JP6689300B2 - スクロール圧縮機 - Google Patents
スクロール圧縮機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6689300B2 JP6689300B2 JP2017567850A JP2017567850A JP6689300B2 JP 6689300 B2 JP6689300 B2 JP 6689300B2 JP 2017567850 A JP2017567850 A JP 2017567850A JP 2017567850 A JP2017567850 A JP 2017567850A JP 6689300 B2 JP6689300 B2 JP 6689300B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- injection
- fixed
- compression chamber
- base plate
- refrigerant
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000002347 injection Methods 0.000 claims description 221
- 239000007924 injection Substances 0.000 claims description 221
- 230000006835 compression Effects 0.000 claims description 108
- 238000007906 compression Methods 0.000 claims description 108
- 239000003507 refrigerant Substances 0.000 claims description 88
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 15
- 239000010721 machine oil Substances 0.000 description 12
- 239000003921 oil Substances 0.000 description 10
- 238000000034 method Methods 0.000 description 8
- 238000000605 extraction Methods 0.000 description 7
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 6
- 239000003566 sealing material Substances 0.000 description 6
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 4
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 4
- 230000029058 respiratory gaseous exchange Effects 0.000 description 4
- 210000000078 claw Anatomy 0.000 description 3
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 238000007599 discharging Methods 0.000 description 2
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 2
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 2
- 238000005057 refrigeration Methods 0.000 description 2
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 2
- 238000004378 air conditioning Methods 0.000 description 1
- 238000005187 foaming Methods 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 230000000241 respiratory effect Effects 0.000 description 1
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 1
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C18/00—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
- F04C18/02—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
Description
特許文献1に記載されたスクロール圧縮機では、固定台板の上部にバックプレートを設け、固定台板とバックプレートとによってインジェクション流路を形成している。また、固定台板には、過圧縮リリーフのためのリリーフポートが設けられている。
また、圧縮室内において吐出圧力以上の圧力となった冷媒は、リリーフポートおよびバックプレート内を通過した後、リリーフ弁を押し開けて、密閉容器内の吐出空間へ排出される。
以下、本発明の実施の形態1に係る空調制御システムについて説明する。
なお、以下の説明において、「インジェクション」とは、例えば冷凍サイクルを構成する要素の一つである凝縮器を出た後の高圧側の液冷媒、気液二相冷媒またはガス冷媒を圧縮機の圧縮室に戻し、再圧縮することである。また、このときの凝縮器を出た後の高圧側の液冷媒、気液二相冷媒またはガス冷媒は、「インジェクション冷媒」と称される。
ここで、「凝縮器を出た後」とは、凝縮器を通過した直後のことだけでなく、例えば、凝縮器を出た後、膨張弁および熱交換器等を通過した後のことであってもよい。また、「凝縮器」は、「放熱器」、負荷側に熱を与える「熱交換器」または「ガスクーラー」と読み替えてもよい。
図1は、本実施の形態1に係るスクロール圧縮機100の構成の一例を示す縦断面図である。
図1に示すように、スクロール圧縮機100は、固定スクロール1、揺動スクロール2、コンプライアントフレーム3、ガイドフレーム4、電動機5、サブフレーム6、軸7、オルダム機構8を備え、これらの構成要素が密閉容器10内に収納されている。また、固定スクロール1と揺動スクロール2とにより、圧縮部が形成されている。
密閉容器10は、スクロール圧縮機100の外郭を形成する高圧容器である。密閉容器10の側面には、吸入管11、吐出管12およびインジェクションパイプ13が接続されている。また、密閉容器10の底部には、冷凍機油9を貯油するための油だめが設けられている。
吐出管12は、スクロール圧縮機100で圧縮された冷媒を外部に吐出させるための配管であり、一方の端部が密閉容器10内に連通し、他方の端部が外部に連通している。
図2は、図1に示すスクロール圧縮機100における固定スクロール1について説明するための上部拡大図である。
固定スクロール1は、後述する揺動スクロール2とともに冷媒を圧縮するものであり、図2に示すように、揺動スクロール2に対して対向するように配置されている。固定スクロール1は、水平面に対して平行な固定台板1aと、固定台板1aの下面から下側に突出して形成された板状の突起である固定渦巻歯1bを有している。
なお、ここでいう「水平面に対して平行」とは、厳密な平行に限定されるものではなく、例えば、水平面に対してある程度の角度を有していてもよい。以下の説明においても、同様とする。
また、固定台板1aの吐出ポート1dよりも外周側には、上面から下面に貫通するリリーフポート1eが形成されている。
なお、固定台板1aの上面には、リリーフ弁30aに加えて、吐出ポート1dを開閉する図示しない開閉弁を設けてもよい。
インジェクション流路1gには、インジェクションパイプ13が挿入されている。インジェクションパイプ13に流入したインジェクション冷媒は、インジェクション流路1gおよびインジェクションポート1fを通過して圧縮室20へ注入される。
図3は、図1に示すスクロール圧縮機100における揺動スクロール2について説明するための上部拡大図である。
揺動スクロール2は、固定スクロール1とともに冷媒を圧縮するものであり、図3に示すように、固定スクロール1に対して対向するように配置されている。
揺動スクロール2は、水平面に対して平行な円板状の部材で形成された揺動台板2aと、揺動台板2aの上面から上側に突出して形成された板状の突起である揺動渦巻歯2bを有している。
揺動軸受2cには、後述する軸7の上端に形成された揺動軸部7bが係合されている。これにより、揺動台板2aは、軸7が回転することによって揺動運動を行う。なお、揺動軸受2cと揺動軸部7bとの間の空間を、ボス部空間15aと称する。
なお、ボス部2fの外径側において、揺動スクロール2のスラスト面2dとコンプライアントフレーム3との間に形成された空間を、ボス部外部空間15bと称する。また、スラスト軸受3aの外径側において、揺動スクロール2の揺動台板2aとコンプライアントフレーム3との間に形成された空間を、台板外径部空間15cと称する。この台板外径部空間15cは、吸入圧力である吸入ガス雰囲気圧が低圧となる空間となっている。
図4は、図1に示すスクロール圧縮機100におけるコンプライアントフレーム3およびガイドフレーム4について説明するための上部拡大図である。
コンプライアントフレーム3は、揺動スクロール2の下側に設けられ、揺動スクロール2を軸方向に支持する。コンプライアントフレーム3の外周部には、上嵌合円筒面3dおよび下嵌合円筒面3eが形成されている。上嵌合円筒面3dは、コンプライアントフレーム3の外周部における揺動スクロール2側に形成され、ガイドフレーム4の内周部に設けられた上嵌合円筒面4aと係合されている。下嵌合円筒面3eは、コンプライアントフレーム3の外周部における電動機5側に形成され、ガイドフレーム4の内周部に設けられた下嵌合円筒面4bと係合されている。これにより、コンプライアントフレーム3は、ガイドフレーム4によって半径方向に支持されている。
コンプライアントフレーム3の中心部には、電動機5により回転駆動される軸7を半径方向に支持する主軸受3bおよび補助主軸受3cが形成されている。
シール材16aおよび16bは、ガイドフレーム4の内周面に形成された2ヶ所のリング状のシール溝に収納されている。なお、これに限られず、このシール溝は、コンプライアントフレーム3の外周面に形成されていてもよい。
コンプライアントフレーム3には、ボス部外部空間15bの圧力を調整する圧力調整弁3h、弁押さえ3iおよび中間圧調整スプリング3jが収納された圧力調整弁空間3gが設けられている。中間圧調整スプリング3jは、自然長より縮められた状態で圧力調整弁空間3gに収納されている。
なお、圧力調整弁3hの外径側におけるコンプライアントフレーム3とガイドフレーム4との間の空間を、弁外径部空間15eと称する。
図1に示すように、軸7の上側には、揺動スクロール2の揺動軸受2cと回転自在に係合する揺動軸部7bが形成されている。揺動軸部7bの下側には、コンプライアントフレーム3の主軸受3bおよび補助主軸受3cと回転自在に係合する主軸部7cが形成されている。
主軸部7cの下側には、サブフレーム6の副軸受6aと回転自在に係合する副軸部7dが形成されている。副軸部7dと主軸部7cとの間には、電動機5の回転子5aが焼き嵌めにより取り付けられ、回転子5aの周囲に固定子5bが設けられている。
軸7の内部には、軸方向に貫通する高圧給油穴7gが形成されている。また、軸7の下端面には、高圧給油穴7gと連通するオイルパイプ7fが圧入されている。
次に、スクロール圧縮機100の動作について、図1〜図4を参照して説明する。
低圧の吸入冷媒は、吸入管11から固定スクロール1の固定渦巻歯1bと揺動スクロール2の揺動渦巻歯2bとにより形成される圧縮室20に流入する。
また、外部から供給されたインジェクション冷媒は、インジェクションパイプ13を介してインジェクション流路1gに流入し、インジェクションポート1fを通って圧縮室20に注入される。なお、インジェクション運転を行わない場合、インジェクション冷媒は、圧縮室20に注入されない。
また、高圧給油穴7gを流れる高圧の冷凍機油9は、軸7に設けられた横穴から主軸受3bと主軸部7cとの間に導かれる。主軸受3bと主軸部7cとの間に導かれた冷凍機油9は、主軸受3bと主軸部7cとの間で、吸入圧力よりも高く、かつ吐出圧力以下である中間圧Pm1まで減圧され、ボス部外部空間15bへ流れる。
なお、ボス部外部空間15bで中間圧Pm1となった冷凍機油9は、冷凍機油9に溶解していた冷媒の発泡により、一般にはガス冷媒と冷凍機油9との二相となっている。
また、ボス部外部空間15bで中間圧Pm1となった冷凍機油9は、揺動スクロール2のスラスト面2dとコンプライアントフレーム3のスラスト軸受3aの摺動部へ給油され、オルダム機構環状部8cの内側へ排出される。そして、オルダム機構8の爪8aおよび8bの摺動面に給油された後、台板外径部空間15cに流れる。
[数1]
Pm1=Ps+α ・・・(1)
なお、このように冷媒ガスがフレーム空間15dに導かれるものの、フレーム空間15dは、シール材16aおよび16bによって密閉された閉空間である。そのため、通常運転時には圧縮室20の圧力変動に呼応して、圧縮室20とフレーム空間15dとの間で双方向に微少な流れが形成される。すなわち、圧縮室20とフレーム空間15dとの間では、いわば呼吸しているような状態となる。
[数2]
Pm2=Ps×β ・・・(2)
一方、コンプライアントフレーム3には、フレーム空間15dの中間圧Pm2に起因する力「C」と、下端面の高圧雰囲気に露出している部分に作用する高圧に起因する力「D」の合計「C+D」が、上向きの力として作用する。
そして、通常運転時においては、上向きの力「C+D」が下向きの力「A+B」よりも大きくなるように設定されている。
また、固定台板1aの上部に設けられた過圧縮冷媒のリリーフ弁30aに至るまでの冷媒の漏れの影響を減らすことができるため、圧縮機効率を向上させることができる。
また、インジェクション流路1gを固定台板1aに設けることにより、従来のように、インジェクション流路を形成するためのバックプレートが不要となるため、従来と比較して、スクロール圧縮機100の製造に必要な部品点数を削減することができる。
さらに、バックプレートが不要になることにより、固定台板とバックプレートとの間の隙間のリークチェック工程が不要となるため、従来と比較して、スクロール圧縮機100を製造する際の作業工程を削減することができる。
次に、本実施の形態2に係るスクロール圧縮機について説明する。
本実施の形態2に係るスクロール圧縮機は、固定スクロールの固定台板内に設けられたインジェクション流路に、冷媒の逆流を防止する逆止弁機構を設けた点で、実施の形態1と相違する。
なお、以下の説明おいて、上述した実施の形態1と同様の部分には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図5および図6に示すように、本実施の形態2に係るスクロール圧縮機200は、固定スクロール1における固定台板1a内に設けられたインジェクション流路1gに、インジェクション逆止弁機構25を備える。
インジェクション逆止弁機構25は、インジェクションばね25a、インジェクション逆止弁25bおよびインジェクション弁押さえ25cで構成されている。インジェクション逆止弁機構25は、固定スクロール1の固定台板1aの内部に収納されている。
インジェクションばね25aは、一方の端部が固定台板1aにおけるインジェクション流路1g内の内壁面に固定されている。インジェクションばね25aの他方の端部には、インジェクション逆止弁25bが取り付けられている。
インジェクション弁押さえ25cは、固定台板1aに対して圧入または図示しないボルトによって固定され、インジェクション逆止弁25bの弁座として機能する。なお、ボルトによる固定の場合には、固定台板1aとインジェクション弁押さえ25cとの間にシール材を配置し、インジェクション圧空間と吐出圧空間とを分離する必要がある。
インジェクション弁押さえ25cには、インジェクションパイプ13が圧入によって挿入されている。
一方、インジェクション運転時など、インジェクション冷媒が流入する場合、インジェクション逆止弁25bは、図6に示すように、インジェクション冷媒による圧力がインジェクションばね25aの弾性力に打ち勝って、インジェクション逆止弁25bが押し開けられる。
次に、スクロール圧縮機200の動作について、図5および図6を参照して説明する。なお、通常運転時の動作については、上述した実施の形態1と同様であるため、ここでは説明を省略する。
インジェクション圧力が圧縮室20内の圧力よりも小さい運転条件は、概ねインジェクションを必要としない条件と一致する。そのため、ほとんどの場合、インジェクション冷媒をスクロール圧縮機200に流入させるための外部ユニット側の弁が閉じている。
このときも、インジェクション逆止弁25bとインジェクション弁押さえ25cとがシールすることにより、圧縮室20内の冷媒がインジェクションパイプ13側へ逆流することがない。
ここで、軸7の回転角によっては、圧縮室20内の圧力がインジェクションパイプ13またはインジェクション流路1gの圧力よりも高くなり、圧縮途中の冷媒がインジェクションポート1fを通ってインジェクションパイプ13内に逆流する可能性がある。また、圧縮室20内の圧力が低い場合、冷媒はその逆の流れとなる。このように、圧縮室20に連通するようにインジェクションポート1fが設けられているため、冷媒の呼吸損失が発生する。冷媒が呼吸状態となると、圧縮室20で冷媒の再圧縮が起こり、結果として入力の増加、および性能低下などが発生する。
このように、インジェクション流路1gにインジェクション逆止弁機構25を設けることにより、インジェクション運転を行わない場合などにおいては、圧縮室20とインジェクションパイプ13とが連通しなくなる。そのため、圧縮室20とインジェクションパイプ13との間での冷媒の呼吸運動が減少するので、冷媒の再圧縮を防止することができるとともに、性能を向上させることができる。
次に、本実施の形態3に係るスクロール圧縮機について説明する。
本実施の形態3に係るスクロール圧縮機は、固定スクロールの固定台板内に設けられたインジェクション流路に、冷媒の逆流を防止する逆止弁機構を設けた点で、実施の形態1と相違する。また、逆止弁機構の構造が、実施の形態2と相違する。
なお、以下の説明おいて、上述した実施の形態1および実施の形態2と同様の部分には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図7および図8に示すように、本実施の形態3に係るスクロール圧縮機300は、固定スクロール1における固定台板1a内に設けられたインジェクション流路1gに、インジェクション逆止弁機構25を備える。
インジェクション逆止弁機構25は、インジェクションばね25a、インジェクション逆止弁25bおよびインジェクションプラグ25dで構成されている。インジェクション逆止弁機構25は、固定スクロール1の固定台板1aの内部に収納されている。
インジェクションプラグ25dは、固定台板1aに圧入によって固定されている。
インジェクションばね25aは、一方の端部がインジェクションプラグ25dの内面側に固定されている。インジェクションばね25aの他方の端部には、インジェクション逆止弁25bが取り付けられている。
一方、インジェクション運転時など、インジェクション冷媒が流入する場合、インジェクション逆止弁25bは、図8に示すように、インジェクション冷媒による圧力がインジェクションばね25aの弾性力に打ち勝って、インジェクション逆止弁25bが押し開けられる。
このように、インジェクション流路1gにインジェクション逆止弁機構25を設けることにより、上述した実施の形態2と同様に、冷媒の再圧縮を防止することができるとともに、性能を向上させることができる。
さらに、インジェクション運転時にインジェクション逆止弁25bがインジェクションばね25aを押し下げている場合、すなわちインジェクション流路1gが開いている場合には、インジェクションプラグ25dがインジェクション逆止弁25bの受け面にもなっている。そのため、製造時の部品点数を削減することができる。
次に、本実施の形態4に係るスクロール圧縮機について説明する。
なお、以下の説明おいて、上述した実施の形態1〜3と同様の部分には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図9は、本実施の形態4に係るスクロール圧縮機400の圧縮運転時の固定渦巻歯1bおよび揺動渦巻歯2bの動きについて説明するための概略図である。
図9に示すように、固定スクロール1の固定渦巻歯1bと揺動スクロール2の揺動渦巻歯2bとで形成される圧縮室20は、固定内向側圧縮室20aおよび固定外向側圧縮室20bで形成されている。
固定内向側圧縮室20aは、固定渦巻歯1bの内向面と揺動渦巻歯2bの外向面とで形成されている。固定外向側圧縮室20bは、固定渦巻歯1bの外向面と揺動渦巻歯2bの内向面とで形成されている。
次に、スクロール圧縮機400の動作について、図9を参照して説明する。なお、通常運転時の動作については、上述した実施の形態1と同様であるため、ここでは説明を省略する。
そのため、インジェクション運転時において、中間圧Pm2が過剰に高くなることがなく、揺動スクロール2のスラスト面2dにおいて適切な接触荷重が保たれる。したがって、スクロール圧縮機400の信頼性を損なうことなく、かつ無駄な損失を発生させることなく性能を確保することができる。
Claims (4)
- 固定台板および該固定台板の一方の面に形成された渦巻状の突起である固定渦巻歯を有する固定スクロールと、
揺動台板および該揺動台板の一方の面に形成された渦巻状の突起である揺動渦巻歯を有する揺動スクロールと
を備え、
前記固定渦巻歯と前記揺動渦巻歯とが噛み合うことにより、前記固定渦巻歯と前記揺動渦巻歯との間に、外部から供給された冷媒を圧縮するための圧縮室が形成され、
前記圧縮室は、
前記固定渦巻歯の内向面と前記揺動渦巻歯の外向面とで形成された固定内向側圧縮室と、
前記固定渦巻歯の外向面と前記揺動渦巻歯の内向面とで形成された固定外向側圧縮室とで構成され、
前記固定台板は、
外部からインジェクション冷媒が供給されるインジェクションパイプが接続され、前記インジェクション冷媒が流れるインジェクション流路と、
前記インジェクション流路と前記圧縮室とを連通するインジェクションポートと
を有し、
前記揺動台板は、
一方の面から他方の面に貫通し、前記圧縮室と、前記揺動台板の他方の面側に設けられ、前記冷媒の吸入圧力よりも高く、かつ吐出圧力以下である中間圧力となる中間圧空間とを常時または間欠的に連通する抽気孔を有し、
前記インジェクションポートは、
前記固定内向側圧縮室のみと連通するように開口し、
前記抽気孔は、
前記固定外向側圧縮室のみと連通するように開口する
スクロール圧縮機。 - 前記固定台板は、
前記インジェクション流路内に、前記圧縮室から前記インジェクションパイプに対する前記圧縮室内の冷媒の逆流を防止する逆止弁機構が設けられている
請求項1に記載のスクロール圧縮機。 - 前記逆止弁機構は、
一端が前記インジェクション流路の内壁面に固定されたばねと、
前記ばねの他端に取り付けられた逆止弁と、
前記インジェクションパイプが接続されるとともに前記固定台板に固定され、前記逆止弁の弁座として機能する弁押さえと
を有する
請求項2に記載のスクロール圧縮機。 - 前記逆止弁機構は、
前記固定台板に固定されるインジェクションプラグと、
一端が前記インジェクションプラグに固定されたばねと、
前記ばねの他端に取り付けられた逆止弁と
を有する
請求項2に記載のスクロール圧縮機。
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
PCT/JP2016/054402 WO2017141342A1 (ja) | 2016-02-16 | 2016-02-16 | スクロール圧縮機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2017141342A1 JPWO2017141342A1 (ja) | 2018-09-13 |
JP6689300B2 true JP6689300B2 (ja) | 2020-04-28 |
Family
ID=59624908
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017567850A Active JP6689300B2 (ja) | 2016-02-16 | 2016-02-16 | スクロール圧縮機 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6689300B2 (ja) |
CN (1) | CN108603502B (ja) |
WO (1) | WO2017141342A1 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019203475A (ja) * | 2018-05-25 | 2019-11-28 | 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 | 圧縮機 |
WO2020049844A1 (ja) * | 2018-09-06 | 2020-03-12 | 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 | 圧縮機、及び、これを備える冷凍サイクル装置 |
CN113316687B (zh) * | 2019-01-22 | 2022-09-16 | 三菱电机株式会社 | 涡旋式压缩机 |
JP7118240B2 (ja) * | 2019-03-13 | 2022-08-15 | 三菱電機株式会社 | スクロール加工装置および加工方法 |
EP4102073A4 (en) * | 2020-02-03 | 2023-08-02 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | COMPRESSOR WITH INJECTION MECHANISM |
JPWO2022185365A1 (ja) * | 2021-03-01 | 2022-09-09 |
Family Cites Families (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05180182A (ja) * | 1992-01-07 | 1993-07-20 | Mitsubishi Electric Corp | 冷凍装置 |
JP2006177183A (ja) * | 2004-12-21 | 2006-07-06 | Mitsubishi Electric Corp | スクロール圧縮機 |
JP4614441B2 (ja) * | 2005-06-10 | 2011-01-19 | 日立アプライアンス株式会社 | スクロール圧縮機 |
US7815423B2 (en) * | 2005-07-29 | 2010-10-19 | Emerson Climate Technologies, Inc. | Compressor with fluid injection system |
JP5389173B2 (ja) * | 2009-07-28 | 2014-01-15 | 三菱電機株式会社 | ヒートポンプ装置、インジェクション対応圧縮機及びインジェクション対応スクロール圧縮機の製造方法 |
JP4775494B2 (ja) * | 2010-02-15 | 2011-09-21 | ダイキン工業株式会社 | スクロール圧縮機 |
JP2012172581A (ja) * | 2011-02-21 | 2012-09-10 | Mitsubishi Electric Corp | スクロール圧縮機及びヒートポンプ装置 |
JP5348596B2 (ja) * | 2012-05-21 | 2013-11-20 | 株式会社前川製作所 | 密閉形スクロール圧縮機 |
JP5777571B2 (ja) * | 2012-06-11 | 2015-09-09 | 三菱電機株式会社 | スクロール圧縮機 |
JP6355453B2 (ja) * | 2014-06-27 | 2018-07-11 | 三菱電機株式会社 | スクロール圧縮機 |
JP6090248B2 (ja) * | 2014-07-08 | 2017-03-08 | ダイキン工業株式会社 | 圧縮機 |
-
2016
- 2016-02-16 WO PCT/JP2016/054402 patent/WO2017141342A1/ja active Application Filing
- 2016-02-16 CN CN201680081194.XA patent/CN108603502B/zh active Active
- 2016-02-16 JP JP2017567850A patent/JP6689300B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN108603502A (zh) | 2018-09-28 |
WO2017141342A1 (ja) | 2017-08-24 |
CN108603502B (zh) | 2020-09-18 |
JPWO2017141342A1 (ja) | 2018-09-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6689300B2 (ja) | スクロール圧縮機 | |
JP6355453B2 (ja) | スクロール圧縮機 | |
JP2008101559A (ja) | スクロール圧縮機およびそれを用いた冷凍サイクル | |
US20120230854A1 (en) | Scroll Compressor | |
JPWO2011013199A1 (ja) | ヒートポンプ装置、インジェクション対応圧縮機及びインジェクション対応スクロール圧縮機の製造方法 | |
JP5777571B2 (ja) | スクロール圧縮機 | |
JP4519489B2 (ja) | スクロール圧縮機 | |
JP4638762B2 (ja) | スクロール圧縮機 | |
JP6689414B2 (ja) | 多段スクロール圧縮機 | |
JP3893487B2 (ja) | スクロール圧縮機 | |
JP6704501B2 (ja) | スクロール圧縮機 | |
JP3549376B2 (ja) | スクロール圧縮機 | |
JP2785806B2 (ja) | スクロール気体圧縮機 | |
JP2006161818A (ja) | スクロール圧縮機 | |
WO2022070382A1 (ja) | スクロール圧縮機、及び、冷凍サイクル装置 | |
JP6503076B2 (ja) | スクロール圧縮機 | |
WO2019043905A1 (ja) | スクロール圧縮機および冷凍サイクル装置 | |
JP2013036335A (ja) | スクロール圧縮機 | |
JPH0735081A (ja) | スクロール圧縮機のリリーフ機構 | |
JP4598695B2 (ja) | 圧縮機 | |
EP4102073A1 (en) | Compressor with injection mechanism | |
JP2009024621A (ja) | スクロール膨張機 | |
JP3560786B2 (ja) | スクロール圧縮機 | |
CN111684158B (zh) | 压缩机和制冷循环装置 | |
EP1741932A2 (en) | Compressor |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180524 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180524 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190604 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190726 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20191126 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200120 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200310 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200407 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6689300 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |