JPH0631484B2 - 折 戸 - Google Patents

折 戸

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JPH0631484B2
JPH0631484B2 JP34403789A JP34403789A JPH0631484B2 JP H0631484 B2 JPH0631484 B2 JP H0631484B2 JP 34403789 A JP34403789 A JP 34403789A JP 34403789 A JP34403789 A JP 34403789A JP H0631484 B2 JPH0631484 B2 JP H0631484B2
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一光 本間
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、一端を一方の縦框に枢着し他端を上下枠に沿
って移動させ、中間部を折り曲げることにより開く折戸
に関する。
(従来の技術) 特公昭61-4955号には、折戸の中央の縦框に把手を取付
けることにより、開閉時の手の移動範囲が短くてすむよ
うにした構造が開示されている。
(発明が解決しようとする課題) 上述した従来技術において、操作性を良好にするために
は、把手の把持部と縦框との間に指が余裕をもって差し
込めるような間隔を設ける必要があり、一方この間隔を
設けると、折戸を開くとき、すなわち中央の蝶番等によ
る連結された左右の戸体どうしが重なるように開くと
き、隣接する縦框に取付けた把手どうしが当接するの
で、縦框どうしをあまり近接した状態で開くことができ
ず、従って、折戸を開いた際に人が通過する開口部の幅
をあまり広くとることができないという問題点があっ
た。反対に、把手の把持部と縦框との間の間隔を狭くす
ると、把手を把持しにくくなり、操作性が悪くなる。
本発明は、このような問題点を解決すること、すなわ
ち、把手の把持部と縦框との間の間隔を十分にとれ、か
つ折戸を開いた際の開口部を広くとることのできる構成
の折戸を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) この目的を達成するため、本発明による折戸は、折戸の
中央側縦框に把手の取付け具を取付け、該取付け具に把
手をパネル面内方向に回動自在に取付けると共に、把手
が横向きのときに把手の先端が縦框外側面よりもパネル
側に位置し、かつ把手が縦向きのときに把手の先端が縦
框外側面よりも外側に位置させる把手と取付け具との係
合構造を持たせたことを特徴とする。
(作用) 本発明は、上述の構造を有するので、把手が縦向きの状
態においては、把手の把持部と縦框との間の間隔を十分
にとることができ、把手を横向きにすれば、把手の先端
が縦框外側面よりも内側すなわちパネル側に位置させる
ことができるので、折戸を開いた状態において左右の戸
体間を近接させることができる。
(実施例) 第1図は本発明による折戸の一実施例を示す横断面図、
第2図は室内側から見た正面図である。この折戸は、2
つの折戸1、2を、アルミニウム形材等により製作され
た上下の枠3、4および側枠5からなる枠内に装着され
る。
各戸体1、2は、前記形材等でなる上下の框6、8と左
右の縦框7さらには必要に応じて中框10を加えて枠組
みされたものの中にパネル9を嵌め込んでなる。双方の
戸体1、2の突合わせ部の縦框7どうしは、蝶番11A
により折り曲げ自在に連結し、一方の戸体1の他方の縦
框7を蝶番11Bにより一方の縦枠5に連結し、他方の
戸体2の他方の縦框7には、移動用竪框7Aを筒番11
Cにより取付け、該縦框7Aの上端には、通常の折戸と
同様に上枠3のレールに沿って転動する吊車14を取付
け、下端には下枠4のレール13に沿って摺動させるピ
ボット15を取付けている。
一方の戸体1の他方の戸体2との突合わせ部の縦框7に
は、把手16を取付けている。この把手16の取付け構
造について、第3図ないし第6図により説明する。第6
図は、把手16の取付け具17を示す斜視図であり、該
取付け具17は金属またはプラスチック製のもので、上
下部分に取付け用透孔18を有し、中央に円孔19を設
け、片面に該円孔19よりやや大きな内径の円筒状をな
す隆起部20を形成し、その一部に隆起部20の切除に
より形成された凹部21を有し、他面には、前記円孔1
9よりやや大きな円孔22を設けた角形部23を一体に
設け、第3図の縦断面図に示すように、縦框7の外側面
aに設けた角孔24に角形部23を嵌合し、ねじなどの
固定具25を前記透孔18に挿通して縦框7の孔26に
結合することにより、縦框7に固定するものである。
把手16は、第5図の分解斜視図に示すように、回転体
28に取付けられ、回転体28は、角棒29と、該角棒
29を同芯に結合したねじ筒部30と、前記取付け具1
7の円孔19に嵌合する円筒部31と、前記隆起部20
に嵌合する円筒部32と、該円筒部32に設けた鍔部3
3とからなり、円筒部32と鍔部33の一部を切除し、
その切除部34より把手16の基部16aを挿入し、円
筒部32に軸35を中心に把手16を回動自在に取付け
ると共に、軸35に巻装して取付けたコイルばね36に
より、把手16が矢印A方向に付勢されるように構成し
ている。
この把手16は、第3図および第5図に示すように、取
付け具17に回転体28を嵌合し、取付け具17の角形
部23側円孔22に耐摩耗性ワッシャ38を嵌合し、そ
の上にねじ筒部30に螺合して雌ねじ40を重ね、その
上に雌ねじの突起39に嵌まる凹部41を外周に形成
し、かつ角孔42を有する雌ねじ40の回り止め金具4
3を、該角孔42を角棒29に嵌合して取付け、その上
に、角棒29を両側から挟持する2枚の弾性板44を、
前記角形部23の切込み45に押し入れて取付け、止め
板46を、その中心の円孔47に角棒29を回動自在に
挿通させ、かつ周囲の透孔49にねじ48を挿通し、角
形部23のねじ孔50にねじ込み固定することによって
取付ける。
この把手16は、第4図の実線bおよび第1図に示すよ
うに横向きとなるときには、把手16の基部16aが、
コイルばね36の力により取付け具17の凹部21に嵌
まり込み、把手16の先端16bが縦框7の外側面aよ
りパネル9側に位置する。そして、第1図に示すよう
に、戸体2からの把手16の突出幅L1が小となる。この
ため、折戸を開いた際の戸体どうしの間隔W1を狭くする
ことができ、開口部幅W2を広くとることができる。
また、第4図の2点鎖線dおよび第3図の実線dに示す
ように、把手16を縦向きにするときには、把手16を
パネル面外方向に引起こし、その基部16aを取付け具
17の隆起部20上に乗せる。これにより、把手16と
縦框7との間に大きな間隔L2が形成され、この間に手の
指を容易に挿入することができ、操作性が良好となる。
なお、第3図においては、比較のため、把手16が横向
きとなった場合の状態を2点鎖線bで重ねて示してい
る。また、角棒29は2枚の弾性板44によって挟持さ
れているので、縦向きおよび横向きの状態において、そ
の姿勢を容易に保持することができ、安定する。
第7図は前記把手16の動きに連動して折戸のロックを
行なう装置の構成例を示す図であり、前記縦框7に上下
動自在に上下のロック棒52、53を収容し、ロック棒
52、53を、縦框7に固定するブラケット54の孔5
5、56に挿通し、ブラケット54内において、上下動
体57、58に結合する。上下動体57、58は複数の
孔59を縦に配設し、これらの孔59を、前記把手16
に連動して回動する角棒29に嵌合したスプロケット6
0に噛合させる。そして、把手16が縦向きの状態にあ
るときは、各ロック棒52、53は2点鎖線eに示すよ
うに、上下の枠3、4に係合しうるように突出し、把手
16を矢印B方向に回して横向きにすると、実線fで示
すように、各ロック棒52、53は上下の枠3、4と係
合しえない位置の没入するように構成する。これによ
り、把手16の回動に連動して、折戸の閉状態のロック
とロック解除が行なえる。
以上本発明を実施例により説明したが、本発明の構造す
なわち把手が横向きにあるときには、把手16の先端1
6bが縦框7の外側面aよりパネル9側にある構造は、
把手16の基部16aに当接する取付け具17の隆起部
20の端面等のガイド面あるいはガイド溝を傾斜面に形
成する等の構造によっても実現でき、また、パネル9は
1枚でなく、複数枚取付けるものであっても良い。ま
た、実施例において、把手16を取付けた面の反対側の
面にも把手を取付ける必要がある場合には、その把手が
把手16と連動するように、同軸に取付けても良い。
その他、戸体1、2の構成とその枠への装着構造、縦框
7、把手16、取付け具17等の具体的構造やこれらの
組合わせ等について、本発明の要旨を逸脱しない範囲に
おいて、種々の変更、付加が可能であることは云うまで
もない。
(発明の効果) 本発明によれば、把手が横向きのときに把手の先端が縦
框外側面よりもパネル側に位置し、かつ把手が縦向きの
ときに把手の先端が縦框外側面よりも外側に位置させる
ようにしたので、把手を操作するときには、把手を縦向
きとしておくことにより、把手と縦框との間に大きな間
隔が形成され、操作性が良好となる。また、把手を横向
きにしたときには、戸体からの把手の突出幅が小となる
ので、折戸を開いた際の戸体どうしの間隔を狭くするこ
とができ、開口部幅を広くとることができ、取付け幅が
狭く、開口幅の広い折戸を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明による折戸の一実施例を説明するもので、
第1図は折戸を取付け状態で示す横断面図、第2図はそ
の正面図、第3図は把手を縦框へ取付けた状態で示す縦
断面図、第4図はその正面図、第5図は把手とその取付
け装置を示す分解斜視図、第6図は把手の取付け具を示
す斜視図、第7図は把手とロック棒との連動装置を説明
する縦断面図である。 1、2:戸体、3:上枠、4:下枠、5:縦枠、6:上
框、7:縦框、8:下框、9パネル、11A〜11C:
蝶番、16:把手、17:取付け具、20:隆起部、2
1:凹部、29:角棒、52、53:ロック棒、57、
58:上下動体、59:孔、60:スプロケット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】折戸の中央側縦框に把手の取付け具を取付
    け、該取付け具に把手をパネル面内方向に回動自在に取
    付けると共に、把手が横向きのときに把手の先端が縦框
    外側面よりもパネル側に位置し、かつ把手が縦向きのと
    きに把手の先端が縦框外側面よりも外側に位置させる把
    手と取付け具との係合構造を有することを特徴とする折
    戸。
  2. 【請求項2】前記把手の向きに応じて折戸のロック棒を
    突没させる連動機構を設けたことを特徴とする請求項1
    記載の折戸。
JP34403789A 1989-12-27 1989-12-27 折 戸 Expired - Fee Related JPH0631484B2 (ja)

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