JPH0742840A - ブーツ - Google Patents

ブーツ

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Publication number
JPH0742840A
JPH0742840A JP5212371A JP21237193A JPH0742840A JP H0742840 A JPH0742840 A JP H0742840A JP 5212371 A JP5212371 A JP 5212371A JP 21237193 A JP21237193 A JP 21237193A JP H0742840 A JPH0742840 A JP H0742840A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
boot
fixing portion
fastener
peripheral surface
fixing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5212371A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiyuki Matsuzaki
精之 松嵜
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyoraku Co Ltd
Original Assignee
Kyoraku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyoraku Co Ltd filed Critical Kyoraku Co Ltd
Priority to JP5212371A priority Critical patent/JPH0742840A/ja
Publication of JPH0742840A publication Critical patent/JPH0742840A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 固着部の固着強度およびシール強度を高く
し、しかも、被装着部材との間および締具との間に経時
劣化が生じにくく耐久性にすぐれたブーツを得る。 【構成】 ブーツ1は、熱可塑性エラストマーからなる
ものである。蛇腹部2と蛇腹部2の両端に被装着部材に
密に封止する固着部3を有する。固着部3を締具7で締
め付けて被装着部材に装着する構造である。固着部3
は、内部に軟質のエラストマーを封じ込んで形成された
軟質層10を有する多層構造である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の等速ジョイン
トその他各種機器用の熱可塑性エラストマーで構成され
たブーツに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の等速ジョイント用ブーツとし
て、熱可塑性エラストマーで構成され、蛇腹部の両端
に、等速ジョイントの外輪および軸にそれぞれ密に封止
する固着部を設けた構造のものは、例えば、特開平1−
250673号公報に記載されている。
【0003】一般に、この種の自動車の等速ジョイント
用ブーツとしては、耐熱性、耐久性に優れるうえ成形が
容易であるところから熱可塑性エラストマー製のものが
多いが、熱可塑性エラストマーは、柔軟性が低いので金
属との密着性がゴム製のものより劣っている。特にこの
密着性の低下はマイナス20℃以下の極低温下で著しく
なる。このため、熱可塑性エラストマーで構成されたブ
ーツは、その固着部が金属からなるジョイントの外輪ま
たは軸の表面との間で滑りを起こして脱落し易すく、シ
ール性強度が劣るという欠点が指摘されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、上記特開平1
−250673号公報に記載されているものにあって
は、シール性および固着性の向上を図るため、固着部の
内周面に軟質のシール部材を結合した構成にしている
が、この構成にすることで被装着部材との間のシール性
はある程度向上するとしても、被装着部材に抜け防止や
シール性を高くするための突条が形成されている場合に
は、経時劣化により軟質である固着部の内周面に亀裂が
生じ易く、耐久性が著しく低下する。また、固着部のシ
ール強度を高くしようとして、軟質のシール部材を固着
部の外周面に配置したものでは、締具を締めてもその締
め付け圧力が締具部分の沈み込みにより軟質のシール部
材で吸収されてしまい、内周面まで十分かつ均等に到達
しないので、被装着部材に対する固着部のシール性がか
えって損なわれることが分かった。
【0005】本発明は、上述のような問題点に鑑み、熱
可塑性エラストマーで構成されたブーツにおいて、柔軟
性および弾力性が比較的低くいがブーツとして十分な耐
熱変形性および機械的強度性を有する材質でブーツを構
成しても、その固着部の内部のみを軟質とすることで所
要の柔軟性および弾力性をもたせて固着部の固着強度お
よびシール強度を高くすることができ、しかも、固着部
の内周面および外周面を十分な硬度に保って、被装着部
材との間および締具との間に経時劣化が生じにくく耐久
性にすぐれたブーツを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため次のように構成した。すなわち、本発明に係
るブーツは、蛇腹部と蛇腹部の両端に被装着部材に密に
封止する固着部を有し、固着部を締具で締め付けて被装
着部材に装着する構造の熱可塑性エラストマーからなる
ブーツにおいて、少なくとも一方の固着部を内部に軟質
のエラストマーを封じ込んで多層構造に構成したもので
ある。
【0007】
【作用】本発明に係るブーツおいては、固着部をその内
部に軟質のエラストマーを封じ込んで多層構造に構成し
ているので、柔軟性および弾力性は比較的低いがブーツ
として十分な耐熱変形性および機械的強度性を有する材
質でブーツを構成しても、固着部は所要の柔軟性および
弾力性を有する。しかも、固着部の内周面および外周面
はブーツと同等の硬度に保たれている。このため、固着
部の被装着部材に対する固着強度およびシール強度が高
く、しかも、被装着部材との間および締具との間に経時
劣化が生じにくく耐久性にすぐれる。
【0008】
【実施例】図面には自動車の等速ジョイント用ブーツが
例示されている。図1において、1はブーツであり、こ
のブーツ1は、JIS K6301に示すショアD硬度
が40以上のポリエステル系、ポリウレタン系、ポリア
ミド系、ポリオレフィン系などの熱可塑性エラストマー
の単体またはこれらのブレンド体を、ブロー成形、射出
成形あるいは射出ブロー成形により単層あるいは多層状
に成形したものである。ブーツ1は、蛇腹部2の一端に
筒状の大径の固着部3を、かつ他端に筒状の小径の固着
部4を一体に形成してなるものである。本発明に係るブ
ーツ1は、図1に示すように、等速ジョイント5に装着
され、ブーツ1の固着部3は外輪6に締具7により固着
される。固着部4は等速ジョイント5の軸8に固着され
る。
【0009】ブーツ1の固着部3は、図2に示すよう
に、その環状凹陥部9の内部に軟質のエラストマーを封
じ込んでなる軟質層10を有する多層構造をなしてい
る。軟質層10は、JIS K6301に示すショアA
硬度が80以下のポリスチレン系エラストマー、軟質ポ
リ塩化ビニル、ポリエステル系エラストマー、ポリウレ
タン系エラストマーなどで構成される。固着部3は軟質
層10が全体に厚肉状をなしており、固着部3の内周面
3aおよび外周面3bは、ブーツ1を構成する硬質のエ
ラストマー層であり、内周面3aは外輪6の外周面に形
成された突起11により亀裂が生じない限度でなるべく
薄肉であることが好ましく、その肉厚は2mm以下であ
る。外周面3bは締具7による締め付け機能が損なわれ
ない程度を限度としてなるべく薄肉であることが好まし
い。軟質層10の軸方向の幅は、締具7の幅以上である
ことが固着部3に十分な柔軟性および弾力性をもたせる
うえで好ましい。なお、図示しないが、小径の固着部4
も固着部3と同等の構成としてもよい。
【0010】等速ジョイント5に装着されたブーツ1
は、前述のように固着部3が外輪6に嵌装され、締具7
により締め付けて固着されるが、図3に示すように、固
着部3は軟質層10を有するので、ブーツ1が比較的硬
質の材料で構成されていても、固着部3は所要の柔軟性
および弾力性を保持する。そして、固着部3の外周面3
bは比較的硬質の層をなしているので、締具7による締
め付けによっても、過度の押圧変形が生じず、締具7に
よる締め付け圧力が軟質層10を介して内周面3b側に
締め付け圧力が均等かつ十分に到達するうえ、固着部3
の内周面3aも比較的硬質の層をなしているので、外輪
6に形成された突起11により破壊されることなく、突
起11が内周面3aに食い込む状態に固着部3が外輪6
に固着され、固着部3は外輪6に強固に固着されるとと
もに高度のシール性が得られる。
【0011】図4には他の実施例が示されている。この
実施例では、固着部3の環状凹陥部9の外周面3b側に
環状凹溝部12を形成するとともに、環状凹溝部12に
対応して内周面3a側に環状突隆部13を形成し、等速
ジョイント5の外輪6に環状突隆部13に対応するリン
グ凹溝14を形成している。この図4に示す実施例にお
いては、図5に示すように、固着部3を外輪6に挿入し
てその環状凹陥部9を締具7で締め付けると、環状凹溝
部12が圧潰して軟質層10を介して環状突隆部13を
外輪6のリング凹溝14に強く押し込む状態となるの
で、外輪6に対する固着部3の固着強度およびシール強
度が一段と向上する。なお、この他の実施例において、
その他の構成は図2に示す実施例と同等である。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、熱可塑性エラストマー
で構成されたブーツにおいて、柔軟性および弾力性が比
較的低くいがブーツとして十分な耐熱変形性および機械
的強度性を有する材質でブーツを構成しても、その固着
部の内部のみを軟質とすることで所要の柔軟性および弾
力性をもたせて固着部の固着強度およびシール強度を高
くすることができ、しかも、固着部の内周面および外周
面を十分なの硬度に保って、被装着部材との間および締
具との間に径年劣化が生じにくく耐久性にすぐれたブー
ツを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るブーツを自動車の等速
ジョイントに装着した態様を示す概略正面図である。
【図2】本発明の一実施例に係るブーツの固着部および
等速ジョイントの外輪を示す要部の縦断正面図である。
【図3】ブーツの固着部を等速ジョイントの外輪に装着
して固着した後の態様を示す要部の縦断正面図である。
【図4】本発明の他の実施例に係るブーツの固着部およ
び等速ジョイントの外輪を示す要部の縦断正面図であ
る。
【図5】図4に示すブーツの固着部を等速ジョイントの
外輪に装着して固着した態様の要部の縦断正面図であ
る。
【符号の説明】
1 ブーツ 2 蛇腹部 3,4 固着部 5 等速ジョイント 6 外輪 7 締具 9 環状凹陥部 10 軟質層 11 突起 12 環状凹溝部 13 環状突隆部 14 リング凹溝

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蛇腹部と蛇腹部の両端に被装着部材に密
    に封止する固着部を有し、固着部を締具で締め付けて被
    装着部材に装着する構造の熱可塑性エラストマーからな
    るブーツにおいて、少なくとも一方の固着部を内部に軟
    質のエラストマーを封じ込んで多層構造に構成したこと
    を特徴とするブーツ。
JP5212371A 1993-08-04 1993-08-04 ブーツ Pending JPH0742840A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5212371A JPH0742840A (ja) 1993-08-04 1993-08-04 ブーツ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5212371A JPH0742840A (ja) 1993-08-04 1993-08-04 ブーツ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0742840A true JPH0742840A (ja) 1995-02-10

Family

ID=16621463

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5212371A Pending JPH0742840A (ja) 1993-08-04 1993-08-04 ブーツ

Country Status (1)

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JP (1) JPH0742840A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7568676B2 (en) 2001-11-26 2009-08-04 Fukuvi Chemical Industry Co., Ltd. Form panel for placing concrete

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7568676B2 (en) 2001-11-26 2009-08-04 Fukuvi Chemical Industry Co., Ltd. Form panel for placing concrete

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