JP6503076B2 - スクロール圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、冷媒や空気などの圧縮性ガスを圧縮するスクロール圧縮機に係わり、特に、吸入流路を塞ぐ逆止弁を備えるものに関する。
吸入流路を塞ぐ逆止弁を備える従来のスクロール圧縮機としては、例えば、特開平2-264177号公報(特許文献1)に記載されたものなどがある。
この特許文献1に記載されているものでは、圧縮機の運転を停止した場合、逆止弁は吸入管側の低圧領域と吐出口側の高圧領域を仕切ることで、高圧ガスが吸入管側に漏れるのを防止している。
特開平2−264177号公報
特許文献1に示すスクロール圧縮機においては、固定スクロールの吸込口側に接続される吸入管は、上キャップに溶接で固定され、固定スクロールに圧入したストッパとOリングを介して、前記固定スクロールの吸込口側に接続されている。また、固定スクロールに設けられている前記吸込口には逆止弁が設けられ、前記ストッパと前記逆止弁との間に緩衝板を設けて、逆止弁の気密を保持するようにしている。
しかし、この特許文献1に記載されたものでは、前記ストッパが必要であり、前記ストッパを固定スクロールに圧入する作業に時間を要しスクロール圧縮機のコストが上昇する。また、前記ストッパの圧入により固定スクロールに歪が発生し、逆止弁の気密性が低下する課題もあった。
本発明の目的は、逆止弁の気密性を保持しつつ、安価に製作できるスクロール圧縮機を得ることにある。
上記目的を達成するため、本発明は、固定スクロール及び旋回スクロールを備える圧縮機構部とその駆動部を密閉容器内に収納して構成され、前記固定スクロールの吸入口に前記密閉容器を貫通して吸入管が接続され、前記吸入口には逆止弁が備えられているスクロール圧縮機であって、前記固定スクロールに設けられ前記吸入管を挿入する吸入管挿入部と、この吸入管挿入部と前記吸入管との間をシールするシール材と、前記吸入管の下端部と前記逆止弁との間の前記吸入管挿入部に設けられた緩衝板とを備え、前記緩衝板は、その外径が前記吸入管挿入部よりも大きく構成され、前記吸入管挿入部にはその下部側に、前記緩衝板を設けるための緩衝板収容溝が形成されており、この緩衝板収容溝の径を前記吸入管挿入部の径よりも大きく形成し、この緩衝板挿入溝に前記緩衝板が配設され、前記緩衝板の外径は、前記緩衝板挿入溝の径と同一か、或いは若干大きくして弾性変形させて、前記緩衝板挿入溝に配設し、前記緩衝板の内径は、前記吸入管の内径と同一か若干小さく構成されており、前記緩衝板は、外径が前記吸入管挿入部の径よりも大きい第1の円板部分と、外径が前記吸入管挿入部の径よりも小さい第2の円板部分で構成された段付き円板形状に構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、逆止弁の気密性を保持しつつ、安価に製作できるスクロール圧縮機を得ることができる効果がある。
本発明のスクロール圧縮機の実施例1を示す要部拡大断面図。 本発明のスクロール圧縮機の実施例2を示す要部拡大断面図。 図2に示す緩衝板の一例を説明する図。 図2に示す緩衝板の他の例を説明する図。 図2に示す緩衝板の更に他の例を説明する図。 一般的なスクロール圧縮機の全体構成を示す縦断面図。 図6に示す逆止弁付近の要部拡大断面図。
以下、本発明のスクロール圧縮機の具体的実施例を、図面を用いて説明する。各図において、同一符号を付した部分は同一或いは相当する部分を示している。
本発明の実施例1について、以下、図面を用いて説明する。
まず、最初に一般的なスクロール圧縮機の構造について、図6及び図7を用いて説明する。図6は一般的なスクロール圧縮機の全体構成を示す縦断面図、図7は図6に示す逆止弁付近の要部拡大断面図である。
まず、図6を用いて、一般的なスクロール圧縮機の全体構成について説明する。
スクロール圧縮機1は、圧縮機構部2とその駆動部3などを密閉容器70内に収納して構成されている。前記圧縮機構部2は、固定スクロール100と旋回スクロール200とフレーム400を基本要素として構成されている。
前記固定スクロール100は、台板101と、渦巻き状のラップ102と、吸込口103と、吐出口104とを基本構成部分として構成され、フレーム400にボルト(図示せず)により固定されている。前記ラップ102は、前記台板101の一方の面に垂直に立設されている。
前記旋回スクロール200は、台板201と、渦巻き状のラップ202と、ボス部203と、背圧穴(図示せず)とを基本構成部分として構成されている。前記ラップ202は台板201の一方の面に垂直に立設されている。また、前記ボス部203は台板201の反ラップ側に突出して形成されている。
前記フレーム400は、前記密閉容器70内に固定され、転がり軸受(主軸受)510を配設する部材を構成している。
前記圧縮機構部2は、電動機部600に連結した回転軸300の回転により、クランクピン301が偏心回転すると、前記旋回スクロール200がオルダムリング500の自転防止機構により、前記固定スクロール100に対して自転せずに旋回運動を行う。これにより、冷媒などのガスを、吸入管711及び前記吸入口103を介して、前記ラップ102及び202で形成される圧縮室130に吸入する。
前記旋回スクロール200の旋回運動により、前記圧縮室130は中央部へ移動しながら容積を減少してガスを圧縮し、この圧縮ガスを前記吐出口104から吐出室70aに吐出する。吐出室70aに吐出されたガスは、前記圧縮機構部3及び前記電動機部600の周囲を循環した後、吐出管701から圧縮機外へ送られる。
前記密閉容器70は、上キャップ71及び下キャップ72を有している。この密閉容器70の底面には脚部73が取付けられている。また、前記密閉容器70の側面にはハーメ端子702及び端子カバー703が設けられ、前記電動機部600に電力を供給できるようになっている。
前記旋回スクロール200を旋回駆動する前記駆動部3は、ステータ601及びロータ602からなる前記電動機部600と、前記回転軸300と、前記旋回スクロール200の自転防止機構の主要部品である前記オルダムリング500と、前記フレーム400と、このフレーム400に設けられ前記回転軸300の主軸部302を支持する前記転がり軸受(主軸受)510と、前記回転軸300の前記主軸部302の下端側を支持する転がり軸受(副軸受)803と、前記旋回スクロール200の前記ボス部203に設けられた旋回軸受210を基本要素として構成されている。
前記回転軸300は、前記主軸部302と、この主軸部302の上端側に設けられた前記クランクピン301とを一体に備えて構成されている。
前記転がり軸受510と前記転がり軸受803は、前記回転軸300の主軸部302 を回転自在に支持する主軸支持部を構成している。
前記旋回軸受210は、前記回転軸300のクランクピン301を回転軸方向であるスラスト方向に移動可能で且つ回転自在に係合するように、旋回スクロール200の前記ボス部203に備えられている。
上部の主軸支持部である前記転がり軸受510は、前記電動機部600の上側に配置されている。下部の主軸支持部である前記転がり軸受803は、副軸受部800の主要部を構成し、前記電動機部600の下側に配置されている。
前記密閉容器70内の下部に固定された下フレーム801にハウジング802がボルト805を介して固定されている。前記ハウジング802に前記転がり軸受803が上方から挿入され、その上方から更にハウジングカバー804が取付けられている。
前記ハウジング802の下端には、ポンプ部900がボルト910を介して取付けられている。前記ポンプ部900は、前記回転軸300の下端に設けられたポンプ継手310を介して駆動される。
前記オルダムリング500は、前記旋回スクロール200の台板201の背面に配設されている。前記オルダムリング500に形成した直交する2組のキー部分の1組が、前記フレーム400に形成されているオルダムリング500の受け部であるキー溝を摺動し、残りの1組が、前記旋回スクロールラップ202の背面側に形成されているキー溝を摺動する。これによって、前記旋回スクロール200は、前記ラップ202の立設する方向である軸線方向に垂直な面内を、前記固定スクロール100に対して自転せずに旋回運動する。
なお、前記旋回スクロール200の台板201には、前記圧縮室130と、旋回スクロール背面に形成されている背圧室411とを連通させる前記背圧穴(図示せず)が設けられており、前記背圧室411の圧力を、吸入圧力と吐出圧力の中間の圧力(中間圧力)に保っている。前記旋回スクロール200の背面側に構成されている前記背圧室411は、旋回スクロール200と、フレーム400と、固定スクロール100とで囲まれて形成される空間である。従って、前記フレーム400は前記背圧室411を形成する部材も兼ねている。
前記フレーム400のシールリング溝409に設けられたシールリング410は、前記背圧室411への吐出ガス流入を防いでいる。前記旋回スクロール200は、前記背圧室411の中間圧力と、前記シールリング410の内側に作用する吐出圧力との合力で、前記固定スクロール100に押し付けられている。
なお、図6において、403は前記転がり軸受510の下部側をシールするフレームシールで、このフレームシールはボルト406により前記フレーム400の下端に固定されている。404はバランスウエイトカバーで、このバランスウエイトカバー404は前記フレームシール403と共に、前記ボルト406により前記フレーム400に固定され、このバランスウエイトカバー404内には、前記回転軸300に固定されたバランスウエイト407が配置される構成となっている。520は前記フレームシール403に設けられているスラスト軸受で、前記転がり軸受510の内輪下端部を支持することで、前記回転軸300に作用するスラスト力を支持している。
次に、給油経路について説明する。
前記回転軸300が回転されると、前記ポンプ部900により、前記密閉容器70内下部に形成されている油溜り70bの油が、前記回転軸300内に軸方向に形成されている油通路311に送られる。この油通路311に送られた油の一部は、横穴312を通って前記転がり軸受(副軸受)803に流れた後、前記油溜り70bに戻る。前記油通路311を通って前記クランクピン301の上部に到達した油は、前記旋回軸受210を通り、更には前記転がり軸受(主軸受)510へ流れる。この転がり軸受510を潤滑した油は、その後排油パイプ408を通り、前記油溜り70bに戻る。
また、前記旋回スクロール200の前記ボス部203の端面には、給油ポケット205が設けられており、前記旋回スクロール200が旋回運動することにより、前記給油ポケット205が、前記シールリング410の外側と内側を往復し、前記旋回軸受210と転がり軸受510の間にある油の一部を前記背圧室411に搬送する。前記背圧室411に搬送された油は、前記オルダムリング500等を潤滑した後、前記固定スクロールの鏡板面105と前記旋回スクロール200の台板201との鏡板摺動面に給油される。
また、前記背圧室411に搬送された油は、前記背圧穴(図示せず)を通って、または前記鏡板摺動面の微小隙間を通って、前記圧縮室130に流入する。前記圧縮室130に流入した油は、圧縮された冷媒ガスと共に前記吐出口104から吐出され、前記密閉容器70内で冷媒ガスと分離され、前記油溜り70bに戻る。
前記固定スクロール100に関して、更に具体的に説明する。前記固定スクロール100は、前記圧縮室130より外周側に、旋回スクロール200の台板201が接触する前記鏡板面105を有している。この鏡板面105は、前記圧縮室130の最外周を形成するラップを含むその外周側に形成されている。
また、前記固定スクロール100の前記吸込口103側に接続されるように前記吸入管711が設けられ、更に前記吸込口103には逆止弁10が設けられている。前記吸入管711は前記密閉容器70の上キャップ71を貫通し、溶接により固定されている。
次に、図6に示す上記逆止弁10付近の構成を図7の要部拡大断面図を用いて説明する。
前記固定スクロール100の吸込口103側に接続されている前記吸入管711は、固定スクロール100に圧入したストッパ20とOリング(シール材)21を介して、前記固定スクロール100に接続されている。また、前記固定スクロール100の前記吸込口103に設けられている前記逆止弁10と前記ストッパ20との間には、緩衝板30が設けられており、前記逆止弁10の気密性、即ち、前記逆止弁10と前記ストッパ20との間の機密性を保持するようにしている。これにより、圧縮機の運転を停止すると、前記逆止弁10は、前記吸入管711側の低圧領域と前記吐出口104側の高圧領域を仕切り、高圧ガスが吸入管711側に漏れるのを防止するようにしている。
更に、詳しく説明する。圧縮機を運転すると、前記固定スクロール100に設けられた前記吸入口103に接続されている前記吸入管711からガスが吸入され、前記逆止弁10を閉じる方向に押圧しているばね11を押しのけて、ガスは前記吸入口103から、前記ラップ102及び202で形成されている前記圧縮室130に吸入する。その後、前記旋回スクロール200の旋回運動により、前記圧縮室130は中央部へ移動しながら容積を減少して、前記吸入したガスを圧縮し、この圧縮ガスを前記吐出口104から前記吐出室70aに吐出する。
ここで、前記圧縮機の運転が停止されると、前記逆止弁10は、前記ばね11の作用と、前記逆止弁10の上流側の面と下流側の面に作用する圧力の差により押し戻される。前記逆止弁10が押し戻されると、この逆止弁10と前記ストッパ20との間に設けられている緩衝板30に前記逆止弁10が押し付けられ、前記逆止弁10の上流側(低圧)と下流側(高圧)がシールされる。即ち、前記吸入管711側の低圧領域と吐出口104側の高圧領域の気密が保持される。前記吸入管711は、前述したように、上キャップ71に溶接により固定され、前記固定スクロール100に圧入したストッパ20に挿入され、このストッパ20に設けたシール材(例えばOリング)21を介して、吸入管711側の低圧領域と、前記吐出口104側の高圧領域との間の気密性を保持している。
上記図6、図7に示す構造では、前述したように、ストッパ20が必要であり、前記ストッパ20を前記固定スクロール100に圧入する作業に時間を要するため、スクロール圧縮機のコスト上昇を招く。また、前記ストッパ20を前記固定スクロール100に圧入する必要があり、固定スクロールに歪が発生して前記逆止弁10の気密性が低下する課題もある。
これらの課題を解決するため、本発明のスクロール圧縮機は図1に示すような構造としたものである。図1は本発明のスクロール圧縮機の実施例1を示す要部拡大断面図であり、逆止弁付近の構造を示す図である。なお、図1において、上述した図6、図7と同一符号を付した部分は同一或いは相当する部分であり、図6、図7と異なる部分を中心に説明する。また、本実施例におけるスクロール圧縮機1の全体構成は、逆止弁付近の構造を除き、図6で説明したものと基本的に同一である。
図1において、711は吸入管で、本実施例においては、この吸入管711が固定スクロール100の吸込口103の部分に直接接続されている。即ち、吸入管711は前記固定スクロール100の吸入管挿入部106に挿入され、前記固定スクロール100と前記吸入管711との間はOリングなどのシール材21でシールされている。
一方、前記固定スクロール100の吸込口103には逆止弁10と、この逆止弁10を前記吸入管711側に付勢するばね11が設けられている。
前記吸入管711の外径と、前記逆止弁10が設けられている前記吸入口10の内径は実質的にほぼ同一であり、前記吸入管挿入部106の径L1は前記吸入管711の外径よりも若干大きく構成されていて、前記吸入管711を容易に前記吸入管挿入部106に挿入できるようになっている。
また、前記吸入管711の下端部と前記逆止弁10との間の前記吸入管挿入部106には、樹脂板などで製作された緩衝板31が挿入して設けられている。この緩衝板31は、その外径が、前記吸入管挿入部106と同一か、或いは若干大きくして弾性変形させ、前記吸入管挿入部106に装着されている。前記緩衝板31の内径は、前記吸入管711の内径と同一か若干小さく構成されている。また、前記緩衝板31は、前記吸入管711の下端部でその上方への移動が阻止され、また前記吸入管挿入部106の下端部で下方への移動が阻止されるように構成されている。従って、圧縮機の運転中に、前記逆止弁10が前記吸入口103の下方に移動しても、前記緩衝板31は、前記吸入管711下端部と前記吸入管挿入部106下端部との間に保持される。
他の構成は、上記図6、図7で説明したスクロール圧縮機の構成と同様である。
次に、本実施例の動作を説明する。
圧縮機を運転すると、固定スクロール100の吸入口103に接続するように設けられている前記吸入管711からガスが吸入され、このガス圧で、前記逆止弁10を閉じる方向に押圧しているばね11の付勢力に打ち勝ち、前記逆止弁10は前記吸入口103の下方に移動する。これにより、前記ガスは、前記吸入管711から前記吸入口103に入り、ここから渦巻き状のラップ102及び202で形成される圧縮室130に流入する。
旋回スクロール200の旋回運動により、前記圧縮室130は中央部へ移動しながら容積を減少して吸入したガスを圧縮し、この圧縮されたガスは吐出口104から吐出室70aに吐出される。
この状態から前記圧縮機の運転を停止した場合、前記逆止弁10は、前記ばね11の付勢力と、前記逆止弁10に作用する圧力差により押し戻され、前記吸入管711と前記逆止弁10との間は、前記緩衝板31を介してシールされる。これにより、前記吸入管711側の低圧領域と前記吐出口104側の高圧領域との気密を保持することができる。
本実施例1のスクロール圧縮機は、以上のように構成されているので、図7に示すストッパ20が不要となる。このため、ストッパを固定スクロール100に圧入する作業が不要となり、スクロール圧縮機を効率よく組み立てることができるから、スクロール圧縮機の製造コスト(部品コスト、作業コスト)を低減できる。また、ストッパを固定スクロール100に圧入する必要がないため、固定スクロールの歪の発生を防止できるから、前記逆止弁10の気密性も向上できる効果も得られる。更に、ストッパが不要となる分、前記吸入管711の径も大きくすることも可能となり、圧力損失を低減できる効果も得られる。
また、本実施例によれば、前記緩衝板31は、前記吸入管711の下端部と前記吸入管挿入部106の下端部との間で上下方向に動くことができるので、前記吸入管711の前記吸入管挿入部106への挿入量に裕度を持たせることができる。これに伴い、前記吸入管711の前記密閉容器70の上キャップ71から上方へ突出する高さ寸法も調整することが可能となる。
更に、前記緩衝板31が前記逆止弁10により押し上げられた場合、仮に前記吸入管711が取り付け誤差で若干傾斜している場合であっても、前記緩衝板10を前記吸入管711の下端部に密着させることも可能となり、シール性を向上できる。
本発明のスクロール圧縮機の実施例2を図2〜図5を用いて説明する。図2は本発明のスクロール圧縮機の実施例2を示す要部拡大断面図、図3は図2に示す緩衝板の一例を説明する図、図4は図2に示す緩衝板の他の例を説明する図、図5は図2に示す緩衝板の更に他の例を説明する図である。なお、図2において、上述した図1、図6、図7と同一符号を付した部分は同一或いは相当する部分であり、図1、図6、図7と異なる部分を中心に説明する。また、本実施例2におけるスクロール圧縮機1の全体構成も、逆止弁付近の構造を除き、図6で説明したものと基本的に同一である。
図2において、711は吸入管で、本実施例2においても、この吸入管711は固定スクロール100の吸込口103の部分に直接接続されている。即ち、吸入管711は前記固定スクロール100の吸入管挿入部106に挿入され、前記固定スクロール100と前記吸入管711との間はOリングなどのシール材21でシールされている。また、前記固定スクロール100の吸込口103には、逆止弁10とばね11が設けられている。
前記吸入管711の外径と、前記逆止弁10が設けられている前記吸入口10の内径はほぼ同一であり、前記吸入管挿入部106の径L2(図1におけるL1に相当)は前記吸入管711の外径よりも若干大きく構成されている。
また、前記吸入管711の下端部と前記逆止弁10との間の前記吸入管挿入部106には、樹脂板などで製作された緩衝板が設けられている点でも、上記実施例1と同様である。しかし、本実施例2における緩衝板32は、その外径D1(図3参照)が、前記吸入管挿入部106よりも大きく構成されている。また、前記吸入管挿入部106における下部側には前記緩衝板32を設けるための緩衝板収容溝107が形成されており、この緩衝板収容溝107の径L3は前記吸入管挿入部の径L2よりも大きく形成されている。そして、本実施例2では、この緩衝板挿入溝107に前記緩衝板32が配設されている。
図2に示す緩衝板32の形状を図3に示す。図3において、L4は緩衝板32の軸方向の長さ(厚さ)、D1は前記緩衝板32の外径、D2は前記緩衝板32の内径である。前記緩衝板32の外径D1は、図2に示す前記緩衝板挿入溝107の径L3と同一か、或いは若干大きくして弾性変形させ、前記緩衝板挿入溝107に配設されている。また、前記緩衝板32の内径D2は、前記吸入管711の内径と同一か若干小さく構成されている。
前記緩衝板32は、前記緩衝板挿入溝107に配設されているので、この緩衝板挿入溝107の範囲でその上方及び下方への移動が阻止される。従って、圧縮機の運転中に、前記逆止弁10が前記吸入口103の下方に移動しても、前記緩衝板32は、前記緩衝板挿入溝107に保持される。
また、本実施例2では、前記緩衝板32が前記緩衝板挿入溝107に配設され、この緩衝板挿入溝107に保持されるので、仮に前記吸入管711が前記密閉容器70の上キャップ71に溶接固定される際、傾斜して取り付けられても、前記逆止弁10が上昇して緩衝板32を押し上げた際に、前記緩衝板32が前記吸入管711の傾斜に沿って傾くことが可能であり、また逆止弁10も緩衝板32に追従し傾くことで緩衝板32と密着しシール性を向上させることができる。
他の構成は、上記図1、図6、図7で説明したスクロール圧縮機の構成と同様である。
本実施例2の動作も、上述した実施例1と同様である。
次に、上記図2、図3で説明した緩衝板32の他の例を、図4及び図5を用いて説明する。
図4に示す緩衝板33は、その外径D1、内径D2、軸方向の長さ(厚さ)L4で構成されている点では図3に示す緩衝板32と同様である。図3の緩衝板32と異なるのは、緩衝板33は、外径がD1で前記吸入管挿入部106の径よりも大きい第1の円板部分33aと、外径が前記D1よりも小さいD3で前記吸入管挿入部106の径よりも小さい第2の円板部分33bで構成された段付き円板形状に構成されている点である。外径がD1の前記第1の円板部分33aの厚さ(軸方向の長さ)はL5であり、外径がD3の前記第2の円板部分33bの厚さは「L4−L5」である。
また、前記第1の円板部分33aの外径D1は、前記緩衝板挿入溝107の径L3と同一か、或いは若干大きくして弾性変形させ、前記緩衝板挿入溝107に配設している。前記第2の円板部分33bの外径D3は、前記吸入管挿入部106の径L2と同一か、若干小さな径(但し、前記吸入管711の外径以上とすることが好ましい)としている。
緩衝板33を図4に示すような形状とすることで、緩衝板33をより変形し易くでき、緩衝板挿入溝107への挿入の際の装着性をより向上することができる。また、前記緩衝板挿入溝107には前記第1の円板部分33aのみを配設すれば良いので、前記緩衝板挿入溝107の軸方向の幅を小さく形成できる利点もある。
図5に示す緩衝板34は、その外径D1、内径D2、軸方向の長さ(厚さ)L4で構成されている点では図3に示す緩衝板32と同様である。また、緩衝板が、外径がD1の第1の円板部分34aと、外径がD3の第2の円板部分34bで構成された段付き円板形状に構成されている点では、上述した図4に示す緩衝板33と同様である。
図5に示す緩衝板34が図3、図4に示す緩衝板32と異なるのは、外径がD1の前記第1の円板部分34aの外周部分を、周方向に凹凸形状としている点である。
この図5に示す形状とすることにより、緩衝板34を更に変形し易くでき、緩衝板挿入溝107への挿入の際の装着性を更に向上することができる。また、前記吸入管挿入部106の部分に、この緩衝板34の外周部分の前記凹凸形状に合わせて、軸方向の溝を形成しておくことにより、前記緩衝板34を前記吸入管挿入部106の上端側から前記緩衝板挿入溝107に容易に挿入することができる。従って、この例の緩衝板34を使用することにより、変形させ難い強度の高い材料を使用して、前記緩衝板34を製作することも可能になる。
なお、本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。また、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
1:スクロール圧縮機、2:圧縮機構部、3:駆動部、10:逆止弁、11:ばね、20:ストッパ、21:シール材(Oリング)、30〜34:緩衝板、33a,4a:第1の円板部分、33b,34b:第2の円板部分、70:密閉容器、71:上キャップ、72:下キャップ、73:脚部、70a:吐出室、70b:油溜り、100:固定スクロール、101:台板、102:ラップ、103:吸入口、104:吐出口、105:鏡板面、106:吸入管挿入部、107:緩衝板挿入溝、130:圧縮室、200:旋回スクロール、201:台板、202:ラップ、203:ボス部、205:給油ポケット、210:旋回軸受、300:回転軸、301:クランクピン、302:主軸部、310:ポンプ継手、311:回転軸内の油通路、312:横穴、400:フレーム、403:フレームシール、404:バランスウエイトカバー、406:ボルト、407:バランスウェイト、408:排油パイプ、409:シールリング溝、410:シールリング、411:背圧室、500:オルダムリング、510:転がり軸受、520:スラスト軸受、600:電動機部、601:ステータ、602:ロータ、701:吐出管、702:ハーメ端子、703:端子カバー、711:吸入管、801:下フレームハウジング、800:副軸受部、802:ハウジング、803:転がり軸受(副軸受)、804:ハウジングカバー、805:ボルト、900:ポンプ部、910:ボルト。

Claims (7)

  1. 固定スクロール及び旋回スクロールを備える圧縮機構部とその駆動部を密閉容器内に収納して構成され、前記固定スクロールの吸入口に前記密閉容器を貫通して吸入管が接続され、前記吸入口には逆止弁が備えられているスクロール圧縮機であって、
    前記固定スクロールに設けられ前記吸入管を挿入する吸入管挿入部と、
    この吸入管挿入部と前記吸入管との間をシールするシール材と、
    前記吸入管の下端部と前記逆止弁との間の前記吸入管挿入部に設けられた緩衝板とを備え
    前記緩衝板は、その外径が前記吸入管挿入部よりも大きく構成され、前記吸入管挿入部にはその下部側に、前記緩衝板を設けるための緩衝板収容溝が形成されており、この緩衝板収容溝の径を前記吸入管挿入部の径よりも大きく形成し、この緩衝板挿入溝に前記緩衝板が配設され、
    前記緩衝板の外径は、前記緩衝板挿入溝の径と同一か、或いは若干大きくして弾性変形させて、前記緩衝板挿入溝に配設し、前記緩衝板の内径は、前記吸入管の内径と同一か若干小さく構成されており、
    前記緩衝板は、外径が前記吸入管挿入部の径よりも大きい第1の円板部分と、外径が前記吸入管挿入部の径よりも小さい第2の円板部分で構成された段付き円板形状に構成されていることを特徴とするスクロール圧縮機。
  2. 請求項1に記載のスクロール圧縮機において、前記吸入管の外径と、前記逆止弁が設けられている前記吸入口の内径は実質的に同一であり、前記吸入管挿入部の径は前記吸入管の外径よりも大きく構成されていることを特徴とするスクロール圧縮機。
  3. 請求項1に記載のスクロール圧縮機において、前記緩衝板は樹脂板で構成され、この緩衝板の外径は、前記吸入管挿入部と同一か、或いは若干大きくして弾性変形させて、前記吸入管挿入部に装着されていることを特徴とするスクロール圧縮機。
  4. 請求項1に記載のスクロール圧縮機において、前記緩衝板は、前記吸入管の下端部でその上方への移動が阻止され、前記吸入管挿入部の下端部で下方への移動が阻止されるように構成されていることを特徴とするスクロール圧縮機。
  5. 請求項に記載のスクロール圧縮機において、前記緩衝板の前記第1の円板部分の外径は、前記緩衝板挿入溝の径と同一か、或いは若干大きくして弾性変形させて、前記緩衝板を前記緩衝板挿入溝に配設していることを特徴とするスクロール圧縮機。
  6. 請求項に記載のスクロール圧縮機において、前記第2の円板部分の外径は、前記吸入管挿入部の径と同一以下で、且つ前記吸入管の外径以上に構成していることを特徴とするスクロール圧縮機。
  7. 請求項に記載のスクロール圧縮機において、前記第1の円板部分の外周部分を、周方向に凹凸形状としていることを特徴とするスクロール圧縮機。
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