JPH06316426A - 定偏波光ファイバ用母材の製造方法 - Google Patents

定偏波光ファイバ用母材の製造方法

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JPH06316426A
JPH06316426A JP10322693A JP10322693A JPH06316426A JP H06316426 A JPH06316426 A JP H06316426A JP 10322693 A JP10322693 A JP 10322693A JP 10322693 A JP10322693 A JP 10322693A JP H06316426 A JPH06316426 A JP H06316426A
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optical fiber
applying member
silica
stress
molded body
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JP10322693A
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Tsugio Sato
継男 佐藤
Kenji Enomoto
憲嗣 榎本
Hiroshi Hihara
弘 日原
Kazuaki Yoshida
和昭 吉田
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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    • C03B2203/31Polarisation maintaining [PM], i.e. birefringent products, e.g. with elliptical core, by use of stress rods, "PANDA" type fibres by use of stress-imparting rods, e.g. by insertion

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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、高品質の定偏波光ファイバを効率よ
く、しかも簡単に得ることができる定偏波光ファイバ用
母材の製造方法を提供することを目的とする。 【構成】膨張係数調整物をドープした石英系材料からな
る棒状体全体を石英系粉末からなる成形体で被覆する工
程と、前記成形体に精製処理および焼結処理を順次施す
ことにより応力付与部材を作製する工程と、石英系材料
からなる光ファイバ用母材に前記応力付与部材を埋設す
る工程と、この光ファイバ用母材に線引き処理を施して
定偏波光ファイバを作製する工程とを具備することを特
徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コヒーレントな光通
信、光センサ等に使用される応力付与型の定偏波光ファ
イバ用母材を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】定偏波光ファイバは、互いに直交する二
軸方向の基本モード(ExモードおよびEyモード)の
位相差を、外乱による位相差よりも大きくなるようにし
て、所定の偏波面を保存するようにしたものである。
【0003】定偏波光ファイバの一つとして、応力によ
る複屈折現象を利用した応力付与型のものがある。この
型の定偏波光ファイバは、コアに応力を付与することに
より偏波面の保存を図るものである。応力付与型の定偏
波光ファイバとしては、図7に示すように、クラッド7
0の中心にコア71およびコア71を中心とする対称な
位置に2つの応力付与部材72を埋設してなる、いわゆ
るパンダ型のものがある。
【0004】この応力付与型の定偏波光ファイバは、通
常の光ファイバ用母材の製造方法により、コアの外側に
クラッドが形成されてなる光ファイバ用母材を作製し、
クラッドにおけるコアを中心とした対称な位置に光ファ
イバ用母材の長手方向に沿った2つの貫通穴を穴明け加
工により形成し、貫通穴の内径とほぼ同じ外径を有する
棒状体、すなわち応力付与部材を貫通穴内に挿入して定
偏波光ファイバ用母材を作製し、その後、得られた定偏
波光ファイバ用母材の下端に引落し用の重錘を付けて、
当該母材を周知の加熱延伸方法で線引きして定偏波光フ
ァイバを作製する。
【0005】ここで使用される応力付与部材は、CVD
法、VAD法等により成形体を作製する。VAD法の場
合には、これに所定の脱脂処理、脱水処理、および透明
ガラス化処理を順次施して母材を得て、これを光ファイ
バ用母材に形成された貫通穴の内径よりも若干小さい径
になるように延伸し、さらにその外表面を研磨すること
により作製する。また、CVD法の場合には、CVD工
程後のパイプをコラプスし、外側のジャケット管の部分
を研削して除去し、しかる後これを光ファイバ用母材に
形成された貫通穴の内径よりも若干小さい径になるよう
に延伸し、さらにその外表面を研磨することにより作製
する。
【0006】この応力付与部材の材料としては、複屈折
を大きくするために、線膨張係数の大きい石英系ガラス
が用いられる。石英系ガラスとしては、例えばB2 3
を約20モル%含有するSiO2 −B2 3 が用いられ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、応力付
与部材をCVD法で作製する場合、図7に示すように、
定偏波光ファイバにおけるコア71と応力付与部材72
との距離Dを短くする必要があるので、石英管の内周面
に応力付与部材の材料を堆積させて石英管内部に成形体
を形成した後に、ジャケット層である石英管を研削しな
ければならない。このため、製造工程が多くなり、生産
効率が低下する。また、CVD法は、VAD法に比べて
材料の堆積が遅いので生産性が悪い。
【0008】一方、応力付与部材をVAD法で作製する
場合、B2 3 を約20モル%含有するSiO2 −B2
3 は吸湿性が高いので、ロッドとした後の研磨工程や
ハンドリングの際に水分を吸収して透明性を失い易い。
応力付与部材が水分を吸収していると、後工程の線引き
工程で水分が発泡して気泡となる恐れがある。このた
め、研磨工程では、応力付与部材を非水溶媒や油中に浸
漬させた状態で研磨を行わなくてはならない。また、応
力付与部材の保存においても、非水溶媒や油中に浸漬さ
せる必要がある。
【0009】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、高品質の定偏波光ファイバを効率よく、しかも簡
単に得ることができる定偏波光ファイバ用母材の製造方
法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明は、
膨張係数調整物をドープした石英系材料からなる棒状体
全体を石英系材料からなる成形体で被覆する工程と、前
記成形体に精製処理および焼結処理を順次施すことによ
り応力付与部材を作製する工程と、石英系材料からなる
光ファイバ用母材に前記応力付与部材を埋設する工程と
を具備することを特徴とする定偏波光ファイバ用母材の
製造方法を提供する。
【0011】本発明の第2の発明は、膨張係数調整物を
ドープした石英系材料からなる棒状の第1の成形体全体
を石英系材料からなる第2の成形体で被覆する工程と、
前記第1および第2の成形体に精製処理および焼結処理
を順次施すことにより応力付与部材を作製する工程と、
石英系材料からなる光ファイバ用母材に前記応力付与部
材を埋設する工程とを具備することを特徴とする定偏波
光ファイバ用母材の製造方法を提供する。
【0012】ここで、棒状体を構成する石英系材料にド
ープする膨張係数調整物としては、B2 3 等を挙げる
ことができる。また、棒状体を構成する石英系材料とし
ては、第1の発明においてはシリカガラスを用いること
ができ、第2の発明においてはシリカ粉末、シリカスー
ト、シリカスラリー等を用いることができる。
【0013】膨張係数調整物を石英系材料にドープする
場合、棒状体を作製する前に石英系材料に膨張係数調整
物をドープしてもよいし、棒状体を作製する際の焼結工
程において両者を化合させて石英系材料に膨張係数調整
物をドープしてもよい。
【0014】第1の発明において、棒状体を被覆する成
形体を構成する石英系材料としては、純シリカ粉末等を
用いることができる。
【0015】第1の発明において、棒状体全体を成形体
で被覆する方法としては、静水圧加圧成形法(CIP
法)、鋳込み成形法、ゾル−ゲル法、またはスラリーや
ゾルを塗布する方法等により棒状体上に成形体を形成す
る方法が採用される。
【0016】第1の発明において、成形体を焼結して透
明ガラス化する際に、成形体の溶融温度を棒状体の溶融
温度より低くすることが好ましい。これにより、成形体
が棒状体の溶融温度よりも低い温度でガラス化するの
で、棒状体が溶融することが防止できる。
【0017】溶融温度を下げる手段としては、P2 5
等の溶融温度調整物をドープしたシリカ粉末、ゾルーゲ
ル法で作製したシリカ粉末を使用することができる。
【0018】光ファイバ用母材に応力付与部材を埋設す
る方法としては、光ファイバ用母材の長手方向に沿って
孔を形成し、その孔に応力付与部材を挿入する方法、応
力付与部材を成形型内に配置し、石英系粉末を充填して
CIP法等により成形し、これに精製処理および焼結処
理を順次施す方法等が挙げられる。応力付与部材を孔に
挿入する場合には、挿入後コラプス処理を施して光ファ
イバ用母材と応力付与部材を一体化させる必要がある。
この場合、コラプス処理しながら線引きすることによ
り、製品形状を均一にすることができ、しかもコラプス
処理を短縮することができるので好ましい。なお、光フ
ァイバ用母材を作製する場合、使用する石英系材料およ
び作製方法は通常の光ファイバ用母材の製造方法に準ず
る。
【0019】棒状体を被覆する成形体の精製処理および
焼結処理の条件は、通常の光ファイバ用母材の製造方法
で採用される条件を用いる。
【0020】
【作用】本発明の第1の発明の定偏波光ファイバ用母材
の製造方法では、膨張係数調整物をドープした石英系材
料からなる棒状体全体を石英系材料からなる成形体で被
覆し、この成形体に精製処理および焼結処理を順次施す
ことを特徴とする。
【0021】本発明の第2の発明の定偏波光ファイバ用
母材の製造方法では、膨張係数調整物をドープした石英
系材料からなる棒状の第1の成形体全体を石英系材料か
らなる第2の成形体で被覆し、第1および第2の成形体
に精製処理および焼結処理を順次施すことを特徴とす
る。
【0022】棒状体または第1の成形体全体を石英系材
料で被覆した精製・焼結後の成形体は、耐水性に優れて
いるので、膨張係数調整物をドープした吸水性の高い石
英系材料からなる棒状体に水分が吸収することを防止す
る。これにより、得られる応力付与部材の透明性が保持
されて高品質な定偏波光ファイバ用母材を作製すること
ができる。また、応力付与部材に水分が含まれないの
で、線引き処理の際に定偏波光ファイバ内に気泡が発生
することがない。
【0023】一般に、径方向に異なる粘度の材料からな
る棒状体を線引きする場合、外側の粘度が内側の粘度よ
り高い方が、その逆の場合に比べて線径変動が小さい。
それ故、この実施例において、棒状体は全体が石英系材
料層により被覆されているので、線引き処理においても
粘度の小さいB2 3 ドープ石英からなる中心部の動き
を粘度の高い石英系材料が規制して線径変動を防止す
る。
【0024】第2の発明においては、焼結の際に第1お
よび第2の成形体を一度に精製・焼結することができる
ので、生産効率が向上する。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して具体
的に説明する。
【0026】実施例1 まず、図2に示すように、VAD法で外径12mm、長さ
300mmのシリカロッド11を作製した。このシリカロ
ッド11は、B2 3 20モル%を含むものである。
【0027】次いで、平均粒径0.2μmのシリカ粉末
100重量部に対してP2 5 5重量部、純水67重量
部、バインダーとしてポリビニルアルコール(PVA)
1重量部をシリカ粉末とよく混合してスラリーを調製し
た。このスラリーをスプレードライ法により造粒して平
均粒径10〜30μmの造粒粉末を作製した。
【0028】次いで、図示しない上下蓋を着脱すること
ができるシリコーンゴム製の内径14mm、長さ340mm
の成形型12内に底部から5mm程度の高さまで上記造粒
粉末13を充填した。次いで、成形型12の中央にシリ
カロッド11を配置し、成形型12内のシリカロッド1
1の回りに造粒粉末13を充填した。このとき、充填は
造粒粉末13を細密に充填するために、成形型12を加
振させながら行った。さらに、シリカロッド11の上に
も造粒粉末を堆積させた。このときシリカロッド11上
の造粒粉末13層の厚さは1mmとした。これにより、シ
リカロッド11の全体が造粒粉末13により被覆され
た。
【0029】次に、造粒粉末を充填した後の成形型12
に上下蓋を取り付けて静水圧加圧装置(以下、CIP装
置と省略する)に装着し、圧力800kg/cm2 で加圧成
形して多孔質成形体を作製した。この多孔質成形体をC
IP装置から取り出し、これをCl2 および/またはO
2 を含むN2 雰囲気中、600℃で脱脂し、その後、H
e雰囲気中、1300℃で焼結して透明ガラス化するこ
とにより、外径12mmの棒状体の回りに厚さが0.2mm
のシリカ層を有する長さ約300mmの応力付与部材を作
製した。なお、応力付与部材の一端部のシリカ層の厚さ
は1mmであった。この応力付与部材にHFで表面処理し
て表面をエッチングした。
【0030】一方、通常の光ファイバ用母材の製造方法
に準じて光ファイバ用母材を作製し、その長手方向に沿
ってコアを中心とする対称な位置に内径12.6mmの2
つの孔を形成し、その孔に上記応力付与部材を挿入し
た。その後、これにコラプス処理を施して、孔における
応力付与部材と光ファイバ用母材とを一体化させてパン
ダ型の定偏波光ファイバ用母材を作製した。
【0031】実施例2 SiCl4 およびBCl3 を出発原料として火炎加水分
解法によりB2 3 を20モル%含むシリカ粉末(以
下、ドープシリカ粉末と省略する)を作製し、SiCl
4 を出発原料として火炎加水分解反応により純シリカ粉
末を作製した。
【0032】ドープシリカ粉末100重量部に対して純
水200重量部、バインダーとしてポリビニルアルコー
ル(PVA)1重量部加えてスラリーを作製した。他
方、シリカ粉末100重量部に対して純水500重量
部、バインダーとしてPVA1重量部を加えよく混合し
てスラリーを調製した。それぞれのスラリーをスプレー
ドライ法により造粒して平均粒径10〜30μmの造粒
シリカ粉末を作製した。
【0033】図3に示すように、内径34mm、長さ30
0mmのシリコーンゴム製の成形型21に、内径24mm、
長さ400mmの内管Aおよび内径31mm、長さ350mm
の外管Bからなる二重の充填管22を挿入した。まず、
外管Bから造粒純シリカ粉末23を成形型21の底部か
ら5mm程度の高さまで充填し、次いで、内管Aから造粒
ドープシリカ粉末24を、外管Bから造粒純シリカ粉末
23を充填した。最後に、充填管22を取り外し、充填
されたシリカ粉末23,24上にさらに造粒純シリカ粉
末23を充填した。このとき、充填は、シリカ粉末2
3,24を細密に充填するために、成形型21を加振さ
せながら行った。このとき最上層の造粒純シリカ粉末2
3の厚さは5mmとした。
【0034】次に、シリカ粉末23,24を充填した後
の成形型21に上下蓋を取り付けてCIP装置に装着
し、圧力800kg/cm2 で加圧成形して多孔質成形体を
作製した。この多孔質成形体をCIP装置から取り出
し、これをCl2 および/またはO2 を含むN2 雰囲気
中、500℃で脱脂し、その後、He雰囲気中、135
0℃で焼結して透明ガラス化することにより、外径12
mmの棒状体の回りに厚さが0.5mmのシリカ層を有する
長さ210mmの応力付与部材を作製した。純シリカ粉末
からなる成形体とドープシリカ粉末からなる成形体の透
明ガラス化は一度に行われた。なお、応力付与部材の一
端部のシリカ層の厚さは3.5mmであった。この応力付
与部材にHFで表面処理して表面をエッチングした。
【0035】一方、通常の光ファイバ用母材の製造方法
に準じて光ファイバ用母材を作製し、その長手方向に沿
ってコアを中心とする対称な位置に内径13.5mmの2
つの孔を形成し、その孔に上記応力付与部材を挿入し
た。その後、これにコラプス処理を施して、孔における
応力付与部材と光ファイバ用母材とを一体化させてパン
ダ型の定偏波光ファイバ用母材を作製した。
【0036】実施例3 実施例2と同様にしてドープシリカ粉末および純シリカ
粉末を作製した。シリカ粉末100重量部に対して純水
60重量部、バインダーとしてポリビニルアルコール
(PVA)3重量部をそれぞれのシリカ粉末によく混合
してスラリーを調製した。
【0037】図4に示すように、吸水機能を有する外径
125mm、内径24mm、長さ370mmの3分割型の樹脂
製の鋳型31に純シリカ粉末のスラリーを装填し、吸水
口32から脱水して鋳込んで、側面の厚さ2mm、底部の
厚さ5mmである着肉層33を鋳型31の内面に形成し
た。次いで、ドープシリカ粉末のスラリー34を鋳型3
1に装填し、吸引口32から脱水して鋳込み成形を行っ
た。最後に、成形体上に純シリカのスートを厚さ2mmに
なるようにして鋳込んだ。その後、このウェットな成形
体を鋳型31から取り出して100℃のオーブン中で充
分乾燥した。
【0038】次に、これをCl2 および/またはO2
含むN2 雰囲気中、500℃で脱脂し、その後、He雰
囲気中、1350℃で焼結して透明ガラス化することに
より、外径12mmの棒状体の回りに厚さが0.8mmのシ
リカ層を有する長さ300mmの応力付与部材を作製し
た。純シリカ粉末からなる成形体とドープシリカ粉末か
らなる成形体の透明ガラス化は一度に行われた。なお、
応力付与部材の一端部のシリカ層の厚さは2mmであっ
た。この応力付与部材にHFで表面処理して表面をエッ
チングした。
【0039】一方、通常の光ファイバ用母材の製造方法
に準じて光ファイバ用母材を作製し、その長手方向に沿
ってコアを中心とする対称な位置に内径14.0mmの2
つの孔を形成し、その孔に上記応力付与部材を挿入し
た。その後、これにコラプス処理を施して、孔における
応力付与部材と光ファイバ用母材とを一体化させてパン
ダ型の定偏波光ファイバ用母材を作製した。
【0040】実施例4 図5に示すような一辺が20mm、角度θ=90°の扇形
のキャビティーを有し、吸水機能を有する3分割型の樹
脂製の鋳型41を準備した。この鋳型41を用いること
以外は実施例3と同様にして応力付与部材を作製した。
この応力付与部材は、一辺が12mm、角度θ=90°の
断面扇形であり、外周に厚さ0.2mmのシリカ層を有す
るものであった。
【0041】一方、通常の光ファイバ用母材の製造方法
に準じて光ファイバ用母材を作製し、図6に示すよう
に、その長手方向に沿ってコア51を中心とする対称な
位置に、扇形形状の2つの孔52を形成し、その孔に上
記応力付与部材を挿入した。その後、これにコラプス処
理を施して、孔における応力付与部材と光ファイバ用母
材とを一体化させてボータイ型の定偏波光ファイバ用母
材53を作製した。
【0042】実施例2,3では、応力付与部材を構成す
る石英系材料として、シリカ粉末あるいはシリカスラリ
ーを使用したが、あらかじめこれらの石英系材料を用い
て多孔質成形体を成形し、これを使用してもよい。ま
た、本発明は、気相法、例えばVAD法にも適用でき
る。
【0043】
【発明の効果】以上説明した如く本発明の定偏波光ファ
イバ用母材の製造方法は、膨張係数調整物をドープした
石英系材料からなる棒状体全体を石英系粉末からなる成
形体で被覆し、あるいは膨張係数調整物をドープした石
英系材料からなる棒状の第1の成形体全体を石英系材料
からなる第2の成形体で被覆し、この成形体に精製処理
および焼結処理を順次施すので、吸水を防止して透明性
を保持して高品質の定偏波光ファイバ用母材を得ること
ができるものである。
【0044】また、本発明の方法によれば、CVD法を
採用した場合に必要であったジャケット層の研削加工等
の付加的な加工が不必要となり生産効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】シリカ粉末の溶融温度とP2 5 の含有量との
関係を示すグラフ。
【図2】本発明の第1の発明の方法による応力付与部材
の作製の一例を説明するための図。
【図3】本発明の第2の発明の方法による応力付与部材
の作製の一例を説明するための図。
【図4】本発明の第2の発明の方法による応力付与部材
の作製の他の例を説明するための図。
【図5】本発明の第2の発明の方法による応力付与部材
の作製の際に使用される鋳型を示す図。
【図6】ボータイ型定偏波光ファイバ用母材を示す断面
図。
【図7】パンダ型定偏波光ファイバを示す断面図。
【符号の説明】
11…シリカロッド、12,21…成形型、13…造粒
粉末、22…充填管、23…造粒純シリカ粉末、24…
造粒ドープシリカ粉末、31,41…鋳型、32…吸水
口、33…着肉層、34…スラリー、51…コア、52
…孔、53…定偏波光ファイバ用母材。
フロントページの続き (72)発明者 吉田 和昭 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】膨張係数調整物をドープした石英系材料か
    らなる棒状体全体を石英系材料からなる成形体で被覆す
    る工程と、 前記成形体に精製処理および焼結処理を順次施すことに
    より応力付与部材を作製する工程と、 石英系材料からなる光ファイバ用母材に前記応力付与部
    材を埋設する工程とを具備することを特徴とする定偏波
    光ファイバ用母材の製造方法。
  2. 【請求項2】膨張係数調整物をドープした石英系材料か
    らなる棒状の第1の成形体全体を石英系材料からなる第
    2の成形体で被覆する工程と、 前記第1および第2の成形体に精製処理および焼結処理
    を順次施すことにより応力付与部材を作製する工程と、 石英系材料からなる光ファイバ用母材に前記応力付与部
    材を埋設する工程とを具備することを特徴とする定偏波
    光ファイバ用母材の製造方法。
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