JPH06315895A - 打抜シートの分離装置 - Google Patents

打抜シートの分離装置

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JPH06315895A
JPH06315895A JP9948993A JP9948993A JPH06315895A JP H06315895 A JPH06315895 A JP H06315895A JP 9948993 A JP9948993 A JP 9948993A JP 9948993 A JP9948993 A JP 9948993A JP H06315895 A JPH06315895 A JP H06315895A
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JP
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sheet
plate
push pin
punching
pin
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JP9948993A
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Katsumi Iwasaki
勝実 岩崎
Ryuji Kobayashi
隆二 小林
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Toppan Inc
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 打抜き型を自在に変更できる打抜シートの分
離装置の提供 【構成】 紙箱の展開図13aを区画したシート11の
周縁部を支持するチャック14a、14bと、そのシー
ト11の紙箱の展開図13a部分に対して進退する複数
個のプッシュピン16を備えており、各プッシュピン1
6のシート11に対する突出量が独立して調整可能とさ
れ、プッシュピン16の突出状態は固定できるように構
成されていることを特徴とする打抜シートの分離装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シートから所定形状の
シートをプレスした後に、取り出すシートと不要周縁部
とを分離するための打抜シートの分離装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、大きな紙から所定形状の紙片を打
抜く作業はプレス装置によって行われている。しかし、
紙の中には打抜部分がプレス金型に付着して分離し難い
ものがある。このため、このようなタイプの紙の場合
は、図12に示すように、シート1の打抜線2上に微小
な接続部分2aを複数箇所設けることにより、打抜部分
3aと不要部3bとを完全に分離させないで、別の工程
で打抜部分3aと不要部3bとを分離するようにしてい
るものがある。
【0003】例えば、打抜部分3aを不要部3bから分
離する場合、プレス金型からプレス済みのシート1を取
り出し、このシート1を分離用の型の上に固定して打抜
部分3aを上から押圧することにより打抜部分3aを不
要部3bから分離する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、打抜部
分3aの処理量が多い場合、この打抜作業のために雄型
と雌型からなる分離用の型を作成し、雌型の上にこれか
ら打抜き作業を始めるシートを固定し、雄型をシートの
上から押圧することにより分離するが、この分離用の型
を作成するには費用がかかるため、小ロットの分離作業
は手作業で行われている。
【0005】このため、多品種であるが個々の商品の量
は少ないものの分離作業は、トータルの処理量が多いに
もかかわらず型の種類が多くなるため、型の作製原価が
高くなる問題がある一方、手作業で行うには人出がかか
りすぎるという問題が生ずる。
【0006】本発明にかかる打抜シートの分離装置は、
このような課題に着目したものであり、分離する型を打
抜部分の形状に応じて自由に変更できる打抜シートの分
離装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1にかかる打抜シートの分離装置
は、打抜線により打抜部分を囲んだシートを展開して支
持する支持手段と、前記シートの打抜部分に対向させる
突起部と、各突起部の突出量を各々独立に調整する突出
量固定手段とを備えていることを特徴とする。
【0008】又、本発明の請求項2にかかる打抜シート
の分離装置は、打抜線により打抜部分を囲んだシートを
間に介在させて対向配設されるとともに相対的に接近・
離間しうる一対のプレートと、この一対のプレートのそ
れぞれに、互いに対向する位置が一致するように開口さ
れた複数個の保持穴と、一方のプレートの保持穴若しく
は他方のプレートの保持穴のいずれかに持ち替え可能に
保持され、一方のプレートの保持穴に保持されたときは
他方のプレート側に一端部が突出し、他方のプレートの
保持穴に保持されたときには一方のプレートに向かって
他端部が突出し得る長さを有する複数個のピンと、前記
一対のプレートにそれぞれ設けられ、いずれかのプレー
トの各保持穴に保持されたピンを固定する固定手段とを
備えていることを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明の請求項1にかかる打抜シートの分離装
置によれば、突出量固定手段により各々の突起部の突出
量を調整・固定することによりシートの一般面から突出
する突起部の輪郭が変更できる。打抜部分の微小な接続
部分はシートの厚さ方向に押圧すれば切れるから、雄型
の突起部をシートの打抜部分の形状に合わせて概略的に
突出させれば、打抜部分に略均一な力を入力でき、打抜
線に沿って打抜部分を分離できる。
【0010】又、本発明の請求項2にかかる打抜シート
の分離装置によれば、一方のプレートを上方に位置さ
せ、他方のプレートを下方に位置させ、上のプレートの
各保持穴にピンを固定手段によりそれぞれ保持させ、下
のプレートの各保持穴を上のプレートの保持穴に対向さ
せると、上の保持穴のピンが下の保持穴の真上に位置す
る。
【0011】この状態で打抜部を開口した打抜シートを
下のプレート上に載せ、上のプレートのピンの下端部を
下のプレートの打抜シート上に当接させる。
【0012】ピンの下端部が打抜シート上に当接した後
に、上のプレートに設けられた固定手段によるピンの保
持を解除すると、シートの打抜開口部の上方に位置する
ピンは落下して下のプレートの保持穴に挿入され、シー
トに当接したピンはシートに支えられて上のプレートの
保持穴に入ったままとなる。
【0013】この状態で上のプレートの固定手段と下の
プレートの固定手段により各保持穴のピンを固定する
と、打抜いた開口部の形状に対応するように上のプレー
ト及び下のプレートにそれぞれピンが突出し、雄型と雌
型とが形成される。
【0014】従って、一対のプレートの間にまだ打ち抜
いていない打抜シートを配設し、一対のプレート同士を
接近すると打抜シートの打抜部分が他方のプレートに保
持されたピンに押圧されて打抜部分が分離される。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例にかかる打抜シートの
分離装置を図面に基づいて説明する。
【0016】図1〜図4は、本発明の実施例にかかる打
抜シートの分離装置を図示し、図5はこの分離装置によ
り打ち抜くシートを示したものである。図1〜図4にお
いて符号10は打抜シートの分離装置、図5の符号11
は打抜線12を形成したシート、符号13aは打抜線1
2により区画された打抜部分としての紙箱の展開図であ
る。紙箱の展開図13aを区画する打抜線12と不要部
13bとは小さな接続部分12aを介して連結してい
る。打抜線12はシート11を切断しており、接続部分
12aは切断されていない。
【0017】打抜シートの分離装置10は、シート11
の周縁部を挟持するチャック14a、14b(請求項1
の支持手段)と、接合部15と、プッシュピン16(請
求項1の突起部)と、プッシュピン16をロックするロ
ックプレート17(請求項1の突出量固定手段)と、ロ
ックプレート17を横方向にスライドさせるガイド穴1
8が開口されるとともに、プッシュピン16を上下方向
にガイドするガイドブロック19と、プッシュピン16
をシート11に向かって上方に付勢するコイルスプリン
グ20と、プッシュピン16の下端部を保持するととも
にコイルスプリング20を支えるホルダープレート21
と、底板22とを備えている。
【0018】本実施例では、チャック14a、14bが
接合部15に対して上下動するが、上のチャック14a
が下のチャック14bに対して昇降してシート11を挟
持する。上のチャック14aにはガイドピン23が下方
に向けて突設されており、ガイドピン23の下端部が下
のチャック14bのガイド穴にはまりあうようになって
いる。チャック14a、14bはシート11を挟持した
状態で上方から接合部15の上面に下降するように、例
えば、リンク機構などの図に示さない昇降装置により保
持されている。下のチャック14bの内側には接合部1
5がはめ込まれる嵌合穴14cが開口されている。
【0019】接合部15は、本実施例では、図2に示す
ように、矩形の枠状に形成されており、内側のガイド穴
15aに4本のプッシュピン16が出入調整自在に保持
されている。接合部15の下側にはガイドブロック19
が固着されている。ガイドブロック19のガイド穴18
に横にスライド可能に保持されたロックプレート17
は、図3に示すように、プッシュピン16の軸部16b
を挿通させる穴17aが四箇所開口されている。ガイド
ブロック19にはロックプレート17の穴17aに連通
可能なガイド穴19aが開口されている。なお、ロック
プレート17と接合部15との間の部分はガイドブロッ
ク19の上端部であり、ガイド穴18はガイドブロック
19の上部に形成されている。
【0020】ホルダープレート21には4つの開口部2
1aが形成され、この開口部21aにはプッシュピン1
6の下端部が摺動自在に保持されている。プッシュピン
16の下端部は底板22により覆われている。
【0021】プッシュピン16の上端部はシート11の
打抜部分としての紙箱の展開図13aを押し上げる矩形
状の突起部16aとされており、プッシュピン16の中
間部は軸部16bとされている。軸部16bには係止溝
16c、16dが形成されている。上の係止溝16c
は、ロックプレート17の穴17aが係止することによ
り、突起部16aの上面部を接合部15の上面部と面一
に位置させる。下の係止溝16dは、ロックプレート1
7の穴17aにロックプレート17の穴17aが係止す
ることにより、紙箱の展開図13aをシート11から分
離できる高さまで突起部16aの上面を上昇させる。軸
部16の下部には開口部21aに保持される小径の軸部
16eが形成されている。ロックプレート17は、例え
ば図面には示していないがエアシリンダによりプッシュ
ピン16を横切る方向に移動して、プッシュピン16の
高さを固定する。
【0022】プッシュピン16が接合部15から突出す
る高さは、図面に示したものでは、ロックプレート17
の穴17aとプッシュピン16の位置を合わせてプッシ
ュピン16の上下動を許容する段階と、打抜こうとする
紙箱の展開図13aの形に合わせてプッシュピン16を
突出させるピンの突出状態の決定段階と、ロックプレー
ト17をスライドさせて突出したプッシュピン16と突
出しないプッシュピン16とをそれぞれロックするロッ
ク段階とを経て調整する。
【0023】平面的に分布するピンのうち突出するプッ
シュピンを決定する段階では、図1に示すように、一枚
の紙箱の展開図を分離させたシート11の周縁部をチャ
ック14a、14bにより固定し、チャック14a、1
4bを接合部15側に下降させて、シート11に当たる
プッシュピン16をチャック14a、14bの下降する
押圧力によりシート11の下側に変移させる一方、シー
ト11の紙箱の展開図跡の穴からプッシュピン16を突
出させる。
【0024】紙箱の展開図13aの開口部からプッシュ
ピン16を突出させたら、ロックプレート17をスライ
ドさせて突出したプッシュピン16および突出しないプ
ッシュピン16を固定する。
【0025】紙箱の展開図13aの開口部により突出さ
せるプッシュピン16を決定した後には、チャック14
a、14bを一度上昇させてチャック14a、14bを
開き、型を決めるためのシート11を取り外して新たな
シート11をチャック14a、14bの間に挟持させ
る。
【0026】なお、上記実施例では、プッシュピン16
の断面形状を矩形に形成したが、円形或はその他の形状
でもよい。また、本実施例では、4本のプッシュピン1
6を隣接させたが、プッシュピン16の個数は4本に限
らない。また、複数のプッシュピン16は互いに隣接す
る状態で配設するとは限らず、離れた状態で配設してあ
ってもよい。更に、本実施例では、プッシュピン16の
突出状態をコイルスプリング20とスライド式のロック
プレート17により固定したが、プッシュピン16の突
出状態を決めるために、上下方向に向けたプッシュピン
16の下端部を上下方向に進退するエアシリンダの先端
部に固着してこのエアシリンダの空気調整だけでプッシ
ュピン16の突出状態を維持させてもよい。
【0027】更に、図1に示す実施例では、シート11
に紙箱の展開図13aが一つないし二つなどの小数しか
設けられていないが、一つのシート11上に分離する紙
箱の展開図13aが多数設けられている場合には、上記
のプッシュピン16を多数設けることによって一度に多
数の紙箱の展開図13aを分離できる。チャック14
a、14bと接合部15との接近・離間工程は、図1が
逆さまになった状態でチャック14a、14bが下側に
位置し、接合部15が上側に位置し、接合部15がチャ
ック14a、14bに固定されたシート11に対して接
近・離間するような動きをするものであってもよい。チ
ャック14a、14bに対して接合部15が必ず嵌合す
る必要はなく、要はシート11の紙箱の展開図13aの
位置に接合部15のプッシュピン16が突出しており、
その紙箱の展開図13aの位置に複数のプッシュピン1
6が押し当てられるようになっていればよい。
【0028】以上延べたように、本実施例にかかる打抜
シートの分離装置10は、紙箱の展開図13aを区画し
たシート11の周縁部を支持するチャック14a、14
bと、そのシート11の紙箱の展開図13a部分に対し
て進退する複数個のプッシュピン16を備えており、各
プッシュピン16のシート11に対する突出量が独立し
て調整可能とされ、プッシュピン16の突出状態はロッ
クプレート17によって固定できるように構成されてい
るので、シート11とプッシュピン16とを相対的に接
近させると、シート11の打抜線で囲まれた紙箱の展開
図13aが周囲の不要部13bから分離する。
【0029】次に、本発明の請求項2の実施例にかかる
打抜シートの分離装置の構成を説明する。
【0030】図6乃至図11は請求項2の実施例に含ま
れる分離装置の主要構成部分を図に示したものであり、
図6乃至図11において符合30は分離装置の主要構成
全体を示す。分離装置30は、互いに対向して配設され
るとともに相対的に接近・離間運動を行ない得る一対の
プレート31、32を備えている。一対のプレート3
1、32の間には、打抜線12により紙箱の展開図13
aを囲んだシート11(図5参照)が供給される。一対
のプレート31、32のそれぞれには、互いに対向する
複数個の保持穴33、34が開口しており、各々の保持
穴33、34(図7〜図9参照)は互いに対向して開口
する位置が一致するように開口されている。上方に配設
されるプレート31に開口される保持穴33の平面形状
は正方形とされており、下方に配設されるプレート32
に保持穴34の平面形状は円形とされている。保持穴3
3及び保持穴34にはプッシュピン35が挿入される。
【0031】プッシュピン35の上端部35aは保持穴
33に着脱自在に嵌合するように正方形の横断面形状を
有する。プッシュピン35の下端部35bは、プレート
32の保持穴34に着脱自在に嵌合するように円形の横
断面形状を有する。プッシュピン35はこの実施例では
鉄製とされており、プレート31及びプレート32に取
り付けられたプレート36、37の電磁石38、39に
よって吸着固定されるようになっている。プレート3
6、37は例えばアルミニューム、亜鉛、銅、プラスチ
ック等の非磁性体の材質で構成され、プレート31、3
2の保持穴33、34の底部を構成する部位に通電によ
り磁化する電磁石38、39が固着されている。電磁石
38、39は請求項2における固定手段を構成するもの
であり、図示しないスイッチを介して通電されることに
よりプッシュピン35の上端部35a若しくは下端部3
5bを吸着する。電磁石38、39を磁化させる順序に
ついては後述する。プッシュピン35の長さは、プレー
ト31の保持穴33に保持されているときにプッシュピ
ン35の下端部35bがプレート31からプレート32
側に突出し、プレート32の保持穴34に保持されてい
るときにプッシュピン35の上端部35aがプレート3
1側に突出する長さを有している。
【0032】次に、図7〜図9に基づいて第2実施例の
分離装置30のプレート31、32の間において紙箱の
展開図13aの形状に応じて突出するプッシュピン35
の選択する工程を説明する。
【0033】先ず、分離装置30の初期状態においては
プレート31、32は、本実施例では上下に接合されて
おり、保持穴33にプッシュピン35の上端部35aが
上下に摺動自在に保持され、保持穴34にプッシュピン
35の下端部35bが上下に摺動自在に保持されてい
る。
【0034】次に、分離しようとする打抜シート11の
一枚を取り出し、打抜線12に沿って紙箱の展開図13
aを分離し、打抜シート11に紙箱の展開図13aの打
抜穴Hを開ける。
【0035】打抜シート11に打抜穴Hを開けたら、上
のプレート31の電磁石38に通電して全部のプッシュ
ピン35を一旦プレート31の保持穴33に保持させ
る。
【0036】電磁石38にプッシュピン35が吸着され
たら、上のプレート31と下のプレート32とを相対的
に分離する。この分離は、図示しない昇降装置によって
行なうが、プレート31あるいは下のプレート32のい
ずれかを他方から変位させても良いし、両者をともに離
間させても良い。これによって、図7に示すように、プ
レート31の保持穴33からプッシュピン35の下端部
35bが垂下する。
【0037】プレート31の保持穴33からプッシュピ
ン35の下端部35bが垂下したら、打抜穴Hを開けた
シート11の周縁部を第1実施例のチャック14a、1
4b等の固定手段によって固定しておく。
【0038】シート11の周縁部を固定したら、図7に
示すように、シート11をプレート31とプレート32
の対向する空間(ここではプレート32の上面部)に移
動させ、プレート31、32の所定位置で紙箱の展開図
13aの分離処理を連続して行なうために、シート11
の打抜穴Hを所定のプッシュピン35の下に位置させる
シート11の平面方向の位置決め作業を行なう。
【0039】プレート31、32の間の所定位置に打抜
穴Hの開いたシート11を位置させたら、前述した昇降
装置によりプレート31、32を互いに接近させる。こ
の接近工程においてはプッシュピン35の下端部35b
がシート11に当接したらプレート31とプレート32
の接近を停止させる。
【0040】プッシュピン35の下端部35bがシート
11に当接し、プレート31とプレート32の接近を停
止させたら、上のプレート31の全部の電磁石38の通
電を停止する。これによって、図8に示すように打抜穴
Hの上方に位置するプッシュピン35は落下し、落下し
たプッシュピン35の下端部35bは下のプレート32
の保持穴34に保持される。一方、シート11の上に載
っているプッシュピン35は落下しないので、上のプレ
ート31の保持穴33の内部に位置している。
【0041】打抜穴Hからプッシュピン35が落下した
ら、上下のプレート31、32の電磁石38、39に通
電する。これによって、下のプレート32の保持穴34
には紙箱の展開図13aの形状に対応したプッシュピン
35が保持され、上のプレート31の保持穴33には紙
箱の展開図13aの周縁部の形状に対応して複数個のプ
ッシュピン35が保持され、プッシュピン35を紙箱の
展開図13aの形状に合わせて上下のプレート31、3
2に振り分ける工程が終わる。
【0042】この工程の後には、図9に示すように、プ
レート31とプレート32とを上下に分離させる。これ
によって、打抜シートから紙箱の展開図13aを分離す
るための雄型と雌型が出来上がる。図9に示す分離装置
の場合には、上のプレート31側が雌型となり、下のプ
レート32側が雄型となる。
【0043】雄型と雌型とが形成されたら、打抜穴Hの
開いたシート11を下のプレート32から取り外し、電
磁石38、39の通電状態を保持したまま、打抜作業を
開始する新たなシート11をプレート31、32の対向
空間に搬入し、上のプレート31と下のプレート32と
の接近・離間及びシート11の搬入・搬出を行なって連
続的なシートの打抜作業を開始する。その連続的なシー
トの打抜作業は一般的なプレス装置と同様であるので説
明を省略する。
【0044】尚、この打抜作業において紙箱の展開図1
3aを分離した穴空きのシート13bを下のプッシュピ
ン35から取り外すために、プッシュピン35の上下動
を妨げない穴を有するストリッパプレートを上下動可能
に設けても良い。
【0045】所定枚数のシート11の紙箱の展開図分離
作業が終了したら、初期状態に戻すために、シート11
が存在しない状態で上のプレート31と下のプレート3
2とを接合させ、電磁石38、39への通電を停止す
る。これによって、分離装置30は初期状態に戻る。従
って、新たな形状の紙箱の展開図あるいは紙箱等の分離
作業を行なう場合には、前述のプッシュピン35をプレ
ート31、32に振り分けることにより紙箱の展開図等
の形状に合う雄型・雌型を形成することができる。
【0046】図10、図11は本発明の第2実施例のプ
ッシュピン及び固定手段の変形例を図示したものであ
り、図10のプッシュピン40は、打抜シート11を傷
めないように、上下の端部が面取りされた円柱状の合成
ゴムで構成したもので、中央部の周面に鉄製のスリーブ
41を周面と面一になるように固着している。上下のプ
レート42、43の保持穴44はともに同じプッシュピ
ン40を摺動自在に嵌合する円筒形状を有しており、開
口部にリング状の電磁石45を固定手段として備えてい
る。プレート42、43の保持穴44の一方の端部には
プレート46、47が固着されて閉塞されている。これ
によって、プッシュピン40は上下のプレート42、4
3の保持穴44のいずれかに保持され、上下のプレート
42、43の保持穴44の間を移動し得るようになって
いる。図10に示すものでは、上下のプレート42、4
3、保持穴44並びにプッシュピン40が同じ形状を有
するので、一方で雄型を形成し、他方で雌型を形成する
ことができる。
【0047】図11のプッシュピン50は樹脂製のもの
であり、上下の面取りされた両端部の周面に係止溝51
(凹部でも良い)が形成されている。上下のプレート5
2、53の保持穴56の外側の周縁部に係止溝51に係
合するカム板54が鉛直軸55を中心に回動可能に枢着
されている。カム板54は楕円形若しくは偏心カムで構
成され、手動により回動・固定させても良いが、ギアー
ドモータ等により回動させても良い。
【0048】尚、上述の第1実施例、第2実施例では、
シート11を水平にして移送する構成としたが、シート
11を立てて移送させても良い。
【0049】
【効果】本発明の請求項1にかかる打抜シートの分離装
置によれば、各々の突起部の突出量を調整することによ
りパーティング面から突出する突起部の輪郭が変更でき
る。打抜部分の微小な接続部分はシートの厚さ方向に押
圧すれば切れるから、雄型の突起部をシートの打抜部分
の形状に合わせて概略的に突出させれば、打抜部分に略
均一な力を入力でき、打抜線に沿って打抜部分を分離で
きる。
【0050】本発明の請求項2にかかる打抜シートの分
離装置によれば、ピンの下端部が打抜シート上に当接し
た後に上のプレートの固定手段によりピンの保持力を解
除すると、シートの打抜部分の上に位置するピンは落下
して下のプレートの保持穴に挿入され、シートに当接し
たピンはシートに支えられて上のプレートの保持穴に入
ったままとなるので、固定手段により保持穴のピンを固
定すると、上のプレート及び下のプレートにそれぞれ打
抜形状に対応するようにピンが突出するので、打抜シー
トの打抜形状に合わせて自由に雄型及び雌型を短時間で
容易に形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかる打抜シートの分離装置
の構成を示す概略図
【図2】図1に示すプッシュピンの平面形状を示す平面
【図3】図1に示すロックプレートの平面図
【図4】図1のプッシュピンの側面図
【図5】紙箱の展開図を区画したシートの平面図
【図6】本発明の請求項2の実施例としての分離装置の
概略構成を示す斜視図
【図7】図6に示す分離装置の上下のプレートを離間さ
せて打抜シートを介在させた断面図
【図8】図6に示す分離装置において上のプレートから
下のプレート側に向かってプッシュピンを移動させた状
態の断面図
【図9】図8に示すプッシュピンの端部の突出状態を固
定し、上下のプレートを離間させ、間に打抜作業が未処
理の打抜シートを供給させた状態の断面図
【図10】本発明の請求項2の分離装置においてプッシ
ュピン及び固定手段の第1の変形例を示す断面図
【図11】本発明の請求項2の分離装置においてプッシ
ュピン及び固定手段の第2の変形例を示す断面図
【図12】打抜部分としてラベルを設けたシートの平面
【符号の説明】
10 打抜シートの分離装置 11 シート 12 打抜線 12a 接続部分 13a 紙箱の展開図(打抜き部分) 13b 不要部 14a チャック(固定手段) 14b チャック(固定手段) 15 接合部 16 プッシュピン(突起部) 17 ロックプレート(突出量固定手段) 18 ガイド穴 19 ガイドブロック 20 コイルスプリング 21 ホルダープレート 22 底板 30 分離装置 31 プレート 32 プレート 33 保持穴 34 保持穴 35 プッシュピン 36 プレート 37 プレート 38 電磁石 39 電磁石 40 プッシュピン 41 スリーブ 42 プレート 43 プレート 44 保持穴 45 保持穴 50 プッシュピン 51 係止溝 52 プレート 53 プレート 54 カム板 55 鉛直軸 56 保持穴

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】打抜線により打抜部分を囲んだシートを展
    開して支持する支持手段と、 前記シートの打抜部分に対向させる突起部と、 各突起部の突出量を各々独立に調整する突出量固定手段
    とを備えていることを特徴とする打抜シートの分離装
    置。
  2. 【請求項2】打抜線により打抜部分を囲んだシートを間
    に介在させて対向配設されるとともに相対的に接近・離
    間しうる一対のプレートと、 この一対のプレートのそれぞれに、互いに対向する位置
    が一致するように開口された複数個の保持穴と、 一方のプレートの保持穴若しくは他方のプレートの保持
    穴のいずれかに持ち替え可能に保持され、一方のプレー
    トの保持穴に保持されたときは他方のプレート側に一端
    部が突出し、他方のプレートの保持穴に保持されたとき
    には一方のプレートに向かって他端部が突出し得る長さ
    を有する複数個のピンと、 前記一対のプレートにそれぞれ設けられ、いずれかのプ
    レートの各保持穴に保持されたピンを固定する固定手段
    とを備えていることを特徴とする打抜シートの分離装
    置。
JP9948993A 1993-03-08 1993-04-26 打抜シートの分離装置 Pending JPH06315895A (ja)

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