JP5871713B2 - スクロール圧縮機 - Google Patents
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そして、密閉容器内の上部に位置する圧縮機構部にこの高圧の冷凍機油を供給するために、揺動スクロール軸の圧縮機構部付近に、吐出圧より低く、かつ吸入圧よりも高い圧力の中間圧の空間(以下「中間圧空間」と称す)を形成する。
そうすると、吐出圧と中間圧との差圧によって、高圧の冷凍機油は軸内部を上昇して圧縮機構部に供給される。この給油方式を「差圧給油方式」という。
このとき、差圧給油方式を用いたスクロール圧縮機において、差圧を生成するための中間圧空間を軸方向に移動可能な揺動スクロールの背面に配置することで、中間圧の力によって揺動スクロールを押上げ、揺動スクロールの歯先を固定スクロールの歯底に押し付けることが可能である。
そこで、揺動スクロール台板の背面側空間に中間圧空間を設け、揺動スクロールの歯先を固定スクロールの歯底に押し当てることで、圧縮動作中の歯先からの冷媒の漏れ損失を少なくする発明が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
図1〜図7は、本発明の実施の形態1のスクロール圧縮機を説明するものであって、図1は全体を示す縦断面図、図2は固定スクロール側のオルダムキーとオルダムキー溝を示す要部断面図、図3は揺動スクロール側のオルダムキーとオルダムキー溝を示す要部断面図、図4は圧縮機構部へ給油される冷凍機油の流れを示す要部断面図、図5は第2フレーム空間及びボス部外側空間近傍を示す要部断面図、図6はスライダー近傍を示す平面図、図7はシール材の動作を示す要部断面図である。なお、各図は模式的に描かれたものであって、本発明は図示された形態に限定されるものではない。
圧縮機構部は、密閉容器10に固定された固定スクロール1と揺動スクロールとから形成されている。駆動部は密閉容器10に固定された電動機固定子7と電動機固定子7の内部に回転自在に配置された電動機回転子8とから形成されている。
固定スクロール1は、円盤状の台板部1aの外周部がガイドフレーム5にボルト(図示せず)によって締結されている。そして、台板部1aの一方の面(図1において下側)には板状渦巻歯(以下「固定渦巻歯」と称す)1bが形成されていると同時に、固定渦巻歯1bの外周部には2個1対のオルダムキー溝1cがほぼ一直線上に形成されている。オルダムキー溝1cには後記するオルダム機構9の1対の固定側オルダムキー9cが往復摺動自在に系合されている。
揺動スクロール2は、円盤状の台板部2aの一方の面(図1において上側)に、固定渦巻歯1bと実質的に同一形状の板状渦巻歯(以下「揺動渦巻歯」と称す)2bが形成されている。また、台板部2aの揺動渦巻歯2bと反対側の面(図1において下側)の中心部には、中空円筒状のボス部2dが形成され、ボス部2dの内側面には揺動軸受2hが形成されている。
また、台板部2aのボス部2dと同じ側の面(図1において下側)の外周部にはスラスト面2fが形成され、スラスト面2fはコンプライアントフレーム3のスラスト受け面3aと圧接摺動可能になっている。
また、揺動スクロール2の台板部2aの外周部には、固定スクロール1のオルダムキー溝1cとほぼ90度の位相差を持つ1対のオルダムキー溝2cがほぼ一直線上に形成され、オルダムキー溝2cには、後記するオルダム機構9の1対の揺動側オルダムキー9bが往復摺動自在に係合されている。
軸方向移動フレームであるコンプライアントフレーム3は、大径の筒状部と小径の筒状部とが組み合わさったものであって、大径の筒状部の上面にスラスト受け面3aが形成され、スラスト受け面3aの外側には、大径の筒状部の外周にフランジ状に突出した面(以下「突出面」と称す)3hが形成され、突出面3hにオルダム機構9のオルダム機構環状部9a(図5参照)が往復摺動運動する。
また、突出面3h(大径の筒状部の外周に形成されたフランジ状部分)には、台板外周部空間2kと第2フレーム空間5fとを連通する連通穴(調整弁後流路として機能する)3iが、オルダム機構環状部9aの内側と第2フレーム空間5fとを連通するように形成されている。
さらに、コンプライアントフレーム3には、ボス部外部空間2iの開閉弁である中間圧調整弁3k、弁押え3m、バネ3l(中間圧調整スプリングとして機能する、図5参照)を収納する圧力調整装置3j(図4参照)が設けられている。そして、バネ3lは自然長より縮められて収納されている。
他方、ガイドフレーム5の内側面の電動機側(図1において下側)には、下嵌合円筒面5bが形成され、コンプライアントフレーム3の外周面に形成された下嵌合円筒面3cに係合されている。
また、上下を揺動スクロール2の台板部2aとコンプライアントフレーム3で囲われたスラスト受け面3aの外周側の空間、すなわち台板外周部空間2k(図4、5参照)は吸入ガス雰囲気(吸入圧)の低圧空間となっている。
軸4の揺動スクロール2側(図1において上側)端部にはクランク部4aが形成され、クランク部4aは、揺動スクロール2の偏心方向に自在に移動可能なスライダー12の内側平坦面12bと係合する。
また、クランク部4aの下側にはスライダー12の外径より大きな外径を持つツバ状のクランク部4aが形成され、クランク部4aはスライダー12を軸方向に支持する。
また、クランク部4aのスライダー12側端面(図1において上側)にはシール材13を収納するリング状のシール溝4fが形成されているが、シール溝4fはスライダー12のツバ部側端面(図1において下側)に形成されていてもよい。
クランク部4aの下側にはコンプライアントフレーム3の主軸受3d及び補助主軸受3eと回転自在に係合する主軸4bが形成されている。
また、軸4の他端部には、サブフレーム6の副軸受6aと回転自在に係合する副軸4cが形成され、副軸4cと主軸4bとの間に電動機回転子8が焼嵌められている。さらに、軸4の下端面にはオイルパイプ4iが圧入されており、密閉容器10の底部に溜まった冷凍機油10dを吸い上げる。
スライダー12の外周面であるスライダー軸12aは、揺動スクロール2の揺動軸受2hの内周面と摺動自在に係合し、電動機回転子8と共に、軸4が回転運動をする際、クランク部4aに係合されたスライダー12の内側平坦面12bを介して回転運動する。すなわち、スライダー12は軸4と一体的に回転することによって、揺動スクロール2に公転運動を与える。
また、軸4のクランク部4aに形成されたシール溝4fには、揺動スクロール2のボス部2d内径よりも小さい外径を持つリング状のシール材13が収納されている。
次に、スクロール圧縮機100の動作について説明する。
圧縮機構部は、前記のように固定スクロール1と揺動スクロール2とから構成され、固定渦巻歯1bと揺動渦巻歯2bとによって圧縮室が形成されている。かかる圧縮室は、揺動スクロール2の揺動によって、外周側から内周側にその体積を減少させながら移動する。
したがって、定常運転時には、吸入管10aから吸入された低圧の冷媒は、圧縮室で圧縮され、高圧の冷媒ガスとし、吐出ポート1eから密閉容器10内に吐出され、吐出管10bを経由して外部の冷凍サイクルに供給される。
そして、図4において矢印で示すように、ボス部内部空間2gに導かれた高圧の冷凍機油10dは、揺動軸受2hにおいて減圧され、吸入圧より高く且つ吐出圧より低い「中間圧」となり、ボス部外部空間2iに流れる。
他方、もう一つの径路として、高圧油給油穴4gの高圧油は、軸4に設けられた横穴4hから主軸受3dの高圧側端面(図4において下端面)に導かれ、この主軸受3dで減圧されて中間圧となり、同じくボス部外部空間2iに流れる。
他方、前記中間圧となった冷凍機油10dは、もう1つの径路として、揺動スクロール2のスラスト面2fとコンプライアントフレーム3のスラスト受け面3aとの摺動部に給油した後、即ち、揺動スクロールのスラスト面2fとコンプライアントフレーム3のスラスト受け面3aの面とによって形成される給油路に給油した後、オルダム機構環状部9aの内側に排出される。
そして、これらから排出された冷凍機油10dはオルダム機構9のオルダム機構環状部9aの摺動面と、揺動側オルダムキー9bおよび固定側オルダムキー9cの摺動面とにそれぞれに給油した後、吸入圧の低圧空間である台板外周部空間2kに開放される。
Pm1=Ps+α・・・・・(式1)
なお、バネ力(Ps)は吸入雰囲気圧力、すなわち低圧である。
このため、固定スクロール1と揺動スクロール2とで形成される圧縮室からの圧縮途上の中間圧(吸入圧より高く且つ吐出圧より低い)の冷媒ガスが、揺動スクロール2の抽気孔2e及びコンプライアントフレーム3の連通穴3gを介してフレーム空間5eに導かれる。
但し、導かれるといってもフレーム空間5eは上シール材11aと下シール材11bとで密閉された閉空間であるため、定常運転時には、圧縮室の圧力変動に呼応して圧縮室とフレーム空間5eとは双方向に微少な流れを有する、いわば「呼吸している状態」となる。
以上に説明したように、フレーム空間5eの中間圧(Pm2)は、バネ3lのバネ力(Ps)と、連通する圧縮室の位置でほぼ決定される所定の倍率(β)との積として、(式2)によって制御される。
Pm2=Ps×β・・・・・(式2)
なお、バネ力(Ps)は吸入雰囲気圧力、すなわち低圧である。
一方、フレーム空間5fの中間圧(Pm2)に起因する力(F3)と、下端面の密閉容器空間10cの高圧雰囲気に露出している部分に作用する高圧に起因する力(F4)とを合計した力(F3+F4)が、上向きの力として作用している。
そして、定常運転時には、前記下向きの力より前記上向きの力が大きくなる((F1+F2)<(F3+F4))ように設定されている。
そして、スラスト受け面3aを介してコンプライアントフレーム3に押し付けられている揺動スクロール2も、同じく上方に浮き上がり、その結果、揺動スクロール2の歯先および歯底は、それぞれ固定スクロール1の歯底および歯先に接触し、摺動する。
なお、図4および図5は、揺動スクロール2及びコンプライアントフレーム3は、前記の定常運転時の状態を示している。
また、スクロール圧縮機100の起動時等の過度期や、圧縮室の内圧が異常に上昇したとき等には、固定渦巻歯1bまたは揺動渦巻歯2bは、ガイドフレーム5側へ押し付けられる。即ち、リリ−フ状態となる。
また、定常運転時において、図6に示すように、軸4のクランク部4aが、スライダー12のスライダー軸12aを介して、揺動スクロール2の揺動軸受2hに嵌合されて揺動スクロール2を駆動する。なお、軸4の回転運動が、スライダー12により偏心公転運動に変換されて揺動スクロール2に伝達される。
このとき、固定クランク方式では、軸4の軸方向中心と揺動スクロール2の軸方向中心のずれが揺動スクロール2の公転運動の公転半径となり、定常運転時において固定スクロール1と揺動スクロール2の歯側面の最小隙間は一定を保ちながら運転する。すなわち渦巻歯側面隙間があいた状態で運転していることになる。一方、スライダー12を用いた場合、スライダー12は揺動スクロール2の遠心力により半径方向外側へ力を受け、軸4のクランク部4aにならって径方向へスライド可能であり、その回転中心を移動させることができる。すなわち、揺動スクロール2の公転中心は、スライダー12の軸方向中心に等しく、スライダー12とともに半径方向スライド可能であり、揺動渦巻歯2bの歯側面が固定渦巻歯1bの歯側面に接触するまで移動する。このようにして揺動スクロール2と固定スクロール1の渦巻歯側面隙間をなくすことが可能である。
このとき、図7に示すようにスライダー12の、軸4のクランク部4a側端面(図7において下側)に配置されたシール材13の内側に吐出圧が、外側には中間圧(Pm1)が作用することになる。
吐出圧は中間圧(Pm1)より圧力が高いため、その差圧によってシール材13は軸4のクランク部4aに設けられたシール溝4fの外側側面に押し付ける。
また、シール材13のクランク部4a側(図7において下側)の空間13aも吐出圧になる。また、シール材13とスライダー12との隙間13bは、スクロール圧縮機100の起動時においては隙間が生じているが、定常運転時においては圧縮された冷媒が隙間13bを通る際に中間圧(Pm1)に減圧されるため、シール材13の上下において差圧が生じ、シール材13はスライダー12に押し付けられ、隙間13bは消滅し、スライダー12と軸4のクランク部4aとの隙間を冷媒が通過することができなくなる。
また、シール材13を、軸4のクランク部4aと、スライダー12のクランク部4a側の端面(図7において下側)との間に配置し、シールすることで、差圧により軸4の高圧油給油穴4gを通って吸上げられた冷凍機油10dは、軸4のクランク部4aとスライダー12の内側平坦面12bとの隙間を通ってボス部外部空間2iへと流れることができなくなっている。このため、冷凍機油10dの流れは、揺動スクロール2の揺動軸受2hとスライダー12のスライダー軸12aとの隙間に限定される。よって、スライダー軸12aと揺動軸受2hが回転摺動をする際に、確実に給油を行うことができ、高い軸受信頼性を得ることができる。
よって、通常運転時にはスライダー12が軸方向に移動することがなくなり、圧縮動作に伴うガス荷重により揺動スクロールが傾いたり不安定な動作をした場合においても、スライダー12とクランク部4aとの間のシールを確実に行うことができる。
前記特許文献1に記載された発明は、シール材が円形状、高圧がシール材15の上部(可動スクロール側)に作用しシール材は軸14側へ押し付けられる構造であるのに対し、本発明はシール材と軸との間に高圧が作用し、シール材はスライダー(ブッシュ)側へ押し当てられる構造である。このため、前者のスライダーとシール材との間に隙間が出来てしまう問題に対して、後者は、スライダー軸方向に作用する荷重割合がスライダーを軸方向に押し当てる方向に作用するようにシール材を配置することで解決している(スライダーの揺動スクロール側の面積>シール材外径までの面積)。
また、前者は、渦巻から排出された吐出ガスが、軸14とブッシュ16との隙間を通って低圧空間へ逃げることなく、また、ブッシュ16とニードルベアリング22との隙間を通って低圧空間へ逃げることもなく、吐出ガスは軸内部を通ってモータハウジング側へ流れているのに対し、本発明は、軸下部から連通してボス部内部とスライダーとの間の空間へ供給された吐出ガスが、ボス部外部とコンプライアントフレームとで構成される中間圧空間へと流れる。このとき、軸下部の高圧と中間圧との差圧により軸下部に貯められた冷凍機油を吸上げ(差圧給油)、メカ部へと潤滑油を供給する。すなわち、潤滑油の供給を揺動軸とスライダー軸との間に限定するために、スライダーと軸との間にシール材を配置しているから、差圧給油によって潤滑油の供給を確実なものとするという意味合いにおいて両者は相違している。
図8は、本発明の実施の形態2のスクロール圧縮機を説明する、スライダー近傍を示す平面図である。なお、実施の形態1と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
図8において、スクロール圧縮機200は、実施の形態1(図1〜図7参照)に示したスクロール圧縮機100と同様に構成され、スクロール圧縮機100が、スライダー12の半径方向への前進方向x’を決定する面が、スライダー12の偏心方向xに一致しているのに対し、スクロール圧縮機100は、スライダー12の半径方向への前進方向x’を決定する面が、スライダー12の偏心方向xに対して回転方向Ψとは反対方向に「角度β」だけ傾斜した姿勢に設けられている(本発明において「偏向」と称す)点においてのみ、スクロール圧縮機200はスクロール圧縮機100と相違している。
図9は、本発明の実施の形態3のスクロール圧縮機を説明する全体を示す縦断面図である。なお、実施の形態1と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
図9において、スクロール圧縮機300は、実施の形態1(図1〜図7参照)に示したスクロール圧縮機100におけるコンプライアントフレーム3を撤去し、軸4(主軸4b)がガイドフレーム5によって回転自在に支持されている。したがって、スクロール圧縮機300は部材点数が減少したより簡素な構造で、スクロール圧縮機100と同様の作用効果が得られる。
Claims (3)
- 冷媒を圧縮する圧縮機構部と、該圧縮機構部を駆動する電動機と、前記圧縮機構部を潤滑する冷凍機油とを収納する密閉容器を有し、
前記圧縮機構部は、
前記密閉容器に固定された台板と該台板の一方の面に形成された板状渦巻歯とを具備する固定スクロールと、
前記固定スクロールの板状渦巻歯に対向して圧縮室を形成する板状渦巻歯と、該板状渦巻歯が設置された台板と、該台板の前記板状渦巻歯が設置されない面である背面に形成されたボス部とを具備する揺動スクロールと、
前記固定スクロールと前記揺動スクロールとに跨がって配置され、前記揺動スクロールの自転を防止するオルダム機構と、
前記密閉容器に固定され、前記揺動スクロールの背面側に中間圧室を形成するフレームと、
前記電動機を構成する電動機回転子に固定された軸と、
前記揺動スクロールのボス部の内周面と前記軸の外周面との間に配置され、前記軸の回転力を前記揺動スクロールに伝達するスライダーと、
を備え、
前記冷媒は、前記揺動スクロールのボス部の内部空間において前記冷媒は高圧になり、前記スライダーの外周面と前記ボス部の内周面との隙間を通過する際、絞り効果によって減圧され、前記中間圧室において中間圧になり、該中間圧の冷媒が前記揺動スクロールを前記固定スクロールに押し付けると共に、前記スライダーによって前記揺動スクロールの板状渦巻歯の歯側面が前記固定スクロールの板状渦巻歯の歯側面に押し付けられ、
前記揺動スクロールのボス部の内側面に揺動軸受が形成され、該揺動軸受の内周面に前記スライダーの外周面が対向し、前記スライダーと前記軸との間にシール材が配置され、
前記シール材によって、前記密閉容器の底部の前記冷凍機油が、前記軸に形成された供給穴を経由して前記揺動スクロールのボス部の内部空間を通過し、前記中間圧室へ供給されるとき、前記冷凍機油の流路が、前記スライダーの外周面と前記揺動軸受の内周面との間に限定され、
前記シール材の外径は、前記揺動スクロールのボス部の内径よりも小さいことを特徴とするスクロール圧縮機。 - 前記揺動スクロールと前記フレームとの間に配置されたコンプライアントフレームを備え、前記中間圧室は、前記コンプライアントフレームの内面と前記揺動スクロールの背面とによって形成されるボス部外部空間に限定され、前記コンプライアントフレームの背面と前記フレームの内面との間には、圧縮途上の中間圧の冷媒ガスが前記圧縮室から導かれるフレーム空間が形成されており、
前記フレーム空間における中間圧によって、前記コンプライアントフレームを介して前記揺動スクロールを前記固定スクロールに押し付けて圧縮効率を向上させ、
前記ボス部外部空間における中間圧によって、前記揺動スクロールを前記固定スクロールに押し付けると共に、前記コンプライアントフレームのスラスト軸受と該スラスト軸受に摺動する前記揺動スクロールのスラスト面との摺動損失が低減されることを特徴とする請求項1に記載のスクロール圧縮機。 - 前記スライダーは、前記軸の軸方向と直交する方向において前記揺動スクロールの偏心方向に対して前記揺動スクロールの公転方向とは反対の方向に傾斜した方向に偏向して、前記揺動スクロールの板状渦巻歯と前記固定スクロールの板状渦巻歯との半径方向の隙間を低減することを特徴とする請求項1又は2に記載のスクロール圧縮機。
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