JPH0630713A - 乾燥天ぷらとその製造方法 - Google Patents

乾燥天ぷらとその製造方法

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JPH0630713A
JPH0630713A JP4214506A JP21450692A JPH0630713A JP H0630713 A JPH0630713 A JP H0630713A JP 4214506 A JP4214506 A JP 4214506A JP 21450692 A JP21450692 A JP 21450692A JP H0630713 A JPH0630713 A JP H0630713A
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JP
Japan
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tempura
starch
treated
wheat flour
vegetables
Prior art date
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Pending
Application number
JP4214506A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Okumura
陽 奥村
Kazumi Sakamoto
一三 坂元
Yukio Hashizume
幸雄 橋爪
Kotaro Matsunaga
幸太郎 松永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kumamoto Flour Milling Co Ltd
Original Assignee
Kumamoto Flour Milling Co Ltd
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Publication date
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  • Jellies, Jams, And Syrups (AREA)
  • Freezing, Cooling And Drying Of Foods (AREA)
  • Grain Derivatives (AREA)
  • General Preparation And Processing Of Foods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】野菜類等の具材に、低粘性加工澱粉を5〜30
重量%含有する小麦粉を主成分とする天ぷら粉の衣材を
用いる。該衣材をフライ揚げし天ぷらとした後、急速冷
凍し、凍結真空乾燥法で水分8%以下まで乾燥する。 【効果】これにより得られる乾燥天ぷらは、湯戻り性が
良好であって、湯をかけるだけで約3分間で復元し、し
かも風味、食感、色調が良く、常温で6ケ月以上の保存
性を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は乾燥天ぷらとその製造方
法に関するもので、その特徴とするところはインスタン
ト食品の具材等として利用しうる湯戻り性の良い乾燥天
ぷらとその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、乾燥天ぷらの製造方法としては、
熱風乾燥法、マイクロ波乾燥法、減圧フライ乾燥法等が
あげられる。 熱風乾燥法は、天ぷらの衣の部分が多く厚いものと
なる。調理に際し、低温、例えば140℃で約30分と
いう長時間の油渫(フライ)をするため、第1に、油切
れが悪くなり、水分蒸発が遅いこと、第2に、熱風を長
時間吹きつけることにより、油脂劣化を促進する原因と
なりうることが知られている。 マイクロ波加熱による乾燥天ぷらの製造方法につい
ては、マイクロ波加熱の急激な水分の蒸発、膨張による
天ぷらの形崩れを防止するために、天ぷらの全水分を2
0%以下、衣部の水分を15%以下にまで蒸発させた後
に、マイクロ波乾燥処理を施すことが特公昭54−28
458号公報に記載されている。しかしながら、マイク
ロ波乾燥法には放電、高周波電波の漏出等の好ましくな
い現象が起こりやすいこと等の問題点がある。 減圧フライ乾燥法は、バッチ乾燥であるため、多く
の天ぷらを一度に減圧フライすることができず、しかも
減圧フライの装置が高価であるため、乾燥費の高騰を招
き採算に適した乾燥天ぷら製品を製造することは不可能
であるという問題点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの技
術上の問題点を解決し、(A)簡便な操作でインスタン
ト食品等の具材として用いうる油脂劣化のない、水分8
%以下の湯戻り性の良好な乾燥天ぷらを製造すること、
(B)さらに素材の風味、食感、色調、ビタミン等の栄
養成分が乾燥することにより消失することが少なく、従
来の凍結真空乾燥法よりも乾燥時間が短時間で完了し、
採算を越えた特別な設備も要せずに、比較的安価に乾燥
天ぷらを製造することができる方法の提供を目的とする
ものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の乾燥天ぷらは、第1に、野菜類、魚介類、
鳥獣肉類の具材に、次亜塩素処理加工澱粉、焙燒デキス
トリン、酸化澱粉、低粘性酸処理澱粉、エーテル化澱
粉、エステル化澱粉から選ばれる1種または2種以上か
らなる低粘性加工澱粉を5〜30重量%含有する小麦粉
を主成分とする天ぷら粉の衣材を用いたものであり、第
2に、野菜類、魚介類、鳥獣肉類の具材に熱処理加工小
麦粉を30重量%以上含有する天ぷら粉の衣材を用いた
ものである。さらに、本発明の乾燥天ぷらの製造方法
は、第1に、野菜類、魚介類、鳥獣肉類の具材に、次亜
塩素処理加工澱粉、焙燒デキストリン、酸化澱粉、低粘
性酸処理澱粉、エーテル化澱粉、エステル化澱粉から選
ばれる1種または2種以上からなる低粘性加工澱粉を5
〜30重量%含有する小麦粉を主成分とする天ぷら粉の
衣材、または野菜類、魚介類、鳥獣肉類の具材に熱処理
加工小麦粉を30重量%以上含有する天ぷら粉の衣材を
使用し、通常の方法にてフライ揚げして天ぷらとした
後、急速冷凍し、引続き既知の凍結真空乾燥法で水分8
%以下まで乾燥することを特徴とするものであり、第2
に、凍結真空乾燥法として、真空度0.1torrから
4torr、設定温度90℃以下で乾燥することも好ま
しいことであり、また天ぷらをフライ揚げする時の油と
して、融点30℃以上の油脂を使用することも良いもの
である。
【0005】
【作用】本発明の天ぷらの具材としては、(A)野菜
類、例えば人参、イモ類、玉葱、かぼちゃ、ごぼう、ピ
ーマン、いんげん、春菊、三つ葉、せり等(これらは適
宜、乱切り、千切り、スライス等して水分蒸発が容易な
形に整形される。)、(B)魚介類、例えば、エビ、イ
カ、カニ、貝柱、イワシ、小魚、白魚等、(C)鳥獣肉
類、例えば、鶏肉、豚肉、牛肉、イノシシ肉等、(D)
椎茸、松茸等のきのこ類等、通常天ぷらに使用される具
材は適宜に選択の上使用できる。前記具材を使用して天
ぷらの衣液につける。
【0006】この天ぷらの衣液としては、小麦粉を主成
分とし(好ましくは、小麦粉70〜95重量%)、次亜
塩素処理加工澱粉、焙燒デキストリン、酸化澱粉、低粘
性酸処理澱粉、エーテル化澱粉、エステル化澱粉から選
ばれた1種または2種以上からなる低粘性加工澱粉を5
〜30重量%(好ましくは、10〜25重量%)含有す
る天ぷら粉か、熱処理加工小麦粉を30重量%以上含有
する(好ましくは、60〜90重量%)天ぷら粉100
重量部に対して、水を100〜150重量部加えるのが
好ましい。この天ぷら粉には、必要に応じて、少量の塩
や糖をはじめ各種調味料、香辛料等を加えることができ
る。低粘性加工澱粉としては、B型回転粘度計にて、5
%濃度で30℃で4,600cps以下(好ましくは、
1,100cps以下)の食用加工澱粉が適当である。
熱処理加工小麦粉は、蒸気処理、加熱処理、焙燒処理等
(好ましくは、グルテン0%に近い熱処理小麦粉)の処
理小麦粉を使用する。
【0007】フライ揚げは通常の条件で行なわれる。具
材の種類、量によるが、油温として160〜180℃の
範囲で、その所要時間は1分30秒〜4分程度が普通で
あるが、この数値に限定されるものではない。フライ揚
げ後、急速冷凍する。急速冷凍は−20℃以下、できる
だけ低温で短時間に冷凍するのが好ましい。
【0008】ついで凍結真空乾燥(いわゆるフリーズド
ライ)するが、この条件は、真空度0.1torrから
4torr、設定温度90℃以下(好ましくは、30℃
以下)で水分8%以下(好ましくは、5%以下)まで乾
燥することが良い。天ぷらをフライ揚げする時の油は、
融点30℃以上の油であれば如何なる油でも良い(好ま
しくは、パーム油か水添加大豆油が良い)。これは、凍
結真空乾燥した後の乾燥天ぷらを保存する時に、酸化、
酸敗、油じみ等がないという特徴があるためである。
【0009】
【実施例】以下、本発明をさらに詳細に例を挙げて説明
する。 実施例1 玉葱をスライスし、人参を千切りにした具材に、小麦粉
と澱粉からなる打ち粉を付着させて、焙燒デキストリン
12重量%とコーンスターチ3重量%、次亜塩素処理加
工澱粉5重量%、ベーキングパウダー1.2重量%、薄
力小麦粉78.8重量%からなる天ぷら粉100重量部
を120重量部の水にといた衣液に浸漬し、衣づけし、
160℃のパーム油で約2分30秒位フライ揚げした
後、−25℃で約2時間冷凍の後、真空度1torr、
設定温度30℃のもとで凍結真空乾燥機を使用して12
時間乾燥した結果、水分4.5%、油分35%の乾燥天
ぷらが得られた。この乾燥天ぷらを95℃の熱湯にて3
分間浸漬したところ完全に復元して、風味、食感、色調
の良い天ぷらとなった。 実施例2 鮭、わかさぎ、白魚等の具材に、小麦粉を主体とする打
ち粉を軽く付着させ、熱処理小麦粉70重量%、コーン
スターチ10重量%、米粉5重量%、ベーキングパウダ
ー1重量%、薄力小麦粉14重量%からなる天ぷら粉1
00重量部を150重量部の水にといた衣液に浸漬し、
衣づけして170〜180℃のパーム油で約4分位フラ
イ揚げした後、−25℃で約2時間冷凍後、真空度2t
orr、設定温度30℃のもとで凍結真空乾燥機を使用
して12時間乾燥した。その結果、水分1.5%、油分
30%の乾燥天ぷらが得られた。この乾燥天ぷらを95
℃の熱湯にて3分間浸漬したところ完全に復元して、風
味、食感、色調の良い魚の天ぷらとなった。
【0010】
【発明の効果】このようにして得られた本発明による乾
燥天ぷらは、湯をかけるだけで約3分間で復元し、極め
て容易かつ簡単に風味、食感、色調が良い天ぷら製品が
得られる。なお、本発明による乾燥天ぷらは、常温で6
ケ月以上の保存性を有するものである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 野菜類、魚介類、鳥獣肉類の具材に、次
    亜塩素処理加工澱粉、焙燒デキストリン、酸化澱粉、低
    粘性酸処理澱粉、エーテル化澱粉、エステル化澱粉から
    選ばれる1種または2種以上からなる低粘性加工澱粉を
    5〜30重量%含有する小麦粉を主成分とする天ぷら粉
    の衣材を用いたことを特徴とする乾燥天ぷら。
  2. 【請求項2】 野菜類、魚介類、鳥獣肉類の具材に熱処
    理加工小麦粉を30重量%以上含有する天ぷら粉の衣材
    を用いたことを特徴とする乾燥天ぷら。
  3. 【請求項3】 野菜類、魚介類、鳥獣肉類の具材に、次
    亜塩素処理加工澱粉、焙燒デキストリン、酸化澱粉、低
    粘性酸処理澱粉、エーテル化澱粉、エステル化澱粉から
    選ばれる1種または2種以上からなる低粘性加工澱粉を
    5〜30重量%含有する小麦粉を主成分とする天ぷら粉
    の衣材、または野菜類、魚介類、鳥獣肉類の具材に熱処
    理加工小麦粉を30重量%以上含有する天ぷら粉の衣材
    を使用し、通常の方法にてフライ揚げして天ぷらとした
    後、急速冷凍し、引続き既知の凍結真空乾燥法で水分8
    %以下まで乾燥することを特徴とする乾燥天ぷらの製造
    方法。
  4. 【請求項4】 凍結真空乾燥法として、真空度0.1t
    orrから4torr、設定温度90℃以下で乾燥する
    ことを特徴とする乾燥天ぷらの製造方法。
  5. 【請求項5】 天ぷらをフライ揚げする時の油として、
    融点30℃以上の油脂を使用することを特徴とする乾燥
    天ぷらの製造方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10165112A (ja) * 1996-12-13 1998-06-23 Nisshin Oil Mills Ltd:The フライ食品
US8574657B2 (en) 2008-10-10 2013-11-05 Rich Products Corporation Heat-treated flour
JPWO2015162972A1 (ja) * 2014-04-22 2017-04-13 株式会社J−オイルミルズ フライ食品用衣材、これを用いた食品およびその製造方法
JP2019126314A (ja) * 2018-01-26 2019-08-01 日清フーズ株式会社 天ぷら衣用ミックス
EP3578059A4 (en) * 2017-02-02 2020-08-05 Nisshin Foods Inc. BAKED DOUGH FOR FRIED FOOD PRODUCTS

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