JP3230174B2 - トンネル防水方法および止水シート - Google Patents
トンネル防水方法および止水シートInfo
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Description
セグメント外周面に配置して被覆を行うトンネル防水方
法および止水シートに関するものである。
2−15799号公報に示されている。 図5に従来の
止水シートaを示す。止水シートaは、所定の長さおよ
び幅を有する不透水膜bに、その一方の面に幅方向へ向
けてシール材cを付設して形成されている。図6は、シ
ールドマシンhのテールプレートdの内側に進行側から
カッタ(図示せず)、ジャッキe、テールシールfを設
置し、テールプレートdの外側に裏込装置gを具備した
シールドマシンhを示し、止水シートaをテールプレー
トd後方へ環状に組み立てたセグメントiの外周へ、止
水シートaの端部同士を接続して、円周方向に巻くと共
に、シール材cをセグメントi外周面に接面させ、シー
ルドマシンhの掘進に伴い順次前後の止水シートa、a
を接続しながらセグメントiを被覆している。また、止
水シートaの一部が破損すると、セグメントi、iの継
目から漏水する場合がある。その為、裏込注入孔jから
止水材を注入して補修している。
技術にあっては、次のような問題点がある。
ル材cが突出している為、掘進時にテールプレートdと
セグメントiと間に挟まれて、止水シートaが破損しや
すい。
に当接するだけであるから、高いシール効果が得難い。
その為、注入した止水材が、シール材cとセグメントi
との隙間から隣接する部分へ漏出して、大量の止水材が
必要となるだけでなく、止水性が損なわれやすい。
材の注入箇所を限定しにくい。
成されたもので、その目的とするところは、止水性に優
れた止水シートを提供することにある。また、止水材の
有効利用が図れ、シールドマシンの掘進を円滑に行える
トンネル防水方法を提供することにある。
ドマシン内でセグメントを組み立ててトンネル躯体を築
造するトンネルにおいて、セグメントの組立てと並行し
て、セグメントの外周を鍔付き止水シートで筒状に覆
い、前記止水シートの鍔部をセグメント間に介在させ
て、セグメント外周空間を画成することを特徴とするト
ンネル防水方法である。
ントを組み立ててトンネル躯体を築造するトンネルにお
いて、筒状の止水シートを先行してセグメント外周に被
覆した止水シートの端部に接合して継ぎ足す第一工程
と、該止水シートの内周面に付設した鍔部をセグメント
間に挟み込んでセグメントを組み立てる第二工程とから
なり、前記各工程を繰り返して行うことを特徴とするト
ンネル防水方法である。
ントを組み立ててトンネル躯体を築造するトンネルにお
いて、帯状の止水シートを筒状としその止水シートを先
行してセグメント外周に被覆した止水シートの端部同士
に接合して継ぎ足す第一工程と、該止水シートの内周面
に付設した鍔部をセグメント間に挟み込んで、セグメン
トを組み立てる第二工程からなり、前記各工程を繰り返
して行うことを特徴とするトンネル防水方法である。
ントを組み立ててトンネル躯体を築造するトンネルにお
いて、帯状の止水シートを筒状とし、その止水シートを
先行してセグメント外周に被覆した止水シートの端部同
士に接合して継ぎ足す第一工程と、該止水シートの内周
面に鍔部材を接合する第二工程と、該止水シートの内周
面に接合した鍔部をセグメント間に挟み込んで、セグメ
ントを組み立てる第三工程からなり、前記各工程を繰り
返して行うことを特徴とするトンネル防水方法である。
外周を被覆する止水シートにおいて、トンネル外周を筒
状に被覆可能な不透水性のシート部と、該シート部の内
面のトンネル円周方向に取り付けた鍔部とにより構成す
ることを特徴とする止水シートである。
外周を被覆する止水シートにおいて、トンネル外周を筒
状に被覆可能な不透水性のシート部と、該シート部の内
面であって、セグメントの継目に相当する位置に取り付
けた鍔部とにより構成することを特徴とする止水シート
である。
について説明する。
のシート部11と鍔部12とより構成される。以下各部
について詳述する。
このシート部11の円周方向の長さは、環状に組み立て
たセグメント21の外周の長さに接続部分を加えた寸法
に設定され、また、シート部11の長手方向の長さは、
セグメント21一個と接続部分を加えた寸法に設定され
ている。
って、鍔部12が接着、熱溶着により一体に取り付けら
れている。鍔部12の突出長は、セグメント21、21
間に挟み込める程度の寸法とし、またその厚みは適宜選
択するものとする。この鍔部12は、前記シート部11
と同様な素材でもよいが、ゴムなどの弾性部材や樹脂等
のシート部11と異なる素材であってもよい。鍔部12
には、セグメント21へボルト止めする為のボルト孔1
21が開設されている。尚、鍔部12にボルト孔121
を開設せず、セグメント21、21間に挟み込める程度
の幅寸法に形成してもよい。
グ状に組み上げたセグメント21の外周に巻回し、その
両端を接合する。この時、図2の様に、鍔部12がセグ
メント21端面に当接する様にしておく。 一方、鍔部
12をセグメント21端面にボルトなどにより仮止めす
る。
セグメント21の端面に次のリングを構成するセグメン
ト21をボルト止めしながら、順次組み立てていく。こ
の際、止水シート10の鍔部12を、セグメント21、
21間で挟み込み、セグメント21外周とシート部11
との空間を画成する。
を伸長してシールドマシン20を押し進める。この時、
セグメント21外周に設置した止水シート10の外面を
テールシール24又はテールプレート22が圧接した状
態で移動していくが、止水シート10の外面には突出物
が存在しないので、止水シート10が破損することはな
く、シールドマシン20の掘進の障害となることもな
い。シールドマシン20の掘進を終了したら、テールプ
レート22に設置した同時裏込め注入装置25により、
設置した止水シート10と地山30との間に裏込め材を
充填する。そして、セグメント21外周に止水シート1
0を巻回する。
端部は、先行して設置された止水シート10とセグメン
ト21外周との間に挿入しておく。次に、図2に示すよ
うに先行設置した止水シート10のシート部11と巻回
したシート部11との重なる部分111を接合すると共
に、図4に示すように巻回してシート部11が重なる部
分112を接合する。この接合方法は、接着剤による接
着や熱溶着など公知の方法で行えばよい。そして、再び
セグメントの組み立て工程およびシールドマシン掘進工
程を繰り返して、セグメント21外周を連続した止水シ
ート10で被覆していく。
損した場合、各セグメント21外周とシート部11との
隙間が各鍔部12で完全に仕切られているため、破損部
分から隣接する部分へ浸水することはない。この為、破
損部分以外の箇所のセグメント21間から漏水すること
がなく、シート部11の破損箇所が直ちに特定できる。
そして、破損箇所に位置するセグメント21の裏込め材
注入孔211から止水材を注入する。注入した止水材
は、鍔部12により隣接する部分への流出が阻止され
て、破損箇所のセグメント21外周とシート部11との
隙間にのみ充填され、隣接する部分へ漏出することがな
い。この為、止水材を有効に利用して、破損箇所の補修
が行える。
2の別材として構成し、シート部11を先行してセグメ
ント21に取り付けた後、シート部11内面のセグメン
ト21端面の位置に、鍔部12を適宜接合しても良い。
接合方法は、接着剤による接着や熱溶着などにより行
い、容易に剥離しないようにしておく。本実施例にあっ
ては、シート部11と鍔部12を別体とすることによ
り、外形の異なるセグメントに対して対応が容易であ
り、鍔部12の設置間隔を施工現場で任意に設定するこ
とができる。
トンネル躯体の設置に限られるものでなく、トンネル断
面形に制限を受けない。即ち、トンネル断面形が楕円形
や二つの管を連結した瓢箪形などを呈するものにも適用
可能である。
でなく、セグメント21複数ごとに取り付けてもよい。
のような効果を得ることができる。
の外周は、突出物が存在しないので、シールドマシン掘
進時にテールシールやテールプレートにより、止水シー
トが破損することがない。また、止水シートを設置した
ことが、シールドマシン掘進時の障害となることもな
い。
間に挟持して設置されるから、そのシート部とセグメン
ト外周との空間が鍔部により隣接部分と完全に仕切られ
る。この為、止水シートの隣接部分への止水性を確実に
確保できる。従って、止水シートが破損した場合、破損
部分から隣接部分へ浸水することはない。
いから、破損箇所が直ちに特定でき、補修作業が迅速に
行える。
注入した止水材が、所定のセグメント外周とシート部と
の隙間にのみ充填され、隣接する部分へ漏出することが
ない。この為、止水材を有効に利用できる。
Claims (6)
- 【請求項1】 シールドマシン内でセグメントを組み立
ててトンネル躯体を築造するトンネルにおいて、 セグメントの組立てと並行して、セグメントの外周を鍔
付き止水シートで筒状に覆い、 前記止水シートの鍔部をセグメント間に介在させて、セ
グメント外周空間を画成することを特徴とする、 トンネル防水方法。 - 【請求項2】 シールドマシン内でセグメントを組み立
ててトンネル躯体を築造するトンネルにおいて、 筒状の止水シートを、先行してセグメント外周に被覆し
た止水シートの端部に接合して継ぎ足す第一工程と、 該止水シートの内周面に付設した鍔部をセグメント間に
挟み込んで、セグメントを組み立てる第二工程とからな
り、 前記各工程を繰り返して行うことを特徴とする、 トンネル防水方法。 - 【請求項3】 シールドマシン内でセグメントを組み立
ててトンネル躯体を築造するトンネルにおいて、 帯状の止水シートを筒状とし、その止水シートを先行し
てセグメント外周に被覆した止水シートの端部同士に接
合して継ぎ足す第一工程と、 該止水シートの内周面に付設した鍔部をセグメント間に
挟み込んで、セグメントを組み立てる第二工程からな
り、 前記各工程を繰り返して行うことを特徴とする、 トンネル防水方法。 - 【請求項4】 シールドマシン内でセグメントを組み立
ててトンネル躯体を築造するトンネルにおいて、 帯状の止水シートを筒状とし、その止水シートを先行し
てセグメント外周に被覆した止水シートの端部同士に接
合して継ぎ足す第一工程と、 該止水シートの内周面に鍔部材を接合する第二工程と、 該止水シートの内周面に接合した鍔部をセグメント間に
挟み込んで、セグメントを組み立てる第三工程からな
り、 前記各工程を繰り返して行うことを特徴とする、 トンネル防水方法。 - 【請求項5】 セグメント製のトンネルの外周を被覆す
る止水シートにおいて、 トンネル外周を筒状に被覆可能な不透水性のシート部
と、 該シート部の内面のトンネル円周方向に取り付けた鍔部
とにより構成することを特徴とする、 止水シート。 - 【請求項6】 セグメント製のトンネルの外周を被覆す
る止水シートにおいて、 トンネル外周を筒状に被覆可能な不透水性のシート部
と、 該シート部の内面であって、セグメントの継目に相当す
る位置に取り付けた鍔部とにより構成することを特徴と
する、 止水シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07529194A JP3230174B2 (ja) | 1994-03-22 | 1994-03-22 | トンネル防水方法および止水シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07529194A JP3230174B2 (ja) | 1994-03-22 | 1994-03-22 | トンネル防水方法および止水シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07259495A JPH07259495A (ja) | 1995-10-09 |
JP3230174B2 true JP3230174B2 (ja) | 2001-11-19 |
Family
ID=13571996
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07529194A Expired - Lifetime JP3230174B2 (ja) | 1994-03-22 | 1994-03-22 | トンネル防水方法および止水シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3230174B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6677453B2 (ja) * | 2015-04-22 | 2020-04-08 | 大成建設株式会社 | 地下構造物の外防水補修方法 |
-
1994
- 1994-03-22 JP JP07529194A patent/JP3230174B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07259495A (ja) | 1995-10-09 |
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