JP2797052B2 - シールド機の発進エントランス部の止水構造 - Google Patents

シールド機の発進エントランス部の止水構造

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JP2797052B2 JP34208292A JP34208292A JP2797052B2 JP 2797052 B2 JP2797052 B2 JP 2797052B2 JP 34208292 A JP34208292 A JP 34208292A JP 34208292 A JP34208292 A JP 34208292A JP 2797052 B2 JP2797052 B2 JP 2797052B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシールド工法におけるシ
ールド機の発進エントランス部の止水構造に係るもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、シールド工法においては、立坑A
の立坑壁Bに設けた発進口からシールド機Mが鏡部Cを
貫通して推進するが、その際鏡部Cとシールド機Mの隙
間から掘削土砂や地下水が立坑A内に流入するのを防止
するため、図1及び図7に示すように鏡部Cに同心円状
にエントランスパッキンaが配設され、矩形の押え金物
bによって鏡部Cに固定されている。
【0003】前記エントランスパッキンaは先端がシー
ルド機Mの外径より小径の同心円周に沿って環状に配設
され、シールド機Mが発進すると前記エントランスパッ
キンaは推進方向に押圧されて折り曲げられ、シールド
機Mの外郭面cに衝接して、鏡部Cとシールド機Mの隙
間dを密閉し、立坑内への掘削土砂や地下水の流入を防
止する。なお図中e及びfは夫々、前記押え金物の締付
用ボルト及びナット、gは立坑壁Bに埋装されたボルト
e螺装用インサートである。
【0004】更にシールド機Mの掘進に伴って生じた同
シールド機M後方の掘削坑には、セグメントNが組付け
られるが、同セグメントNの外径がシールド機M外径よ
り小さいため、掘進時のシールド内水圧によってエント
ランスパッキンaが外に押圧されて土砂や地下水の流出
を防止するので、これを防止するためエントランスパッ
キンaの押え金物bを緊締するボルトeを弛め、同ボル
トeと矩形の押え金物bに穿設された長溝孔b´を案内
として同押え金物bを図8の点線に示すように、セグメ
ントNの外面に圧接してエントランスパッキンaを押え
て、水圧に対抗して止水効果を挙げる。
【0005】図9は他の従来例を示し、エントランスパ
ッキンの押え金物bは立坑壁Bにボルトe,ナットf、
インサートgを介して固定されている板hにヒンジiを
介して板h´を枢支し、同板h´の背面にストッパとな
るリブjを設けて構成されている。この場合、シールド
Mが発進するとエントランスパッキンaはシールド機M
の推進方向に折曲り、シールド機Mの外郭を押圧して水
圧に対抗し、シールド機Mの掘進に伴ってセグメントの
外郭にも自動的に対応して圧着し、背面のストッパとな
るリブjによって逆回転するのを防止して鏡部とシール
ド機、セグメントの隙間を密閉している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前者の場
合、シールド機の発進に伴ってエントランスパッキンは
推進方向に押圧されながら折曲げられて進行するが、シ
ールド機とセグメントとの段差にかかったときは、エン
トランスパッキンの押え金物の現状位置をゆるめて同押
え金物に設けた長溝孔を利用して同押え金物をセグメン
トの外面に当接してエントランスパッキンを押える作業
を一斉に行なわなければならず、多くの人手を要するの
みならず、また鏡部の下方作業空間は狭隘であって作業
がやりずらく、不完全な施工の場合には土砂が噴出する
ことがある。
【0007】後者は前記の問題を改善しようとするもの
であるが、この場合、エントランスパッキンの固定具は
2枚の鋼板を蝶番状に加工し、更に一方の面にストッパ
一片を固着して加工されているので、単一部材としては
可成り高価なものとなる。また工事完了後は取外して返
却しなければならず、場合によっては取外し後、従来の
ような固定具を予備的に装着して事故防止をするので、
作業が煩雑化するという問題点があった。
【0008】本発明は前記従来技術の有する問題点に鑑
みて提案されたもので、その目的とする処は立坑のエン
トランス部からシールド機が発進する際、エントランス
部から土砂や地下水が噴出しないようにするため、エン
トランスパッキンがシールド機に後続するセグメントに
接触したとき、反転が生じることなく、作業性が向上さ
れ、止水効果が優れ、土砂や地下水の吹出しを完全に封
止することができるシールド機の発進エントランス部の
止水構造を提供する点にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係るシールド機の発進エントランス部の止
水構造は、立坑に設けたシールド機の発進鏡部の周囲
に、エントランスパッキンを押圧固定具によって固定し
てなる発進エントランス部の止水構造において、前記押
圧固定具は複数の長短の短冊状板ばねの頂部を揃え、帯
板で集束して構成され、同複数の板ばねのうち最外側の
板ばねは前記エントランスパッキンと等長又はそれ以上
の長さを有し、前記最外側の板ばねの内側に隣る板ばね
は同最外側の板ばねの反転防止用付勢部材を構成してな
るものである。
【0010】
【作用】本発明は前記したように構成されているので、
立坑に設けた発進鏡部よりシールド機を発進させると、
発進鏡部の周囲に配設されたエントランスパッキン、及
び複数の長短の短冊状板ばねの頂部を揃え、帯板で集束
して構成され、前記エントランスパッキンを発進鏡部の
周囲に押圧固定する押圧固定具を押しながら推進してい
き、エントランスパッキンがシールド機外周面に圧着さ
れ、同シールド機と前記鏡部との隙間を密閉して、立坑
内への土砂や地下水の流入を防止する。
【0011】シールド機が更に推進して同シールド機の
後方にこれより小径のセグメントが現われ段差が生じる
と、前記固定具は、短冊状板ばねの付勢力によって、セ
グメントの外周部に瞬時に当接して、内圧がかかった土
砂や地下水をとめることができる。この際、シールド機
の推進中、前記エントランスパッキンにおける短冊状の
板ばねに内圧がかかるが、中間板ばねが内圧を減衰し
て、セグメントにかかる内圧が減衰されての反転が生起
しないようにして、土砂や地下水の吹き出しを完全に封
止することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例について説明す
る。Dはエントランスパッキン1の押圧固定具で、立坑
A下方におけるシールド機Mの発進する鏡部Cの周囲に
配設されているエントランスパッキン1を後述のように
押圧固定している。
【0013】図3は前記押圧固定具Dの一実施例を示し
エントランスパッキン1とほぼ等長の短冊状外側板ばね
2、及び同板ばね2より短尺の短冊状中間板ばね3、並
に同中間板ばね3より短尺の短冊状内側板ばね4を頂部
が揃うように重合して帯板5で集束し、同帯板5及び前
記各板ばね3、4、5に跨って取付孔6が貫通されてい
る。
【0014】而して前記押圧固定具Dを立坑壁Bの鏡部
Cにおいて、同鏡部コーナー部を被覆するアングル材7
に当接し、前記固定具Dの取付孔6を貫通するボルト8
を、立坑壁Bに埋設されたインサート9に装着するとと
もに、ナット10を螺着、緊締して、前記押圧固定具D
を立坑壁Bに取付ける。(図4参照)なお図中11は座
金である。
【0015】而してシールド機Mが発進し始めて、前記
エントランスパッキン1及び押圧固定具Dを押しながら
掘進していく。(図5参照) 前記シールド機Mによる掘進が進行して、同シールド機
Mの後方にセグメントNが現われてくる。同セグメント
Nは前記シールド機Mより外径が小さく、シールド機M
との間に段差を生じると、前記固定具Dの板ばねはその
付勢力によってセグメントNの外周に瞬時に当接して、
内圧がかかった土砂や地下水を封塞することができる。
【0016】この際、掘進中に板ばね4、3、2には内
圧がかかるが、板ばね4、3が内圧を減衰して板ばね2
にかかる内圧が減衰させての反転が生起しないようにし
て、土砂や地下水の吹き出しを封止することができる。
(図6参照)
【0017】
【発明の効果】本発明によれば前記したように、立坑に
設けたシールド機の発進鏡部の周囲に、複数の長短の短
冊状板ばねの頂部を揃えて帯板で集束してなり、且つ最
外側の板ばねが前記されたエントランスパッキンと等長
又はそれ以上の長さを有する押圧固定具を介してエント
ランスパッキンを固定したことによって、前記立坑から
シールド機が発進するとき、前記押圧固定具の中間の板
ばねが最外側の板ばねの反転防止用付勢部材の用を果
し、エントランスパッキンをシールド機に後続するセグ
メントに接触したとき反転が生起しないようにし、土砂
や地下水の吹き出しを完全に封止し、作業性が向上さ
れ、安全性が改善されたシールド機の発進エントランス
部の止水構造が構成されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】シールド機の発進エントランス部の止水構造の
概要を示す縦断側面図である。
【図2】本発明に係るシールド機の発進エントランス部
の止水構造の一実施例を示す正面図である。
【図3】エントランスパッキンの押圧固定具の斜視図で
ある。
【図4】シールド機のエントランス部からの発進直前の
状態を示す縦断側面図で、図1の部分イに相当する部分
の拡大図である。
【図5】シールド機が掘進してエントランスパッキンが
シールド機に圧接した状態を示す縦断側面図である。
【図6】シールド機が更に掘進してエントランスパッキ
ンがセグメントに圧接した状態を示す縦断側面図であ
る。
【図7】従来構造の一例を示す縦断側面図である。
【図8】図7におけるエントランスパッキンの押え金具
の正面図である。
【図9】従来構造の他の例を示す縦断側面図である。
【符号の説明】
1 エントランスパッキン 2 外側板ばね 3 中間板ばね 4 内側板ばね 5 帯板 6 取付孔 7 アングル材 8 ボルト 9 インサート 10 ナット 11 座金 A 立坑 B 立坑壁 C 鏡部 D 押圧固定具 M シールド機 N セグメント

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 立坑に設けたシールド機の発進鏡部の周
    囲に、エントランスパッキンを押圧固定具によって固定
    してなる発進エントランス部の止水構造において、前記
    押圧固定具は複数の長短の短冊状板ばねの頂部を揃え、
    帯板で集束して構成され、同複数の板ばねのうち最外側
    の板ばねは前記エントランスパッキンと等長又はそれ以
    上の長さを有し、前記最外側の板ばねの内側に隣る板ば
    ねは同最外側の板ばねの反転防止用付勢部材を構成して
    なることを特徴とするシールド機の発進エントランス部
    の止水装置。
  2. 【請求項2】 複数の長短の短冊状板ばねを重合し、同
    各板ばねの頂部を揃えて帯板で集束し、同帯板及び前記
    各板ばねに亘って立坑壁取付孔を穿設してエントランス
    パッキン押圧用固定具を構成した請求項1記載のシール
    ド機の発進エントランス部の止水構造。
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