を受けにくく、シール材20の寿命は長いものとなる。また、シール部を円筒形状として環状のシール材20を用いたので、スライダー12が軸方向に微小距離移動してもシールすることが可能となっている。スライダー12の移動にあわせてシール材20がスライダー12とともに軸方向に移動することも可能である。弾性変形可能なシール材20を回転体内にシール材を配置可したことにより、スライダーの移動を許容し、結合部内部、中間圧室8などの圧力条件に依らずシールを可能にできる。本実施の形態1では、スライダー12が揺動スクロール2とともに駆動軸4、揺動ピン4aに対して軸方向に移動可能であり、このような構造の場合は、軸方向に微小距離の移動可能なシール構造が好適である。
<実施の形態2>
図9は本発明の実施の形態2のスクロール圧縮機の主要部を拡大した部分断面図である。図10は本発明の実施の形態2のスクロール圧縮機の駆動軸4の斜視図である。図11は本発明の実施の形態2のスクロール圧縮機のスライダー12の軸方向から見た上面図である。図12は本発明の実施の形態1のスクロール圧縮機のスライダー12と揺動ピン4aの断面図である。本実施の形態2のスクロール圧縮機は実施の形態1のクランク部とシール部とが軸方向に入れ替わった構造である。すなわち、揺動ピン4aの内側シール部4bが支持面4gに近い側にあり、内側クランク部4cが支持面4gから遠い側にある。スライダー12の外側シール部12cが支持面4gに近い側にあり、外側クランク部12dが支持面4gから遠い側にある。スライダー12とシール材20の設置が容易となるように、内側クランク部4cと内側シール部4bのうち支持面4gに近い側の外径が大きく、先細りの形状となっている。実施の形態2では揺動ピン4aを軸の先端側から見ると、内側シール部4bの外形が内側クランク部4cの外形を内包するような形となっている。
本実施の形態2も実施の形態1と同様に支持面4gから軸方向に離れた位置にシール材20を設けたため、実施の形態1と同様に油の漏れを防ぐことができ、性能を向上させることができる。また、シール材20の径を大きいものとすることができるため、スライダーの安定性を向上させ、また、シール材20の寿命をより長いものとすることができる。また、シール材20の径がクランク部の径より大きいため、シール材20が揺動ピン4aの先端から外れることがない。
<実施の形態3>
図13は本発明の実施の形態3のスクロール圧縮機の主要部を拡大した部分断面図である。図14は本発明の実施の形態3のスクロール圧縮機のスライダー12の軸方向から見た上面図である。図15は本発明の実施の形態3のスクロール圧縮機のスライダー12と揺動ピン4aの断面図である。本実施の形態3のスクロール圧縮機は実施の形態1のシール部の間隔をクランク部の間隔よりもさらに大きくしたと構造である。図14に示すように、スライダー12の外側シール部12cの径を外側クランク部12dよりも大きい。揺動ピン4aの先端側にある内側シール部4bは内側クランク部4cよりも小さい径である、このため外側シール部12cと内側シール部4bとの距離(シール部の間隔)は外側クランク部12dと内側クランク部4cとの距離(クランク部の間隔)よりも大幅に大きくなっている。このため、シール材20として径方向の幅が大きなものを使用することができ、シール材20の寿命をより長くすることができる。また、スライダー12の幅に対するスライダー12の移動量が小さいので、シール材20の変形割合が小さいままでスライダー12の移動できる。つまり、スライダー12が一方向に移動を妨げる力が小さくなる。さらに、本実施の形態3ではシール材20がクランク部の隙間に挟まれることを防ぐリング25をシール材20とクランク部と間に設けている。リング25はクランク部の隙間の軸先端側から覆い、スライダー12が一方向に移動してもクランク部の隙間を覆い続けるも形状とされている。なお、シール材20がクランク部の隙間に挟まれることを防ぐことができれば、リング25が隙間を完全に覆う必要はない。リング25はスライダー12と揺動ピン4aのいずれか一方のみに固定されたもの、またはいずれか一方と一体に形成されたものとすることが望ましいが、固定されない別体のものであってもよい。
本実施の形態3のスクロール圧縮機によれば、スライダー12の内面と揺動ピン4aの外周間の隙間をシールできることに加え、スライダー12の移動時にシール材20が挟まれることによる破損を防止できる。また、スライダー12が一方向に移動を妨げる力が小さく、固定渦巻歯1b及び揺動渦巻歯2bの半径方向隙間の接触が良好となって圧縮効率を向上させることができる。
<実施の形態4>
図16は本発明の実施の形態4のスクロール圧縮機の構成を説明する断面図である。本発実施の形態4のスクロール圧縮機101は、上記の実施の形態1〜3に示したスクロール圧縮機100からコンプライアントフレーム3を撤いて、駆動軸4をガイドフレーム5の軸受けで保持した構成である。従って、揺動スクロール2が軸方向に大きく移動する機構はない。しかしながら、揺動スクロール2の電動機19側には中間圧室8があるので、固定渦巻歯1b及び揺動渦巻歯2bの接触はある程度良好なものとすることができる。
揺動軸受け2hが円筒内面を有し、かつスライダー12の外周12aが円筒外面を有し、また、ボス部2dの内部の隙間2gがあるので、スライダー12は揺動軸受け2h内で、軸方向に移動可能となっている。起動時などに隙間2gの圧力が中間圧室8との圧力差が低下、または逆転すると、スライダー12の下端が支持面4gから浮き上がるため、スライダー12と揺動ピン4aの間の油の流出を支持面4gにシール部で防ぐことは難しい。本実施の形態4は実施の形態1と同様に、支持面4gから軸方向に離れた位置にシール材20を設けたので、油の流出を防ぐことができ、効率の高めることができる。
<実施の形態5>
図17は本発明の実施の形態5のスクロール圧縮機の構成を説明する断面図である。図18は本発明の実施の形態5のスクロール圧縮機の駆動軸4の斜視図である。図19は本発明の実施の形態5のスクロール圧縮機のスライダー12を軸方向から見た上面図である。図20は本発明の実施の形態5のスクロール圧縮機のスライダー12と揺動ピン4aの断面図である。本実施の形態5のスクロール圧縮機101は、コンプライアントフレーム3がない点で実施の形態4と類似するが、さらに、スライダー12からバランサ12bが無い構成としたものである。このような変形例であっても実施の形態4と同様な効果が得られる。また、図には示していないが駆動軸4の周りに特定方向に張り出して固定された部分などによって実施の形態4のバランサ12bと同様な機能を生じるようにしてもよい。
<実施の形態6>
図21は本発明の実施の形態6のスクロール圧縮機のスライダー12と揺動ピン4aの断面図である。図22は本発明の実施の形態6のスクロール圧縮機のスライダー12を軸方向から見た上面図である。図23は、本発明の実施の形態6のスクロール圧縮機のスライダー12と揺動ピン4aを軸方向から見た上面図である。以上の実施の形態ではシール材20が径方向に変形した状態で保持される例を示したが、本実施の形態6のスクロール圧縮機はシール材が軸方向に変形した状態で保持される構造を有している。本実施の形態6のシール材として板バネ状のシール材21が適している。なお、図23においてシール材21をハッチングで示した。他の部分は、以上の実施の形態と同様であるので説明を省略する。
典型的なシール材21はリング状のバネ板であり、シール面に対して凸の曲面を有している。シール材21として弾性を有する金属製の材料を用いることができる。スライダー12と揺動ピン4aの一方にリング状のシール面が形成されて、シール材21の環状の凸面が接することでシールが行われる。図ではスライダー12の外側シール部12cから内側に張り出したリング状の部分をシール面12kとする構造を示している。シール材21は固定部材22によって揺動ピン4aに固定されている。固定部材22により、シール材21はシール面12kに押し付けられるようにされている。シール材21は支持面4g側に向かって軸方向に圧されて変形された状態で取り付けらえている。また、シール材21がシール面に押し付けられるので、スライダー12と揺動ピン4aの間に油が流れることを防ぐことができる。また、シール面は支持面4gと反対側にあり、シール材21はシール面12kに対して支持面4gより遠い側にある。このため、スライダー12はシール材21によって支持面4g側に押し付けられる力が加えられ、軸方向に移動することが防がれている。この場合、スライダー12が軸方向に移動しにくくなる場合があり、揺動スクロール2が軸方向に移動する構造で利用するには、揺動軸受け2h内でスライダー12の外周12aが軸方向に移動できるようにするとよい。または、スライダー12が軸方向に移動可能なように、シール材21として軸方向の弾性変形が容易である材料を用いてもよい。その場合、シール材21が変形して、スライダー12が支持面4gから浮き上がった状態でもシール材21によって油の流出を抑制することができる。
シール面を揺動ピン4a側に設けて、シール材21をスライダー12側に固定してもよい。その場合、上記と反対にシール面を支持面4gに対向するようにして、シール材21を支持面4gに近い側に設置することで、同様な効果を得ることができる。
シール面12kは回転軸x1に対して垂直な面を有し、かつ、シール面12kと接するシール材21の凸面が滑らかな曲面とされているので、スライダー12が図23で示した矢印付きの破線で示した一方向に移動することが容易である。また、スライダー12が移動してもシール材21の変形が起こらないため、スライダー12が移動を妨げず、固定渦巻歯1b及び揺動渦巻歯2bの半径方向隙間の接触が良好となって圧縮効率を向上させることができる。
図24は本発明の実施の形態6のスクロール圧縮機の変形例のスライダー12と揺動ピン4aの断面図である。この変形例において、シール材21はスライダー12内面に固定されて、支持面4gと反対側に凸となる曲面を有している。シール材21の凸の曲面が接するシール面は揺動ピン取り付けられるリング状のネジ23の支持面4gと対向する面である。ネジ23を支持面4gに近づくように締め込み量をことで、シール材21の軸方向の変形を大きくしてシールを強くすることができる。また、ネジ23の締め込みを弱くして、シール材21のシール面の押し付けを弱く調整することで、スライダー12の径方向の移動が容易とし、またスライダー12の軸方向の移動も容易とすることができる。ネジ23のようにシール材21の変形量を調整する部材を設けたので、シールの効果を得ながらスライダー12の移動を容易とすることができる。
図25は本発明の実施の形態6のスクロール圧縮機の第2の変形例のスライダー12と揺動ピン4aの断面図である。スライダー12と揺動ピン4aとにそれぞれシール面を有するようにして、それらの間にO−リング、またはC−リングを挟み込む構造である。O−リング、C−リングは軸方向に凸の曲面を有するので、これらのシール面間でスライダー12が移動する径方向に容易に摺動することができる。また、ネジ23によって変形量を調整することができるので、図24と同様な効果がある。
なお、本実施の形態では主に軸方向に変形したシール材を示したが、軸方向と径方向の両方に変形した状態で保持されるようにしてもよい。
<実施の形態7>
図26は本発明の実施の形態7のスクロール圧縮機の駆動軸4の斜視図である。図25は本発明の実施の形態7のスクロール圧縮機のスライダー12と揺動ピン4aの断面図である。以上の実施の形態ではシール部をクランク部から軸方向に異なる所定の範囲に設けたが、本実施の形態7のスクロール圧縮機はシール部を駆動軸4の端部に設けた点で異なる。従って、揺動ピン4aにシール部が不要であり、全体をクランク部4cとして利用できる構成である。
本実施の形態7のシール材21は板バネであり、支持面4g側に環状の凸曲面を有している。駆動軸4の端部にはシール材21を取り付けるネジ穴4kが設けられている。なお、シール材21は駆動軸4の端部の給油孔4f部分は塞がないように貫通穴が設けられている。シール材21の凸曲面はクランク部4cよりも外側にあって、スライダー12の端部と接するようにされている。スライダー12の端部は回転軸x1と垂直な面を有しているため、シール材21はスライダー12が径方向に移動してもシールを行うことができる。シール材21はネジ24により駆動軸4の端部に取り付けられる。このときネジ24の締め付けによってシール材21の変形量を調整できるようにすると、シール効果と、スライダー12の径方向の滑り具合を調整できるので良い。
本実施の形態7のシール材21は軸方向に変形して保持され、スライダー12を支持面4gに押し付ける作用があり、実施の形態6と同様に、スライダー12と揺動ピン4aの間の油の流出を防ぎ、また、スライダー12の径方向の移動を容易とすることができる。さらに、揺動ピン4a、スライダー12にシール部を形成する必要がなくなり、駆動軸4の端部からシール材21を取り付けることができるため、加工と製造とが容易となる。
以上のように本発明のスクロール圧縮機は、支持面4gから軸方向に離れた位置にシール材20、21を設けたことにより、揺動ピン4aとの間に隙間があるスライダー12を用いた場合でも、油の流出を防ぎ、性能が低下することを防ぐことができる。さらに、弾性材料のシール材20、21が径方向、または軸方向に変形した状態で保持されるようにしたので、スライダー12が径方向、または軸方向に移動可能なる。
以上の説明において、ある実施の形態の部分構成を、技術的に不都合が生じない範囲で他の実施の形態の構成と置換または付加してもよい。また、各要素について、実施の形態で述べた形状、材料に限定するものではなく、種々の変更が可能である。たとえば、ネジ23、24を用いた固定のかわりに圧入ピン、接着剤、溶接等を用いた固定としてもよい。
本発明はスクロール圧縮機の性能向上に利用できる。
1 固定スクロール、1a 固定スクロールの台板部、1b 固定渦巻歯、1c オルダムキー溝、2 揺動スクロール、2a 揺動スクロールの台板部、2b 揺動渦巻歯、2c オルダムキー溝、2d ボス部(結合部)、2e 抽気孔、2h 揺動軸受、2g 隙間、3 コンプライアントフレーム、3a スラスト受け面、3b 大径の筒状部、3c 小径の筒状部、3d 軸受け、 3e 連通孔、3h 突出面、3i 連通孔、
4 駆動軸、4a 揺動ピン、4b 内側シール部、4c 内側クランク部、4d 主軸部、4e 副軸部、4f 給油孔、4g 支持面、4h 内側係合面、5 ガイドフレーム、5a 上部筒状部、5b 下部筒状部、6 サブフレーム、7 圧縮機構部、8 中間圧室、10 密閉容器、10a 上部空間、10b 貯蔵部、10c 隙間、11a シール部、11b シール部、12 スライダー、12a 外周、12b バランサ、12c 外側シール部、12d 外側クランク部、12f 端部、12g 外側係合面、12k シール面、13 圧力調整弁、17 固定子、18 回転子、19 電動機、20 シール材、21 シール材、22 固定部材、23 ネジ(リング状のネジ)、24 ネジ、28 フレーム空間、31 吸入管、32 吐出管、34 端子、39 オルダム機構、100,101、 スクロール圧縮機、120 凝縮器、130 減圧器、140 蒸発器、200 制御装置、500 ヒートポンプ装置。

Claims (13)

  1. 固定スクロール(1)と揺動スクロール(2)とが組み合わされ、ガスを圧縮する圧縮機構部(7)と、
    駆動軸(4)を介して前記揺動スクロール(2)を動かす電動機(19)と、
    前記圧縮機構部(7)と前記電動機(19)とを収容し、前記圧縮機構部(7)の吐出するガスによって高圧とされる高圧室(10b)を有し、前記高圧室(10b)に油が蓄えられる密閉容器(10)と、
    前記駆動軸(4)の端部の揺動ピン(4a)が挿入される貫通穴(12c、12d)を有し、前記揺動ピン(4a)の偏心回転によって前記揺動スクロール(2)の前記電動機(19)の側にある結合部(2d)の内部で回転するスライダー(12)と、
    を備え、
    前記揺動スクロール(2)の前記電動機(19)の側の前記結合部(2d)の外側に前記高圧室(10b)よりも圧力の低い中間圧の中間圧室(8)が形成され、
    前記駆動軸(4)は内部に前記高圧室(10b)の前記油を前記結合部(2d)の内部に導く給油孔(4f)を有し、
    前記駆動軸(4)は揺動ピン(4a)の基部に前記駆動軸(4)の軸方向に対して垂直な径方向に広がる支持面(4g)を有し、
    前記スライダー(12)は、前記電動機(19)側の端部が前記支持面(4g)に支持され、かつ、前記揺動ピン(4a)に対して前記径方向のうちの一方向に移動可能となるように前記揺動ピン(4a)との間に隙間が設けられ、
    前記スライダー(12)と前記揺動ピン(4a)との間の前記支持面から前記軸方向に離れた位置に前記油が前記隙間の流れることを妨げるシール材(20、21)が設置されている、
    スクロール圧縮機。
  2. 前記シール材(20、21)は前記スライダー(12)が前記支持面から離間しても前記油の流れを妨げる、請求項1に記載のスクロール圧縮機。
  3. 前記シール材(20、21)は弾性変形可能な材料である、請求項1または2に記載のスクロール圧縮機。
  4. 前記シール材(20、21)は前記径方向に圧された状態で設置される請求項3に記載のスクロール圧縮機。
  5. 前記シール材(20、21)は前記軸方向に圧された状態で設置される請求項3または4に記載のスクロール圧縮機。
  6. 前記シール材(20、21)は前記スライダー(12)または前記揺動ピン(4a)に対して前記軸方向に移動可能とされる請求項1から5のいずれか一項に記載のスクロール圧縮機。
  7. 前記シール材(20、21)は前記スライダー(12)の前記貫通穴(12c、12d)と前記揺動ピン(4a)との間に設置される、請求項1から6のいずれか一項に記載のスクロール圧縮機。
  8. 前記揺動ピン(4a)は前記軸方向に前記スライダー(12)に力を伝達する内側係合面(4h)を有する内側クランク部(4c)と、前記内側クランク部(4c)と外径が異なる内側シール部(4b)とを有し、
    前記スライダー(12)は前記軸方向に前記揺動ピン(4a)から力が伝達される外側係合面(12g)を有する外側クランク部(12d)と、前記外側クランク部(12d)と外径が異なる外側シール部(12c)とを有し、
    前記シール材(20、21)は前記内側シール部(4b)と前記外側シール部(12c)との間に設置される、請求項1から7のいずれか一項に記載のスクロール圧縮機。
  9. 前記内側シール部(4b)と前記外側シール部(12c)との間が筒状の空間とされ、該筒状の空間に設置される前記シール材(20)が環状の部材である請求項8に記載のスクロール圧縮機。
  10. 前記シール材(20)が前記内側クランク部(4c)と前記外側クランク部(12d)との間に挟まれることを防止するリングが設けられている請求項8または9に記載のスクロール圧縮機。
  11. 前記シール材(20、21)は前記揺動ピン(4a)の前記電動機(19)と反対側の端部に設置される、請求項1、2、3および5のいずれか一項に記載のスクロール圧縮機。
  12. 前記揺動スクロール(2)と前記スライダー(12)とが揺動ピン4aに対して軸方向に移動可能な構造を備えた、請求項1から11のいずれか一項に記載のスクロール圧縮機。
  13. 前記圧縮機構部(7)の発生する圧力によって軸方向に移動するフレーム(3)を有し、前記揺動スクロール(2)が前記フレーム(3)に支持されることで、前記揺動スクロール(2)と前記スライダー(12)とが揺動ピン4aに対して軸方向に移動可能である請求項12に記載のスクロール圧縮機。
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