JPH06313480A - ブーツおよびブーツの固着構造 - Google Patents
ブーツおよびブーツの固着構造Info
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- JPH06313480A JPH06313480A JP12478993A JP12478993A JPH06313480A JP H06313480 A JPH06313480 A JP H06313480A JP 12478993 A JP12478993 A JP 12478993A JP 12478993 A JP12478993 A JP 12478993A JP H06313480 A JPH06313480 A JP H06313480A
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- Japan
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- annular
- boot
- fixing
- groove
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ブーツの固着部と被装着部材との間に滑りが
生ぜず、しかも、きわめて高いシール強度を有するブー
ツを得る。 【構成】 蛇腹部2と、蛇腹部2の両端に被装着部材に
密に封止する固着部3,4を有する。少なくとも一方の
固着部3の外周面に締具20を装着する環状凹陥部8を
形成する。環状凹陥部8に、その軸方向略中央部に環状
凹溝10を形成するとともに環状凹溝10の両端縁に突
起を形成する。固着部3の内周面に、環状凹溝10に対
応する環状突隆部12を形成する。
生ぜず、しかも、きわめて高いシール強度を有するブー
ツを得る。 【構成】 蛇腹部2と、蛇腹部2の両端に被装着部材に
密に封止する固着部3,4を有する。少なくとも一方の
固着部3の外周面に締具20を装着する環状凹陥部8を
形成する。環状凹陥部8に、その軸方向略中央部に環状
凹溝10を形成するとともに環状凹溝10の両端縁に突
起を形成する。固着部3の内周面に、環状凹溝10に対
応する環状突隆部12を形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の等速ジョイン
ト用、その他各種機器用のブーツおよびブーツの固着構
造に関するものである。
ト用、その他各種機器用のブーツおよびブーツの固着構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車の等速ジョイント用ブーツとし
て、熱可塑性エラストマーで構成され、蛇腹部の両端
に、等速ジョイントの外輪および軸にそれぞれ密に封止
する固着部を有するものは、例えば、特開平2−221
766号公報に記載されている。
て、熱可塑性エラストマーで構成され、蛇腹部の両端
に、等速ジョイントの外輪および軸にそれぞれ密に封止
する固着部を有するものは、例えば、特開平2−221
766号公報に記載されている。
【0003】この種の自動車の等速ジョイント用ブーツ
の多くは、熱可塑性エラストマーで構成されるが、熱可
塑性エラストマーは、剛性が高いために金属との密着性
に劣る。このため、熱可塑性エラストマーで構成された
ブーツは、その固着部が金属からなるジョイントの外輪
または軸の表面で滑りが生じて、ブーツが脱落し易いと
いう欠点がある。
の多くは、熱可塑性エラストマーで構成されるが、熱可
塑性エラストマーは、剛性が高いために金属との密着性
に劣る。このため、熱可塑性エラストマーで構成された
ブーツは、その固着部が金属からなるジョイントの外輪
または軸の表面で滑りが生じて、ブーツが脱落し易いと
いう欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、上記特開平2
−221766号公報に記載されているものは、固着部
の内周面に環状突隆部を形成して、固着部を平ベルトで
締め付ける構成とすることにより、シール性および固着
性の向上を図っている。しかしながら、このように構成
したものにあっても、低温下で熱可塑性エラストマーの
剛性が高くなる場合や、ブーツに内圧が加わる場合など
の使用環境では、未だシール強度や固着強度が十分でな
いとの指摘がなされているのが実状である。
−221766号公報に記載されているものは、固着部
の内周面に環状突隆部を形成して、固着部を平ベルトで
締め付ける構成とすることにより、シール性および固着
性の向上を図っている。しかしながら、このように構成
したものにあっても、低温下で熱可塑性エラストマーの
剛性が高くなる場合や、ブーツに内圧が加わる場合など
の使用環境では、未だシール強度や固着強度が十分でな
いとの指摘がなされているのが実状である。
【0005】本発明は、このような実状に鑑み、熱可塑
性エラストマーで構成されたブーツであっても、その固
着部と被装着部材との間に滑りが生ぜず、しかもきわめ
て高いシール強度を有するブーツよびブーツの固着構造
を提供することを目的とするものである。
性エラストマーで構成されたブーツであっても、その固
着部と被装着部材との間に滑りが生ぜず、しかもきわめ
て高いシール強度を有するブーツよびブーツの固着構造
を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため次のように構成した。すなわち、本発明に係
るブーツは、蛇腹部と、蛇腹部の両端に被装着部材に密
に封止する固着部を有するブーツにおいて、少なくとも
一方の固着部の外周面に締具を装着する環状凹陥部を形
成し、この環状凹陥部には、その軸方向略中央部に環状
凹溝を形成するとともに環状凹溝の両端縁に突起を形成
し、固着部の内周面の上記環状凹溝に対応する部位には
内方に隆起する環状突隆部を形成したものである。
成するため次のように構成した。すなわち、本発明に係
るブーツは、蛇腹部と、蛇腹部の両端に被装着部材に密
に封止する固着部を有するブーツにおいて、少なくとも
一方の固着部の外周面に締具を装着する環状凹陥部を形
成し、この環状凹陥部には、その軸方向略中央部に環状
凹溝を形成するとともに環状凹溝の両端縁に突起を形成
し、固着部の内周面の上記環状凹溝に対応する部位には
内方に隆起する環状突隆部を形成したものである。
【0007】また、本発明に係るブーの固着構造は、被
装着部材とその被装着部材に固着されるブーツの固着構
造において、上記ブーツは蛇腹部と蛇腹部の両端に被装
着部材に密に封止する固着部を有し、少なくとも一方の
固着部の外周面に締具を装着する環状凹陥部を形成し、
この環状凹陥部には、その軸方向略中央部に環状凹溝を
形成するとともに環状凹溝の両端縁に突起を形成し、固
着部の内周面の上記環状凹溝に対応する部位には内方に
突隆する環状突隆部を形成するとともに、被装着部材の
外周面のブーツの環状突隆部に対応する部位にはリング
凹溝を形成したものである。
装着部材とその被装着部材に固着されるブーツの固着構
造において、上記ブーツは蛇腹部と蛇腹部の両端に被装
着部材に密に封止する固着部を有し、少なくとも一方の
固着部の外周面に締具を装着する環状凹陥部を形成し、
この環状凹陥部には、その軸方向略中央部に環状凹溝を
形成するとともに環状凹溝の両端縁に突起を形成し、固
着部の内周面の上記環状凹溝に対応する部位には内方に
突隆する環状突隆部を形成するとともに、被装着部材の
外周面のブーツの環状突隆部に対応する部位にはリング
凹溝を形成したものである。
【0008】本発明において、環状凹溝の両端縁に形成
された突起は、環状凹陥部の面より突出するものであれ
ばよく、傾斜状に隆起するテーパー状の突起のほか、半
丸形や上面が平面の台形などが好適である。
された突起は、環状凹陥部の面より突出するものであれ
ばよく、傾斜状に隆起するテーパー状の突起のほか、半
丸形や上面が平面の台形などが好適である。
【0009】
【作用】本発明に係るブーツにおいては、固着部の環状
凹陥部に環状凹溝が形成され、かつ環状凹溝の両端縁に
それぞれ突起が形成されているうえ、固着部の内周面に
環状凹溝に対応する部位には内方に隆起する環状突隆部
が形成されているので、固着部を被装着部材に装着する
と環状凹溝の両端縁に形成された突起がさらに隆起す
る。そして、この状態で固着部が締具で締め付けられる
と、環状突隆部が内周面と同一面をなし、かつ突起が外
周面と同一面をなすように変形して、固着部のその部分
が被装着部材に強く圧着される。このため、固着部と被
装着部材との間に滑りが生ぜず、しかも固着部と被装着
部材との間のシール強度がきわめて高くなる。
凹陥部に環状凹溝が形成され、かつ環状凹溝の両端縁に
それぞれ突起が形成されているうえ、固着部の内周面に
環状凹溝に対応する部位には内方に隆起する環状突隆部
が形成されているので、固着部を被装着部材に装着する
と環状凹溝の両端縁に形成された突起がさらに隆起す
る。そして、この状態で固着部が締具で締め付けられる
と、環状突隆部が内周面と同一面をなし、かつ突起が外
周面と同一面をなすように変形して、固着部のその部分
が被装着部材に強く圧着される。このため、固着部と被
装着部材との間に滑りが生ぜず、しかも固着部と被装着
部材との間のシール強度がきわめて高くなる。
【0010】また、被装着部材とその被装着部材に固着
されるブーツの固着構造において、被装着部材の外周面
のブーツの環状突隆部に対応する部位にリング凹溝を形
成したので、環状凹陥部に締具を装着して締具で環状凹
陥部を締め付けると、被装着部材のリング凹溝の両端縁
に固着部の内周面に形成した環状突隆部が強く圧着する
ので、固着部と被装着部材との間のシール強度がさらに
一段と高くなるとともに、ブーツの移動防止が図られる
ので、ブーツが脱落しない。
されるブーツの固着構造において、被装着部材の外周面
のブーツの環状突隆部に対応する部位にリング凹溝を形
成したので、環状凹陥部に締具を装着して締具で環状凹
陥部を締め付けると、被装着部材のリング凹溝の両端縁
に固着部の内周面に形成した環状突隆部が強く圧着する
ので、固着部と被装着部材との間のシール強度がさらに
一段と高くなるとともに、ブーツの移動防止が図られる
ので、ブーツが脱落しない。
【0011】
【実施例】図面には自動車の等速ジョイント用ブーツが
例示されている。図1において、1はブーツであり、こ
のブーツ1は、ポリエステル系、ポリウレタン系、ポリ
アミド系、ポリオレフィン系などの熱可塑性合成樹脂エ
ラストマーの単体またはブレンド体を、ブロー成形、射
出成形あるいは射出ブロー成形により単層あるいは多層
状に成形したものである。ブーツ1は、蛇腹部2の一端
に筒状の大径の固着部3を、かつ他端に筒状の小径の固
着部4を一体に形成してなるものである。上記ブーツ1
の蛇腹部2は、山部5と谷部6を交互に形成したもので
ある。7は短い筒状部である。ブーツ1を構成する熱可
塑性合成樹脂エラストマーは、引張弾性率(JISK6
301)が100〜2000Kg/cm2の比較的強度
が大である弾性材料である。
例示されている。図1において、1はブーツであり、こ
のブーツ1は、ポリエステル系、ポリウレタン系、ポリ
アミド系、ポリオレフィン系などの熱可塑性合成樹脂エ
ラストマーの単体またはブレンド体を、ブロー成形、射
出成形あるいは射出ブロー成形により単層あるいは多層
状に成形したものである。ブーツ1は、蛇腹部2の一端
に筒状の大径の固着部3を、かつ他端に筒状の小径の固
着部4を一体に形成してなるものである。上記ブーツ1
の蛇腹部2は、山部5と谷部6を交互に形成したもので
ある。7は短い筒状部である。ブーツ1を構成する熱可
塑性合成樹脂エラストマーは、引張弾性率(JISK6
301)が100〜2000Kg/cm2の比較的強度
が大である弾性材料である。
【0012】固着部3および固着部4の外周面には、そ
れぞれ平ベルト状の締具(図示せず)を装着するための
環状凹陥部8,9が形成されている。図2に詳細を示す
ように、上記固着部3の環状凹陥部8には、その軸方向
略中央部に環状凹溝10が形成されるとともに環状凹陥
部8の両端縁から環状凹溝までの略中央位置を起点とし
て環状凹溝10の両端縁に向けてそれぞれ傾斜状に隆起
するテーパ部11,11が形成されており、固着部3の
内周面には上記環状凹溝10に対応する部位に内方に隆
起する環状突隆部12が形成されている。なお、図1に
は、大径の固着部3を上記のように構成したものを例示
したが、小径の固着部4も、大径の固着部3と同様に構
成してもよい。
れぞれ平ベルト状の締具(図示せず)を装着するための
環状凹陥部8,9が形成されている。図2に詳細を示す
ように、上記固着部3の環状凹陥部8には、その軸方向
略中央部に環状凹溝10が形成されるとともに環状凹陥
部8の両端縁から環状凹溝までの略中央位置を起点とし
て環状凹溝10の両端縁に向けてそれぞれ傾斜状に隆起
するテーパ部11,11が形成されており、固着部3の
内周面には上記環状凹溝10に対応する部位に内方に隆
起する環状突隆部12が形成されている。なお、図1に
は、大径の固着部3を上記のように構成したものを例示
したが、小径の固着部4も、大径の固着部3と同様に構
成してもよい。
【0013】図3には、ブーツ1をブロー成形する要部
態様が示されている。図3において、13はブロー成形
金型である。14は固着部3の固着部成形キャビティ、
15は蛇腹部2を成形する蛇腹部成形キャビティであ
る。固着部成形キャビティ14は、固着部3の環状凹陥
部8を成形する凸出部16に、環状凹溝10を成形する
凸条部17を設けたものである。18は熱可塑性エラス
トマーのパリスンである。図3に示すように、ブロー成
形金型13のキャビティに沿ってパリスン18が成形さ
れると、固着部成形キャビティ14の凸出部16により
環状凹陥部8を有する固着部3が成形され、凸条部17
により環状凹溝10が形成されるとともに、凸条部17
に対応する内周面にはパリスンの膨らみが生じて環状突
隆部12が形成される。
態様が示されている。図3において、13はブロー成形
金型である。14は固着部3の固着部成形キャビティ、
15は蛇腹部2を成形する蛇腹部成形キャビティであ
る。固着部成形キャビティ14は、固着部3の環状凹陥
部8を成形する凸出部16に、環状凹溝10を成形する
凸条部17を設けたものである。18は熱可塑性エラス
トマーのパリスンである。図3に示すように、ブロー成
形金型13のキャビティに沿ってパリスン18が成形さ
れると、固着部成形キャビティ14の凸出部16により
環状凹陥部8を有する固着部3が成形され、凸条部17
により環状凹溝10が形成されるとともに、凸条部17
に対応する内周面にはパリスンの膨らみが生じて環状突
隆部12が形成される。
【0014】図4および図5には、ブーツ1を被装着部
材である自動車の等速ジョイントに装着する態様が示さ
れている。図4に示すように、ブーツ1の固着部3は等
速ジョイントの外輪19に差し込んで被せるが、固着部
3の内周面に環状突隆部12があっても、それに対応し
て外周側に環状凹溝10が形成されているので、外輪1
9に固着部3を差し込む過程で環状突隆部12が内周面
と略同一面まで没入して容易に被せることができる。次
いで、図5に示すように、固着部3の環状凹陥部8に締
具20を装着して締め付けると、固着部3の外周面側で
環状凹溝10の両端縁に向けてそれぞれ傾斜状に隆起す
るテーパ部11,11が環状凹陥部8の外周面の同一面
をなすように押圧変形する。そして、環状凹溝10の両
端縁に向けてそれぞれ傾斜状に隆起するテーパ部11,
11によって強く押圧変形するので、固着部3の内周面
に突出している環状突隆部12が外輪19の外周面に特
に強く圧着され、固着部3と外輪19との間に滑りが生
ぜず、しかも固着部3と外輪19との間のシール強度が
きわめて高くなる。
材である自動車の等速ジョイントに装着する態様が示さ
れている。図4に示すように、ブーツ1の固着部3は等
速ジョイントの外輪19に差し込んで被せるが、固着部
3の内周面に環状突隆部12があっても、それに対応し
て外周側に環状凹溝10が形成されているので、外輪1
9に固着部3を差し込む過程で環状突隆部12が内周面
と略同一面まで没入して容易に被せることができる。次
いで、図5に示すように、固着部3の環状凹陥部8に締
具20を装着して締め付けると、固着部3の外周面側で
環状凹溝10の両端縁に向けてそれぞれ傾斜状に隆起す
るテーパ部11,11が環状凹陥部8の外周面の同一面
をなすように押圧変形する。そして、環状凹溝10の両
端縁に向けてそれぞれ傾斜状に隆起するテーパ部11,
11によって強く押圧変形するので、固着部3の内周面
に突出している環状突隆部12が外輪19の外周面に特
に強く圧着され、固着部3と外輪19との間に滑りが生
ぜず、しかも固着部3と外輪19との間のシール強度が
きわめて高くなる。
【0015】図6および図7には、特定の被装着部材を
使用したブーツの固着構造が示されている。この固着構
造は、固着部3の内周面の環状突隆部12が、被装着部
材である等速ジョイントの外輪19の外周面に形成され
ているリング凹溝21に嵌合し、固着部3の環状凹溝1
0の両端縁に向けてそれぞれ傾斜状に隆起するテーパ部
11,11の隆起頂部22,22が外輪19の外周面の
リング凹溝21の側端縁23,23に略対応する構成と
なっている。なお、その他の構成は前述の実施例と同様
である。この実施例のものにおいては、図7に示すよう
に外輪19に装着された固着部3を締具20により締め
付けると、固着部3の外周面側で環状凹溝10の両端縁
に向けてそれぞれ傾斜状に隆起するテーパ部11,11
が環状凹陥部8の外周面と同一面をなすように押圧変形
する。そして、環状凹溝10の両端縁に向けてそれぞれ
傾斜状に隆起するテーパ部11,11の隆起頂部22,
22が外輪19のリング凹溝21の両側端縁に対応して
いて、固着部3のその部位が外輪19のリング凹溝21
の側端縁23,23に強力に押圧されて噛み込み状をな
すので、固着部3と外輪19との間に滑りが生ぜず、し
かも固着部3と外輪19との間のシール強度がきわめて
高くなる。
使用したブーツの固着構造が示されている。この固着構
造は、固着部3の内周面の環状突隆部12が、被装着部
材である等速ジョイントの外輪19の外周面に形成され
ているリング凹溝21に嵌合し、固着部3の環状凹溝1
0の両端縁に向けてそれぞれ傾斜状に隆起するテーパ部
11,11の隆起頂部22,22が外輪19の外周面の
リング凹溝21の側端縁23,23に略対応する構成と
なっている。なお、その他の構成は前述の実施例と同様
である。この実施例のものにおいては、図7に示すよう
に外輪19に装着された固着部3を締具20により締め
付けると、固着部3の外周面側で環状凹溝10の両端縁
に向けてそれぞれ傾斜状に隆起するテーパ部11,11
が環状凹陥部8の外周面と同一面をなすように押圧変形
する。そして、環状凹溝10の両端縁に向けてそれぞれ
傾斜状に隆起するテーパ部11,11の隆起頂部22,
22が外輪19のリング凹溝21の両側端縁に対応して
いて、固着部3のその部位が外輪19のリング凹溝21
の側端縁23,23に強力に押圧されて噛み込み状をな
すので、固着部3と外輪19との間に滑りが生ぜず、し
かも固着部3と外輪19との間のシール強度がきわめて
高くなる。
【0016】
【発明の効果】本発明に係るブーツによれば、熱可塑性
エラストマーで構成されたブーツであっても、その固着
部と被装着部材との間に滑りが生ぜず、しかもきわめて
高いシール強度を有するブーツを得ることができる。
エラストマーで構成されたブーツであっても、その固着
部と被装着部材との間に滑りが生ぜず、しかもきわめて
高いシール強度を有するブーツを得ることができる。
【0017】また、本発明に係るブーツの固着構造によ
れば、被装着部材をその外周面のブーツの環状突隆部に
対応する部位にリング凹溝を形成したので、環状凹陥部
に締具を装着して締具で肝臓凹陥部を締め付けると、被
装着部材のリング凹溝の両側端縁に固着部の内周面に形
成した環状突隆部を強く圧着することができ、固着部と
被装着部材との間のシール強度がさらに一段と高くな
る。
れば、被装着部材をその外周面のブーツの環状突隆部に
対応する部位にリング凹溝を形成したので、環状凹陥部
に締具を装着して締具で肝臓凹陥部を締め付けると、被
装着部材のリング凹溝の両側端縁に固着部の内周面に形
成した環状突隆部を強く圧着することができ、固着部と
被装着部材との間のシール強度がさらに一段と高くな
る。
【図1】本発明の一実施例に係るブーツの全体を示す正
面図である。
面図である。
【図2】図1の一部の拡大縦断正面図である。
【図3】図1に示したブーツのブロー成形態様を示す一
部の縦断正面図である。
部の縦断正面図である。
【図4】図1に示したブーツを自動車の等速ジョイント
の外輪に装着した態様を示す一部の縦断正面図である。
の外輪に装着した態様を示す一部の縦断正面図である。
【図5】図4に示す状態において固着部を締具で締め付
けた態様を示す縦断正面図である。
けた態様を示す縦断正面図である。
【図6】本発明に係るブーツの固着構造を示す一部の縦
断正面図である。
断正面図である。
【図7】図6に示す状態において固着部を締具で締め付
けた態様を示す縦断正面図である。
けた態様を示す縦断正面図である。
【符号の説明】 1 ブーツ 2 蛇腹部 3,4 固着部 8,9 環状凹陥部 10 環状凹溝 11,11 テーパ部 12 環状突隆部 21 環状凹溝 22,22 隆起頂部 23,23 側端縁
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年12月17日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の等速ジョイン
ト用、その他各種機器用のブーツおよびブーツの固着構
造に関するものである。
ト用、その他各種機器用のブーツおよびブーツの固着構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車の等速ジョイント用ブーツとし
て、熱可塑性エラストマーで構成され、蛇腹部の両端
に、等速ジョイントの外輪および軸にそれぞれ密に封止
する固着部を有するものは、例えば、特開平2−221
766号公報に記載されている。
て、熱可塑性エラストマーで構成され、蛇腹部の両端
に、等速ジョイントの外輪および軸にそれぞれ密に封止
する固着部を有するものは、例えば、特開平2−221
766号公報に記載されている。
【0003】この種の自動車の等速ジョイント用ブーツ
の多くは、熱可塑性エラストマーで構成されるが、熱可
塑性エラストマーは、剛性が高いために金属との密着性
に劣る。このため、熱可塑性エラストマーで構成された
ブーツは、その固着部が金属からなるジョイントの外輪
または軸の表面で滑りが生じて、ブーツが脱落し易いと
いう欠点がある。
の多くは、熱可塑性エラストマーで構成されるが、熱可
塑性エラストマーは、剛性が高いために金属との密着性
に劣る。このため、熱可塑性エラストマーで構成された
ブーツは、その固着部が金属からなるジョイントの外輪
または軸の表面で滑りが生じて、ブーツが脱落し易いと
いう欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、上記特開平2
−221766号公報に記載されているものは、固着部
の内周面に環状突隆部を形成して、固着部を平ベルトで
締め付ける構成とすることにより、シール性および固着
性の向上を図っている。しかしながら、このように構成
したものにあっても、低温下で熱可塑性エラストマーの
剛性が高くなる場合や、ブーツに内圧が加わる場合など
の使用環境では、未だシール強度や固着強度が十分でな
いとの指摘がなされているのが実状である。
−221766号公報に記載されているものは、固着部
の内周面に環状突隆部を形成して、固着部を平ベルトで
締め付ける構成とすることにより、シール性および固着
性の向上を図っている。しかしながら、このように構成
したものにあっても、低温下で熱可塑性エラストマーの
剛性が高くなる場合や、ブーツに内圧が加わる場合など
の使用環境では、未だシール強度や固着強度が十分でな
いとの指摘がなされているのが実状である。
【0005】本発明は、このような実状に鑑み、熱可塑
性エラストマーで構成されたブーツであっても、その固
着部と被装着部材との間に滑りが生ぜず、しかもきわめ
て高いシール強度を有するブーツよびブーツの固着構造
を提供することを目的とするものである。
性エラストマーで構成されたブーツであっても、その固
着部と被装着部材との間に滑りが生ぜず、しかもきわめ
て高いシール強度を有するブーツよびブーツの固着構造
を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため次のように構成した。すなわち、本発明に係
るブーツは、蛇腹部と、蛇腹部の両端に被装着部材に密
に封止する固着部を有するブーツにおいて、少なくとも
一方の固着部の外周面に締具を装着する環状凹陥部を形
成し、この環状凹陥部には、その軸方向略中央部に環状
凹溝を形成するとともに環状凹溝の両端縁に突起を形成
し、固着部の内周面の上記環状凹溝に対応する部位には
内方に隆起する環状突隆部を形成したものである。
成するため次のように構成した。すなわち、本発明に係
るブーツは、蛇腹部と、蛇腹部の両端に被装着部材に密
に封止する固着部を有するブーツにおいて、少なくとも
一方の固着部の外周面に締具を装着する環状凹陥部を形
成し、この環状凹陥部には、その軸方向略中央部に環状
凹溝を形成するとともに環状凹溝の両端縁に突起を形成
し、固着部の内周面の上記環状凹溝に対応する部位には
内方に隆起する環状突隆部を形成したものである。
【0007】また、本発明に係るブーの固着構造は、被
装着部材とその被装着部材に固着されるブーツの固着構
造において、上記ブーツは蛇腹部と蛇腹部の両端に被装
着部材に密に封止する固着部を有し、少なくとも一方の
固着部の外周面に締具を装着する環状凹陥部を形成し、
この環状凹陥部には、その軸方向略中央部に環状凹溝を
形成するとともに環状凹溝の両端縁に突起を形成し、固
着部の内周面の上記環状凹溝に対応する部位には内方に
突隆する環状突隆部を形成するとともに、被装着部材の
外周面のブーツの環状突隆部に対応する部位にはリング
凹溝を形成したものである。
装着部材とその被装着部材に固着されるブーツの固着構
造において、上記ブーツは蛇腹部と蛇腹部の両端に被装
着部材に密に封止する固着部を有し、少なくとも一方の
固着部の外周面に締具を装着する環状凹陥部を形成し、
この環状凹陥部には、その軸方向略中央部に環状凹溝を
形成するとともに環状凹溝の両端縁に突起を形成し、固
着部の内周面の上記環状凹溝に対応する部位には内方に
突隆する環状突隆部を形成するとともに、被装着部材の
外周面のブーツの環状突隆部に対応する部位にはリング
凹溝を形成したものである。
【0008】本発明において、環状凹溝の両端縁に形成
された突起は、環状凹陥部の面より突出するものであれ
ばよく、傾斜状に隆起するテーパー状の突起のほか、半
丸形や上面が平面の台形などが好適である。
された突起は、環状凹陥部の面より突出するものであれ
ばよく、傾斜状に隆起するテーパー状の突起のほか、半
丸形や上面が平面の台形などが好適である。
【0009】
【作用】本発明に係るブーツにおいては、固着部の環状
凹陥部に環状凹溝が形成され、かつ環状凹溝の両端縁に
それぞれ突起が形成されているうえ、固着部の内周面に
環状凹溝に対応する部位には内方に隆起する環状突隆部
が形成されているので、固着部を被装着部材に装着する
と環状凹溝の両端縁に形成された突起がさらに隆起す
る。そして、この状態で固着部が締具で締め付けられる
と、環状突隆部が内周面と同一面をなし、かつ突起が外
周面と同一面をなすように変形して、固着部のその部分
が被装着部材に強く圧着される。このため、固着部と被
装着部材との間に滑りが生ぜず、しかも固着部と被装着
部材との間のシール強度がきわめて高くなる。
凹陥部に環状凹溝が形成され、かつ環状凹溝の両端縁に
それぞれ突起が形成されているうえ、固着部の内周面に
環状凹溝に対応する部位には内方に隆起する環状突隆部
が形成されているので、固着部を被装着部材に装着する
と環状凹溝の両端縁に形成された突起がさらに隆起す
る。そして、この状態で固着部が締具で締め付けられる
と、環状突隆部が内周面と同一面をなし、かつ突起が外
周面と同一面をなすように変形して、固着部のその部分
が被装着部材に強く圧着される。このため、固着部と被
装着部材との間に滑りが生ぜず、しかも固着部と被装着
部材との間のシール強度がきわめて高くなる。
【0010】また、被装着部材とその被装着部材に固着
されるブーツの固着構造において、被装着部材の外周面
のブーツの環状突隆部に対応する部位にリング凹溝を形
成したので、環状凹陥部に締具を装着して締具で環状凹
陥部を締め付けると、被装着部材のリング凹溝の両端縁
に固着部の内周面に形成した環状突隆部が強く圧着する
ので、固着部と被装着部材との間のシール強度がさらに
一段と高くなるとともに、ブーツの移動防止が図られる
ので、ブーツが脱落しない。
されるブーツの固着構造において、被装着部材の外周面
のブーツの環状突隆部に対応する部位にリング凹溝を形
成したので、環状凹陥部に締具を装着して締具で環状凹
陥部を締め付けると、被装着部材のリング凹溝の両端縁
に固着部の内周面に形成した環状突隆部が強く圧着する
ので、固着部と被装着部材との間のシール強度がさらに
一段と高くなるとともに、ブーツの移動防止が図られる
ので、ブーツが脱落しない。
【0011】
【実施例】図面には自動車の等速ジョイント用ブーツが
例示されている。図1において、1はブーツであり、こ
のブーツ1は、ポリエステル系、ポリウレタン系、ポリ
アミド系、ポリオレフィン系などの熱可塑性合成樹脂エ
ラストマーの単体またはブレンド体を、ブロー成形、射
出成形あるいは射出ブロー成形により単層あるいは多層
状に成形したものである。ブーツ1は、蛇腹部2の一端
に筒状の大径の固着部3を、かつ他端に筒状の小径の固
着部4を一体に形成してなるものである。上記ブーツ1
の蛇腹部2は、山部5と谷部6を交互に形成したもので
ある。7は短い筒状部である。ブーツ1を構成する熱可
塑性合成樹脂エラストマーは、引張弾性率(JISK6
301)が100〜2000Kg/cm2の比較的強度
が大である弾性材料である。
例示されている。図1において、1はブーツであり、こ
のブーツ1は、ポリエステル系、ポリウレタン系、ポリ
アミド系、ポリオレフィン系などの熱可塑性合成樹脂エ
ラストマーの単体またはブレンド体を、ブロー成形、射
出成形あるいは射出ブロー成形により単層あるいは多層
状に成形したものである。ブーツ1は、蛇腹部2の一端
に筒状の大径の固着部3を、かつ他端に筒状の小径の固
着部4を一体に形成してなるものである。上記ブーツ1
の蛇腹部2は、山部5と谷部6を交互に形成したもので
ある。7は短い筒状部である。ブーツ1を構成する熱可
塑性合成樹脂エラストマーは、引張弾性率(JISK6
301)が100〜2000Kg/cm2の比較的強度
が大である弾性材料である。
【0012】固着部3および固着部4の外周面には、そ
れぞれ平ベルト状の締具(図示せず)を装着するための
環状凹陥部8,9が形成されている。図2に詳細を示す
ように、上記固着部3の環状凹陥部8には、その軸方向
略中央部に環状凹溝10が形成されるとともに環状凹陥
部8の両端縁から環状凹溝までの略中央位置を起点とし
て環状凹溝10の両端縁に向けてそれぞれ傾斜状に隆起
するテーパ部11,11が形成されており、固着部3の
内周面には上記環状凹溝10に対応する部位に内方に隆
起する環状突隆部12が形成されている。なお、図1に
は、大径の固着部3を上記のように構成したものを例示
したが、小径の固着部4も、大径の固着部3と同様に構
成してもよい。
れぞれ平ベルト状の締具(図示せず)を装着するための
環状凹陥部8,9が形成されている。図2に詳細を示す
ように、上記固着部3の環状凹陥部8には、その軸方向
略中央部に環状凹溝10が形成されるとともに環状凹陥
部8の両端縁から環状凹溝までの略中央位置を起点とし
て環状凹溝10の両端縁に向けてそれぞれ傾斜状に隆起
するテーパ部11,11が形成されており、固着部3の
内周面には上記環状凹溝10に対応する部位に内方に隆
起する環状突隆部12が形成されている。なお、図1に
は、大径の固着部3を上記のように構成したものを例示
したが、小径の固着部4も、大径の固着部3と同様に構
成してもよい。
【0013】図3には、ブーツ1をブロー成形する要部
態様が示されている。図3において、13はブロー成形
金型である。14は固着部3の固着部成形キャビティ、
15は蛇腹部2を成形する蛇腹部成形キャビティであ
る。固着部成形キャビティ14は、固着部3の環状凹陥
部8を成形する凸出部16に、環状凹溝10を成形する
凸条部17を設けたものである。18は熱可塑性エラス
トマーのパリスンである。図3に示すように、ブロー成
形金型13のキャビティに沿ってパリスン18が成形さ
れると、固着部成形キャビティ14の凸出部16により
環状凹陥部8を有する固着部3が成形され、凸条部17
により環状凹溝10が形成されるとともに、凸条部17
に対応する内周面にはパリスンの膨らみが生じて環状突
隆部12が形成される。
態様が示されている。図3において、13はブロー成形
金型である。14は固着部3の固着部成形キャビティ、
15は蛇腹部2を成形する蛇腹部成形キャビティであ
る。固着部成形キャビティ14は、固着部3の環状凹陥
部8を成形する凸出部16に、環状凹溝10を成形する
凸条部17を設けたものである。18は熱可塑性エラス
トマーのパリスンである。図3に示すように、ブロー成
形金型13のキャビティに沿ってパリスン18が成形さ
れると、固着部成形キャビティ14の凸出部16により
環状凹陥部8を有する固着部3が成形され、凸条部17
により環状凹溝10が形成されるとともに、凸条部17
に対応する内周面にはパリスンの膨らみが生じて環状突
隆部12が形成される。
【0014】図4および図5には、ブーツ1を被装着部
材である自動車の等速ジョイントに装着する態様が示さ
れている。図4に示すように、ブーツ1の固着部3は等
速ジョイントの外輪19に差し込んで被せるが、固着部
3の内周面に環状突隆部12があっても、それに対応し
て外周側に環状凹溝10が形成されているので、外輪1
9に固着部3を差し込む過程で環状突隆部12が内周面
と略同一面まで没入して容易に被せることができる。次
いで、図5に示すように、固着部3の環状凹陥部8に締
具20を装着して締め付けると、固着部3の外周面側で
環状凹溝10の両端縁に向けてそれぞれ傾斜状に隆起す
るテーパ部11,11が環状凹陥部8の外周面の同一面
をなすように押圧変形する。そして、環状凹溝10の両
端縁に向けてそれぞれ傾斜状に隆起するテーパ部11,
11によって強く押圧変形するので、固着部3の内周面
に突出している環状突隆部12が外輪19の外周面に特
に強く圧着され、固着部3と外輪19との間に滑りが生
ぜず、しかも固着部3と外輪19との間のシール強度が
きわめて高くなる。
材である自動車の等速ジョイントに装着する態様が示さ
れている。図4に示すように、ブーツ1の固着部3は等
速ジョイントの外輪19に差し込んで被せるが、固着部
3の内周面に環状突隆部12があっても、それに対応し
て外周側に環状凹溝10が形成されているので、外輪1
9に固着部3を差し込む過程で環状突隆部12が内周面
と略同一面まで没入して容易に被せることができる。次
いで、図5に示すように、固着部3の環状凹陥部8に締
具20を装着して締め付けると、固着部3の外周面側で
環状凹溝10の両端縁に向けてそれぞれ傾斜状に隆起す
るテーパ部11,11が環状凹陥部8の外周面の同一面
をなすように押圧変形する。そして、環状凹溝10の両
端縁に向けてそれぞれ傾斜状に隆起するテーパ部11,
11によって強く押圧変形するので、固着部3の内周面
に突出している環状突隆部12が外輪19の外周面に特
に強く圧着され、固着部3と外輪19との間に滑りが生
ぜず、しかも固着部3と外輪19との間のシール強度が
きわめて高くなる。
【0015】図6および図7には、特定の被装着部材を
使用したブーツの固着構造が示されている。この固着構
造は、固着部3の内周面の環状突隆部12が、被装着部
材である等速ジョイントの外輪19の外周面に形成され
ているリング凹溝21に嵌合し、固着部3の環状凹溝1
0の両端縁に向けてそれぞれ傾斜状に隆起するテーパ部
11,11の隆起頂部22,22が外輪19の外周面の
リング凹溝21の側端縁23,23に略対応する構成と
なっている。なお、その他の構成は前述の実施例と同様
である。この実施例のものにおいては、図7に示すよう
に外輪19に装着された固着部3を締具20により締め
付けると、固着部3の外周面側で環状凹溝10の両端縁
に向けてそれぞれ傾斜状に隆起するテーパ部11,11
が環状凹陥部8の外周面と同一面をなすように押圧変形
する。そして、環状凹溝10の両端縁に向けてそれぞれ
傾斜状に隆起するテーパ部11,11の隆起頂部22,
22が外輪19のリング凹溝21の両側端縁に対応して
いて、固着部3のその部位が外輪19のリング凹溝21
の側端縁23,23に強力に押圧されて噛み込み状をな
すので、固着部3と外輪19との間に滑りが生ぜず、し
かも固着部3と外輪19との間のシール強度がきわめて
高くなる。
使用したブーツの固着構造が示されている。この固着構
造は、固着部3の内周面の環状突隆部12が、被装着部
材である等速ジョイントの外輪19の外周面に形成され
ているリング凹溝21に嵌合し、固着部3の環状凹溝1
0の両端縁に向けてそれぞれ傾斜状に隆起するテーパ部
11,11の隆起頂部22,22が外輪19の外周面の
リング凹溝21の側端縁23,23に略対応する構成と
なっている。なお、その他の構成は前述の実施例と同様
である。この実施例のものにおいては、図7に示すよう
に外輪19に装着された固着部3を締具20により締め
付けると、固着部3の外周面側で環状凹溝10の両端縁
に向けてそれぞれ傾斜状に隆起するテーパ部11,11
が環状凹陥部8の外周面と同一面をなすように押圧変形
する。そして、環状凹溝10の両端縁に向けてそれぞれ
傾斜状に隆起するテーパ部11,11の隆起頂部22,
22が外輪19のリング凹溝21の両側端縁に対応して
いて、固着部3のその部位が外輪19のリング凹溝21
の側端縁23,23に強力に押圧されて噛み込み状をな
すので、固着部3と外輪19との間に滑りが生ぜず、し
かも固着部3と外輪19との間のシール強度がきわめて
高くなる。
【0016】
【発明の効果】本発明に係るブーツによれば、熱可塑性
エラストマーで構成されたブーツであっても、その固着
部と被装着部材との間に滑りが生ぜず、しかもきわめて
高いシール強度を有するブーツを得ることができる。
エラストマーで構成されたブーツであっても、その固着
部と被装着部材との間に滑りが生ぜず、しかもきわめて
高いシール強度を有するブーツを得ることができる。
【0017】また、本発明に係るブーツの固着構造によ
れば、被装着部材をその外周面のブーツの環状突隆部に
対応する部位にリング凹溝を形成したので、環状凹陥部
に締具を装着して締具で肝臓凹陥部を締め付けると、被
装着部材のリング凹溝の両側端縁に固着部の内周面に形
成した環状突隆部を強く圧着することができ、固着部と
被装着部材との間のシール強度がさらに一段と高くな
る。
れば、被装着部材をその外周面のブーツの環状突隆部に
対応する部位にリング凹溝を形成したので、環状凹陥部
に締具を装着して締具で肝臓凹陥部を締め付けると、被
装着部材のリング凹溝の両側端縁に固着部の内周面に形
成した環状突隆部を強く圧着することができ、固着部と
被装着部材との間のシール強度がさらに一段と高くな
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 蛇腹部と、蛇腹部の両端に被装着部材に
密に封止する固着部を有するブーツにおいて、少なくと
も一方の固着部の外周面に締具を装着する環状凹陥部を
形成し、この環状凹陥部には、その軸方向略中央部に環
状凹溝を形成するとともに環状凹溝の両端縁に突起を形
成し、固着部の内周面の上記環状凹溝に対応する部位に
は内方に隆起する環状突隆部を形成したことを特徴とす
るブーツ。 - 【請求項2】 被装着部材とその被装着部材に固着され
るブーツの固着構造において、上記ブーツは蛇腹部と蛇
腹部の両端に被装着部材に密に封止する固着部を有し、
少なくとも一方の固着部の外周面に締具を装着する環状
凹陥部を形成し、この環状凹陥部には、その軸方向略中
央部に環状凹溝を形成するとともに環状凹溝の両端縁に
突起を形成し、固着部の内周面の上記環状凹溝に対応す
る部位には内方に突隆する環状突隆部を形成するととも
に、被装着部材の外周面のブーツの環状突隆部に対応す
る部位にはリング凹溝を形成したことを特徴とするブー
ツの固着構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12478993A JPH06313480A (ja) | 1993-04-30 | 1993-04-30 | ブーツおよびブーツの固着構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12478993A JPH06313480A (ja) | 1993-04-30 | 1993-04-30 | ブーツおよびブーツの固着構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06313480A true JPH06313480A (ja) | 1994-11-08 |
Family
ID=14894167
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12478993A Pending JPH06313480A (ja) | 1993-04-30 | 1993-04-30 | ブーツおよびブーツの固着構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06313480A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0647690A2 (en) * | 1993-10-08 | 1995-04-12 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Pigment dispersion composition, display apparatus, and method of manufacturing the apparatus |
-
1993
- 1993-04-30 JP JP12478993A patent/JPH06313480A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0647690A2 (en) * | 1993-10-08 | 1995-04-12 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Pigment dispersion composition, display apparatus, and method of manufacturing the apparatus |
US5898263A (en) * | 1993-10-08 | 1999-04-27 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Pigment dispersion composition, display apparatus, and method of manufacturing the apparatus |
US5989649A (en) * | 1993-10-08 | 1999-11-23 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Pigment dispersion composition, display apparatus, and method of manufacturing the apparatus |
US6544326B1 (en) | 1993-10-08 | 2003-04-08 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Pigment dispersion composition, display apparatus, and method of manufacture the apparatus |
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