JPH06307949A - 静電容量検出回路 - Google Patents

静電容量検出回路

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JPH06307949A
JPH06307949A JP23580193A JP23580193A JPH06307949A JP H06307949 A JPH06307949 A JP H06307949A JP 23580193 A JP23580193 A JP 23580193A JP 23580193 A JP23580193 A JP 23580193A JP H06307949 A JPH06307949 A JP H06307949A
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Koji Nakamura
孝二 中村
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  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 非常に簡単かつ安価な構成で正確な静電容量
を検出でき、温度補償を必要とせずしかも検出部の周囲
の環境により誘電率が変化した場合にも、誤差の少ない
検出を行い得る優れた静電容量検出回路を提供する。 【構成】 外部からの所定の作用に応じて静電容量が変
化する検出部1と、所定の作用によっては静電容量が変
化しない基準部2と、検出部の静電容量に応じて検出周
波数信号を生成する第1の発振回路31,32と、基準
部の静電容量に応じて基準周波数信号を生成する第2の
発振回路33と、基準周波数信号の所定の周期内の検出
周波数信号の周期の数を測定して測定信号を生成する測
定部34,35,36,37と、を備えた構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外部からの所定の作用
に応じて静電容量が変化することを利用して、その所定
の作用の大きさを検出する静電容量検出回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の静電容量検出回路においては、外
部から受ける圧力、加速度、変位等の所定の作用に応じ
て静電容量が変化する検出部を設け、アナログ値として
の静電容量の絶対値を測定することにより、その作用の
大きさを検出していた。特に近年は、検出した値を基に
システムの制御をする場合には、マイクロコンピュータ
を利用することが多い。また、単にその検出値を表示す
る場合でも、デジタル値として表示する場合がほとんど
である。
【0003】従って、静電容量を測定して得られるアナ
ログ信号を増幅して、A/Dコンバータでデジタル信号
に変換してマイクロコンピュータに供給し、システムの
制御やデジタル表示等を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の静電容量検出回路は、アナログ信号をデジタル信号に
変換するため、変換のビット誤差を生じることになる。
このビット誤差を小さくしようとするとビット数の多
い、すなわち高価なA/Dコンバータを必要とした。さ
らに、アナログ信号を増幅するための高精度の増幅器も
必要し、その温度補償等をもする必要があった。
【0005】また、静電容量の絶対値を測定するため
に、検出部の周囲の環境により誘電率が変化した場合な
ど、外部の作用の大きさと静電容量との関係が一定でな
くなり測定誤差の要因となっていた。
【0006】本発明の目的は、このような従来の諸問題
を解決するものであり、非常に簡単かつ安価な構成で正
確な静電容量を検出でき、温度補償を必要とせずしかも
検出部の周囲の環境により誘電率が変化した場合にも、
誤差の少ない検出を行い得る優れた静電容量検出回路を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、外部からの所定の作用に応じて静電容量が
変化する検出部と、前記所定の作用によっては静電容量
が変化しない基準部と、前記検出部の静電容量に応じて
検出周波数信号を生成する第1の発振回路と、前記基準
部の静電容量に応じて基準周波数信号を生成する第2の
発振回路と、前記基準周波数信号の所定の周期内の前記
検出周波数信号の周期の数を測定して測定信号を生成す
る測定部と、を備えた構成とする。
【0008】
【作用】本発明は上記構成により、検出部から得られる
静電容量を直接デジタル信号に変換することにより、増
幅器やA/Dコンバータを使用する必要がないので、非
常に簡単かつ安価な構成で正確な静電容量を検出でき、
温度補償を必要とすることもない。
【0009】また、検出部の静電容量と基準部の静電容
量との相対値を測定することにより、検出部の周囲の環
境により誘電率が変化した場合にも、誤差の少ない検出
を行うことができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について図を参照して
説明する。
【0011】図1は本発明による静電容量検出回路の第
1の実施例の構成を示すブロック図である。図1におい
て、1は検出部であり、この図には示してないが、2つ
の固定電極とこの2つの固定電極間に設けられた可動電
極で構成されている。この可動電極は、一方の固定電極
の一部に穴を設け、その穴に通されたプランジャーに直
結している。さらにこのプランジャーは、油圧、ガス圧
等の液体、気体の圧力や加速度等の外部からの作用に応
じて変位する受圧部に結合されている。あるいはこのプ
ランジャー自体が外部の物体の変位に応じて変位する構
成となっている。すなわちこの可動電極は、外部からの
作用に応じていずれか一方の固定電極側に偏倚し、外部
からの作用がない状態(以下「通常状態」という)で
は、2つの固定電極間を2分する丁度中間に位置してい
る。従って、通常状態においては、一方の固定電極と可
動電極とで形成されるコンデンサ1aの静電容量C1
は、他方の固定電極と可動電極とで形成されるコンデン
サ1bの静電容量C2と等しい値となる。
【0012】可動電極が外部からの作用に応じて偏倚し
た状態(以下「偏倚状態」という)においては、静電容
量C1及びC2は異なる値となる。本実施例の場合に
は、外部からの作用を受けたときは、静電容量C1が静
電容量C2よりも小さくなるような構成となっている。
従って、両者の静電容量の差を測定することにより、外
部からの作用の大きさを検出することができる。なお、
この可動電極はグランドに接続され、2つの固定電極は
後述する回路部に接続されている。
【0013】2は検出部1に近接して、すなわち同一の
環境下に設けられた基準部(リファレンス部)であり、
2つの固定電極(図示せず)で構成されている。従っ
て、この2つの固定電極で形成されるコンデンサ2aの
静電容量Crの値は外部からの作用によっては変化しな
い。なお本実施例においては、この静電容量Crは、通
常状態における検出部1の静電容量C1及びC2と同じ
値となっている。また、この基準部2の固定電極の一方
はグランドに接続され、他方の固定電極は回路部に接続
されている。
【0014】検出部1及び基準部2のコンデンサ1a、
1b及び2aは、周囲の環境によって誘電率が変化した
ときには、それぞれの静電容量C1、C2及びCrも変
化することになる。
【0015】3はゲートアレイで構成される回路部であ
り、その内部構成は以下のようになっている。31は検
出部1のコンデンサ1aに接続されたCR発振回路であ
り、静電容量C1と抵抗(図示せず)によって定まる周
波数のパルス信号のクロック信号CK1を送出する。3
2は検出部1のコンデンサ1bに接続されたCR発振回
路であり、静電容量C2とCR発振回路31の抵抗と同
じ抵抗値の抵抗(図示せず)によって定まる周波数の方
形波のクロック信号CK2を送出する。33は基準部2
のコンデンサ2aに接続されたCR発振回路であり、静
電容量Crと抵抗(図示せず)によって定まる周波数の
方形波のクロック信号CK3を送出する。
【0016】34はCR発振回路33から送出されるク
ロック信号CK3を分周して異なる分周比の複数の分周
信号を生成する分周回路である。35はこの複数の分周
信号の供給により複数のタイミング信号を生成するタイ
ミングジェネレータである。このタイミング信号として
は、CR発振回路31及び32の発振を制御するイネー
ブル信号CK1EN及びCK2EN、セレクト信号S1
及びS2、並びにアップダウン信号UDその他がある。
【0017】36はセレクト信号S1及びS2に応じ
て、各CR発振回路31、32又は33からのクロック
信号CK1、CK2又はCK3のうち1つの発振信号を
選択して出力するセレクタ回路である。例えば、セレク
ト信号S1,S2が“0,1”のときはクロック信号C
K1を選択し、“1,0”のときはクロック信号CK2
を選択し、“1,1”のときはクロック信号CK3を選
択し、“0,0”のときはいずれの発振信号も選択せず
その出力はプルダウン抵抗等によりグランドに接続され
てローレベルとなっている。
【0018】37は、アップダウン信号UDに応じて、
このセレクタ回路36から得られるパルス信号(以下
「クロック信号CKIN」という)をカウントするアッ
プダウンカウンタである。このアップダウンカウンタ3
7は、アップダウン信号UDがローレベルのときはクロ
ック信号CKINをアップカウントし、アップダウン信
号UDがハイレベルのときはクロック信号CKINをダ
ウンカウントする。また、ダウンカウントしてカウント
値が“0”になると、ローレベルのボロー信号BOを出
力して、タイミングジェネレータ35に供給するととも
に、このボロー信号BOをラッチした信号(以下、説明
を簡便にするためこの信号も「ボロー信号BO」とす
る)を、発振を制御するイネーブル信号CK3ENとし
てCR発振回路33に供給する。
【0019】38はゲート回路であり、アップダウンカ
ウンタ37に入力されるクロック信号CKINを、タイ
ミングジェネレータ35からのイネーブル信号OENが
アクティブとなるとき出力する。39は出力端子であ
り、ゲート回路38から得られるクロック信号CKIN
を出力パルス信号Pout として次段の回路(図示せず)
に供給する。
【0020】なお、分周回路34及びアップダウンカウ
ンタ37を構成するフリップフロップ等(図示せず)
は、後述するパワーオンリセット信号XRSTによって
初期状態となる。従ってこの初期状態では、アップダウ
ンカウンタ37のカウント値は“0”になっていること
はもちろんである。
【0021】次に、図1の構成の動作の概略について図
2を参照して説明する。図2(a)は回路部3に供給さ
れる電源VDDが供給されたときのタイミングチャート、
図2(b)はアップダウンカウンタ37のカウント動作
を示すタイミングチャートである。なおこの場合、外部
からの作用を油圧とする。
【0022】いま、検出部1が偏倚状態になったとき
は、上記したように静電容量C1は静電容量C2よりも
小さくなるので、CR発振回路31からのクロック信号
CK1の周波数は、CR発振回路32からのクロック信
号CK2の周波数よりも高い周波数となる。従って、図
2(a)に示すように、クロック信号CK1のパルス信
号を一定時間(これについては後述する)にアップカウ
ントしたカウント値N1は、同じ一定時間だけクロック
信号CK2のパルス信号をダウンカウントしたカウント
値N2よりも大となる。すなわち、ダウンカウントした
後のアップダウンカウンタ37の残りの値Ndは、Nd
=N1−N2となり、これをクロック信号CK3のパル
ス信号をボロー信号BOがローレベルとなるまでダウン
カウントすることにより、出力端子からNd個の出力パ
ルス信号を、油圧の大きさとして送出することができ
る。
【0023】なお、図2(a)に示すように、カウント
動作を行っている期間はいずれかのCR発振回路が発振
している発振モードであり、カウント動作を行わない期
間は発振停止モード(以下「スリープモード」という)
である。さらに、発振モードであってもCR発振回路3
3以外のCR発振回路のうちカウント動作に寄与しない
ものは発振停止状態となって、消費電力の節減を行って
いる。
【0024】すなわち、CR発振回路31及びCR発振
回路32は、検出部1の静電容量に応じて検出周波数信
号(クロック信号CK1,CK2)を生成する第1の発
振回路としての手段を構成し、CR発振回路33は基準
部2の静電容量に応じて基準周波数信号(クロック信号
CK3)を生成する第2の発振回路を構成する。さら
に、分周回路34、タイミングジェネレータ35、セレ
クタ回路36及びアップダウンカウンタ37により、基
準周波数信号の所定の周期内の検出周波数信号の周期の
数を測定して測定信号を生成する測定部を構成する。
【0025】次に、図3を参照して図1の構成の詳細な
動作について説明する。図3は回路部3の内部の信号波
形のタイミングチャートを示す図であり、それぞれの信
号波形を回路3における信号の符号と同一の符号で表し
ている。
【0026】図3において、パワーオンリセット信号X
RST(図3(a))がハイレベルになると、ボロー信
号BOがハイレベルとなるので、CR発振回路33が発
振を開始し、クロック信号CK3が分周回路34に供給
される。この分周回路34で生成された分周信号によ
り、図3(b)に示すクロック信号CK3の2個目のパ
ルス信号の立ち下がりでハイレベルとなったイネーブル
信号CK1ENが、タイミングジェネレータ35からC
R発振回路31に供給される。同時に、アップダウン信
号UDがローレベルとなり、アップダウンカウンタ37
がアップカウントが可能な状態となる。
【0027】そしてクロック信号CK3の4個目のパル
ス信号の立ち下がりで、セレクト回路36に供給される
セレクト信号S1,S2が“0,1”となり、クロック
信号CK1がクロック信号CKINとしてアップダウン
カウンタ37に供給されて、アップカウントが開始され
る。その後、クロック信号CK3の511個目のパルス
信号の立ち下がりで、イネーブル信号CK1ENがロー
レベルとなりCR発振回路31の発振が停止する。すな
わち、クロック信号CK3のパルスが508個入力され
る期間、クロック信号CK1をアップカウントすること
になる。この場合、アップカウントが終了したときのア
ップダウンカウンタ37のカウント値はN1である。さ
らに、この発振停止と同時にアップダウン信号UDがハ
イレベルとなり、アップダウンカウンタ37がダウンカ
ウント可能状態となる。
【0028】その後、クロック信号CK3の513個目
のパルス信号の立ち下がりでハイレベルとなったイネー
ブル信号CK2ENが、タイミングジェネレータ35か
らCR発振回路32に供給される。そしてクロック信号
CK3の515個目のパルス信号の立ち下がりで、セレ
クト回路36に供給されるセレクト信号S1,S2が
“1,0”となり、クロック信号CK2がクロック信号
CKINとしてアップダウンカウンタ37に供給され
て、ダウンカウントが開始される。その後、クロック信
号CK3の1022個目のパルス信号の立ち下がりで、
イネーブル信号CK2ENがローレベルとなりCR発振
回路32の発振が停止する。従って、クロック信号CK
3のパルスが、アップカウントの場合と同様に508個
入力される期間、クロック信号CK2をダウンカウント
することになる。すなわち、アップダウンカウンタ37
のカウント値N1をダウンカウントごとに減算すること
になる。この場合、ダウンカウントが終了したときのダ
ウンカウントした総数はN2である。従って、アップダ
ウンカウンタ37に残っているカウント値Ndは、Nd
=N1−N2となる。
【0029】その後、クロック信号CK3の1024個
目のパルス信号の立ち下がりで、セレクト回路36に供
給されるセレクト信号S1,S2が“1,1”となり、
クロック信号CK3がクロック信号CKINとしてアッ
プダウンカウンタ37に供給されて、ダウンカウントが
開始される。またセレクト信号S1,S2が“1,1”
となると同時に、タイミングジェネレータ35からゲー
ト回路38に供給されるイネーブル信号OENがアクテ
ィブとなり、クロック信号CK3が出力パルス信号Pou
t として出力端子39から送出される。
【0030】クロック信号CK3のダウンカウントは、
アップダウンカウンタ37に残っているカウント値Nd
が“0”になるまで行われる。これは、アップダウンカ
ウンタ37のカウント値が“0”になると、ボロー信号
BOがローレベルとなるので、CR発振回路33の発振
が停止するからである。
【0031】従って、カウント値Ndは検出部1の静電
容量C1及びC2の差、すなわち油圧の大きさにより発
生するので、Nd個の出力パルス信号を図示せぬマイク
ロコンピュータ等に供給することにより、油圧の大きさ
を検出することができるのである。
【0032】本実施例においては、検出部1と基準部2
とを同一の環境下に設けたので、この環境の変化、この
場合には例えば検出する油圧の油の化学成分の変化によ
り、検出部1のコンデンサ1a及び1bの誘電率が変化
した場合等でも、検出誤差を極力小さくすることが可能
である。
【0033】いま、誘電率の変化に伴い検出部1のコン
デンサ1a及び1bの静電容量C1及びC2が30%増
加したとする。この場合には、クロック信号CK1及び
CK2のパルス信号の周波数が低下するので、アップダ
ウンカウンタ37が一定時間内にカウントするパルスの
個数が30%減少することになる。しかしこの場合に
は、基準部2のコンデンサ2aの静電容量Crも同じく
30%増加することになり、クロック信号CK3のパル
ス信号の周波数が低下するので、クロック信号CK3の
パルス信号を508個入力される期間も30%長くな
り、誘電率の変化に伴う検出誤差をキャンセルすること
ができる。
【0034】また、静電容量の変化をアナログ信号に変
換せずに、直接パルス信号(デジタル信号)に変換する
ので、アナログ信号を増幅する増幅器、およびアナログ
信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータを使用
する必要がない。従って回路構成が簡単になりローコス
トで実現することができる。その上、温度ドリフト、湿
度ドリフト及び電源電圧の変動等の影響で検出誤差が生
じるのを回避することができる。
【0035】さらに、回路部3をゲートアレイのICで
構成することにより、ICの素材であるシリコンの微少
なエリアで回路部3を実現することができるので、各C
R発振回路31、32及び33の発振回路を形成するゲ
ートのスレッショルドレベルを均一にすることが可能と
なり、発振周波数等の発振条件を同一にすることができ
る。
【0036】また、発振周波数を調整する手段を設ける
ことにより、検出精度を極めて高くすることができる。
図4に発振周波数を調整する手段を設けた回路構成を示
す。図4において、抵抗R1及びR4、抵抗R2、R5
及び半固定可変抵抗(以下「トリマ」という)TM1並
びに抵抗R3、R6及びトリマTM1は、それぞれ検出
部1のコンデンサ1a及び1b並びに基準部2のコンデ
ンサ2aと協働して発振周波数を決定する定数である。
ゲートアレイ3をテストモードにすると、例えばパワー
オンリセット端子40にリセット信号を与えることによ
り、出力端子39からクロック信号CK1、CK2及び
CK3が単独に、あるいは一定時間ごとに切り替わって
送出される。従って、出力されるクロック信号CK2及
びCK3の周波数が、クロック信号CK1の周波数と同
一となるようにトリマTM1及びTM2を手動で、ある
いは調整手段により自動的に調整することができる。
【0037】図5は図1におけるCR発振回路31、3
2及び33、並びに検出部1及びリファレンス部2の具
体的な回路であって、CMOSゲートアレイ化した静電
容量検出回路に適用したものである。
【0038】図5において、まず、ゲートアレイに外付
けする構成要素について説明する。C1及びC2は可変
コンデンサ、Crは固定コンデンサであり、外部からの
圧力を検出する検出部を構成する。コンデンサC1及び
C2は、2つの固定電極とこの2つの固定電極間に設け
られた可動電極で構成されている。
【0039】一方、コンデンサCrは基準部(リファレ
ンス部)であり、2つの固定電極で構成されている。従
って、この2つの固定電極で形成されるコンデンサCr
の静電容量の値は外部からの作用によっては変化しな
い。なお、コンデンサC1、C2、Crは、周囲の環境
によって誘電率等が変化したときには、それぞれの静電
容量も変化することになる。
【0040】R1、R2は及びR3は外付けの固定抵抗
であり、それぞれコンデンサC1、C2及びCrととも
に、発振周波数を決定する時定数を定める。なお、コン
デンサC1及びC2を構成する固定電極はリード線等で
ゲートアレイの端子に接続され、可動電極は抵抗R1及
びR2の一方の端とともに検出部のコモン側としてゲー
トアレイの端子に接続されている。また、基準部のコン
デンサCrの2つの固定電極はゲートアレイの端子にそ
れぞれ接続され、抵抗R3はその一方の端が単独でゲー
トアレイの端子に、他方がコンデンサCrの一方の固定
電極に接続されている。
【0041】次に、ゲートアレイの内部回路について説
明する。図5において、4aないし4dはインバータ回
路、6aないし6hは2入力NAND回路、7a及び7
bは2入力NOR回路、8aないし8gはクロックドゲ
ート回路である。なおこの場合、各ゲートのトランジス
タ容量及び構成を同一にすることが望ましい。
【0042】図6はCMOS半導体素子で構成されるク
ロックドゲート回路を示す図であり、図6(a)はその
内部回路を、図6(b)はその等価回路を示す。図6
(a)において、クロック信号φがハイレベルの場合に
はインバータ動作となり、その出力信号Yは入力信号A
の反転した信号となる。一方、クロック信号φがローレ
ベルの場合には出力はハイインピーダンスとなり、入力
と出力とは遮断状態となる。図6(a)において、クロ
ック信号φを反転するインバータ81は2つのCMOS
トランジスタで形成される。従って、クロックドゲート
回路は6個のCMOSトランジスタで形成することがで
き、非常に簡単な構成となるので、ゲートアレイ化が容
易で安価に実現することができる。また、製造上のばら
つきがアナログスイッチより少なく量産性が良い。さら
に、インバータ状態とハイインピーダンス状態との状態
反転が早く、高速のクロック信号φで駆動することがで
きる。
【0043】NAND回路6a及び6b、クロックドゲ
ート回路8a及び8b、インバータ回路4aは第1発振
部を構成し、コンデンサC1及び抵抗R1で決定される
時定数に応じて周波数f1の発振信号を発生する。同様
に、NAND回路6a及び6c、クロックドゲート回路
8c及び8d、インバータ回路4bは第2発振部を構成
し、コンデンサC2及び抵抗R2で決定される時定数に
応じて周波数f2の発振信号を発生する。また、NAN
D回路6d及び6e、クロックドゲート回路8e、8g
及び8f、インバータ回路4cは第3発振部を構成し、
コンデンサCr及び抵抗R3で決定される時定数に応じ
て固定の周波数f3の基準発振信号を発生する。
【0044】なお、第3発振部のクロックドゲート回路
6e、6f及び6gのクロック信号入力端子は電源にプ
ルアップされているので、常時インバータ回路を構成し
ている。にもかかわらずクロックドゲート回路を使用し
てるのは、NAND回路6dの負荷容量を第1発振部及
び第2発振部におけるNAND回路6aの負荷容量と等
しくして、各発振部の特性の同一化を図るためである。
また、第1及び第2発振部において、初段のNAND回
路6aを共用しているのも同様の理由による。
【0045】また、第1の発振部及び第2の発振部の初
段NANDゲートを共用とすることにより、各発振回路
の入力寄生容量を同一とすることが可能となり発振の誤
差を少なくする効果がある。
【0046】一方、NAND回路6f、6g及び6h、
インバータ回路4d並びにNOR回路7a及び7bのゲ
ート回路は、ゲートアレイ内のタイミングジェネレータ
(図示せず)からの制御信号であるパルス信号E0、E
1、E2及びE3をこの発振回路の制御端子に受けて、
第1、第2及び第3発振部の発振動作等の条件を定める
パルス信号E4ないしE8を生成する。なお、これらの
パルス信号の基準となる信号は、第3発振部から発生さ
れる周波数f3の基準発振信号である。
【0047】次に、図5の発振回路の動作について説明
する。図7はパルス信号E0〜E8のタイミングチャー
トである。また、表1はこの発振回路の制御端子に入力
されるパルス信号E0、E1、E2及びE3に対する発
振状態を示すものである。
【0048】
【表1】 パルス信号E0がL(ローレベル)の場合は、NAND
回路6a及びNAND回路6dがノンアクティブとな
り、他のパルス信号の状態にかかわらず全ての発振が停
止する。(図7のT6の期間)
【0049】パルス信号E0がH(ハイレベル)の場合
には、NAND回路6dがアクティブとなるので第3発
振部は発振状態となり、周波数f3の基準発振信号が発
生される。(図7のT1〜T5の期間)
【0050】パルス信号E0がHの場合で、かつ、パル
ス信号E1がH、E2がL、E3がHの場合には、クロ
ックドゲート回路8a及び8bのクロック信号φである
パルス信号E5及びE7がともにHとなる。すなわち図
7のT2の期間には、第1発振部が発振状態となる。こ
の期間において、クロックドゲート回路8c及び8dは
クロック信号φであるパルス信号E6及びE8がともに
Lとなるので遮断状態となり、第2発振部は発振停止状
態となる。
【0051】また、パルス信号E0がHの場合で、か
つ、パルス信号E1がH、E2がH、E3がLの場合に
は、クロックドゲート回路8c及び8dのクロック信号
φであるパルス信号E6及びE8がともにHとなる。す
なわち図7のT4の期間には、第2発振部が発振状態と
なる。この期間において、クロックドゲート回路8a及
び8bはクロック信号φであるパルス信号E5及びE7
がともにLとなるので遮断状態となり、第1発振部は発
振停止状態となる。
【0052】パルス信号E0がHの場合で、かつ、パル
ス信号E1がLの場合には、クロックドゲート回路8a
及び8cはクロック信号φであるE5及びE6がともに
Hとなるのでアクティブとなる。また、クロックドゲー
ト回路8b及び8dはクロック信号φであるE7及びE
8がともにLとなるので遮断状態となる。かかる条件の
場合、すなわち図7においてT1、T3及びT5の期間
には、コンデンサC1及びC2を接続している共通端子
は、クロックドゲート回路8b及び8dが遮断状態であ
るため、開放状態となる。また、コンデンサC1及びC
2のもう片方のそれぞれの端子は同電位となる。従っ
て、一方の発振部から他方の発振部に発振状態を切り換
える際に、図7のT1、T3又はT5の期間を設けるこ
とによりコンデンサC1及びC2に残存する電荷量を均
一にすることにより、発振動作の開始時間のばらつきを
なくすことが可能となる。
【0053】また、図7には示してないが、図5におい
て、パルス信号E0、E1、E2及びE3がHの場合、
パルス信号E4がHになり、それにつながるNAND回
路6aがアクティブであるにもかかわらず、クロックド
ゲート回路8a、8b、8c及び8dが遮断状態になり
前記NAND回路6aのもう片方の入力が開放状態にな
るため、この状態にならないように注意が必要である。
【0054】図8は図5のCR発振回路とは別の実施例
のCR発振回路の回路図である。この図8の回路の特徴
は、図5に示す発振回路で第1発振部及び第2発振部
に、発振周波数を決定する外付けの抵抗R1及びR2が
それぞれ接続されていたのを、一つの抵抗を共用して使
用する点にある。かかる構成により、2つの抵抗のばら
つきによる第1発振部及び第2発振部の発振周波数の誤
差をさらに低減することができる。
【0055】なお、他の構成並びに図7のタイミングチ
ャート及び表1については図5に示す発振回路の実施例
の構成と同一であるので、その説明は省略する。このよ
うに、クロック信号によってインバータ又はハイインピ
ーダンス出力状態となるクロックドゲート回路を含む2
つの発振部を備え、それぞれ静電容量及び抵抗値に応じ
て決定される周波数の発振信号を発生する場合に、各発
振部はそれぞれに与えられるクロック信号に応じて発振
動作を停止又は開始するので、高精度の電源を必要とせ
ず、外部環境の変化に対しても変動が少なく、かつ、安
価な発振回路を実現できる。
【0056】また、それぞれ静電容量及び抵抗値に応じ
て決定される周波数の発振信号を発生する発振部と、ク
ロック信号に応じて静電容量に係るコンデンサの電荷量
を均一化する回路とを有することにより、発振動作を開
始する前にコンデンサに残存する電荷量を均一化するこ
とができるので、一方の発振部から他方の発振部に切り
換える際に、発振動作が迅速に安定するため、静電容量
の検出を高速に行うことが可能となる。
【0057】なお、図5及び図8の発振回路において
は、静電容量検出回路に適用した2つの発振部(基準発
振部である第3発振部を除く)の場合について記述した
が、これに限ることなく、2以上のn個のポイントの圧
力等を検出する場合には、n個の発振部を設け、各ポイ
ントの圧力等の検出を順次行うときは、当該検出に係る
発振部と基準発振部のみを高速で切り換えつつ発振させ
ることになる。従って、かかる静電容量検出回路に適用
するために、クロックドゲート回路を使用した本発明の
構成は、優れた効果を発揮することとなる。
【0058】なお、発振回路を通常のMSIで構成する
場合、あるいはゲートアレイの消費電流に余裕がある場
合には、クロックドゲート回路でなくとも同様な発振回
路を構成することができる。
【0059】図9はクロックドゲート回路の代わりに、
I/Oセルであるトライステートバッファを使用したC
R発振回路の回路図である。かかる構成により、クロッ
クドゲート回路の場合よりも消費電流は増加するもの
の、容易にゲートアレイ化が可能となるので、安価な発
振回路を実現することができる。図9において1は従来
例と同様、検出部である。他の構成並びに図7のタイミ
ングチャート及び表1については図5に示す発振回路の
構成と同一であるので、その説明は省略する。
【0060】図10は本発明の第2の実施例の構成を示
すブロック図である。図10において、図1に示す先の
実施例の構成と同じ構成は同一の符号で示しその説明は
省略する。この実施例の特徴は、回路部3のパルス出力
をパラレルにしたことにある。図5において、41は出
力ラッチ回路であり、アップダウンカウンタ37から順
次出力されるパルス信号のデータQ1,Q2,…,Qn
をラッチして、nビットのパラレルデータとして送出す
るラッチ回路である。42はこのパラレルデータを図示
せぬ次段に供給する並列出力端子である。43は計測終
了時にボロー信号を計測終了信号として送出する端子で
ある。
【0061】この実施例によれば、計測した計測データ
を高速で伝送することができるとともに、マイコンの複
数ビット構成のデータバスに直接接続することが可能と
なる。
【0062】図11は本発明の第3の実施例の構成を示
すブロック図である。図11において、図1に示す先の
実施例の構成と同じ構成は同一の符号で示しその説明は
省略する。この実施例の特徴は、検出部11が単一のコ
ンデンサ11aで構成されている点である。すなわち、
図には示してないが、この検出部11は1つの固定電極
及びプランジャーに直結した可動電極で形成され、油圧
に応じて可動電極が固定電極側に偏倚して静電容量C1
が変化(増加)する。
【0063】従って、回路部13の内部構成において
も、検出部11に接続されるCR発振回路は単一の発振
回路(CR発振回路31)となり、セレクト回路136
も2つの入力を選択する回路となる。また、周波数を計
測する手段であるカウンタはダウンカウンタ137で構
成される。さらにこのダウンカウンタ137は、パワー
オンリセットで所定のプリセット値Npが設定される。
分周回路134及びタイミングジェネレータ135につ
いても図1の構成と若干異なるが、この点は下記の動作
説明において説明する。
【0064】図11の構成において、検出部11に外部
からの作用として油圧がかかると、コンデンサ11aの
静電容量C1が増大する。この場合、クロック信号CK
3のパルス信号の所定数(この場合255個)の間に、
セレクト回路136からダウンカウンタ137に供給さ
れてダウンカウントされるクロック信号CK1のパルス
信号の数をN1とする。従って、ダウンカウントが完了
した後のダウンカウンタ137の残りのカウント値は、
Np−N1となる。なお、ダウンカウントの完了ととも
に、イネーブル信号CK1ENによりCR発振回路31
の発振が停止する。
【0065】次に、クロック信号CK3がセレクト回路
136からダウンカウンタ137に供給されてダウンカ
ウントされ、ダウンカウンタ137のカウント値が
“0”になるとき、ボロー信号BOがCR発振回路33
に供給されてその発振が停止する。また、クロック信号
CK3のダウンカウントの開始とともに、タイミングジ
ェネレータ135からのイネーブル信号OENがアクテ
ィブとなり、ゲート回路38からダウンカウントの総
数、すなわち(Np−N1)個のパルス信号が出力端子
39から図示せぬマイクロコンピュータ等の演算手段に
送出される。
【0066】N1の値は油圧の大きさを表しているの
で、演算手段では(Np−N1)の値を予め分かってい
るプリセット値Npから減算することにより、油圧の大
きさを検出することができる。従ってこの実施例におい
ては、CR発振回路31は、検出部1の静電容量に応じ
て検出周波数信号(クロック信号CK1)を生成する第
1の発振回路としての手段を構成し、CR発振回路33
は基準部2の静電容量に応じて基準周波数信号(クロッ
ク信号CK3)を生成する第2の発振回路を構成する。
さらに、分周回路134、タイミングジェネレータ13
5、セレクタ回路136及びダウンカウンタ137によ
り、基準周波数信号の所定の周期内の検出周波数信号の
周期の数(実際には、所定値との差)を測定して測定信
号を生成する測定部を構成する。
【0067】この実施例においても、先の実施例と同様
の効果を得ることができるが、検出部11の構成及び回
路部13の構成をさらに簡単にすることが可能となり、
より安価な検出回路を実現することができる。
【0068】なお、上記3つの実施例において、検出部
のコンデンサの構造を油圧に応じて固定電極と可動電極
と間隔が変化するような構造としたが、油圧に応じて可
動電極が偏倚して、固定電極との間隔は変化せずに相対
抗する面積が変化するような構造としても良い。かかる
構造の場合には、受ける油圧の大きさと静電容量の変化
との関係が比例するようになる。
【0069】また、上記2つの実施例では外部から受け
る作用を静電容量の変化として検出するようにしたが、
これに限ることなく、インダクタンスや光量の変化とし
て検出する構成とすることも可能である。すなわち、本
発明は外部から受ける作用のアナログ量を直接周波数の
変化に変換する回路に広く適用できることはもちろんで
ある。
【0070】さらに上記3つの実施例では、回路部3を
検出周波数信号及び基準周波数信号を発生する発振回路
と、これらの信号の周波数(周期)を計測する計測部か
らなるゲートアレイで構成したが、第4の実施例として
回路部に演算手段としてのマイコンを内臓した、いわゆ
るワンチップマイコンにすることもできる。
【0071】このようなワンチップマイコンの構成にお
いては、マイコン内のタイマにより各クロック信号の計
測を行う。その方法としては、基準部のコンデンサの静
電容量に応じて生成する基準周波数信号の周期を、タイ
マからの正確なクロックにより計測し、その計測結果に
応じて検出周波数信号を計測する時間を決定する。その
後は、上記の実施例と同様な方法で周波数計測を行うの
である。
【0072】かかる構成によれば、より高精度の検出を
可能とするとともに、非常に簡単でかつ小型の計測シス
テムを安価に実現することができ、上記のように静電容
量の変化の検出にとどまらず、そのの他インダクタンス
や光量の変化をも検出する構成とすることにより、極め
て広範囲の計測システムとして優れた効果を得ることが
可能となる。
【0073】
【発明の効果】本発明は、上記実施例から明らかなよう
に、外部からの所定の作用に応じて静電容量が変化する
検出部と、所定の作用によっては静電容量が変化しない
基準部と、検出部の静電容量に応じて検出周波数信号を
生成する第1の発振回路と、基準部の静電容量に応じて
基準周波数信号を生成する第2の発振回路と、この基準
周波数信号の所定の周期内の検出周波数信号の周期の数
を測定して測定信号を生成する測定部と、を備えた構成
とすることにより、以下の効果を得ることができる。
【0074】検出部と基準部とを同一の環境下に設けた
ので、この環境の変化、この場合には例えば検出する油
圧の油の化学成分の変化により、検出部のコンデンサの
誘電率が変化した場合等でも、検出誤差を極力小さくす
ることが可能である。
【0075】また、静電容量の変化をアナログ信号に変
換せずに、直接パルス信号(デジタル信号)に変換する
ので、アナログ信号を増幅する増幅器、およびアナログ
信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータを使用
する必要がない。従って回路構成が簡単になりローコス
トで実現することができる。その上、温度ドリフト、湿
度ドリフト及び電源電圧の変動等の影響で検出誤差が生
じるのを回避することができる。
【0076】さらに、回路部をゲートアレイのICで構
成することにより、ICの素材であるシリコンの微少な
エリアで回路部を実現することができるので、各CR発
振回路の発振回路を形成するゲートのスレッショルドレ
ベルを均一にすることが可能となり、発振周波数等の発
振条件を同一にすることができる。さらに、発振周波数
を調整する手段を設けることにより、検出精度を極めて
高くすることができる。
【0077】ゲートアレイで構成する発振回路におい
て、クロック信号によってインバータ又はハイインピー
ダンス出力状態となるクロックドゲート回路を含みそれ
ぞれ静電容量及び抵抗値に応じて決定される周波数の発
振信号を生成する複数系統の発振部と、制御信号に応じ
てクロック信号を生成するゲート回路とを備え、各発振
部はそれぞれに与えられるクロック信号に応じて発振動
作を停止又は開始することにより、高精度の電源を必要
とせず、外部環境の変化に対しても変動が少なく、か
つ、安価な静電容量検出回路を実現する効果がある。
【0078】また、それぞれ静電容量及び抵抗値に応じ
て決定される周波数の発振信号を発生する発振部と、ク
ロック信号に応じて静電容量に係るコンデンサに残存す
る電荷量を均一にする回路とを有することにより、複数
の発振部の高速の切り換え動作が可能となるので、検出
速度を高速にできる効果が得られる。
【0079】他の構成として、回路部に演算手段として
のマイコンを内臓したワンチップマイコンを使用するこ
とにより、より高精度の検出を可能とするとともに、非
常に簡単でかつ小型の計測システムを安価に実現するこ
とができ、静電容量の変化の検出にとどまらず、その他
インダクタンスや光量の変化をも検出する構成とするこ
とにより、極めて広範囲の計測システムとして優れた効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による静電容量検出回路の実施例の構成
を示すブロック図である。
【図2】(a)は回路部3に供給される電源VDDが供給
されたときのタイミングチャートである。(b)はアッ
プダウンカウンタ37のカウント動作を示すタイミング
チャートである。
【図3】図1における回路部3の内部の信号波形のタイ
ミングチャートを示す図である。
【図4】発振周波数を調整する手段を設けた回路構成を
示す図である。
【図5】図1におけるCR発振回路の具体的な回路図で
ある。
【図6】CMOS半導体素子で構成されるクロックドゲ
ート回路を示す図である。
【図7】図5におけるパルス信号E0〜E8のタイミン
グチャートである。
【図8】図5のCR発振回路とは別の実施例のCR発振
回路の回路図である。
【図9】トライステートバッファを使用したCR発振回
路の回路図である。
【図10】本発明の第2の実施例の構成を示すブロック
図である。
【図11】本発明の第3の実施例の構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1,11 検出部 2,12 基準部(リファレンス部) 3,13 回路部 31,32,33 CR発振回路 34,134 分周回路 35,135 タイミングジェネレータ 36,136 セレクタ回路 37 アップダウンカウンタ 41 ラッチ回路 137 ダウンカウンタ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部からの所定の作用に応じて静電容量
    が変化する検出部と、 前記所定の作用によっては静電容量が変化しない基準部
    と、 前記検出部の静電容量に応じて検出周波数信号を生成す
    る第1の発振回路と、 前記基準部の静電容量に応じて基準周波数信号を生成す
    る第2の発振回路と、 前記基準周波数信号の所定の周期内の前記検出周波数信
    号の周期の数を測定して測定信号を生成する測定部と、
    を備えた静電容量検出回路。
  2. 【請求項2】 前記所定の作用は、外部から受ける圧力
    であることを特徴とする請求項1記載の静電容量検出回
    路。
  3. 【請求項3】 前記所定の作用は、外部から受ける加速
    度であることを特徴とする請求項1記載の静電容量検出
    回路。
  4. 【請求項4】 前記検出部は、外部の物体の変位によっ
    て偏倚する可動部を有し、その偏倚量に応じて静電容量
    が変化する変位検出手段であることを特徴とする請求項
    1記載の静電容量検出回路。
  5. 【請求項5】 前記第1及び第2の発振回路は、クロッ
    ク信号によってインバータ又はハイインピーダンス出力
    状態となるクロックドゲート回路を含みそれぞれ静電容
    量及び抵抗値に応じて決定される周波数の発振信号を発
    生する2つの発振部と、与えられる制御信号に応じて前
    記クロック信号を生成するゲート回路とを備え、各発振
    部はそれぞれに与えられるクロック信号に応じて発振動
    作を停止又は開始することを特徴とする請求項1記載の
    静電容量検出回路。
  6. 【請求項6】 前記第1及び第2の発振回路は、それぞ
    れ静電容量及び抵抗値に応じて決定される周波数の発振
    信号を発生する発振部と、所定の制御信号に応じて前記
    静電容量に係るコンデンサに残存する電荷量を均一にす
    る回路とを有することを特徴とする請求項1記載の静電
    容量検出回路。
  7. 【請求項7】 外部からの所定の作用に応じて静電容量
    が変化する検出部と、 前記所定の作用によっては静電容量が変化しない基準部
    と、 前記検出部の静電容量に応じて検出周波数信号を生成す
    る第1の発振回路と、 前記基準部の静電容量に応じて基準周波数信号を生成す
    る第2の発振回路と、 前記基準周波数信号の周期を高精度のタイマに基づいて
    計測し、その計測結果に応じて所定の期間を決定し、当
    該所定の期間内の前記検出周波数信号の周期の数を測定
    する演算手段と、を備えた静電容量検出回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2001079794A1 (en) * 2000-04-18 2001-10-25 Alessandro Lana Electronic sensor with an inertial system for detecting vibrations
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WO2020105769A1 (ko) * 2018-11-23 2020-05-28 황성공업 주식회사 물체 접근 감지 장치, 이를 이용한 물체 접근 감지 방법

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