JP2006162016A - 等速ジョイント用ブーツ - Google Patents

等速ジョイント用ブーツ Download PDF

Info

Publication number
JP2006162016A
JP2006162016A JP2004357912A JP2004357912A JP2006162016A JP 2006162016 A JP2006162016 A JP 2006162016A JP 2004357912 A JP2004357912 A JP 2004357912A JP 2004357912 A JP2004357912 A JP 2004357912A JP 2006162016 A JP2006162016 A JP 2006162016A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylindrical portion
diameter cylindrical
diameter
boot
small
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004357912A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4434004B2 (ja
Inventor
Masayuki Chokai
真幸 鳥海
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
Priority to JP2004357912A priority Critical patent/JP4434004B2/ja
Priority to US11/294,508 priority patent/US7326119B2/en
Priority to CNB2005101342064A priority patent/CN100396947C/zh
Publication of JP2006162016A publication Critical patent/JP2006162016A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4434004B2 publication Critical patent/JP4434004B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J3/00Diaphragms; Bellows; Bellows pistons
    • F16J3/04Bellows
    • F16J3/041Non-metallic bellows
    • F16J3/042Fastening details
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D3/00Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
    • F16D3/84Shrouds, e.g. casings, covers; Sealing means specially adapted therefor
    • F16D3/843Shrouds, e.g. casings, covers; Sealing means specially adapted therefor enclosed covers
    • F16D3/845Shrouds, e.g. casings, covers; Sealing means specially adapted therefor enclosed covers allowing relative movement of joint parts due to the flexing of the cover
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D3/00Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
    • F16D3/16Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts
    • F16D3/20Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members
    • F16D3/202Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members one coupling part having radially projecting pins, e.g. tripod joints
    • F16D3/205Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members one coupling part having radially projecting pins, e.g. tripod joints the pins extending radially outwardly from the coupling part
    • F16D3/2055Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members one coupling part having radially projecting pins, e.g. tripod joints the pins extending radially outwardly from the coupling part having three pins, i.e. true tripod joints

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Sealing Devices (AREA)
  • Diaphragms And Bellows (AREA)

Abstract

【課題】シール性を高く維持することができるとともに、相手部材への嵌合時の抵抗を低減でき、しかも嵌合完了時に節度感が得られるようにする。
【解決手段】大径筒部11の先端に、端面から軸方向外方に延設された複数の張り出し部3と、張り出し部3から径方向内周側に突出形成され相手部材2の外周表面に形成された凹部22と係合する位置決め突起30を形成した。
位置決め突起30は張り出し部3に形成されているので、締結部材の締めしろから外れシール性には影響がない。そして張り出し部3は、片持ち状であるとともに軸方向で異形断面部の位置から外れているので、弾性変形が容易であるとともに大径筒部の拡径を規制することがない。したがって嵌合時の抵抗が軽減され、位置決め突起30が凹部22の位置に到達すると、張り出し部3が大きな弾性反力で元の形状に復元するため、良好な節度感が得られる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、前輪駆動車のドライブシャフト用ジョイントなどに不可欠な等速ジョイントに被覆され、等速ジョイントのジョイント部への水や埃の侵入を阻止するブーツに関する。
等速ジョイントのジョイント部は従来よりグリースが封入された蛇腹形状のブーツで覆われ、水や埃の侵入を阻止することによって大角度で滑らかな回転が維持されている。この等速ジョイント用ブーツは、ジョイントアウターレースなどに保持される大径の大径筒部と、大径筒部より小径でシャフトに保持される小径筒部と、大径筒部と小径筒部を一体的に連結する略円錐台形状の蛇腹部とから構成されている。そして使用時には、ジョイントアウターレースなどとシャフトのなす角度(ジョイント角)の変化に応じて蛇腹部が変形するため、その角度が大きくなってもブーツによってジョイント部を確実にシールすることができる。
この等速ジョイント用ブーツは、古くはゴムから形成されることが多かったが、ゴムでは耐久性に限界があるため、近年では耐候性、耐熱性、耐疲労性に優れた熱可塑性エラストマが用いられている。一方、等速ジョイント用ブーツには、ジョイント内への水や埃の侵入を確実に防止するというシール機能を付与する必要がある。しかしながら大径筒部は異形嵌合もしくは非円形嵌合の場合が多いという事情から、材質が熱可塑性エラストマでは弾性が高くゴムほど追従性が良くないため、シール性の確保が難しいという問題があった。また等速ジョイント用ブーツの成形方法としては、ブロー成形が便利である。しかしながら相手部材の表面は一般に非円形であり、ブーツもそれに対応する形状とする必要がある。しかしそのようなブーツを製造する場合、ブロー成形では大径筒部の内周表面形状を相手部材とのシール性が高くなるように形成することが困難であり、その面からもシール性の確保が困難となる。
そこで例えば実開平02−087131号には、ブーツ本体をポリエステル系熱可塑性エラストマで形成し、その大径筒部に軟質ゴム製のリング状のグロメットを挿入した等速ジョイント用ブーツが開示されている。この等速ジョイント用ブーツによれば、厚肉部と薄肉部を有し内周面が非円形であっても、グロメットとしてブーツ本体と別に形成できるため、射出成形などで精度よく製造することができる。またブーツ本体はさほど形状精度が高くなくてもよく、ブロー成形で製造することが可能となる。そしてクランプによる締結力が大径筒部を介してグロメットに伝わり、グロメットが弾性変形して相手部材に密着することでシール機能が発現される。つまりブーツ本体で耐久性を確保でき、グロメットで相手部材とのシール性を確保することができる。またグロメットに比べて形状が大きなブーツ本体をブロー成形で製造できるので、工数が低減され安価となる。
さらに近年では熱可塑性エラストマの性能が向上しているため、例えば特願2003−276944号に提案されているように、射出ブロー成形方法を用いることでグロメットが一体化された形状の大径筒部をもつ等速ジョイント用ブーツを製造することも行われつつある。
このように内周側に異形断面部をもつ等速ジョイント用ブーツは、グロメットと大径筒部が、あるいは大径筒部が相手部材に嵌合され、その後クランプで大径筒部の外周から締結される。したがって相手部材への嵌合時には、挿入の位置決めが必要となる。そのため従来は、相手部材の外周表面に凹部を形成するとともにグロメットの内周表面あるいは大径筒部の内周表面に位置決め突起を形成し、位置決め突起が凹部に係合することで位置決めを行っている。
ところが大径筒部は比較的硬質であるために、相手部材への嵌合時に位置決め突起が相手部材の外周表面と摺接する際に拡径方向の変形が規制され、嵌合の抵抗となって嵌合の作業性が悪いという問題があった。また嵌合時に位置決め突起が相手部材の凹部に係合しても、変形量が僅かであるために嵌合の節度感が得られず、位置決めされたかどうかの確認ができないという不具合があった。
またグロメット又は大径筒部には内周にリング状のシール突条が形成され、その位置はクランプの締めしろの範囲にある。また位置決め突起の先端にもシール突条が形成される場合が多い。しかしそうすると、相手部材への嵌合時にシール突条が相手部材と摺接するために、シール突条に摩耗や損傷が生じる場合があり、その場合にはシール性に不具合が生じてしまう。
そこで実開平02−071122号には、大径筒部の端面から軸方向に延びるスリットを形成し、そのスリットを避けて位置決め突起を形成した等速ジョイント用ブーツが開示されている。このようにすれば、スリットによって大径筒部の拡径が容易となるため、嵌合時の抵抗を低減できるが、位置決め突起が凹部に係合する際の節度感は得られにくい。またブーツ本体とグロメットとからなる等速ジョイント用ブーツにおいて、この構造を採用することを考えた場合、節度感の問題に加えてさらに、グロメットあるいは大径筒部にスリットを形成することはシール性の観点からは推奨できることではなく、工数も多大となるという問題がある。
実開平02−087131号 実開平02−071122号 特願2003−276944号
本発明は上記した事情に鑑みてなされたものであり、シール性を高く維持することができるとともに、相手部材への嵌合時の抵抗を低減でき、しかも嵌合完了時に節度感が得られるようにすることを目的とする。
上記課題を解決する本発明の等速ジョイント用ブーツの特徴は、シャフトに保持される小径筒部と、小径筒部と離間して同軸的に配置され小径筒部より大径で内周断面が非円形の大径筒部と、小径筒部と大径筒部を一体的に連結する略円錐台形状の蛇腹部とからなり、大径筒部の外周表面から締結部材を縮径させることで相手部材に大径筒部が締結される等速ジョイント用ブーツであって、
大径筒部は、内周表面に形成されたシール突条と、周方向に互いに間隔を隔てて端面から軸方向外方に延設された複数の張り出し部と、張り出し部から径方向内周側に突出形成され相手部材の外周表面に形成された凹部と係合する位置決め突起と、を有することにある。
また上記課題を解決するもう一つの発明の等速ジョイント用ブーツの特徴は、シャフトに保持される小径筒部と、小径筒部と離間して同軸的に配置され小径筒部より大径の大径筒部と、小径筒部と大径筒部を一体的に連結する略円錐台形状の蛇腹部とからなるブーツ本体と、
大径筒部より軟質の材料から形成され内周断面が非円形で内周表面にシール突条を有し、大径筒部内に挿入された後に相手部材に嵌合されるリング状のグロメットとよりなり、大径筒部の外周表面から締結部材を縮径させることで相手部材に大径筒部及びグロメットが締結される等速ジョイント用ブーツであって、
大径筒部は、周方向に互いに間隔を隔てて端面から軸方向外方に延設された複数の張り出し部と、張り出し部から径方向内周側に突出形成され相手部材の外周表面に形成された凹部と係合する位置決め突起と、を有することにある。
位置決め突起は、大径筒部の張り出し部側の端面に近接した位置に形成されていることが望ましい。
本発明の等速ジョイント用ブーツによれば、位置決め突起は大径筒部の端面から軸方向外方に延設された複数の張り出し部に形成されているので、締結部材の締めしろから外れシール性には影響がない。そして張り出し部は、片持ち状であるとともに軸方向で異形断面部の位置から外れているので、大径筒部で規制されることなく径方向に容易に弾性変形する。したがって嵌合時の抵抗が軽減される。さらに位置決め突起が相手部材の凹部の位置に到達すると、張り出し部が大きな弾性反力で元の形状に復元するため、良好な節度感が得られ、位置決めを確実に行うことができる。
本発明は、異形断面部を大径筒部と一体に形成したものと、異形断面部をグロメットとしてブーツ本体と別体としたもの、の両方に関し、いずれも大径筒部は、周方向に互いに間隔を隔てて端面から軸方向外方に延設された複数の張り出し部と、張り出し部から径方向内周側に突出形成され相手部材の外周表面に形成された凹部と係合する位置決め突起と、を有することで一致している。
ブーツ本体は、シャフトに保持される小径筒部と、小径筒部と離間して同軸的に配置され小径筒部より大径の大径筒部と、小径筒部と大径筒部を一体的に連結する略円錐台形状の蛇腹部とからなる。少なくとも大径筒部の外周表面には、クランプなどの締結部材が係合するクランプ溝が形成されている。グロメットが別体の場合には、大径筒部の内周表面に第2のシール突条を形成して、第2のシール突条がグロメットの外周表面に係合することでブーツ本体とグロメットとの間のシール性が確保されるように構成することが好ましい。ブーツ本体をブロー成形で製造する場合は、クランプ溝に凹溝を形成することて第2のシール突条を容易に形成することができる。
このブーツ本体は、ポリエステル系あるいはポリオレフィン系などの熱可塑性エラストマから形成することが望ましい。これにより耐久性の高いブーツとすることができる。また成形方法は特に制限されないが、グロメットをもたない場合は射出ブロー成形で製造することが好ましい。またグロメットをもつ場合は、コスト面からブロー成形で形成するのが好ましい。ブロー成形で形成されたブーツ本体では、大径筒部の内周表面の形状を制御することは困難であり、肉厚の寸法精度も低いが、グロメットを用いた等速ジョイント用ブーツでは問題とならない。
大径筒部又はグロメットは、内周断面が非円形で内周表面にシール突条を有し、嵌合される相手部材の外周表面の形状に対応する厚肉部と薄肉部をもつリング状のものである。そして大径筒部は、周方向に互いに間隔を隔てて端面から軸方向外方に延設された複数の張り出し部と、張り出し部から径方向内周側に突出形成され相手部材の外周表面に形成された凹部と係合する位置決め突起と、を有している。
張り出し部の数は、嵌合時の安定性を確保する意味から複数個とされる。大径筒部の軸芯に対して対称に形成することが望ましい。張り出し部の周方向の位置は特に制限されないが、薄肉部から延出するように張り出し部を形成すれば、相手部材の凹部の加工が容易となる。またクランプで締結していない嵌合時と、クランプで締結された後とで、張り出し部の変形荷重の差が大きいほど、挿入し易さと外れにくさとが両立し易いが、薄肉部から延出するように張り出し部を形成すれば、両変形荷重の差を大きくすることができる。
さらに、位置決め突起を大径筒部の張り出し部側の端面に近接した位置に形成すれば、上記の変形荷重の差をさらに大きくすることができるので、挿入し易さと外れにくさとが両立するとともに、嵌合時の節度感がより向上する。
なお位置決め突起は、嵌合方向に向かう表面になだらかに傾斜する傾斜面をもつ断面形状とすることが望ましい。これにより嵌合時の抵抗をより低減することができる。また傾斜面と反対側の表面を、内周表面から鋭角気味に立ち上がる表面とすれば、位置決め突起が相手部材の凹部から外れるのを防止することができる。
異形断面の大径筒部をもつ場合は、大径筒部の内周表面にシール突条が形成される。またブーツ本体とグロメットとからなる場合は、グロメットの内周表面にシール突条が形成される。シール突条は、締結部材の締めしろの内周表面に形成される。このシール突条は、1本でもよいが、2本以上形成することが好ましい。さらに、ブーツ本体とグロメットとからなる場合は、大径筒部の内周表面にグロメットの外周表面と当接してシールする第2のシール突条を、あるいはグロメットの外周表面に大径筒部の内周表面と当接する第2のシール突条を形成することが好ましい。
グロメットの材料としては、ブーツ本体より軟質であればよく、安価なポリオレフィン系熱可塑性エラストマ(TPO)あるいはゴムなどを用いることができる。また成形方法には特に制限がなく、圧縮成形、射出成形などで形成することができる。
相手部材としてはジョイントアウターレースが代表的であり、外周表面の位置決め突起が係合する位置に対応する凹部が形成される。
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。
(実施例1)
図1に本実施例の等速ジョイント用ブーツと相手部材との分解斜視図を、図2に相手部材に嵌合した状態の要部拡大断面図を示す。この等速ジョイント用ブーツは、ブーツ本体1からなり、比較的硬質の熱可塑性エラストマーから射出ブロー成形により形成されている。
ブーツ本体1は、小径筒部10と、小径筒部10より大径の大径筒部11と、小径筒部10と大径筒部11を一体的に連結する略円錐台形状の蛇腹部12とよりなる。大径筒部11の外周は真円形であるが、内周表面はジョイントアウターレース2の外周表面に対応した非円形をなし、厚肉部13と薄肉部14とがそれぞれ3箇所ずつ円周方向に交互に形成されている。大径筒部11の外周表面には幅広の略平坦なクランプ溝15が形成され、内周表面には、ジョイントアウターレース2に弾接する三条のリング状のシール突条16が円周方向に延びて全周に互いに平行に形成されている。
薄肉部14には、大径筒部11の端面から軸方向に延出する板状の張り出し部3がそれぞれ形成され、張り出し部3の内周側表面には位置決め突起30が形成されている。位置決め突起30は、大径筒部11の張り出し部3側の端面に近接した位置に形成され、張り出し部3からほぼ垂直に突出する垂面31と、垂面31の端部から嵌合方向に向かってなだらかに傾斜して張り出し部3に連続する傾斜面32とを有し、張り出し部3の周方向に延びている。
ジョイントアウターレース2は、径の大きな大径部20と、径の小さな小径部21とがそれぞれ3箇所ずつ周方向に交互に形成され、大径部20の表面に周方向に延びる凹部22がそれぞれ形成されている。大径部20は大径筒部11の薄肉部14の形状に対応し、小径部21は大径筒部11の厚肉部13の形状に対応している。また凹部22は、位置決め突起30が係合可能な角溝状に形成されている。
上記のように構成された本実施例の等速ジョイント用ブーツを組み付けるには、ブーツ本体1の大径筒部11に、ジョイントアウターレース2を嵌合する。この時、張り出し部3の位置決め突起30より先端側の部分がジョイントアウターレース2に当接することで、嵌合の案内部として機能する。大径筒部11の薄肉部14から張り出し部3側が延出して形成されているので、挿入が容易である。
そして位置決め突起30がジョイントアウターレース2に当接すると、位置決め突起30の内径はジョイントアウターレース2の大径部20の外径より小さいので、張り出し部3には拡径の力が作用する。しかし張り出し部3は片持ち状であるので容易に弾性変形し、位置決め突起30による嵌合の抵抗が軽減される。そして、位置決め突起30は、大径筒部11の張り出し部3側の端面に近接した位置に形成されているので、嵌合時の節度感があり、また外れにくい。
さらに嵌合が進行し、位置決め突起18が凹部22の位置になると、張り出し部3に蓄えられていた弾性反力によって位置決め突起30は急激に凹部22内に入り、その瞬間嵌合の抵抗が急激に低下する。したがって位置決めが完了したことを節度感よく認知することができ、嵌合不良を未然に防止することができる。
また嵌合状態では、位置決め突起30はクランプ溝15から外れた位置にあるので、クランプによる締結力は三条のリング状のシール突条16にのみ伝わり、高いシール性が発現される。
(比較例との試験)
実施例1の等速ジョイント用ブーツと、二条のシール突条の中間に位置決め突起を有し、位置決め突起の先端にもシール突条が形成されたこと以外は実施例1と同様に製造された比較例の等速ジョイント用ブーツを用い、ジョイントアウターレース2への挿入荷重を測定した。結果を表1に示す。
Figure 2006162016
また実施例1及び比較例の等速ジョイント用ブーツをジョイントアウターレース2及びシャフトに組み付けた後、高温で 500時間保持して熱劣化させ、その後低温にてジョイント角20°、600rpmで回転させ、封入されたグリースが漏れ出すまでの時間を測定した。その結果、どちらの等速ジョイント用ブーツも 300時間経過後でも漏れが認められなかった。
すなわち実施例1の等速ジョイント用ブーツによれば、従来と同等のシール性を確保しつつ、挿入荷重を大幅に低減できることが明らかであり、これは位置決め突起をシール突条の位置からずれた張り出し部に形成した効果である。
(実施例2)
図3及び図4に示す本実施例の等速ジョイント用ブーツは、ブーツ本体1’と、ブーツ本体1’の大径筒部11’内に挿入されたリング状のグロメット4とから構成されている。ブーツ本体1’は比較的硬質の熱可塑性エラストマーから射出ブロー成形により形成され、グロメット4はゴム又は比較的軟質の熱可塑性エラストマーから射出成形により形成されている。
ブーツ本体1’は、小径筒部10’と、小径筒部10’より大径の大径筒部11’と、小径筒部10’と大径筒部11’を一体的に連結する略円錐台形状の蛇腹部12’とよりなる。大径筒部11’の内周表面には、大径筒部11’を一周するリング状の突条19が形成されている。突条19は表面が断面円弧状に形成されている。また大径筒部11’の外周表面には幅広の略平坦なクランプ溝15’が形成されている。さらに突条19の軸方向両側には、大径筒部11’の内周表面を一周する2条の第2のシール突条16’が形成されている。そして実施例1と同様に、大径筒部11’の端面から軸方向に延出する板状の張り出し部3’が3箇所に形成され、各張り出し部3’の内周側表面には位置決め突起30’が形成されている。
グロメット4は大径筒部11’に挿入され、その状態で相手部材であるジョイントアウターレース2’に嵌合される。このグロメット4は、外周は真円形であるが、内周表面はジョイントアウターレース2’の外周表面に対応した非円形をなし、厚肉部40と薄肉部41とが円周方向に交互に形成されている。
グロメット4の内周表面には、ジョイントアウターレース2’に弾接する三条のリング状のシール突条42が円周方向に延びて全周に互いに平行に形成されている。またグロメット3の外周表面には、突条19が係合するリング溝43が形成されている。またジョイントアウターレース2’には、グロメット4の内径に対応する外径をもつ縮径部23が形成されている。
上記のように構成された本実施例の等速ジョイント用ブーツでは、先ずブーツ本体1’の大径筒部11’にグロメット4が挿入され、突条19がリング溝43に係合することで挿入の位置決めがなされる。この時、3本のシール突条42はともにクランプ溝15’の幅内に位置し、張り出し部3’はグロメット4から突出している。
その状態で、グロメット4内にジョイントアウターレース2’の縮径部23を嵌合するとともに、張り出し部3’に大径部20’を嵌合する。この時、張り出し部3’の位置決め突起30’より先端側の部分がジョイントアウターレース2’に当接することで、嵌合の案内部として機能する。大径筒部11’の薄肉部14’から張り出し部3側が延出して形成されているので、挿入が容易である。
そして位置決め突起30’がジョイントアウターレース2’に当接すると、位置決め突起30’の内径はジョイントアウターレース2’の大径部20’の外径より小さいので、張り出し部3’には拡径の力が作用する。しかし張り出し部3’は片持ち状であるので容易に弾性変形し、位置決め突起30’による嵌合の抵抗が軽減される。そして位置決め突起30’は、大径筒部11’の張り出し部3’側の端面に近接した位置に形成されているので、嵌合時の節度感があり、また外れにくい。
さらに嵌合が進行し、位置決め突起30’が凹部22’の位置になると、張り出し部3’に蓄えられていた弾性反力によって位置決め突起30’は急激に凹部22’内に入り、その瞬間嵌合の抵抗が急激に低下する。したがって位置決めが完了したことを節度感よく認知することができ、嵌合不良を未然に防止することができる。
また嵌合状態では、位置決め突起30’はクランプ溝15’から外れた位置にあるので、クランプによる締結力は大径筒部11’を介して三条のリング状のシール突条42にのみ伝わり、高いシール性が発現される。
本発明の一実施例の等速ジョイント用ブーツを相手部材とともに示す斜視図である。 本発明の一実施例の等速ジョイント用ブーツを相手部材に嵌合した状態で示す要部拡大断面図である。 本発明の第2の実施例の等速ジョイント用ブーツの分解斜視図である。 本発明の第2の実施例の等速ジョイント用ブーツを相手部材に嵌合した状態で示す要部拡大断面図である。
符号の説明
1:ブーツ本体 2:ジョイントアウターレース 3:張り出し部
4:グロメット 11:大径筒部 13:厚肉部 14:薄肉部 22:凹部 30:位置決め突起

Claims (3)

  1. シャフトに保持される小径筒部と、該小径筒部と離間して同軸的に配置され該小径筒部より大径で内周断面が非円形の大径筒部と、該小径筒部と該大径筒部を一体的に連結する略円錐台形状の蛇腹部とからなり、該大径筒部の外周表面から締結部材を縮径させることで相手部材に該大径筒部が締結される等速ジョイント用ブーツであって、
    該大径筒部は、内周表面に形成されたシール突条と、周方向に互いに間隔を隔てて端面から軸方向外方に延設された複数の張り出し部と、該張り出し部から径方向内周側に突出形成され該相手部材の外周表面に形成された凹部と係合する位置決め突起と、を有することを特徴とする等速ジョイント用ブーツ。
  2. シャフトに保持される小径筒部と、該小径筒部と離間して同軸的に配置され該小径筒部より大径の大径筒部と、該小径筒部と該大径筒部を一体的に連結する略円錐台形状の蛇腹部とからなるブーツ本体と、
    該大径筒部より軟質の材料から形成され内周断面が非円形で内周表面にシール突条を有し、該大径筒部内に挿入された後に相手部材に嵌合されるリング状のグロメットとよりなり、該大径筒部の外周表面から締結部材を縮径させることで相手部材に該大径筒部及び該グロメットが締結される等速ジョイント用ブーツであって、
    該大径筒部は、周方向に互いに間隔を隔てて端面から軸方向外方に延設された複数の張り出し部と、該張り出し部から径方向内周側に突出形成され該相手部材の外周表面に形成された凹部と係合する位置決め突起と、を有することを特徴とする等速ジョイント用ブーツ。
  3. 前記位置決め突起は、前記大径筒部の前記張り出し部側の端面に近接した位置に形成されている請求項2又は請求項3に記載の等速ジョイント用ブーツ。
JP2004357912A 2004-12-10 2004-12-10 等速ジョイント用ブーツ Expired - Fee Related JP4434004B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004357912A JP4434004B2 (ja) 2004-12-10 2004-12-10 等速ジョイント用ブーツ
US11/294,508 US7326119B2 (en) 2004-12-10 2005-12-06 Boot for constant velocity universal joint
CNB2005101342064A CN100396947C (zh) 2004-12-10 2005-12-12 等速万向接头保护罩

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004357912A JP4434004B2 (ja) 2004-12-10 2004-12-10 等速ジョイント用ブーツ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006162016A true JP2006162016A (ja) 2006-06-22
JP4434004B2 JP4434004B2 (ja) 2010-03-17

Family

ID=36582911

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004357912A Expired - Fee Related JP4434004B2 (ja) 2004-12-10 2004-12-10 等速ジョイント用ブーツ

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7326119B2 (ja)
JP (1) JP4434004B2 (ja)
CN (1) CN100396947C (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104179816A (zh) * 2013-05-22 2014-12-03 本田技研工业株式会社 用于接头的防护罩

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7878544B2 (en) * 2006-12-01 2011-02-01 Chrysler Group Llc Seal for steering assemblies
JP2009068510A (ja) * 2007-09-10 2009-04-02 Ntn Corp 等速自在継手
KR101262729B1 (ko) * 2008-06-27 2013-05-09 게케엔 드리펠린 인터나쇼날 게엠베하 전이 영역을 갖는 롤링 부트
PL2630382T3 (pl) * 2010-10-21 2016-08-31 Gkn Driveline Int Gmbh Układ mieszka falistego dla zespołu przegubu trójramiennego
CN103506818B (zh) * 2013-09-25 2016-08-17 宁波万航实业有限公司 法兰钟形壳毛坯的成型方法
WO2018130277A1 (de) * 2017-01-11 2018-07-19 Gkn Driveline International Gmbh Faltenbalg mit mindestens einer innennut
DE102017100431B3 (de) 2017-01-11 2018-03-01 Gkn Driveline International Gmbh Faltenbalg mit mindestens zwei Nuten in loben Bereichen und/oder Führungsbereichen

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5917289B2 (ja) * 1978-08-25 1984-04-20 東洋ゴム工業株式会社 自在継手用ブ−ツの構造
DE3130994C2 (de) * 1981-08-05 1985-01-17 Uni-Cardan Ag, 5200 Siegburg Gelenkwelle für Kraftfahrzeuge
JPH0271122A (ja) 1988-09-06 1990-03-09 Seiko Instr Inc 赤外線イメージセンサ
JPH0287131A (ja) 1988-09-22 1990-03-28 Minolta Camera Co Ltd カメラのセルフタイマー表示装置
FR2673692A1 (fr) 1991-03-08 1992-09-11 Glaenzer Spicer Sa Joint de transmission du type a fixite axiale.
GB2293217B (en) 1994-09-16 1997-11-19 Draftex Ind Ltd Protective bellows
GB2330883B (en) * 1997-11-04 2002-01-02 Draftex Ind Ltd Protective bellows
ATE239182T1 (de) * 1998-10-02 2003-05-15 Oetiker Hans Maschinen Faltenbalgförmige abdeckung
GB2366338B (en) 2000-08-22 2003-11-19 Draftex Ind Ltd Protective bellows
JP4033068B2 (ja) 2003-07-18 2008-01-16 豊田合成株式会社 中空品の成形方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104179816A (zh) * 2013-05-22 2014-12-03 本田技研工业株式会社 用于接头的防护罩

Also Published As

Publication number Publication date
US7326119B2 (en) 2008-02-05
CN1786499A (zh) 2006-06-14
JP4434004B2 (ja) 2010-03-17
US20060125194A1 (en) 2006-06-15
CN100396947C (zh) 2008-06-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7338383B2 (en) Constant velocity joint boot
US20100133758A1 (en) Sealing device
US7641563B2 (en) Boot for constant-velocity universal joint
US6695706B2 (en) Constant velocity joint boot
US7326119B2 (en) Boot for constant velocity universal joint
JP2008032208A (ja) 密封装置
JP2010127407A (ja) 等速ジョイント用ブーツ
JPH07280092A (ja) 樹脂ブーツの取付構造
JP5534733B2 (ja) 自在継手用ブーツ
JP2007064367A (ja) パイプ結合構造
CN110177954B (zh) 球接头及防尘罩
US20060116212A1 (en) Boot for constant velocity universal joint
JP4877289B2 (ja) 等速ジョイント用ブーツ
JP4562592B2 (ja) ブーツ
JP4216841B2 (ja) ジョイントブーツ
JP2009127636A (ja) 等速ジョイント用ブーツ
JP2009085266A (ja) 等速ジョイント用ブーツ
JP2008190594A (ja) ボール形等速ジョイント
JP2007092872A (ja) 等速ジョイント用ブーツ
JP2006214575A (ja) ジョイントブーツ
JP2008051251A (ja) 転がり軸受
JP2016044737A (ja) ボールジョイント
JP2006118612A (ja) ジョイントブーツ
JP2006097810A (ja) 自在継手用ブーツ
JP2016125602A (ja) 固定構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081120

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081120

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091208

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091221

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4434004

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140108

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees