JPH0631223B2 - 1,4−ジヒドロピリジン誘導体およびその製造法 - Google Patents

1,4−ジヒドロピリジン誘導体およびその製造法

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JPH0631223B2
JPH0631223B2 JP60269302A JP26930285A JPH0631223B2 JP H0631223 B2 JPH0631223 B2 JP H0631223B2 JP 60269302 A JP60269302 A JP 60269302A JP 26930285 A JP26930285 A JP 26930285A JP H0631223 B2 JPH0631223 B2 JP H0631223B2
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裕康 小山
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幸一郎 萩原
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は血管拡張、血圧低下作用などを有し冠状動脈拡
張剤および降圧剤としてきわめてすぐれた効果を有する
新規化合物、その数種の製造方法および血管拡張剤およ
び降圧剤としてのその用途に関する。
1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−4−フエニルピリジン
−3,5−ジカルボン酸ジエチルが2−ベンジリデンアセ
ト酢酸エチルをβ−アミノクロトン酸エチルまたはアセ
ト酢酸エチルおよびアンモニアと反応させた場合に得ら
れることは既知で、Ber、Deutsch Chem.Ges.31、743
(1971)に報告されている。またドイツ特許公開明細書
第2,117,517号および2,117,573号に同様な化合物が冠状
動脈拡張剤および降圧剤として使用しうることが明らか
にされており、就中、ここに開示された1,4−ジヒドロ
−2,6−ジメチル−4−(3−ニトロ−フエニル)ピリ
ジン−3,5−ジカルボン酸ジメチルがニフエジピンの名
称で広く用いられている。このニフエジピンの商業的成
功以来、同様の化学構造を有する化合物の多くのものが
開発されており、米国特許第3,574,843、同4,264,611、
同3,799,934、同4,239,893、同4,317,768、同4,044,14
1、同4,258,042、ヨーロッパ特許出願0012180、および
フランス特許第2,182,983号に多数の化合物が記載され
ている。更に1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−4−フエ
ニルピリジン−3,5−ジカルボン酸ジエステルの3位の
エステル部分にアルキレン基を介して複素環基を結合し
た化合物も報告されている(WO84/02132)。
上記したニフエジピンをはじめとする既知の1,4−ジヒ
ドロピリジン誘導体は細胞へのカルシウムの流入を阻止
する作用を有し、狭心症などの心臓疾患、脳梗塞等の脳
血管障害、高血圧等の治療薬として使用されているが、
例えば作用持続時間が短かかつたり心拍数の増加をもた
らすなどの副作用を有するなどの欠点が報告されてい
る。
本発明者らはこれらの公知の1,4−ジヒドロピリジン誘
導体についてその薬理効果が更に改良されまた副作用の
少ない化合物を開発すべく研究を重ねた結果下記した新
規化合物を見出し本発明を完成したのである。
本発明によれば、一般式 (式中、R1はフリル、チエニル、ピリジル、ピラジルま
たはキノリル基を表わし、該基はハロゲン原子、ハロア
ルキル、アミノ、アシルアミノ、低級アルコキシ、アリ
ールオキシ、低級アルコキシカルボニル、または低級ア
ルキルで置換されていても良く、 R2とR3とは両者が同時にハロゲン原子であるかまたはR2
およびR3のいずれか1つがニトロ基またはトリフルオロ
メチル基で、他の1つが水素原子であるものとし、R4
直鎖または分枝鎖アルキルもしくはアルコキシアルキル
でありそしてnは2または3の整数を表わす)で示され
る化合物およびその薬学的に許容しうる酸との付加塩が
提供される。
「薬学的に許容しうる酸との付加塩」なる語は、塩の陰
イオンが治療的投与量で用いられる場合に動物組織に対
して比較的無毒であり、その結果陽イオンの有利な性質
が陰イオンに起因する副作用によつて無効にされないよ
うな塩を意味する。
また、本明細書において一般式(I)の化合物に言及する
場合はいつでも前記の酸付加塩にも言及されることが意
図される。
本発明の実施態様によれば、上記一般式(I)においてR2
およびR3のいずれか1つがニトロ基で他の1つが水素原
子である化合物は次の一般式によつて表わされる。
(式中、R1、R4およびnは上述したとおりである) また、上記一般式(I)においてR2およびR3のいずれか1
つがトリフルオロメチル基で他の1つが水素原子である
化合物は次の一般式によつて表わされる。
(式中、R1、R4およびnは上述したとおりである) さらに、上記一般式(I)においてR2とR3の両者が同時に
ハロゲン原子である化合物は次の一般式によつて表わさ
れる。
(式中、R1、R4およびnは上述したとおりである) 本発明の化合物は上記一般式(I)から明らかなように、
基R1がアルキレン基にエステル結合を介して結合するも
のであつて、上記した先行技術文献のWO84/02132に示さ
れた化合物の複素環基がアルキレン基にアミド結合を介
して結合するものとは相違する。そして本発明によつて
見出された化合物は先行文献に示された化合物に比較し
て著しい薬効を有することで特徴ずけられるものであ
る。
本発明の化合物は上記した一般式(I)で表わすことがで
きるが、式中のR1で表わされる複素環基には、2−フリ
ル、3−フリル、2−チエニル、3−チエニル、2−ピ
リジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−ピラジルな
どが挙げられる。
これらの複素環基への置換基としては、フツ素、塩素、
臭素、ヨウ素、トリクロロメチル、トリフルオロメチ
ル、アミノ、アセチルアミノ、ベンゾイルアミノ、メト
キシ、エトキシ、プロポキシ、フエノキシ、メトキシカ
ルボニル、エトキシカルボニル、メチル、エチル、n−
プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチルおよ
びtert-ブチルなどが挙げられる。これらの置換基は上
記した複素環基中の環炭素原子上に1個またはそれ以上
の数で置換される。
上記した複素環基に炭素同素環が縮合されて形成される
基の例としては、2−キノリル、3−キノリル、4−キ
ノリルなどが挙げられる。これらの基の炭素同素環上の
置換基としてはメチル、エチル、n−プロピル、i−プ
ロピル、n−ブチル、i−ブチル、tert−ブチル、メト
キシ、エトキシおよびプロポキシなどが挙げられる。
また上記した一般式(I)中のR4で表わされる基にはメチ
ル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチ
ル、i−ブチル、sec−ブチル、およびtert−ブチル、
メトキシエチル、エトキシエチルおよびエトキシエトキ
シメチルなどが挙げられる。
本発明の好ましい化合物を列挙すれば次のとおりであ
る。
(1)2,6−ジメチル−4−(2−ニトロフエニル)−1,4
−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸3−(2−ニ
コチノイルオキシエチル)エステル−5−メチルエステ
ル (2)2,6−ジメチル−4−(3−ニトロフエニル)−1,4
−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸3−(2−ニ
コチノイルオキシエチル)エステル−5−メチルエステ
ル (3)2,6−ジメチル−4−(3−ニトロフエニル)−1,4
−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸3−(2−ピ
コリノイルオキシエチル)エステル−5−メチルエステ
ル (4)2,6−ジメチル−4−(3−ニトロフエニル)−1,4
−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸3−(2−イ
ソニコチノイルオキシエチル)エステル−5−メチルエ
ステル (5)2,6−ジメチル−4−(3−ニトロフエニル)−1,4
−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸3−〔2−
(2−クロロニコチノイルオキシ)エチル〕エステル−
5−メチルエステル (6)2,6−ジメチル−4−(3−ニトロフエニル)−1,4
−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸3−(2−ピ
ラジノイルオキシエチル)エステル−5−メチルエステ
ル (7)2,6−ジメチル−4−(3−ニトロフエニル)−1,4
−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸3−〔2−
(3−キノリンカルボキシ)エチル〕エステル−5−メ
チルエステル (8)2,6−ジメチル−4−(2−ニトロフエニル)−1,4
−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸3−(3−ニ
コチノイルオキシプロピル)エステル−5−メチルエス
テル (9)2,6−ジメチル−4−(2−ニトロフエニル)−1,4
−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸3−〔2−
(3−チオフエンカルボキシ)エチル〕エステル−5−
メチルエステル (10)2,6−ジメチル−4−(2−ニトロフエニル)−1,4
−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸3−〔2−
(3−フランカルボキシ)エチル〕エステル−5−メチ
ルエステル (11)2,6−ジメチル−4−(2−ニトロフエニル)−1,4
−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸3−〔2−
(6−クロロニコチノイルオキシ)エチル〕エステル−
5−メチルエステル (12)2,6−ジメチル−4−(2−ニトロフエニル)−1,4
−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸3−〔2−
(3−キノリンカルボキシ)エチル〕エステル−5−メ
チルエステル (13)2,6−ジメチル−4−(2−トリフルオロメチルフ
エニル)−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸
3−(3−ニコチノイルオキシエチル)エステル−5−
メチルエステル (14)2,6−ジメチル−4−(2−トリフルオロメチルフ
エニル)−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸
3−〔2−(6−クロロニコチノイルオキシ)エチル〕
エステル−5−メチルエステル (15)2,6−ジメチル−4−(2−トリフルオロメチルフ
エニル)−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸
3−〔2−(3−キノリンカルボキシ)エチル〕エステ
ル−5−メチルエステル (16)2,6−ジメチル−4−(2,3−ジクロロフエニル)−
1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸3−(2−
ニコチノイルオキシエチル)エステル−5−メチルエス
テル (17)2,6−ジメチル−4−(2−ニトロフエニル)−1,4
−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸3−〔2−
(6−メチルニコチノイルオキシ)エチル〕エステル−
5−メチルエステル (18)2,6−ジメチル−4−(2−ニトロフエニル)−1,4
−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸3−〔2−
(6−アミノニコチノイルオキシ)エチル〕エステル−
5−メチルエステル (19)2,6−ジメチル−4−(2−ニトロフエニル)−1,4
−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸3−〔2−
(6−アセトアミドニコチノイル)エチル〕エステル−
5−メチルエステル (20)2,6−ジメチル−4−(2−ニトロフエニル)−1,4
−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸3−〔2−
(6−ベンズアミドニコチノイルオキシ)エチル〕エス
テル−5−メチルエステル (21)2,6−ジメチル−4−(2−ニトロフエニル)−1,4
−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸3−〔2−
(5−クロロニコチノイルオキシ)エチル〕エステル−
5−メチルエステル (22)2,6−ジメチル−4−(2−トリフルオロメチルフ
エニル)−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸
3−〔2−(6−メチルニコチノイルオキシ)エチル〕
エステル−5−メチルエステル (23)2,6−ジメチル−4−(2−トリフルオロメチルフ
エニル)−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸
3−(2−ニコチノイルオキシエチル)エステル−5−
メトキシエチルエステル (24)2,6−ジメチル−4−(2−ニトロフエニル)−1,4
−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸3−〔2−
(6−トリクロロメチルニコチノイルオキシ)エチル〕
エステル−5−メチルエステル (25)2,6−ジメチル−4−(2−ニトロフエニル)−1,4
−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸3−〔2−
(6−ヨードニコチノイルオキシ)エチル〕エステル−
5−メチルエステル (26)2,6−ジメチル−4−(2−ニトロフエニル)−1,4
−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸3−〔2−
(6−メトキシニコチノイルオキシ)エチル〕エステル
−5−メチルエステル (27)2,6−ジメチル−4−(2−ニトロフエニル)−1,4
−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸3−〔2−
(6−メトキシカルボニルニコチノイルオキシ)エチ
ル〕エステル−5−メチルエステル (28)2,6−ジメチル−4−(2−ニトロフエニル)−1,4
−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸3−〔2−
(6−フエノキシニコチノイルオキシ)エチル〕エステ
ル−5−メチルエステル (29)2,6−ジメチル−4−(2−ニトロフエニル)−1,4
−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸3−(2−ニ
コチノイルオキシエチル)エステル−5−エチルエステ
ル (30)2,6−ジメチル−4−(2−ニトロフエニル)−1,4
−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸3−(2−ニ
コチノイルオキシエチル)エステル−5−イソプロピル
エステル (31)2,6−ジメチル−4−(2−ニトロフエニル)−1,4
−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸3−(2−ニ
コチノイルオキシエチル)エステル−5−イソブチルエ
ステル (32)2,6−ジメチル−4−(2−ニトロフエニル)−1,4
−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸3−(2−ニ
コチノイルオキシエチル)エステル−5−メトキシエチ
ルエステル (33)2,6−ジメチル−4−(2−トリフルオロメチルフ
エニル)−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸
3−〔2−(6−メトキシニコチノイルオキシ)エチ
ル〕エステル−5−メチルエステル (34)2,6−ジメチル−4−(2−トリフルオロメチルフ
エニル)−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸
3−(2−ニコチノイルオキシエチル)エステル−5−
イソブチルエステル (35)2,6−ジメチル−4−(2−トリフルオロメチルフ
エニル)−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸
3−〔2−(3−キノリンカルボキシ)エチル〕エステ
ル−5−イソブチルエステル (36)2,6−ジメチル−4−(2−トリフルオロメチルフ
エニル)−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸
3−〔2−(8−メチル−3−キノリンカルボキシ)エ
チル〕エステル−5−イソブチルエステル (37)2,6−ジメチル−4−(2−ニトロフエニル)−1,4
−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸3−〔2−
(3−キノリンカルボキシ)エチル〕エステル−5−メ
トキシエチルエステル (38)2,6−ジメチル−4−(2−トリフルオロメチルフ
エニル)−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸
3−〔2−(3−キノリンカルボキシ)エチル〕エステ
ル−5−メトキシエチルエステル (39)2,6−ジメチル−4−(2−ニトロフエニル)−1,4
−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸3−〔2−
(6−メトキシ−3−キノリンカルボキシ)エチル〕エ
ステル−5−メチルエステル (40)2,6−ジメチル−4−(2−ニトロフエニル)−1,4
−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸3−〔2−
(8−メチル−3−キノリンカルボキシ)エチル〕エス
テル−5−メチルエステル (41)2,6−ジメチル−4−(2−ニトロフエニル)−1,4
−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸3−〔2−
(3−キノリンカルボキシ)エチル〕エステル−5−イ
ソブチルエステル (42)2,6−ジメチル−4−(2−トリフルオロメチルフ
エニル)−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸
3−〔2−(6−メトキシ−3−キノリンカルボキシ)
エチル〕エステル−5−イソブチルエステル (43)2,6−ジメチル−4−(2−トリフルオロメチルフ
エニル)−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸
3−〔2−(6−メトキシ−3−キノリンカルボキシ)
エチル〕エステル−5−メチルエステル (44)2,6−ジメチル−4−(2−トリフルオロメチルフ
エニル)−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸
3−〔2−(8−メチル−3−キノリンカルボキシ)エ
チル〕エステル−5−メチルエステル (45)2,6−ジメチル−4−(2−ニトロフエニル)−1,4
−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸3−〔2−
(6−メトキシ−3−キノリンカルボキシ)エチル〕エ
ステル−5−イソプロピルエステル (46)2,6−ジメチル−4−(2−ニトロフエニル)−1,4
−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸3−〔2−
(4−クロロニコチノイルオキシ)エチル〕エステル−
5−メチルエステル 本発明の化合物は、次の一般式(II) (式中、R2およびR3は上述したとおりである) で示される化合物と、一般式(III) (式中、R4は上述したとおりである) で示される化合物と、一般式(IV) (式中、R1およびnは上述したとおりである) で示される化合物とを反応させることによつて製造する
ことができる。
上記した反応は、好ましくは一般式(II)、(III)および
(IV)で示される反応体をおよそ等モル量で使用して行な
われるが、反応体の使用割合は反応条件に応じて多少の
変動は許容されうる。
上記した一般式(II)で示される化合物の具体例として
は、2−ニトロベンズアルデヒド、3−ニトロベンズア
ルデヒド、2−トリフルオロメチルベンズアルデヒド、
3−トリフルオロメチルベンズアルデヒド及び2,3−ジ
クロロベンズアルデヒドが挙げられる。
上記した一般式(III)で示される化合物の具体例として
はメチル3−アミノクロトネート、エチル3−アミノク
ロトネート、n−プロピル3−アミノクロトネート、i
−プロピル3−アミノクロトネート、n−ブチル3−ア
ミノクロトネート、i−ブチル3−アミノクロトネー
ト、tert−ブチル3−アミノクロトネート、メトキシメ
チル3−アミノクロトネート、メトキシエチル3−アミ
ノクロトネート、メトキシプロピル3−アミノクロトネ
ート、エトキシメチル3−アミノクロトネート、エトキ
シエチル3−アミノクロトネート、エトキシプロピル3
−アミノクロトネート、プロポキシメチル3−アミノク
ロトネート、プロポキシエチル3−アミノクロトネー
ト、及びプロポキシプロピル3−アミノクロトネートが
挙げられる。
上記した一般式(IV)で示される化合物の具体例として
は、一般式(IV)中でnが2または3であり、R1が2−フ
リル、3−フリル、2−チエニル、3−チエニル、2−
ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−ピラジル
であるか更にこれらの複素環基が1個またはそれ以上の
フツ素、塩素、臭素、ヨウ素、トリクロロメチル、トリ
フルオロメチル、アミノ、アセチルアミノ、ベンゾイル
アミノ、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、フエノキ
シ、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、メチ
ル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチ
ル、i−ブチルおよびtert−ブチルで置換された化合
物、そしてさらに、R1が2−キノリル、3−キノリル、
4−キノリルであるか更にこれらの基を形成するベンゼ
ン環が1個またはそれ以上のメチル、エチル、n−プロ
ピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、tert−
ブチル、メトキシ、エトキシおよびプロポキシで置換さ
れた化合物が挙げられる。
上記した反応は有機溶媒を反応媒体として用いて行うこ
とができる。好ましい反応溶媒には、メタノール、エタ
ノール、i−プロパノール、n−ブタノールのようなア
ルコール、ジエチルエーテルのような低級ジアルキルエ
ーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのような環式
エーテル、ジメチルホルムアミドのような低級ジアルキ
ルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、およびピリジ
ンのような液体複素芳香族塩基が挙げられる。
上記した反応はまた反応媒体の不在下に行うこともでき
る。
反応温度は約20〜150℃であることができるが好ましく
は50〜100℃である。
反応は反応媒体の沸点温度で行うことができる。また反
応は常圧で行うことができるが高圧を使用することも可
能である。反応は上記した反応条件下で通常45分〜1
0時間の間に完了する。
本発明の化合物はまた次の一般式(V) (式中、R2、R3、R4およびnは前記のとおりの意義を有
し、Xはハロゲン原子、メシルオキシ基、ベンゼンスル
ホニルオキシ基またはトシルオキシ基を表わす)で示さ
れるジヒドロピリジン誘導体と、等モルまたはそれ以上
の量の一般式(VI) (式中、R1は前記のとおりの意義を有し、Mはナトリウ
ムまたはカリウム等のアルカリ金属、マグネシウムまた
はカルシウム等のアルカリ土類金属等を表わす) で示されるカルボン酸塩を反応させることによつても製
造することができる。
上記した一般式(V)で示される化合物の具体例としては
式中、nが2または3であり、R2が水素であり、R3がニ
トロまたはトリフルオロメチルであるか、R2がニトロま
たはトリフルオロメチルでR3が水素であるか、またはR2
とR3の双方がクロロであり、そしてR4がメチル、エチ
ル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブ
チル、tert−ブチル、メトキシメチル、メトキシエチ
ル、メトキシプロピル、エトキシメチル、エトキシエチ
ル、エトキシプロピル、プロポキシメチル、プロポキシ
エチル、またはプロポキシプロピルであり、Xがクロ
ロ、プロモ、ヨード、メシルオキシ、ベンゼンスルホニ
ルオキシまたはトシルオキシであるものが挙げられる。
上記した一般式(VI)で示される化合物の具体例として
は、式中R1が2−フリル、3−フリル、2−チエニル、
3−チエニル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリ
ジル、2−ピラジルであるか更にこれらの複素環基が1
個またはそれ以上のフツ素、塩素、臭素、ヨウ素、トリ
クロロメチル、トリフルオロメチル、アミノ、アセチル
アミノ、ベンゾイルアミノ、メトキシ、エトキシ、プロ
ポキシ、フエノキシ、メトキシカルボニル、エキシカル
ボニル、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピ
ル、n−ブチル、i−ブチルおよびtert−ブチルで置換
された基であり、Mがナトリウム、カリウム、マグネシ
ウムまたはカルシウムであるか、式中R1が2−キノリ
ル、3−キノリル、4−キノリルであるか更にこれらの
基を形成するベンゼン環が1個またはそれ以上のメチ
ル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチ
ル、i−ブチル、tert−ブチル、メトキシ、エトキシお
よびプロポキシで置換された化合物が挙げられる。
上記した反応は好ましくは不活性の有機溶媒の存在下に
行なうことができ、反応溶媒としてはN,N−ジメチルホ
ルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルス
ルホキシド、ヘキサメチルリン酸トリアミド、ジオキサ
ン、アセトニトリル、N−メチルモルホリンまたは1,2
−ジメトキシエタン等が適当であり、反応温度は80〜16
0℃位が適当である。これらの条件下で通常数時間で反
応が完了する。
本発明による一般式(I)の化合物の薬学上許容しうる酸
との付加塩は有機塩基の塩の製造のために知られた方法
を適用または採用することによつて、例えば一般式(I)
の化合物を適当な溶媒中の適当な酸と反応させることに
よつて製造することができる。付加塩の具体例としては
塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩などの無機酸塩、およびフマ
ル酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、酢酸塩、プロピオン酸
塩、酪酸塩などの有機酸塩を挙げることができる。
上記の新規な化合物は出発物質および操作過程の選択に
より光学的対掌体またはラセミ化合物として存在する可
能性があり、得られたラセミ化合物は既知の方法により
たとえば微生物を用いるか、または光学活性の酸との反
応によりその化合物の塩を形成し、そしてこのようにし
て得られた塩をたとえばジアステレオマー塩の溶解度の
差により分離し、それから対掌体を適当な試薬の作用に
より遊離させることにより分離できる。適当に使用しう
る光学活性の酸はたとえばL型およびD型の酒石酸、ジ
−o−トリル酒石酸、りんご酸、マンデル酸、カンフア
ースルホン酸またはキニン酸である。
本発明の化合物は以下に示される薬理試験結果からも明
らかなように、細胞への著しいカルシウム流入阻止活性
を有しており、血管拡張剤および血圧低下剤としての用
途を有する。従つて本発明の化合物は種々の疾患の治療
に用いられる。かかる疾患としては動脈性高血圧症、冠
状動脈の疾患、急性心不全、などを挙げることができ
る。
臨床的に使用する場合には本発明の化合物は通常薬学的
に許容しうる添加剤とともに遊離塩基として有効成分を
含有する薬学的製剤の形態で経口的にか、または非経口
的に投与される。
従つて本発明の新規な化合物に関する記載は本明細書中
では、たとえそれらの化合物が一般的に記載されている
場合であれ特定的に記載されている場合であれ、そのよ
うな表現が(たとえば実施例1において)使用されてい
る文脈がこの広い意味と矛盾しない限り遊離のアミン塩
基に関するものとする。添加剤は、固体状、半固体状ま
たは液体状希釈剤またはカプセル剤であつてもよい。こ
れらの薬学的製剤はもう一つの本発明の対象である。通
常有効成分の量は製剤の0.1〜99重量%であり、適当に
は注射用製剤の場合には0.5〜20重量%であり、そして
経口投与のための製剤の場合には2〜50重量%である。
経口投与のための薬量単位形態で本発明の化合物を含有
する薬学的製剤を製造する場合には、選ばれた化合物を
固体状粉末添加剤たとえば乳糖、スクロース、ソルビト
ール、マンニトール、澱粉たとえばじやがいも澱粉、と
うもろこし澱粉、アミロペクチン、セルロース誘導体ま
たはゼラチン、ならびに滑沢剤たとえばステアリン酸マ
グネシウム、ステアリン酸カルシウム、ポリエチレング
リコールワツクスまたはその類似物と混合し、そして圧
縮して錠剤を製造することができる。錠剤が所望される
場合には、上記のようにして製造された錠剤芯を濃厚な
糖溶液で被覆することができ、その溶液はたとえばアラ
ビアゴム、ゼラチン、タルク、二酸化チタンまたはその
類似物を含有することができる。さらに錠剤は容易に揮
発しうる有機溶媒または溶媒混合物に溶解されたラツカ
ーで被覆することができる。
ゼラチンおよびたとえばグリセリンから成る軟質ゼラチ
ンカプセルを製造するか、または同様のカプセルを製造
する場合には、有効成分は植物油と混合される。硬質ゼ
ラチンカプセルは固体状の粉末添加剤たとえば乳糖、ス
クロース、ソルビトール、マンニトール、澱粉(たとえ
ばじやがいも澱粉、とうもろこし澱粉またはアミロペク
チン)、セルロース誘導体またはゼラチンとともに有効
成分の顆粒を含有することができる。
直腸投与のための薬量単位は中性脂肪基剤との混合物中
に有効成分を含有する坐剤の形態で製造することができ
るか、またはそれらは植物油またはパラフイン油との混
合物中に有効成分を含有するゼラチン直腸カプセルの形
態で製造することができる。
経口投与のための液体状製剤はシロツプ剤または懸濁物
たとえば約0.01〜約1.0重量%の上記の有効成分、グリ
セロールおよびプロピレングリコールを含有する溶液の
形態で存在することができる。
経口的に使用するための薬学的錠剤の製造はつぎの方法
により行なわれる。
含有される固体状物質を粉砕するかまたは篩にかけて一
定の粒子サイズにする。結合剤を均一にし、そして一定
量の溶媒に懸濁する。治療上の化合物および必要な補助
剤を継続的且つ一定の攪拌下に上記の結合剤溶液と混合
し、そしてどの部分も湿りすぎることなくこの溶液がそ
の物質に均等に分配されるように湿らせる。溶媒の量は
通常その塊が湿つた雪を連想させるコンシステンシーを
得るように加減される。粉末状混合物を結合剤溶液で湿
らせると粒子がわずかに集合して凝集し、そして実際の
造粒過程は約1mmの大きさの網目を有するステンレスス
チールの網状のその塊を押しつけて通すような方法で行
なわれる。つぎにその物質を盆の上に薄層状に広げ乾燥
箱で乾燥する。この乾燥は10時間行なわれ、そして顆
粒の湿りの程度がつぎの操作および錠剤の形状に対して
最も重要であるので注意深く標準化されなければならな
い。あるいは流動床中での乾燥を使用することができ
る。この場合にはその物質は盆にのせられないで網底を
有する容器に入れられる。
乾燥段階ののち顆粒を篩にかけて所望の粒子サイズを得
る。一定の環境下に粉末は除去されなければならない。
このいわゆる最終混合物に崩壊剤、滑沢剤および賦形剤
を加える。この混合ののちにその物質は打錠段階に対し
て適当な組成を有すべきである。
多くの錠剤特にざらざらしているかまたは苦いものは剤
皮で被覆される。このことはそれらが糖または他の適当
な剤皮の層で被覆されることを意味する。
有機成分の1日あたりの投与量は一様ではなく、投与の
型によるが、一般的に経口投与の場合1日あたり有効成
分1〜100mgである。
次に本発明の実施例を示す。これらの実施例は本発明を
説明するためのものであつて本発明の範囲を限定するも
のと解してはならない。
実施例1 2,6−ジメチル−4−(2−ニトロフエニル)−1,4−ジ
ヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸3−(2−ニコチ
ノイルオキシエチル)エステル−5−メチルエステル 2−ニトロベンズアルデヒド1.3g、3−アミノクロト
ン酸メチル1.0gおよびアセト酢酸2−ニコチノイルオ
キシエチル2.2gをイプロピルアルコール3mに溶か
した溶液を6時間加熱還流した。反応液を減圧濃縮し、
油状残留物を酢酸エチルを溶出液とするシリカゲルカラ
ムクロマトグラフイーに付し、得られた目的物をアセト
ンから再結晶させた。収量1.1g(27%)融点160〜161℃。
実施例2 2,6−ジメチル−4−(3−ニトロフエニル)−1,4−ジ
ヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸3−(2−ニコチ
ノイルオキシエチル)エステル−5−メチルエステル 2,6−ジメチル−4−(3−ニトロフエニル)−1,4−ジ
ヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸3−(2−クロロ
エチル)エステル−5−メチルエステル1.0gおよびニ
コチン酸ナトリウム0.55gをN,N−ジメチルホルムアミ
ド7m中アルゴン気流下120〜130℃で4時間かくはん
した。反応物を吸引過し、液を減圧濃縮した。残留
物を酢酸エチル−n−ヘキサン(容量比5:1)を溶出
液とするシリカゲルカラムクロマトグラフイーに付し目
的物を結晶として得た。収量1.1g(90%)、融点135〜136
℃。
実施例3〜8 実施例2と同様の方法により以下の表に示す各化合物を
製造した。
実施例9 2,6−ジメチル−4−(2−ニトロフエニル)−1,4−ジ
ヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸3−〔2−(3−
チオフエンカルボキシ)エチル〕エステル−5−メチル
エステル 2,6−ジメチル−4−(2−ニトロフエニル)−1,4−ジ
ヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸3−(2−クロロ
エチル)エステル−5−メチルエステル1.2gおよび3
−チオフエンカルボン酸ナトリウム0.5gをN,N−ジメチ
ルホルムアミド10m中アルゴン気流下120〜130℃で
2時間攪拌した。反応物に酢酸エチルを加え、不溶物を
吸引過で除き、液を減圧濃縮した。残留物を酢酸エ
チル−n−ヘキサン(容量比1:1)を溶出液とするシ
リカゲルカラムクロマトグラフイーに付し、目的物を非
結晶性粉末として得た。収量0.8g(54%)。この化
合物の核磁気共鳴を測定したところ、次の結果を得た。1 H NMR(CDC13)δ2.29(s,3H)、2.36(s,3H)、3.55(s,3H)、4.
34〜4.40(m,4H)、5.78(s,1H)、6.03(s,1H)、7.11〜7.70(m,
6H)、8.00(d-d,1H)。
実施例10〜12 実施例9と同様の方法により以下の表に示す各化合物を
製造した。
実施例13 2,6−ジメチル−4−(2−トリフルオロメチルフエニ
ル)−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸3−
(2−ニコチノイルオキシエチル)エステル−5−メチ
ルエステル 2,6−ジメチル−4−(2−トリフルオロメチルフエニ
ル)−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸3−
(2−クロロエチル)エステル−5−メチルエステル1.
4gおよびニコチン酸ナトリウム0.8gをN,N−ジメチル
ホルムアミド8m中アルゴン気流下120〜130℃で5時
間攪拌した。反応物に酢酸エチルを加え、不溶物を吸引
過で除き、液を減圧濃縮した。残留物を酢酸エチル
を溶出液とするシリカゲルカラムクロマトグラフイーに
付し、目的物を結晶として得た。収量0.8g(47%)。
融点約139°(終点)。
この化合物の核磁気共鳴を測定したところ、次の結果を
得た。1 H NMR(CDC13)δ2.29(s,3H)、2.33(s,3H)、3.56(s,3H)、4.
29〜4.47(m,4H)、5.56(s,1H)、5.98(s,1H)、7.11〜7.54(m,
5H)、8.22(d-t,1H)、8.78(d-d,1H)、9.10(d,1H)。
実施例14〜16 実施例13と同様の方法により以下の表に示す各化合物
を製造した。
実施例17〜38 実施例13と同様の方法により以下の表に示す各化合物
を製造した。
上記の実施例によつて製造した新規化合物の夫々につい
て、M.Fiol de Cureo et al.の方法(Arch.int.Pharmac
odyn.,263,28〜39,1983位に従つてそのカルシウム流入
阻止活性を測定した。この方法は対象とする化合物が、
摘出ラツト門脈の自発的な収縮を50%抑制する濃度か
らそのカルシウム流入阻止活性を評価するものである。
その測定結果を既知化合物であるニフエジピンを1.0と
した比活性値で以下の表に示す。
次いで製剤のための実施例を説明する。
実施例47 有効成分0.5%(重量/容量)を含有するシロツプ剤は
つぎの成分から製造される。
有効成分 0.5g D−ソルビトール70w/v% 25g 白糖 30g パラオキシ安息香酸メチル 0.03g グリセリン 0.15g パラオキシ安息香酸プロピル 0.015g 香味料 0.2g 96%エタノール 0.5g 蒸留水 全量100.0mにする量 糖、d−ソルビトールおよび上記の有効成分を温水60
gに溶解する。冷却後グリセリンおよびエタノールに溶
解した香味料の溶液を加える。つぎにこの混合物に水を
加えて100mにする。
上記の有効成分は本発明の他の治療上の有効成分で置き
かえることができる。
実施例48 有効成分50mgを乳糖(50mg)、じやがいも澱粉(20m
g)およびコロイド状硅酸(9.5mg)と混合する。この混
合物を10%ゼラチン溶液(ゼラチン9mg)で湿らせ、
そして12メツシユの篩を通して造粒する。乾燥後じや
がいも澱粉(10mg)、タルク(0.75mg)およびステアリ
ン酸マグネシウム(0.75mg)を混合し、そしてこのよう
にして得られた混合物を圧縮してそれぞれ有効成分50
mgを含有する錠剤を製造する。これらの錠剤はシエラツ
クの10%アルコール溶液で、つぎにスクロース(45
%)、ラビアゴム(5%)、ゼラチン(4%)および染
料(0.2%)を含有する水性溶液で被覆される。最初の
5回のコーテイングののちにタルクおよび粉末状の糖が
粉かけのために使用される。つぎにこれらの下掛けされ
た錠剤は66%糖シロツプで被覆され、そして四塩化炭
素中10%カルナウバワツクスの溶液でつや出しされ
る。
実施例49 顆粒は有効成分(50mg)、乳糖(250mg)、じやがいも
澱粉(150mg)およびポリビニルピロリドン(50mg)の
アルコール溶液から製造される。乾燥段階ののちこれら
の顆粒を12メツシユおよび60メツシユの篩で篩過を
行い0.5g中50mgの有効成分を含有する顆粒剤を得
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 405/12 211 8829−4C 409/12 211 8829−4C

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 (式中、R1はフリル、チエニル、ピリジル、ピラジルま
    たはキノリル基を表わし、該基はハロゲン原子、ハロア
    ルキル、アミノ、アシルアミノ、低級アルコキシ、アリ
    ールオキシ、低級アルコキシカルボニル、または低級ア
    ルキルで置換されていても良く、 R2とR3とは両者が同時にハロゲン原子であるか、または
    R2およびR3のいずれか1つがニトロ基またはトリフルオ
    ロメチル基で、他の1つが水素原子であるものとし、 R4は直鎖または分枝鎖アルキル、もしくはアルコキシア
    ルキルであり、そしてnは2または3の整数を表わす) で示される1,4−ジヒドロピリジン誘導体およびその薬
    学的に許容しうる酸との付加塩。
  2. 【請求項2】一般式 (式中、R1はフリル、チエニル、ピリジル、ピラジルま
    たはキノリル基を表わし、該基はハロゲン原子、ハロア
    ルキル、アミノ、アシルアミノ、低級アルコキシ、アリ
    ールオキシ、低級アルコキシカルボニル、または低級ア
    ルキルで置換されていても良く、 R2とR3とは両者が同時にハロゲン原子であるか、または
    R2およびR3のいずれか1つがニトロ基またはトリフルオ
    ロメチル基で、他の1つが水素原子であるものとし、 R4は直鎖または分枝鎖アルキル、もしくはアルコキシア
    ルキルであり、そしてnは2または3の整数を表わす) で示される1,4−ジヒドロピリジン誘導体およびその薬
    学的に許容しうる酸との付加塩を製造するにあたり、 一般式 (式中、R2およびR3は上述したとおりである) で示される化合物と、一般式 (式中、R4は上述したとおりである) で示される化合物と、一般式 (式中R1およびnは上述したとおりである) で示される化合物とを反応させ、必要に応じてその生成
    物を薬学的に許容しうる酸との付加塩に変換することを
    特徴とする上記一般式(I)で示される1,4−ジヒドロピリ
    ジン誘導体およびその薬学的に許容しうる酸との付加塩
    を製造する方法。
  3. 【請求項3】一般式 (式中、R1はフリル、チエニル、ピリジル、ピラジルま
    たはキノリル基を表わし、該基はハロゲン原子、トリハ
    ロメチル、アミノ、アシルアミノ、低級アルコキシ、フ
    ェノキシ、低級アルコキシカルボニル、または低級アル
    キルで置換されていても良く、 R2とR3とは両者が同時にハロゲン原子であるか、または
    R2およびR3のいずれか1つがニトロ基またはトリフルオ
    ロメチル基で、他の1つが水素原子であるものとし、 R4は直鎖または分枝鎖アルキル、もしくはアルコキシア
    ルキルであり、そしてnは2または3の整数を表わす) で示される1,4−ジヒドロピリジン誘導体およびその薬
    学的に許容しうる酸との付加塩を製造するにあたり、 一般式 (式中、R2、R3、R4およびnは上述したとおりであり、
    そしてXはハロゲン原子、メシルオキシ、ベンゼンスル
    ホニルオキシまたはトシルオキシを表わす) で示される化合物と、一般式 (式中、R1は上述したとおりであり、Mはアルカリ金属
    またはアルカリ土類金属を表わす) で示される化合物とを反応させ、必要に応じてその生成
    物を薬学的に許容しうる酸との付加塩に変換することを
    特徴とする上記一般式(I)で示される1,4−ジヒドロピリ
    ジン誘導体およびその薬学的に許容しうる酸との付加塩
    を製造する方法。
  4. 【請求項4】一般式 (式中、R1はフリル、チエニル、ピリジル、ピラジルま
    たはキノリル基を表わし、該基はハロゲン原子、ハロア
    ルキル、アミノ、アシルアミノ、低級アルコキシ、アリ
    ールオキシ、低級アルコキシカルボニル、または低級ア
    ルキルで置換されていても良く、 R2とR3とは両者が同時にハロゲン原子であるか、または
    R2およびR3のいずれか1つがニトロ基またはトリフルオ
    ロメチル基で、他の1つが水素原子であるものとし、 R4は直鎖または分枝鎖アルキル、もしくはアルコキシア
    ルキルであり、そしてnは2または3の整数を表わす) で示される1,4−ジヒドロピリジン誘導体またはその薬
    学的に許容しうる酸との付加塩を有効成分とし、必要に
    よってこれに製剤のための添加剤を配合してなる、血管
    拡張および血圧低下のための医薬組成物。
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