JPH06307386A - 送風装置 - Google Patents

送風装置

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Publication number
JPH06307386A
JPH06307386A JP5094110A JP9411093A JPH06307386A JP H06307386 A JPH06307386 A JP H06307386A JP 5094110 A JP5094110 A JP 5094110A JP 9411093 A JP9411093 A JP 9411093A JP H06307386 A JPH06307386 A JP H06307386A
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JP
Japan
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shutter
joint
main body
body frame
motor
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Pending
Application number
JP5094110A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsunori Kikuchi
克典 菊地
Kazunori Wakamatsu
和則 若松
Katsuo Takashima
勝雄 高嶋
Kazuo Nemoto
和夫 根本
Isao Nagakubo
功 永久保
Akira Iida
晃 飯田
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Hitachi Ltd
Hitachi Appliances Techno Service Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Taga Technology Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06307386A publication Critical patent/JPH06307386A/ja
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】送風装置のダクト継手を改良し、通気抵抗を小
さくすることにより、性能が良く、安価な送風装置を提
供することを目的とする。 【構成】天井面に設置される送風装置において、本体フ
レームの壁面に配設した排気口に合致しダクト継手を設
けてあり、該ダクト継手は、筒型の継手本体と、継手本
体内に回動可能に軸支されたシャッターとから構成さ
れ、継手本体内のシャッター軸受部は、シャッターの回
転軸を継手本体の本体フレームとの接続部より見て略鉛
直に、かつ側方より見て回転軸の上端側を本体フレーム
側に傾けて軸支するように配設し、ファンの回転による
風圧力でシャッターが開くように構成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、天井面に設置される送
風装置に係り、特にシャッターの通気抵抗の小さいダク
ト継手をもつ送風装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の送風装置は一般に天井面に設置
されており、特にダクト用換気扇として知られている。
係るダクト用換気扇は主として集合住宅などの高層化さ
れた建築物に使用されるが、このような設置条件では、
所謂ビル風などと呼ばれる強風が吹いている場合が多
く、このため室外からの逆風を止めることを目的としシ
ャッターを備えているものが主流である。
【0003】従来例として実公平2−16212号に示すよう
に水平に軸支されたシャッターを継手本体内に内蔵し、
運転時に本体の送風機より発生する風圧力により、シャ
ッターを上方に持ち上げるように回動させて開き、排気
する構造のダクト用換気扇が知られている。
【0004】また、ほかの公知例としては、特開昭56−
8933号のように鉛直に軸支された回動軸を持つシャッタ
ーを継手本体内に内蔵し、運転時に本体の送風機より発
生する風圧力によりシャッターを回動させて開き、閉じ
る時には戻りばねの力により閉じるよう構成された換気
装置も知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
技術によると、シャッターを閉じる際の回転力にシャッ
ターの自重やばね力を利用しているので、また構造上シ
ャッターの回動角が大きくなるとそれにつれてシャッタ
ーを閉じる方向に作用する力が大きくなる傾向を持つた
め、シャッターが開ききった位置でのシャッターを閉じ
る方向に作用する回動力が大きく、一般的な集合住宅の
浴室,トイレ,洗面所などに設置されるダクト用換気扇
では、この設置場所で要求される換気量が少ないことも
あり、運転時に換気扇本体の発生する風圧力が小さく、
シャッターを完全に開くことができずに通気抵抗を増加
させ風量の減少や運転音の、増加を招いていた。また、
これらの現象を回避するため、換気扇本体の送風能力を
より大容量に設定するなど大型化,コスト高となってい
た。
【0006】また、シャッター軸が鉛直方向に配設され
ているものは、シャッターが完全に開ききった位置か
ら、自重で閉鎖位置に戻ることができないので、戻りば
ねを設けてあり、これもコスト高の要因となっていた。
【0007】本発明は、前記諸点にかんがみなされたも
ので、ダクト継手の通気抵抗を低減し、高性能で小型軽
量かつ安価な製品を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、天井面に設
置される送風装置において、本体フレームの壁面に配設
した排気口に合致しダクト継手が設けてあり、このダク
ト継手は、筒型の継手本体と、この継手本体内に回動可
能に軸支されたシャッターとから構成され、前記継手本
体内のシャッター軸受部は、前記シャッターの回転軸を
前記継手本体の前記本体フレームと結合する取付部より
見て略鉛直、かつ側方より見て前記回転軸の上端側が前
記本体フレーム側に傾けて軸支されるように配設し、前
記本体フレーム内に設けたファンの回転による風圧力で
前記シャッターが開くように構成し、前記回転軸の上端
部は、前記本体フレームの壁面に配設した排気口のノー
ズ側端部近傍に位置させてなり、前記シャッターは、前
記回転軸を基準として回転し、その回転角が最大となっ
たとき、上死点を超えない構造とし、前記シャッター
を、前記回転軸を基準として回転させ、その回転角が最
大となった状態で、前記シャッターが風圧力を受けたと
き、そのシャッターを弾性変形させ、ファン停止時に前
記シャッターの弾性変形の反力により前記シャッターが
自重で閉じることができる回転角度まで押し戻す構造と
したことにより、達成される。
【0009】
【作用】天井面に設置される送風装置において、本体フ
レームの壁面に配設した排気口に合致しダクト継手が設
けてあり、このダクト継手は、筒型の継手本体と、この
継手本体内に回動可能に軸支されたシャッターとから構
成され、前記継手本体内のシャッター軸受部は、前記シ
ャッターの回転軸を前記継手本体の前記本体フレームと
結合する取付部より見て略鉛直に、かつ側方より見て前
記回転軸の上端側が前記本体フレーム側に傾けて軸支さ
れるように、配設し、前記本体フレーム内に設けたファ
ンの回転による風圧力で前記シャッターが開くように構
成し、構造上シャッターの回転角が大きくなるとそれに
つれて、シャッターの自重によるところのシャッターを
閉じる方向に作用する力が小さくなる傾向を持つため、
シャッターが開ききった位置でのシャッターを閉じる方
向に作用する力が小さく、運転時に換気扇本体の発生す
る風圧力が小さくても、シャッターを完全に開ききるこ
とができ、通気抵抗が減少するので、風量の減少や運転
音が増加することがない。
【0010】また、前記回転軸の上端部は、前記本体フ
レームの壁面に配設した排気口のノーズ側端部近傍に位
置させたことにより、ファンの回転による風圧力を有効
に使いシャッターを開くことができる。
【0011】前記シャッターは、前記回転軸を基準とし
て回転し、その回転角が最大となったとき、上死点を超
えない構造とし、さらに、その回転角が最大となった状
態で、前記シャッターが風圧力を受けたとき、そのシャ
ッターを弾性変形させ、ファン停止時に前記シャッター
の弾性変形の反力により前記シャッターが自重で閉じる
ことができる回転角度まで押し戻す構造としたことによ
り、シャッターは開ききった位置から戻ることができ
る。また、戻りばねのようにシャッターの回転角度全域
に渡り戻り力を発生していないので、通気抵抗が減少
し、風量の減少や運転音が増加することがない。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1,図2,図
3,図4,図5,図6,図7,図8,図9,図10,図
11,図12,図13,図14,図15,図16,図1
7,図18,図19,図20により説明する。
【0013】図2〜図19において図1と同一部分に
は、同一符号を付して説明を省略する。
【0014】金属製のモータ1を鋼板製のモータベース
2にねじで固定したモータ部3が、合成樹脂製の本体フ
レーム4のスクロール部5の上部隔壁6に設けられた開
口部7から上方に突き出す形で本体フレーム4内側から
ねじで固定してある。
【0015】モータ部3は合成樹脂製のモータカバー8
で覆われている。
【0016】本体フレーム4のスクロール部5の下部は
箱形とし吸い込み側チャンバー部9を形成してあり、下
端にはフランジ部10を設けてある。
【0017】スクロール部5と吸い込み側チャンバー部
9は合成樹脂製の仕切り板11により仕切られており、
吸い込み側チャンバー部9の下側開口部は合成樹脂製の
グリル12で覆われている。
【0018】スクロール部5の出口は、吸い込み側チャ
ンバー部9の外壁101と同一面まで延び、本体フレー
ム4に排気口13を形成している。
【0019】本体フレーム4の排気口13には合成樹脂
製のダクト継手14を本体に対しスライド脱着できるよ
う設けてある。
【0020】モータ1は、縦軸型スケルトンタイプ隈取
りコイル式モータで、ロータ15とコイル16が横に並
び、上から見て略長方形をしており、円盤の一部を切断
した形の略長円形をなす鋼板製のモータベース2に、ス
プリングワッシャ17を介しセルフタッピング構造であ
る2本の取り付けねじ18で固定してあり、モータ部3
の本体フレーム4への取り付けは、本体フレーム4のス
クロール部5の上部隔壁6の内側に形成された、モータ
ベース2の外周部とほぼ相似形状で一回り大きく凹んで
いるモータ取付け部19に、本体フレーム4の内側から
モータ部3を挿入し、モータベース2外周の円弧状部2
0とモータ取り付け部19の凹部内周の円弧状部21を
ガイドに、モータ取り付け部19内周部のストッパー部
22に当たるまで約40°反時計方向にモータ部3を回
動させ、モータベース2の外周部の2か所をモータ取り
付け部19の保持リブ23に乗せた後、2本の取り付け
ねじ24で固定してある。
【0021】本体フレーム4のスクロール部5の上部隔
壁6の内側に形成されたモータ取付け部19は、モータ
ベース2の外周部とほぼ相似形状で一回り大きく凹んで
いるので、モータ部3取り付け時の位置決めがし易い。
【0022】モータベース2の外周部の2か所をモータ
取り付け部の保持リブ23に乗せた後、2本の取り付け
ねじ24で固定してあるので、実質的に4か所で支える
ことになり、強度が向上する。
【0023】モータ1はそのモータ1のコイル16側を
スクロール部5のノーズ99とほぼ反対側の方向に向け
モータベース2に固定してあるので、モータ部3の取り
付け時に約40°反時計方向に回転させても、モータ1
が、取付けねじ24をねじ込むために、本体フレーム4
に設けてあるボスやその補強リブに当たることなく、滑
らかに回転させることができる。
【0024】モータ1のシャフト25には、合成樹脂製
のシロッコファンなどからなるファン26が取り付けら
れ、鋼板製のファン固定金具27によりボス部を径方向
に押圧され固定される。
【0025】モータカバー8は、上方が閉じられた略円
柱状を成し、下端には一回り径の大きいフランジ部28
が形成され、電源コード引出用の切欠き29と、ダクト
継手取り付け部補強リブ33を回避した切欠き30があ
り、それぞれの切欠きの近房および電源コード引出用の
切欠き29と反対側に固定用の爪31a,31b,31
cが3か所設けられており、また、電源コード引出用の
切欠き29を挟んで固定用の爪31aと反対側の近傍に
ねじ固定用のつば部32を設けてある。
【0026】電源コード引出用の切欠き29を挟んで固
定用の爪31aと反対側の近傍にねじ固定用のつば部3
2を設けてあるため、電源コード41に外力が加わって
もモータカバー8はしっかりと固定されている。
【0027】ダクト継手取り付け部補強リブ33を回避
した切欠き30の近傍にも固定用の爪31bを設けてあ
るため、ダクト継手取り付け部補強リブ33を回避した
切欠き30もしっかり固定できる。
【0028】モータカバー8の本体フレーム4への取り
付けは、本体フレーム4のスクロール部5の上部隔壁6
の外側に形成された、モータ取付け部19の反対側の凸
部34の上に設けられた環状リブ35の外側に嵌合さ
せ、環状リブ35の外周とモータカバー8のフランジ部
28の内周部36とをガイドにして時計方向に回転さ
せ、上部隔壁6の上の環状リブ35の外側に同一円周状
に配置された3か所の爪受け部37a,37b,37c
に係止され、ねじ固定用のつば部32を取り付けねじ3
8で固定してある。
【0029】本体フレーム4上部の環状リブ35の外周
とモータカバー8のフランジ部28の内周部36とを嵌
合させ、ガイドにして時計方向に回転させ取り付けるた
め、モータカバー8に外力が加わっても嵌合部で力を受
けるので、フレーム上部の環状リブ35の外側に同一円
周状に配置された3か所の爪受け部37a,37b,3
7cとモータカバーの固定用爪31a,31b,31c
に直接力が加わらず堅牢な構造となっている。また、取
り付け作業も容易となる。
【0030】モータ1からでたリード線39は、保護チ
ューブ40を通した後電源コード41と捩り合わせ、圧
着端子42にて加締められ、結束保持板34にて束ねら
れ、保持される。
【0031】電源コード41は、コードクリップ44を
介してモータベース2の上側に固定されており、フレー
ムの上部隔壁6の上の環状リブ35の切欠き部45に向
かいモータベース2外周部の円弧状部20の接線方向に
引き出される。
【0032】電源コード41はモータベース2外周の円
弧状部20の接線方向に引き出されているので、モータ
部3の分解時にモータベース2を本体フレーム4の内側
から時計方向に40°回転させた時、電源コード41が
モータカバー8内に無理なく引き込まれ、容易に分解で
きる。
【0033】本体フレーム4の上部隔壁6の上の環状リ
ブ35の切欠き部45は、内部に電源コード41の引き
出し方向に沿ったガイドリブ46が設けられ、電源コー
ド41を押し込む方向に力を加えても容易に押し込めな
い構造となっている。
【0034】仕切り板11は略正方形の板状で略中央部
にベルマウス部47を設けファン26の吸い込み口とし
てある。外周部には補強リブ48を設けてあり、本体フ
レーム4の排気口13に合わせて引掛部49と導風板5
0を形成してある。また、ベルマウス部47を跨ぐ形で
略アーチ状のグリル12取付用のアーム51が形成して
ある。
【0035】仕切り板11は、本体フレーム4の排気口
13に引掛部49と本体フレーム4の隅部に配設された
固定用爪52a,52b,52cに外周部の補強リブ4
8を嵌合,位置決めされた後、固定ねじ100により固
定されるので、仕切り板に少々の変形が有っても固定時
に矯正され、組立後の寸法が安定する。
【0036】また、本体フレーム4の排気口13の両側
の固定用爪52a,52bの向きは、本体フレーム4の
排気口13の有る壁と逆方向に係止部が向いているた
め、仕切り板11の引掛部49を本体フレーム4の排気
口13に合わせて差し込むとき容易に嵌合できる。本体
フレーム4のもう一つの固定用爪52cは、排気口13
と反対側の隅部に配設され、本体フレーム4の排気口1
3の有る壁の方向に係止部が向いているため、仕切り板
の引掛部49をフレームの排気口13に合わせて差し込
み両側の固定用爪52a,52bに嵌合した後、仕切り
板11の隅部を固定用爪52cに押し込むだけで容易に
嵌合できる。
【0037】取り外すときは、グリル12取付用のアー
ム51が一体に形成してあるので、取付ねじを外した
後、一方の手で略アーチ状のアーム51を掴み、もう一
方の手で排気口13と反対側の隅部に配設された固定用
爪52cを撓ませると、力が入りやすく容易に分解する
ことが出来る。
【0038】グリル12は、固定つまみ53を介し仕切
り板11のアーム部51に固定してある。固定つまみ5
3は、円盤状のつまみ部54と柱状の連結部55と連結
部から左右に突き出た引掛部56とからなり、連結部5
5がグリル中央部の略長円形状の穴部57とアーム部に
形成された角穴部58を貫通し、アーム部に形成された
角穴部58の長辺方向のリブ59に引掛部56が引掛け
てある。
【0039】取り付ける際には、グリル12をグリル1
2中央部の略長円形状の穴部57と、アーム部51に形
成された角穴部58の長軸方向が一致する方向に取り付
け、グリル12中央部の略長円形状の穴部57に固定つ
まみの引掛部56を挿入し、グリル12中央部の略長円
形状の穴部57とアーム部51に形成された角穴部58
を貫通し、固定つまみ53を略90°時計方向に回転さ
せてアーム部51に形成された角穴部57の長辺方向の
リブ59に固定つまみの引掛部56が引掛り、固定され
る。
【0040】仕切り板11のアーム部51に形成された
角穴部58の上側には、ストッパーリブ61と段差部6
2が設けてあり、固定つまみ53の引掛部56の側面は
傾斜面63が形成してあるので、取り付ける際に固定つ
まみを略90°時計方向に回転させると、固定つまみの
引掛部56は、段差部62を乗り越え、ストッパーリブ
61に当接し、回転を止める。
【0041】グリル12中央部の略長円形状の穴部57
の周囲には、環状のリブ64が設けられており、また、
固定つまみ53の円盤状のつまみ部54の上側には、ガ
イドリブ65が設けてあり、固定つまみ53を回転させ
るガイドとなる。
【0042】本換気扇は、天井板の下側から天井板に直
に取り付けて施工する施工形態を取っており、施工完了
時は、グリル12はグリル12の中央部を約1mm上方に
たわませて取り付けられる。固定つまみ53の連結部5
5は上記施工方法を満足する寸法に設定してある。
【0043】本体フレーム4の排気口13の周囲には吸
い込み側チャンバー部9の外壁101と同一面となる側壁
66が形成され、側壁の左右は補強リブ67a,67b
によりスクロール部と連結され、上側にはパッキンめく
れ防止リブ68と上部ダクト継手固定突起69が設けら
れ、補強リブ67a,67bの下方の両側には、側部ダ
クト継手固定突起70a,70bが、また、側壁66の
下部の本体フレーム4のフランジ部10には、下部ダク
ト継手固定穴71が設けられている。
【0044】排気口13の周囲の側壁66には弾性体で
作られたパッキン72が配設されており、ダクト継手1
4と接続した際に若干潰れる寸法としてある。
【0045】ダクト継手14は、継手本体73と、継手
本体73内に内蔵したシャッター74とクッション75
により構成されている。シャッター74は合成樹脂製で
あって、弾性を有している。クッション75は合成樹脂
発泡材であって、緩衝性を有しシャッター74の先端に
貼り付けられている。
【0046】継手本体73は、本体フレーム4と結合す
る取付部76,シャッター74を収納するシャッター収
納部77、ダクト配管に接続するダクト接続部78から
なる。
【0047】取付部76は、本体フレーム4の排気口1
3の周囲に設けられた弾性体で作られたパッキン72を
押圧する押圧面79と、押圧面79の周囲には、本体フ
レーム4と結合した時、本体フレーム4の排気口13の
周囲の側壁66を覆う形状の補強リブ80a,80b,
80cが上部と両側部に設けられており両側部補強リブ
80b,80cの下端は、下方に向かって開いた形状の
ガイド部81a,81bと取付枠の内側寸法に合致した
位置決め部82a,82bを形成してある。
【0048】取付部76の上部の補強リブ80aには、
フレームの上部ダクト継手固定突起69と嵌合する上部
固定穴83が設けられており、両側部補強リブ80b,
80cの下部の下方に向かって開いた形状のガイド部81
a,81bには、フレームの側部ダクト継手固定突起7
0a,70bと嵌合する側部固定穴83a,83bが設
けられており、押圧面79の下部には、フレームの下部
ダクト継手固定穴71と嵌合する下部固定突起84が設
けられている。
【0049】継手本体73のシャッター収納部77は、
略筒型をしており、内部はフレームの排気口13のノー
ズ側端部85に合致し筒部の軸方向に延びる鉛直方向の
リブ86により仕切られており、鉛直方向のリブ86か
ら中央寄り側に排気風路が形成されている。
【0050】ダクト接続部78は、2重の筒型をしてお
り、内側の筒部88の外径は、呼び径100の硬質塩化
ビニル管のVP管内径より若干小径に、外側の筒部89
の外径は、呼び径100の硬質塩化ビニル管の外径とほ
ぼ同じ寸法で、設定してある。
【0051】このため、施工時には呼び径100の硬質
塩化ビニル管のVP管,VU管とも外径をテーピングに
より容易に接続可能である。
【0052】シャッター収納部77とダクト接続部87
の接続は、略筒型のシャッター収納部77の内側と、ダ
クト接続部87の内側の筒部88の内径部とを約3分の
1周程度テーパーで繋いでいる。
【0053】シャッター74は、継手本体73に取り付
けた際、本体フレーム4の排気口13に近い側の端部に
同軸状に上部回転軸90,中央部回転軸91,下部回転
軸92の3か所の回転軸を持ち、シャッター収納部77
内に回動可能に軸支されており、継手本体73の上部シ
ャッター軸受部93は、継手本体73の取付部76に形
成された押圧面79の裏側に形成されており、中央部シ
ャッター軸受部94は鉛直方向のリブ86に、下部シャ
ッター軸受部95は鉛直方向のリブ86の根元部でシャ
ッター収納部77の内側にそれぞれ形成されており、こ
れら軸受部93,94,95はシャッター74の回転軸
91,92,93を継手本体の排気口より見て略鉛直、
かつ側方より見て回転軸の上端側を本体フレーム側に1
5°傾けて軸支するように配設してある。
【0054】ファン26が回転していないときには、シ
ャッター74は、図16のA1の位置にあり、この時シ
ャッターの重心位置はG1である。ファン26の回転に
よる風圧力でシャッターが回転しA2の位置で開ききっ
た状態となる、これとともに重心位置もG1からG2に
移動する。
【0055】重心位置の移動した軌跡をダクト継手14
のダクト接続部88側からみると、図16のBに示す曲
線(楕円の一部)となる。この図より、シャッター74
がA1の位置から回転しA2に近づくに従い、一定角度
回転したときの重心を持ち上げる量即ち重心位置の鉛直
方向の移動量が減少していくので、回転角の増加ととも
にシャッター74を閉じる方向に作用する力が除々に軽
くなって行き、シャッター74が自重で閉じることがで
きなくなる位置である上死点に達すると、シャッター7
4を閉じる方向に作用する力は0になる。
【0056】従って、シャッター74を一旦全開にする
とそれを開放状態に保持する力はごく僅かであるので、
運転時にファン26の発生する風圧力が小さくても、シ
ャッター74を完全に開ききることができ、通気抵抗が
減少するので、風量の減少や運転音が増加することがな
い。
【0057】シャッター74は、排気風路と反対側に開
ききった時のストッパー96が設けられており、開きき
った状態でストッパー96が鉛直方向のリブ86に当接
する構成としてある。この時、ファン26の風圧力によ
りシャッター74をさらに開こうとする力が働くと、シ
ャッター74は図17に示す形にたわみ、中央部回転軸
91は、中央部シャッター軸受部94に形成された斜面
97に沿って排気口の方向に移動するとともに、下部シ
ャッター軸受部95に形成された斜面98を昇りシャッ
ター74の重心位置を持ち上げる。
【0058】従って、シャッター74が上死点を超えて
回動しても、シャッター74のたわみの反力により、フ
ァン26停止時には、シャッター74を閉じることがで
きる。シャッター74が閉じたときには、シャッター7
4の先端部に貼り付けてあるクッション75がダクト接
続部87の内側の筒部88の内径部に当接し、不快な音
をたてることがない。
【0059】本実施例による性能上の効果を、図20に
表す。実線は本実施例を適用しない送風装置,一点鎖線
で表されるのが本実施例による送風装置である。本実施
例を適用するとシャッターの通気抵抗が軽減されるの
で、図20に表すように締切静圧にはほとんど変化が無
いが、最大風量では約10%程度改善される。また、シ
ャッターの通気抵抗が軽減されたことにより、ファン2
6の回転数も下がるので、ファン26としてシロッコフ
ァンを用いた場合には、騒音が1〜2ホン低減できる。
【0060】本実施例ではシャッター74の回転軸9
1,92,93を継手本体73の本体フレーム4と結合
する取付部76より見て略鉛直としてあるが、多少角度
が変わっても同様の効果は期待できる。
【0061】また、本実施例ではシャッター74の回転
軸91,92,93の側方より見た傾きを15°として
あるが、同様の効果を持つ角度であれば、15°でなく
てもよい。
【0062】
【発明の効果】天井面に設置される送風装置において、
本体フレームの壁面に配設した排気口に合致しダクト継
手が設けてあり、このダクト継手は、筒型の継手本体
と、この継手本体内に回動可能に軸支されたシャッター
とから構成され、前記継手本体内のシャッター軸受部
は、前記シャッターの回転軸を前記継手本体の排気口よ
り見て略鉛直に、かつ側方より見て前記回転軸の上端側
が前記本体フレーム側に傾けて軸支されるように、配設
し、前記本体フレーム内に設けたファンの回転による風
圧力で前記シャッターが開放するように構成したことに
より、構造上シャッターの回動角が大きくなるとそれに
つれてシャッターの閉鎖方向に作用する力が小さくなる
傾向を持つため、シャッターが開ききる位置でのシャッ
ターを閉鎖方向に作用する回動力が小さく、運転時に換
気扇本体の発生する風圧力が小さくても、シャッターを
完全に開放することができ、通気抵抗が減少するので、
風量の減少や運転音が増加することがない。
【0063】また、前記回転軸の上端部は、前記本体フ
レームの壁面に配設した排気口のノーズ側端部近傍に位
置させてなることにより、羽根車の回転による風圧力を
有効に使いシャッターを開くことができる。
【0064】前記シャッターは、前記回転軸を基準とし
て回転し、その回転角が最大となったとき、上死点を超
えない構造とし、さらに、その回転角が最大となった状
態で、前記シャッターが風圧力を受けたとき、前記シャ
ッターが弾性変形し、ファン停止時に前記シャッターの
弾性変形の反力により前記シャッターが自重で閉じるこ
とができる回転角度まで押し戻す構造としたことによ
り、シャッターは開放位置から戻ることができる。ま
た、戻りばねのようにシャッターの回動角度全域に渡り
戻り力を発生していないので、通気抵抗が減少するの
で、風量の減少や運転音が増加することがない。
【0065】従って、ダクト継手の通気抵抗を低減し、
高性能で小型軽量かつ安価な製品を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す、換気扇全体の断面図
である。
【図2】本発明の一実施例を示す、換気扇全体の分解斜
視図である。
【図3】本発明の一実施例を示す、換気扇本体を上から
見た図である。
【図4】本発明の一実施例を示す、グリルを取り外した
換気扇本体を下から見た図である。
【図5】本発明の一実施例を示す、モータカバーとダク
ト継手を取り外した換気扇本体を上から見た図である。
【図6】本発明の一実施例を示す、グリルと仕切り板を
取り外した換気扇本体を下から見た図である。
【図7】本発明の一実施例を示す、換気扇本体,グリ
ル,固定つまみを下側から見た図である。
【図8】本発明の一実施例を示す、モータカバーの斜視
図である。
【図9】本発明の一実施例を示す、換気扇本体フレーム
の斜視図である。
【図10】本発明の一実施例を示す、仕切り板のベルマ
ウス部を上から見た図である。
【図11】本発明の一実施例を示す、図10のA−A断
面図である。
【図12】本発明の一実施例を示す、仕切り板の斜視図
である。
【図13】本発明の一実施例を示す、固定つまみの斜視
図である。
【図14】本発明の一実施例を示す、シャッターの斜視
図である。
【図15】本発明の一実施例を示す、ダクト継手の斜視
図である。
【図16】本発明の一実施例を示す、ダクト継手とシャ
ッターの関係を表す図である。
【図17】本発明の一実施例を示すダクト継手を換気扇
本体との取付部側から見た図である。
【図18】本発明の一実施例を示す、ダクト継手の中央
部軸受とシャッターの中央部回転軸との関係を表す図で
ある。
【図19】本発明の一実施例を示す、ダクト継手の下部
軸受とシャッターの下部回転軸との関係を表す図であ
る。
【図20】本発明の一実施例を示す風量静圧特性を表す
図である。
【符号の説明】
1…モータ、2…モータベース、4…本体フレーム、8
…モータカバー、11…仕切り板、12…グリル、14
…ダクト継手、26…ファン、53…固定つまみ、74
…シャッター。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高嶋 勝雄 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 日 立多賀テクノロジー株式会社内 (72)発明者 根本 和夫 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 日 立多賀テクノロジー株式会社内 (72)発明者 永久保 功 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 日 立多賀テクノロジー株式会社内 (72)発明者 飯田 晃 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 日 立多賀テクノロジー株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】天井面に設置される送風装置において、本
    体フレームの壁面に配設した排気口に合致しダクト継手
    が設けてあり、このダクト継手は、筒型の継手本体と、
    この継手本体内に回動可能に軸支されたシャッターとか
    ら構成され、前記継手本体内のシャッター軸受部は、前
    記シャッターの回転軸を前記継手本体の前記本体フレー
    ムと結合する取付部より見て略鉛直に、かつ側方より見
    て前記回転軸の上端側が前記本体フレーム側に傾けて軸
    支されるように、配設し、前記本体フレーム内に設けた
    ファンの回転による風圧力で前記シャッターが開くよう
    に構成してあることを特徴とする送風装置。
  2. 【請求項2】前記回転軸の上端部は、前記本体フレーム
    の壁面に配設した排気口のノーズ側端部近傍に位置させ
    てなることを特徴とする請求項1記載の送風装置。
  3. 【請求項3】前記シャッターは、前記回転軸を基準とし
    て回転し、その回転角が最大となったとき、上死点を超
    えない構造としたことを特徴とする請求項1記載の送風
    装置。
  4. 【請求項4】前記シャッターを、前記回転軸を基準とし
    て回転させ、その回転角が最大となった状態で、前記シ
    ャッターが風圧力を受けたとき、前記シャッターが弾性
    変形し、ファン停止時に前記シャッターの弾性変形の反
    力により前記シャッターが自重で閉じることができる回
    転角度まで押し戻す構造としたことを特徴とする請求項
    1記載の送風装置。
JP5094110A 1993-04-21 1993-04-21 送風装置 Pending JPH06307386A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006046243A (ja) * 2004-08-06 2006-02-16 Mitsubishi Electric Corp シロッコファン、換気装置および換気装置付き空気調和機
JP2009186060A (ja) * 2008-02-05 2009-08-20 Panasonic Corp 換気装置
JP2011179741A (ja) * 2010-03-01 2011-09-15 Panasonic Corp 天井埋込形換気扇
JP2011242070A (ja) * 2010-05-19 2011-12-01 Panasonic Corp 天井埋込形換気扇

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