JPH06312214A - 押出コンテナ内の脱気方法 - Google Patents

押出コンテナ内の脱気方法

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JPH06312214A
JPH06312214A JP10305493A JP10305493A JPH06312214A JP H06312214 A JPH06312214 A JP H06312214A JP 10305493 A JP10305493 A JP 10305493A JP 10305493 A JP10305493 A JP 10305493A JP H06312214 A JPH06312214 A JP H06312214A
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    • B21CMANUFACTURE OF METAL SHEETS, WIRE, RODS, TUBES OR PROFILES, OTHERWISE THAN BY ROLLING; AUXILIARY OPERATIONS USED IN CONNECTION WITH METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL
    • B21C26/00Rams or plungers; Discs therefor

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 押出コンテナとビレット間の空間を,ビレッ
トの押出を開始する前までに真空化させる。 【構成】 押出コンテナとビレットの間の空間の空気
を,ビレットの押出を開始する前に,ダイス端面とコン
テナのダイス側端面を接触させないようにしてできた隙
間から,コンテナ内のダイス側にたまっている空気を吸
引し,一方,ビレットを押込むビレットの押出ステム側
の端部では,コンテナ内の押出ステム側にたまっている
空気を,ダミイブロックの中心より周縁に向かって放射
状に伸びている空気抜き溝より押出ステム内を通して吸
引する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,アルミニウム合金等の
押出プレスによる押出成形に際して,コンテナ内からダ
イスを通ってビレットが押出される前にコンテナとビレ
ット間の空気をコンテナの外に放出し,ビレットを空気
を含むことなく,効果的に無駄なく押出すための改善さ
れた押出コンテナ内の脱気方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンテナ内径よりも少し小径のビレット
をコンテナ内に入れた後,コンテナ内でビレットを後方
のステムでダイスに押し当て,いわゆるアプセットする
と,ビレットが押しつぶされコンテナとビレットの間の
空気が圧縮される。この圧縮された空気を放出するため
にステムとコンテナを僅かに後退させ,ダイスとコンテ
ナの隙間から上記の圧縮空気を抜いて,再度コンテナと
ステムを前進させて押出を開始する。このようにして圧
縮された空気を抜くガス抜き工程をバーブサイクルと呼
んでいるが,この工程が有ることにより,押出サイクル
に無駄な時間が発生する。
【0003】また,この方法だと,バーブサイクルで脱
気してコンテナをダイスに押付けた時,コンテナ内面と
ビレット外面の間に,皮1枚程度の薄い状態で空気が大
気圧で残っており,充分な脱気は行われていない。さら
に,コンテナライナ端面とダイス端面には,しばしばア
ルミニウムかすが付着する。均一な膜状に付着すればシ
ールした時に空気の侵入は無いはずだが,一般的にはか
すが不均一に付着する。このため,せっかくコンテナ内
を脱気しても,ビレットのアプセットが完了するまでに
再び空気が侵入する。
【0004】そこで,最近では,例えば,特開平3−4
13号公報に記載されているように,ステム側から空気
を抜くために,ステムの先端に圧力パッドおよび中空押
出ステムが用いられ,ビレット押出中に空気を抜くこと
も考えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上気し
た空気抜きではビレット加圧中にステム側の空気は抜け
てもダイス側の空気はダイス付近にたまっている傾向が
大きい。その理由は,アプセットするとき,ビレットは
後方から順につぶされ,後方からコンテナ内面に密着し
ていくからで,後方からだけ脱気しても脱気効果は少な
く,また,ダイスとコンテナのシール面から外の空気が
侵入することもあり,不確実である。
【0006】したがって,本発明は上記したような従来
の問題点に鑑みてなされたもので,その目的とするとこ
ろは,コンテナ内のビレットを押出す前にコンテナ内の
空気を全て吸引してダイスからビレットを押出す前に,
バーブサイクルと呼んでいる前記ガス抜き工程の必要の
ない押出サイクルを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたもので,押出コンテナとビレットの
間の空気を,ビレットの押出を開始する前までに真空化
させる際,コンテナをダイスに接触させる前に一時停止
機構を有するコンテナシリンダでコンテナを一時停止さ
せて,ダイス端面とコンテナのダイス側端面を接触させ
ないようにしてできた隙間からコンテナ内のダイス側に
たまっている空気を吸引し,一方,ビレットを押込むビ
レットの押出ステム側の端部では,コンテナ内の押出ス
テム側にたまっている空気を,ダミイブロックの中心よ
り周縁に向かって放射状に伸びている空気抜き溝と中空
ステム内を介して吸引する。
【0008】
【作用】コンテナ内のビレットをビレット後方のステム
で押込んで,ビレットをダイスに押し当てると,ビレッ
トが押しつぶされてコンテナとビレットの間の空気が圧
縮される。この圧縮された空気はビレットがダイスから
押出される前に外部に排出されなければならない。コン
テナのダイス側から空気を吸引する際には,ダイスとコ
ンテナ間の微小な間隔を通して空気を吸引する。この微
小な間隔はコンテナシリンダの一時停止によって微小な
間隔が保たれる。また,コンテナのステム側から空気を
吸引する際は,ステムの先端部のダミイブロックの表面
の溝と中空ステム内より空気が吸引できる。なお,この
溝は押板のダイス側への押込みに対しても完全につぶれ
ることのない深さおよび幅を有する。
【0009】
【実施例】以下,本発明を図面に示す実施例に基づいて
詳細に説明する。図1は本発明に係る押出コンテナ内の
脱気方法を実施するための装置の一実施例を示す縦断面
図である。図2は図1のA部詳細図,図3は図2のB矢
視図,図4は図1のC部詳細図である。図1において,
コンテナ1を保持するコンテナホルダ2のダイス3側に
は,ダイリングシールリング4がダイス3をとりまくよ
うにコンテナホルダ2にボルト締めされ,コンテナ1の
ダイス3側への前進過程で,そのL型に曲がった円筒先
端部がダイリング5の外周を包み込むように進み,ダイ
リング5の外周と軸方向で20〜30mm重なる状態で
一時途中で止まるようになっている。このとき,コンテ
ナ1とダイス3やダイリング5との間には,例えば,2
〜3mmの隙間6があいているようになっている。ま
た,このとき,ダイリング5の外周とダイリングシール
リング4の内面とのクリアランスは0.05mm程度に
なるが,耐熱性のシールリングを入れることで,クリア
ランスをゼロにすることも可能である。そして,ダイリ
ングシールリング4には脱気穴7が周方向で4ないし6
か所あけてあり,そこから配管8や電磁切替弁9を介し
て真空タンク10や真空ポンプ11に連結されている。
12はモータである。
【0010】一方,ビレット13を押込む押出ステム1
4側のA部では,図2,図3に示すように,押出ステム
14の先端部にコンテナ1内面と密接し得るフィックス
ダミイブロック15が設けられている。フィックスダミ
イブロック15は,押出ステム14内の軸心部に固定し
て設けられた管状部材16の先端部にねじ16aで取付
けられているダミイブロック後部部材17,この後部部
材17の先端外周部にねじ17aで取付けられていて,
その先端部が外径方向に広がってコンテナ1の内周面に
密接し得る外側リング18,外側リング18内にあっ
て,後部部材17の軸心部に固定して設けた管状のアダ
プタ19の先端部にねじ19aで取付けられているコア
ブロック20,コアブロック20の先端側内部にねじ2
0aで設けられたダミイナット21,ダミイナット21
内の軸心先端部に設けられている脱気弁22等によって
構成されている。
【0011】ダミイナット21と脱気弁22からなる脱
気弁装置は,図示したような弁座タイプの弁となってお
り,脱気弁22の後側の脱気通路23部が閉じられる。
脱気弁22は,通常は後方の皿ばね24の作用で少し開
いているが,押出時のビレット13の作用で閉じられる
ようになっている。脱気弁装置の脱気通路23は,脱気
弁22の後部の内部通路22a,アダプタ19内の脱気
通路19b,管状部材16内の脱気通路16bを介し
て,図1に示すように,押出ステム14の後端部から配
管25,電磁切替弁26を介して,真空タンク10や真
空ポンプ11からなる真空吸引装置に連結されている。
14aはステムホルダ,14bはクロスヘッドである。
27はダミイナット21の後方で,脱気弁22の後部に
取付けられたナット,28,28a,28bはそれぞれ
止めピンである。
【0012】外側リング18の内周先端部とコアブロッ
ク20の外周先端部の接触面には,先端外周に向かって
広がっているテーパ面29が設けられており,外側リン
グ18の先端部が押出時のビレット13からの押圧力の
作用で外周に広がり,コンテナ1の内周面に密接し得る
ようになっている。また,コアブロック20とダミイナ
ット21の先端面は,外側リング18の先端面より幾分
突出させて設けられている。これは,ビレット13を押
す時,外側リング18の先端面にすぐにビレット13の
後面外周部が当らないようにしたもので,次に説明する
空気抜き溝30の作用とも相まって,脱気作用をより確
実容易に行えるようにしたためのものである。
【0013】図2,図3に示すように,外側リング1
8,コアブロック20およびダミイナット21の先端面
部には,空気抜き溝30が放射状に,例えば4個のよう
に,複数個設けられている。また,脱気弁22の先端面
もダミイナット21の先端面より引込んだ状態で設けら
れている。これは,フィックスダミイブロック15の先
端面がビレット13の後端面に当っていても,脱気を確
実容易に行えるようにしたためのものである。すなわ
ち,押出時に,ビレット13の一部が,空気抜き溝30
の中に入り込んでも,この空気抜き溝30はすぐには遮
断されないような深さになっている。脱気弁22のビレ
ット13側の面積は,ビレット13の断面積の約10%
とした。また,空気抜き溝30の寸法は,例えば,幅を
3〜5mm,深さを2〜4mmとした。なお,31はコ
ンテナ1の内周面とビレット13の外周面との間の隙間
であり,脱気空間でもある。
【0014】一方,図1のエンドプラテン32に設置さ
れ,コンテナホルダ2とコンテナ1を摺動させるコンテ
ナシリンダ33のピストンヘッド側のC部は,図4に示
すように,要部は移動ストッパブロック34とストッパ
を兼ねるヘッドブロック35等からなり,移動ストッパ
ブロック34が移動する範囲の最大距離Sでピストン3
2は急速一時停止できるようになっている。図4で,3
6はシリンダ本体の一部を構成するシリンダチューブ,
35はシリンダ本体の後部にあるヘッドブロック,37
はピストン,38はピストンロッドである。ピストンロ
ッド38の後部のピストン37のヘッド側である後側の
軸心部には,油通過用の連通孔39を軸方向に千鳥状に
複数個配した中空ロッド40をねじ等によって一体に取
付けた。
【0015】シリンダのヘッドブロック35内には,シ
リンダ軸方向にS間隔移動できるストッパブロック34
を摺動自在に内蔵し,ストッパブロック34の軸心部に
は穴41を設け,前記中空ロッド40が摺動自在に挿入
できる構造とした。ストッパブロック34はピストン部
34aとピストン37側に向かっているロッド部34b
から構成し,ピストン部34aの一部には,半径方向に
貫通し,かつ,穴41の後部とも連通している油の通路
42を設けた。
【0016】43はピストン37とヘッドブロック35
やストッパブロック34との間の油室,44は油室43
への油の出入口,45はヘッドブロック35のプラグか
らなる後壁部の前面とストッパブロック34の後面との
間の油室,46は油室45に通じているヘッドブロック
35内の通路,47は通路42に通じているヘッドブロ
ック35内の通路である。
【0017】油室43への油の出入口44,油室45に
通じた通路46,および,通路42に通じる通路47へ
は,それぞれ,管路48,49,50を通じて作動油を
供給ないしは排出できるようにした。51は管路50中
に設けた流量調整弁52と逆止弁53を平行して有する
弁,54はソレノイドSOL.Aを有する電磁切替弁,
55は管路49中に設けたパイロットチェック弁,56
はソレノイドSOL.Bを有する電磁切替弁,57は管
路48中に設けたリリーフ弁,58はソレノイドSO
L.Cを有する電磁切替弁,59はタンクであり,これ
らは図4に示すように連結され,管路48の一方は,図
示していないコンテナシリンダ33前後進用の電磁切替
弁を介して,図示していないポンプに連結されている。
【0018】次に,前記装置の作用について説明する。
まず,押出ステム14の作用でコンテナ1内にビレット
13を入れ,図示していない油圧回路を通して,ピスト
ン37の前面に作動油を作用させて,ピストン37を後
退させる。この時,押出ステム14も同時に前進させ
る。この時,ピストン37に付いている中空ロッド40
の先端部Eがストッパブロック34の先端部Fまで移動
する時は,SOL.BはON,SOL.AはOFF,S
OL.CはOFFで,ピストン37の後退速度は比較的
に高速である。この時,パイロットチェック弁55は逆
止弁として作用をするので,ストッパブロック34は図
4に示すように前進限位置にある。ピストン37の高速
後退時には,油室43内の油は,ほとんど管路48を通
じて排出されるが,油の一部は,穴41,通路42,4
7,管路50,流量調整弁52,電磁切替弁54を通っ
てタンク59に排出され得る。
【0019】中空ロッド40の先端部Eがストッパブロ
ック34の先端部Fにさしかかると,SOL.BはO
N,SOL.AはOFFはそのままとしておき,SO
L.CをONに切替える。そうすると,リリーフ弁57
が作動して管路48内に少し圧力が発生し,ピストン3
7はやや低速になるため,出入口44からの吐出に圧力
がかかり始める。
【0020】中空ロッド40が穴41内に入り始め,ピ
ストン37の先端面部Dがストッパブロック34の先端
部Fまで移動する間は,そのまま,SOL.BはON,
SOL.CはON,SOL.AはOFFとしておく。そ
うすると,油通過用の連通孔39がつぎつぎにふさが
れ,油室43内の油圧は滑らかに増圧し,ピストン37
の後退速度も減速される。この状態で,ピストン37は
後退を続け,ピストン37の先端面部Dがストッパブロ
ック34の先端部Fに当る。この時,ピストン37は,
ストッパブロック34の作用により,途中位置停止を完
了する。そして,ストッパブロック34の作用で,スト
ローク途中の停止位置の精度が充分に確保される。この
時,コンテナ1とダイス3との間の隙間6は,図4のS
と同じで,例えば,2〜3mmになっている。この時の
状態を図1に示す。
【0021】この動作が終了すると同時に,真空ポンプ
11の作用で,ダイス3側およびステム14側より脱気
空間31のエアは吸引される。この時,吸引されたダイ
ス3側の空気は,上記の隙間6を通りコンテナ1に取付
いているダイリングシールリング4の一部に設けられて
いる脱気穴7を通り,そこから配管8でコンテナ上面の
電磁切替弁9へと導かれる。事前に真空タンク10と電
磁切替弁9までの配管内は例えば10〜20torrに
真空引きされており,ビレット13とダイス3が接触す
ると同時に電磁切替弁10が開いて,ダイリングシール
リング4の脱気穴7を通して脱気空間31は素早く充分
に脱気される。
【0022】一方,ステム14側から吸引される空気
は,図2,図3に示す空気抜き溝30,脱気弁22およ
び脱気通路19b,16b等を経て,ステムホルダ14
a部の出口から電磁切替弁26に導かれる。電磁切替弁
26と真空タンク10間も例えば10〜20torrに
真空引きされており,ビレット13とダイス3が接触す
ると同時に電磁切替弁26が開いて,コンテナ1内の脱
気空間31の空気はステム14側からも素早く充分に脱
気される。さらに,コンテナ1内の脱気空間31はダイ
ス3側とステム14側の両方より真空ポンプ11で真空
引きされ続け,例えば20〜150torrになる。
【0023】この間も,押出ステム14は休むことなく
前進を続けビレット13は押しつぶされる。脱気空間3
1が真空化され,ビレット13のダイス3側端面が変形
し始めると,コンテナ1がダイス3側へ前進してコンテ
ナ1とダイス3の隙間6はゼロになる。この隙間6の減
少は,図4に示される移動ストッパブロック34の後退
移動によるものである。すなわち,ピストン37を更に
後退させる時は,SOL.AをOFFにしたままで,S
OL.BとSOL.CもOFFとする。そうすると,電
磁切替弁56が切替わり,電磁切替弁56を通してパイ
ロット圧PPがパイロットチェック弁55に作用し,逆
止作用がなくなるので,油室45内の作動油はパイロッ
トチェック弁55を通って排出される。また,電磁切替
弁58も切替わり,リリーフ弁57の設定圧力が0kg
/cm2 となりタンク59に通じるので,油室43の作
動油は容易に排出される。したがって,ストッパブロッ
ク34はピストン37に押されて後退する。そして,ス
トッパブロック34の後方への移動に伴い,ピストン3
7の先端面部Dがストッパブロック34の先端部Fから
Gに移動し,ピストン37は後退動作を完了する。
【0024】なお,隙間6が減少していく過程でも,ダ
イリングシールリング4の脱気穴7からは真空引きされ
ており,ビレット13が完全にコンテナ1内面にアップ
セットされる直前には脱気空間31は例えば10〜50
torrまでに真空引きされている。ビレット13がダ
イス3から押出され始めたら,電磁切替弁9を閉じてダ
イス3側からの真空引きを停止しても良いし,そのまま
真空引きを続けても良い。一方,押出ステム14が前進
し続けて押出作業を行っているときも,ステム14側か
らの真空吸引は続ける。そうすると,コンテナ1内の空
気は充分に脱気でき,押出製品内に空気が巻込まれな
い。空気抜き溝30にもビレット13の一部が入り,う
まるまで脱気はできるが,最終的には,この入り込んだ
ビレット13の力で脱気弁22が閉じるまで,脱気作用
が続行される。
【0025】なお,コンテナ1のステム14側には,図
1に示すように,コンテナ1に取付けたエアカーテン形
成用のノズル部材50,エアブローライン51,電磁切
替弁52,圧縮空気源53を設け,圧縮空気源53から
エアを供給し,ダミイブロック15の回りにエアカーテ
ンを形成して,コンテナ1内に空気が入らないように助
力することもできる。
【0026】なお,ピストン37を前進させる場合は,
SOL.BはOFFとしたままで,SOL.AはON,
SOL.CはONにする。SOL.BをON,SOL.
AをOFF,SOL.CをOFFとすれば,ストッパブ
ロック34が油圧力で復帰し,図1に示した位置に戻
る。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように,本発明に係る押出
コンテナ内の脱気方法によれば,特許請求の範囲に記載
したような構成にし,ダイス側では,コンテナとダイス
間に隙間を形成した状態で真空引きし,押出ステム側で
は,脱気弁と放射方向に設けた空気抜き溝の作用で真空
引きするようにしたので,ビレットがコンテナ内でアッ
プセット完了されるまで,ダイス側からもステム側から
も真空引きすることが可能であり,コンテナ内の脱気空
間を高真空まで完全に引くことができる。そして,バー
ブサイクルの削減に加え,コンテナシリンダによるコン
テナの急速一時停止技術の確立により,押出プレスのハ
イサイクル化ができる。さらに,コンテナとダイス接触
面から高圧空気は吸引されるので,高圧空気が直接作業
者に当たることがなく安全面でも良い。勿論,押出ステ
ム側からは,押出作業中もずっと真空引きしておくこと
ができ,コンテナ内の脱気が確実容易に行われ,その結
果,空気の巻込みのない良好な押出製品を得ることもで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る押出コンテナ内の脱気方法を実施
するための装置の一実施例を示す縦断面図である。
【図2】図1のA部詳細図である。
【図3】図2のB矢視図である。
【図4】図1のC部詳細図である。
【符号の説明】
1 コンテナ 3 ダイス 4 ダイリングシールリング 5 ダイリング 6 隙間 7 脱気穴 11 真空ポンプ 13 ビレット 14 押出ステム 15 フィックスダミイブロック 16b,19b 脱気通路 18 外径リング 22 脱気弁 30 空気抜き溝 31 脱気空間 33 コンテナシリンダ 34 移動ストッパブロック 35 ヘッドブロック 37 ピストン 39 連結孔 40 中空ロッド 41 穴

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押出コンテナとビレットの間の空気を,
    ビレットの押出を開始する前までに真空化させる際,コ
    ンテナをダイスに接触させる前に一時停止機構を有する
    コンテナシリンダでコンテナを一時停止させて,ダイス
    端面とコンテナのダイス側端面を接触させないようにし
    てできた隙間からコンテナ内のダイス側にたまっている
    空気を吸引し,一方,ビレットを押込むビレットの押出
    ステム側の端部では,コンテナ内の押出ステム側にたま
    っている空気を,ダミイブロックの中心より周縁に向か
    って放射状に伸びている空気抜き溝と中空ステム内を介
    して吸引することを特徴とする押出コンテナ内の脱気方
    法。
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CN110961479A (zh) * 2019-11-18 2020-04-07 太重(天津)滨海重型机械有限公司 用于反向挤压机的自胀型模具及其装配方法
CN110961479B (zh) * 2019-11-18 2021-07-16 太重(天津)滨海重型机械有限公司 用于反向挤压机的自胀型模具及其装配方法

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