JPH0630998U - ダンパー装置 - Google Patents

ダンパー装置

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JPH0630998U
JPH0630998U JP7432492U JP7432492U JPH0630998U JP H0630998 U JPH0630998 U JP H0630998U JP 7432492 U JP7432492 U JP 7432492U JP 7432492 U JP7432492 U JP 7432492U JP H0630998 U JPH0630998 U JP H0630998U
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JP
Japan
Prior art keywords
peripheral wall
damper
wall portion
viscous fluid
holder
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Pending
Application number
JP7432492U
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English (en)
Inventor
重徳 大丸
浩芳 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 粘性流体中に突入する撹拌部の撹拌作用に基
づいて振動吸収するダンパー装置において、撹拌部を取
り囲む周壁部の変形に起因する振動吸収効果の低下を防
止する。 【構成】 ダンパー10における周壁部20の外周面に
嵌合する筒状部28を有し、支持部材又は被支持部材に
固定される剛性のダンパーホルダ24を備えたダンパー
装置において、ホルダー筒状部28の内径を自由状態に
おける周壁部20の内径よりも小径と成し、それら筒状
部28と周壁部20の嵌合状態下で周壁部20に予備圧
縮を生ぜしめるようにする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は内部に粘性流体を封入して成るダンパー及びそのホルダを備えたダ ンパー装置に関する。
【0002】
【考案の背景】
車両等にCDプレーヤを搭載する場合、車両の振動がそのままCDプレーヤの 本体ユニットに伝達されて音飛びを生ずるのを防止すべく、従来CDプレーヤの 本体ユニットと支持部材との間にダンパー装置を介在させることが行なわれてい る。
【0003】 図3はそのダンパー装置の一例を示している。図において100は密閉容器状 を成すダンパーで、内部に高粘性流体102が封入されている。 104はその粘性流体102内部に突入する撹拌部で嵌合穴部106を有し、 この嵌合穴部106に支持部材又は被支持部材の軸体110が嵌入している。
【0004】 112は撹拌部104を取り囲む円筒形状の周壁部であって、この周壁部11 2と撹拌部104とが薄肉の可撓部114にて連結され、撹拌部104が可撓部 114によって浮動状態に弾性支持されている。
【0005】 116はダンパーホルダであって円筒形状の筒状部118を有し、この筒状部 118の内周面がダンパー周壁部112の外周面に嵌合している。そしてこの状 態でホルダ116によりダンパー100が被支持部材又は支持部材に固定されて いる。
【0006】 このダンパー100は、支持部材と被支持部材との相対変位に基づいて粘性流 体102を撹拌部104により撹拌し、その際の粘性流体102の粘性流動に伴 うエネルギー吸収によって、支持部材から被支持部材への振動の伝達を抑制する 。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
ところでこの種ダンパー装置においては、図3(B),(C)に示すように組 付性を良くするためにホルダ116における筒状部118の内径をダンパー周壁 部112の外径よりも一定寸法(0.1〜0.3mm程度)大きくしているが、 これに起因して次のような不具合が生じていた。
【0008】 ダンパー100においては、振動発生時に撹拌部104が粘性流体102中で 相対変位したとき、特に撹拌部104が軸直角方向に、例えば図中右方向に相対 変位したとき、図中右側の周壁部112はホルダ116の筒状部118によって 保持拘束された状態にあって、撹拌部104と右側の周壁部112との間の粘性 流体は良好に撹拌作用を受ける。
【0009】 しかしながら反対側の周壁部112、つまり図中左側の周壁部112は、(B )に示しているように撹拌部104が変位する際に働く引張力によって、同図中 1点鎖線で示す位置から更に大きく筒状部118より図中右方向に離れてしまう 。 この結果、撹拌部104と図中左側の周壁部112との間の部分の粘性流体1 02は十分な撹拌作用を受けず、その分ダンパー100における振動減衰効果が 低減してしまうのである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案はこのような課題を解決するためになされたものであり、その要旨は、 (A)支持部材又は被支持部材の一方に結合される中空軸状の部分であって粘性 流体中に突入する撹拌部と、該撹拌部を取り囲む形態の弾性を有する周壁部と、 該撹拌部を浮動状態に弾性支持する薄肉の可撓部とを有し、内部に前記粘性流体 が封入されて成るダンパー、及び(B)該ダンパーの前記周壁部の外周面に嵌合 する筒状部を有し、前記支持部材又は被支持部材の他方に固定される剛性のダン パーホルダを備えたダンパー装置において、前記筒状部の内径を、自由状態にお ける前記周壁部の外径よりも小径と成し、それら筒状部と周壁部との嵌合状態下 で該周壁部に予備圧縮を生ぜしめるように成したことにある。
【0011】
【作用及び考案の効果】
本考案に従ってダンパー装置を構成した場合、ダンパー周壁部がホルダ筒状部 により予備圧縮状態で嵌合保持されるため、撹拌部が軸直角方向に変位したとき 、圧縮作用を受ける側、つまり撹拌部が接近する側の周壁部はもとより、引張作 用を受ける側の周壁部、つまり撹拌部が離れる側の周壁部も上記予備圧縮に基づ いて原形状,原位置から大きく変形ないし変位するのが防止される。 従ってダンパー内部の粘性流体が十分に撹拌作用を受け、良好な振動減衰効果 が得られる。
【0012】
【実施例】
次に本考案の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。 図1において10は密閉容器状のダンパーであって、内部に高粘性流体が封入 されている。 このダンパー10は、粘性流体12内部に突入する、嵌合穴部14を備えた撹 拌部16と、撹拌部16を浮動状態に弾性支持する可撓部18と、撹拌部16を 取り囲む円筒形状の周壁部20と、撹拌部16に対向するように形成された底部 22とから成っている。
【0013】 24はこのダンパー10を保持し且つ相手部材に取り付けるためのホルダで厚 肉の取付部26と、ダンパー周壁部20に対応する形状を成し、内周面において 周壁部20の外周面に嵌合する円筒形状の筒状部28を有している。
【0014】 この例では、図1(B)に示しているようにホルダ24における筒状部28の 内径Aの方が、嵌合前における(自由状態における)ダンパー周壁部20の外径 Bよりも所定寸法小さくされており、筒状部28と周壁部20との嵌合状態の下 で、周壁部20に所定量の予備圧縮が付与されている。
【0015】 本例のダンパー装置の場合、組付状態の下においてダンパー周壁部20が予備 圧縮された状態にあり、従って例えば撹拌部16が図中右方向に変位したとき、 右側の周壁部20がホルダ24にて変形防止されることは勿論、図中左側の周壁 部20においても予備圧縮に基づきホルダ筒状部28から大きく変位し、変形す るのが防止される。 この結果、ダンパー10内部の粘性流体12は十分に撹拌作用を受け、かかる 粘性流体12の粘性流動に基づいて効果的に振動吸収がなされる。
【0016】 因に図2(B)は上記予備圧縮の効果を具体的に示している。この図はダンパ ー周壁部20の外径とホルダ筒状部28の内径寸法を種々変化させ、そして図2 (A)に示すように支持部材30によりスプリング32を介して被支持部材34 を支持し且つそれら支持部材30と被支持部材34間にダンパー装置を介在させ た状態でかかる支持部材30に加振力を加えたときの周壁部20と筒状部28と の隙間(A−B)と共振倍率との関係を示したものである。
【0017】 この結果から、特に粘性流体12の粘性を高くした場合において予備圧縮を与 えることにより、またその予備圧縮を大きくすることにより共振倍率が低くなる ことが分かる。
【0018】 本例においては、隙間(A−B)<0とすることが望ましく、更に望ましくは (A−B)をダンパー周壁部28の外径B(本例の場合11.5mmφ)の3% 以上とするのが良い。
【0019】 以上本考案の実施例を詳述したがこれはあくまで一例示であり、本考案は上例 以外の種々形態のダンパー装置に適用することも可能であるなど、その主旨を逸 脱しない範囲において、当業者の知識に基づき様々な変更を加えた形態で構成可 能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例であるダンパー装置の図であ
る。
【図2】そのダンパー装置の効果確認のために行った実
験の結果を示す図である。
【図3】本考案の背景説明のための説明図である。
【符号の説明】
10 ダンパー 12 粘性流体 16 撹拌部 18 可撓部 20 周壁部 24 ホルダ 28 筒状部 30 支持部材 34 被支持部材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)支持部材又は被支持部材の一方に
    結合される中空軸状の部分であって粘性流体中に突入す
    る撹拌部と、該撹拌部を取り囲む形態の弾性を有する周
    壁部と、該撹拌部を浮動状態に弾性支持する薄肉の可撓
    部とを有し、内部に前記粘性流体が封入されて成るダン
    パー、及び(B)該ダンパーの前記周壁部の外周面に嵌
    合する筒状部を有し、前記支持部材又は被支持部材の他
    方に固定される剛性のダンパーホルダを備えたダンパー
    装置において前記筒状部の内径を、自由状態における前
    記周壁部の外径よりも小径と成し、それら筒状部と周壁
    部との嵌合状態下で該周壁部に予備圧縮を生ぜしめるよ
    うに成したことを特徴とするダンパー装置。
JP7432492U 1992-09-30 1992-09-30 ダンパー装置 Pending JPH0630998U (ja)

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JP7432492U JPH0630998U (ja) 1992-09-30 1992-09-30 ダンパー装置

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JPH0630998U true JPH0630998U (ja) 1994-04-22

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