JPH06313460A - 防振支持構造 - Google Patents

防振支持構造

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Publication number
JPH06313460A
JPH06313460A JP10461393A JP10461393A JPH06313460A JP H06313460 A JPH06313460 A JP H06313460A JP 10461393 A JP10461393 A JP 10461393A JP 10461393 A JP10461393 A JP 10461393A JP H06313460 A JPH06313460 A JP H06313460A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shock absorber
force
fixed
elastic body
vehicle body
Prior art date
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Pending
Application number
JP10461393A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Okuzumi
宏 奥住
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP10461393A priority Critical patent/JPH06313460A/ja
Publication of JPH06313460A publication Critical patent/JPH06313460A/ja
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  • Vibration Prevention Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】バネ定数を低くしなくても、中,高周波の微小
変位入力を吸収できるようにする。 【構成】ショックアブソーバロッド2Aの上端部に固定
された円盤部材4に、車体側部材6を弾性体8を介して
吊り下げるとともに、円盤部材4には永久磁石10を固
定し、これに対向する車体側部材6の第2凹陥部6bに
は、磁性材料からなるリング部材11を固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、振動伝達の低減を図
る防振支持構造に関し、特に、支持側及び被支持側間の
バネ定数を低くしなくても、中,高周波振動入力を低減
できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】コイルスプリングとともに車両のバネ上
及びバネ下間に介在するショックアブソーバは、バネ下
の振動がバネ上に伝達されないように、振動伝達の低減
を考慮して車体に結合する必要がある。例えば、入力集
中型ストラットと呼ばれるものは、スプリングインシュ
レータを介してアッパサポートに固定されたスプリング
サポートが、コイルスプリング上端を支持するととも
に、ショックアブソーバロッドの上部に剛結合され、そ
のショックアブソーバロッドが、ストラットインシュレ
ータを介してアッパサポートに結合されている。
【0003】従って、この形式にあっては、コイルスプ
リング及びショックアブソーバの両方が、ストラットイ
ンシュレータを介して、車体に結合されることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の支持構造にあっては、以下のような問題点
があった。即ち、車両が通常のアスファルト路面等を走
行している時に路面から車輪,サスペンション等を介し
て入力される車室内騒音であるロード・ノイズは、主に
中,高周波帯域の成分が支配的であるが、そのような周
波数帯域の振動に対しては、ショックアブソーバは、そ
の内部のオイルの流通抵抗及び他の摩擦要因により摺動
しなくなるため、ロード・ノイズ発生時の路面及び車体
間のトータルのバネ定数は、ショックアブソーバロッド
及び車体間に介在するストラットインシュレータで決ま
ってしまう。そして、このような周波数帯域の振動入力
に対しては、ストラットインシュレータへの入力は変位
加振で行われる。
【0005】従って、中,高周波の振動入力を低減する
ためには、ストラットインシュレータのバネ定数は、低
バネ定数であることが望ましいのである。しかし、スト
ラットインシュレータのバネ定数を低くすると、ショッ
クアブソーバ上部の支持剛性自体が低くなってしまうか
ら、低周波の振動入力に対して有効に減衰力を発生する
ことができなくなってしまう。つまり、乗り心地の面か
らは、ストラットインシュレータのバネ定数は高い方が
望ましいのである。
【0006】このように、ストラットインシュレータ
は、高周波振動入力に対して求められる特性と、低周波
振動入力に対して求められる特性とが相反する関係にあ
るため、両方の要求を高いレベルで達成することが非常
に困難であったのである。本発明は、このような従来の
技術が有する未解決の課題に着目してなされたものであ
って、高周波振動入力に対して求められる特性と低周波
振動入力に対して求められる特性との両方を高いレベル
で達成することが可能な防振支持構造を提供することを
目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、支持側及び被支持側間に、引っ張り力を
発生する状態で弾性体を介在させるとともに、前記支持
側及び被支持側のうちの少なくとも一方に、それら支持
側及び被支持側間を近づける方向に引っ張り力を発生す
る磁石を設けた。
【0008】
【作用】支持側及び被支持側間には、弾性体によって発
生する引っ張り力Fr と、磁石によって発生する引っ張
り力Fm とが作用しているが、力Fr の大きさは、支持
側及び被支持側間の相対変位の距離に比例するのに対
し、力Fm の大きさは、支持側及び被支持側間の距離の
自乗に反比例する。
【0009】従って、振動入力に対しては、力Fr ,F
m は互いに逆方向に変化することになるから、弾性体及
び磁石の特性を適宜選定すれば、振動入力が相殺され
る。
【0010】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1は、本発明の一実施例の構成を示す断面図
であって、本実施例は、本発明に係る防振支持構造を、
車両用のショックアブソーバの上部取付け構造に適用し
たものである。
【0011】先ず、構成を説明すると、コイルスプリン
グ1は、ショックアブソーバ2の周囲を覆うように上下
方向に長く配設されていて、その上端部は、スプリング
サポート3に固定されるとともに、その図示しない下端
部は、ショックアブソーバ2の外筒に固定されている。
スプリングサポート3の中央部には、上下に延びた円筒
部3aが一体に形成されていて、この円筒部3aに、シ
ョックアブソーバロッド2Aが下方から差し込まれて貫
通している。
【0012】ショックアブソーバロッド2Aの中途に
は、円筒部3aの下端部が当接する大径部2aが形成さ
れていて、そして、円筒部3aにショックアブソーバロ
ッド2Aを貫通させた状態で、そのショックアブソーバ
ロッド2Aの上端部にナット2bを締結することによ
り、ショックアブソーバロッド2Aとスプリングサポー
ト3とが一体となっている。
【0013】また、ショックアブソーバロッド2Aの上
端は円盤部材4の中央部にも貫通していて、その円盤部
材4も、ナット2bと円筒部3aとの間に挟まれること
によりショックアブソーバロッド2Aと一体となってい
る。さらに、ショックアブソーバロッド2Aの円筒部3
aが固定された部分は、円形皿状の車体側部材6に非接
触の状態で覆われている。
【0014】即ち、車体側部材6は、円筒形に凹んだ第
1凹陥部6a,この第1凹陥部6aの中央部でさらに円
筒形に凹んだ第2凹陥部6b及び第1凹陥部6aの縁部
分から外側に拡がるフランジ部6cとから構成されてい
て、フランジ部6cを車体に結合することにより、車体
に固定されるものである。そして、第2凹陥部6bの中
央部に開口した貫通孔6dを、円筒部3aに覆われた状
態のショックアブソーバロッド2Aの上端部が、下方か
ら余裕を持って貫通している。従って、円盤部材4及び
ナット2bは、ショックアブソーバロッド2Aを、車体
側部材6に下方から挿入した後に固定されることにな
る。
【0015】また、円盤部材4の外周面には円筒部材7
aが固定されるとともに、車体側部材6の第1凹陥部6
aの内周面には、円筒部材7bが固定されていて、それ
ら円筒部材7aの外周面及び円筒部材7bの内周面に
は、円筒形の弾性体8の内外周面が加硫接着されてい
る。従って、車体側部材6は、弾性体8を介してショッ
クアブソーバロッド2Aに吊り下げされた状態となるか
ら、弾性体8には、通常の状態で引っ張り力が発生する
ようになっている。
【0016】一方、円盤部材4の下面には、上下方向に
極が位置するリング状の永久磁石10が固定されてい
て、これに対向する車体側部材6の第2凹陥部6b底面
には、鉄等の磁性材料からなるリング部材11が固定さ
れている。従って、永久磁石10が発生する磁力によ
り、円盤部材4及び第2凹陥部6b間を近づける方向の
引っ張り力が働くようになっている。
【0017】また、リング部材11の上面には、弾性体
を断面円形のリング状に形成してなるOリング12がシ
ョックアブソーバロッド2Aを取り囲むように固定され
ている。次に、本実施例の作用を説明する。図2は、図
1の構成を簡略化した概念図であって、被支持側として
の車体側部材6が、弾性体8を介して支持側としてのシ
ョックアブソーバロッド2Aに吊り下げられた状態が表
されている。
【0018】即ち、本実施例の構成では、ショックアブ
ソーバロッド2A上端と車体側部材6との間に介在する
バネ要素は、弾性体8のみであり、この弾性体8が従来
のストラットインシュレータに対応することになる。従
って、従来の構成であれば、かかる弾性体8のバネ定数
を、乗り心地を重視するには高く設定し、ロード・ノイ
ズの低減のためには低く設定することになるが、本実施
例では、低周波振動入力に対してショックアブソーバ2
が有効に減衰力を発生するように、弾性体8のバネ定数
は高く設定する。
【0019】そして、弾性体8の静バネ定数は円盤部材
4及び車体側部材6間の上下方向の相対変位Xに比例す
ることから、図3に示すように、相対変位Xと弾性体8
によって発生する力Fr との関係は、右上がりの直線と
なる。一方、円盤部材4及び車体側部材6間には、永久
磁石10による引っ張り方向の力Fm も発生するが、磁
力は変位の自乗に反比例するため、図3に示すように、
相対変位Xと力Fm との関係は、右下がりの曲線とな
る。
【0020】よって、円盤部材4及び車体側部材6間に
作用するトータルの力FT は、それら力Fr 及びFm
合力となるから、図3に示すように、下に凸の放物線形
状になり、静的な状態(平衡状態)では、力FT と車両
荷重とが釣り合っている。しかし、車両走行中にロード
・ノイズの原因となる路面からの振動がショックアブソ
ーバロッド2Aに入力されると、この時にはショックア
ブソーバ2は減衰力を発生しないから、路面からの変位
入力Zが、そのまま円盤部材4に伝達されることにな
る。
【0021】そして、ロード・ノイズ発生時におけるシ
ョックアブソーバロッド2A上端部の振動レベルは、通
常数十〜数百μmのオーダーであり、非常に微小である
が、弾性体8のバネ定数は高く設定されているため、仮
に永久磁石10を有していないとすれば、車体が受ける
力は大きくなってしまう。例えば、図3に示すようにシ
ョックアブソーバロッド2A上端部に走行時の動的な微
小変位δX が入力されると、弾性体8には動バネ定数に
微小変位δX を乗じた力δFrが生じるのであり、これが
車体側に入力されてしまう。
【0022】しかし、本実施例の構成では、微小変位δ
X が入力されると、力δFrが発生する一方で、永久磁石
10の磁力によって作用する力Fm も変化するため、そ
の時の力Fm を表す曲線の傾きに微小変位δX を乗じた
力δFmが生じるのであり、しかも、この力δFmは、力δ
Frとは逆向きに発生することから、互いに打ち消し合う
ようになる。
【0023】そして、図3からも判るように、それら力
δFr及びδFmが互いに相殺されて、車体が受ける力FI
が零になる領域Nが存在する。従って、平衡状態におけ
る動的な変位が、その領域N内で発生するように、弾性
体8及び永久磁石10の特性を選定すれば、車両走行時
の比較的高周波の微小な振動入力による車体が受ける力
I は、見掛け上生じないことになる。
【0024】これを具体的に説明する。先ず、弾性体8
の静バネ定数をKs 、動バネ定数Kd 、ショックアブソ
ーバロッド2Aの車体分担荷重をF0 、その時の相対変
位をX0 とする。そして、磁石の引っ張り力は一般には
A/X2 で表されるから、下記の(1)式及び(2)式
を解くことにより、車体への入力が零となるような平衡
状態での相対変位X0 と永久磁石10の特性に関連した
係数Aとが決定される。
【0025】 F0 =Ks ×X0 +A/X0 2 ……(1) dF/dX=Kd −2×A/X0 3 ……(2) これら(1)式及び(2)式を解けば、以下の解が得ら
れる。 A=Kd ×F0 3/2/(Ks +Kd /2)3 ……(3) X0 =F0 /(Ks +Kd /2) ……(4) この結果、本実施例の構成であれば、高周波振動入力は
車体側へは伝達されないことになり、ロード・ノイズの
低減が図られるのであり、低周波振動入力に対しては、
弾性体8のバネ定数を高く設定しているから、ショック
アブソーバ2は有効に減衰力を発生することができ、良
好な乗り心地が確保される。
【0026】また、本実施例の構成では、路面側から車
輪を突き上げる方向の大変位入力が入っても、その変位
は円盤部材4及び車体側部材6を離す方向に作用するた
め、これによって永久磁石10に大きな衝撃力が加わる
こともないし、車輪が落ちる方向の変位が入力されて
も、Oリング12が衝撃を吸収するため、永久磁石10
の破損を防止できる。
【0027】なお、上記実施例では、円盤部材4側に永
久磁石10を固定し、車体側部材6にリング部材11を
固定しているが、この関係は逆であってもよいし、両方
を永久磁石としてもよい。ただし、永久磁石10は引っ
張り力を得るために使用する構成であり、反発力は不要
であるから、車体側部材6に固定される部材は鉄等の磁
性体からなるリング部材11でよく、両方を磁石とする
のに比べてコスト安で済む。そして、車体側部材6が鉄
等の磁性材料からなる場合には、第2凹陥部6bの底面
を厚く形成することにより、リング部材11を省略する
ことも可能である。
【0028】さらに、上記実施例では、磁石として永久
磁石10を用いているが、これは電磁石であっても構わ
ない。また、上記実施例では、本発明に係る防振支持構
造を、ショックアブソーバ2の上部取付け構造に適用し
た場合について説明したが、本発明の適用対象はこれに
限定されるものではなく、その他の支持構造、例えば、
サスペンションサブフレーム及びメインフレーム間の支
持構造等であっても構わない。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
支持側及び被支持側間に、引っ張り力を発生する弾性体
を介在させるとともに、それら支持側及び被支持側間を
近づける方向に磁力を発生する磁石を設けたため、支持
側及び被支持側間のバネ定数を低くしなくても、中,高
周波の微小変位をそれら弾性体及び磁石が発生する力の
逆方向の変化により相殺することができ、振動入力を低
減することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示す断面図である。
【図2】実施例の構成を簡略化した概念図である。
【図3】実施例の作用を説明するためのグラフである。
【符号の説明】
2 ショックアブソーバ 2A ショックアブソーバロッド(支持側) 4 円盤部材 6 車体側部材(被支持側) 8 弾性体 10 永久磁石 11 リング部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持側及び被支持側間に、引っ張り力を
    発生する状態で弾性体を介在させるとともに、前記支持
    側及び被支持側のうちの少なくとも一方に、それら支持
    側及び被支持側間を近づける方向に引っ張り力を発生す
    る磁石を設けたことを特徴とする防振支持構造。
JP10461393A 1993-04-30 1993-04-30 防振支持構造 Pending JPH06313460A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10461393A JPH06313460A (ja) 1993-04-30 1993-04-30 防振支持構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10461393A JPH06313460A (ja) 1993-04-30 1993-04-30 防振支持構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06313460A true JPH06313460A (ja) 1994-11-08

Family

ID=14385293

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10461393A Pending JPH06313460A (ja) 1993-04-30 1993-04-30 防振支持構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06313460A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020051773A (ko) * 2000-12-23 2002-06-29 이계안 차량용 현가장치

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