JPH0718034U - 等速自在継手 - Google Patents

等速自在継手

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JPH0718034U
JPH0718034U JP4741693U JP4741693U JPH0718034U JP H0718034 U JPH0718034 U JP H0718034U JP 4741693 U JP4741693 U JP 4741693U JP 4741693 U JP4741693 U JP 4741693U JP H0718034 U JPH0718034 U JP H0718034U
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shaft
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 硬質性樹脂ブーツの剛性を構成上低下させる
ことにより、組立性を改善し、外輪やシャフトの低コス
ト化を図ることである。 【構成】 外輪21とシャフト22のブーツ取付部2
4、25に嵌合されたブーツ27の固定端部29、31
に外周溝32を形成すると共に、内周面に該外周溝32
に従った形状の突条33を形成し、上記突条33が合致
する係合溝26をブーツ取付部24、25に設けた構成
とした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、等速自在縫手本体とブーツとの組合せからなる等速自在縫手に関 し、特に合成樹脂製ブーツの取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
等速自在縫手本体とブーツとの組合せからなる等速自在縫手において、 ブー ツが飛石等により破壊されることを防止するため、従来から熱可塑性ポリエステ ルエラストマー等の硬質合成樹脂(例えば、デュポン社製登録商標「ハイトレル 」)を用いたブーツが使用されている。この樹脂ブーツは、HD (試験方法AS TM D2240によるデュロメータD硬度)50の硬さを有することから、組 立性、シール性を確保するため、ブーツの固定端部の形状、それに対応した外輪 、シャフト、締結バンドの形状には特別の考慮を払ったものとなっている。
【0003】 図10はその一例である。ブーツ1の外輪2側の固定端部3の内周面には突条 4が形成され、その突条4が外輪2の係合溝5に嵌合される。
【0004】 上記の突条4は、材料が硬質であって弾性変形しにくいこと、及び成形上の問 題から0.4mm程度の小さい突出量に設定されている。このため、突条4が係合 溝5を乗り越えて組込まれることを防止するため、外輪2の外周面にストッパー 用の肩6を設け、その肩6にブーツ1の固定端部3を当てるようにしている。ブ ーツ1の固定端部3の外周面はストレートであり、その面に締結バンド7が装着 される。
【0005】 一方、シャフト8には数条の浅い溝9が近接して設けられ、溝9相互間に鋭い 山部10が形成される。ブーツ1の固定端部3’に形成した0.2mm程度の低い 突条4’が、前記の溝9に嵌合される。該固定端部3’の外周面はストレートで あり、その面に締結バンド7’が装着される。また、ブーツ1が正しい位置にカ ットされていることを確認するため、最外端の溝9を残してブーツ1を被せてい る。上記の締結バンド7、7’は、ブーツ1の材料が硬質であるため、締結力の 強いバンドが用いられている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
上記の外輪2側のブーツ1の取付構造においては、外輪2の外周面に肩6が必 要となるため、その分だけ、外輪2の外径が大きくなり、外輪2のコスト高の要 因となっていた。また、係合溝5の断面形状は円弧になっており、突切りバイト による切削加工が行われるので、加工コストが高くつく要因となっていた。
【0007】 一方、シャフト8側のブーツ1の取付構造においては、その固定端部3’をシ ャフト8の端部のセレーション部11に通し、更に前記の溝9の部分まで差込む ようになっているが、固定端部3’の突条部4’の内径φd1 をセレーション部 11の外径φSより小さくしすぎると、材料が硬いため差込み難く、また固定端 部の内径面φd2 に傷をつけることがある。
【0008】 このため、φd1 ≒φS、φd2 >φSの設定としている。また溝9の相互間 の鋭い山部10の外径φTは、固定端部の内径面とある程度の締代を持って設定 するため、φT>φd2 >φS≒φd1 の関係となりシャフト素材径はφd1 や φd2 で選定しなければならないので、シャフト8のコスト高の要因となってい た。また締結力の強いバンドを用いることもコスト高の要因となっていた。
【0009】 以上のごとき問題は、いずれもブーツの材料が硬く、そのために固定端部の剛 性が高いことが原因である。
【0010】 そこで、この考案はブーツの固定端部に弾性を付与する構造とし、望ましくは ブーツの材料の硬度も下げることにより剛性を下げ、上記の問題点を解決するこ とを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この考案は外輪とシャフトを含む等速自在縫手 本体と、上記外輪とシャフトの間に被覆されるブーツとからなる等速自在縫手に おいて、上記外輪とシャフトの少なくとも一方のブーツ取付部に嵌合されたブー ツの固定端部の外周面に、断面逆台形の外周溝を周方向に形成し、その外周溝形 状に従った突条を上記固定端部の内周面に形成し、上記突条が合致する係合溝を 相手方部材のブーツ取付部に設け、上記外周溝の溝底の幅を、その深さと同等か それより大きい幅に設定し、上記突条の突出高さを、ブーツの固定端部の弾性変 形により組込み可能となしうる範囲で可及的に大きい高さに設定した構成とした ものである。
【0012】 なお、ブーツの固定端部の外周面に複数の小突条及び内周面に各小突条に対向 した小溝を設けてもよい。
【0013】
【作用】
上記構成の等速自在縫手の固定端部を外輪又はシャフトの外周面に差込む際、 突条が弾性変形して突出高さが零になり、その突条が外輪又はシャフトの係合溝 に嵌まると元の状態に復元して、その溝に係合される。
【0014】 上記の突条の突出高さは比較的高く、従って、係合溝との係合力は大きいので 、組立時にその係合溝を乗り越えることはない。そのため、外輪外径面にストッ パーとしての肩を設ける必要がなく、その分だけ素材径を小径にすることができ る。
【0015】 また、シャフト側の固定端部の突条はセレーション部を通過する際弾性変形し て突出高さが零となるので、該固定端部の内径φd2 をセレーション部の外径φ Sと一致させることができる。従って、シャフトの固定部の溝両側の外径φTを セレーション部の外径φSと一致させることができ、これによりシャフト素材径 を小径にすることができる。
【0016】 なお、ブーツの固定端部の外周面に複数の小突条、内周面にこれと対向した小 溝を設けた場合は、該固定端部の剛性が一層低くなる。
【0017】
【実施例】
図1及び図2に示した第1実施例の等速自在縫手を構成する等速自在縫手本体 20は、外輪21及びその内部に一端が挿入されたシャフト22を有する。外輪 21に挿入されたシャフト22の端部にはセレーション部23が設けられ、その セレーション部23に内輪(図示省略)が差込まれる。
【0018】 上記の外輪21及びシャフト22には、それぞれブーツ27の取付部24、2 5が設けられ、各取付部24、25には逆台形の断面形状の係合溝26が形成さ れる。
【0019】 ブーツ27は、複数の周方向のひだ28を有し、一端部に外輪21の取付部2 4に固定される大径の固定端部29が設けられ、他端部にシャフト22の取付部 25に固定される小径の固定端部31が設けられる。
【0020】 上記の両方の固定端部29、31におけるブーツ27の各取付部24、25の 取付け構造は同一であるので、以下は外輪21側の取付け構造について説明し、 シャフト22側は同一符号を付して示すにとどめる。
【0021】 図2に示すように、ブーツ27の固定端部29は全体として円筒形であるが、 その中間部分の外周面に断面逆台形の外周溝32が形成される。この外周溝32 の深さをA、溝底の幅をBとすると、B≧Aの関係に形成される。
【0022】 また、上記外周溝32の内側には、その溝形状に沿った逆台形の突条33が形 成される。この突条33の突出高さhは、ブーツ27の材料の硬さがHD48〜 46の場合に、0.4mm〜1.0mm程度に設定される。
【0023】 一方、外輪21の取付部24に、上記の突条33が嵌合する前述の係合溝26 が形成される。この係合溝26の溝の深さは、前記突条33の突出高さhより深 く形成されているため、突条26と溝底との間にはすき間が存在し、これにより 突条33と溝底との干渉を防ぐ。
【0024】 また、係合溝26の両側面の傾斜面α、βは、旋盤による倣い加工が容易であ るように、25°〜45°の範囲で設定される。ブーツ27の外周溝32の両側 面の傾斜角γ、δも、上記α、βに合わせて適宜設定される。
【0025】 ブーツ27の固定端部29における外周溝32及び突条33は上記のごときも のであり、突条33に外向きの力を及ぼすと、突条33が外周溝32の存在のた めに弾性変形して、その突出高さhが零となる。言い替えれば、突条33の突出 高さhは、ブーツ27の固定端部31の弾性変形により零となしうる範囲で可及 的に大きい高さに設定される。
【0026】 上記のように、突条33は比較的高く形成されるので、これが係合溝26に嵌 合すると、軸方向へのずれは殆ど起こらず、外れることはない。しかし、図示の ように、固定端部29の外周面に締結バンド35を装着すると、一層外れ難くな る。
【0027】 また、上記突条33の両側部分の内径は、外輪21の係合溝26の両側部分の 外径より若干小さく形成される。このため、固定端部29を弾性変形させて差込 むことにより、これらの部分を密着させてシールを図る。また、係合溝26の両 側壁36、36と突条33の両側壁37、37も相互に密着してシールを図る。
【0028】 第1実施例の等速自在縫手は以上のごときものであり、次にその作用について 説明する。上記のブーツ27を外輪21の取付部24に差込む場合、突条33は 外輪21の取付部24の外径面により外方に押圧され、その外周溝32の形状を 変形させながら弾性変形して、突出高さhが零の状態となる。また、上記突条3 3の両側の部分の固定端部29も若干弾性変形して拡径される。
【0029】 突条33が係合溝26の部分に至ると、元の形状に復元してその係合溝26に 嵌合する。このとき、突条33の両側壁37、37が係合溝26の両側壁36、 36に密着し、またその両側において、固定端部29の内径面が外輪21の取付 部24の外径面に密着してそれぞれシールを図る。その後、必要に応じて、上記 固定端部29の外周面に締結バンド35が装着される。
【0030】 一方、シャフト22の取付部25においても、同様にブーツ22の小径側の固 定端部31が前述の場合と同様の要領で取付けられる(図1参照)。
【0031】 なお、ブーツ27の固定端部29、31の内径面は、中型を用いて寸法通り仕 上げる方法と、ブロー成形により外型形状に沿わせて成形する方法とがあるが、 前記のように、外周溝32の溝底Bが広幅で、かつ両側壁38、38が傾斜角γ 、δを持っているので、ブロー成形の場合でも逆台形の突条33を容易に成形す ることができる。
【0032】 以上の実施例では、外輪側もシャフト側も同様の構成であるが、いずれか一方 を上述の構成とし、他方を従来公知の構成とすることができる。以下の実施例に ついても同様である。
【0033】 なお、ブーツ27の硬さはHD 50であっても、突条33、外周溝32の存在 により一応所期の目的を達成できるが、HD 48〜46程度のものにすることが 望ましい。
【0034】 図3に示した第2実施例は、突条33が丸味を有する場合である。固定端部2 9をブロー成形で仕上げた場合、このように丸味をもって仕上がることがある。 この場合は、係合溝26の両側壁36、36のエッジ部39、39と突条33の 立上がり部分の接触によりシールが図られる。またその両側の部分においてもシ ールが図られることは前述の場合と同様である。
【0035】 図4に示した第3実施例は、係合溝26の両側壁36、36のエッジ部39、 39を0.1〜0.3mm程度の高さに形成したものであり、この部分でのシール 機能を一層強固にしたものである。
【0036】 図5に示した第4実施例は、前記図4の場合において、図3と同様に突条33 に丸味を付けたものである。
【0037】 図6に示した第5実施例は外周溝32の両側において、2本ずつの断面台形の 小突条41を周方向に形成し、突条33の両側において、前記各小突条41と同 程度の幅の断面台形の小溝42を形成したものであり、これらにより固定端部2 9の全体の剛性を低くしている。
【0038】 図7に示した第6実施例は、図3の場合と同様に突条に丸味をもたせ、また、 図6の場合と同様に小突条41及び小溝42を設けたものであるが、この場合の 小溝42は断面台形が丸味を持ったものである。
【0039】 図8に示した第7実施例は、図7の場合において、外周溝32の両側壁38、 38にエッジ部39を設け、そのエッジ部39に対向する外周面に小突条41’ を設けたものである。
【0040】 図9に示した第8実施例は、図8の場合において、内周面の小溝42の断面形 状を台形にしたものである。
【0041】
【考案の効果】
以上のように、この考案はブーツの固定端部の剛性が突条と外周溝との存在に より低下するので、突条の突出高さを従来の場合より高くしても、該突条の弾性 変形により外輪又はシャフトに取付けることができる。外輪においては、上記突 条の係合溝に対する係合力が増大するので、外輪の外周面にストッパー用の肩を 設ける必要がなく、従って、外輪の外径を小さくすることができる。また、シャ フトにおいては、ブーツの固定端突条の内径をシャフトのセレーション部の外径 より小さく形成することができるので、ブーツ固定端部も小さくでき、シャフト の固定部における溝両側の山の外径も小さくできる。
【0042】 また、外輪及びシャフトのいずれにおいても、突条の係合力が強いので、締結 バンドは小さい締結力のものでよい。
【0043】 更に、外輪及びシャフトに形成される係合溝は、旋盤による倣い加工で加工で きるので、加工コストが安い利点もある。
【0044】 なお、ブーツの固定端部の外周面に複数の小突条及びその内周面に各小突条に 対向した小溝を設けると、該固定端部の剛性を一層低くすることができる。
【提出日】平成6年3月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、等速自在手本体とブーツとの組合せからなる等速自在手に関 し、特に合成樹脂製ブーツの取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 等速自在手本体とブーツとの組合せからなる等速自在手において、ブーツ が飛石等により破壊されることを防止するため、従来から熱可塑性ポリエステル エラストマー等の硬質合成樹脂(例えば、デュポン社製登録商標「ハイトレル」 )を用いたブーツが使用されている。この樹脂ブーツは、HD (試験方法AST M D2240によるデュロメータD硬度)50の硬さを有することから、組立 性、シール性を確保するため、ブーツの固定端部の形状、それに対応した外輪、 シャフト、締結バンドの形状には特別の考慮を払ったものとなっている。
【0003】 図10はその一例である。ブーツ1の外輪2側の固定端部3の内周面には突条 4が形成され、その突条4が外輪2の係合溝5に嵌合される。
【0004】 上記の突条4は、材料が硬質であって弾性変形しにくいこと、及び成形上の問 題から0.4mm程度の小さい突出量に設定されている。このため、突条4が係合 溝5を乗り越えて組込まれることを防止するため、外輪2の外周面にストッパー 用の肩6を設け、その肩6にブーツ1の固定端部3を当てるようにしている。ブ ーツ1の固定端部3の外周面はストレートであり、その面に締結バンド7が装着 される。
【0005】 一方、シャフト8には数条の浅い溝9が近接して設けられ、溝9相互間に鋭い 山部10が形成される。ブーツ1の固定端部3’に形成した0.2mm程度の低い 突条4’が、前記の溝9に嵌合される。該固定端部3’の外周面はストレートで あり、その面に締結バンド7’が装着される。また、ブーツ1が正しい位置にカ ットされていることを確認するため、最外端の溝9を残してブーツ1を被せてい る。上記の締結バンド7、7’は、ブーツ1の材料が硬質であるため、締結力の 強いバンドが用いられている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
上記の外輪2側のブーツ1の取付構造においては、外輪2の外周面に肩6が必 要となるため、その分だけ、外輪2の外径が大きくなり、外輪2のコスト高の要 因となっていた。また、係合溝5の断面形状は円弧になっており、突切りバイト による切削加工が行われるので、加工コストが高くつく要因となっていた。
【0007】 一方、シャフト8側のブーツ1の取付構造においては、その固定端部3’をシ ャフト8の端部のセレーション部11に通し、更に前記の溝9の部分まで差込む ようになっているが、固定端部3’の突条部4’の内径φd1 をセレーション部 11の外径φSより小さくしすぎると、材料が硬いため差込み難く、また固定端 部の内径面φd2 に傷をつけることがある。
【0008】 このため、φd1 ≒φS、φd2 >φSの設定としている。また溝9の相互間 の鋭い山部10の外径φTは、固定端部の内径面とある程度の締代を持って設定 するため、φT>φd2 >φS≒φd1 の関係となりシャフト素材径はφd1 や φd2 で選定しなければならないので、シャフト8のコスト高の要因となってい た。また締結力の強いバンドを用いることもコスト高の要因となっていた。
【0009】 以上のごとき問題は、いずれもブーツの材料が硬く、そのために固定端部の剛 性が高いことが原因である。
【0010】 そこで、この考案はブーツの固定端部に弾性を付与する構造とし、望ましくは ブーツの材料の硬度も下げることにより剛性を下げ、上記の問題点を解決するこ とを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この考案は外輪とシャフトを含む等速自在手 本体と、上記外輪とシャフトの間に被覆されるブーツとからなる等速自在手に おいて、上記外輪とシャフトの少なくとも一方のブーツ取付部に嵌合されたブー ツの固定端部の外周面に、断面逆台形の外周溝を周方向に形成し、その外周溝形 状に従った突条を上記固定端部の内周面に形成し、上記突条が合致する係合溝を 相手方部材のブーツ取付部に設け、上記外周溝の溝底の幅を、その深さと同等か それより大きい幅に設定し、上記突条の突出高さを、ブーツの固定端部の弾性変 形により組込み可能となしうる範囲で可及的に大きい高さに設定した構成とした ものである。
【0012】 なお、ブーツの固定端部の外周面に複数の小突条及び内周面に各小突条に対向 した小溝を設けてもよい。
【0013】
【作用】
上記構成の等速自在手の固定端部を外輪又はシャフトの外周面に差込む際、 突条が弾性変形して突出高さが零になり、その突条が外輪又はシャフトの係合溝 に嵌まると元の状態に復元して、その溝に係合される。
【0014】 上記の突条の突出高さは比較的高く、従って、係合溝との係合力は大きいので 、組立時にその係合溝を乗り越えることはない。そのため、外輪外径面にストッ パーとしての肩を設ける必要がなく、その分だけ素材径を小径にすることができ る。
【0015】 また、シャフト側の固定端部の突条はセレーション部を通過する際弾性変形し て突出高さが零となるので、該固定端部の内径φd2 をセレーション部の外径φ Sと一致させることができる。従って、シャフトの固定部の溝両側の外径φTを セレーション部の外径φSと一致させることができ、これによりシャフト素材径 を小径にすることができる。
【0016】 なお、ブーツの固定端部の外周面に複数の小突条、内周面にこれと対向した小 溝を設けた場合は、該固定端部の剛性が一層低くなる。
【0017】
【実施例】
図1及び図2に示した第1実施例の等速自在手を構成する等速自在手本体 20は、外輪21及びその内部に一端が挿入されたシャフト22を有する。外輪 21に挿入されたシャフト22の端部にはセレーション部23が設けられ、その セレーション部23に内輪(図示省略)が差込まれる。
【0018】 上記の外輪21及びシャフト22には、それぞれブーツ27の取付部24、2 5が設けられ、各取付部24、25には逆台形の断面形状の係合溝26が形成さ れる。
【0019】 ブーツ27は、複数の周方向のひだ28を有し、一端部に外輪21の取付部2 4に固定される大径の固定端部29が設けられ、他端部にシャフト22の取付部 25に固定される小径の固定端部31が設けられる。
【0020】 上記の両方の固定端部29、31におけるブーツ27の各取付部24、25の 取付け構造は同一であるので、以下は外輪21側の取付け構造について説明し、 シャフト22側は同一符号を付して示すにとどめる。
【0021】 図2に示すように、ブーツ27の固定端部29は全体として円筒形であるが、 その中間部分の外周面に断面逆台形の外周溝32が形成される。この外周溝32 の深さをA、溝底の幅をBとすると、B≧Aの関係に形成される。
【0022】 また、上記外周溝32の内側には、その溝形状に沿った逆台形の突条33が形 成される。この突条33の突出高さhは、ブーツ27の材料の硬さがHD48〜 46の場合に、0.4mm〜1.0mm程度に設定される。
【0023】 一方、外輪21の取付部24に、上記の突条33が嵌合する前述の係合溝26 が形成される。この係合溝26の溝の深さは、前記突条33の突出高さhより深 く形成されているため、突条26と溝底との間にはすき間が存在し、これにより 突条33と溝底との干渉を防ぐ。
【0024】 また、係合溝26の両側面の傾斜面α、βは、旋盤による倣い加工が容易であ るように、25°〜45°の範囲で設定される。ブーツ27の外周溝32の両側 面の傾斜角γ、δも、上記α、βに合わせて適宜設定される。
【0025】 ブーツ27の固定端部29における外周溝32及び突条33は上記のごときも のであり、突条33に外向きの力を及ぼすと、突条33が外周溝32の存在のた めに弾性変形して、その突出高さhが零となる。言い替えれば、突条33の突出 高さhは、ブーツ27の固定端部31の弾性変形により零となしうる範囲で可及 的に大きい高さに設定される。
【0026】 上記のように、突条33は比較的高く形成されるので、これが係合溝26に嵌 合すると、軸方向へのずれは殆ど起こらず、外れることはない。しかし、図示の ように、固定端部29の外周面に締結バンド35を装着すると、一層外れ難くな る。
【0027】 また、上記突条33の両側部分の内径は、外輪21の係合溝26の両側部分の 外径より若干小さく形成される。このため、固定端部29を弾性変形させて差込 むことにより、これらの部分を密着させてシールを図る。また、係合溝26の両 側壁36、36と突条33の両側壁37、37も相互に密着してシールを図る。
【0028】 第1実施例の等速自在手は以上のごときものであり、次にその作用について 説明する。上記のブーツ27を外輪21の取付部24に差込む場合、突条33は 外輪21の取付部24の外径面により外方に押圧され、その外周溝32の形状を 変形させながら弾性変形して、突出高さhが零の状態となる。また、上記突条3 3の両側の部分の固定端部29も若干弾性変形して拡径される。
【0029】 突条33が係合溝26の部分に至ると、元の形状に復元してその係合溝26に 嵌合する。このとき、突条33の両側壁37、37が係合溝26の両側壁36、 36に密着し、またその両側において、固定端部29の内径面が外輪21の取付 部24の外径面に密着してそれぞれシールを図る。その後、必要に応じて、上記 固定端部29の外周面に締結バンド35が装着される。
【0030】 一方、シャフト22の取付部25においても、同様にブーツ22の小径側の固 定端部31が前述の場合と同様の要領で取付けられる(図1参照)。
【0031】 なお、ブーツ27の固定端部29、31の内径面は、中型を用いて寸法通り仕 上げる方法と、ブロー成形により外型形状に沿わせて成形する方法とがあるが、 前記のように、外周溝32の溝底Bが広幅で、かつ両側壁38、38が傾斜角γ 、δを持っているので、ブロー成形の場合でも逆台形の突条33を容易に成形す ることができる。
【0032】 以上の実施例では、外輪側もシャフト側も同様の構成であるが、いずれか一方 を上述の構成とし、他方を従来公知の構成とすることができる。以下の実施例に ついても同様である。
【0033】 なお、ブーツ27の硬さはHD 50であっても、突条33、外周溝32の存在 により一応所期の目的を達成できるが、HD 48〜46程度のものにすることが 望ましい。
【0034】 図3に示した第2実施例は、突条33が丸味を有する場合である。固定端部2 9をブロー成形で仕上げた場合、このように丸味をもって仕上がることがある。 この場合は、係合溝26の両側壁36、36のエッジ部39、39と突条33の 立上がり部分の接触によりシールが図られる。またその両側の部分においてもシ ールが図られることは前述の場合と同様である。
【0035】 図4に示した第3実施例は、係合溝26の両側壁36、36のエッジ部39、 39を0.1〜0.3mm程度の高さに形成したものであり、この部分でのシール 機能を一層強固にしたものである。
【0036】 図5に示した第4実施例は、前記図4の場合において、図3と同様に突条33 に丸味を付けたものである。
【0037】 図6に示した第5実施例は外周溝32の両側において、2本ずつの断面台形の 小突条41を周方向に形成し、突条33の両側において、前記各小突条41と同 程度の幅の断面台形の小溝42を形成したものであり、これらにより固定端部2 9の全体の剛性を低くしている。
【0038】 図7に示した第6実施例は、図3の場合と同様に突条に丸味をもたせ、また、 図6の場合と同様に小突条41及び小溝42を設けたものであるが、この場合の 小溝42は断面台形が丸味を持ったものである。
【0039】 図8に示した第7実施例は、図7の場合において、外周溝32の両側壁38、 38にエッジ部39を設け、そのエッジ部39に対向する外周面に小突条41’ を設けたものである。
【0040】 図9に示した第8実施例は、図8の場合において、内周面の小溝42の断面形 状を台形にしたものである。
【0041】
【考案の効果】
以上のように、この考案はブーツの固定端部の剛性が突条と外周溝との存在に より低下するので、突条の突出高さを従来の場合より高くしても、該突条の弾性 変形により外輪又はシャフトに取付けることができる。外輪においては、上記突 条の係合溝に対する係合力が増大するので、外輪の外周面にストッパー用の肩を 設ける必要がなく、従って、外輪の外径を小さくすることができる。また、シャ フトにおいては、ブーツの固定端突条の内径をシャフトのセレーション部の外径 より小さく形成することができるので、ブーツ固定端部も小さくでき、シャフト の固定部における溝両側の山の外径も小さくできる。
【0042】 また、外輪及びシャフトのいずれにおいても、突条の係合力が強いので、締結 バンドは小さい締結力のものでよい。
【0043】 更に、外輪及びシャフトに形成される係合溝は、旋盤による倣い加工で加工で きるので、加工コストが安い利点もある。
【0044】 なお、ブーツの固定端部の外周面に複数の小突条及びその内周面に各小突条に 対向した小溝を設けると、該固定端部の剛性を一層低くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の一部省略断面図
【図2】同上の一部断面図
【図3】第2実施例の一部断面図
【図4】第3実施例の一部断面図
【図5】第4実施例の一部断面図
【図6】第5実施例の一部断面図
【図7】第6実施例の一部断面図
【図8】第7実施例の一部断面図
【図9】第8実施例の一部断面図
【図10】従来例の一部省略断面図
【符号の説明】
20 等速自在縫手本体 21 外輪 22 シャフト 23 セレーション部 24、25 取付部 26 係合溝 27 ブーツ 28 ひだ 29 固定端部 31 固定端部 32 外周溝 33 突条 35 締結バンド 36 側壁 37 側壁 38 側壁 39 エッジ部 41 小突条 42 小溝
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年3月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 等速自在
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の一部省略断面図
【図2】同上の一部断面図
【図3】第2実施例の一部断面図
【図4】第3実施例の一部断面図
【図5】第4実施例の一部断面図
【図6】第5実施例の一部断面図
【図7】第6実施例の一部断面図
【図8】第7実施例の一部断面図
【図9】第8実施例の一部断面図
【図10】従来例の一部省略断面図
【符号の説明】 20 等速自在手本体 21 外輪 22 シャフト 23 セレーション部 24、25 取付部 26 係合溝 27 ブーツ 28 ひだ 29 固定端部 31 固定端部 32 外周溝 33 突条 35 締結バンド 36 側壁 37 側壁 38 側壁 39 エッジ部 41 小突条 42 小溝

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外輪とシャフトを含む等速自在縫手本体
    と、上記外輪とシャフトの間に被覆される合成樹脂製ブ
    ーツとからなる等速自在縫手において、上記外輪とシャ
    フトの少なくとも一方のブーツ取付部に嵌合されたブー
    ツの固定端部の外周面に、断面逆台形の外周溝を周方向
    に形成し、その外周溝形状に従った突条を上記固定端部
    の内周面に形成し、上記突条が合致する係合溝を相手方
    部材のブーツ取付部に設け、上記外周溝の溝底の幅を、
    その深さと同等かそれより大きい幅に設定し、上記突条
    の突出高さを、ブーツの固定端部の弾性変形により組込
    み可能となしうる範囲で可及的に大きい高さに設定した
    ことを特徴とする等速自在縫手。
  2. 【請求項2】 前記のブーツ固定端部の外周面に複数の
    小突条を周方向に形成し、各小突条に対向した内周面に
    同程度の幅の小溝を形成したことを特徴とする請求項1
    に記載の等速自在縫手。
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JP2005113928A (ja) * 2003-08-11 2005-04-28 Fukoku Co Ltd 等速ジョイント用ブーツ
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