JPH0630954Y2 - シールド機用坑口パッキング締付装置 - Google Patents
シールド機用坑口パッキング締付装置Info
- Publication number
- JPH0630954Y2 JPH0630954Y2 JP1987188051U JP18805187U JPH0630954Y2 JP H0630954 Y2 JPH0630954 Y2 JP H0630954Y2 JP 1987188051 U JP1987188051 U JP 1987188051U JP 18805187 U JP18805187 U JP 18805187U JP H0630954 Y2 JPH0630954 Y2 JP H0630954Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- packing
- wire
- shield machine
- tightening
- piece
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、坑口よりシールド機を挿入してジャッキによ
り土中を掘削推進させる工事において、坑口、特に出口
側の坑口の水密性を保持する装置に関する。
り土中を掘削推進させる工事において、坑口、特に出口
側の坑口の水密性を保持する装置に関する。
[従来の技術] シールド工法は、坑口よりシールド機を挿入して推進用
ジャッキで押進させ、前部の掘削部を土中に圧入しなが
ら前面を掘削し、後部にセグメントを組立ててトンネル
を構築するものであるが、坑口、特に出口側の坑口へシ
ールド機が到達してこれよりシールド機が出るときにシ
ールド機本体の円筒部と坑口周縁部と間の隙間から水漏
を生じる場合があり、これを防止するために坑口周縁部
にゴムパッキングが設けられる。しかしこの出口側の坑
口にかかる圧力は非常に強大で僅かな隙間でも大きな力
で圧力水が噴出するおそれがある。
ジャッキで押進させ、前部の掘削部を土中に圧入しなが
ら前面を掘削し、後部にセグメントを組立ててトンネル
を構築するものであるが、坑口、特に出口側の坑口へシ
ールド機が到達してこれよりシールド機が出るときにシ
ールド機本体の円筒部と坑口周縁部と間の隙間から水漏
を生じる場合があり、これを防止するために坑口周縁部
にゴムパッキングが設けられる。しかしこの出口側の坑
口にかかる圧力は非常に強大で僅かな隙間でも大きな力
で圧力水が噴出するおそれがある。
従来、実開昭60−111990号、特公昭48−34
30号公報等にみられるようにパッキングにワイヤーを
1本又は多重に引掛けて1本又は多重のワイヤーにて締
付ける方法が行われているが、水圧でゴムパッキングが
異常に膨れると、ワイヤーが外れてゴムパッキングがめ
くれると云う問題があり、而もゴム製のパッキングに突
起物を設けるため製造コストが高くなり且つワイヤーの
取付けも困難であった。
30号公報等にみられるようにパッキングにワイヤーを
1本又は多重に引掛けて1本又は多重のワイヤーにて締
付ける方法が行われているが、水圧でゴムパッキングが
異常に膨れると、ワイヤーが外れてゴムパッキングがめ
くれると云う問題があり、而もゴム製のパッキングに突
起物を設けるため製造コストが高くなり且つワイヤーの
取付けも困難であった。
また、ゴムパッキングにパッキング押えを当てがい、そ
の上からワイヤーで締付ける方法は、ワイヤーの挿通孔
をパッキング押えの先端1ケ所に設けるものであるた
め、シールド機が土中より外に出てきた時に、土砂など
の流出は一応止められるが、強大な水圧がかかる条件で
は1本のワイヤーでパッキングの先端を締付けても、隣
り合う2つのパッキング押えの間にある押えの利いてい
ない部分のゴムパッキングが水圧により膨脹するのでワ
イヤーから外れて部分的にめくれを生じるのを避け得な
いという問題があった。
の上からワイヤーで締付ける方法は、ワイヤーの挿通孔
をパッキング押えの先端1ケ所に設けるものであるた
め、シールド機が土中より外に出てきた時に、土砂など
の流出は一応止められるが、強大な水圧がかかる条件で
は1本のワイヤーでパッキングの先端を締付けても、隣
り合う2つのパッキング押えの間にある押えの利いてい
ない部分のゴムパッキングが水圧により膨脹するのでワ
イヤーから外れて部分的にめくれを生じるのを避け得な
いという問題があった。
[考案が解決しようとする課題] 本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑み
てなされたものであり、その目的とするところは、水圧
によるパッキング片の膨らみを抑えるとともに、シール
ド機本体に対するパッキング片のワイヤーによる締付け
を効果的に行うことによって、水と土砂の流出を確実に
止めることができ而も、コスト的も有利なシールド機用
坑口パッキング締付装置を提供しようとするものであ
る。
てなされたものであり、その目的とするところは、水圧
によるパッキング片の膨らみを抑えるとともに、シール
ド機本体に対するパッキング片のワイヤーによる締付け
を効果的に行うことによって、水と土砂の流出を確実に
止めることができ而も、コスト的も有利なシールド機用
坑口パッキング締付装置を提供しようとするものであ
る。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために本考案におけるシールド機用
坑口パッキング締付装置は、シールド機Aの通過する坑
口Bのエントランス金物8に、シールド機本体1の円筒
部外周面に摺接するように屈曲自在な弾性体からなるパ
ッキング片2と、そのパッキング片2の外面の全周に円
形配列に板ばね金属の小片からなる複数のパッキング押
え片3・3……を設けた装置において、前記各パッキン
グ押え片3の外面の先端に近い位置に第1のワイヤー締
付用のガイド短管4とそれより取付部側に間隔を隔てた
中間位置に第2のワイヤー締付用のガイド短管4′を設
けるとともにこの第1・第2のガイド短管に夫々個別に
シールド機本体の円筒部への締付用ワイヤー5と中間に
おけるパッキング片の膨らみを抑える締付用ワイヤー
5′を挿通し絞締めするようにしてなるものである。
坑口パッキング締付装置は、シールド機Aの通過する坑
口Bのエントランス金物8に、シールド機本体1の円筒
部外周面に摺接するように屈曲自在な弾性体からなるパ
ッキング片2と、そのパッキング片2の外面の全周に円
形配列に板ばね金属の小片からなる複数のパッキング押
え片3・3……を設けた装置において、前記各パッキン
グ押え片3の外面の先端に近い位置に第1のワイヤー締
付用のガイド短管4とそれより取付部側に間隔を隔てた
中間位置に第2のワイヤー締付用のガイド短管4′を設
けるとともにこの第1・第2のガイド短管に夫々個別に
シールド機本体の円筒部への締付用ワイヤー5と中間に
おけるパッキング片の膨らみを抑える締付用ワイヤー
5′を挿通し絞締めするようにしてなるものである。
[作用] 第1図において、シールド機Aが土中を掘削しながら進
行し出口側の坑口Bに達すると、入口側の坑口(図示省
略)との間の土中にトンネル状の横穴が形成される。こ
の際坑口Bにはトンネル内より地下水が湧出し圧力水と
なって作用するが、坑口Bを通過するシールド機本体
1′の円筒部に坑口Bの周縁部に設けたパッキング片2
が摺接して隙間を密封する。又このときウインチ(図示
省略)により第1.第2ワイヤー5.5′を巻締めると
パッキング片2の外面の押え片3は間隔を隔てて設けら
れた第1.第2の2つのガイド短管4.4′を通して一
斉に又は夫々個別的に内方へ締め付けられる為にシール
ド機本体1の円筒部の外周面に対してパッキング片2が
強大な力で全周均一に密圧着する。第1.第2ワイヤー
5.5′の締付力はウインチによる巻締力によって適正
に加減される。
行し出口側の坑口Bに達すると、入口側の坑口(図示省
略)との間の土中にトンネル状の横穴が形成される。こ
の際坑口Bにはトンネル内より地下水が湧出し圧力水と
なって作用するが、坑口Bを通過するシールド機本体
1′の円筒部に坑口Bの周縁部に設けたパッキング片2
が摺接して隙間を密封する。又このときウインチ(図示
省略)により第1.第2ワイヤー5.5′を巻締めると
パッキング片2の外面の押え片3は間隔を隔てて設けら
れた第1.第2の2つのガイド短管4.4′を通して一
斉に又は夫々個別的に内方へ締め付けられる為にシール
ド機本体1の円筒部の外周面に対してパッキング片2が
強大な力で全周均一に密圧着する。第1.第2ワイヤー
5.5′の締付力はウインチによる巻締力によって適正
に加減される。
[考案の効果] 本考案は上記のように、各パッキング押え片3の外面の
先端に近い位置に第1のワイヤー締付用のガイド短管4
と、それより取付部側に間隔を隔てた中間位置に第2の
ワイヤー締付用のガイド短管4′を設けるとともに、こ
の第1.第2のガイド短管に夫々個別にシールド機本体
の円筒部への締付用ワイヤー5と中間におけるパッキン
グ片の膨らみを抑える締付用ワイヤー5′を挿通し絞締
めしてなるものであるから、第1のワイヤーでシールド
機本体に対するパッキング片の締付けを行うとともに、
第2のワイヤーでパッキング片の膨みを抑えることによ
って隣り合う2つのパッキング押え片の間にあるパッキ
ング片が強い水圧によってもめくれ上るのを確実に防止
することができ、全周均一に締付けられる為、局部的な
漏水や土砂の流出を効果的に防ぐことができる。また第
1.第2のワイヤーの操作によって締付力の加減、及び
パッキング片の膨らみ抑止力の調整が容易に可能とな
り、構成も簡単で安価に実施できる。
先端に近い位置に第1のワイヤー締付用のガイド短管4
と、それより取付部側に間隔を隔てた中間位置に第2の
ワイヤー締付用のガイド短管4′を設けるとともに、こ
の第1.第2のガイド短管に夫々個別にシールド機本体
の円筒部への締付用ワイヤー5と中間におけるパッキン
グ片の膨らみを抑える締付用ワイヤー5′を挿通し絞締
めしてなるものであるから、第1のワイヤーでシールド
機本体に対するパッキング片の締付けを行うとともに、
第2のワイヤーでパッキング片の膨みを抑えることによ
って隣り合う2つのパッキング押え片の間にあるパッキ
ング片が強い水圧によってもめくれ上るのを確実に防止
することができ、全周均一に締付けられる為、局部的な
漏水や土砂の流出を効果的に防ぐことができる。また第
1.第2のワイヤーの操作によって締付力の加減、及び
パッキング片の膨らみ抑止力の調整が容易に可能とな
り、構成も簡単で安価に実施できる。
[実施例] 第1〜2図に示すように、坑口Bには周縁部に環状の取
付金物8を篏設してこの取付金物8にパッキング片2と
押え片3とをボルト・ナット6で同時に取付ける。
付金物8を篏設してこの取付金物8にパッキング片2と
押え片3とをボルト・ナット6で同時に取付ける。
パッキング片2はゴムのような弾性体により環状に形成
される。
される。
パッキング押え片3は、ばね板のような弾性金属にて第
3図に示すような長方形をなす多数の小片を円形配列に
設け、その一つ一つをボルト・ナット6で固定する。パ
ッキング片2と押え片3との間にスペーサ片9を介装す
る。
3図に示すような長方形をなす多数の小片を円形配列に
設け、その一つ一つをボルト・ナット6で固定する。パ
ッキング片2と押え片3との間にスペーサ片9を介装す
る。
第1.第2のガイド短管4.4′は金属パイプを一定長
さに切断してパッキング押え片3に溶接にて接合する。
ガイド短管の中空孔4aはワイヤー5が摺動自在に引き出
せるように挿通できる内径とする。
さに切断してパッキング押え片3に溶接にて接合する。
ガイド短管の中空孔4aはワイヤー5が摺動自在に引き出
せるように挿通できる内径とする。
シールド機Aは円筒状の本体1の先端に回転自在に設け
られた掘削部11と、その駆動用モータ12、及び推進用ジ
ャッキ13とよりなり、ジャッキ13の伸長により押進し
て、後部においてセグメント20を構築するものである。
られた掘削部11と、その駆動用モータ12、及び推進用ジ
ャッキ13とよりなり、ジャッキ13の伸長により押進し
て、後部においてセグメント20を構築するものである。
第1図は本考案を実施したシールド機による掘削の状態
を示す縦断側面図、第2図は坑口におけるパッキング取
付部の拡大断面図、第3図は坑口部におけるパッキング
片の絞締状態を示す正面図、第4図はガイド短管部の拡
大断面図である。 1…シールド機本体、2…パッキング片 3…パッキング押え片、4.4′…第1.第2ガイド短
管 5.5′…第1.第2のワイヤー、6…ボルト・ナット A…シールド機、B…坑口
を示す縦断側面図、第2図は坑口におけるパッキング取
付部の拡大断面図、第3図は坑口部におけるパッキング
片の絞締状態を示す正面図、第4図はガイド短管部の拡
大断面図である。 1…シールド機本体、2…パッキング片 3…パッキング押え片、4.4′…第1.第2ガイド短
管 5.5′…第1.第2のワイヤー、6…ボルト・ナット A…シールド機、B…坑口
Claims (1)
- 【請求項1】シールド機Aの通過する坑口Bのエントラ
ンス金物8に、シールド機本体1の円筒部外周面に摺接
するように屈曲自在な弾性体からなるパッキング片2
と、そのパッキング片2の外面の全周に円形配列に板ば
ね金属の小片からなる複数のパッキング押え片3・3…
…を設けた装置において、前記各パッキング押え片3の
外面の先端に近い位置に第1のワイヤー締付用のガイド
短管4と、それより取付部側に間隔を隔てた中間位置に
第2のワイヤー締付用のガイド短管4′を設けるととも
に、この第1・第2のガイド短管に夫々個別にシールド
機本体の円筒部への締付用ワイヤー5と中間におけるパ
ッキング片の膨らみを抑える締付用ワイヤー5′を挿通
し絞締めするようにしてなることを特徴とするシールド
機用坑口パッキング締付装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987188051U JPH0630954Y2 (ja) | 1987-12-09 | 1987-12-09 | シールド機用坑口パッキング締付装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987188051U JPH0630954Y2 (ja) | 1987-12-09 | 1987-12-09 | シールド機用坑口パッキング締付装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0193288U JPH0193288U (ja) | 1989-06-19 |
JPH0630954Y2 true JPH0630954Y2 (ja) | 1994-08-22 |
Family
ID=31479172
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987188051U Expired - Lifetime JPH0630954Y2 (ja) | 1987-12-09 | 1987-12-09 | シールド機用坑口パッキング締付装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0630954Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6200147B2 (ja) * | 2012-11-27 | 2017-09-20 | 大成建設株式会社 | テールシール構造 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60111990U (ja) * | 1983-12-29 | 1985-07-29 | 株式会社 奥村組 | シ−ルド機の到達坑口パツキング |
-
1987
- 1987-12-09 JP JP1987188051U patent/JPH0630954Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0193288U (ja) | 1989-06-19 |
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