JPH06313161A - 接着剤 - Google Patents

接着剤

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JPH06313161A
JPH06313161A JP6090074A JP9007494A JPH06313161A JP H06313161 A JPH06313161 A JP H06313161A JP 6090074 A JP6090074 A JP 6090074A JP 9007494 A JP9007494 A JP 9007494A JP H06313161 A JPH06313161 A JP H06313161A
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polyurethane
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Ulrike Dr Licht
リヒト ウルリケ
Alexander Wallon
ヴァロン アレクサンダー
Gerhard Auchter
アウホター ゲルハルト
Lothar Dr Maempel
メンペル ロタール
Horst Seibert
ザイベルト ホルスト
Karl Dr Haeberle
ヘーベルレ カール
Werner Fries
フリース ヴェルナー
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    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09JADHESIVES; NON-MECHANICAL ASPECTS OF ADHESIVE PROCESSES IN GENERAL; ADHESIVE PROCESSES NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE; USE OF MATERIALS AS ADHESIVES
    • C09J175/00Adhesives based on polyureas or polyurethanes; Adhesives based on derivatives of such polymers
    • C09J175/04Polyurethanes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L2666/00Composition of polymers characterized by a further compound in the blend, being organic macromolecular compounds, natural resins, waxes or and bituminous materials, non-macromolecular organic substances, inorganic substances or characterized by their function in the composition
    • C08L2666/02Organic macromolecular compounds, natural resins, waxes or and bituminous materials
    • C08L2666/14Macromolecular compounds according to C08L59/00 - C08L87/00; Derivatives thereof
    • C08L2666/16Addition or condensation polymers of aldehydes or ketones according to C08L59/00 - C08L61/00; Derivatives thereof
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C08L2666/52Metal-containing compounds

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐熱変形性が改良された接着剤。 【構成】 これは、本質的に、a)有機ポリイソシアネ
ート、b)500〜5000g/molの分子量を有す
るポリヒドロキシ化合物、c)イソシアネートに対して
反応性の基少なくとも1個を有し、かつイオン基又はイ
オン基に変換可能な基少なくとも1個を有する化合物、
d)必要に応じて、(c)とは異なり、かつイソシアネ
ートに対して反応性の官能基少なくとも2個及び分子量
60〜500g/molを有する化合物からなるポリウ
レタン及び、中心原子としての多価金属とポリデンテー
ト配位子とからなるキレート錯体少なくとも1個を包含
する、水性ポリウレタン分散液である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、接着剤としての水性ポ
リウレタン分散液の使用に関する。
【0002】
【従来の技術】溶剤排気物及び溶剤排出物を避けるため
に、水性ポリマー分散液、特にポリウレタン分散液が、
接着剤としてますます使用されてきている。ポリウレタ
ン分散液については、例えば、ドイツ国特許出願公開
(DE−A)第3903538号明細書及びドイツ国特
許出願公開(DE−A)第1495745号明細書中に
記載されている。このような分散液を用いて得られる接
着結合の機械的特徴、特に耐熱変形性はしばしば不適当
であるので、これを、例えば、欧州特許(EP−A)第
0208059号明細書及び米国特許(US−A)第4
762880号明細書中に記載されているような例えば
ポリイソシアネートの添加により架橋する。しかしなが
ら、この種の架橋は、ポットライフ、すなわち架橋剤の
添加後の加工に残された時間が非常に短い。
【0003】多価金属錯体を用いるポリウレタン分散液
の架橋は、除去可能な床コーティングに関する欧州特許
(EP−A)第228481号明細書中に記載されてい
る。
【0004】非公開のドイツ国特許出願第413755
6.4号明細書は、接着性改良ポリマー及び無機塩から
なるポリウレタン分散液を記載している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、ポリ
ウレタン分散液を接着剤として使用する場合に、機械的
特徴、特に耐熱変形性を改良することである。
【0006】この課題は、本質的に、 a)有機ポリイソシアネート、 b)500〜5000g/molの分子量を有するポリ
ヒドロキシ化合物、 c)イソシアネートに対して反応性の基少なくとも1個
を有し、かつイオン基又はイオン基に変換可能な基少な
くとも1個を有する化合物、 d)必要に応じて、(c)とは異なり、かつイソシアネ
ートに対して反応性の官能基少なくとも2個及び分子量
60〜500g/molを有する化合物からなるポリウ
レタン、及び中心原子としての多価金属とポリデンテー
ト配位子(polydentate ligand)とからなるキレート錯体
少なくとも1個を包含する水性分散液を、接着剤として
使用することにより解決されることが分かった。接着剤
として使用するために適当である水性分散液も見つけら
れた。
【0007】ポリウレタンは、本質的に、有利には、限
定的に、成分a)〜d)からなる。イソシアネートに対
して反応性の官能基は、ヒドロキシル又は1級又は2級
アミノ基である。
【0008】適当なポリイソシアネート(a)は、特
に、脂肪族、脂環式及び芳香族ジイソシアネートであ
る。一般式:X(NCO)2[式中、Xは、炭素原子4
〜12個の脂肪族炭化水素基、又は炭素原子6〜15個
の脂環式又は芳香族炭化水素基である]のものを使用す
るのは有利である。
【0009】適当な脂肪族、脂環式及び芳香族ジイソシ
アネートの例は、次のものである;ブタン1,4−ジイ
ソシアネート、ヘキサン1,6−ジイソシアネート、
2,2,4−及び2,4,4−トリメチルヘキサメチレ
ンジイソシアネート、シクロヘキサンジイソシアネー
ト、メチルシクロヘキサンジイソシアネート、イソホロ
ンジイソシアネート、4,4′−ジイソシアネートジフ
ェニルメタン、4,4′−ジイソシアネートジシクロヘ
キシルメタン、トルイレン2,4−及び2,6−ジイソ
シアネート及びテトラメチルキシリレンジイソシアネー
ト(TMXDI)。
【0010】ジイソシアネートの混合物も使用される。
モル比1:4〜5:1の脂肪族又は脂環式ジイソシアネ
ートと芳香族ジイソシアネートとの混合物は、特に適当
であることが分かった。
【0011】ジイソシアネートに加えて、分子量調節の
ために、少量のモノイソシアネートを使用することもで
きる。
【0012】2個より多いイソシアネート基を有する化
合物、例えばビウレット又はイソシアヌレート、例えば
イソホロンジイソシアネート又はヘミサメチレン1,6
−ジイソシアネートのものも存在していてよい。
【0013】分子量500〜5000を有する適当なポ
リヒドロキシ化合物、特にジヒドロキシ化合物(b)
は、ヒドロキシル基2個を有する公知のポリエステル、
ポリエーテル、ポリチオエーテル、ポリラクトン、ポリ
アセタール、ポリカルボネート及びポリエステルアミド
である。有利なジヒドロキシ化合物は、分子量750〜
3000であるものである。これらのジヒドロキシ化合
物の混合物も、もちろん使用することができる。
【0014】必要に応じて、2個より多いヒドロキシル
基を有する化合物、例えば、ポリプロピレンオキシドで
アルコキシル化されたグリセロール又はトリメチロール
プロパンを付加的に使用してもよい。
【0015】(b)とは異なる適当な成分(c)の例
は、脂肪族、脂環式又は芳香族モノ又はジヒドロキシカ
ルボン酸である。米国特許(US−A)第341205
4号明細書中にも記載されている、特に炭素原子3〜1
0個のジヒドロキシアルカンカルボン酸は有利である。
一般式:
【0016】
【化1】
【0017】[式中、R1は水素又は炭素原子1〜4個
を有するアルキルを表わし、かつR2及びR3は、それぞ
れC1〜C4−アルキレンである]の化合物は、特に有利
である。例は、2,2−ジメチロールプロピオン酸であ
る。
【0018】ヒドロキシル基又はアミノ基1又は2個、
及びアミノカルボン酸又はアミノスルホン酸、例えばリ
シン、アラニン、N−(2−アミノエチル)−2−アミ
ノエタンスルホン酸、及びドイツ国特許出願公開(DE
−A)第2034479号明細書中に記載されたジプラ
イマリー(diprimary)脂肪族ジアミンとα−オレフィン
カルボン酸との付加物、例えばエチレンジアミンとアク
リル酸との付加物を有する、3級アンモニウム塩も注目
に値する。
【0019】成分(c)は、水中のポリウレタンの分散
性を保証するために、イオン基又はイオン基に変換可能
な基を含有する。その含有率は、通常、イソシアネート
基1molを基礎として0.03〜0.5g当量、有利
には、0.05〜0.4g当量である。
【0020】無機及び/又は有機塩基、例えば水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナト
リウム、アンモニア又は1級、2級及び特に3級アミ
ン、例えば、トリエチルアミン又はジメチルアミノプロ
パノールは、潜在アニオン基、例えばカルボキシル基又
はスルホ基のイオン基への変換のために使用することが
できる。
【0021】潜在カチオン基、例えば3級アミノ基の、
相当するカチオン、例えばアンモニウム基への変換のた
めに、無機又は有機酸、例えば塩酸、酢酸、フマル酸、
マレイン酸、乳酸、酒石酸、シュウ酸又はリン酸は、中
和剤として適当であり、又は例えば塩化メチル、ヨウ化
メチル、硫酸ジメチル、塩化ベンジル、クロロ酢酸エチ
ル又はブロモアセトアミドは、4級化剤として適当であ
る。更に適当な中和剤及び4級化剤は、例えば、米国特
許第3479310号、第6欄中に記載されている。
【0022】イオン基又は潜在イオン基の中和又は4級
化は、イソシアネートポリ付加反応の前、間及び特に後
に、実施することができる。
【0023】必要に応じて、非イオン乳化剤、例えば分
子量500〜10000、有利には1000〜5000
g/molを有する一価ポリエーテルアルコールが存在
していてもよい。しかしながら、非イオン乳化剤の使用
は、化合物c)の存在故に、一般的には必要ない。
【0024】成分d)は、本質的に、ヒドロキシル基2
個、アミノ基2個、又はヒドロキシル基1個とアミノ基
1個を包含する化合物である。例えば、ジヒドロキシ化
合物、例えば、1,3−プロパンジオール又は1,4−
ブタンジオール、ジアミン、例えばエチレンジアミン、
ヘキサメチレンジアミン、ピペラジン、2,5−ジメチ
ルピペラジン、1−アミノ−3−アミノメチル−3,
5,5−トリメチルシクロヘキサン(イソホロンジアミ
ン)、4,4′−ジアミノジシクロヘキシルメタン、
2,4−ジアミノシクロヘキサン、1,2−ジアミノプ
ロパン又はヒドラジン又はアミノアルコール、例えばエ
タノールアミン、イソプロパノールアミン、メチルエタ
ノールアミン又はアミノエトキシエタノールは適当であ
る。
【0025】イソシアネートに対して反応性の基少なく
とも3個を有する化合物、例えば、トリオール、例えば
トリメチロールプロパン又はグリセロール、又はエーテ
ル又はエステル基を有するトリヒドロキシ化合物並びに
ペンタエリトリトールのようなテトラヒドロキシ化合
物、トリアミン化合物、例えばジエチレントリアミン、
4−アミノメチルオクタンジアミン又はトリスアミノエ
チルアミン、及びヒドロキシル基及びアミノ基を有する
化合物、例えばジエタノールアミンも適当である。
【0026】成分の全含有率を、有利には、ヒドロキシ
ル基と、イソシアネートに対して反応性の1級又は2級
アミノ基との合計が、イソシアネート基1個を基礎とし
て、0.9〜1.3個、特に有利には0.95〜1.1
個であるように選択される。
【0027】ポリウレタンを製造するために、成分a)
〜d)を、公知の方法で、低沸点の水混合性有機溶剤中
でか、又は溶剤の不存在下で、ドイツ国特許出願公開
(DE−A)第3437918号明細書中にも記載され
ているようにして、反応させることができる。
【0028】イソシアネートに対しいて非反応性である
全ての溶剤が溶剤として使用される。水と非常に混合性
であるもの、例えばテトラヒドロフラン、メチルエチル
ケトン、N−メチルピロリドン及び特にアセトンは、特
に有利である。高沸点の、水混合性溶剤、例えばN−メ
チルピロリドン又はジメチルホルムアミドは、余り有利
ではない。水不溶性溶剤、例えばトルエン又はキシレン
が、少量存在していてもよい。溶剤の沸点は、有利には
100℃より低い。
【0029】反応温度は、有利には50〜120℃であ
る。
【0030】慣例の及び公知の触媒、例えばジブチルス
ズジラウレート、スズ(II)オクトエート又は1,4
−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタンが、ジイソシ
アネートの反応を促進するために存在していてよい。
【0031】次いで、本質的にイソシアネート基不含の
得られるポリウレタンを水中に分散させ、かつ有機溶剤
を所望の程度まで、一般的には完全に、蒸留により除去
する。
【0032】ポリウレタンを、ポリウレタンプレフォー
ムを有機溶剤中で最初に製造することにより製造しても
よい。反応生成物の付加後に、イソシアネート基をなお
も含有している得られるポリウレタンプレフォームを水
中に分散させる。次いで、更なる成分との反応を実施す
ることができる。次いで、有機溶剤を前記のようにして
除去することができる。
【0033】水性分散液は、ポリウレタンの他に、中心
原子としての多価金属とポリデンテート配位子とからな
るのキレート錯体少なくとも1個を含有する。
【0034】この錯体の重量による量は、ポリウレタン
を基礎として0.01〜10重量%、有利には0.01
〜5重量%、特に有利には0.02〜2.5重量%であ
る。
【0035】多価金属は、有利には、元素Mg、Ca、
Sr、Ni、Ba、Al、Mn、Fe、Zn、Ti、C
u及びZrからなる基から選択される。
【0036】Mg、Ca、Zn、Al及びZrは、特に
有利である。
【0037】中心原子の少なくとも1個の配位子は、ポ
リデンテートであり、すなわち中心原子への2個以上の
配位結合を有するが、有利にはこのような配位子全てが
ポリデンテートである。
【0038】このような配位結合は、通常、基、例えば
1級、2級又は3級アミノ基又はエチレンオキシド、カ
ルボキシル、カルボキシレート、ケト、アルデヒド、ニ
トリル又はメルカプト基又は芳香族、すなわちフェノー
ル性ヒドロキシル基のような基と、中心金属原子との間
に形成される。
【0039】中心金属原子M及びポリデンテート配位子
L1個の生成のための生成定数KFは、有利には、lo
g KFとして、 から計算され、得られた値は、3〜15である(a=活
性、Anorganikum,ベルリン 1977,7th Edition,497頁も
参照)。
【0040】ポリデンテート配位子は、ジニトリロテト
ラ酢酸、ピロカテコール、アセチルアセトン、2,2′
−ビピリジル、エチレンジアミン、ジエチレンジアミ
ン、トリエチレンジアミン及びクラウンエーテルであ
る。
【0041】有利なキレート錯体は、陽性又は陰性電荷
を有しない中性錯体である。
【0042】アセチルアセトネート、特にアルミニウム
及びジルコニウムのものは、非常に有利である。
【0043】キレート錯体は、ポリウレタン又はポリウ
レタン分散液に、ポリウレタンの製造の前、間又は後の
任意の時に、添加してよい。キレート錯体は、有機溶液
の形で有利に加えられ、その際、適当な溶剤は、例えば
ポリウレタンの製造における前記溶剤である。キレート
錯体は、水中へ分散する前のポリウレタンに、有利に加
えられる。
【0044】接着剤として本発明により使用される水性
分散液は、更に、接着性改良ポリマーを含有していてよ
い。これらのポリマーの重量による量は、ポリウレタン
を基礎として、5〜60重量%、有利には5〜30重量
%である。
【0045】接着性改良ポリマーは、同様に、ポリウレ
タン又はそのプレポリマーに、有利には水中に分散前に
添加される。プレポリマーの場合、次いで、ポリウレタ
ンを生じる更なる反応を実施する。
【0046】適当な接着性改良ポリマーは、多くの種々
異なる、重縮合した遊離基ポリマー又はポリ付加物であ
る。
【0047】接着性改良ポリマーは、有利には、フェノ
ール/ホルムアルデヒド縮合樹脂であるか、又はC1
8−アルキレンによって結合していて、かつ少なくと
も1個のヒドロキシル基により少なくとも1個の環で置
換されていて、かつ非置換か又は芳香環上でC1〜C12
−アルキル又はC1〜C12−アルコキシ基1〜3個によ
り置換されている、芳香族環1個、縮合された芳香族環
2個、芳香族環2個を有する芳香族化合物及びこれらの
芳香族化合物の混合物からなる群から選択される化合物
(I)と、炭素原子1〜20個及びケト又はアルデヒド
基少なくとも1個を有する化合物、C4〜C18−ジオレ
フィン、炭素原子2〜10個及び少なくとも1個の3重
結合を有する化合物及びこれらの混合物からなる群から
選択される化合物(II)との、同様の反応生成物(特
にフェノール樹脂)である。
【0048】有利な化合物(I)は、非置換又はC1
8−アルキル又はアルコキシ基1〜3個により置換さ
れたα−又はβ−ナフトール、ビスフェノールA又はフ
ェノールである。置換基は、有利には、芳香族環上のヒ
ドロキシル基に対してメタ又はパラである。非置換のフ
ェノール、α−及びβ−ナフトール及びビフェノールA
は、特に有利である。
【0049】有利な化合物(I)は、ヒドロキシル基1
個又は2個、特に有利にはヒドロキシル基1個を有する
化合物である。
【0050】化合物(II)は、有利には炭素原子1〜
14個及びケト又はアルデヒド基1又は2個、有利には
ケト又はアルデヒド基1個を有する化合物である。これ
らの化合物は、脂肪族又は芳香族であるか、又は脂肪族
及び芳香族基の両方を含有していてよい。ケト又はアル
デヒド基に加えて、化合物は、有利には、アルデヒド又
はケト基の酸素原子を別として、更なる官能基を含有し
ない、すなわち更なるヘテロ原子を含有しない。
【0051】化合物(II)の例は、次のものである;
ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、n−プロピオン
アルデヒド、グリコールアルデヒド、イソプロピオンア
ルデヒド、n−ブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒ
ド、ベンズアルデヒド、グリオキサール、グルタルジア
ルデヒド、オキサグルタルジアルデヒド、アセトン、メ
チルエチルケトン、ベンゾフェノン、ブタジエン、シク
ロペンタジエン及びビシクロペンタジエン、アセチレ
ン、アクロレイン、メチルアクロレイン又はそれらの混
合物。
【0052】ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プ
ロピオンアルデヒド、n−ブチルアルデヒド、イソブチ
ルアルデヒド、アセトン及びそれらの混合物は、特に有
利である。
【0053】化合物(I)と(II)との反応生成物
は、一般的に公知である。反応は、フェノール/ホルム
アルデヒド縮合と同様に、特に、芳香族環上のヒドロキ
シル基に対してオルト又はパラで、ケト又はアルデヒド
基又は2重又は3重結合の添加により実施される。
【0054】縮合反応における化合物(I)と(II)
とのモル比は、1:0.1〜1:2、特に有利には1:
0.7〜1:1である。
【0055】反応は、一般的に、初めに、化合物(I)
を触媒としての酸、例えばハロゲン化水素酸、三フッ化
ホウ素、硫酸、p−トルエンスルホン酸又はドデシルベ
ンゼンスルホン酸と共に取り、かつ次いで、化合物(I
I)中に、0〜250℃、有利には20〜230℃で測
り入れる。
【0056】測り入れ終了後に、後縮合を、特に20〜
250℃、有利には80〜200℃で実施することがで
きる。反応の間に、必要に応じて、水を、必要に応じて
共留剤を使用して、反応混合物から除去することができ
る。
【0057】反応の工程は、得られる反応生成物の軟化
点を測定することにより監視することができる。
【0058】反応生成物は、有利には、軟化点(DIN
52011により測定)50〜200℃、有利には80
〜140℃、特に有利には120〜140℃を有する。
【0059】エポキシ樹脂、有利にはエポキシド、例え
ばエピクロロヒドリンとビフェノールAとの反応生成物
も適当である;500〜5000の平均分子量(−M
w)、及び80〜130℃の軟化点を有するものは有利
である。
【0060】他の適当な接着性改良ポリマーは、次のも
のである;ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリメタ
クリレート、スチレン/アクリロニトリルコポリマー、
ポリアミド、ポリエーテル、ポリエステル、ポリエーテ
ルジオール、ポリエステルジオール、ポリウレタン、特
に塩の基不含の(free of salt groups)ポリウレタン
基、及びフェナクリレート。
【0061】有利なポリ酢酸ビニルは、酢酸ビニルのホ
モポリマーである。コモノマー、例えばラウリン酸ビニ
ル、ステアリン酸ビニル又は有利には(メタ)アクリル
酸、C1〜C8−アルカノールのフマル酸塩又はマレイン
酸塩、例えばメタノール、n−ブタノール又は2−エチ
ルヘキサノールを10重量%まで含有しているそのコポ
リマーも、使用することができる。ポリマーは通常、D
IN53726により、シクロヘキサノン中で25℃で
測定した場合にK値45〜60を有する。ポリ塩化ビニ
ルは、一般的に、塩化ビニルのホモポリマー、及びコモ
ノマー、例えばエチレン又は酢酸ビニル10重量%まで
を含有するそのコポリマーを意味するものとして理解さ
れる。K値(25℃、シクロヘキサノン、DIN537
26)は、45〜55であってよい。当業者により使用
されるポリメタクリレートは、通常、メチルアクリレー
トのホモポリマー、又はコポリマーを基礎として酢酸ビ
ニル、C1〜C8−アルカノールのアクリレート又はC2
〜C8−アルカノールのメタクリレートを10重量%ま
で有するそのコポリマーである。DIN53735(2
30℃/3.8kg)により測定したそのメルトフロー
インデックス MFIは、一般的に、0.1〜3.0で
ある。これらのポリマーは、一般的に、30〜150℃
で、エチレン性不飽和モノマーの遊離基塊状重合、溶液
重合又は乳化重合、引き続く乾燥により製造される。こ
のようなポリマーは、一般的に、例えばホウベン−ワイ
ル(Houben-Weyl)、メトーデン・デア・オルガニッシ
ェン・ヒェミー(Methoden der organischen Chemie,Vo
lume E20,1987,1115-1125、1041-1062、1141-1174頁)
から公知である。
【0062】適当なポリアミドは、DIN53727に
よりH2SO4中で、25℃で、測定して、K値65〜8
0を有する。これらは、通常、環員7〜13個を有する
ラクタム、例えばε−カプロラクタム、ε−カプリルラ
クタム又はω−ラウロラクタム、例えばポリカプロラク
タム(PA6)及びジカルボン酸とジアミンとの反応に
より得られるポリアミドから誘導されるポリマーであ
る。この例は、次のものである;ポリヘキサメチレンア
ジパミド(PA66)、ポリヘキサメチレンセバクアミ
ド(PA610)及びポリヘキサメチレンドデカンアミ
ド(PA612)。適当なジカルボン酸の例は、炭素原
子4〜12個、特に6〜10個のアルカンジカルボン酸
及びフタル酸、テレフタル酸及びイソフタル酸、並び
に、これらの酸の任意の混合物である。ジアミンの例
は、炭素原子4〜12個、特に4〜8個のアルカンジア
ミン及びm−キシレンジアミン、p−キシレンジアミ
ン、水素化したその誘導体、ビス(4−アミノフェニ
ル)メタン、ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン
又は2,2−ビス(4−アミノフェニル)プロパン又は
それらの混合物である。その良好な溶解性により、コポ
リマー、例えば、アジピン酸30〜40重量%、ヘキサ
メチレンジアミン15〜20重量%及びε−カプロラク
タム30〜35重量%又はε−アミノカプロン酸15〜
20重量%のコポリアミドは有利である。これらの公知
のポリマーの製造は、一般技術的に知られている(例え
ば、レンプ(Roempp)、ケミーレキシコン(Chemielexiko
n,8th Edition,2861、3058及び3267頁)又は欧州特許(EP
-A)第129195号及び同第129196号明細書参照)。
【0063】ポリエーテルジオールは、それ自体、例え
ば、クンストストッフ−ハントブーフ(Kunststoff-Hand
buch 7(1983)、42-54)から公知である。例は、ポリエチ
レンオキシド、ポリプロピレンオキシド又はポリテトラ
ヒドロフランであるか、又はヒドロキシル末端基2個を
有するそれらのコポリマーである。これらは、公知の方
法で、一般的にアニオン性ポリ付加により製造される
(例えば、N.G.Gaylord,High Polymers,Vol.13、ニュー
ヨーク 1963,Part I参照)。反応を増加するためにエチ
レンオキシドでグラフトされているポリエーテルオール
は、余り重要ではない。ポリエーテルジオールは、一般
的に、300〜3000の分子量を有し、これは、DI
N53726により、25℃でDMF中で、25〜60
のK値に相当する。有利な分子量は、800〜2200
である。
【0064】使用されるポリエーテルは、例えば、ポリ
エチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド又はポリテ
トラヒドロフランである。ポリエーテルは、通常、DI
N53726のより、25℃でDMF中で、20〜50
のK値を有する。これらは、一般的に、例えば、エンサ
イクロペディア・オブ・ポリマー・サイエンス・アンド
・テクノロジー(Encyclopedia of Polymer Science an
d Technology,Volume6 ,1967,103頁以降、Volume 9,196
8,668頁以降及び Volume 13,1970,670頁以降)から公知
である。
【0065】有利なポリエステルは、モノマー不含不飽
和ポリエステル樹脂である。これは、多塩基性、特に二
塩基性カルボン酸の又はエステル化可能なその誘導体
の、特に、多価、特に二価アルコールでエステル化さ
れ、かつ一塩基性カルボン酸又は1価アルコールの付加
的基を有していてよいその無水物の公知縮合物である。
出発物質の例は、マレイン酸、フマル酸、フタル酸、イ
ソフタル酸、テレフタル酸、無水マレイン酸、無水フタ
ル酸、イソフタル酸無水物、エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、1,4−ブタンジオール及びネオペ
ンチルグリコールである。ビフェノールA、エピクロロ
ヒドリン/ビフェノールA縮合物及びメタクリル酸によ
り製造される樹脂は、本発明の目的のためには余り重要
ではない。これに関連して、モノマー不含とは、UP樹
脂が、架橋に適するモノマー、例えばスチレン中に不溶
であることを意味する。生成物は、通常、150℃で1
000〜6000mPa.s、特に2000〜4000
mPa.sの粘度を有する。
【0066】適当なポリエステルジオールは、2個のO
H末端基を有する縮合物であり、かつジカルボン酸、例
えばアジピン酸又はイソフタル酸及びジオール、例えば
1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール又
はネオペンチルグリコールから得られる。
【0067】使用することができるポリエステルジオー
ルの分子量範囲は、一般的に、300〜5000、有利
には800〜2500であり、これは、DIN5327
6により、25℃でDMF中で、K値30〜55に相当
する。これらのポリマー及びその製造は、一般的に、ク
ンストストッフ−ハントブーフ(Kunststoff-Handbuch7
(1983)54-62)及びドイツ国特許(DE)第1268842号
明細書から公知である。
【0068】塩の基不含のポリウレタンは、ポリエーテ
ルジオール又はポリエステルジオール、イソシアネー
ト、例えばヘキサメチレンジイソシアネート又は2,4
−ジイソシアネートジフェニルメタン、及びあるいは慣
例の方法により製造される二−又は三官能性連鎖延長剤
を基礎とする、公知の付加ポリマーである(Kunststoff
-Handbuch,Karl-Hanser-Verlag,Volume 7(1966))。低
分子量縮合物(DIN53726により、25℃でDM
F中で25〜60のK値)を使用するのは有利である。
架橋されたポリウレタンは、余り重要ではない。
【0069】フェナクリレートは、有利には、アクリル
酸又はメタクリル酸でエステル化されたビフェノールA
グリシジルエーテルを、テレフタル酸との付加反応に作
用させることにより製造される。エポキシ化されたノボ
ラックを基礎とするフェナクリレートも使用される。ポ
リマーのK値は、一般的に30〜55である(DIN5
3726により、25℃で、シクロヘキサン中で)。
【0070】本発明により、接着剤として使用され、か
つキレート錯体を有し、かつ接着性改良ポリマーを有し
ていてもよい水性分散液は、固体含有率10〜70重量
%、特に20〜50重量%を有する。
【0071】これらは、例えば、非常に広い範囲の基
質、例えば、木、プラスチック、ガラス及び金属を結合
するためのコンタクト接着剤として直接使用することが
できる。特別な特性を得るために、他の接着剤、例えば
可塑剤、塗膜形成助剤、充填剤又はポリアクリレート、
ポリ酢酸ビニル、混合物の成分としてのスチレン/ブタ
ジエンコポリマー等が分散液に加えられる。有利には、
接着塗膜は、結合すべき双方の基質の表面に塗布され
る。
【0072】水性分散液は、非常に強い、特に高熱ひず
み耐性を有する接着結合を生じる。
【0073】
【実施例】次の例中で使用した略語は、次に示した意味
を有する: ADA=アジピン酸、 B14=1,4−ブタンジオール TDI=トルイレンジイソシアネート HDI=ヘキサメチレンジイソシアネート IPDI=イソホロンジイソシアネート PUD=アクリル酸及びエチレンジアミンのマイケル付
加物のナトリウム塩 DBTL=ジブチルスズジラウレート DMPA=ジメチロールプロピオン酸 TMP=トリメチロールプロパン。
【0074】例1A(比較例)
【0075】
【表1】
【0076】TDIを、アジピン酸及び1,4−ブタン
ジオール、アセトンI及び触媒から製造した脱水したポ
リエステルジオールの混合物に加えた。65℃で1時間
の反応時間後に、HDIを添加し、かつ反応を、更に9
0分間続けた。アセトンIIを添加した後に、反応混合
物は、NCO含有率0.75%を有した。50℃で、連
鎖延長を、水中の40%濃度の形で存在するPUDを用
いて達成した。5分後に、アセトンIIIから製造した
樹脂溶液及びフェノール及びホルムアルデヒドの縮合物
を加え、かつ撹拌を50℃で5分間実施した。その後
に、分散を、水を用いて達成し、かつアセトンを留去し
た。分散液を、脱イオン水を用いる再希釈により固体含
有率40%にした。
【0077】例1B及び1C 分散液を、例1A(比較例)と同様にして製造したが、
但し、樹脂の添加後に、アセトン100ml中に溶かし
たアルミニウム(又はジルコニウム)アセチルアセトネ
ート8.0gを添加した。
【0078】例2A(比較例)
【0079】
【表2】
【0080】IPDIを、アジピン酸及び1,4−ブタ
ンジオール、1,4−ブタンジオール、トリメチロール
プロパン、アセトンI及び触媒から製造した、脱水した
ポリエステロールの混合物に加え、かつ反応を、130
分間実施した。アセトンIIを添加した後に、反応混合
物は、NCO含有率0.57%を有した。
【0081】50℃で、連鎖延長を、水中の40%濃度
の溶液の形で存在するPUD塩を用いて実施した。5分
後に、アセトンIIIから製造した樹脂溶液及びフェノ
ール及びホルムアルデヒドの縮合物から製造した樹脂溶
液を添加し、かつ撹拌を50℃で5分間実施した。その
後に、分散を、水を用いて達成し、かつアセトンを留去
した。次いで、分散液を脱イオン水を用いて再希釈する
ことにより40%の固体含有率にした。
【0082】例2B及び2C 分散液を、例2A(比較例)と同様にして製造したが、
但し、樹脂の添加後に、アセトン100ml中に溶かし
たアルミニウム(又はジルコニウム)アセチルアセトネ
ート8.0gを添加した。
【0083】例3A(比較例)
【0084】
【表3】
【0085】TDIを、脱水したポリプロピレンオキシ
ド、ジメチロールプロピオン酸及び触媒の混合物に加
え、かつ反応を、105℃の反応温度で3時間実施し
た。アセトンを添加した後に、反応混合物は、NCO含
有率0.45%を有した。
【0086】溶液を30℃まで冷却し、その後、NaO
H溶液を添加し、かつ分散を水を用いて、20分間かか
って達成し、かつアセトンを留去した。次いで、分散液
を、脱イオン水で再希釈することにより40%の固体含
有率にした。
【0087】例3B及び3C 分散液を、例3A(比較例)と同様にして製造したが、
但し、NaOHの添加後に、アセトン100ml中に溶
かしたアルミニウム(又はジルコニウム)アセチルアセ
トネート8.0gを加えた。
【0088】例4A(比較例) 分散液を、比較例1と同様に製造した。しかしながら、
フェノール/ホルムアルデヒド樹脂の代わりに、フェノ
ール及び、n−ブチルアルデヒドとイソブチルアルデヒ
ドの混合物(n−ブチルアルデヒド対イソブチルアルデ
ヒドのモル比=1:1)を基礎とする樹脂を使用した。
軟化点(DIN52011)は、153℃であった。
【0089】例4B及び4C 分散液を、例4A(比較例)と同様にして製造したが、
但し、樹脂の添加後に、アセトン100ml中に溶かし
たアルミニウム(又はジルコニウム)アセチルアセトネ
ート8.0gを添加した。
【0090】例5A(比較例)
【0091】
【表4】
【0092】製造を、例1と同様にして実施したが、反
応時間を、HDIを用いて、80分まで延長した。
【0093】例5B及び5C 分散液を、例5A(比較例)と同様にして製造したが、
但し、樹脂の添加後に、アセトン100ml中に溶かし
たアルミニウム(ジルコニウム)アセチルアセトネート
8.0gを加えた。
【0094】例6A(比較例)
【0095】
【表5】
【0096】TDIを、脱水したポリエーテルオール
(OH官能基数(functionality)1.93当量/モルを
有するプロピレンオキシド)、ジメチロールプロピオン
酸及び触媒の混合物に加え、かつ反応を、反応温度10
5℃で3時間実施した。アセトンIを混合した後に、反
応混合物は、NCO含有率0.56%を有した。
【0097】NaOH溶液で中和後に、アセトンII及
び、フェノールとn−ブチルアルデヒド及びイソブチル
アルデヒドとの混合物(モル比1:1)との縮合物から
製造した樹脂溶液を添加した。溶液を30℃まで冷却
し、その後に、分散を、水を用いて、20分かかって達
成し、アセトンを留去した。次いで、分散液を、脱イオ
ン水で再希釈することにより固体含有率40%にした。
【0098】例6B及び6C 分散液を、例6A(比較例)と同様にして製造したが、
樹脂の添加後に、アセトン100ml中に溶かしたアル
ミニウム(又はジルコニウム)アセチルアセトネート
8.0gを添加した。
【0099】室温で結合するコンタクト接着剤 試料製造:分散液を、その固体を基礎として5重量%の
熱分解法シリカを用いて濃化した。
【0100】剪断強さ:一部の分散液を、刃1mmを有
するナイフ塗布機(knife coater)を用いて、150×5
0mm2の範囲にわたって、ブナ材パネルに塗布し、室
温で60分間乾燥させた。次いで、これらの試験片を、
即座に、これに、0.5N/mm2の圧力下で、室温で
30秒間圧力を掛けることにより、接着結合させた。剪
断強さを即座に(瞬間強さ)、かつ室温で7日間貯蔵後
(最終強さ)に、N/mm2で測定した。
【0101】耐熱変形性:ハードボード(hardboard)
を、PVCフィルムと、200×200mm2の範囲に
わたって接着結合させた(室温で結合するコンタクト接
着剤)。PVCフィルムに、180℃の剥離角で、30
0gの負荷を掛けた。温度を30分ごとに10℃ずつ上
げた。PVCフィルムがハードボードからまだ完全に分
離していない、最大温度を記載する。
【0102】例6B及び6C 分散液を例6A(比較例)と同様にして製造したが、但
し、樹脂の添加後に、アセトン100ml中に溶かした
アルミニウム(又はジルコニウム)アセチルアセトネー
ト8.0gを加えた。
【0103】室温で接着するコンタクト接着剤 試料製造:分散液を、その固体を基礎として5重量%の
熱分解シリカを用いて濃化した。
【0104】剪断強さ:一部の分散液を、刃1mmを有
するナイフ塗布機を用いて、150×50mm2の範囲
にわたって、ブナ材パネルに塗布し、室温で60分間乾
燥させた。次いで、これらの試験片を、即座に、これ
に、0.5N/mm2の圧力下で、室温で30秒間圧力
を掛けることにより、接着結合させた。剪断強さを即座
に(瞬間強さ)、かつ室温で7日間貯蔵後に(最終強
さ)、N/mm2で測定した。
【0105】耐熱変形性:ハードボードを、PVCフィ
ルムと、200×200mm2の範囲にわたって接着結
合させた(室温で結合するコンタクト接着剤)。PVC
フィルムに、180℃の剥離角で、300g負荷を掛け
た。温度を30分ごとに10℃ずつ上げた。PVCフィ
ルムがハードボードからまだ完全に分離していない最大
温度を記載する。
【0106】
【表6】
【0107】フラッシュ活性化(熱活性化)後のコンタ
クト接着剤結合の試験 試料製造:分散液を、その固体を基礎として2重量%の
ポリビニルピロリドンを用いて濃化した。
【0108】剥離強さ:分散液を、スチレン/ブタジエ
ンゴム(ショアA硬さ90を有するSBR1ゴム)に、
30×130mm2の範囲にわたってブラシ(1イン
チ、細い剛毛)で均一に塗布し、かつ室温で45分間乾
燥させた。接着剤フィルムを、IR照射により、80℃
まで、約5秒間にわたって1回加熱した後に(フラッシ
ュ活性化)、試料に0.5N/mm2で10秒間にわた
って圧力を掛けた。剥離強さを、DIN52273によ
り、即座に(瞬間強さ)、かつ調節された室内(23℃
/相対湿度50%)で5日間貯蔵後(最終強さ)に測定
した。
【0109】耐熱変形性:試験試料を剥離強さの試験の
ために製造した。50℃で1時間加熱後に、これらに、
50℃で、5、10、15、20、25及び30Nを、
上昇する条件で、それぞれの場合に10分間負荷した。
接着結合が保たれる場合、試料から負荷を除き、かつ試
料を60℃まで30分間加熱し、かつ再び10分工程で
30Nまで試験した。それぞれのサイクル後に、試験温
度を10℃ずつ増加した。50mm以上による接着結合
の破壊が検出される温度(℃)及び負荷(N)を、それ
ぞれの場合に記載する。
【0110】
【表7】
フロントページの続き (72)発明者 ゲルハルト アウホター ドイツ連邦共和国 バート デュルクハイ ム パレ−ル−モニアル−シュトラーセ 10 (72)発明者 ロタール メンペル ドイツ連邦共和国 ブリュール シュプラ ウラッヘ 12ベー (72)発明者 ホルスト ザイベルト ドイツ連邦共和国 フスゲンハイム ボラ ンダー ヴェーク 7 (72)発明者 カール ヘーベルレ ドイツ連邦共和国 シュパイアー アラー ハイリゲンシュトラーセ 15 (72)発明者 ヴェルナー フリース ドイツ連邦共和国 ベール−イッゲルハイ ム アム ヴァッサートゥルム 66

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本質的に、 a)有機ポリイソシアネート、 b)500〜5000g/molの分子量を有するポリ
    ヒドロキシ化合物、 c)イソシアネートに対して反応性の基少なくとも1個
    を有し、かつイオン基又はイオン基に変換可能な基少な
    くとも1個を有する化合物、 d)必要に応じて、(c)とは異なり、かつイソシアネ
    ートに対して反応性の官能基少なくとも2個及び分子量
    60〜500g/molを有する化合物からなるポリウ
    レタン、及び中心原子としての多価金属とポリデンテー
    ト配位子とからなるキレート錯体少なくとも1個を包含
    する水性分散液である接着剤。
JP6090074A 1993-04-30 1994-04-27 接着剤 Withdrawn JPH06313161A (ja)

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DE4314237A DE4314237A1 (de) 1993-04-30 1993-04-30 Verwendung einer wäßrigen Polyurethandispersion als Klebstoff
DE4314237.0 1993-04-30

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