JPH06316988A - 断熱材、折板および折板の製造方法 - Google Patents

断熱材、折板および折板の製造方法

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JPH06316988A
JPH06316988A JP10653593A JP10653593A JPH06316988A JP H06316988 A JPH06316988 A JP H06316988A JP 10653593 A JP10653593 A JP 10653593A JP 10653593 A JP10653593 A JP 10653593A JP H06316988 A JPH06316988 A JP H06316988A
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JP
Japan
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insulating material
heat insulating
metal plate
adhesive tape
heat
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Application number
JP10653593A
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English (en)
Inventor
Hisashi Nakajima
久 中島
Chikamasa Hasegawa
誓勝 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属板と断熱材を張り合わせた場合、金属板
と断熱材の間に空気層が残存することがない断熱材、こ
れを用いた折板を得る。 【構成】 金属板11の裏面に断熱材12を張り付ける。断
熱材12を、隣り合うもの同し縁部を付合わせるように並
べられた複数の断熱シート21と、同断熱シート21表面の
突合わされた両縁部に、これらにまたがって張付けられ
た粘着テープ22とで構成する。粘着テープ22の背面に、
熱再活性型接着剤層31を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、屋根に用い
られる断熱材、これを用いた折板および折板の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の折板としては、波形状金属板
と、これの裏面に張付けられている樹脂発泡体からなる
断熱材とを備えており(例えば特公昭49−46745
号公報)、断熱材が、隣り合うもの同し縁部を突合わせ
るように並べられた複数の断熱シートよりなり、複数の
断熱シートの突合わされた両縁部が、熱融着によって継
ぎ合わされているものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記において、断熱シ
ートを熱融着によって継ぎ合わせる場合、特殊な熱融着
継ぎ設備を必要とするため、例えば、施工現場等で簡単
に継ぎ合わせ作業を行うことができない。
【0004】この発明の目的は、断熱シートを簡単な作
業で継ぎ合わせることにより得られる断熱材、これを金
属板と張り合わせることにより得られる折板および折板
の製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明による断熱材
は、複数の断熱シートが、隣り合うもの同し縁部を突合
わせるように並べられ、同断熱シート表面の突合わされ
た両縁部に、これらにまたがって粘着テープが張付けら
れ、粘着テープの背面に、熱再活性型接着剤層が設けら
れているものである。
【0006】この発明よる折板は、上記断熱材が、粘着
テープの背面を金属板の裏面と重ね合わせるように波形
状金属板の裏面に張り付けられているものである。
【0007】この発明による折板の製造方法は、上記断
熱材を、粘着テープの背面を金属板の片面と重ね合わせ
るように平坦状金属板に張り付け、これを波形状に成形
するものである。
【0008】熱再活性型接着剤層は、好ましくは、スチ
レン・ブタジエン系熱可塑性エラストマと、テンペル・
フェノール共重合体を配合したものよりなる。
【0009】粘着テープの基材としては、クラフト紙、
オレフィン系、ポリエステル系の熱可塑性フィルム、厚
さ0.7〜3.0mmのポリエチレン発泡体シートなどが
適宜使用される。
【0010】
【作用】この発明による断熱材では、複数の断熱シート
が、隣り合うもの同し縁部を突合わせるように並べら
れ、同断熱シート表面の突合わされた両縁部に、これら
にまたがって粘着テープが張付けられているから、粘着
テープの張り付けにより断熱シートが継ぎ合わされてい
る。
【0011】さらに、粘着テープの背面に、熱再活性型
接着剤層が設けられているから、断熱材を金属板に張り
付けるに際し、熱再活性型接着剤層の存在により粘着テ
ープの接着性が改善される。
【0012】上記断熱材と金属板を張り付けると、熱再
活性型接着剤層によって粘着テープが金属板に確実に接
着される。
【0013】
【実施例】この発明の実施例を、図1〜図3を参照して
つぎに説明する。
【0014】図1を参照すると、折板は、横断面略V字
状の山および谷をもつ波形状に成形されている金属板11
と、金属板の裏面に張り付けられている断熱材12とより
なる。
【0015】金属板11は、厚み0.6mmのカラー鋼板よ
りなる。断熱材12は、図2に詳しく示すように、継ぎ目
を介して連なる複数の断熱シート21と、これらの継ぎ目
に用いられる複数の粘着テープ22とよりなる。
【0016】断熱シート21は、詳しく図示しないが、厚
さ4mm、密度0.05g/ccの無機質高充填フォームより
なる。
【0017】粘着テープ22は、図3に詳しく示すよう
に、表面側から順次、熱再活性型接着剤層31、基材32、
粘着剤層33および離型紙34で形成されている。熱再活性
型接着剤層31は、スチレン・ブタジエン系熱可塑性エラ
ストマー;50重量部と、テルペン・フェノール共重合
体;50重量部とを配合した接着剤よりなる。基材32
は、厚さ50μmのポリエステル系フィルムよりなる。
粘着剤層33は、アクリル系の粘着剤よりなる。
【0018】粘着テープ22の製作の手順は、つぎの通り
である。上記フィルムの片面に上記接着剤をコーティン
グする。一方、剥離紙に、上記粘着剤を30g/m
2 (ドライ)の割合で塗布乾燥し、これに、接着剤を塗
布したフィルムをラミネートする。
【0019】断熱材12の製作の手順は、つぎの通りであ
る。複数の断熱シート21を、隣り合うもの同し縁部を突
合わせるように並べる。粘着テープ22の離型紙34を剥
し、これを、断熱シート21表面の突合わされた両縁部
に、これらにまたがって張り付ける。
【0020】このようにして得られた断熱材12を、平坦
状カラー鋼板の裏面に、粘着テープ22の背面をカラー鋼
板の裏面と重ね合わせるように張り付け、これを波形状
に折曲成形すると、図1に示す折板が得られる。
【0021】鋼板と断熱材の張り付けに際しては、あら
かじめ金属板を120〜150℃程度に加熱しておく
か、金属板の片面に接着剤をコーティングしておき、そ
の上で両者を重ね合わせて加圧する。
【0022】金属板と断熱材の接着テストを2つのケー
スについて行ったので、これを、つぎに説明する。
【0023】<ケース1>130℃の温度まで加熱した
鉄板と断熱材を重ね合わせ、これを、ローラを1kg/50
mmの加圧力下で1往復させて接着した。この場合、鉄板
を加熱しておくと、熱再活性型接着剤層が熱により活性
化して接着力を発揮する。
【0024】<ケース2>鉄板の片面に接着剤を40g
/cm2 の割合で塗布し、60℃の温度で1分間乾燥さ
せ、これに断熱材を重ね合わせ、両者を10g/cm2
加圧力でプレスして接着した。この場合、鉄板に接着剤
を塗布しておくと、鉄板に塗布された接着剤に対し熱再
活性型接着剤層が好ましいなじみ性を発揮する。
【0025】上記の2つのケースついて、それぞれ常態
剥離性、耐熱性および耐温水性をテストするサンプルを
作成した。耐熱性をテストするサンプルは、80℃の温
度に保たれた炉中に300時間保持した。耐温水性をテ
ストするサンプルは、60℃の温水に200時間浸漬し
た。
【0026】テストの結果を、表1に示す。いずれの場
合も、断熱材が破断され、接着力には全く問題が無かっ
た。
【0027】 表1 ケース1 ケース2 常態剥離性 断熱材破断 断熱材破断 耐熱性 ↑ ↑ 耐温水性 ↑ ↑ つぎに、図4を参照して、比較例について説明する。こ
の比較例では、金属板41に上記断熱材12とは別の断熱材
42が張り付けられている。すなわち、比較例に用いられ
ている断熱材42は、断熱シート51を、一般に良く知られ
ている粘着テープ52で継ぎ合わせたものである。この種
の粘着テープ52の背面には、一般的に離型処理53が施さ
れている。そのため、金属板41に断熱材42を張り付けた
際、金属板41に粘着テープ52が接着せず、金属板41と粘
着テープ52の間に空気層54が残存した。
【0028】そして、当初は平坦状であった金属板41お
よび断熱材42を波形に折曲げ成形すると、残存した空気
層54が圧縮されて、その圧力により断熱材42に破断部が
生じることがあった。
【0029】
【発明の効果】この発明によれば、粘着テープの張り付
けにより断熱シートが継ぎ合わされているから、断熱シ
ートを簡単な作業で継ぎ合わせることにより断熱材が得
られる。
【0030】また、断熱材を金属板に張り付けるに際
し、熱再活性型接着剤層の存在により、粘着テープの接
着性が改善されるから、金属板と断熱材を張り合わせた
場合、金属板と断熱材の間に空気層が残存することがな
い折板および折板の製造方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による折板の断面図である。
【図2】同折板に用いられている断熱材の断面図であ
る。
【図3】同断熱材に用いられている粘着テープの断面図
である。
【図4】この発明の比較例を示す図1相当の断面図であ
る。
【符号の説明】
11 金属板 12 断熱材 21 断熱シート 22 粘着テープ 31 接着剤層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の断熱シートが、隣り合うもの同し
    縁部を突合わせように並べられ、同断熱シート表面の突
    合わされた両縁部に、これらにまたがって粘着テープが
    張付けられ、粘着テープの背面に、熱再活性型接着剤層
    が設けられている断熱材。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の断熱材が、粘着テープの
    背面を金属板の裏面と重ね合わせるように波形状金属板
    の裏面に張り付けられている折板。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の断熱材を、粘着テープの
    背面を金属板の片面と重ね合わせるように平坦状金属板
    に張り付け、これを波形状に成形する折板の製造方法。
JP10653593A 1993-05-07 1993-05-07 断熱材、折板および折板の製造方法 Pending JPH06316988A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997008677A1 (fr) 1995-08-30 1997-03-06 Seiko Epson Corporation Afficheur d'images, procede d'affichage d'images, dispositif de commande d'affichage et appareil electronique les utilisant
WO2016147359A1 (ja) * 2015-03-18 2016-09-22 三菱電機株式会社 熱交換素子および熱交換素子の製造方法
WO2017217166A1 (ja) * 2016-06-14 2017-12-21 株式会社ライフテック 屋根外装構造及び屋根外装の施工方法
JP2018168893A (ja) * 2017-03-29 2018-11-01 積水化成品工業株式会社 接合構造

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