JPH06308858A - 熱磁気記録方法および熱磁気印写装置 - Google Patents

熱磁気記録方法および熱磁気印写装置

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JPH06308858A
JPH06308858A JP9966493A JP9966493A JPH06308858A JP H06308858 A JPH06308858 A JP H06308858A JP 9966493 A JP9966493 A JP 9966493A JP 9966493 A JP9966493 A JP 9966493A JP H06308858 A JPH06308858 A JP H06308858A
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JP
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thermomagnetic
magnetic
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thermomagnetic recording
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JP9966493A
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Hitoshi Isono
仁志 磯野
Junichiro Nakayama
純一郎 中山
Kenji Ota
賢司 太田
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 熱磁気記録された記録部17と未記録部18
とが走査方向に交叉して交互に繰り返すように、縞状に
潜像を形成する。潜像の形成中に、例えば光ビームの強
度を変調すれば、未記録部18の幅が変わる。 【効果】 互いに逆回りの閉ループ磁界が走査方向に交
互に繰り返し形成される結果、反磁界によって磁力の低
下した領域が、走査方向に沿った中央部に帯状に出現す
るといった不都合は解消される。また、閉ループ磁界の
反復は、例えば磁性トナーの付着率を向上させる。した
がって、本発明によれば、1層の垂直磁化膜を用いた安
価な構成で良好な可視像が得られる。さらに、光ビーム
の強度を変調するだけで、可視像の濃淡を階調表現でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、昇温によって保磁力を
失う熱磁気記録媒体を用い、潜像を熱磁気的に形成して
可視画像を得る熱磁気記録方法および熱磁気印写装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁性体の磁化が昇温によって弱まる現象
を利用し、磁性体に潜像を磁気的に形成した後、可視化
する熱磁気記録方法が知られている。より具体的には、
この熱磁気記録方法は、(1) 一定磁界によって磁性体の
磁化を初期化する工程、(2) レーザ光源またはサーマル
ヘッド等によって磁性体を画像に対応させて昇温する工
程、(3) 上記一定磁界と逆向きの磁界の印加によって、
磁性体の昇温部位の磁化を反転させ、磁気潜像を形成す
る工程、(4) 上記磁気潜像の表面に磁性トナーを接触さ
せ、磁気潜像を可視化する工程を有している。
【0003】このような熱磁気記録が行われる磁気記録
媒体は、上記磁性体を薄膜化した磁性層を備えている。
この磁性層の種類は、磁化容易軸が磁性層の表面に垂直
か平行かによって、いわゆる垂直磁化膜と面内磁化膜と
に大別されるが、垂直磁化膜が面内磁化膜より記録密度
を上げることができる点で注目を浴びている。
【0004】しかしながら、垂直磁化膜を用いた磁気記
録媒体では、垂直磁化膜が薄くなると、図15(a)〜
(c)に示すように、反磁界HD により磁気潜像50の
中心付近の磁界が低下し、磁性トナー53が付着しない
現象が発生した。この問題を解決するために、例えば特
開昭59−53855号公報には、垂直磁化膜の下に軟
磁性薄膜を設けることによって、磁気潜像の中心付近に
おける反磁界の発生を抑制した磁気記録媒体が提案され
ている。
【0005】一方、熱磁気記録を行う従来の熱磁気印写
装置は、図14に示すように、回転する磁気記録媒体5
5、上記(1) の工程を行う初期化ヘッド56、上記(2)
の工程を行うレーザ光66および集光レンズ65、上記
(3) の工程を行う記録ヘッド59、上記(4) の工程を行
う現像装置60、磁気記録媒体55表面のトナー像を記
録紙61に転写する転写装置62、および磁気記録媒体
55表面に残存するトナーを取り除くクリーニング装置
63を備えている。なお、図13に示すように、磁気記
録媒体55は、ドラム状支持体51上に軟磁性薄膜52
aと垂直磁化膜52bとを順に積層させている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
熱磁気記録方法および熱磁気印写装置では、軟磁性薄膜
および垂直磁化膜の2層の磁性層を有する熱磁気記録媒
体を使用するために、コストアップを招来する。また、
記録ビットの大きさは約50μmと大きいため、従来の
方法では、垂直磁化膜を薄くしたときに、反磁界により
潜像の中心付近の磁界が低下し、磁性トナーが付着しな
くなる現象を充分に克服できないという問題点も有る。
【0007】本発明の目的は、上記の問題点を鑑みて、
1層の磁性層を有する熱磁気記録媒体を用いてコストダ
ウンを図りながら、良好なトナー像を得ることができる
熱磁気記録方法および熱磁気印写装置を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る熱
磁気記録方法は、上記の課題を解決するために、垂直磁
化膜(例えば、DyFeCo非晶質薄膜)を備えた熱磁
気記録媒体を用い、上記熱磁気記録媒体を走査しながら
潜像を熱磁気的に形成する熱磁気記録方法において、熱
磁気記録された記録部と未記録部とが走査方向に交叉し
て交互に繰り返すように、縞状に潜像を形成することを
特徴としている。
【0009】請求項2の発明に係る熱磁気印写装置は、
上記の課題を解決するために、昇温によって保磁力を失
う熱磁気記録媒体を用い、潜像を熱磁気的に形成して可
視画像を得る熱磁気印写装置において、(1) 組成を調整
することによって面内磁化成分を導入し反磁界を大きく
した垂直磁化膜(例えば、Dy15(Fe95Co5)85非晶
質薄膜)を有する熱磁気記録媒体と、(2) 上記熱磁気記
録媒体に光ビームを照射する光照射手段(例えば、半導
体レーザを有する光ヘッド)と、(3) 少なくとも潜像の
形成中に、上記光ビームの強度を変調する光強度変調手
段(例えば、光強度変調器)とを備えたことを特徴とし
ている。
【0010】
【作用】請求項1の構成により、記録部と未記録部とに
おける垂直磁化の向きは互いに反対になっており、しか
も記録部と未記録部が走査方向に交叉して繰り返し形成
されるので、互いに逆回りの閉ループ磁界が走査方向に
交互に繰り返し形成される。この結果、反磁界によって
磁力の低下した領域が、走査方向に沿った中央部に帯状
に出現するといった不都合は解消される。しかも、互い
に逆回りの閉ループ磁界が交互に繰り返し形成されるこ
とは、例えば磁性トナーを潜像の全域にわたって良好に
付着させる。したがって、本発明の熱磁気記録方法によ
れば、1層の垂直磁化膜で良好な可視像が得られる。
【0011】請求項2の構成によれば、組成を調整する
ことによって面内磁化成分を導入し反磁界を大きくした
垂直磁化膜は、反磁界の強さが無視できない程度の強さ
を持つ外部磁界が印加されたときに、反磁界の影響で分
割磁区構造をとりやすくなる。一方、反磁界の強さが無
視できる程度に強い外部磁界が印加されたときには、反
磁界の影響が小さいため、磁化の向きは一様に外部磁界
の方向に揃うので、単磁区構造をとる。
【0012】このため、強い初期化磁界で磁化の向きを
一様に揃えた熱磁気記録媒体に対し、潜像の形成領域を
昇温して、初期化磁界と向きが反対で、かつ反磁界の発
生が無視できない程度に初期化磁界より弱い記録磁界を
印加し熱磁気記録すると、上記のように、潜像の形成領
域は分割磁区構造をとり、潜像の形成領域外は単磁区構
造を保つ。すなわち、潜像の形成領域では、記録部の形
成に伴って、記録部の間に反磁界による未記録部が出現
する。したがって、潜像の形成領域は、交互に繰り返す
記録部と未記録部とに分割される。記録部と未記録部と
が交互に繰り返す縞状に潜像が形成されると、良好な可
視像が得られるのは、すでに説明したとおりである。
【0013】一方、潜像の形成中に、光ビームの強度を
変調し、熱磁気記録がなされない程度に光ビームの強度
を弱めれば、上記潜像の形成領域の中に幅の広い未記録
部を形成することができる。幅の広い未記録部では、例
えば磁性トナーの付着率が減少するから、光ビームの強
度を弱めなかったときより淡い可視像を得ることができ
る。すなわち、光ビームの強度の変調の仕方を変えれ
ば、様々な濃度の可視像が得られる。したがって、本発
明の熱磁気印写装置は、潜像の形成中に、光ビームの強
度を変調するだけで、可視像の濃淡を階調表現すること
を可能にする。また、熱磁気記録媒体は1層の垂直磁化
膜を備えていればよいので、熱磁気印写装置を安価に構
成することができる。
【0014】
【実施例】
〔実施例1〕本発明の一実施例について図1ないし図7
に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0015】図3に示すように、本発明の熱磁気記録方
法に係る熱磁気記録媒体5は、AlもしくはAl合金か
ら成るドラム1を支持基体とし、ドラム1上に非晶質磁
性膜2および保護層3を順に積層させている。上記非晶
質磁性膜2として、例えばスパッタリングによりDyF
eCo膜を1000nm厚みに形成し、上記保護層3と
して、例えばスパッタリングによりAlN膜を20nm
厚みに形成した。なお、DyFeCoの室温での保磁力
は約1kOeであり、キュリー点は約120℃であっ
た。
【0016】次に、図2に示すように、本発明に係る熱
磁気印写装置は、上記の構成から成るドラム状の熱磁気
記録媒体5を備えている。この熱磁気記録媒体5に磁気
潜像を形成するために、半導体レーザ(図示せず)から
出射されたレーザ光8を集光するレンズ7と、記録磁界
を生成する記録ヘッド9とが熱磁気記録媒体5を挟んで
表裏対向する位置に配置されている。さらに、熱磁気記
録媒体5の回転方向(例えば時計回り)に沿って、上記
レンズ7および記録ヘッド9から下流側に、磁性トナー
(図示せず)を供給する現像装置10、記録紙11にト
ナー像を転写する転写装置12、熱磁気記録媒体5の表
面に残留する磁性トナーを取り除くクリーニング装置1
3、および初期磁界を生成する初期化ヘッド6が順に設
けられている。
【0017】上記の構成において、初期化ヘッド6は、
時計回りに回転する熱磁気記録媒体5に対して一定の向
きおよび強さの初期磁界を印加する。これにより、非晶
質磁性膜2の磁化は、熱磁気記録媒体5の表面に垂直な
向きに一様に揃えられる。この初期化された熱磁気記録
媒体5に、レンズ7で集光されたレーザ光8が照射され
る。レーザ光8の照射と共に、記録ヘッド9は、初期化
ヘッド6による初期磁界と反対向きの記録磁界を熱磁気
記録媒体5に印加する。これにより、非晶質磁性膜2
は、照射中心付近において記録磁界の向きに磁化され、
熱磁気記録媒体5に熱磁気的な潜像が形成される。
【0018】次に、現像装置10は、上記潜像に磁性ト
ナーを供給し、潜像を現像する。現像によって形成され
たトナー像は、転写装置12により記録紙11に転写さ
れる。そして最後に、熱磁気記録媒体5の表面に残留す
る磁性トナーは、クリーニング装置13により除去さ
れ、一連の画像形成工程が終了する。
【0019】ここで、本実施例の熱磁気記録方法につい
て、さらに詳細に説明する。非晶質磁性膜2を構成する
DyFeCoは垂直磁化膜であるが、その組成を調整す
ることで、磁化を大きくすると共に、面内磁化成分を導
入することもできる。磁化を大きくすると、反磁界の大
きさも大きくすることができる。こうして、面内磁化成
分を持ち、しかも磁化の大きい垂直磁化膜は、反磁界の
発生が無視できる強い外部磁場が印加されたときには、
図4に示すような単磁区構造をとるが、例えばキュリー
温度以上に昇温された潜像記録領域に対して、反磁界の
発生が無視できない程度の外部磁場が印加されたときに
は、図5に示すように、反磁界Hdが発生することによ
ってエネルギー的に小さくなった分割磁区構造をとりや
すくなる。本実施例では、非晶質磁性膜2のDyFeC
oの組成をDy15(Fe95Co5)85とすることで、面内
磁化成分が導入され、反磁界が大きくなった熱磁気記録
媒体5を構成することができる。
【0020】また、レーザ光8の横断面のビーム強度I
とビーム中心からの距離rとの関係は、図6に示すよう
に、ガウス分布となっている。本実施例では、直径約1
μmの照射範囲内で、非晶質磁性膜2がそのキュリー温
度(約120℃)以上に昇温されるよう、レーザ光8の
出力を約10mWに調整した。図7は、熱磁気記録媒体
5を走査するレーザ光8の立体的な強度分布を示してい
る。この強度分布に対応して、レーザ光8の走査方向と
直角をなす方向に温度勾配が生じることになる。すなわ
ち、レーザ光8の中心から離れた部位では、非晶質磁性
膜2の温度がキュリー温度を下回るので、非晶質磁性膜
2の保磁力は維持されている。
【0021】このような強度分布を持つレーザ光8によ
って昇温された熱磁気記録媒体5に対して、初期磁界と
は向きが反対で、大きさが500Oeの記録磁界を印加
すると、図1(a)に示すように、レーザ光8の走査方
向に交叉して延びる縞状の記録部17と未記録部18と
が交互に繰り返す分割磁区構造が出現する。図1(b)
では、未記録部18に対応する初期磁界の向きを上向
き、記録部17に対応する記録磁界の向きを下向きと仮
定して示している。すなわち、未記録部18は、反磁界
の影響で記録磁界の向きに反転しなかった磁区である。
このように、記録部17と未記録部18とが交互に存在
するため、図1(c)に示すように、磁性トナー23
は、潜像全体に付着し、潜像の中心付近に中抜けの無い
良好なトナー像を形成することができる。
【0022】〔実施例2〕本発明の他の実施例を図8に
基づいて以下に説明する。なお、説明の便宜上、前記の
実施例の図面に示した部材と同一の機能を有する部材に
は、同一の符号を付記して、その説明を省略する。
【0023】本発明の熱磁気記録方法に係る熱磁気記録
媒体5は、上記ドラム1と非晶質磁性膜2との間に、ス
パッタリングにより1000nm厚みで形成されたAl
Nから成る蓄熱膜4を備えている。また、レーザ光8の
出力は約8mWに調整した。この他の構成は、実施例1
と同一である。
【0024】上記のように蓄熱膜4を設けることによ
り、保温効果が得られるため、レーザ光8の出力を小さ
くしても、実施例1と同様に、直径約1μmの照射範囲
内で、非晶質磁性膜2をそのキュリー温度(約120
℃)以上に昇温させることができた。
【0025】なお、蓄熱膜4の素材はAlNに限定され
ず、例えば、ポリイミド、ポリテトラフルオロエチレン
等の耐熱性樹脂、アルミナ、ガラスの無機材料など、非
晶質磁性膜2より熱伝動率の小さい材料を選択すればよ
い。
【0026】〔実施例3〕本発明のさらに他の実施例を
図9ないし図12に基づいて以下に説明する。なお、説
明の便宜上、前記の実施例の図面に示した部材と同一の
機能を有する部材には、同一の符号を付記して、その説
明を省略する。
【0027】図9に示すように、本実施例の熱磁気印写
装置は、図2に示すレンズ7に代えて、レーザ光8を熱
磁気記録媒体5に照射する光ヘッド19と、レーザ光8
の出力を変調する光出力変調器20とを備えている。光
出力変調器20は、レーザ光8の出力を任意に変調する
ことができる。ここでは、変調の具体例として、図10
(a)に示すように、レーザ光8の強度の強弱を一定の
時間間隔で反復させる場合と、図10(b)に示すよう
に、強の期間を一定とし、弱の期間を等差級数的に増加
させる場合とを示したが、本発明がこの変調の仕方に限
定されるものではない。この他の構成は、熱磁気記録媒
体5の構成も含めて実施例1と同一である。
【0028】上記の構成において、レーザ光8の出力が
図10(a)に示すように変調されると、図11(a)
(b)に示すように、レーザ光8の強度が強いときに
は、記録部17と未記録部18とが交互に形成され、レ
ーザ光8の強度が弱いときには、記録部17は形成され
ず、未記録部18のみとなる。これにより、未記録部1
8の幅を広くした潜像を形成することができるので、磁
性トナーの付着率が低減され、実施例1の場合より淡い
色で現像することが可能となる。
【0029】また、レーザ光8の出力が図10(b)に
示すように変調されると、図12(a)(b)に示すよ
うに、未記録部18の幅は段階的に広くなるので、現像
の濃淡を階調表現することができる。このように、原画
像の濃淡に応じて、光出力変調器20がレーザ光8の出
力を変調するだけで、複写画像の濃淡を容易に変えるこ
とができる。
【0030】なお、実施例2のように、ドラム1と非晶
質磁性膜2との間に蓄熱膜4を設ければ、レーザ光8の
出力を実施例1の場合より小さくすることができる。
【0031】
【発明の効果】請求項1の発明に係る熱磁気記録方法
は、以上のように、熱磁気記録された記録部と未記録部
とが走査方向に交叉して交互に繰り返すように、縞状に
潜像を形成する構成である。
【0032】それゆえ、潜像の中に、反磁界によって磁
力の低下した領域が、走査方向に沿った中央部に帯状に
出現するといった不都合は解消されると共に、例えば磁
性トナーが潜像の全域にわたって良好に付着することか
ら、良好な可視像を得ることができる。さらに、熱磁気
記録媒体は、1層の垂直磁化膜を備えていればよいこと
から、安価な熱磁気記録が可能になるという効果を併せ
て奏する。
【0033】請求項2の発明に係る熱磁気印写装置は、
以上のように、組成を調整することによって面内磁化成
分を導入し反磁界を大きくした垂直磁化膜を有する熱磁
気記録媒体と、上記熱磁気記録媒体に光ビームを照射す
る光照射手段と、少なくとも潜像の形成中に、上記光ビ
ームの強度を変調する光強度変調手段とを備えている構
成である。
【0034】それゆえ、記録部と反磁界による未記録部
とが交互に繰り返す縞状に潜像が形成され、良好な可視
像を得ることができると共に、潜像の形成中に、光ビー
ムの強度を変調するだけで、可視像の濃淡を階調表現す
ることが可能になる。さらに、熱磁気記録媒体は1層の
垂直磁化膜を備えていればよいので、熱磁気印写装置を
安価に構成することができるという効果を併せて奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明に係る熱磁気記録方法によって
形成された潜像の記録パターン示す模式図、(b)は上
記記録パターンの磁化方向を示す模式図、(c)は上記
記録パターンに対する磁性トナーの付着状態を示す模式
図である。
【図2】本発明に係る熱磁気印写装置の構成を概略的に
示す正面図である。
【図3】本発明の熱磁気記録方法に係る熱磁気記録媒体
の構成を概略的に示す縦断面図である。
【図4】垂直磁化膜の単磁区構造を示す模式図である。
【図5】垂直磁化膜の分割磁区構造を示す模式図であ
る。
【図6】レーザ光の横断面におけるビーム強度分布を示
すグラフである。
【図7】レーザ光の走査方向に対するビーム強度分布を
立体的に示すグラフである。
【図8】本発明の熱磁気記録方法に係る他の熱磁気記録
媒体の構成を概略的に示す縦断面図である。
【図9】本発明に係る他の熱磁気印写装置の構成を概略
的に示す正面図である。
【図10】(a)(b)は、図9の熱磁気印写装置で行
われるレーザ光の強度変調を示すグラフである。
【図11】(a)は、図10(a)の強度変調によって
形成された潜像の記録パターン示す模式図、(b)は上
記記録パターンの磁化方向を示す模式図である。
【図12】(a)は、図10(b)の強度変調によって
形成された潜像の記録パターン示す模式図、(b)は上
記記録パターンの磁化方向を示す模式図である。
【図13】従来の熱磁気記録方法に係る熱磁気記録媒体
の構成を概略的に示す縦断面図である。
【図14】従来の熱磁気印写装置の構成を概略的に示す
正面図である。
【図15】(a)は従来の熱磁気記録方法によって形成
された潜像の記録パターン示す模式図、(b)は上記記
録パターンの磁化方向を示す模式図、(c)は上記記録
パターンに対する磁性トナーの付着状態を示す模式図で
ある。
【符号の説明】
2 非晶質磁性膜(垂直磁化膜) 5 熱磁気記録媒体 8 レーザ光(光ビーム) 17 記録部 18 未記録部 19 光ヘッド(光照射手段) 20 光出力変調器(光強度変調手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】垂直磁化膜を備えた熱磁気記録媒体を用
    い、上記熱磁気記録媒体を走査しながら潜像を熱磁気的
    に形成する熱磁気記録方法において、 熱磁気記録された記録部と未記録部とが走査方向に交叉
    して交互に繰り返すように、縞状に潜像を形成すること
    を特徴とする熱磁気記録方法。
  2. 【請求項2】昇温によって保磁力を失う熱磁気記録媒体
    を用い、潜像を熱磁気的に形成して可視画像を得る熱磁
    気印写装置において、 組成を調整することによって面内磁化成分を導入し反磁
    界を大きくした垂直磁化膜を有する熱磁気記録媒体と、 上記熱磁気記録媒体に光ビームを照射する光照射手段
    と、 少なくとも潜像の形成中に、上記光ビームの強度を変調
    する光強度変調手段とを備えていることを特徴とする熱
    磁気印写装置。
JP9966493A 1993-04-26 1993-04-26 熱磁気記録方法および熱磁気印写装置 Pending JPH06308858A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009226723A (ja) * 2008-03-21 2009-10-08 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置、及び画像形成方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009226723A (ja) * 2008-03-21 2009-10-08 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置、及び画像形成方法

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